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No.4682の一覧
[0] もりのおいしゃさん[spooky](2008/11/05 10:51)
[1] ちいさなあかぼうし[spooky](2008/11/04 15:38)
[2] BAR《Bourbon House》[spooky](2008/11/05 10:51)
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[4682] もりのおいしゃさん
Name: spooky◆66df06ae ID:3cdefefd 次を表示する
Date: 2008/11/05 10:51
5月12日 晴天 南南東の風
 今日はいい天気だ、これから果樹園に行ってこよう。

 なんて事だ、死にかけの赤帽子(レッドキャップ)を拾った。

 どうしよう、何の言い訳も出来ない、なんということをしてし■■■■■■

(日記はここで途切れている……)




■■■



「コレは……」

 目の前に広がる凄惨な光景に、思わず口元を抑える。樹海付近の果樹園――いや、別に人の手が入った物ではないが、何故か実の成る木が密集しているのでそう呼ばれているその場所に、その光景は広がっていた。
 ざっと見るだけで10匹以上のゴブリンが頭部を、胴体を、四肢を砕かれ切り裂かれて絶命している。辺りに生えた林檎の野木に血痕が飛び散り、鋭い切り口で切断された枝や無理矢理引きちぎられた枝が無残な姿を晒している。
 そしてその凄まじい闘争後の中心に、それはあった。緑と茶色とドス黒い赤が散らばった視界の中で、一際目を惹く鮮烈な紅。所々丈夫な皮で補強された真紅のワンピースに、コレも真紅に染め上げられたポンチョを身に纏い、その頭髪はゴブリンの返り血を浴びながら輝きを失わないプラチナカーマイン。だらりと投げ出された両手には、鮮血を吸った禍々しいナイフが収まっていた。

「赤帽子(レッドキャップ)……ッ!」

 林檎の木にもたれかかったまま項垂れ、地面に四肢を投げ出しているその小柄な人影は、人血を浴びるのが無上の喜びという危険な邪妖精レッドキャップである。ゴブリンの死体を避けながら恐る恐る近づき、地面から拾った枝でその身体を突く。反応がないがそれでも何度か突くと、やがて赤帽子はずるりともたれて座った姿勢から横倒しになった。そしてその拍子に俯いていた顔が目に飛び込んできた瞬間、思わず飛び上がって駆け寄っていた。

「に、人間!?」

 抱き寄せたその小柄な体躯に張り付いた顔は、今まで見た事のある赤帽子とは違い人間にように整った顔をしていた。そして抱き寄せてから二つの事に気が付く。一つは赤帽子のメスは人間の少女と変わらぬ容姿をしているのだったということ、もう一つは……。

「い、生きている……ッ!」

 微かにではあるが息遣いが感じられ、抱き寄せた矮躯には生者の証である体温が宿っていた。だが、その吐息は弱弱しく、このまま放置すれば間違いなく息絶える事は分かりきっていた。ざっと見ただけでも右大腿部・左上腕・そして右肋骨の骨折がひどい。特に肋骨の骨折は内臓を傷つけている恐れもあり、放置すれば狼の群れにやられるより先に息を引き取るだろう。
 ここは放置するのがベターだ、ベストなのは止めを刺す事だろう。何せ赤帽子は三度の飯より生き血を浴びるのが大好きという恐ろしい邪妖精だ、もし放置して万が一生き残ってしまえばとんでもない事になるかもしれなかった。
 放置だ、放置するしかない。

「馬鹿だ……僕は馬鹿だ……」

 だと言うのに、僕の身体は彼女の身体をそっと抱き上げると一目散に元来た道を引き返していたのだった。



■■■



「被検体番号R-0023 個体識別名・赤帽子・雌」

 音声記憶結晶を作動させて口を開く。目の前には一糸纏わぬ姿となったレッドキャップの姿が横たわっていた。その身長は130センチ前後と子供のようだが、人間の子供のような印象は受けない。二次性徴は終わっているのか、胸はその身長に見合わずかなり大きい。等身も高く、人間で言えば18くらいの歳の人間をそのままミニチュアサイズにしたような感じだ。

