<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

HxHSS投稿掲示板


[広告]


No.1849の一覧
[0] 二番手にあこがれて(H×H+矛盾都市TOKYO)[LD](2006/03/06 18:09)
[1] Re:二番手にあこがれて(H×H+矛盾都市TOKYO)[LD](2006/03/06 18:10)
[2] あとがき[LD](2006/04/07 19:24)
[3] Re[2]:二番手にあこがれて(H×H+矛盾都市TOKYO)[LD](2006/03/08 17:33)
[4] 元ネタ解説[LD](2006/03/08 17:58)
[5] あとがき1~3[LD](2006/03/20 23:56)
[6] Re[3]:二番手にあこがれて(H×H+矛盾都市TOKYO)[LD](2006/03/09 23:34)
[7] あとがき4~6[LD](2006/03/20 23:57)
[8] Re[4]:二番手にあこがれて(H×H+矛盾都市TOKYO)[LD](2006/03/11 20:13)
[9] あとがき7~9[LD](2006/03/27 09:19)
[10] Re[5]:二番手にあこがれて(H×H+矛盾都市TOKYO)[LD](2006/03/16 16:28)
[11] Re[6]:二番手にあこがれて(H×H+矛盾都市TOKYO)[LD](2006/03/17 00:09)
[12] あとがき10~12[LD](2006/04/07 19:25)
[13] 元ネタ解説1~3[LD](2006/03/17 00:42)
[14] 元ネタ解説4~9[LD](2006/03/21 00:16)
[15] Re[7]:二番手にあこがれて(H×H+矛盾都市TOKYO)[LD](2006/03/19 01:52)
[16] あとがき13~15[LD](2006/03/21 00:00)
[17] Re[8]:二番手にあこがれて(H×H+矛盾都市TOKYO)[LD](2006/03/20 23:27)
[18] あとがき16~18[LD](2006/03/21 00:01)
[19] Re[9]:二番手にあこがれて(H×H+矛盾都市TOKYO)[LD](2006/03/21 21:51)
[20] Re[10]:二番手にあこがれて(H×H+矛盾都市TOKYO)[LD](2006/03/27 01:13)
[21] 元ネタ解説10~12[LD](2006/03/27 16:51)
[22] ヨークシン編の前に[LD](2006/04/05 21:52)
[23] 第01記 この生活を[LD](2006/04/05 21:55)
[24] 元ネタ解説 ヨークシン編 上[LD](2006/04/05 22:07)
[25] 元ネタ解説 ヨークシン編 下[LD](2006/04/05 22:09)
[26] 第十一記 ない[LD](2006/04/06 20:19)
[27] 第二記 ただ世界を[LD](2006/04/06 20:20)
[28] 第五記 しかし今では[LD](2006/04/07 18:45)
[29] 第十記 介入することは[LD](2006/04/07 18:58)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[1849] 二番手にあこがれて(H×H+矛盾都市TOKYO)
Name: LD 次を表示する
Date: 2006/03/06 18:09
俺、トリッパー。
以後よろしく。

…面倒だからって挨拶ケチるもんじゃないな。
正直スマンかった。

まあ、ぶっちゃけた話、トリップものの主人公です、俺。
俗に言う現実世界から、いつのまにかトリップしてました。
気がついたら、いわゆるハンターハンターの世界。
で、親切な人に拾ってもらって、念を習得して。
そこらへんは、どっかの夢小説でも読んでくれ。
大して変わりはない。

んで、ついに『発』を構築する段階になりました、と。
俺の系統は操作系。
トリッパーとしては結構微妙だよなぁ。
主人公ってのは、具現系か特質系て相場が決まってるのに。
かといって、強化系ほど思い切ったわけでもない。
ひょっとしたら特質系になる、かも? という微妙さ。
ともかく。
『発』に関しては、思い入れが強いと威力が上がる、てな話を聞いたので。
どうしようかと悩んでいると、ふとGI編のあるシーンを思い出したね。
クラピカの採用試験のときの、バショウなる人物の念能力。
俳句に書いたことが実現するっての。
機甲都市伯林よんだ人はこう思わなかったか?

「あれって、言実詞エアクレーレンじゃん」

終わりのクロニクルしか読んでない人にとっては「概念条文」って言ったほうがいいか。
ていうわけで、方向性は決まった。
都市シリーズからの引用にしよう。
なかでも、俺が一番好きな矛盾都市TOKYOから。
となれば、やはり「僕」の記動力しかないでしょ。
幸いにして、俺は操作系。
『殴り飛ばす』という『操作』ととらえれば、簡単に形になった。
というわけで、以下が俺の念能力。

『二番手の拳』クリティカルフォーサー
思い信じて打撃すれば、いかなるものでも打撃力を受ける。
・対象を宣言しなければいけない。
・宣言した対象以外には影響を与えられない。
・打撃する物体を見ていなければならない。
・この念以外には念能力を持てない。

最後の制約、驚いたろう。
正直どうしようかと思ったんだけどな。
この能力の元ネタの「僕」は、これしか特殊能力なかったわけだし。
思い切って、能力強化のために、ばっさりと他の可能性を切り捨ててみました。
そうするとグンッと跳ね上がったね、一気に。
結構、元ネタに近づいたかも。
死ぬ気でやれば、時間すらも殴れそうなぐらい。
ちなみに、この制約はクロロ対策も兼ねてる。
この念奪ったら他の念が使えなくなると知れば、諦めてくれるでしょう。
…そのとき殺されないかは別問題だけど。

