<このWebサイトはアフィリエイト広告を使用しています。> SS投稿掲示板

XXXSS投稿掲示板




No.27097の一覧
[0] リリカル! マジカル! Kill them All![気分はきのこ](2013/02/28 22:51)
[1] 『作家のオリジナリティ』[気分はきのこ](2011/04/14 15:56)
[2] 『作家のオリジナリティ・2』[気分はきのこ](2011/04/19 11:16)
[3] 『作家のオリジナリティ・3』[気分はきのこ](2011/04/23 11:18)
[4] 幕間 『笑顔』 R18[気分はきのこ](2011/05/09 15:16)
[5] 『リアル・リプレイ』[気分はきのこ](2011/05/02 10:16)
[6] 『リアル・リプレイ・2』 R18[気分はきのこ](2011/05/09 15:19)
[7] 『リアル・リプレイ・3』[気分はきのこ](2011/05/15 10:27)
[8] 『リアル・リプレイ・4』[気分はきのこ](2011/05/22 13:30)
[9] 『リアル・リプレイ・5』[気分はきのこ](2011/08/20 16:04)
[10] 幕間 『願望』[気分はきのこ](2011/08/20 16:01)
[11] 『∴Y≠U』[気分はきのこ](2013/02/28 22:43)
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

[27097] 『∴Y≠U』
Name: 気分はきのこ◆4e90dc88 ID:cd180cb2 前を表示する
Date: 2013/02/28 22:43
池田隆正を下して、数日。また一つ生き残ったという達成感、人を殺めたという事実、そして他の不幸を良しとしかけた醜い自己欲。様々な形容し難い思いの波は、当然の事ながら静まりはしなかった。
死を乗り越えた興奮で眠れない夜。生きるために殺めた掌が見せた、存在しない血糊に濡れた幻覚。今も終わらない悪夢の数々は、佐竹の精神をゴリゴリと音を立ててすり潰していく。
追い討ちをかけるが如くやって来た厄に、佐竹のライフポイントは空っぽ<ゼロ>の先を平然と突破していた。

だが、佐竹は学生<モブキャラ>であり、そんな学生<佐竹黛>の主本は勉学である。とりわけ、ただの学生<モブキャラ>であろうとする佐竹が、こんな理由で学校を休むわけにはいかないのだ。その分、厄払いの代償は高く付いたが。
ともあれ、転生してからの数ヶ月で培った未熟な演技は、所詮子供騙し程の実力しかない。しかし、であるからこそ『子供は』騙せる。

佐竹の内面を除けば、学校生活に何ら支障を来す事はなかった。
学年と並行して上がった授業内容に、多少の不可を入れて付いていく姿勢。気心知れた面子に、クラス替えにて新たに出来た仲間を巻き込んで遊ぶ昼休み。一日の終わりを告げる掃除の時間は、教師の目を盗んでは他と戯れあう。

もはや完璧であった。晴れない心は何処へやら、学校内での佐竹は完全なまでに以前と同じであった――――――――同級生<子供>に対しては。


「ねぇ。佐竹くん。何か学校で辛いことでもあったの?」


この数日の間、佐竹は放課後になると同時に担任に捕まっては、こうしてカウンセリングを受けていた。
彼の演技は、子供は騙せても大人の目は欺けなかったのだ。その果てが、この結果である。


「何もないよ?」


通算三度目ともなる担任の聞き出し行為に、もはや決まり文句<テンプレ>となりつつある台詞をお馴染みのキョトンとした不思議顔で返す。
でも、と眉を顰めて言葉を選んでいる担任に、まだ三度目にも関わらず無駄に使い古された「僕お使いがあるから」という締めの一言を告げた。




















リリカル! マジカル! Kill them All!
――――第二章『∴Y≠U』――――





















夕日で空が紅に染まる午後、担任のカウンセリングから脱した佐竹は、両手にビニール袋いっぱいの食材を抱えて街を歩いていた。
佐竹のテンプレート<締めの一言>は、言い訳でなく事実。故にこうして日々の糧を求めてお使いに勤しんでいたのだ。
しかし何故このような面倒を引き受けているのかといえば、神<黒い人型>の手により、中学卒業と同時に『不幸な死』が確定してしまった佐竹老夫妻への罪滅ぼし、といった所である。
所謂親孝行<偽善>ではあるが、だが何もせずおんぶにだっこはどうしても耐えられなかった佐竹が足りない脳味噌で導き出した末が、今回のようなお手伝いであった。
歳をとれば体の機能が鈍るもの。であるからして、現時点において一番報いる事であろう肉体労働を買って出たのだ。

