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No.25212の一覧
[0] 【完結】ろくでなし子供先生ズ(ネギまでオリ主)[えなりん](2011/08/17 21:17)
[1] 第二話 打ち込まれる罪悪と言う名の楔[えなりん](2011/01/01 19:59)
[2] 第三話 脆くも小さい英雄を継ぐ者の誓い[えなりん](2011/01/05 21:53)
[3] 第四話 英雄を継ぐ者の従者、候補達?[えなりん](2011/01/08 19:38)
[4] 第五話 ムド先生の新しい生活[えなりん](2011/01/12 19:27)
[5] 第六話 第一の従者、ネカネ・スプリングフィールド[えなりん](2011/01/15 19:52)
[6] 第七話 ネギ先生の新しい生活[えなりん](2011/01/22 21:30)
[7] 第八話 強者の理論と弱者の理論[えなりん](2011/01/22 19:25)
[8] 第九話 闇の福音による悪への囁き[えなりん](2011/01/26 19:44)
[9] 第十話 勝手な想像が弱者を殺す[えなりん](2011/01/29 20:15)
[10] 第十一話 私は生きて幸せになりたい[えなりん](2011/02/05 20:25)
[11] 第十二話 棚から転がり落ちてきた従者[えなりん](2011/02/09 20:24)
[12] 第十三話 他人の思惑を乗り越えて[えなりん](2011/02/12 19:47)
[13] 第十四話 気の抜けない春休み、背後に忍び寄る影[えなりん](2011/02/12 19:34)
[14] 第十五話 胸に抱いた復讐心の行方[えなりん](2011/02/16 20:04)
[15] 第十六話 好きな女に守ってやるとさえ言えない[えなりん](2011/02/23 20:07)
[16] 第十七話 復讐の爪痕[えなりん](2011/02/23 19:56)
[17] 第十八話 刻まれる傷跡と消える傷跡[えなりん](2011/02/26 19:44)
[18] 第十九話 ネギパ対ムドパ[えなりん](2011/03/02 21:52)
[19] 第二十話 従者の昼の務めと夜のお勤め[えなりん](2011/03/05 19:58)
[20] 第二十一話 闇の福音、復活祭開始[えなりん](2011/03/09 22:15)
[21] 第二十二話 ナギのアンチョコ[えなりん](2011/03/13 19:17)
[22] 第二十三話 満月が訪れる前に[えなりん](2011/03/16 21:17)
[23] 第二十四話 ネギがアンチョコより得た答え[えなりん](2011/03/19 19:39)
[24] 第二十五話 最強の従者の代替わり[えなりん](2011/03/23 22:31)
[25] 第二十六話 事情の異なるムドの従者[えなりん](2011/03/26 21:46)
[26] 第二十七話 いざ、京都へ[えなりん](2011/03/30 20:22)
[27] 第二十八話 女難の相[えなりん](2011/04/02 20:09)
[28] 第二十九話 大切なのは親友か主か[えなりん](2011/04/06 20:49)
[29] 第三十話 夜の様々な出会い[えなりん](2011/04/09 20:31)
[30] 第三十一話 友達だから、本気で心配する[えなりん](2011/04/16 21:22)
[31] 第三十二話 エージェント朝倉[えなりん](2011/04/16 21:17)
[32] 第三十三話 ネギの従者追加作戦[えなりん](2011/04/20 21:25)
[33] 第三十四話 初めての友達の裏切り[えなりん](2011/04/23 20:25)
[34] 第三十五話 友達の境遇[えなりん](2011/04/27 20:14)
[35] 第三十六話 復活、リョウメンスクナノカミ[えなりん](2011/04/30 20:46)
