「馬鹿なっ!早すぎる・・・」
富士迷宮を攻略していた鳳凰院舜令は、端末に表示されたアナウンスに目を見張った。
『※夕闇茜は絶対者となりました。絶対者は世界存在のひとつです。
世界存在は他に超越者、卑近者、創造者、不在者、不朽者が存在します。
※終焉に至る鍵が開放状態にあります。冨士迷宮へ到達し、終焉の扉を開いてください。
不朽者はすでに迷宮内に到達しています』
不朽者、鳳凰院舜令は舌打ちを禁じ得なかった。彼がこの世に今生を受けて実に1万2千年が経過している。 その間、彼にとっての退屈な世界を終わらせないために延々と終末を先延ばしにしてきた。
彼がかつて庇護した少女が世界存在のひとつと知ったとき、自らの手で殺しもした。
「夕闇茜・・・・。あの小娘が」
30年ぶりに現れた隷奴出身の入学試験突破者。そうと知っていればあの時殺しておいたものを・・・。
「舜令」
「・・・来たか」
日本国元帥たる彼は諦めたように振り返った。
幕僚テントの入口から、一人の少女が入ってくる。
その何も身につけていない白い肌は至るところに精液を浴びていた。
「鍵が解放されたの。うかうか死んでられないよ」
「部下は、全員お前が食らったのか・・・。愛。俺を恨んでいるか?」
舜令が思わずそういうと、少女はにぱぁっと嬉しそうに笑い、ううんと首を横に振った。
「舜令、大好きだよ。ちんぽちょうだいよぉ」
「あぁ、いいよ」
「やた」
言うが早いか、愛は舜令の軍服のズボンを脱がすと、自分の腕ほどもあるペニスに頬ずりした。
「えへへ。んちゅ、これすき~」
「向こうはどうだ?楽しいか?」
「う~ん、わかんない。舜令がいないもん」
「そうか」
愛はそのまま赤い舌でちろちろと竿を舐めながら亀頭の先端まで舐め上げる。たわわに実った乳房の間に舜令のペニスがはさみこまれた。
「あっつぅ~い」
「愛、いや、超越者よ。世界が終わるんだな」
「んちゅ、ちゅ、あむ、んん、おいし、んちゅ、ふぉおかな?んちゅ、あむちゅ、じゅるるるる、んん。ぷはっ。違うかもしれないよ?」
「なに?」
「鍵を開放した子次第なんだよ、きっと。んちゅぱっ。始まるのかもしれないでしょ、じゅるるる」
「そうか」
舜令は愛の尖った乳首をつまんでやりながらパイズリフェラを楽しむ。
「待とうか。世界存在がそろうのを」
「舜令~。おちんぽいれてよぉ」
「あぁ、いいとも」
「わぁい」
そういうと舜令は愛を四つん這いにして丸い尻を掴む。尻の感触だけで射精してしまいそうだった。
「いれるぞ」
「うん・・・・ああっ!はいって!はいってくるぅ!!!!!」
すっかり濡れそぼった女陰に極太のペニスがねじ込まれる。少女の狭い膣壁を無理やりかきわけ、愛液を飛び散らせながらペニスが中奏する。
「あふ、ふわ、あうぅ、いいよぉ!いいのぉ!!おまんこで、ちんぽしごくの気持ちいいのぉ!!」
「早速やってるようじゃな」
「帝・・・」
いつの間にかテントの中には豪奢な衣装をまとった美女が現れていた。現日本国皇帝。そして彼女こそ。
「不在者よ。結局こうなってしまったな」
「よいよい。すべては余興じゃ。気が遠くなるほどの時間、我はこの世界にあった。最後の時間を楽しむとしよう。娘子よ。これも味わっておくれ」
「ふえ?あ~ちんぽだぁ」
皇帝が衣装の前をあけると、女性と思われた彼女の股間から極太のペニスがぎんぎんに勃起して屹立していた。
「いただきまーす。あむ、んちゅ、んあっ、あん、んちゅ、気持ちいいよぉ・・・。おまんこぶっさされながら、お口まんこちゅぱちゅぱ気持ちいい!!んちゅ、んむ、あむ、んちゅ、ちゅううう、じゅるるるるる」