「クランケは全身に多数の打撲傷と擦過傷を負っており、骨折は四箇所。それぞれ右大腿部、左上腕、そして胸骨、右下肋骨である。特に胸部・肋骨の骨折は命に関わる危険なものと思われる」

 短く呪文を唱え、麻痺霧(パラライズ)の魔法を発動させる。その瞬間、苦痛に引き歪んでいた赤帽子の顔がスッと安らかなものに変わった。泥と返り血と脂汗に汚れた顔をガーゼで拭い、一つ大きな深呼吸をして気を引き締める。

「麻酔導入完了。コレよりオペを開始する」

 両手に魔力を集め、心霊手術の準備を完了させる。

「まずは緊急性の高い胸部・肋骨の骨折を処置する」

 青く腫れ上がった右肋骨に手を当て、ずぶりとその矮躯にマナ化した手を沈み込ませる。

「右肋骨の骨折箇所は三箇所、一本は肺に突き刺さって危険な状態である」

 ゆっくりと肺に突き刺さった骨を抜き取り、肺に開いた穴を修復する。その時に肺の中に入っていた血を抜いて外に出して対処する。処置台の下にぼたぼたとドス黒い血液が垂れていく。敷き詰めたタイルの隙間をつたい、排水溝の中に排出された流血は吸い込まれていった。

「肋骨の処置完了、続いて胸部の処置に入る。胸骨は正面からの強い一撃により骨折している模様、幸運にも単純骨折」

 胸と胸の間に右手を沈み込ませ、恐らくゴブリンの棍棒による一撃で砕かれてしまったであろう胸骨を修復する。青白くマナ化した手を動かして内臓の損傷を確かめる。心肺に損傷なし、更に胴体の隅々まで精査する。

「重要臓器に損傷は見られない。続いて他の骨折箇所の処置と打撲・擦過傷の治療に入る」

 一番神経を使う肋骨・胸骨の処置が終われば後は簡単なものだった。大腿部の処置は大腿動脈を傷つけないように気をつければ問題なし、そして右上腕も同じく神経に気をつけて繋いでしまえば後は自然治癒で問題ない。

「術式(オペ)終了」

 約一時間に及ぶ心霊手術が完了した。
 青白く半透明になった両手のマナ化を解いた途端、全身からどっと脂汗があふれ出た。心霊手術を行使するのが久しぶりであった事もあるが、それ以上に生きるか死ぬかの緊張感が堪えた。何せ今目の前で横たわっているのは人間など片手で縊り殺せる正真正銘の邪妖精である、パラライズの魔法が効いているとは言えその麻酔導入量は人間の子供――ちょうど身長130センチ程度の子供に投与する量であった。本来ならば安全策をとって多めの麻酔を導入すべきなのだろうが、クランケが身体的に弱っている状態である事と、もし万が一人間と適正導入量がそう変わらない場合には過剰投与で殺してしまう可能性があったのだ。
 死にかけのレッドキャップを連れ帰って治療をしている時点で正気の沙汰ではないと言うのに、そこで更に麻酔の量を間違って殺してしまっては目も当てられない。

「よっ……と、意外と重いな」

 治療を施した彼女の身体を抱きかかえると、処置室から運び出して患者用のベッドに移した。そしてあらかじめ沸かしておいたお湯を張った盥をベッドサイドに置き、それにひたして絞った清潔な布で彼女の身体を拭う。恐らく行水程度の文化ならあるのだろうが、そうして拭っていると行水程度では落としきれないかなりの量の垢と汚れが落ちた。恐らくゴブリンとの死闘時に付いたのであろう返り血と泥と汗も満遍なく落としていく。