[36] 第三十七話 愛を呟き広げる白い翼[えなりん](2011/05/04 19:14)
[37] 第三十八話 修学旅行最終日[えなりん](2011/05/07 19:54)
[38] 第三十九話 アーニャの気持ち[えなりん](2011/05/11 20:15)
[39] 第四十話 友達以上恋人未満[えなりん](2011/05/14 19:46)
[40] 第四十一話 ネギの気持ち、ムドの気持ち[えなりん](2011/05/18 20:39)
[41] 第四十二話 契約解除、気持ちが切れた日[えなりん](2011/05/25 20:47)
[42] 第四十三話 麻帆良に忍び寄る悪魔の影[えなりん](2011/05/28 20:14)
[43] 第四十四話 男の兄弟だから[えなりん](2011/05/29 22:05)
[44] 第四十五話 戦力外従者[えなりん](2011/06/01 20:09)
[45] 第四十六話 京都以来の再会[えなりん](2011/06/08 21:37)
[46] 第四十七話 学園祭間近の予約者たち[えなりん](2011/06/08 20:55)
[47] 第四十八話 麻帆良学園での最初の従者[えなりん](2011/06/11 20:18)
[48] 第四十九話 修復不能な兄弟の亀裂[えなりん](2011/06/15 21:04)
[49] 第五十話 アーニャとの大切な約束[えなりん](2011/06/18 19:24)
[50] 第五十一話 麻帆良祭初日[えなりん](2011/06/26 00:02)
[51] 第五十二話 ネギ対ムド、前哨戦[えなりん](2011/06/26 00:03)
[52] 第五十三話 仲良し四人組[えなりん](2011/07/02 21:07)
[53] 第五十四話 麻帆良武道会開始[えなりん](2011/07/06 21:18)
[54] 第五十五話 この体に生まれた意味[えなりん](2011/07/06 21:04)
[55] 第五十六話 フェイトの計画の妨げ[えなりん](2011/07/09 20:02)
[56] 第五十七話 師弟対決[えなりん](2011/07/13 22:12)
[57] 第五十八話 心ではなく理性からの決別[えなりん](2011/07/16 20:16)
[58] 第五十九話 続いて欲しいこんな時間[えなりん](2011/07/20 21:50)
[59] 第六十話 超軍団対ネギパ対完全なる世界[えなりん](2011/07/23 19:41)
[60] 第六十一話 スプリングフィールド家、引く一[えなりん](2011/07/27 20:00)
[61] 第六十二話 麻帆良祭の結末[えなりん](2011/07/30 20:18)
[62] 第六十三話 一方その頃、何時もの彼ら[えなりん](2011/08/03 20:28)
[63] 第六十四話 契約解除、ネギの覚悟[えなりん](2011/08/06 19:52)
[64] 第六十五話 遅れてきたヒーローユニット[えなりん](2011/08/10 20:04)
[65] 第六十六話 状況はより過酷な現実へ[えなりん](2011/08/13 19:39)
[66] 第六十七話 全てが終わった後で[えなりん](2011/08/17 20:16)
[67] 最終話その後(箇条書き)[えなりん](2011/08/17 20:18)
[68] 全体を通しての後書き[えなりん](2011/08/17 20:29)
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[25212] 第四十六話 京都以来の再会
Name: えなりん◆e5937168 ID:1238ef7e 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/06/08 21:37
第四十六話 京都以来の再会

