第六十三話 一方その頃、何時もの彼ら
ネギ達が一週間後の未来へと飛ばされていた頃、ムド達はまだエヴァンジェリンの別荘の中であった。
外ではそろそろ三日目のお昼に差し掛かる頃であろうか。
ムド達はほぼ一週間近く、エヴァンジェリンの別荘内で過ごしている。
その殆どはムドの計画を煮詰めたり、実行する為の修行にあてられていた。
やがてその修行も満足できるものとなり、今日は決戦前の最後の一夜。
決戦前の最後の一夜に男女がそろえばなにをしているかは、分かりきった事である。
「ふふ、先輩。ウチのお尻の穴を舐めながら、ムドはんにおめこされる気分はどうですえ。はぅぁ……先輩の舌がウチのなかに、ぁっ」
「んぁぅ、んふぅ、ぅっ」
「刹那は苛められるのが大好きですからね。くっ、きゅうきゅうと締め付けて」
別荘にある塔のとある一室、そこにはキングサイズを遥かに越える大きさのベッドがあった。
エヴァンジェリンがわざわざ用意した特注品である。
その上では、後頭部に当てた一本の棒に手首と足首を括られた刹那がいた。
性奴隷のように大事な部分を隠す事も許されない屈辱的な格好であった。
そんな呼吸するのも一苦労な格好のまま、顔の上には月詠が座り込んでいる。
ただでさえ呼吸が苦しいところを、お尻で塞がれ喘ぐ。
その声に合わせて恥ずかしげもなく広げられた秘所へと、ムドが一物を突っ込んでいた。
「月詠、こちらも」
「あはぁ、んぅ……上も、下も、ぁぅんちゅっ」
刹那に全体重を掛けるように前のめりとなったムドが、月詠の唇へとしゃぶりついた。
ただ月詠までも前のめりになるとお尻の穴を刹那に舐めてもらえず、もどかしげに体をそらす。
すると今度はムドが月詠を追いかけて、刹那のより深い所へと一物がめり込んでいく。
「んーっ、ぅあっ!」
快楽のリングに三人で囚われ、最初に責め苦を受けていた刹那が二人の下で果てた。
そんな三人を見かねて、注意したのは口元を愛液で汚したエヴァンジェリンであった。
「おい、あまり楽しみすぎるんじゃないぞ。メインディッシュはこれからだ」
「ふぁ……ぁぁ。ば、馬鹿じゃないの。処女喰い三連発って」
「まあまあ、明日菜。だって、私ら普通にするのもマンネリなんだよね。楽しい思い出にしてあげるからさ」
「楽しいのはあんたらだけ、んっ。乳首いじるんじゃないわ、ぁん」
エヴァンジェリンのクンニから一時解放された明日菜が、やや怒りながら声をあげた。
だが膝枕をしてくれていた朝倉の乳首への攻めに、抗議の声は中断されてしまう。
ただ明日菜も全面否定ではなく、少なからず一人ではない事にほっとしている面もあった。
その理由は明日菜の両脇で、同じような目にあっている処女組みがいたからだ。
「んっ、んっ、アキラ……いつもより濡れとる。もう直ぐ、ムド君の女になれるって興奮しとる? 濃いお毛けまでぐっしょりやて」
「い、言わないで恥ずかしい。ちゃんと処理してるから、そんな事ない」
「本当、お前らはムカつく程に可愛いが。アキラ、あんたはまた一段と可愛いな、反応が」
左手側ではアキラが亜子に秘所を舐められながら、千雨に膝枕されていた。
両手で顔を隠しながら嫌々と首を振り、千雨に頭を撫でられている。
だがそんな反応とは裏腹に、腰は浮き上がり、先ほどから小さく何度か果てていた。
「アーニャはメインディッシュよ。この日の為に、勉強してきたものね。大丈夫、怖くないわ。少しチクッとするだけ」
「ネカネお姉ちゃん、子供扱いしないで。もう直ぐ、大人になるんだから」
逆側も同じく、アーニャが背面からネカネに抱っこされ幼い割れ目を愛撫されていた。
割れ目を弄られるだけでなく、長いネカネの中指が根元まで飲み込まれる程に。
三人の中で一番強気な発言ながら、一番脅えてもいるのがアーニャであった。
そもそも、三人一緒という事になったのも、アーニャが怖気づいたからだ。