「…………平常心、平常心だ」

 必死にそう呟いている時点で平常心とは程遠い。低い身長に見合わぬ大きな胸や、無毛に近い産毛が生えただけの秘所等の周辺を布で拭うたび、彼女の整った顔がむずがるように歪むのだ。本来ならば麻酔が効いて全く感覚が消失しているはずであるから、それは麻酔が切れ始めている証拠である。言うまでもなく危険な兆候であるのに、度し難くも僕の下半身は彼女の反応で臨戦態勢になっていた。
 そもそもこの樹海のほとりで診療所を開いてからと言うもの、患者と言えば付近の小村落に住む年配の方々か、幼年期の少年少女である。身体の抵抗力が弱った子供や老人はよく医者にかかるが、十代後半にもなると体が丈夫になって殆ど医者いらずになる。それに彼等が古来より持っている民間療法を使い、殆ど自分で治してしまうという事も関係しているだろう。
 その点、目の前の赤帽子は体躯こそ130と小柄だが、見た目は成熟した女性に見える。すらっと伸びた引き締まった四肢や、大人の握りこぶしより一回りは大きい弾力のある胸、その全てが久しぶりの「女」を感じさせるに十分の魅力を持っていた。

「…………………………」

 思わずごくりと唾を飲み込む。
 布を盥にひたし、ギュッと絞って水分を飛ばす。そしてその布をそっと右の乳房にあてがうと、円を描くようにゆっくりと捏ね繰り回した。

「は……ぁ…………んぅ…」

 最初は反応が鈍かったが、徐々に動きを早めながら乳首も同時に摘み出すや否や、ほんのりと頬を桜色に染めて小さく喘ぎ出す。その反応に動悸が速くなって行く、緊張で微かに震える左手でじかに左胸を掴み、右胸を揉んでいた右手はいつの間にか邪魔くさい布切れを盥の中に戻していた。
 右手は最初と同じように円を描くように揉みながら時々ピンク色の突起を攻め、左手は下から抱え上げるように揉みしだきながらこちらも乳首を攻めた。いつの間にか両方の乳首はピンと勃起し、その突起を指が弾くたびに彼女の小さな唇からは快楽に彩られた喘ぎ声が漏れる。

「ぁッ…………はっぁ、っ……ぃッ」

 いよいよ本格的に上気し始めた頬と、荒くなった吐息、そして明らかに感じていると分かるその声に下半身へと血が集まり始める。
 我慢出来なくなり右の突起を口に含んで下で弄ぶと、彼女はピクッと身体を震わせて一層荒い吐息を吐き始めた。艶と熱を含んだその吐息を至近距離で浴びながら、自分の鼓動と吐息も比例して激しくなっているのが分かる。
 両方の胸の頂点が唾液でてらてらと光るまで弄った後、右手を胸から外してそっと彼女の頤に手を添える。ベッドに乗って彼女に覆い被さるような形でその顔を至近から眺め見てから、はあはあと荒い息を吐く唇をそっと右手で開いて口付ける。
 突然口を塞がれた身体が自然に鼻で息をするようになるのを待ってから、その口内に舌を侵入させる。突然口内に押し入って来た異物にとっさの動きで口を閉じようとするが、右手が顎を押さえているのでそれも出来ない。蛇のようにのたくる舌で彼女の舌を探し出して絡めると、最初こそ逃げるように動いていたそれはやがて恐る恐るこちらの舌と絡み出し、最後にはまるで二匹のナメクジが交尾をするように熱烈に交わりだした。

「ん、ちゅ……んんっ……ちゅく…ちゅっ」

 くちゃくちゃと舌と唾液が絡み合う淫猥な音が暫し辺りに満ちた。互いの唾液を交換する水音を響かせながら、彼女の口内を犯す。舌だけでなく歯茎なども丁寧に舌でなぞると、その時に漸く彼女の歯の構造が人間とは違っている事に気が付いた。まるで鮫のような、ずらりと牙しか生えていない鋭い歯列が上下ともに二重になっており、そのさまはまるで鋸が丸々口内に収まっているかのようだ。もし右手を添えて口が閉じないようにしていなかったら、今頃最初の一瞬で舌を噛み千切られていたかもしれないと思いゾッとする。

