<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

XXXSS投稿掲示板




No.30317の一覧
[0] 【習作・オリジナル】真っ黒ダンジョン(仮)[クラクモ](2019/01/14 10:12)
[1] ・真っ黒なナニカと俺と悪魔[クラクモ](2012/06/01 00:12)
[2] ・状況把握と俺とグループ[クラクモ](2012/06/01 00:13)
[3] ・最初の狩りと俺と獲物[クラクモ](2011/11/06 03:52)
[4] ・初めての食事と俺と初めての……[クラクモ](2011/12/29 16:46)
[5] ・事後報告と俺とお持ち帰り[クラクモ](2011/11/02 21:46)
[6] ・ベッドと俺とその温度[クラクモ](2011/12/29 16:50)
[7] ・魔法と俺と黒い人影[クラクモ](2012/06/04 19:03)
[8] ・瞳の暗示と俺と白色[クラクモ](2011/11/24 19:32)
[9] ・列車と俺と失敗と[クラクモ](2011/12/29 16:55)
[10] ・ラインと俺とアルコール[クラクモ](2011/11/27 03:50)
[11] 幕間 ~それいけ神官ちゃん~[クラクモ](2011/12/29 16:56)
[12] ・わんこと俺と召喚陣[クラクモ](2012/06/01 00:14)
[13] ・獣と俺と、狩りをする人される人[クラクモ](2013/08/24 08:01)
[14] 幕間 ~それいけ狩人さん~[クラクモ](2012/06/04 19:04)
[15] ・宝?と俺と水の音[クラクモ](2013/08/25 21:28)
[16] ・五色と俺と昔の話[クラクモ](2012/11/09 01:00)
[17] ・眼鏡と俺と格闘戦[クラクモ](2013/04/05 02:53)
[18] ・始まる休暇と俺と半分[クラクモ](2013/08/25 21:27)
[19] ・準備と俺と夢見るチカラ[クラクモ](2018/12/12 18:22)
[20] ・記憶と俺と空の色[クラクモ](2019/01/14 09:55)
[21] ・彼女と俺と羽ばたく翼 <New>[クラクモ](2019/01/14 09:55)
[22] ※ こぼれ話 ※[クラクモ](2011/11/07 20:46)
[23] 番外~少し未来のこと『春待ち祭り』[クラクモ](2012/06/01 00:17)
[24] 番外~少し未来の先のこと『国境近くの町で』[クラクモ](2013/12/23 05:40)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[30317] ・始まる休暇と俺と半分
Name: クラクモ◆5e745eb7 ID:883cf583 前を表示する / 次を表示する
Date: 2013/08/25 21:27
・始まる休暇と俺と半分







「姐御ー?」

姐御の隠れ家の前、一見何も無い壁に向かって声をかける
普段は通気口から出入りしていると言っていたし、ここからでも声は聞こえる筈だけど……姐御の返事は無い

しかしこれ、壁に向かって話しかけるって横から見たら相当変な人ではなかろうか





いつもの溜まり場は無人だった
まぁメンバーが揃っていたとしても元々人間は一人も居ないけれど、今日は普通に誰も居なかった
そろそろ集合時間なのにと疑問に思いつつ、姐御の隠れ家までやってきてこうして呼びかけてみても返事は無し、どうやら留守のようだ


念のために真っ黒なナニカにアクセスしてチェックすると……どうやら近くには居ないらしい

「……んー?」

とりあえず居ないのは置いておくとして……アクセスした真っ黒なナニカがどこかざわついている感じがする
今まで感じた事の無い感覚だけれど、もしかしたら"再生"が本格的に始まっているんだろうか
でもって、その為に警備員の動きも何らかの変化をしていて、姐御達はどこか別の所に集まっていたり?

ううむ、溜まり場が集合場所になっているのは単に地理的な利便性によるものだから、構造体のあれこれに関して意味がある場所じゃない
となると……候補は召喚陣の部屋、かな? 他の拠点っぽい場所に心当たりなんて無いので行くだけいってみよう



当面の目的地を設定して、首をコキコキ鳴らしたりしながら召喚陣の部屋を目指して通路を歩いていく
昨日は自由時間の半ば過ぎ位に戦闘を行って、それから司祭さんとにゃんにゃんしていたのでほぼ徹夜状態だ
悪魔ボディのおかげで体調に問題は無いけれど、昔の習慣のようなものか何となく気だるい

いつぞや俺の小部屋の位置を姐御に知られた時のように、姐御側のラインも開いておいてくれたら居場所が判るのになぁ





……

…………

「姐御、ここに居ましたか」

予想通りと言うべきか、召喚陣の部屋の扉をくぐるとそこには捜し求めた姐御の姿があった
姐御はこちらに身体の側面を向けて立ち、部屋の中央奥にある召喚陣へと視線を送っている



「お姉さま駄目でした。 陣の形から術式の構造はある程度推測できますが、干渉は弾かれてます」

呼びかけに反応してこちらへと視線を向けた姐御に用件を伝えようと口を開いた所で、聞き慣れない独特な声が部屋の中に響く
種族の変化に伴う肉体の不具合が終わったのか、先日とは打って変わって理知的な様子の魔法使いちゃんの登場だ

「そう……駄目で元々だったからそれは良いわ。 ――あとお姉さまは止めなさい」

干渉を弾かれる、ねぇ……やっぱりアクセスコードが無いと駄目なのかな
何故か直っていない呼び方から始まる二人の掛け合いを眺めつつそんな事を考えていると、姐御がこっちへと向き直った