ネカネに訴えても返って来るのは笑顔ばかりで、次に明日菜に泣きついた。
その明日菜が回りに相談した結果が、現状であった。
「結局、自業自得……ぅっ、エヴァちゃん。もう良いって、十分濡れてっ。ぁっ、駄目。イク、んんっ!」
果てる瞬間、和美に口を塞がれシーツを握り締めながら快楽の波に耐えていた。
ビクビクと体を震わせ、後にそれが嘘であったかのように脱力する。
目元は潤み、赤く火照った体で喘ぎ呼吸を整える間も、秘所をエヴァンジェリンに責められ続けていた。
股の間から聞こえるピチャピチャという音に、羞恥が起こされ再び小さく果ててしまった。
「明日菜は濡れ濡れで十分に準備完了だね。アキラやアーニャちゃんの方は?」
「こっちもオッケーだ。これ以上は亜子の顔がアキラの愛液でふやけちまう」
「いよいよね。アーニャの下ごしらえも完璧よ。美味しいわよ。ね、アーニャ」
「ゃっ、あん。指を動かさないで。奥をカリカリ、ひゃぁん」
アキラの方が準備完了なのは、その頭を撫でながら千雨が宣告した。
アーニャの艶声でも無理やり返事をさせ、こちらも準備完了とネカネが知らせる。
ムドの方は、立派な一物で刹那を責め立てており、言うまでもない。
処女喰い三連発、中々の偉業にこれからムドが挑むのだ。
これから捧げる三名のみならず、それを見守るネカネ達も過度の興奮状態であった。
アーニャ達を責め立てながらも、ずっとその股の間からは愛液が流れ落ちている。
幾人もの愛液を吸い取るベッドの上で、ついにムドが動いた。
じゅぶじゅぶと、淫猥な水音を立てる刹那の膣から、どす黒い一物を引き抜いていく。
まるで名刀を鞘の中から解放するかのように。
「ぁっ……ムド様、せめておなさけを。抜いてしまわれ、ぁっんぁ」
「刹那、また後で相手をしてあげますよ。月詠、刹那さんが泣かないようにお世話を頼みますよ」
「可愛い声で鳴くのはええでっしゃろ? ウチ、先輩を鳴かせるの得意ですえ」
「止め、んぁ月詠触るな。ムド様の余韻が薄れ、あぁっ」
指が駄目なら舌でと、刹那を愛撫し始めた月詠に任せムドはベッドの上を歩いた。
ふわふわのマットで足場が悪く、ややよろめきながら。
ふらつく度に刹那の愛液でてかてかと光る一物が、揺れている。
これから処女を失う三人は、生唾を飲み込み目が離せないでいた。
そんな三人の中で、当初決められていた通り、ムドは亜子に代わりアキラの股の間に座り込んだ。
そこで見下ろしたアキラは、何時ものポニーテールを解き、背中の下に長い髪を敷いていた。
亜子に愛撫され秘所からは愛液が止め処なく流れ落ち、従者の中でも三番めに大きな胸の先にある乳首はツンと立っている。
ムドに全てを見られる事に羞恥を覚え、赤く火照った体を丸めたくなる衝動を必死に耐えているようであった。
「アキラ、心の準備は良いですか? これから本当の意味で貴方を、私の従者に女にします。私を一生愛してくれますか?」
「うん、亜子を大切にしてくれるのなら。後、私も少し大切にしてくれるなら。守ってあげる」
「ええ、もちろんです。平等に同じだけ愛しますよ」
幾つもの視線が二人に交わる中でのやり取り。
一生を誓い合う言葉の後で、ムドは濡れそぼったアキラの秘所へと亀頭を添えた。
亀頭で僅かながらに膣口を広げ、ピリッとした痛みが走ったのだろうか。
アキラの体が僅かに強張る。
「なんも怖い事あらへんよ。ウチが手握っといてあげるし、皆もおるから。アキラの破瓜の瞬間を見守っとる」
「だからこそ恥ずかしいけど。うん、ムド君いいよ。私の中に来て」
その言葉を受けて腰を持ち上げ膣口を亀頭で広げると、再びアキラが小さく呻いた。
だが今度はムドも、そこで止める事はしなかった。
破瓜の痛みこそ理解は遠く及ばなかったが、少なくともその辛さは理解しつつ貫いた。
ムドの亀頭や竿にすら響く処女膜が破れる音が、本人のアキラに届かないはずがない。
