ズシくんとの出会いから約一ヶ月が経ちました。
カストロさんの傷も完全に癒えて、今日から修業を始める事になりました。
彼は水見式の後、本格的に修練を始める様です。
ボクはその間ズシくんを指導することになっているのですが、既に纏と練に拙いですが凝まで修得していました。
ズシくんの水見式は絶を修得したら行うことになっています。
それにしても原作では纏だけでも三ヶ月掛かっていましたよね?
どうやらボクとのスキンシップが影響して色々と成長したみたいですね。
まだ下の毛は生えていない様ですけどね♡
凝は辛うじて使えるレベルなので、コレを実戦レベルまで鍛え上げることにしました。
絶は回復も兼ねて締めに行っていきましょう。
「いい、ズシくん? これからボクが指を一本立てたら透かさずに凝をしてね。そして何が見えたか大声で言うこと!!」
「押忍!!」
「因みに遅かったり間違えたら罰ゲームが待ってるからね♪」
「ばっ、罰ゲームっすか!?」
ボクが人差し指を立てながらにこやかに宣言すると、ズシくんは眼を真ん丸にして驚いています。
そして気付いたズシくんが慌てた様子で凝を行いました。
「すっ、数字の6っす!!」
「正解! でも遅いよ! ……と言う訳で罰ゲームだよ。スクワットと腕立て、それに腹筋と背筋を300回ずつね」
「押忍!!」
ズシくんは元気良く返事をしてスクワットから始めていきました。
ズシくんに飛び掛からない様にするのはなかなかに大変そうです。
徒でさえボク好みの可愛いショタっ子なのに、声変わり前の高い声で“お姉ちゃん”って呼んでくれるんですよ!!
これでナニも感じないのは不感症でしょ?
でも犯るからには逃げられない様に最初はズシくんから手を出してもらわないといけません。
そうして躰だけでなく心も縛って目一杯楽しみましょう。
はぅ~それにしても思春期独特の甘酸っぱい汗の臭いが堪りませんね。
コレだけで三回はイっちゃいそうですよ♡
そんなこんなで一日目の修練は何とか無事に終了しました。
何度ズシくんを押し倒そうかと考えたか分かりませんがね。
「お疲れさま、ズシくん。はい、ジュースだよ」
「押忍、いただきます」
ズシくんは強精剤入りの特製ドリンクを美味しそうに飲んでいます。
これから毎日少しずつ薬の分量を増やしていってズシくんの性教育に備えましょう。
やっぱりモノは逞しい方がお互いに良いですからね♡
◇ ◆ ◇
夜半過ぎになるとかおりさんが一升瓶を携えて訪ねてきました。
この一ヶ月の間、かおりさんはカストロさんのところに通い妻をしていたのですが未だに何の進展も無いみたいです。
このところ週に3~4回程愚痴りに来ています。
「……うちはそないに魅力無いんやろうか?」
「そんな事は絶対に無いですよ。かおりさんはお嫁さんにしたい位の器量好しさんですよ」
お猪口片手に愁いの表情を浮かべながら訊ねてくるかおりさんは、思わず押し倒したい程の色香が漂っています。
実際に毎回犯していますので間違い有りません!!
「……そうやな、此くらいで諦めとったらあかんな!!」
「その意気ですよ、かおりさん!! それと頼まれていた媚薬が手に入りましたよ」
材料が特殊な物ばかりで入手困難な上に少しばかり値が張りましたが効き目は折り紙付きです。
何しろあのゾルディック家御用達の薬問屋謹製の品です。
仲介してくれたヒソカさんにはたっぷりのお礼をしておきました。
その為丸一日寝込むことになってしまいましたけどね。
いやはや、さすがはヒソカさんです。
堅さと大きさ、更に持久力も桁外れで壊されてしまうかもと本気で心配しましたよ♡
「大きに、アンナちゃん。これで既成事実を……あははは!!」
かおりさんは大分酔いが廻ってきたみたいですね。
なかなか悪女の顔が似合っています。
そう言うボクもかなり酔いが廻っていて、既に裸外衣ですがね。
さてと、そろそろ今夜も酒宴はお開きにして眼の前のかおりさんをいただきましょうか♡
☆ ★ ☆
~カストロside~
念を修得すると自分が如何に井の中の蛙だったのか良く理解出来た。
確かに200階クラスの闘士のほとんどは念を覚えたばかりの私でも楽勝とはいかないが勝てる者達ばかりだ。
しかし、見た目は妖え(ry普通の少女のアンナくんは念の精度だけでなく、身体能力でさえ私の遥かに上の実力者であった。
そのことが実際に手合わせして骨身に沁みた。
聞いたところによると彼女は念どころか格闘技の技能でさえ、習い始めてから僅か一年半程であれほどの実力を身に着けたそうだ。
天性の才能だけでなく並外れた努力も相俟ってあれほどの高みまで昇っていったのだろう。
私は何時の間にかアンナくんのことを尊敬出来る武道家としてだけではなく、異性として惹かれていた自分に気づいた。
それなのに私は――――
「カストロはん……あん♡ ダメどす……」
隣りに寝ているかおりさんが寝返りを打ち、頬を染めながら寝言を呟いている。
私は思わず昨夜の情事を思い出して、顔どころか躰全体が火照るのを感じた。
昨夜の私は何故だか何時も以上に……そっ、その……高ぶっていた。
そして酔って上気したかおりさんの悩ましい表情を見ていると我慢出来ずに本能のままに襲いかかってしまった。
拙い、非常に拙い!!