「それで、貴方の方は何の用事でここへ来たの?」

「いえその、ここにというか姐御に用事だったんですが……2~3日仕事を休んでもいいですか?」

司祭さんをオトす為に愉しむという完全に個人的な用事なので、おずおずと切り出してみる
すると、姐御は何かに気づいたそぶりをみせて口を開いた

「あぁ……貴方には伝えて無かったわね。
  この子から聞いたのだけど、"再生"が終わるまで他の探索者は来ないらしいわ」

隣にやってきた魔法使いちゃんを示しつつ、そんな事を言う姐御

魔法使いちゃんが補足してくれた内容によると、彼女や司祭さん達が所属していたパーティは
一般探索者の立ち入りが禁じられる"再生"前後の構造体を調査する特殊な依頼を受けて動いていたのだという
彼女達は"再生"前に入ってきていた最後の探索者パーティだった訳で、そしてそれは昨日全滅してしまった
探索者が居なければ警備員の仕事も無い……という事で、しばらくは溜まり場へ集まる必要もないらしい


つまり……そう、狼人君が召喚されるまでの日々と同じように、有給休暇の始まりだ!





         ……◇……◆……◇……





「ン……悪くないお酒ね」

大きめのコップに注いだエール酒をぐびりと豪快に呷って感想を述べる姐御
気がつけばちろちろと揺れるロウソクの灯りで照らされた姐御の部屋の中、絨毯の上に三人座って酒盛りを行っていた

「このワインも美味しいです」

魔法使いちゃんもそう言いながら、前回姐御と飲んだ時の中級ワインをコクコクと一口ずつ区切るように傾けている



許可を取ったらまた小部屋に戻ってイロイロしようと思っていたのに……どうしてこうなったんだろう
休暇と聞いて開放的な気分になり、手に入ったエール酒の話題を酒好きな姐御にしてしまったのが悪かったのかも知れない
味見をした姐御の命令であれよあれよという間に、魔法使いちゃんの転移魔法まで使って部屋に移動をして宴会に突入してしまった

縛って部屋に放置してきた司祭さんの事が少し気にかかるけど
慣れない行為に大分お疲れの様子だったし、半日位は寝たままだろうから……まぁ扉の結界を維持している限りは大丈夫かな


「これは色々とツマミが欲しくなる味ですねー」

女性の部屋だからか、漂う何ともいえない匂いに ぽわわんとしながら常時持ち歩いている人間擬装用の荷物を漁る……お、あったあった
保存がきく塩漬けの干し肉を一欠片取り出して齧って、口の中に残る塩気をエール酒で流す、うむ美味い

と、不意に手元から干し肉の感触が無くなる

「んぐっ……んん、確かに合うわね。 さぁ、次よ」

姐御が奪った干し肉を片手に満足げな様子でエール酒のおかわりを要求してきた
既にもう間接キスを気にするような間柄じゃ無いけれど、何と言うか……姐御はアルコールが絡むと豪快さが増すような気がする
とりあえず干し肉は包みを開いて真ん中にでも置いておこう

「いただきます」

魔法使いちゃんが礼儀正しく言って干し肉に手を伸ばした
ワインと塩っぽい肉って合うんだろうか……いや、ステーキとワインの組み合わせがあるんだから、有りかな?
他に用意できる物もないし、味の相性を考えても意味が無い気がしないでもない





「――ていたのよ」

「なるほど、それで三人で居たんですか」

どうやら昨日の姐御達は、先輩も探していた箱を求めて他の場所にある召喚陣の部屋を回っていたらしい
この姐御の部屋に豪華っぽい小物が沢山あるので、長年の習慣的に品物を集めているんだろうか


うーん、なんだかんだで もう一時間位は飲んでるなぁ
ぽつりぽつりと言葉を交わしながら、稀にお酒を注いだりしながらゆっくりとした時間を過ごす

良いね、この空気……身内の飲み会みたいな?
男と女の二人で飲むとなると色っぽい印象になるけれど、3人だとまた違った気安さがある

「あぁ、そういえばこんなのも覚えました」

酒が回ってきたのかふわふわとした気分でそう言いつつ、新しいコップを2つ用意して、リンゴジュースを注いでみる
コップを受け取り、中身を口に含んだ姐御は意外そうな顔つきで口を開いた

「へぇ? 果物なんてよく手に入ったじゃない」

「ええ、先日浅い階層で手に入れたんですよ」

上の階層に行くのがもっと楽になればいいんですけどねー、なんて軽く愚痴を言ったりしながらコップを傾ける
興味がある様子の姐御に対して魔法使いちゃんはジュースにこれといった反応をしていないけど……まぁ当然か、この前まで地上に住んでいた訳だし



……あ、あー……浅い階層と言えば嫌な事思い出した
せっかく苦労して覚えた通路も"再生"始まったからもうほとんど役に立たない知識なんだよなぁ、くぅー
やりきれない思いを流す様に、コップの中身をぐびりと呷る

移動にかかる時間も自由時間の少なくない割合だし……あー、もっと楽したい
とりあえず今後浅い階層でナニをするにしても、この移動時間がネックだなぁ
6本足の獣達は乗って移動できる程大型じゃないし、獣人さん達に背負ってもらっても別に速くない
ついでに動物の毛皮は見かけるのに騎乗に適した動物は見かけた事が無い……あれ、むしろ俺が騎乗される動物? もちろん性的な意味で

