「騙されるな!そいつは偽者だ!!」
はい人面猿さんが出てこられました。
本当にサトツさんにそっくりだなと笑いそうになっていると袖をクイクイと引っ張られた。
「コレも試験のうちだから引っかからないようにね。」
「試験官がただの動物にやられるわけないしね。」
ポンズはうなずいてくれた。
…よし今回は顔を赤くせずに耐え切れた。よくがんばった俺!
袖くいくい⇒耳へのささやき⇒うなずきの三連強力コンボを赤面せずに耐え切った俺はまた一つ大人の階段をのぼったのだろう。
気づけば人面猿がヒソカにトランプで殺されている所だった。
サトツさんがまた進み出したのでサトツさんが投げ捨てたヒソカのトランプを数枚回収してからサトツさんを追いかけた。
「またそんな変なもの拾ってきて……ごみの収集癖でもあるの?」
「失礼な!そんなもんないわい。」
「じゃぁどおして拾ってきたの?」
「だからいったでしょ、内緒って」
ポンズの追求をかわしその後ヒソカの殺気を後ろのほうから感じたのでポンズに前のほうに行こうと背中をおした。
原作どおりやっぱり殺しまくるんだろうな……ヒソカとゴンの初対決を見るだけは見たいけど巻き添えをくらいたくないので行きません。
霧が深くなってくるとサトツさんのすぐ後ろを走っているゴンからレオリオ達に向かって大きな声で前のほうに来たほうがいいと言うとすぐに後ろからツッコミが返ってきていた。
それからしばらく走ると後ろから悲鳴が聞こえ、それを聞いたゴンは反転し俺のすぐ横を通り過ぎそのまま悲鳴のほうに行ってしまった。
ため息をつきながらサトツさんのすぐ後ろを走っていたキルアらしき少年と併走する形になったので実写版キルア君お顔はいけ~ん♪と思って顔をちらりと覗き見ると声をかけられた。
「なに?なにか用?」
「いや、君は追いかけないのかなと思ってさ。友達じゃないの?」
とゴンの走っていった方向を指差した。
ガン見していたのかな?チラっとみただけのつもりだったけど向こうから話しかけられるなんて思ってなかったわ。
一瞬殺気を出されてちびりそうになったのは内緒です。
「行ったら帰ってこれなそうだし、こんな事で試験落ちたらバカみたいじゃん」
「ふぅん、冷静だな。けど多分彼は帰ってくると思うよ。」
「はぁ?そんな事あるわけないじゃん。あんたゴンの知り合いかなにか?」
「あの子の父親の知り合いだよ。彼自身の事は一方的に知っているだけだよ。」
その後自己紹介をしてついでにポンズも自己紹介したがその時ポンズがかわいいと頭を撫でようとしたので阻止して俺がかわりに頭を撫でておいた。
………決してやきもちをやいたというわけではない!!
そう、髪の毛を一本回収するために俺がさりげなくなでただけだ!!!くっ悔しくなんてないぞ。
といいつつキルアとポンズの間にはいりポンズの手に届かないようにする。
SIDE ポンズ
猫みたいなキルア君を撫でようとしたらシュウにブロックされた。
まったくこの子ったらこんなことでやきもち焼くなんてと苦笑いした。
キルア君は若干あきれて嫌そうに頭を撫でられていた。
シュウの撫で方が雑だったのか数本髪の毛がぬけてキルア君にシュウが謝っている。
そしてさりげなく私とキルア君の間に入って走っているシュウを見て、犬の散歩中に他の犬を撫でた時の自分の飼い犬みたいだと思った。
「あっ着いたみたいね」
試験官の人が小屋の前で止まるのが見えた。
小屋にここがゴールだと書いてあり、二次試験開始まで時間があるので近くの木の根元に行き腰をおろし、後から続々と到着してきた受験生を眺めていた。そして少しすると
「おっやっぱりおいついてきた。キルアあっち行ってきたらどうだ?」
「うわ、マジ!本当に追いついてきたよ。それじゃあ俺ゴンの所行ってくるわ。伝言ある?」
「それなら俺のこと内緒にしといてくれないか?」
「?まぁいいけど。」
とキルア君はシュウとの会話のあと首をかしげ、その後ゴン君のほうに走っていった。
キルア君が離れるとなにやらごそごそと荷物を引っ張り出していた。
覗こうとするとエッチと言われたのでコツンと頭を殴っておいた。
子供かこの子は。
待っている間に新しい修行にはいった。
練について実演と説明を受けるとさっそく私は練の練習を始めた。
SIDE シュウ
俺は第二次試験が始まるまでの時間を利用してポンズに練についての実演と説明するとさっそく修行に取り掛かっていた。
ポンズが練習にはいったのを横目に寿司についての対策を考えることにした。
もし俺とポンズが合格した場合追試がなくなるかもしれない。
やっぱり卵とるためのノーロープバンジーが無難かなぁ…と考えていると12時の鐘の音が響き渡った。