で、試験までの期間。
師匠の元に居座って、オーラ量の底上げと、念能力を使いこなす訓練をしていました。
とはいえ、大したことをするわけではない。
長時間の纏と、日常を怠惰に過ごすだけだ。

「おい、弟子」

「なんでしょうか、師匠」

「暑い。
 どうにかしろ」

「わかりました。
 どうにかします」

師匠に正対して、拳を構える。
『二番手の拳』発動。

「暑さ――」

――を『殴る』。
飛ばした拳に確かな手ごたえが返り、同時に師匠の周囲の大気から「暑さ」が散った。
宣言をしたことで、俺の拳は「暑さ」以外に威力を発揮せず、空気に押し返される。
しかし、だからこそ拳の威力は「暑さ」にのみ収束し、比類なき効力を発現。
「暑さ」を彼方へと飛ばしてみせた。
空気から「暑さ」が減ったので、気温が下がる。
師匠に言ったとおり、どうにかしてみせた。

「うむ、少し涼しすぎるが、及第点だ。
 よくやった、弟子」

「ありがとうございます、師匠」

師匠はそのまま、ごろりと横になって本を取り出した。
下は芝生、それなりに気持ちがいいだろう。
俺は纏を続けたまま、洗濯物を干す。
最近やっと3時間に到達した。
こうして成果のわかりやすい修行ってのは、結構楽しい。
到達度と目標が見えるのは、励みになる。

「おい、弟子」

「なんでしょうか、師匠」

「暗い。
 なんとかしろ」

「わかりました。
 なんとかします」

ふむ。
ちょうど太陽が向こうの木の陰に入ったせいで、こちらに影ができてしまった。
しばらくすれば、目が慣れるか、影が移動すると思うが。
これも修行のうちだ。
サクサクやりましょう。

とはいえ、どうしたもんか。
太陽を『殴る』のは論外。
TOKYOならできそうだが――いや、返り討ちにあうか。
影を『殴る』のはこの前やったからつまらんし。
なら、今度は逆に、

「光――」

――を『殴る』。
手前の空間に通ってる「光」を叩き、師匠の前へと飛ばす。
先ほど「暑さ」で成功したので、テンションが絶好調だ。
いつもより力のノリがいい。
飛ばされた「光」は、狙いどおり師匠の手元に収束し、

そして炸裂した。

「ぐぁ!」

「へ?」

超指向性フラッシュグレネードのごとき効果。
どうやら、失敗してしまったらしい。
念能力の発動自体は大成功だったが、強弱緩急をつけるのが今の目標。
力を入れすぎ、手加減を誤ったから失敗だ。
いや、そんなことを考えてる場合じゃない…!

「おい、弟子!!」

「な、なんでしょうか師匠」

「腹が立った!
 どうにかしろ!!」

「できません。
 ごめんなさい。
 ちょっとした失敗です。
 許してください」

「ならん!
 そこへなおれ!!」

「勘弁してつかぁさいー」

「逃げるな!
 待てぇ!!」

10分後に捕まってしばかれました。
目が見えなくても円で捕捉できるから念能力者って嫌いだ。
「…」


そんな風景から一年後。
めし処ゴハン。

「ステーキ定食、弱火でじっくり」

「あいよ。
 奥へどうぞ」

やってきましたハンター試験。
偽装エレベータで地下に到達。
番号札を受け取る。
352番。
…よく覚えてないけど、原作キャラとはかぶってない、はず。

入り口に立っていても邪魔なので、とりあえず人の少ないスペースに移動する。
すると、小柄な男が近づいてきた。

「君、新人だろ?」

「ええ。
 あなたもですか?」

「俺かい?
 いやいや、俺はベテランだよ。
 今年で35回目になる」

「へ~、それはなんというか…」

身長、髪型、顔のつくり、無精ひげ。
うん、間違いなくトンパだな。

「お近づきの印に、ジュース飲むかい?」

「あ、ありがとうございます」

ふふふ。
念能力を習得したとき、ぜひ使いたいと思った場面、ついに到来!

「水筒とか持ってきてないんで、とてもありがたいです。
 あとで頂きますね」

「そうかい。
 喜んでいただけてなによりだよ。
 じゃ、俺は他のやつにもジュース配りに行くから」

手を振って見送り、離れたことを確認。
周囲を見て、人のいないほうへ移動。
ジュースの缶を片手に持ち、念能力発動。
『二番手の拳』
右に拳を握り、対象を宣言する――

「下剤成分」

そして一撃!
鈍い音とともに、缶に拳が突き刺さる。
が、音に反して缶は微塵も変形していない。
代わりに、缶から何かがこぼれてきた。
下剤成分だろう。

俺はこぼれたものを振り払うと、缶の封をあけ、

「――ん、ふつうにおいしいな」

飲み干した。
下剤が入ってたことを除けば、案外よかった。
口当たりも悪くないし、味もそれなりにいい。
トンパ、これを売れば普通に生計たてられるんじゃないか?
いや待てよ。
そもそもトンパがハンター試験以外でなにしてるかって全く不明だよな。
下剤入り缶ジュースとかダースで用意できてるから、なんかコネとかありそうだとはおもってたけど。
ひょっとして飲食物製造業だったりするのか?
ToNPaジュース、とか。
自前の工場でハンター試験用の下剤ジュース製造か。
うーむ。
気になる。

ま、いいか。
このジュースが元々おいしいってことは確かなんだし。

「トンパさ~ん、ジュースまだ余ってます?」

ちょっと驚かれたが、3缶ゲット。
なにやら陰のある笑みを見せられたましたが。
こちらも含みのある笑みを返しておいたのでトントン。


次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.027268171310425