ミシッとアキラの膣口を押し広げ竿の根元まで突っ込んだ瞬間、ムドは抱きしめられていた。
アキラの手を握っていた亜子ごと。
豊満な胸に顔を埋め、その背中には亜子の小さな胸の感触が圧し掛かる。
「ふわっぷ、びっくりした。アキラ、痛い?」
「想像よりは、でもちょっと痛い」
「あの痛みがちょっとで済むのかよ。私は滅茶苦茶痛かったぞ」
アキラの感想を受けて、各々が自分の時はと当時の事に想いを馳せた。
基本的には皆その痛みに喘いでいたが、痛みに関する反応が一番薄かったのは和美だろうか。
最初に少し痛いと呟き、その後の順応はもの凄く早かったものだ。
やはり胸と同じように体ができているからか、アキラもその口のようである。
こういった事に手馴れているはずのムドの方が、少し不利な程であった。
「締め付けが、凄い。狭いとかじゃなくて、純粋にアキラの膣が、はっ……」
「ふ、普通だよ」
胸の上で息継ぎをするように顔を上げたムドがそんな事を言った。
「水泳やってると締りが良くなるって言うからな。体が成熟しながら運動してるのって、いねえだろ。てか、成熟してる奴が少数派だよ」
「千雨ちゃんまで、恥ずかしいから。あまり、そういう事を言わないで」
「アキラは何時まで経っても初心やな。ほら、そんなん言うからムド君の目が血走ってきたやん。処女捧げたばっかやのに、もう床上手や」
「アキラ、動きますよ」
名残惜しそうに胸の谷間から顔を上げ、ムドはアキラの腰の両脇に手をついた。
やや前傾姿勢のまま、竿を引き抜きまた膣の奥まで滑り込ませていく。
ぱんっと大人しく肌がぶつかり合わせ、その後で竿で膣内をかき回しながらある部分を擦らせる。
思った通り、その感触と音を聞いてアキラが真っ赤になって顔を隠した。
以前からアキラは陰毛が人よりも少し濃い事を気にしていた節があった。
だから膣をかき回すついでに下腹部が重なりあう場所で、ざらざらと陰毛を擦り合わせたのだ。
濡れて肌に張り付きながらも、じょりじょりとした感触が下腹部に集中する。
「ムド君、止めて。それしないで、んっ、ふぁ」
「駄目です。続けますよ」
破瓜の血でさらに凶悪になった竿で、アキラの膣の中を蹂躙していく。
締りがきつい為、往路で奥まで辿り着いたら陰毛を擦り羞恥を呼び起こす。
復路で引き抜いたら今度は愛液で張り付いた陰毛を手で擦り合わせる。
テンポは限りなく遅い性交だが、確実にアキラは気を高ぶらせつつあった。
亜子が片方の胸に吸い付き、千雨が顔を隠す手を無理やりどけさせていた。
必死に瞑る目が少しでも開けばムドは正面から覗き込み、意地悪く声色を変えて言う。
「アキラさんの陰毛がアクセントになって気持ち良いですよ。私はアキラさんの濃い陰毛好きですよ。ほら、音が聞こえるでしょう?」
もはや膣よりもそちらを重点的に責め、肌を合わせてじょりじょりと音を立てる。
こういう苛める性交は、刹那とで慣れている為、ムドもそれなりに心得ていた。
アキラが少し涙ぐみ、泣き出しそうに口の形がふえっと変わったところで止める。
「ムド君、ぁっ。苛めちゃ、駄目。私は刹んぁ、ぁぅ」
「心配しなくても、今私が抱いているのはアキラです。アキラを少し苛めたいんです」
「だったら、良……駄目ぇ。苛めぁっ、んんっ」
「はい、分かりました。スパート掛けますね」
本当はもっとじっくりアキラの初めてを味わいたいが、後が支えていた。
破瓜の血でより凶悪になった竿にて、アキラの膣の締まりをこじ開ける。
これは異物ではなく愛し合う為のモノだと教え込み、早く自分の形に馴染んでくれとばかりに。
処女貫通を何度も繰り返すように、ムドはアキラの膣内を犯していった。
「はぅ、ぁぁっ。ムド君、その……」
そのアキラが何事かを口にしようとして、チラリと亜子をみやった。
躊躇い口を紡ごうとするその唇を、亜子が奪い取る。