「んっんんっ……ぅっ!」

 口で彼女の口内を犯しつつ左手は胸を揉み、そして右手をそっと秘所に添えた。そして人差し指の第一関節を、いつの間にか濡れそぼっていたそこに入れた瞬間、彼女は今まで一際激しい反応をする。「ビクンッ」と身体を強張らせ、その後に全身の筋肉が弛緩し、その拍子に彼女の口が少し閉じて鋭い牙が僕の舌を少し傷つけた。
 その激しい反応に驚いてキスを止めて唇を離すと、互いの口から血色の銀糸を思わせる橋が架かった。眼下には全身を桜色に染め、ハァハァと荒々しい息をつく赤帽子。どうやら軽くイッてしまったらしい事に気がつき、興奮に拍車がかかる。
 唇の端からは激しい口交により溢れ出した唾液が一筋流れ、たわわに実った胸元は荒い息に連動して激しく上下している。いつも綺麗で清潔に保っているベッドのシーツは皺くちゃになり、彼女の汗で湿り気を帯びていた。そして、さっき軽くイッた時に噴出したらしい潮がベッドを濡らしている。
 それほど大量に出たわけではないようだったが、その見た目の小ささも相まってまるで年端も行かぬ少女を嬲っているような背徳感が背筋を焼く。

「はぁ、はぁ…ぁっ……は……っ」
「くっ…………」

 快楽に喘ぐその様を見ながら、いつの間にかカラカラに乾いてしまっていた喉にベッドサイドから取り出した水差しから冷たい水を流し込む。ごくごくと喉に流し込んだ後、ふと思いついて少量を口に含んだまま口付ける。肺に入らないように少しずつ口内に流し込んでいくと、やがて向こうから舌をねじ込んで無理矢理水を溢れさせた。

「んッ……ぐ、んぅ…ん」

 ごくごくと喉を鳴らしながら、口内の体温で温くなった井戸水を嚥下していく。やがて口内から水がなくなった後もねだる様に舌が動くので、そのあとも何度か口移しで水を飲ませた。

「はぁ……はぁ……」
「……」

 若干息が落ち着いてき始めた彼女を尻目に、両手で彼女の膝を持って左右に開いていく。外から入る日光の明かりと天井に吊るしたランプの明かりに照らされ、テカテカと愛液に濡れた割れ目が姿を現す。左右に押し開いた足をそのままにして股間に顔を近づけ、両手の親指でそっとその割れ目を左右に開いた。
 綺麗なピンク色のそこは奥から溢れ出た愛液でぬるぬると粘性の輝きを放っている。じっくりと暫し眺めた後、おもむろに舌をその奥へと差し込んだ。

「っあっっ! はっぁ……あぁっ……!」

 舌が敏感な場所を這うたびにビクビクと反応する体と喘ぎ声に、否応無しに興奮が高まっていくのが分かる。いつしか両手は彼女の太腿を抱きかかえるようにして、まるで砂漠で見つけたオアシスに夢中で縋り付くようにピンク色の恥部を嘗め回していた。
 後から後から湧き出る愛液を舐めとりながら、その小さな花びらを夢中になって貪る。さっきのキスとは淫猥さで比べ物にならないほどの淫らな水音が辺りに響いた。まるで散歩の後の犬か何かのように必死になって舐め続けているうちに、彼女の吐息と喘ぎ声が更に激しくなっていく。
 それが段々と加速度的に激しくなるにつれて自分の愛撫もまた激しさを増していく。そしてそれが限界点に達した瞬間、愛撫中の口腔内に激しい勢いで潮が吹き出してきた。

「ぁっ……あぁっ……ぁ、うぅぅっ……っ」
「ん、んぐ……」

 身体の痙攣と連動して断続的に吹き出すそれを漏れなく飲み下して顔を上げると、ピンと天井に向かって張り詰めた両胸の間から快楽に弛緩しきった顔が見える。

「ここまでほぐれたら、もういいよな……」

 緊張に強張る両手を動かしてカチャカチャとベルトの金具を外し、上のシャツも脱いで下着一枚になる。ずっとお預けを食らっていた股間のペニスは隆々といきり立ち、カウパーが下着を濡らしていた。もどかしく思いながら下着も脱いで、愛液と唾液でぐしょぐしょになった秘裂にあてがうとそのまま一気に突き入れた。

「くっ……!」
「ぁっ、ああぁあぁっ!」
「キツイ……!」

 膣内は潤沢に濡れていたので痛くはなかったが、そもそもの身体のサイズの関係でかなりきつめだ。いきり立った陰茎はその全長の半分ほどしか中に入らず、まるでもう一つ別の生き物がそこにいるかのように不規則に収縮する狭い膣内は、今の今まで長年女性を抱いていなかった自分には荷が重かった。あっと言う間に限界に達し、やばいと思った時には彼女の膣内に大量の精液を放ってしまっていた。