とはいえ、子供の体に三人分の食料+αは中々に堪える。通行人と補修業者の仕事の邪魔にならない様道の端に寄ると、両腕に伸し掛る重量を地に下ろした。
ぐるぐると肩を回し、ぶらぶらと腕を振る。そんな彼の視界に映る、これといって代わり映えのない、所々が崩壊した海鳴市。
アスファルトは内側から捲れ、周辺の家屋は壁面に罅が入っている。つい先日の小規模な突発的災害による被害は、怪我人とこうした破損だけで、運良く死者は出なかった。

ニュースでも取り上げられていた、謎の巨大植物による災害。学者による小難しい推測は、結局の所全てが的外れで、素気なく切り捨てられた宇宙人説や現代に蘇った魔法説が知られざる有力情報だとは、おそらく同業者<転生者>か主な登場人物以外気付くまい。

しかし、全ては物語故か。傷跡残る街の中、被害の少ない商店などは普通に営業をしていた。この手の被害など取るに足らないとでも言うのだろうか。はたまた海鳴の商魂魂が流石とでも言おうか。それとも、神<黒い人型>の意志か。
考えても意味をなさないこの世界の『当たり前』を一瞥して、佐竹は下ろした荷物を手に取り歩き出し――――――――転けた。
修繕中の盛り上がった道路に脚を取られ、叩きつけられる体と買い物袋。学生服=短パン小僧たる彼の脚部がもつ防御力など皆無に等しく、剥きでた膝には血が滲んでいた。


「あ…………あぁ…………」


やべぇ、やっちまった。瞬時にして青褪める顔色。場所によってはorzポーズとも呼ばれる体制で、佐竹は共に沈んだ荷物、その中から漏れ出た一つを見つめる。
透明な容器に入った、一パック78円の卵。しかもLサイズ。それが無残にも、中身をぶちまけていた。
幸い他は問題いようだが、しかしこの結果だけは非常にまずい。


【うわっちゃー、やっちまったなぁオイ! 激アツ演出で確変決定! コイツぁ何連チャンすんのかねぇ! ウヒャヒャヒャ――――――――オゥ、シット。黛くん、ご臨のお知らせデス】


なーむー、と縁起でもない経を読むペインの言葉に、佐竹はガバっと起き上がると、素早く反転。ちらっと見えた逆立つ金の髪に身の危機を感じつつ、そのまま何時かと同じく信じることで空をも飛ぼうと駆け出して――――――――


「動くな、どアホウ」


――――――――また、無様に転けるのだった。




















池田隆正より勝利をもぎ取ってからの数日に、佐竹の日常に起きた転機。その発端となったのは、巨大植物による災害。原作にて高町なのはが魔法に関わることを強く思ったあの日、佐竹もまた逃れえぬ運命に出会った。

意気消沈しても続く日常。今回と同じく日々の食事を行うための買い物を終えた帰り道で、それは起きた。
突如光る天。同時に起きる地震と超常現象。現れた木々に地は裏返り、根が街を蹂躙し尽くす。
何時、どのタイミングで原作<アニメ>の放送が始まるのかなど知り得なかった佐竹は、あっけなくジュエルシードが起こした被害に巻き込まれた。

きっと佐竹は運が良かったのだろう。まだ子供の体格であったから、揺れた大地に立つ事が出来ずに尻餅をついたから、彼は一命を取り留めたのだ。
もう数センチ身長が高ければ、佐竹はこの災害に出た唯一の死者となっていただろう。

頭上ギリギリに伸びた、電柱程の、あるいはそれ以上の太さを持つ根を見上げる佐竹は、根が貫いた家屋の破片が散る下で、呆然と座っていた。
理解が追いつかない。はっはっと小刻みな呼吸音が耳障りに感じた。だが、一秒二秒と時間が過ぎるにつれ、ようやく事態の危険性を実感していく。
一歩間違えれば、隣で落ちて来た瓦礫に潰されたビニール袋と同じ末路を辿っていただろうという事に。しかし、今もバクバクと鼓動する心臓が、生きている事を伝えてくれる。

とはいえ、そのまま居続ける訳にはいかない。根の下にいたからこそ瓦礫の被害は少ないが、何時倒壊してもおかしくない状況に、そして何よりもこの現象の下に安全地帯などありはしないのだ。

佐竹は震える手足を懸命に動かして根と瓦礫の下より這い出すと、一目散にこの中心より逃げ出した。
この現象が原作であると知っているがために、離れたのだ。まだ見ぬ四人の転生者が、これ幸いとやって来かねないから、と。
飛んで火にいる夏の廚を見つけるチャンスだ、とペインは撤退行動に否を唱えたが、それでも佐竹はその案を否決した。
基本戦法は、チキン<臆病>であれ。ペインの言うチャンスは、それ即ち他にとっても同じなのである。
五分の勝負はしない。ましてや運任せの勝負など、池田との一悶着で懲り懲りな佐竹にとって、この場はまさに死地であった。

