しっかしね、姉さんの中も、尋常じゃないよね。
素で気絶した。生体エネルギー抜くのとか無しでさ。
さすがはB級デジャボンの末裔。犯るのまで一流とか、もうね……。
今更だけど、姉さんは淫魔じゃない。
水妖の一族たる、ヤムゥーの一族の出身だ。
姉さんの口の中の唾液が凄かったのとか。
姉さんに入れた後、愛液で物が凄い締め付けられてたのとか。
その辺は、姉さんの元から持ってる能力なのよ。そう聞いた。
だからいっつも、ずっこんばっこんするときは、凄い音だよなー。
あと、掃除が便利。水なんかは自由に動かせるから。
液体全般に利くから、ソースに頑張って手まで来てもらったりもできる。
実は油断さえしなけりゃ、ぶっ掛けも避けれるんだぜ。すげぇや!
まあ、そんな事に力使うのどうよ、とは思うけどね。
三百歳越えてからようやっと使えるようになるらしいしね。水の自動化。
おめめパッチリ第二弾だぜ!
正直抜きすぎとか思ったんだけど、そんなこともなかったんだぜ!
つうかね、先生の家から出てすぐだからさ、普通に連続だしさ……。
数えてみりゃ、ひい、ふう、みい────あれ、十回以上……?
今日はもうね、姉さんと話したらここで寝る!
姉さんに拒否られないよう頑張って話す!
手紙書くの明日。明日に回す。また家出て拉致られるのやだ!
そんな幼児退行などしてみながら、オレは身体を起こした。
姉さんは裸のまま、グァラ湯を作ってくれてた。
姉さん、オレの知り合いの中では珍しく、この良さを分かってくれんだよね。
「起きたわね。はい、これ」
「あんがと。家で飲み損ねたからマジで嬉しい」
「それは良かった」
微笑んでいる姉さんを見ながら、取りあえず一口。
口内から鼻に立ち上る磯の香り。痺れるね。最高。
「んは、やっぱ姉さんの入れる湯は美味いよ、ホント」
「いつでも飲みに来てくれていいのよ?」
「ごちになります! 出来れば抜くのは無しでね!」
「それでもいいのよ?」
オレは無駄なテンションを止めて、姉さんを見遣った。
姉さんはやっぱり、嬉しそうに微笑んでいる。
不穏な気配。話を変えるかね。
「あんね、姉さんの、犯ってるときの話もあるんだけどさ」
「うん、何か他に話があるの?」
「まあ、姉さんと頼って訊くんだけど」
オレは一つ、疑問を持っていた。
先生が言っていた、愛してくれる人が少ない、という話。
大まかに、先生の話をして、この件を言ってみた。
「先生ぐらいのさ、まあ言うちゃあれだけど、スペック?
あれで愛してくれる人いないとかね、ネーヨ、って思わない?」
「そうね、表向きだけなら愛してくれる人はたくさんいるでしょうね」
あれ?
「それってーと、真実の愛!的な物を持っているのはこの世に五人だけ、とかそんな感じ?」
「どんな感じよ、それ……」
さすがに姉さんも呆れてるけど、オレもきょとん。
いやだってさ、ねえ?
「よく分かんないから、姉さん教えて、お願い!」
「んー、私って淫魔じゃないから、ちょっと違うかもよ?」
「姉さんの答え聞いて、参考にするだけだから。答えは自分で出すって」
「あはぁ、それなら言わせてもらうけどね」
姉さんはグァラ湯を呑んで、教えてくれた。
「淫魔が、人間の中で生きていくって、結構大変でしょう?」
「そりゃあもうね」
「その中で生きていくのって、どうあっても強くなるしかないの。
あの先生、って私は授業受けてないけど、あの人もね、それで強くなった口じゃないかしら」
「姐さんにもちょっと、そういうとこあるしね……」
「国に戻れるならともかく、私もそうだけど、ラングダの彼女もパリイカのあの人も、そうそう帰れないの。
そんな逃げ道のない中、差別されながら、この国で生きてきたの」
ピロートークにしちゃハードすぎるね☆
「だからね、表面上優しくって、愛してくれてるように見える人。
そんな人を信じられるまで、私たちはずいぶん、時間が掛かるわけ」
「ふーん。それは初耳です」
「ただ、人を信じるだけでもね、結構ね……。
付き合いを持つだけなら、そうでもないけどもね」
言いたい事は分かる。
オレだって、身内じゃないモンスターとか容赦なく殺せるし。
姉さんも、身内じゃなかったら、オレら人間を殺せるだろう。
元からして、人とモンスターは違うんだ。
考え方も、在り方も、生き方も違う。
人間と対立している種族も、そんな少なくない。
違うのだから、そういうのあっても仕方ないし、だからこそ理解しあう努力をせんと。本来は。
オレら戦士は、学識求められるからその辺が分かる。
分かっていながら、国からそんな異端や異分子を排除させる仕事に就かされてる。
ある意味、悪循環よ?
違って当たり前の連中を、違ってることの意味を知っていて、違ってると言って殺す。
何が何だか分からんよね。オレも分からん。
オレの同期だって、精神的に耐えられなくなったやつ、どんだけいるんだか。
退職申請出す前に死んだ奴含めりゃ、半分以上じゃね?
「だからね、本当の意味で私たちを愛してくれる人。
そんな人をね、私も、ラングダの彼女も、パリイカのあの人も、求めてるのよ。たぶんね」
「それでオレ? やめとけやめとけ、こんなの」
姉さんが少し睨んできた。
「私たちを安く見ないでよ。そんなに目が曇ってると思うの?」
「いや、全然。オレのメッキが凄いだけでしょ」
「……もう、分からず屋」
「姉さんこそ、物好き姉さん」
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Q.せんせー、長くならないんじゃなかったんですか?
A.うん。なんと前回より3kb程も短いよ。28kbだよ、短いね!
Q.せんせー、どの辺でよていがくるいはじめたの?
A.うん。ただ受付嬢の姉さんと犯るだけの短編のはずが、演技とかしだした辺りからだね!
Q.せんせー、ちょっと詰めこみすぎじゃない?
A.うん。なんか、書きたい様に書いたらこうなった。ごめんね!
Q.せんせー、前のかんちがいにきづいたのに、なおさないの?
A.うん。まあ、今日余力があったら、最初の話から直すよ、でもエロを見直すのって辛いね! あ、直してるよ!
Q.せんせー、話ひろげすぎじゃない?
A.うん。書けそうになくなったら消すから気にしないで!
Q.せんせー、炉りはかくよていあるの?
A.うん。今ん所ない。ごめんね!
Q.せんせー、この質もんとこたえっていみあるの?
A.うん。ない。謝らない!