「外に行ければなぁ……」

多分淫魔のぱぅわーで女のコ達をより取り見取りだろうってのに……


酔いが回ってきたのか、思わずここ最近ずっと考えている計画がぽつりと口から零れていた

「ふぅん、外に、ねぇ……?」

くぴくぴとコップを空けていた姐御が視線を宙に彷徨わせてこちらの言葉を繰り返す
む、ちょっとヤバかったかな? 姐御の性格的に「職場を放棄するのか? よし死刑!」みたいな展開にはならないと思うけど
今後の展望を口に出したのは初めてだったな……反応が気になって意識を向けると、姐御は俯いて何事かを呟き始めた

「……やこのコ……光に弱…………理だけ………魔なら……」

なんだかぐるぐるとした目つきで、考えをまとめるようにぶつぶつ言葉を発している姐御

「あの……姐御?」

「……地上……報や品……得られ…………良いわね――貴方、この子を抱きなさい」

顔を上げた姐御は、隣に座って無言でワインを空けていた魔法使いちゃんの肩に腕を回しながらそんな事を言ってきた



「は?」

ほわっつ? どうしてそんな結論に? いやこの場合は、Why?
いきなりの話に混乱していると、フラリと立ち上がった魔法使いちゃんが寄ってきて、ぽすりと無造作にこちらへと倒れ掛かってくる

 ― 半吸血鬼♀を手に入れた ―

あぁ種族はそうなったんだ……にしてもこのコ、小柄だからぐにゃんと体重をかけられても重くは無いけど……これは相当酔っ払っているな
静かに飲んでいたから量は少ないかと思っていたのに、かなり飲んでいたみたいだ

「お姉さま、抱かれました」

支えた腕の中から姐御に対して得意げに報告する魔法使いちゃん、驚きの急展開である
うん、それは違うんじゃないかな? ほら、姐御もやれやれって顔をしているし……

「はぁ……そういう意味じゃないわ、男と女の……セックスをしなさいと言っているの」

訂正されて、自分の勘違いに気づいた魔法使……もう種族が変わったからハーフちゃんと呼ぼう、彼女が羞恥に赤く染まる

「解りました、セックス、っ?!……します」

そして、反射的に命令を復唱したタイミングでその内容に理解が及んだのか、ハーフちゃんの顔がさらに別の意味で真っ赤になった

あまり自発的に話す事をしないで淡々と応答しているけど、別に感情が抑制されている訳ではないんだなぁ
しかし、だからと言って姐御の命令に抵抗するつもりも無いらしく、立ち上がってフード付きのローブを脱ぎ始めるハーフちゃん


……うわぁ、流石はハーフちゃんだ、20才位の筈なのにドロワーズが良く似合ってる

「えー、その……ヤるんですか?」

ある意味健康的なその姿に視線をやりながら何となく躊躇している俺

やっぱりこういうのは襲うにしても、いちゃいちゃするにしても、それ相応のムードが欲しい
多分ハーフちゃんが使える移動魔法を表に出たがっている俺に覚えさせて、地上の食べ物を嗜好品として供給させようって事なんだろうけど
こう、実利的に必要に駆られてこなすってのはどうにも……

「何言ってるの、貴方淫魔でしょう?」

そんな俺に対して、姐御は「良いからさっさとヤれ」とばかりに誰得ローブを脱がしにかかってくる
何気に姐御も酔っ払っているんじゃなかろうか、思い起こせば前に飲んだ時も、しばらく飲んだ後で急にエロく積極的になっていたような
あーでも……あの時の姐御は可愛かったから良いや、許せる

「ひゃうっ、おね…おねえさま……」

裏返った声にピンク色の回想から戻ってくると、姐御が今度は既に素裸になっていたハーフちゃんに絡みついていた

おぉぅ……男でも女でも見境なし!?
姐御はハーフちゃんの後ろから組み付いて、足の間とふくらみ……ふくらみ? ともかく彼女の胸に妖しく手を這わせている
ぺたんと絨毯の上に女のコ座りをしたハーフちゃんは、大きな動きをしないよう命令でもされているのか
少し腰を浮かせるようなそぶりを見せるだけで姐御からの行為を受け入れていた
何かもう、やりたい放題だなぁ、ヤらせたいだけに



……うん、とりあえず男としてはじっくりねっぷりと鑑賞するのが礼儀というものだろう

人間とは異なる肌の白さをもった姐御の手が、ハーフちゃんのやや不健康そうに見える肌の色に混ざって蠢く
身じろぎするハーフちゃんの裸身が揺れるロウソクの火に照らし出されて、手作りの焼き物の表面に似た淡い陰影を作り出す
大きな起伏が無いからといって、その姿がエロくないかと言われれば、そんな筈が無い訳で……

「あっ……そ、そんな所……」

肩を丸め、足の間へ入り込んだ姐御の手を軽く押さえるようにしているハーフちゃんの恥じらいを含んだ声が聞こえる

あー、その、なんだろう……女のコ同士ってのも、中々に興奮するね!
何だかんだ言いながらも、目の前の行為を見てムラムラとヤる気になっている俺が居た
ムードが欲しいってだけで元から拒む気はないし、実は司祭さんが一回で気絶しちゃったからモノ足りなかったのさ!