駆ける。何よりも早く。空をも飛べるような速度を胸に、佐竹は荒れた街と響く破壊の音から逃げ続ける。
もうしばらく駆ければ大丈夫。そう思えるくらいに心に余裕が出来始めた時だった。


「だ、だれか…………」


倒壊する瓦礫の音に混じって、か細い声が聞こえた。思わず止まる足。もう一度聞こえた同じ言葉に釣られて見渡せば、地を這いながら絡み合う根の下より誰かの手が伸びている事に気付いた。
まだ小さな掌は、紅く汚れていた。


「だ、大丈夫か!? そこにいるのか!?」


【オイ、相棒! 何やってんだよスカポンタン! くたばりかけのクソッタレなんざ放置プレイが常識だろうがぁ! 明日は我が身の精神で捨て置けよ!】


「そんなこと言っても!」


【テメェに出来ることがあんのかぁ!? 勃起もしねぇ貧弱なボディで、その根っ子を犯せんのかよって話じゃねぇか。いいからさっさとずらかんぞ! アラホラサッサァってなぁ!】


ペインの言う通り、佐竹にはこの名も知らぬ誰かを助ける事など出来はしない。対人においてしか役に立たない力が、ここに来て超人的パワーを発揮するとでもいうのだろうか。
そんな事、ありえない。事ある毎に逃げて来た佐竹にとって、この状況を打破出来る力などないのだ。
だれか助けて、と。生を渇望するかの様に伸ばされた掌を振り切る事が、この場での正解。


「…………ごめん」


――――――――が、すでに佐竹は不正解の道へと足を踏み出していた。立ち止まり、声の主を探すというファイナルアンサーを選んでしまっていたのだ。

度々使ってきた逃げの一言と同時、木々が光に包まれ、粒子となって消えていく。
思わず見上げた空は、小さな光が舞う幻想的な景色を魅せる。物語において一番の見せ場が、たった今終わったのだ。
そしてそれはつまり、この見知らぬ誰かを苦しめている根もまた、光に包まれて消え去る事を告げていた。


「…………ホンマ、死ぬかと、思うたで」


うつ伏せで倒れたまま、知らない誰かは呟いた。その声色に、佐竹の記憶の片隅にあった人物が面を上げた。
ありえない。ありえてはいけない。後退る佐竹を差し置いて、根の隙間から無理に伸ばしたせいか、地面に擦れて血が滲む右の掌の感触を確かめる様に何度か握ると、誰かはようやく立ち上がった。
流れる金糸。大きな深紅の右目と、紅い鳥のような模様が浮かぶ左目。体格に合っていない灰色のパーカー。その先に出る、擦り傷が目立つ四肢。
大きな怪我は見当たらない様で、まずは一安心。そう思いたい佐竹であったが、相手の顔を見てそんな気持ちなど吹き飛んでいた。


「ん? なんや、自分。ワイの顔になんか付いとるか?」


見た目と言動が違えど、その人物が彼女であることは違いない。
フェイト・テスタロッサ。そう呼ばれる物語の主要人物が、そこにいた。




















「この、どアホウがっ! ワイの魂を潰して、尚逃げようなんざ百年早いわ! 一日三度のオムレツを忘れたとは言わさんでぇ!」


くぬ、くぬ! と佐竹を足蹴にする金髪の悪鬼羅刹。しかしその原因が卵であれば、どこか虚しいものである。
どうにか局地的ストンピングから脱出して、佐竹は立ち上がり埃を払った。


「だから、悪かったって。でも、また買いに行くのは難しいぞ? お一人様一パックだし」


「んなもん、ワイと一緒に行きゃ解決やろが。ホンマ、帰るん遅いから迎えに来て良かったで」


ふんむっ、と腕を組んで仁王立ちする相手に、佐竹は垂れたパーカーのフードを持ち主の頭に被せると、嘆息した。
彼女、いや『彼』か。それもしっくしこない程に表現に困るこの人物こそ、あの日より佐竹に転機をもたらした存在。


「ほな、行くで。ちゃっちゃと歩け、我が下僕まゆっち」


「誰が下僕だよ。了解した、ご主人様<マスター>とでも言うかと思ったか?」


「マジで言うたらキモイだけやっちゅーの。這い蹲らせて足の裏でも舐めさすで」


「その結果、新しい世界が開拓される、か。本当に堪らないな、フェイリュァー」


恐ろしい未来に身震いする素振りを見せ、佐竹は降って湧いた荷物持ちに片方の袋を押し付けると、来た道を戻り出す。
並走する相方を視界の端に入れつつ、佐竹はもう一度嘆息した。こんな時程、神に願わない日はない。

ああ、神様。俺はどこで間違ってしまったのですか。





















――――まずは、自己紹介でもしよか。


災害に見舞われた後、自宅の自分の部屋に入ってすぐ、この言葉から二人の初めての会話は始まった。


――――ワイはフェイト・テスタロッサ、なんてウケもせん事は言わへんで。そんなん、自分かて分かっとるやろ。えぇ、佐竹黛?


