イルミとキルアの戦闘がはじまった。
イルミは開始と同時に顔の針を抜きキルアに素顔をみせた。
キルアは目を見開いてびっくりしている。
キルアってイルミのこの能力知らんかったんかいな。仕事とか一緒に行かんかったんかな?
「母さんとミルキを刺したんだって?」
「まぁね。」
「母さん泣いてたよ。」
「そりゃそうだろな。息子にそんなひでぇ目にあわされちゃ…やっぱトンでもねえ餓鬼だな。」
「感激してた。あの子が立派に成長してくれててうれしいってさ。」
レオリオはその言葉にこけていた。
レオリオよあの一家に普通の感覚持ち込んでも意味ないぞ~。
イルミはそのまま会話を続けた。
そしてイルミはゴンがキルアと友達だと思っているとレオリオに聞かされると
「よし、じゃあゴンを殺そう。殺し屋に友達なんていらない、邪魔なだけだから。彼どこにいるの?」
イルミがキルアに背を向け試合を放っておいて離れようとしたので試験官がイルミに近寄った。
イルミは試験官に針を刺しゴンの居場所を聞き出しゴンのもとへ行こうとするがレオリオやクラピカ・ハンゾーなどがドアの前で待ち構えていた。
俺?見てるだけですよ。こわいもん。
ポンズにも行かないでいいの?と聞かれましたが本気で殺す気じゃないから行かないし、いざとなったらとめれるからと小声で伝えました。
「うーんそうだ合格してからゴンを殺そう!それなら仮にここの全員殺しても俺の合格が取り消されることもないよね?」
「うむ、ルール上問題はない。」
「聞いたかい、キル。俺と戦って勝たないとゴンを助けられない。友達のために戦えるかい?できないね!
だって俺と親父はキルに勝ち目のない敵とは戦うなって口をすっぱくして教えたよね?」
「………」
キルアの顔色がどんどん悪くなっていきます。
イルミはオーラをキルアにむけて放出し動くな!動くと戦闘開始とみなすと告げました。
キルアは小刻みに震えています。もうそろそろ限界かな?
「まいった。俺の……負けだよ。」
「あ~よかったこれで戦闘解除だね。はっはっはウソだよ、キル。お前をちょっと試してみたのだよ、でもはっきりした。
お前に友達をつくる資格はない!必要もない。今まで通りに親父や俺の言うことを聞いてただ仕事をこなしていればそれでいい。
ハンター試験も俺が時期をみて指示するから受けなくていいよ。」
試合が終わりレオリオやクラピカが駈け寄り色々と話しかけますがキルアは抜け殻のように何に対しても反応を返しません。
ポンズも大丈夫かと話しかけていますが反応がないのをみると、その後イルミを睨みつけています。
ん?いやポンズさん俺にいわれてもあれに喧嘩売るのはちょっと……ってえ~~~意気地なしってOTZ
なぜかボロクソにいわれました。
「レオリオ対ボドロ始め!」
ドス!!
試合開始の瞬間にキルアの右腕がボドロさんの心臓を貫いた。
だれもがびっくりして動けないでいる中イルミの口元がかすかに笑っているのが印象的だった。
キルアは失格を言い渡されそのまま会場を出て行ってしまった。
原作読んでいる時はわからんかったけどイルミ……操作してたんだな。
キルアが飛び出した時に凝をおこなうとキルア以外のオーラがキルアを包んでいた。
「キルア選手が失格のため、受験番号403番ハンター試験合格!これにて第287期ハンター試験を終了とさせていただきます!
合格者の皆様は、本日こちらのホテルで一泊していただき、明日の正午より簡単な講習を受けていただきます。
講習後ハンターライセンスを配布させていただきその後解散とさせていただきます。」
そう言われ俺たちは各々部屋に案内された。
一人の受験生にワンフロア貸切です!すごいなぁ。
部屋の中にプールもあります!!ここってラブホ?
明日の正午まで何しようかなと思っていると備え付けの電話が鳴った。
「シュウ・ナカジマ様のお部屋でしょうか?フロントでございます。
おくつろぎの中申し訳ございませんが本日最終試験のあった会場までご足労いただけないでしょうか?
会長がお呼びです。」
なんだろう?俺は呼び出しに答え廊下に出てエレベーターを呼んだ。
上からよんだエレベーターの中にはヒソカとイルミが乗っていた。
外に出るのかな?エレベーターが動き出したがすぐに止まりポンズが乗り込んできた。
「シュウ!?シュウも会長によばれたの?」
「ポンズも?ってことはもしかして……」
「ボクたちも呼ばれたんだ♢」
何このメンツ?ヒソカとイルミは呼び出し食らってお説教は納得できるけど俺とポンズって何かしでかしたっけ?
とりあえず行けばわかるので4人で試験会場を行っていた部屋にいった。
部屋をノックして入っていいといわれたので入ると中には会長を始め今までの試験官だったサトツさんやメンチ・ブハラが並んでおられた。
なにすんの?
「よくきたのぅ。君たちにはこれより本試験とは別に試験を受けてもらう。」
「どういうことですか?それにハンター試験の合格はどうなるんですか?」
「ハンター試験の合格はかわらんよ。ただ君たちはすでに念を知っているので今ここで裏ハンター試験を受けてもらうだけじゃ。よろしいかな?」
「裏ハンター試験って何をするんですか?」
「なにただ念がどれほど使えるのかチェックするだけじゃ。合格基準に達していればはれて本物のプロハンターの仲間入りというわけじゃ。
本来なら協会で登録された念の師範に採点してもらうか協会の本部に行き試験を受けるものなのじゃが、今受けたほうが君たちにとって都合がいいと思い君たちを呼んだわけじゃ。」
ポンズはホッとした様子だ。へー登録した師範に合格もらわないとダメってのは知らなかった。
って裏ハンター試験って四大行ができるってだけじゃないの?え…ここでみせるのは「纏」「絶」「練」「凝」なんですか?師匠以外に系統が他の人にばれるのを嫌う者もいるので発はやらなくていいらしい。
それぞれが最低纏と絶は30分で練は1分維持できないといけないらしい凝はつかえるかどうかだそうだ。
うんまずい!ポンズ凝以外アウトじゃないか!!
ポンズは裏ハンター試験の内容を聞きがっくりとうなだれていた。
裏ハンター試験3名通過!
ポンズが一人落ちた…。