「う…ふぁ…………あぁ……ぉねぇさま……」

そうこうしている内に、気が付けばハーフちゃんの肌はうっすら色づき、姐御の両手が蠢く足の間からは微かな水音が聞こえ始めていた
淫魔ほどでは無いにせよ、似たような魅了の力を持った吸血鬼である姐御の手管も見事なものである

おっと……姐御にまかせっきりなのも何だし、こちらも参加していこう
力が抜けてしまって、後ろの姐御へともたれ掛っているハーフちゃんの肉体へと手を伸ばす

「あ…………」

ふに、ぺた、くりり……ううん、何がとは言わないけれど、残念だ
個人的にはもう少しこう、むにゅんとして欲しい、そんな感想を抱きながら滑らかな素肌へと手のひらを這わせる

「ん……ふ、うぅ…………っは、ぁ……」

お、ふくらみの柔らかさに埋もれて刺激が逃げないからか、胸のポッチの感度は悪くないみたいだ
すべすべとした肌に手のひらを這わせているだけでも、ハーフちゃんの肉体はひく、ぴくんと反応して吐息を乱れさせている

それにしても……こうして姐御と二人でハーフちゃんを挟んでアレやコレやしていると
何と言うか"いたいけな少女にイケナイ事を教えている現場"って感じがぷんぷんしてくるな! ひひひひ



「フフ……もう準備はOKね。 ほら、彼に女にしてもらいなさい」

ハーフちゃんの首筋を背後から舐め回していた姐御は、口を離すとそんな言葉を発した
前から感じていたけれど、姐御はエロに関しては少しせっかちだなぁ
まぁ、ハーフちゃんがこれだけクタっとなっている今ならば、もう問題ないだろうけど

「あ……はぃ、おねぇさま。 お願いしま――」

変な所で途切れた言葉に顔を上げると、ハーフちゃんの視線がこちらの股間をロックオンしていた
何となく力を入れて、注目されている真っ最中である上を仰いだナニをひこひこ動かしてみたり

「ひっ……そんな、これが…………」

「大丈夫よ、魔法があるから痛みは感じないわ」

姐御は、ナニの動きを見てびくっとしているハーフちゃんへとそう言葉をかけてから、確認するように目を合わせてくる
魔法? あぁ、姐御とシた時の痛み防止魔法か……了解した事を伝える為にこちらも軽く頷いておこう


「……えと、ここに入って……動く、んですよね……?」

ゴクリと生唾を飲み込みながら、自分の泉と俺の股間を呆然とした瞳で見比べているハーフちゃん
知識を扱う職業だからか、経験は無くとも性に関する情報だけは持っているらしい

意外と耳年魔な……って別に年齢的には知ってても変じゃなかった
それはともかくとして、少し怯えている様子なので、ハーフちゃんの頬に両手を添えて優しく声を掛ける

「怖くはないから、安心して」

「わかり……ました」

ハーフちゃんが小さいせいで、どことなく子供相手にする対応になっている気がしないでもない
丁度こちらを見ているし、親近感を増加させる暗示でもかけておこう

……うん、半分とはいえ人間以外に向けて暗示を使った事は無かったけれど、一応効果は出ているようだ
そのままハーフちゃんの顔を引き寄せて、小さな唇を軽くついばむ

「ん、あふ……ちゅ…………ぅん……」

ちょっとお酒臭い、そんな感想を抱きながら合わせた半開きの唇を舌でなぞって、その柔らかさを感じ取る
頬に当てていた手を下げていき、首筋を経由して肩の上へ……互いの肉体に軽く手を触れながら行う、そんな口付け
不慣れなせいか、ハーフちゃんの唇から息継ぎに漏れる吐息が鼻先を擽る……が、やっぱりお酒臭い

「ふぁ…ぁ…………キス、しました」

思わず唇を離すと、ハーフちゃんがぽわんとした表情で口元を押えながらそんな事を口にした

「嫌だったかい?」

「いえ……でも、不思議な感じがしました」

お酒と場の雰囲気に中てられて思考が鈍っているのか、どこか単調な受け答えを繰り返すハーフちゃん
キスの時にこっそり唇へ唾液の形で媚薬を塗りこんでおいたので、その影響もあるのかも知れないけどね、ふふふ


さて、そろそろ本格的な行為に移ろうか……何故だかハーフちゃんの後ろでこっちを見ている姐御の顔が怖いし

「さ、おいで」

「……ぁ、はい、いきます」

って、わーお……軽く肉体に腕を回して引き寄せるつもりでそう言ったら
ハーフちゃんは自分から膝の上に乗ってきて、こちらに抱きついてきてしまった
お酒の臭いに混じって、フワリと仄かにハーフちゃん自身の匂いが鼻を掠める

うーん、改めて腕の中に収めてみると、ハーフちゃんは思った以上に小さいなぁ
足の上に跨る形だから足の太さ分上に座っているのに、頭の位置は一つ分こちらよりも低い、少女のような女の肉体

「お腹に、当たって…………暖かいです」

「ちょっと腰を持ち上げて? ……うん、そう。 さて、それじゃあ」

微妙に反応に困る感想を言ってくれるハーフちゃんへと指示を出して、お互いの体勢を整える

「あ……」

あてがった俺自身の先端に高い体温とぬめりを感じると、ハーフちゃんが小さな声を上げた
初めてがこんな形じゃ大変だろうけど……そこは淫魔としてフォローすればいいか

「始めるよ」

声をかけて、ハーフちゃんの腰を支えた両手で肉体を下げるように誘導する
ねっとりとした体液を滲ませているハーフちゃんの泉へと、ぐにゅっと先端を沈めて……そうして――