「ええよ、最初からウチ言ってたやん。アキラと一緒にムド君を愛したいって。やから、それを言ってもええんよ」
「好き、私もムド君の事が好き。だから、彼女にしてください」
「ええ、もちろん構いません。また後で、亜子も一緒に愛し合いましょう」
まだまだアキラの大人しくもいじらしい告白に、ムドは一物が膨張するのを感じた。
「ぁっ、大きく……んんぁ、イク。ムド君、私」
「このまま中に、出しますよ。私の精液を飲み込んでください、この中で」
「うん、飲んであげる。一杯、ぁっ、ゃぁぅ、んぁぁっ!」
ついに果てる瞬間、アキラは千雨の束縛をつりきってその顔を両手で覆い隠した。
その両手の隙間からは、隠し切れない声が漏れ出ている。
膣の中も一段と閉まり、子宮口は遥かに遠い。
子供の姿ではコレが限界かとムドも最奥に届かないままに、精液を吐き出した。
ぼこりぼこりと竿から塊を吐き出しては、収縮する膣の中で押し返され吐き出される。
次は年齢詐称薬を飲んでおこうと心で誓いながら、ムドは一物を引き抜いた。
「あっ、もう?」
「続きはまた後で、亜子さん痛みが取れるように舐めてあげてください」
「うん。アキラ、舐めて癒してあげるね」
「おい、ムド。次行く前にこっち来い」
赤と白の混ざる体液を秘所から流すアキラを亜子に任せ、呼ばれるままにムドは千雨の前に立った。
同じく赤と白の体液で汚れる竿を、千雨が綺麗に舐め取られた
さらには残り汁までキュッキュと吸い取られていく。
綺麗にする意図もあるのだが、それら吸い取った精液を千雨は膝の上のアキラに口移しで与え始める。
「うぇ……苦いよ、千雨ちゃん。いじわる」
「本当に、たまらなく可愛いよお前。順番が回ってくるまで、私と亜子で気持ちよくしてやるよ」
「ぁっ、駄目。千雨ちゃ、胸弄らないくぁんンッ。亜子も、クリ弄っちゃ。ムド君の精子も吸っちゃ駄目ぇ」
「後で、ちゃんと返してあげるから。今は気持ちよくなる事だけ、考えて」
凄く楽しそうな得にアキラの嬌声に後ろ髪を引かれながら、気持ちを切り替え微笑む。
「お待たせしました、明日菜」
「いや、別に待っては……ええい、アキラちゃんもしたんだから。覚悟を決めなさい私」
明日菜の股座にいたエヴァンジェリンと代わり、ムドは座り込んで言った。
少し目をそらされたが、明日菜自身が自分に気合を入れて閉じそうな膝を開き始める。
かあっと顔を朱に染め上げながら、膝を開いて濡れた秘所をムドに見せた。
相変わらずの無毛地帯、その割れ目からは愛液がとろとろと流れ落ちている。
「この私が下準備をしたのだ。極上の仕上がりだぞ。入れた瞬間に果てるなよ?」
エヴァンジェリンに後ろから耳元で囁かれ、先日の悪夢が少し蘇る。
あんな情けない事は二度と御免だと、改めて明日菜を見下ろした。
胸は年齢に比べて大きいが、和美やアキラに比べるとスレンダーという表現だろうか。
胸も重力でたわまずに、先端の乳首ごとツンと天をついていた。
新聞配達や普段の生活で鍛えられた体はしなやかで、美女の片鱗を隠している。
エヴァンジェリンや和美の愛撫によって浮かんだ汗の匂いも香しく、千雨に綺麗にしてもらった竿の先端から先走り汁が滲んだ。
「綺麗です、とても」
「馬鹿、唐突になによ。う、嬉しいけどジロジロ見ない。紳士でしょ」
ムドの視線に耐えられず、明日菜は何度か手で体を隠そうとしてしまっている。
だがここで引いては走って逃げかねないと、その手を思い切って膝の裏に置いた。
この思い切りが消え失せないようにと、自分から膝を抱えて膝と共に秘所を開かせた。
「くぱぁ」
「朝倉、あんた後で殴る。ムド、その……なによ。興奮とか、しちゃう?」
余計な茶々を入れた和美を上目で睨み、小首を傾げながら尋ねた。
「今の言葉が一番興奮しました。明日菜が欲しい、貴方を私のモノにします」
