楽しい性奴隷ライフ
十八日目
売買の取引があるというので、一晩経ってからご主人様のところにつれていかれました。
「初めまして、ご主人様。私は…んー…名前、つけてください」
自分の本当の名前は、自分でしっかり覚えておけばいいしねー。
あと、さすがにあのエロ衣装はあかんかったようなので、ピンク色のワンピースと、白いケープ。あとヒールのない
ブーツという出で立ちになった。かわゆすなぁ。
…そういえば、私の外見、まだ見れてないけどどうなったんだろう。耳とシッポがふえたぐらいしか判らない。
「わっふー」
とりあえずしっぽを振ってみた。ぱふぱふ太ももに当たる毛並みが柔らかい。うむ、モフモフはいいものだ。
結局名前は決まらず、そのまま馬車におしこめられた。
おまw何という豚小屋w あ、豚小屋よりマシでした。だけど…。ないわー。
頑丈な骨組みと、そこから伸びた鎖。敷かれた干し草と、ボウルに注がれてる水。「入れ」と言われて入ったけど…。
「あのう」
「何だ」
「お水、無くなったら声かければいいですか?」
「ああ」
「わかりましたー。あとですね、出来れば櫛か、大きな布をいただけませんか?」
「櫛は判るが…布を何に使うんだ」
「え、だってせっかくカワイイお洋服をいただいたのに、藁まみれにするのはちょっと…」
「…あぁ…、わかった、中にコンテナがあるから、そこに予備の木綿布がある、それを使え」
「はい、では失礼します」
ヒャッホー!ハイジ!ハイジのベッド!!良く考えればハイジのベッド!
ウッキウッキしながら藁をかき集めて、引きずり出した木綿布でまとめてできあがり!
イヤホウ!干し草良いにおい!超いいにおい!むっはー!フンガフンガ!!
ゴロンゴロンしてたらいつの間にか馬車出発してた。超揺れる。でも酔わなかった。
お夕飯を差し入れてもらったときに、コンテナの中にあった刺繍糸のくずをもらって、ヒマなので寝付くまで
ミサンガ作り。ヒマ。これだったら奴隷商人のひとたちにガン責めされてたほうがよかったな。
+
「初めまして、ご主人様。私は…んー、ご主人様がつけて下さい」
そういって、目の前のワードッグは旦那様に尻尾を振った。笑顔を浮かべて。
ワードッグは簡単に人を認めない、いや、他人や多種族を認めない。しかし、徹底的に隷属、もしくは認められた場合は
列強と言われた王立騎士並の武力を持った部下(友)を得るとも言われている。
だが…目の前のこの小娘はなんなのだろうか、これの前に出されてきたワードッグの娘達は、泣き叫びもせず唸り続け
今にも襲いかからんばかりだったというのに。あまつさえ、両膝をついて、そのまま「買い主」に微笑んだ。
深い栗色の丸い瞳と、柔らかなミルクティー色の波打つ髪。髪よりすこし濃いめの毛並みをそろえた耳と尻尾を生やして
穏やかにそこに立っている。
無防備に「わっふー」と鳴き声を上げ、そのフワフワの尻尾を振った姿は、可愛らしかった。
思わず旦那様を見ると、少し目を細めた後に「家に帰ってからだ」と言って馬車へと戻られてしまった。
今までの行動が演技かもしれないので、家畜用の馬車を少々改造してワードッグにあてがう、やはりモンスターといえども、
女の子らしく、櫛を求めてきた。そのくらいならば、と与え、敷物として予備の木綿布を使うように指示した。
数時間後、食事の時間に、コンテナのすみに忘れ去られていた刺繍糸のくずを見つけたらしく、それも求めてきた。
以前積み込んだ織物についていたものなので、そのまま与える。
暴れることもなく、静かに過ごしている。今まで見たワードッグのなかで、初めてのケースだった。
十九日目
ヒマ。