三人が楽しんでいると、さらに二つの気配がテントの中に現れた。10歳ほどに見える金髪の幼女と20歳ころの褐色の肌の女だった。
「ここが会場かしら?あら、もう楽しんでるのね」
「我々も混ぜてもらおうか?そのほうが早く済む」
「創造者。それに卑近者、か。あんたら、上を通ってきたか?いまどうなってる?」
幼女はその股間から自分の身長ほどのペニスを生やして帝の女陰につきたて、褐色の肌の女は股間から生えた二本のペニスを幼女の尻穴とヴァギナに突き立てながら抱き上げ、帝の乳房をもみしだいた。
「もうほとんどの人類が性欲になってしまった。世界が終わるまで、あの少女の中で永遠の楽園を楽しむだろう」
「そうか。石動ももういないか」
舜令は感傷に浸る様子も見せず、愛の中に最初の精を解き放つ。
「あふぅん!!でてる!でてるのぉ!子種汁が子宮でぴちぴち跳ねてるぅ!!」
「直に、あふぅん、こ、この迷宮に、あん、ごっつい、ちんぽごっついよぉ、んはぁ、注ぎ込まれるわ、そうなったら、私たちはまた巡り始める」
「ふふふ、ここちよいチンポじゃ、しゃぶれ、娘子の口まんこもなかなかのものよ、あん!そも世界存在とはそのようなものよ。1万2千年前に人の身に囚われるまで、我らはそのようなものとしてあった」
帝であった女性はヴァギナで幼女のペニスをしごき、愛の口に極太のペニスを突き立てながらそう言った。彼ら世界存在とは元来世界の根幹原理であるエントロピーの象徴だった。
始まった宇宙はエントロピーを増大させ続け、増大したエントロピーはやがて最も効率よくエネルギーを放散させる存在として生命に帰結した。
生命はやがて性を持ち、愛欲がエントロピーの化身として顕現した。
世界は終わるはずだった。
天に放り投げたボールが、やがてエネルギーを失って落下してくるように、世界は終焉を迎えるはずだった。しかし1万2千年前、それに気づいたある人間が世界の終焉の扉をしめた。
世界存在に心を与えることで。
「世界存在には異なる人格が与えられ、人格を持ったモノの中には、俺のように終末を回避しようというものが現れた。あーあ。つまらなかった、それなりに好きだったんだけどなぁ。この世界」
「仕方あるまい。始まったものは終わるのが道理。一度勃起したペニスは射精せねば収まるまい?」
舜令は溜息をつくと、再び愛の尻たぶを打ちつけ始めた。
さて地上に存在するものがあれば、その存在を見ただろう。
全長が成層圏にとどく巨人が、ゆっくりと富士迷宮に近づいていた。それは遠目には白いふたなり美少女に見えただろう。だが近づいてみるとその間違いに気づく。
大きく揺れる乳房に見えるものはお互いのペニスを口やヴァギナなアナルで貪り合うものたちの集合体だ。屹立するペニスも二の腕も足も顔も髪の毛すら小さく蠢く性欲と化した人間たちの塊であった。しかもどんどん大きくなる。彼らの腹は膨れ、孕み、どんどんと新しい同族を生み出しているのだ。
膨れ上がり続けるエントロピーの象徴たるものはかつて茜と呼ばれた絶対者だった。茜は大きな乳房をもみしだし、ペニスをしごき立てながら迷宮を目指す。
霊峰富士。
その火口に口づけし、猛り狂ったペニスを、富士の麓富士迷宮に生娘の股をわるように捩じ込んだ。
『んああああああああ!!!!!!!!!!』
どん!!!!!と轟音が轟いた。
富士が歓喜に泣き噴火したのだ。だがそれは紅いマグマではなかった。白いマグマが富士から吹き出す。