「ムドに欲情されても、不思議と嫌じゃないわね。ちゃんと優しくする事、それから。大事にしてよね。私もあんたを守るから」
「私もできる事で明日菜を守ります。愛しているから、家族でもありますから」
「うん、来ていいわよ。あげるわ、私の初めて」
スッと竿に手を添えて、明日菜の秘所の間にある膣口へと亀頭を狙い定めた。
割れ目をこじ開けてくちゅりと音が小さくなる。
明日菜は両膝を抱えたままキュッと瞳を閉じり、和美に頭を撫でられあやされていた。
さすがの和美も事の時ばかりは、茶々をいれない。
膣口を亀頭でこじ開け、ゆっくりとだが確実にムドは明日菜の中を犯していった。
「うっ、痛い。けど、嫌じゃない痛み」
手が震え落としそうになった膝を、ムドは明日菜より引き継いだ。
できるだけ痛みが和らぐように優しく、愛液と破瓜の血で滑らせながら膣を犯していく。
エヴァンジェリンの宣言通り、明日菜の膣内は信じられないぐらいに気持ち良かった。
愛する従者達は誰しも気持ち良いのだが、明日菜は何処かが違う。
血の繋がりのなせるわざか。
ムドのみならず明日菜も、痛みは既に引いたように膣内を犯される度に艶のある声を漏らす。
「ふぁ、痛みがピリピリに変わって。嘘、気持ち良い。ムド、もう少しなら激しくても良いわよ」
「少しで済みそうに、後で謝ります」
明日菜の中に融け入りそうな感覚に抗えず、ムドは一気に置くまで突きこんだ。
亀頭の先で硬い子宮口を軽く打ち、まるで拍手をしたような音を互いの肌で鳴らした。
真っ白なシーツの上にある透明な染みの上に赤い染みが上書かれる。
「はぅ、んっ……馬鹿、いきなり。ぁっ、なにいつもの余裕はどうしたのよ」
「相性が、良過ぎたのかもしれません。まだ憶えたばかりの頃みたいな猿に戻りそうです」
「ああ、お前達は叔母と甥の関係だったか。近親相姦者はそうらしいからな。ククク、その歳で色々と経験していくな」
「姉さんは私に馴染みきってるから、忘れていました」
ぬるりと竿を膣から抜き、もう一度一番奥までムドは突っ込んだ。
明日菜もそれなりに膣の締まりはあるが、慣れ親しんだようにスムーズであった。
処女膜を失ったばかりとはとても思えない。
まるで明日菜の膣内がムドの一物の形を覚え、既に馴染んでしまったかと錯覚する程に。
「ゃぁ、もっと優しく……言ったじゃない」
「できればそうしたいですけど、明日菜が」
「人のせいに。紳士でしょうが、ぁんぅっ」
抗議の声を聞き入れる事もできず、ムドは一心不乱に腰を振り続けていた。
明日菜も瞬く間に順応し、より気持ちの良い場所を探して腰を動かす。
それだけに飽き足らず、抱え上げるムドの手を離れ、足がムドの腰を捕まえる。
さらに空いていた手でもムドを抱き寄せては、膣内射精を促がすように強く抱きしめていた。
「ムド……んっ、我慢しなくても。良いわよ。ぁぁっ、好きな時に出して。これから何時でもできるでしょ?」
「おうおう、エロイ台詞。成長したね、明日菜。ムド君、お望み通り精液漬けにしてあげたら?」
「ムドを相手に良い覚悟だ。本気で死ぬぞ。ヤル事以外、何も考えられない程に」
「え、ちょっと待っ。ぁっ、こら。待てって、やん。ぁぅ、馬鹿」
明日菜の言葉は正直なところ嬉しかったが、ムドにも男としての意地がある。
ここで明日菜を果てさせる事ができないまま、自分だけ果てる事などできない。
ならば答えは決まっている、明日菜が果てるまでひたすらに我慢であった。
いっそ子種袋が爆発しても構わない程の覚悟を持ち出して。
「明日菜、自分の台詞の責任は取ってもらいますから」
「だからアレは、なんで私ってこうなの。ぁっ、んぁぁ。本気でお猿になっちゃう!」
捕らえられ自由の利かない腰の代わりに手や舌を使う。
胸をこね回しては乳首を指で弾き、羞恥を煽る為に舌でへそをほじくる。
「こらぁっ、おへそは止めんんっ。お腹壊すで、ひぃゃっん。変な感じに」
