第一話 死ぬ!死んだ!!生きてる!? 柊大樹、ただいま嵐の海に飲み込まれています。 ああ、短い人生だったなぁ・・・ せっかくの夏休み、どっか行こうぜと大学の友人たちに誘われて、たまにはいいかとなけなしの貯金から旅行費を捻出したってのに… フェリーで旅行なんてリッチな真似をした俺に対しての天罰かなんかだろうか。貧乏人のくせになまいきなっ! とかそんな勢い。 でもでも俺だって大学生活の中に輝かしい青春の一ページが欲しかったんだよ! 大学行ってる意外はほぼ全部バイトバイトバイトな俺にもそれくらいの思い出があってもいいと思わね!? 神様はそんな小さな可愛い願い事も聞いてくれないのね。甲板で友とはしゃいでたらいきなり雲行きが怪しくなってきて、あーこりゃ一雨くるかもしらんなーとか行ってたらいきなり雨ドッシャー!風バッシャー!波ドーン!俺ボーン! 友人たちの悲鳴がなんか遠くに聞こえて周りの景色が妙にスローになって、気がつけば海の中ですよ。 思い出作りの旅行が人生で最後の旅行になるなんて俺ってほんっと不幸の星に愛されてるよなぁ。ラッキー星ならぬアンラッキー星ってか! うっわラッキー星とかなつかしー。 うん、いい具合に思考が働かなくなってきたな。酸素、酸素がたりない! てかこの苦しさハンパねぇ! あ、なんかだんだん楽になってきた。うぅ、もーあかん。お父様お母様愛する弟よ。先立つ俺を許してください・・・* ・・い・・っかり・・・・・・生き・・か・・ なんかすっげ煩い。人の耳元で大きな声を出さないで欲しい。頬もなんか叩かれてるっぽいし、つーかこの衝撃叩くつーより殴るって表現したほうが適切なんじゃないだろうか。「・・っん・・・」 講義の声をあげようとしたらなんか声でないんですけど! ってか今気づいたんだけど(遅い)猛烈に体がだるいですよ!? 指一本動かせないっぽいですよ奥さん!!「! ほらアンタ、しっかり目を開けな! もう大丈夫だよっ!」 俺を揺さぶる力がより大きくなった。なけなしの気合を振り絞って目を開けたらなんかえっらい美人な外人さんが俺を覗き込んでるんですけど! ええ、ナニナニこの状況!? 俺いったい何をした? つかなんか起きた? てか綺麗な金髪ですこと! なかなかパニックな事態に陥った俺の脳はとりあえず働くことをやめちゃったみたい。 あかん、とりあえず・・・おやすみzz―はじめまして、渋沢といいます。とある人のとあるハンターssを読んであまりの面白さに感動し、思わず自分でも書きたくなってしまいました。なので少し(?)文体が似ているかもしれません。内容もちょっと(?)似てるかもしれません。パクりにならないように細心の注意を払いながら頑張っていこうと思います!