「はっ、あっぁぁ、はぁ……あっ」
「ぁ…………」

 どくんどくんととんでもない量の精液が彼女の胎内に注ぎ込まれている。彼女の小さな身体に納まりきらなかった精液が結合部から逆流し、互いの陰部を汚らしい粘性の白い液体が汚した。
 中に出してしまった事に一瞬呆けた後、今更後悔しても遅いので開き直る事にする。いまだ萎えないどころか更に大きくなる自分のペニスに呆れながら、彼女の身体を抱き起こして座位の体勢に移行する。
 中に出してからがくがくと快楽に震えるその身体を抱き締めると、半分しか収まっていなかった陰茎をずるずると更に胎内に向かって突き入れていく。やがて亀頭が彼女の子宮口にコツンと当たり、それに反応して彼女の身体が小さく痙攣する。二度三度確かめるように子宮口を叩いた後、大きく息を吸って一気にその奥までペニスを突き入れた。

「くっ」
「あっ!!?」

 ずぶりとリング状の子宮口を突破して剛直の先端が子宮の奥を叩く。
 完全に彼女の胎内へ全てのペニスが収まった。
 子宮の中までを犯された彼女は息を詰まらせるような短い嬌声を上げた後、本日三度目になる潮吹きをした。密着した接合部は彼女の愛液と吹き出す潮でじんわりと濡れて暖かい。やがて彼女が落ち着くのを待ってからゆっくりと彼女の胎内を上下させる。

「あっあっあぁ! はぁっぃっぁ、くぅっ!」

 今まで一番激しく熱っぽい嬌声に突き動かされるように、どんどんとその動きは激しく荒々しくなっていく。ごつごつと激しく彼女の子宮を叩き、上下するペニスが何度も何度も子宮口を押し開くたびに、彼女の狭い膣内は強烈にペニスを締め付けた。
 右手は彼女の引き締まった臀部を抱え込むようにして保持し、左手は背中に回して安定させる。ぎちぎちと締め付ける膣と子宮口、そして柔らかい感触の子宮内を激しく上下しながら高まる射精感の赴くままに思い切り子宮の奥に突き入れ、これまで生きてきたなかで恐らく最も勢いよく射精した。

「くぅっ」
「ぁっ……!!」

 二度目になる射精だというのに、どくどくと一度目に出した量も凌駕するほどの精液がその小さな胎内に溢れかえった。一度目以上に収まりきらなかった精液がまたしても接合部から溢れ出て、愛液と混ざったそれはぶじゅぶじゅと泡立って卑猥な音を響かせた。それでもなお彼女の胎内に排出され続ける長い長い射精感を味わいながら、まるで胎内に擦り込むようにぐりぐりと陰茎を押し付ける。結合部はまるで互いにくっついてしまったかのように密着し、互いに抱き締めあう手足からは心地よい体温が――――――――――――――――抱き締めあう

「なっ!?」

 ギョッとして下を覗き込むと、いったいいつの間に覚醒していたのか、レッドキャップは僕の身体にその細い四肢を使って確りと抱きつき、こちらの顔を見てニタァリとその鋭い牙を見せて笑いかけてきた。恐怖に打ち震えて慌てて身体を離そうとするも、その細さからは想像もつかない強力な力で抱き締められてピクリとも動かない。
 彼女は慌てふためくこちらの様子をニタニタと楽しげに観察しながら、明らかに意識的に膣内の締め付けを調節して精液を搾り出すと、ぐいと背を伸ばして耳元に顔を寄せてきた。耳元に吐きかけられる熱っぽい吐息に背筋を震わせると、彼女は穏やかな声色で囁きかけてきた。

「××××××……×××、××」
「……は?」
「×××? ××××××」

 囁かれた言語は赤帽子の言葉で、自分には理解出来なかった。相手も言葉が通じないであろうことは予想が付いていたのか、特に返事を期待するわけでもなくその尖った牙で耳を甘噛みしてくる。