明日菜が悶え、足の束縛が弱まった為、さらに大きくグラインドさせた腰で責め立てる。
完全に主導権を握りなおし、今度こそ油断せずにムドは責め続けた。
気持ち良いばかりの膣から、全神経を集中させて明日菜のGスポットを探す。
一般的には恥骨の下辺り、中指を根元まで入れ第二間接を曲げた辺りと言われている。
繰り返す挿入の中でそこ辺りを重点的に責め上げ、効果は確かに現れた。
「ぁっぁっ、そこ。駄目、お願い。良すぎて、はぅぁっ!」
「それこそ駄目です。明日菜、もっと気持ち良くなってください」
抗議の声は即座に却下で、ムドはさらに探し当てた場所に狙いを定めた。
「ゃぁ、やだ馬鹿。気持ち良くなるより、もっと長く中に……イク、もう少し。駄目、イク、いっひゃぁぁんっ!」
「明日菜、ぐっ。私も、はぁっ!」
意外な難敵に打ち勝ち、ムドはやや脱力しながら明日菜の子宮の中にまで精液を放った。
避妊魔法がなければ確実に妊娠してしまう程に。
何しろこの体の相性である、本当に処理をしなければ妊娠確実だろう。
それでも存分に子宮全域をムドの精液で染め上げるように放ちながら、目の前の乳首を指で弾く。
敏感な今、それだけでも明日菜は再び体を跳ねさせ、キュッと膣を締め付けてくる。
その分、またムドも射精を促がされては、明日菜の子宮にさらなる精を吐き出した。
「はぁ、うぅっ……ぁっ、朝倉ごめん。今まで少し、馬鹿にしてきたけど。私もお猿の仲間入りするかも。んんっ、ムドのが一杯。温かい」
「だから言ってたでしょ。ムド君のおちんちんは最高だって」
「ぁっ、もう少し……まだ出るでしょ?」
膣から一物を抜いた時の明日菜の抗議には首を振り、ムドは後ろ手をついて尻餅をついた。
今再び愛液や精液、破瓜の血に汚れた竿は凶悪さを残しながら少し萎えている。
まだ二連戦、だが予想外の事態に少し疲れたのも事実だ。
少し休憩と思ってはいたが、その一物へと寄って来たエヴァンジェリンがパクついた。
一物を綺麗にするわけではなく、純粋に明日菜の破瓜の血に興味を示しての事である。
「んっ、はぁ……コレが最古の国の姫君の破瓜の血か。もっと、くれ」
「こら、エヴァ。それ以上すると違う液体が。続きは明日菜から貰ってください」
ムド以上に明日菜の虜になったエヴァンジェリンを、差し向けた。
「出しても私は構わなかったのだが……仕方あるまい、主役が待っているのだ。準主役でぶっ!」
酷く不満そうに振り返ったエヴァンジェリンの頭に、明日菜のかかとが落ちていた。
「き、貴様、いきなり何をするか!」
「準って何よ。言い方をもっと考えなさいよ。それと、誰があげるもんですか。これは私がムドに貰ったんだから、ひゃっ。んぐっ!」
「固い事を言わないの。変わりに和美さんの愛液、飲ませてあげるから」
エヴァンジェリンと言い合う明日菜の後ろから襲いかかったのは、和美であった。
両肩を掴んで寝転がらせると、その顔の上にお尻を落として口を塞ぐ。
そのまま手早く明日菜の両膝を抱え上げ、まんぐり返しにして肉壷を満たす精液に口付けた。
よくやったとばかりにエヴァンジェリンも参戦して、明日菜という杯で飲み交わす。
「美味い、駄目だ理性が消し飛ぶ。愛する男の精液と最古の国の姫君の破瓜の血。長生きはするものだ」
「ちょ、ちょっとエヴァっち飲みすぎ。私が、ひぃぁっ、ぁん……明日、な」
「私を怒らせた罪は重いわよ和美。エヴァちゃんも、後で酷いんだから」
喧嘩はするなと言おうと思ったが、明日菜が和美の股座から逆襲を始めたようだ。
これなら仲裁の為の労力もいらないかと、仲良く喧嘩しなと心で呟き放置した。
何しろ疲れているとはいっても、まだ最後のアーニャが残っている。
恐らくはと言うまでもなく、その後は全員に襲いかかられる事は間違いない。
四つん這いでベッドの上を歩き、背面からネカネに抱かれているアーニャの前に移動した。
「アーニャ、心の」