かおりさんが私に好意を寄せていることは薄々感じていたがはぐらかしてきていた。
それなのにこれでは好意に付け込んで事を致した最低の男そのものではないか。
この事をアンナくんに知られてしまったら私は――――
「ふわぁ~~お早うさんどす、カストロはん」
私が自分の愚かさに頭を抱えているとかおりさんが眼を覚ました。
そして寝ぼけ眼だった彼女が私の顔を見詰めながら段々と頬を朱に染めていった。
最早何と釈明してもかおりさんを抱いたことは揺るぎない事実だ。
年貢の納め時という事なんだろう。
「おっ、お早うございます。そっ、その……」
かおりさんは顔を更に朱に染めながら私の言葉の続きを期待する様な眼差しで見詰めてきている。
「……わっ、私と結婚して下さい!!」
「喜んでお受けしますわ♡」
かおりさんは感極まった様子で私に抱き付いてきた。
私は直接感じる彼女の体温と女性特有の甘い薫りに固まってしまった。
だからかおりさんが“計画通り”とほくそ笑んでいたことに気が付かなかった。
☆ ★ ☆
カストロさんとかおりさんが婚約してから一週間が経ちました。
報告に来たカストロさんは何故だかボクの一挙一動を確かめる様に此方を窺っていました。
ボクが“おめでとうございます”と讃辞を述べると安心した様な残念の様な複雑な表情をしてしまいました。
早くもマリッジブルーという事なんですかね?
後でかおりさんから事の顛末を聞いた時にはカストロさんに少しだけ同情してしまいました。
協力しておいてなんですが、ここまで上手くいくとは思いも寄りませんでしたよ。
話を聞くと媚薬の影響でカストロさんは文字通り獣の様にかおりさんを蹂躙していたみたいですね。
其の癖カストロさんの記憶にはしっかりと残っていたみたいです。
かおりさんが嬉しそうに惚気るので途中からは砂糖を吐きながら聞き流していました。
それにしてもこのままだとボクがカストロさんを借りるのは、少なくとも赤ちゃんが出来るまではお預けですよね。
まあ、守るべき家族が出来ればカストロさんも必死に強くなろうとするでしょうから好都合ですかね?
お二人のお子さんなら男女どちらでも可愛いでしょうからとても楽しみです。
◇ ◆ ◇
「それでは今日から発の修業に入るね。何か質問はある?」
「えっと……お姉ちゃんのその格好は何っすか?」
ズシくんはボクが部屋着として着ている浴衣姿を、頬を染めながらチラチラと窺う様に見ながら訊ねてきました。
「これはかおりさんに貰った浴衣っていうジャポンの衣装だよ。いつもの服は洗濯中なんだよ……似合ってる?」
「押忍、とっても似合っているっす!!」
ズシくんは首が取れるかと思うくらい元気に答えてくれました。
はぅ~やっぱり可愛いですね♡
本当は洗濯していても換えがあるんですが、今日こそズシくんの筆下ろしをするつもりなので浴衣を着ています。
もちろん下着は着けていません。
何時もの服装はズシくんが見慣れてしまって照れにくくなりましたからね。
折角ウイングさんが所用で出かけていて明日の夕方までズシくんと過ごせるんですから、このチャンスを逃す気はありません。
仕込みも上々ですし、何よりこれ以上はボクが待てません!!
まずは真面目に水見式を行ってからゆっくりと楽しみましょう。
ズシくんに発の六性図を示して説明をして、まずはボクが水見式を実演することにしました。
「グラスに手を翳して練を行い、その変化で資質を見極めるんだよ」
ボクが練を行うと葉の影が広がりグラス全体を覆って真っ暗にしてしまいました。
「この変化は何っすか? さっきの説明には無かったっすよね?」
「特質系は更に個々の資質によって様々な変化が起きるんだよ。次はズシくんの系統を見てみようか」
「押忍!!」
ズシくんが練を行うと原作通りに葉が動きました。
「ズシくんは操作系みたいだね。この変化が顕著になるまでは今までの修練と平行して水見式をしていくからね。それが済んだら一つズシくんの系統に合った技を教えてあげるね」
「押忍!! 頑張ります!!」
ズシくんは嬉しそうに躰全体で頷きながら返事をしてくれました。
教える技はどちらかというと応用技より発に近いですが、彼なら使いこなせるでしょう。
◇ ◆ ◇
ズシくんは修練が終わると何時も通りに帰ろうとしたので、言葉巧みに今夜は泊まっていく様に勧めました。
始めは恥ずかしがってなかなか頷いてくれませんでしたが、必殺の泣き落としでお願いすると仕方n(ry快く頷いてくれました。
夕食には牡蠣のニンニク炒めや牡蠣の卵スープと白子の酢の物、更に食後のデザートにはイチジクなどを用意しました。
勿論滋養強壮に良い特製のモノばかりですよ。
ズシくんは美味しそうに平らげてくれました。
食事も済んで寛いでいると、どうやらお風呂が沸いたみたいですね。
湯沸かし器が軽快なメロディーで知らせてくれました。
「ズシくん、お風呂が沸いたから入ってきてね♪」
「おっ、押忍……お先にいただきます」
手持無沙汰にテレビを見ていたズシくんはそそくさと脱衣場へと逃げる様に入っていきました。
ボクはその後ろ姿を食い入る様に見詰めています。
暫くすると浴室の扉が開く音がしました。
さてと、それでは裸の付き合いと洒落込みましょうか♡