「第四次試験 これから君たちにはお互いのプレートを奪い合ってもらう。
ルールは簡単今君たちにひいてもらったくじに書いてある番号が自分のターゲットの番号だ。
そのターゲットの点数は3点そして自分のプレートも3点それ以外のプレートは1点とする。
最終試験に進むために必要な点数は6点!がんばって集めてくれ」
4次試験の説明が終わり島に向かう船の中周りにはピリピリした空気が流れていた。
船の中で来年の試験会場無料招待権が与えられるという事をお姉さんが説明していたが受験生の辛気臭そうな顔を見て島まで2時間だと告げそそくさと立ち去ってしまった。
「何番だった?」
「198。ポンズは?」
「私は103番だったわ、誰だかわかる?」
「バーボンって名前のターバンまいた蛇使い。」
「知ってるの?もしかして有名なやつ?」
「いや全然!それに念使ったら今のポンズならヒソカとギタラクルと俺以外になら油断しなきゃ余裕で勝てると思うよ。」
さりげなく自分の強さをアピールしときます。
ポンズは198が誰だか知らないと謝ってきました。
自分だけ教えてもらったのが悪く感じたのでしょうか…謝っている姿がたいへんかわいらしいので何でも許しちゃいそうです。
ポンズに知っているから大丈夫だとつげ久々に念の修行をつけることにします。
「……どこが悪い?」
「う~ん。二次試験のとき一度できていたから後はその感覚を思い出せればいいんだけど。
ポンズの場合は細胞一つ一つからオーラを集めて一気に外へ!のイメージより怒りで体の中心からこみ上げてくるものを一気に外へ!の方がいいかもね」
「わかったわ。やってみる」
もう一回目をつぶって集中します。
……約3日ぶりにあったポンズさんはたいへんかわいいです!
やはり男と一緒にいる3日より女の子といる3日のほうが気分のノリが月とミジンコくらいの差がでます。
だって男の子だもん!!
船が島に着くと三次試験の合格者順にスタートしていきます。
船の中で必要な物も手に入ったしとりあえずポンズと合流する前にターゲットを狩っときますか!
先にキルアに狩られてプレート投げ飛ばされたら大変です。
円を広げて探すことにしますけどあれ?なぜか7人ほど一定の距離をとって俺を追いかけて来ています。
…7人ってことは一人が俺の監視役だろうし…って事は6÷2で3!!3兄弟?神様ありがとぅ!
「3人とも出てきたらどうだ?」
「…よくわかったな。プレートを渡せば怪我せずにすむぜ?」
「3対1はさすがにきついだろ?おとなしくわたしておけよ」
「お前みたいな新人が俺たちアモリ3兄弟にかなうわけないだろう。」
3人が草むらから出てきました。
三人は三角形の形になるように動いてこちらに近づいてきます。
お前ら能力者じゃないのに能力者相手によくそこまで言えるなと呆れます。
たしか原作だとアモリとイモリしか名前出てなかったけどまぁいけるかな。
『アモリ・イモリ 動くな』
「「なっ………」」
「どうした二人とも、貴様なにをした!」
「お前たちのプレートをよこせば開放してやる。ただし断れば次は死ねって命令してしまうかもなぁ」
オーラですこし威嚇しつつ脅しをかけます。
本当はこっちの能力じゃ人は殺せないのですが脅かすには十分です。
とりあえず『眠れ』といい二人を眠らせました。
ここまでくれば俺が二人を操っているとわかったのでしょう。
あきらめたように3人分のプレートを渡してくれました。
発を解除して二人を起こしちょっかいをかけてくれば次は殺すと脅しその場を後にします。
発を使ってポンズの位置を特定し一直線に向かっている途中ハンゾーに出会いました。
あの三人を俺の円の範囲外から観察していたようでプレート一枚を交換しないかと持ちかけてきたのでハンゾーのターゲットのプレートと交換しました。
362か…どんなやつだったっけ?
SIDE ポンズ
「ポンズ、プレートはあつまった?」
「!!!シュウ!?よく私の場所がわかったわね。……それも念能力?」
「まぁこれは俺用の能力みたいなもんかな」
「もしかしてそれが発ってやつ?」
「そうだよ。どんな能力かはまた今度ね!」
私がターゲットを木の上から尾行していると急に後ろからシュウに声をかけられた。
びっくりして思わず声をあげかけたがシュウが口をふさいでくれたので助かった。
それにしても念能力って本当に何でもありね。
けどシュウの能力ってどんなのかしら…探索系の能力?
「あっ洞窟に入った。どうする?」
「そうね…洞窟内に罠を仕掛けられたら厄介だし罠が完成する前にこちらから仕掛けるわ!」
「どうやって?」
「睡眠ガスを持っているからそれを使って洞窟内にガスを充満させてターゲットを眠らせたあとプレートを奪うわ。」
「一応念のため纏は使っていいから気をつけてね。」
私はガスを使った後纏を使い洞窟内に入っていった。
ターゲットは洞窟の途中で倒れていた。
プレートを探しているとヘビが全身を噛み付いてきたが纏のおかげで牙がまったく皮膚に刺さらなかった。
プレートを奪うと外でシュウが待っていた。
「大丈夫だった?」
「もっちろん!」
シュウは洞窟のすぐ前で待っていてくれた。
私が笑顔でプレートを見せるとシュウは安心したと息を吐いた。
心配してくれるのはいいけどちょっと過保護すぎないかな弟君?まぁうれしいからいいけどね!
私たちはお互い6点分集まったのであとは終了まで奪われなければいいだけだ。
シュウと落ち着ける場所を探し時間があるので私たちはそこで念の修行をすることにした。