 早朝、日の出前の時間から世界樹に近い芝生の広場にて、拳がぶつかり合う乾いた音が響いていた。

「ネギ坊主、動きが鈍いアル。もっと思い切って踏み込むアル!」
「ハ、ハイ!」

 汗だくになって拳を交わしているのはネギと古である。
 少しぐらい腕に覚えがある程度の者では、目も回るような攻防であった。
 そんな二人の周りでも楓とあやかが軽く手合わせしたり、木乃香と夕映が魔法の勉強をしていた。
 エヴァンジェリンの別荘を使う事が許されたとはいえ、それとは別に時間を惜しんでの事だ。
 ハルナがいないのは原稿の追い込みという、やや個人的な理由である。
 それはそれで、ハルナの修行にはなっているので単純にサボりとはいえないのだが。

「うぐッ」
「スキありアル!」

 左手の拳を握りこんだ瞬間、痙攣を起こすようにネギの動きが一瞬だけ止まった。
 それを見逃す古ではなく、止まった左腕を掴まれ足を払われる。
 ふわりと体が浮かびあがったネギは、それでも反撃を試みたがやはり甘くはない。
 死に体で放たれた拳は古に受け止められ、結局はお尻から地面に落ちた。

「痛っ……たたた」
「ネギ君、大丈夫? 怪我したら何時でも言ったってな」
「あ、はい。大丈夫です」
「大丈夫じゃないアル。先ほども言ったがネギ坊主、なんだか鍛錬に身が入ってないアル。もっとも今は、左腕に痛みが走ったようだったアルが」

 古の指摘に、思わずネギが左腕を隠してしまったが、それは失敗であった。
 ネギの左腕を治療したのは、木乃香なのだ。
 耳ざとく古の指摘を耳にして、ネギに駆け寄って腕をとる。
 治療ミスがないかしげしげと見つめては、少し上目遣いですまなさそうにネギを見上げた。

「どんな風に痛いん?」
「そんな酷くはありません。時々思い出したように痛むだけで、木乃香さんのせいじゃないです。それに姉さんもしばらくは痛みが残るって言ってたし」
「私達は、特に日常生活に支障はきたしていませんが」
「皆さんは一瞬で石化されましたよね。徐々に石化されるより、あんな風に一瞬の方が治療後は後遺症がないものらしいです。姉さんの体験談です」

 体験談と聞かされ、疑問をあげたあやかがあっと口元を押さえた。
 あやか達が治療された時には、既に全てが終わった後であった。
 事件の発端も終端も話にて聞かされただけだ。
 だがその後で、良い機会だからとネギに六年前の記憶を見せられた。
 村が悪魔に襲われ、ネギとムドが父であるナギに救われ、それぞれ形見を渡された光景を。
 天才という言葉だけでは言い表せられないネギの原点である。

「それでネギ坊主、何を悩んでいるでござるか?」
「ネギ先生、貴方の過去を知った以上、私達は以前よりさらに強い運命共同体となりました。何事も、打ち明けて欲しいです」
「いえ、そんな悩みという程の事でもないんですけど」

 楓や夕映に促がされ、ネギは修練中に他ごとを考えていた事は認めた。
 だが直ぐに唇を固く結んでは、その続きを口にする事を躊躇った。
 それは悩みなどという現実的な話しではなかったからだ。
 ただの仮定、現実とは異なる仮定をもとにした妄想のようなものなのである。
 きっと打ち明けられた方も困るに違いない。

「ネギ君?」
「大丈夫です、木乃香さん。そろそろ今日の朝練も締めましょうか。続きは放課後、エヴァンジェリンさんの別荘でです」

 少し強引ではあるが、小首をかしげてきた木乃香に笑顔で伝える。
 本当に心配いらないと、安心させるように。

「というか、木乃香さん。何時までネギ先生のお手を握っていらっしゃるのですか。私とお変わりなさーい!」
「えー、ちゃうて。触診やて、触診。治癒魔法使いの特権やて。次は心音聞かんとあかへんな。ぴったり胸に耳をつけて」
「いえ、木乃香さん。ネギ先生は既に大丈夫だとおっしゃってますので。過剰治療行為にあたるです」
「ムムッ、ネギ坊主。最後の締めの一本組み手するアル。時間がないアルよ!」

 だが安心させる必要はさらさらなかったように、皆がネギに殺到しはじめた。
 大岡裁きも真っ青なネギの取り合いに、本人は目をぐるぐる回すばかり。
 前回、その馬鹿騒ぎのせいでまとめて石化されたというのに懲りていない。
 それどころか、一瞬で勝負をつければ問題ないとばかりに苛烈になるばかりだ。
 そんな皆の様子を眺めながら、一歩引いた位置で楓はにんにんと微笑んでいた。









 大雨が続いた分だけ、カラッとした良い天気であった。
 吹く風は涼しく、僅かに香る夏に向けてのじわりとした暑さを消していってくれる。
 ムドは保健室の執務机にて、窓から流れてくるその風を感じていた。
 本来ならばとても仕事がはかどりそうな気候なのだが、そうもいかないわけがあった。
 涼しげな風が吹くたびに、下腹部だけがひやりと冷たく冷やされる。
 かと思った次の瞬間には、生温かくねっとりと濡れた空間に導かれては吸い付かれた。