「ッ! あぁあむんんんーー!?」

浅い部分から一気に奥まで入り込んだ衝撃にハーフちゃんが大きな声を上げる……かと思いきや
その開いた口は いつの間にか横に回りこんでいた姐御の唇に塞がれてしまっていた

「んんん!? んんっ……ふ、んん…………うぅ……」

声を上げていた所に姐御に舌を入れられたハーフちゃんは戸惑った様子を見せているけれど
これは、姐御なりに痛みへの注意を逸らしてあげようとでもしているんだろうか

そんな事を思いながら、かなりきついハーフちゃんの内部で魔法を使って痛み止めの薬を塗りこんでいく

「んぅ……ちゅ……う、んぐっ…………んむ……んっ……」

にしても、ハーフちゃんと正面から抱き合って下半身を密着させている俺の位置からだと
濃厚に舌を絡め合っている二人の顔が凄く近くに見える、ドアップである
目の前に晒されたハーフちゃんの喉元が、何かを飲み込むようにこくんこくんと動いているのが何ともエロい

……しかしこの状態、視覚的にはキスをしているのが自分では無いので他人の行為を覗き見ている感覚なのに
実際自分のナニは女のコの中に納まっている訳で、どこか奇妙な気分である



「ぷはっ……はぁ、はぁ……」

そんな違和感を愉しんでいれば、程なくして姐御はハーフちゃんの口を開放した
ふむん、大分落ち着いてきた様子だから、中に直接塗り込んだ薬がもう効いてきたのかな


「ん、はぁ………………あの、私、変ですか?」

一度貫いてからそのまま動かずに様子を見ていただけのこちらが気になったのか、ハーフちゃんがおずおずとそんな事を聞いてくる
至近距離、胸元から見上げる上目遣いは、何かもう……こうかはばつぐんだ!

しかし、変……かな? 確かに出会ったばかりの男といきなりヤっているのは普通ならおかしいけど、それは姐御のせいだし……
あれこれ考えつつ、ゆっくりと一度引いた腰を突き上げる
ハーフちゃんの内部を……ぬるぬるに濡れている肉の襞を俺自身で掻き分けて、そのまま行き止まりまで進む

「……ぅ……んぅっ」

一番奥まで辿り着いたタイミングでこちらの腕をつかんでいるハーフちゃんの手に力が入り、俺自身がクっと締め付けられた
潤んだ瞳が少し歪み、小さく開いた唇から湿った吐息が漏れて……うん、可愛い

んー、多少狭い位でコレといった異常は感じられないな……薬も問題なく効いているようだし

「私、あんまり成長しなくて……ぁ……男の人は、大きい方が良いって……」

無言で考えを巡らせているこちらに不安を覚えたのか、早い口調でそう続けるハーフちゃん

あぁ……なるほど、そういった事を気にしていたのか
ファンタジー世界だし「*****はステータスだ!」みたいな言葉は無いのかな

「変じゃないよ、キミが小さいのは。 例えるのなら髪の長さが違うとか、そんな程度のものさ」

腕の中に収まる温もりを抱き締め、耳元で優しく囁きかける……個人的な好みはもっとある方が良いけどネ!
そんな内心を隠しながら腰を引いて、またゆっくりと突き上げて
緊張しているのか、浅く早い呼吸を繰り返すハーフちゃんのペースを整えながら、男女の行為をだんだんと深めていく

それにしても、学者肌の人間というのは容姿に関して他人の目をあまり気にしないものかと思っていたけれど
ハーフちゃんは自分の体型を気にしていたんだなぁ
もしかしたらあのフード付きローブを使っていたのも、自分の小さな姿を人に見られたくないという理由だったのかも知れない



ハーフちゃんのコンプレックスはともかく、気を使った甲斐もあってか腰の上の肉体からは余分な力が抜けてきていた
抜けているのはあくまでも余分な力だけなので、繋がった部分の筋肉はきゅうきゅうと絶賛活動中である、うひひ

「……ん……ふ…………あふ……んっ……んん……」

この様子ならもう大丈夫かな? 腰を支えていた両手をゆるゆると動かし、上へ
じっとりと汗の滲み始めた肌をくすぐりながら、痩せ気味で骨の浮いた胴体の脇に手を這わせる

「う…………んふ……ぁ、はぁ…………あっ」

不意打ち気味に胸のポッチへするりと指を向かわせると、ハーフちゃんの肉体が小さく跳ねた
その可愛い反応を愉しみながら動きをだんだんと強くして、二人の結合部へと快楽の熱を蓄積させていく
腰の上、不慣れな様子で揺れるハーフちゃんの肉体は、次第にその動きを大きなものに変化させていった



         ……◇……◆……◇……



「あぁ……っ……はぁ、あぁ……はぁ、はぁ…………」

ハーフちゃんの体重は軽いので、女のコを上に乗せるこの形でも割と自由に動く事ができた
胸元にすがりついたハーフちゃんの息遣いを感じながら、くいくい腰を突き上げる

「あっ、うぅ……んん……凄い……あぅ……すごい、です」

二人の間で刻まれる淫靡なリズムを受けて、ぎこちないながらも腰を使い始めたハーフちゃんがそんな感想を漏らす
人間を止めてしまった影響なのか、初めてなのに意外と余裕があるらしい
うむうむ、痛がる女のコを抱くのは好きじゃないし、イイ事だ……まぁ泣くのではなくて鳴いてくれるのは大歓迎だけど!