「痛っ!」

 ぷつりとその前歯が耳たぶの皮膚を突き破り、そこから溢れ出た鮮血を舌でなめ取りながらクスクスと可笑しげな笑い声を上げる。ペロペロと耳たぶを舐めて止血した後、そのまま顎から首筋にかけて舌を這わせ、頚動脈の上を丹念に舐め上げて何度も何度も甘噛みをしてくる。場所が場所だけに背筋がぞわぞわと震える。もし彼女が気まぐれにその鋭い牙をその場所に着きたてた途端、自分の命運は終わる。

「ふふふふ……あはは、×××××××××」

 身体を強張らせて固まった様子が可笑しいのか、彼女は更に楽しげに笑って今度は首筋に何度もキスの雨を降らせた。言葉が通じないので分からないが、まるで「食べないよ」とでも言っているように感じる。その証拠にそれ以後は頚動脈といった危険な場所には甘噛みをせず、肩口や鎖骨に舌を這わせてチクチクと痛みを伴う程度の甘噛みをした。
 やがてそれにも飽きたのか、彼女は僕の首後ろで両手を組んで身体を離すと、再度こちらの顔を正面から見上げてニタリと笑った。両手はともすれば振り解けそうなほどしか力が込められていないが、その反面腰の後ろで組まれた両足は到底離れそうにないほどがっちり固定されている。

「×××」

 短く何かを言った後、彼女は目を閉じて此方に顔を突き出した。
 キスを強請っているのだ、それに気がついた途端、思わず貪るようにその小さな唇に口付けた。口付けた次の瞬間には両方の唇を押し開いて舌が現れ、互いの舌と絡み合いながら淫猥な水音を響かせる。
 いつの間にか硬度を取り戻していた陰茎を擦り上げるように彼女の腰がもじもじと動いた。それに応える様に両手で彼女の臀部を鷲掴んでゆっくりと上下させる。くちゃくちゃと唾液を交換し合う水音と、ねちゃねちゃと互いの結合部に糸を引くいやらしい粘性の水音が周囲を支配する。
 やがて彼女自らも腰を動かして積極的に快楽を貪り始めた時だった、彼女は絡み合わせた舌を開放してキスを止めると、涙で潤んだ顔を向けながら立った一言言葉を発した。

「クゥラ」
「え?」
「クゥラ、ゼ・クゥラ」
「クゥラ……?」

 そう小さく声に出した途端、彼女はそれまで浮かべた不気味な笑みではなく、その頭髪の色も相まってまるで赤い花が咲き綻ぶ様を連想させるような笑顔を浮かべた。ニコリと笑って快楽に喘ぎ声を上げながら、「クゥラ、ゼ・クゥラ」と嬉しそうに繰り返しながら頷いている。
 クゥラ、彼女の名前だ。そう直感した瞬間、口が開いていた。

「ゼロア」
「?」
「ゼロア・サンバーニ、それが僕の名前だ」
「せーあ?」
「ゼロア」
「ぜー、あ」
「ゼ、ロ、ア」
「ゼーア……?」
「ゼロアだって」
「ゼーア!」
「……もう、それでいいよ、クゥラ」
「ゼーア! ゼーア!」

 嬉しそうにちょっとだけ間違った名前を連呼する彼女に、思わず苦笑が漏れる。
 クゥラは本当に嬉しそうに笑顔を浮かべると、さっき絶頂に達した時以上に力を込めて此方の身体に抱き付いてきた。それに応えるように腰の動きを激しくすると、彼女は僕の名前を連呼しながら快楽に喘いだ。

「あっゼーア! っはぁ、ああぁあ! ゼーアっゼーアっ!」
「くっ……その反応は予想外だ、可愛すぎるぞ、反則……くそ、やばい、もう出そう」
「ああぁあっ! は、あ、くぁっ! ×××! ゼーア!」
「畜生、早漏過ぎるぞっ、もうちょっと我慢してくれ、息子よ!」
「×××! ゼーア! くあぁあっ!」
「ぐっ!」