「んっふぅ……はぅ、んんぁっ」

 ちらりと足元に視線を向ければ、一人の愛らしい少女がムドの一物を咥え込んでいた。
 身なりは真っ白でフリルがふんだんにあしらわれた洋服であり、お嬢様然としている。
 なのにしていることはえぐく、眼鏡の奥の瞳も蕩けきっていた。

「ムドはん、ウチ斬りたい。一人でええですから。赤い血を雨みたいに浴びて」
「つい最近、悪魔を斬らせてあげたじゃないですか。我慢できません?」
「思った程、面白うなかったですえ。ウチ、出来れば先輩みたいなお人と斬り合いたいですえ。ムドはんが嫌がるから先輩は斬らへんから、誰か紹介しておくれやす」
「といわれましても、困ったな」

 現在、月詠は絶賛ニート中で、ムドに飼われているようなものだ。
 ただ十分に餌を与えられているかといえばそうではなかった。
 人斬りの本性を、性欲に転換して解決しているのが現状である。
 それも今目の前で一物を頬張っている月詠を見ると、時間の問題である事は間違いない。

「しょうがないなあ。ほら、月詠こっち。入れていいですよ」
「うぅ……このおちんちんがいけないんですえ。ウチを虜にしてこますから、人を斬られへんように。んぁ入って、ぁぁっ人も斬りたいけど、ムドはんのも捨てがたい」

 対面座位の格好で椅子に上がった月詠が、スカートをたくし上げてムドの上に座り込んだ。
 抵抗、などという言葉はどこかに置き忘れ、ぬるりと一物が膣に滑り込む。
 一物が奥に進むたびに月詠は喘ぎ声をあげ、入りきったところでムドにしなだれかかった。
 椅子から転げ落ちないようにしがみ付きながら、ギシギシと椅子を揺らす。
 その月詠の髪を撫で付けながら、ムドは机の上に置いてあった携帯電話に手を伸ばした。

「フェイト君に人斬りの仕事がないか聞いてみますよ、ぉっ」
「人が斬れ。ぁふぅぁあっ!」

 もしかすると、人が斬れるかもしれない。
 そう考えただけで月詠は身震いしながら果てては、ムドの一物を締め上げた。
 蕩けた瞳でムドの首筋を舐めながら人が斬れると呟き、腰の上で跳ねる。
 これは本気でまずいかもと思いつつ、ムドはフェイトの携帯番号に電話を掛けた。
 コールが鳴り響く間、月詠の頭を撫でたり、お尻を抱えて跳ねるのを手伝ったりして時間を潰す。

「もしもし、ムド君かい。ちょうどこちらから掛けようかとしていたところだったよ」
「あ、そうなんですか。ちょっと嬉しいですね」
「ムドはん、はよぉ……フェィ、あぁん。せやった、ムドはんは……ぁっ、ぅんっ」

 以前にも一度あったが、さすがに友達でも限度があると月詠を責めあげる。

「取り込み中なら、掛けなおすけど?」
「あはは、掛けたのは私ですよ。実はお願い事がありまして、時間よろしいですか?」
「それはこちらからお願いしたいところだよ。実は、麻帆良にきていてね。時間、とれないかな?」
「本当ですか!? 直ぐいきます、直ぐに。はい、分かりました」

 指定された場所を脳裏で浮かべるより先に、ムドは了解の言葉を発していた。
 何しろ京都以来、久しぶりに会えるのである。
 携帯電話を切ると、執務机の上に放り投げてムドは月詠のお尻を抱えた。
 ラストスパートの構えであるのだが、月詠は少し不満そうだった。

「ムドはん、ウチが気持ちええ事してあげてる事より嬉しそうですえ。失礼やわ、人が斬れるやもしれへんから、我慢しますけど」
「すみません、埋め合わせは今夜にでもしますよ。そうですね、刹那を好きにして良いですよ? 三回までは泣かせても良いです」
「あはぁっ、先輩を……せやから、ムドはんの事が好きやわ。先輩、あの先輩が涙流しながらお尻を振るところを想像するだけでウチ、ウチ……イッて、イッてしまいますえ!」