「ふふ、気持ち良いかい? これがセックスだよ」

すっぽりと腕で包み込んだ小さな背中を擦るように優しく撫でて
吐息を乱して喘ぐハーフちゃんの頬に口付けをして、そう耳元に囁く

「ん……はっ、うぅ……お腹の、奥がっ……く、あふっ」

いくら少女のような容姿といっても、ハーフちゃんはしっかりと成人した女性だった
薄く開いた瞳を潤ませ、桃色に染まった細い肢体を男に絡みつかせている現在の姿を見て子供扱いする人は居ないだろう
触れ合った素肌に感じられる柔らかさが一人前の女である事を明確に主張している
まるで男の子のように肉付きが無くても、やっぱり女は女で……男の皮膚とはまるで違う触感である

「熱くて……っ、じんじん、します……」

ハーフちゃんはアルコールにではなく、快楽に酔った瞳をこちらに向けて途切れ途切れに言葉を口にした
体格的なものか小さな声だけど、もう随分とこなれてきているようだ
最初は狭く感じたその内部も、今では ちゅっちゅぷっ、ちゅっぢゅっと粘着質な音を立ててスムーズに俺自身を受け入れていた





「いい……ふぁ……あぁ、イい……っ……ですっ」

「……」

ふと、ベッドの縁に腰掛けている姐御と視線が合う
こちらが見ている事に気づいた姐御は、「フン」というように軽く鼻から息を漏らすと顔を横に向けてしまった

ありゃ、姐御ったら自分から命令してヤらせているのに拗ねちゃってるよ
さっきまでは酔っ払ってあんなにノリノリだったのに、酔いが醒めてきているのかな
それでいて手が届く距離に居るのが何とも、なぁ……

という訳で、ハーフちゃんを揺さぶる傍ら片手を伸ばして、未だ服を着ている姐御のローブの裾から内側へと侵入を試みる

「ン……駄目よ。 今はこのコを見てあげなさい」

姐御に従順なハーフちゃんなら気にしないと思うけど……仕方ないか、なら代わりに
と、使っていなかった尻尾を姐御へ近づけて、軽くすりすりと肉体に触れさせてみた

「……貴方って、意外に欲張りなのね」



「あっ、あっ、あぃっ……いっ、あぁ……いク、いきますっ」

そんなやりとりを姐御としている間も、ハーフちゃんとの淫らな上下運動は続いていたりする
泉の中を思う存分かき回されていたハーフちゃんは、低く静かな、しかし良く通る独特の声で終わりの時が近い事を訴えてきていた

ならばこちらも応えない訳にはいかない
あまり肉付きの良くないハーフちゃんの太ももを両手で掴んで戦慄く小柄な肉体を固定し
その最奥の壁へと俺自身をぐいんぐいんと強く押し付ける

「うぁっ……あぁ、ぅ……んっ、んんぁあ……っ!」

奥深く肉体に響く、その継続する刺激を受けたハーフちゃんは いっぱいいっぱいだ
例えるならば溢れる寸前にまで水を入れられたコップ
ぶるぶると性の悦びに震え、艶かしく蕩けきったその肉体は、もう些細な刺激でも簡単に悦びの頂へとたどり着くだろう


さぁ仕上げだ、姐御の時のように念入りに術式を用意して、後は……

「ひうッ!」

腰を一旦下げて、先ずはひと突き
変化した大きな動きによって、背中に回された腕に力が篭った
ハーフちゃんは小さな背中をピンと伸ばし、顎を引いて強く与えられた快感を耐えようとしているようだ

「くぁっ! あンっ!」

そうして身構えている所へ間髪入れずに、ふた突き、み突き
連続して肉体の深くを突き上げられたハーフちゃんの爪先が反り返り、背中に爪が立てられて、肉の中に咥え込まれた俺自身がキツく締め付けられる
耐えられなくなって上を仰いだハーフちゃんの口から、これまで出る事の無かった悲鳴のような嬌声が放たれた

くふふ……この瞬間の女のコの表情は何回見てもイイ
肉体の火照りに頬を上気させ、意識を襲う快楽に顔を歪め、獣の行為に息を乱れさせた、その姿
何一つ取り繕う事なく、自らの欲望を素直に曝け出していて……はは、ホント、可愛いなぁ

「あぁっ! あーっ! あぁあっ!」

そのままズンズンと大きく突き上げて……名残惜しいけれど、これで止めだ
最後に、ハーフちゃんの肉体全体を持ち上げるように腰を送り込み――その最奥で作り上げた術式を一気に開放する!

「んんッ!? ぅあっああぁアぁーーーーーっ!」 

貫かれた肉体の奥底で弾けた熱い欲望が引き金となり、ついに絶頂を迎えたハーフちゃん
カク、カクンと不規則に腰を震わせる華奢な肉体を抱きしめながら、残りの術式をドクリドクリと注ぎ込んでいく……





         ……◇……◆……◇……





姐御が一度通したラインだからか、はたまた元が人間だからなのか、そもそも抵抗しないように命じられているからか
ハーフちゃんの胎内へ吐き出した術式は姐御の時とは違って、ほとんど抵抗される事無くその魂との接続を深めていった


この分ならかなり深くまでいけそうだ――って、うおぁ!?