 無理でした。

「っあ!? あああぁぁあぁああぁああああ!!!」
「くぅっ!」
「あっあっ! ゼーア、ゼーア……ああぁ……」
「クゥラ……」

 彼女の名前を囁きながら、その桜色をした唇に口付ける。いったい何度目になるのか、恐らく今日一番の絶頂を迎えた彼女は呆然と快楽に蕩け切った顔のままキスに応じる。どくどくと精液が彼女の胎内に溢れかえる感覚を味わいながら、ゆっくりと確かめるように互いに舌を絡める。

「ん、ちゅ……ぷぁ、ゼーア、×××……んん……」

 暫し互いにそうやって余韻を味わいながら、彼女のお腹が可愛い音を鳴らすまでそうやって抱き締めあっていたのだった…………。



■■■



「こ、こら、もっとゆっくり食べなさい」
「×××! ゼーア!」
「ああ、はいはいお代わりね」
「×××! ×××!」
「はいはい!」

 言葉が通じなくとも意味は分かる。恐らく「早く! 早く!」と言っているのだ。大人数用の寸胴鍋には溢れかえりそうなほどオートミールが詰まっていたと言うのに、彼女にかかってはそれすら足りないほどの凄まじい速度で中身が減っていく。

「げ、もう底が見える」
「ゼーア!」
「はいはい、今行くよ!」
「×××!」

 クゥラの目の前にミルク粥を盛った木の器を置くと、彼女は待ってましたと言わんばかりに貪り食い始めた。最初などは食器も使わずに食べようとしたので慌ててスプーンを使わせたのである。まるで流し込むように彼女の口の中に粥が消えていくその光景に、思わず感嘆の溜息が漏れてしまう。最初は病み上がりなのでもっとゆっくり食べるようにゼスチャアも交えて教えたのであるが、ついさっきまで半病人であった事など思いもよらぬ壮健さを見て諦めた。それに、その半病人に三度も膣内出しを決めてしまった男の言う事など説得力に欠けるというものだった。

「×××!」
「もうないよ」
「×××?」
「ないんだって」

 寸胴鍋をキッチンから取り出して中を見せると、彼女はガックリと肩を落としてスプーンを木皿の中に戻した。
 漸く諦めてくれた様子に安堵の溜息をつくと、僕は水差しから木製コップに水を注いでごくりと飲み干す。すると彼女はテーブルに戻したコップに更に水を注いで、期待の篭った視線を僕に向けた。

「え、何?」
「××××××、×××?」

 彼女はコップをあおって水を口に含んだ動作を演じると、人差し指を僕に向け、次に自分の唇を指差した。その動作の意味する所を理解した途端僕の顔は一気に赤くなってから青褪めた。

「え、ま、まさか、あの時から意識が……!? いったいいつから麻痺が解けて!?」
「ククククク……」

 此方の狼狽振りをニタリニタリと笑いながら、言葉が通じぬはずなのに彼女は僕の質問に答えた。クゥラはテーブルに載せられた布巾を手に取ると、その布巾で自分の顔や腕や足…………そして、胸を拭く動作をしたのだった。

「は、ははは、あの時から起きてたって?」
「××××××、ケケケケケ!」
「い、生きてて良かった……」

 がくりと脱力してテーブルに突っ伏した僕の上から、心底可笑しいと言わんばかりの笑い声が降って来る。ケタケタと一頻り笑った後、彼女は椅子から降りて此方に歩み寄ると僕の肩を凄まじい力で抱き寄せて、耳元でぼそぼそと何かを囁く。

「ゼーア、××××××、×××。ふふふふふ」
「何言ってんのか分からないけど、僕が君から逃げられないのは理解した」
「アハハハハハハハ!」
「はぁ…………」

 思わず諦めとも悔恨ともつかない溜息が漏れる。
 めったに客が来ない貧乏医者で、自給自足状態であると言うのに……こんなに豪快に物を食う同居人が増えて大丈夫だろうか。それだけが目下の不安である……。









――――――――――――――――――――――――――――――――
あとがき
やっちゃったZE☆
エロ小説なんて初めて書くが、どうでしょう、エロい? エロいですか?
短編のつもりなんでたぶん続かない……続かないんじゃないかなぁ、続かないといいなぁ……続かないよ!














つづきますか? つづきませんか?


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