 不満が吹き飛んだのを見て、ムドは月詠のお尻を持ち上げては手を離した。
 重力に任せて一物を膣に突っ込み、最奥にまでえぐり小突く。
 完全に発情した月詠の膣の中は、ぐにぐにとうごめいて扱きあげてくる。
 月詠の刹那好きには、さすがのムドも嫉妬するぐらいであった。

「ほら、イッてください月詠。人が斬れるかもしれなくて、刹那も好きにして良い。他に何がいりますか?」
「他はなんも、ぁっいりませんぇ。既にウチのおめこに、んぅ……ぁっ入っとりますから。人斬って、刹那先輩を苛めて、ムドはんに突かれて、あとは何も。何も、ぃっぁゃいり、イク、ぁっあ、ああ!」

 髪の毛を振り乱しながら、月詠が嬌声を上げて果てる。
 ムドもそれに習うように、強く抱きしめながら月詠の一番深いところで射精した。
 体の芯から汚すように精液を植え付けていく。
 出すたびに小さく月詠が喘いでは身震いを起こし、ムドは湧き上がる香りを胸に吸い込んだ。

「月詠の匂い、発情しきってるのが分かりますよ。フェイト君、ごめん。遅刻するかも」
「はぅ、人を斬った後はもっと発情しますえ。その時はもっと気持ち良くさせてあげますえ。ふぁぅ、まだまだ出てますえ」

 第二ラウンドが許されない以上、延長戦をと最後の一滴まで二人は絞りあっていた。









 フェイトが指定した場所は、麻帆良学園都市ないに幾つもあるスターブックスの一店舗であった。
 ただし麻帆良女子中学校からは、離れた場所に位置する店舗である。
 そこへムドは、幸運にも遅刻する事なく足を踏み入れる事ができた。
 幸運を運んできたのは、エヴァンジェリンであった。
 月詠との一戦を追え、身支度している間に、授業をサボって保健室へとやってきたのだ。
 おかげで影の扉にて、直接スターブックスの真横の路地に転移する事ができた。
 多少具合は悪くなるが、エヴァンジェリンが術者であれば防衛機能も働かずそれ程でもない。
 表のオープンカフェには姿が見えなかったので、店内にて席を見渡していく。

「こっちだよ、ムド君。やっぱりさっきのは、月詠さんだったみたいだね」

 店内の一番奥のテーブル席、そこから女の子と一緒のフェイトらしき人物が手を挙げてきた。
 らしきというのは、髪の色が黒く、伊達眼鏡らしきものをしていたからだ。
 先にコーヒーを買ってから、三人分を一つのトレーに載せて向かった。

「久しぶり、フェイト君……その髪の毛と眼鏡、そっか。素顔じゃ、さすがに来れないか」
「ウチが、殺した事になってますえ。似合ってますえ、フェイトはん」
「ふふ、まあ座りなよ。君も、闇の福音。僕とムド君はただの友達さ。聞いてるだろ?」
「まあな、ただ……その小娘、言いたい事があるなら言ってみろ」

 エヴァが指した小娘とは、フェイトの横で同席していた少女であった。
 尖った耳はエルフのものか、細いリボンをカチューシャのようにして頭頂部で結んでいる。
 垂れがちの瞳を精一杯怒らせたようにして、エヴァンジェリンをずっと睨んでいた。
 ただエヴァンジェリンに睨み返された途端、竦みあがってフェイトの背に隠れるようにしてしまったが。

「すまないね。栞さんは僕の従者なんだ。僕が君に殴られた事は皆が知っていてね、平気だとは言ったんだけど」
「フェ、フェイト様は崇高な目的の為の大事なお体なんです。許される事ではありません」
「ほう、崇高な目的とやらの為ならば志半ばで倒れても文句はあるまい。むしろ殉教者としては本望だろう?」
「こらエヴァ、駄目ですよ。ほら、座ってください」