「できてる、できてるから。私もムドのモノにして?」
「ほら、ムド。散々焦らされて、アーニャの割れ目も大洪水よ」
ネカネの細い指が、アーニャの幼い割れ目を広げてみせる。
幼い割れ目の奥にあるさらに小さな膣口だが、女の芽生えとしてムドを招いていた。
まるでそこから呼吸でもしているかのように、収縮を繰り返している。
アーニャに至るまで二人の処女を散らしながらも、ムドは息を飲んだ。
明日菜が体の相性という点で特別ならば、アーニャは意識の上で特別であった。
悪魔にでさえ単身で立ちふさがり、取り返そうとする程に。
「アーニャ、ずっと貴方の事が大好きでした」
「私も好きなの。お嫁さんになりたい、ムドのお嫁さんになっていつか赤ちゃん産みたいから。予行演習するわよ。一杯エッチな事、して」
これで三度目、処女の膣口に亀頭をそえ、キスで口を塞ぐと同時にムドはアーニャを貫いた。
悲鳴をキスで塞いだ挙句、唇を噛み切られても構わず続ける。
同じ痛みを少しでも味わいたく、アーニャにも同様に犯されたかった。
ぽろぽろと零れる涙を血が滲み広がる舌ですくい上げながら、腰を押し進めた。
竿が三分の二程埋まったところで、ゴツッと子宮口へと用意に辿り着く。
「ひぐぅ、痛い。ネカネお姉ちゃん、魔法痛いの。嬉しいはずなのに、痛いよぉ」
「駄目よ、アーニャ。これは大事な痛みよ。アーニャには少し早かったかもしれないけど、女の子は皆が通る道なの」
「アーニャちゃん、頑張って。私も痛かったけど、それ以上に気持ち良かったから」
「幸せになる為に、ちょっとの我慢よ。頑張って、アーニャちゃん」
アキラや明日菜、他の皆からもアーニャは励まされ続けていた。
そのアーニャが涙を食い縛り、ぎこちなく笑いながらムドの頬を両手で挟みこんだ。
チュッと小さく唇を合わせ、今度こそ本当に笑顔でムドに微笑みかける。
「はぁ、はぁ……ごめんね。うっ、唇痛かった?」
「アーニャの痛みに比べれば、なんとも。むしろ嬉しいぐらいです」
「痛いのが嬉しいって刹那みたい。私も我慢する。少しずつだけど動いても良いわよ」
「ですが……」
ネカネの早かったという言葉の通り、アーニャの下腹部はぼこりと膨らんでいた。
ムドが年齢詐称薬で大きくなり、亜子など比較的華奢な人を相手にした時のようだ。
許容量一杯、膣がはち切れそうになっている事は、容易に想像できた。
「痛いだけの記憶で初めてを憶えておきたくないの。頑張るから、気持ち良くなろう?」
「分かりました。姉さんも協力お願いします」
「もちろん、三人で愛し合いましょう」
ムドが再びアーニャにキスをしながら、幼い膣の中で竿をグラインドさせる。
やはりまだ痛みの方が圧倒的に大きく、呻いたアーニャの首筋をネカネが舌で舐めた。
ほんの少し気を紛らわせるように、膨らみも殆どない胸の乳首を指先で転がしもする。
ムドもキスばかりではなく、ネカネと二人でアーニャのうなじを舐め上げたりと愛撫を続けていた。
「ぁっ」
姉と恋人の懸命な奉仕の結果、アーニャの唇が小さくそう呟いた。
挿入後に初めて艶を含んだ呟きが漏れたのだ。
本人もそれを自覚していたのか、目の前のムドにキュッと抱きついていた。
今の感覚を忘れないように、記憶に刻みつつ新たな愛撫を受けてそれはまた訪れる。
「ふぁ、少し良くなってきたかも。おまんこがジンジンするわ」
「でもさすがにイクのは、難しそうね。また次、頑張りましょう?」
ムドの一物が裂いた幼い割れ目を見て、ネカネがそう結論付けた。
性急に事を進め過ぎて、大事なアーニャの体に何かあっては一大事だ。
「ネカネお姉ちゃんがそう言うなら……私も少しは希望が持てたし。ムド、どれぐらいで出せそう? 最後に中に欲しいの」
「三往復、せめてそれぐらいはもらえますか?」
「ムド、優しくね。裂けちゃうと本当に危ないから」
心配そうなネカネに応え、ムドはアーニャに微笑みかけてからその腰を掴んだ。