御者の人が迫ってきた。とりあえず両手の親指を、出来かけのミサンガで結び合せて、ご主人様の従者を呼ぶ。
これも仕事のウチかと聞いたら、ものすごい勢いで否定してきた。だけど御者さんがかわいそうだったので、こっそり耳元で
「フェラでいいならしてあげるよ」と囁いておいた。
昼休憩に早速やってきて2発飲んだ。でも、これっきりだよ、見つかったら大変だよ。と言い聞かせて追い出した。
「変なワードッグだ」とまた言われた。そんなに変かチクショウ。
お水が切れたので、小さな樽に注いでもらう。そしたら腕につけていたミサンガ(完成品)について聞かれたので、自分で
刺繍糸で作ったといったらまたビックリされた。ビックリしすぎだこの野郎。というか、ワードッグってそんなに原始的な
種族なのだろうか。そう考えたらへこんできた。
嬉しいのは、この辺りは米もパンもトウモロコシも色々主食として食べるみたいで、ご飯が出てきたのでとても嬉しい。
あと、なんでかミサンガと刺繍糸を取られた、と思ったら、三色だけ渡されて編めと言われた。
…これが仕事なのかなぁ。
「わっふー」
+
本当に変わった犬だ。
御者を連れてきて、脅して逃げるのかと思えば「御者の方に性交渉を持ちかけられました、これは私の仕事にはいりますか?」と
聞かれた。思わず顔が燃え立つほど赤くなってしまい、それを隠すように必死に否定した。ただでさえ平民の年収以上の値が付いた
ワードッグなのだ、平民の御者などの性欲処理の相手になど出来ない。
そう説明すると、二度ほど頷いて御者を連れて行ってしまった。
そして夕飯の差し入れをしたときに、見たことのない鮮やかな飾り紐がワードッグの手首を飾っていた。どこから引きずり出した
のかと聞き出すと、自分で、昨日与えた刺繍糸で編んだというではないか。
ワードッグは極めて原始的生活を好む種族で、狩猟タイプのモンスターでもあるので、装飾品も毛皮や骨を細工したものぐらいだ。
…少々信じられなかったので、一度刺繍糸を取り上げ、藍黄桃だけで編み上げろと指示をした。
二十日目
「でーきた」
もらった刺繍糸で、せっかくだから模様を編み込んでみた。ローマ字で「KOUTU-ANZEN」って。ウヒャヒャヒャ!
朝ご飯を頂くときに、従者さんの手首をとって結びつけてあげた。
「良き道行きになりますよーに」
とりあえず、模様の意味と、ミサンガの意味を一緒に教えておいた。
その後ご主人様が来て、取られた刺繍糸をまた渡してくれた。同じものを出来るだけ沢山作るように。って…。
まあ、ヒマだからいいけどさ。
朝からずーっと編み続けていたら、歌を歌っていたみたいで、「故郷の歌か」と聞かれたので「ちょっとちがう」と答えておいた。
スピッツいいよスピッツ。そらm(ry)♪~
途中、ノリノリになったので「アイキャンフライッ!」(ブーン的な意味で)意味なく叫んでしまって、前の馬車からガタンガタン
音がしてた。ゴメンチャーイ(・∀・)
あと、「これは交通安全だよ」と言ったら「コウトゥーアンジェ?」とか言われた。よくわからないけど、日本語だと認識してる
言葉は向こうには通じないみたいだ。変なの。
あー、SEXしたい。
+
手首を取られて、飾り紐を結ばれた。「良い道行きになりますよーに」と細い指が私の手首を取って、するすると。
あああああああああああああ。
可愛い。
とりあえずミサンガと呼ばれる腕輪で、願いが叶うとか、文様に旅行き安全の願いがあるとか聞いた。
馬車に戻って身もだえていると、旦那様にスゴイ笑われた。ああもう。
「お前なら良いだろう、一晩好きにせい」
…え?
従者のにっきまじり。