 ― 火壁の魔法(弱)の術式を記憶しました ―
 ― 火球の魔法(中)の術式を記憶しました ―
 ― 空圧の魔法(弱)の術式を記憶しました ―
 ― 雷撃の魔法(中)の術式を記憶しました ―
 ― 氷刃の魔法(中)の術式を記憶しました ―
 ― 地裂の魔法(弱)の術式を記憶しました ―

意識の端を凄い勢いでログ?が流れ始め、同時に酷い頭痛が襲い掛かる

「ぐぅ、ううぅう……」

うわわわわわわ、いや、あれ、俺は、それで……いきなりの事に自分を見失いかけて、身体がふらふらする
痛みと混乱から抱きしめていた腕が緩み、絶頂の波が去って脱力したハーフちゃんが横へと崩れていく
意識が無いみたいに見えたけど……まぁ絨毯の上だから良いか

「ちょっと! 貴方、大丈夫?」

術式に影響を与えないために少し離れてベッドに腰掛けていた姐御の心配そうな声が聞こえる、とにかく今は落ち着かないと……

 ― 基点作成の術式を記憶しました ―
 ― 空間転移の術式を記憶しました ―
 ― 灯火の魔法の術式を……
 ― 魔力防壁の……
 ― 拘束……

頭の中に様々な知識が押し込まれて……あー、これはハーフちゃんが今まで学んだものなのか、凄い量だ
その事を熱くなった頭でぼんやりと理解していると、ようやく知識の流入は終わりを迎えた



「あー、あー…………もう大丈夫です、ちょっと量が多くて混乱しました」

額に手を当てながら、気がつけばすぐ横まで来ていた姐御に問題無い事を伝える
一応目的だった転移魔法も……うん、よし、これなら俺にも使えそうだ

「そう? なら、良いわ。 ……私の時はそんなに負担にはならなかったから、貴方の術式よりも劣化していたのかしら」

こちらの無事を確認した途端、冷静になって状況の分析を開始する姐御
何気に研究者っぽかったハーフちゃんとのコンビはお似合いなのかも知れない

「かも知れません。 僕も最近まで気づきませんでしたが、術式や知識の受け渡しは完全にコピーできないようで……よっと」

そんな姐御に相槌を打ちながら、裸のまま だらんと横たわったハーフちゃんを抱き上げて、ざっと魔法で洗浄しながらベッドへと向かう

「…………ぁ……とぅ…………す」

おや? 気絶しているかと思いきや、ハーフちゃんには辛うじて意識が残っていたらしい
ぼそぼそとお礼の言葉らしきものを呟いている……とは言え、これ以上行為を続ける必要も体力もないだろうけど

「うん……さぁ、今日はお休み――あ、構いませんよね?」

「えぇ、それ位なら別に構わないわ」

姐御の了承も得られたので、広いベッドの端にハーフちゃんを丁寧に寝かせる
これまで頑張ったハーフちゃんも流石に疲れていたのか、横になるとすぐにスゥスゥと寝息を立て始めた





さて、当初の目的は済んだけど、この場はどうなるんだろう

そんな事を思いながら、一仕事終えた気分で辺りを見回す
散らばったコップに、篭ったアルコールとアレの臭い、素っ裸で立っている俺、その前に膝を突いている姐御

「…………姐御?」

って……ちかっ、近いですよ姐御!

姐御は、不慣れなハーフちゃんとの行為でそこまで満足できずにいて未だに上を仰いでいた俺の股間に顔を寄せると

「……フフフ、血が付いているじゃないの…………ン……」

艶っぽい表情でそう呟いてから舌を伸ばして、付着していたハーフちゃんの純潔の証を舐め取りはじめた

「っ……」

うはっ、これは堪らない……細い指で支えられ、チロチロと舌が触れてくる感触に意識が囚われる
普段は立場的に上にある姐御が自分の股間へと顔を埋めて奉仕するかのようなその光景もそれに一役買っている
おかげで姐御がその汚れを綺麗にしてしまう頃になると
ただでさえヤる気の残っていた俺自身は完全に回復し、みなぎる欲望にびくびくと元気になっていた

「いいわ……さぁ、いらっしゃい」

そんな状態を見て妖艶な仕草でぺろりと自らの唇を舐めた姐御は
俺の頬をするりと軽く撫でながら立ち上がり……ベッドの上、ハーフちゃんの隣へと仰向けに横たわって膝を広げる

「どうしたの、ホラ……早く…………ココに……」

そんな仕草にゾクゾクしていれば、姐御の方も興奮して待ちきれないのか
欲情に頬を染めながら自らの泉へと手を当てて、その部分を広げるようにしてこちらへ視線を向けてきていた


……あぁ、そんな顔で、そんな風に誘われたら男は野獣になっちゃいますよ、姐御





         ……◇……◆……◇……





フラフラと吸い寄せられるようにベッドに上がり、仰向けの姐御に覆いかぶさる

「は……あぁっ、ぃいわ……」

もどかしいような気持ちで既にべちょべちょになっていた泉の中へと深く腰を埋めると、姐御は細く高い吐息のような声を漏らした
どうやら姐御の方もいつに無く高ぶっているみたいだ

「姐御……凄く濡れてますね」

「そ、その子のラインから……ンっ…………その、流れてきてたのよ」

覗き込むこちらから少し視線を逸らせて、そんな返事をする姐御
あらら……おそらく魔法の研究とか分析の為なんだろうけど、ラインを開いてたのか
ハーフちゃんとの時、後半大人しかったのはこのせいかな