――――無理矢理聞き出した名前を呼ぶなよ、篠田睦都。


――――やからこその、自己紹介や。ワイはアリシア・テスタロッサのクローン――――――――にすら成れんだ出来損ないやから、転生してからの名前なんぞあらへん。そんでもあえて名乗るなら、フェイリュァー・テスタロッサってとこかいな。


――――出来損ないのテスタロッサ、とか中々洒落てるじゃないか、篠田睦都。


――――せやろ? やから、そない呼んでぇや。前世の名前嫌いやもん。


――――でも、左目を使う時はフェイリュァー<失敗作>じゃ意味がない。だからあの時も前世の名前を名乗ったんだろ、シノダムツ。


――――ワレ、分かっててやっとるやろ。フルネームを強調して呼ぶなや。シバき回すで。


もはやお互い相手が転生者である事など疑いはしない。
出会い頭にて早々、佐竹とて篠田睦都改めフェイリュァー・テスタロッサが転生者であると分かっていた。偶然フェイト・テスタロッサと瓜二つの人間など、現れる訳がない。まして、説明不可能な左目の『模様』など、まさにそうだ。

であるからこそ、あの時佐竹はフェイリュァーを殺そうとした。
学生服の内ポケットに入れた、四本のペン。アルミ製のそれらはただの文房具でしかないが、かといって人を殺せないか、と言われればそんな事はない。
先端が尖ってさえいれば、人間は殺せる。だが、所詮はペンでしかない武器で殺すには、確実に急所を捉えるしかない。加えるなら、幾度の刺突が必要だろう。
呆けている今しかない。佐竹はすぐ様内ポケットのペンを引き抜くと、フェイリュァーに襲いかかっていた。

結論から言えば、佐竹は失敗した。


――――随分なマネしくさってくれるやないか、ボケ。


突き出した腕を取られ、腹に膝蹴りをくらい、よろめいた隙に腕を捻られて体制を崩された挙句、馬乗りになられて奪われた凶器<ペン>を眼前に突きつけられた。
流れるような所業にはもはや感嘆しか出ないが、佐竹にとっては窮地である。しかしまだ、万策は尽きていない。
ゴグ、ゴキュン、と外れる敵対者<フェイリュァー・テスタロッサ>の右肩及び右肘。思っても見ない激痛の末に生まれた好奇を逃すまいと、ペインに命じて自分の肩と肘をはめ直して、佐竹は相手の腕を引っ張り位置を逆転させる。外していない腕を空いた手で封じる事も忘れない。
そのまままだ残っている内の一本を引き抜き、同じく目前へと突きつけた。


「形勢逆転だな、キリっ」


「うるせぇよ、出来損ない!」


「残念、そりゃ褒め言葉やで」


ぶすっとそっぽを向いた佐竹を煽るように、ベッドに腰掛けたフェイリュァーはチェシャ猫の様に口元を歪めると、卵の再調達ついでに買ったポッキーをカリカリと齧りだした。
言い逃れ出来ないくらいフェイト・テスタロッサとそっくりなだけに、ついつい視線がフェイリュァーの四肢に持っていかれるのが、どうしようもなく悔しい。

ここで二人が他愛ない言い合いをしている以上、またしても佐竹は失敗したのだ。
何もあの状態から起死回生の一手を打てたのは、佐竹だけではなかっただけの話である。


――――形勢逆転だな。


――――まだ終わっとらんわ、ボケ。


あの決定的瞬間、佐竹が唯一誇れる最強の魔法をかけた様に、相手もまた彼に魔法をかけたのだ。


――――篠田睦都が命じる。


妖しく輝く左目の鳥に悪寒を感じて、振り上げた切っ先。だが振り下ろされたのは、下半身を折って佐竹の首に回したフェイリュァーの両足だった。もう一度同調魔法による激痛を引き起こそうとしたが、時すでに遅し。


――――ワイに、従え。


――――イエス…………マイ・ロード。


身を起こして勝ち誇ったフェイリュァーの瞳より羽ばたいた紅い鳥が、佐竹の敗北を確定させたのであった。










以来、佐竹はフェイリュァー・テスタロッサの下僕となった。
唯一の救いは、まだ身の自由があり、そして何よりも生きている事だろうか。





生・存・報・告!
やばい、本当に時間が取れない上、文章少ないのが申し訳ない…………。


前を表示する
感想掲示板 全件表示 作者メニュー サイトTOP 掲示板TOP 捜索掲示板 メイン掲示板

SS-BBS SCRIPT for CONTRIBUTION --- Scratched by MAI
0.022451877593994