ずるりと竿を引き抜き、小さなアーニャの艶声を耳で拾いながら挿入する。
ゆっくりとアーニャの膣の中を味わいながら。
狭い締まるの領域ではなく、単純にまだ幼いその膣の中をだ。
「ムド、早く大人になろうね。気持ち良いエッチができるように」
「何時までも、待ってます。私のお嫁さんは、アーニャだけなんですから」
「ぁっ、あまり奥をゴツンてしないで。骨まで響いて」
「ええ、次で最後ですから」
子宮口をついて引き抜き、これで最後であった。
ゆっくりと膣内を堪能し、子宮口を叩かないように亀頭の鈴口を密着させた。
射精も野生の感覚任せではなく、アーニャの体が驚かないように小刻みにである。
その方がムドは疲れるが、アーニャに負担を掛けずに済む。
「んっ、んっ。どろどろした温かいのが、これがムドの精液を中で受けた感覚……」
「アーニャ、大好きです」
「私も、もう少しだけ待っててね。皆みたいに魅力的な子になるから」
長く穏やかな射精を続け、ムドもようやく全てを出し切った。
さすがの三連続にムドの一物も一時力を失い、ずるりとアーニャの中から出した時には萎えていた。
ようやく一息をつき、ベッドの上に座り込んだ。
横たえたアーニャの体をネカネが直ちに診察し始める様子を眺める。
「そんな心配そうな顔をしなくても大丈夫よ。念の為にするだけだから」
そうネカネに微笑まれ、今度こそムドはベッドの上に倒れこんだ。
今しばらくは皆もアキラや明日菜の体をいたわり、ムドに頼んでは来ないだろう。
いや、明日菜は処女喪失後に早速弄ばれていた気もするが。
どうせしばらくすればまたベッドの上はある意味で戦場となる。
しばしの休息をありがたがるムドを上から見下ろす影が二つ。
「ムドはん、ウチと刹那先輩のお尻の処女はいりませんか? 合わせて、五人連続処女喰いの達成ですえ?」
「ムド様の為に、ここ数日鍛錬を積み上げ、洗浄も完了しています。ご賞味、頂けないでしょうか?」
目の前で振り返った二人が、お尻の割れ目を手で開いて見せ付けてきた。
やや黒ずんだ窄まり、つまりは処女を貰って欲しいと言ったお尻の穴をだ。
比較的こういた知識のない明日菜やアキラなどは、もはや目が点である。
「おし……え? お尻?」
「裂け、ちゃわない?」
反対に、二人以外は興味津々といった瞳でお尻の穴をさらす二人を見ていた。
ムドも決戦前に服上死するのではと思いつつ、下半身は正直であった。
お尻の処女という未知を前に、喰わせろと萎えたはずの一物が元気を取り戻し始める。
「約束ですから、まずは月詠ですよ?」
本気で重い腰を持ち上げ、月詠を這いつくばらせる。
お尻を突き出させ、何時もとは違い膣口ではなく、菊門へと亀頭を当てた。
そして一呼吸置くように、周りを見渡す。
目が点だった明日菜やアキラでさえ、両手を覆った指の隙間から見ていた。
「月詠、愛してます」
「はぅぁっ、ウチのお尻が、おめこみたいに、あぁ……」
本来なら汚物を出す穴を、ムドの一物で逆流させるように広げていく。
これで月詠の穴という穴の全てを犯しつくすのかと思うと、征服感がこみあげる。
同時に、初めてのお尻での躊躇も吹き飛び、ムドは月詠への配慮も忘れて一気に刺し貫いた。
この後、連続処女喪失記録は少なくとも五以上を記録する事になった。
-後書き-
ども、えなりんです。
明日菜やアーニャだけでなく、さりげにアキラも本格参戦。
ただ、人数が多いだけに一人一人は薄目。
最後の月詠や刹那も書きたかったのですが……
もう一話ぐらい消費に必要だったので、キンクリです。
まあ、ネギが一週間後の未来で苦悩している間も彼らは何時も通り。
それが一番書きたかったことですね。
さて、後はろくでもない未来に向かって駆けるだけです。
残り四話、エロはないですがお付き合いください。
それでは次回は土曜日です。