「なるほど。 でも、こんな姐御もまた、素敵ですよ」

背けた顔の耳元でそっと囁いて、腰の動きを開始させる
ぬらりと動き出し擦りあわされる粘膜の感触に、思わず笑みが浮かんだ

「ッ! ……ふ、ぁ……バカな事、言わないの」

顔を横に向けたままで、そんな事を可愛らしく呟く姐御をもっと感じたくて、その肉体へと手を伸ばす

……あ、姐御はローブ着たままだったか

これはこれで……うん、たくし上げられた暗色のローブからにょっきり伸びた素足がエロいなぁ
濡れた肉の中、奥の壁をノックする度に跳ね上がりそうになっている姐御の太ももに手を這わせながら、そんな事を思った



「ン……んっ、ふぅ……はぁ……ぅん、んん、あぁ……」

アルコールの匂いが残る部屋の中に、姐御のくぐもった喘ぎが流れていく
これだけ気分のノった状態で服を脱がす為に動きを止めるのも何なので、ローブの上から姐御の肉体をまさぐる
今までは行為の最中に脱いでいたので気づかなかったけど、改めて触ってみればいかにも高級そうな薄い布地を使ったローブである

「あ、ん……んふっ……うぅ…………はっ、はぁ……それ、駄目よ……」

おっと……胴体のあたりで無心に手触りを確かめていたから、ちょっとくすぐったかったかな
姐御はフルフルと肉体を震わせながら止めるように言葉をかけてきた
まぁ、くすぐったいという感覚は快感に繋がるものだし、別に構わないと思うけど、それよりも……

「姐御、口を閉じていると苦しくないですか?」

そう、姐御は最初からかなり強く悦びを感じてくれている筈なのに、ずっと口を閉じて声を抑えていた
もっと可愛い声をいっぱい聞かせて欲しいのに、どうかしたんだろうか

「だって……あの子に聞かれるじゃない」

こちらの質問に対して、そんな事を小さな声で囁く姐御

「…………」

自分からはあれだけ絡んでおいて……だってって……そんな、恥ずかしがって……ははっ、姐御、そりゃないですよ!
ふふっ、まったく、もう……仕方ないなぁ

「姐御」

「ナ、何かしら?」

動きは止めずに、浮かんだ笑みを隠す事無く姐御に話しかける

「いえ、協力しようと思いまして」

話の詳細をぼかしつつ顔を近づけて

「あ…ム、んっ……んんん……」

何か言おうとした姐御の唇を、唇で塞ぐ
こうしてしまえば、どんな事をしても声が漏れる事は無いし……ふふ、もう遠慮は要らないかな

汗に濡れ素肌に張り付いているローブの上からふくらみを捏ねると
なだらかな曲線を描く丘の先端がツンと硬くなっているのが、布越しにも感じられた
指で突起を捕らえてくりくりと弄べば、姐御は肉体を捩って逃れようとする

そんな反応が可愛く感じられて、もっと感じて欲しくて、さらに行為のギアを一段階上げる

「ンっ……んむ……ぅ、ん゛んっ! は……ぅんっ」

引く時にはゆっくりと……内側の襞をなぞるようにして、入り込む時には一息で、奥深くへ
姐御は強まった腰の前後運動に一瞬目を大きく開いて、それからぎゅっと瞼を閉じた
こちらの首へと腕が回されて、肉体の奥へ突き入れている俺自身への締め付けが強くなる

あぁ、姐御の方からもこうして求めてきてくれているって、興奮するな……



「はふっ、んッ! ……んぅっ……んん、ンっ!」

激しい動きに合わせた唇から息を漏らしながら、ゆさゆさと悦びを求め合う

元々高ぶった状態で開始した行為だ、終わりの時は近い
堪え切れない快感を動く事で逃そうとしているのか、姐御の足がピンっ、ピンっと宙を蹴っていた

「んっ! うン! んんッ! んーっ! んーっ! んンんーっ!」

口の中で悲鳴を上げて、ブルブルと肉体を振るわせる姐御へと
淫らな熱で蕩けてぐちょぐちょになった結合部分から飛沫が散りそうな勢いで腰を突き込む

そんな獣欲を曝け出した行為を、互いに乱れた呼吸に意識がトびそうになる限界まで続けて……ここだ

「んはッ! あっ!? やッ! あぁっ、ああぁアああぁっ!!」

唐突に唇を離された上で迎えてしまった姐御の絶頂の声を聞きながら、深く導かれた奥底へと欲望を解き放った!





         ……◇……◆……◇……





「さて、それじゃ俺は行きますね」

「……ン、待ちなさい」

着たままだった姐御のローブがどろんどろんのべちょべちょになるまで頑張って、ベッドで抱き合ったまま一眠りした後のこと

行為や宴会の後始末を終え、身支度を整えて部屋から出ようとした俺に
ベッドの上で気だるげにまどろんでいた姐御から引き止める声がかかった

「おっと……なんでしょう。 寝覚めの一発でもヤります?」

「違うわよ。 そこの樽とこっちの壷に……よろしくね」

オゥ……姐御…………飲兵衛ここに極まれり……!
しかし今回の事ではこっちも大きな利益を得られたので、お返しをするのは望む所である
了解の意を伝えて作業を開始する俺をよそに、姐御は腰をさすりながら欠伸をして本格的な眠りに入ってしまった


……って、ちょっとー? 姐御が魔法使わないと、この部屋の出入り口隠せないんですけどー!








前を表示する / 次を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.065548896789551