「気持ちいいのぉ!!!!いくぅ!!!いっちゃううう!富士まんこにちんぽねじ込んでいくよぉ!!!!でる!でるでるでるでる全部でるぅぅ!!!!!」
巨大にふくれあがった茜が富士をパイズリしながら迷宮に膨大な精液を吐き出す。
富士迷宮内でまぐわっていた世界存在たちが、精液の本流の中で混じり合い、岩盤をうがってマントルにまで流れ込む。
マントルには原初のエネルギーはほとんど残っておらす、ただ重力エネルギーだけが存在した。それらは熱エネルギーの第二法則など完全に無視し、性欲エネルギーとなって迷宮を逆流する。
「んはぁあああああああ!!!!!」
巨人とかした茜の尿道に膨大なリビドーが流れ込む。世界存在は今や完全に茜の中に混じり合い、終焉はここに始まった。
「おちんぽ犯されてるぅぅ!!きもちいいのぉ!!おちんぽまんこきもちいよぉ!!!でる!でちゃううう!おちんぽマンコ犯されながらおちんぽミルク出ちゃうよぉ!!!!!」
茜の中で増幅されたリビドーが再び地球の核に打ち込まれる。世界中の火山から白いリビドーが噴出し、地球がそのリビドーに耐え切れずに遂に性欲となって茜に取り込まれた。
「出るぅぅぅ!!!!まだまだ出る!!!!いくらでもでるのぉ!!!!きもちいいいいいいいよぉぉ!!!!」
地球を取り込んで巨大化した茜は月をフェラチオして吸収し、小惑星をパイズリしながらつぎつぎと膨らんでいく。火星はまっさきに茜にメロメロになって取り込まれ、水星も茜のヴァギナに骨抜きされた。
あまりの茜の膨張に太陽が悲鳴を上げる。
「いやっ、来ないでっ!もうやめてぇ!!!!」
「だめだよ、止まんないよ。おちんぽ爆発しちゃうよぉ!!!!」
茜は太陽の乳房を揉みしだきながらそのペニスをパイズリフェラし、小作りなヴァギナに己のペニスをぶち込んだ。
「んはぁ!!!ダメなのに!ダメなのに!!!おちんぽ吸われてぶち込まれて、いっっちゃうよぉぉ!太陽なのにぃ!!!!!」
やがて太陽系が茜に取り込まれ、天の川銀河の端からどんどん宇宙が侵食されていく。やがて天の川銀河が茜そのものとなり今度は手当たり次第に多銀河を犯し始めた。
阿鼻叫喚の地獄絵図。
そして初めての他存在との結合に喜び震える宇宙。
最初の瞬間から変わらず存在する宇宙温度までが性欲となったとき、宇宙はすっかり快感そのものとなって光り輝いた。
無限に絶頂がつづくような多幸感が世界そのものである最後の瞬間。
涙と汗と鼻水と精液と愛液と小便とあらゆる歓喜の噴射が宇宙をシャワーし、4次元空間そのものとなった茜がブレーン膜をぶち抜き、その破瓜の血が折りたたまれていた5次元にあふれかえって孕ませた。
溢れかえったザーメンはM理論が言うところの11次元全てにあらゆる意味で溢れかえり、茜は11次元そのものとなる。
真の意味で宇宙そのものとなった茜にもはや光速度一定の法則などはまるで意味がない。すべて相対から絶対化され、因果は互いにまぐあいあう。
宇宙は冷えない。
そこに存在するのはアビスの胎動だ。
時空の意味を失った宇宙はやがて概念的に収縮し、あらゆる可能性を孕んだ観念的子宮へと至るだろう。
「これ、これしゅごい、しゅごいのぉ!!!射精の10の京乗倍しゅっごいいいいいいいい!!!!」
それは茜だった。
物理法則すら何の役にも立たない観念の子宮となった茜だった。
やがてその子宮が精液で満たされ、歓喜と共に再び宇宙が始まるだろう。
愛が言ったとおりだった。
茜が選んだのはそういう終焉だった。
了