 まだあまりフェイトを信用していないのか、エヴァンジェリンが二人を本気で睨みつける。
 すると本気で栞がガタガタと震え始めた為、ムドはエヴァンジェリンを注意して座らせた。
 ごめんねと片手でフェイトに謝りつつ次は自分が、最後に月詠が座った。
 対面にフェイトと栞、奥からエヴァンジェリン、ムド、月詠という並びである。
 自分よりフェイトをと剥れるエヴァンジェリンの頭を撫でつつ、用件を尋ねた。

「それで、今日はどうして変装してまで麻帆良に?」
「この前のヘルマンの事を謝りたくてね。きちんと始末をつけておいたから、もう二度とないよ」
「おい、小僧。それで済ますつもりか? せめて、下手人の名を上げるのが筋というものだろう?」
「メガロメセンブリア元老院、聞いた事ぐらいはあるよね。この麻帆良学園の上位組織でもある」

 さすがのエヴァンジェリンもその名を聞いて驚くと共に、納得もしたようだ。
 ムドを奪われそうになった苛立ちだけは、増殖させながら。

「ふん、そういうわけか。詠春の情報操作に綻びがあったのではなく、タカミチの不手際か。奴め、ムドが生贄にされた事を直接的でないにしろ本国へ報告したな?」
「そうだね。それでムド君を体の良い魔力タンク、もしくはプロパガンダに使おうとしたらしい。ムド君とネギ君は双子だからね。例えば、呪われた子であるムド君を処刑し転生させて光の子であるネギ君を生み出した、とかね?」
「ヘルマンが言っていた意味はそっちでしたか。まあ、あながち間違いではないですけど。でも、もう処理してくれたんですよね?」
「君は大切な友達だからね。どのみち、勝手に暴走するような人達は邪魔だったから。丁度良かったよ。用件はそれともう一つ」

 そう次の用件をフェイトが述べようとした時、月詠がくいくいとムドのスーツを引っ張った。
 一度は落ち着いたはずが、また発情した瞳でムドを見上げていた。
 どうやら、処理という言葉でスイッチが入ってしまったらしい。

「ごめん、フェイト君。こっちの用件を先に良い? 実は、月詠が人を斬りたくてたまらないらしくて、そんな仕事ないかな? 毎日抱いてごまかしてきたけど、限界みたいです」
「贅沢な奴だな、ムドのだけでは足りないというのか?」
「だってウチ……人を斬るのが好きで好きで。ムドはんにおめこされるのも、先輩を苛めるのも好きですけど、まだ耐えられまへんえ」
「それはこちらからお願いしたいぐらいだけど、じゃあ定期的に月詠さんはお借りするよ。そういう事ができる人は少なくてね」

 蕩けた瞳でスカートの中に手を伸ばす月詠を宥めつつ、宥めつつムドがもう一つの用件を尋ねた。

「それでもう一つとはなんですか?」
「君に、僕達の本当の目的を話しておきたい。その為には、君の従者である明日菜姫の強力が必要なんだ」
「つまり、二十年前の戦争を再びか? 面白そうな話ではないか」
「あっ、違います。私達は!」

 エヴァンジェリンの言葉から、栞がハッと我に返った。
 発情した月詠を見て頬を染めていたが、テーブルを叩きながら立ち上がる。
 既に認識障害が周囲には掛けられている為、問題ないがフェイトが手で制した。

「誤解ないようにしておきたい。二十年前から、僕らの目的は変わってない。魔法世界の住人を等しく救う事にあるんだ。完全なる世界という組織名も、それにちなんだもの」
「続けてください。二十年前の戦争については、教科書程度には知ってますしエヴァからも知識を補足されています」
「いや、二十年前の戦争は、そこまで深く関わっては来ない。必要な前提知識は一つ。魔法世界は実は火星に重ねられた仮想世界だという事さ」

 一つの世界の秘密を明かされたはずだが、ムドはいまいちピンときてはいなかった。
 一応は、少ない言葉から想像や推測を加えて理解は進めていた。
 現実世界を旧世界、魔法世界を新世界と一般には何故か呼称している。
 その何故を明確に答えられる者はおらず、学会等でも度々議論に上がる事があった。
 ただし、フェイトの仮想世界という言葉から察するに、魔法世界は後から作られた世界。
 だから新世界と呼称しているのならば、納得できるし、筋も通る。

「そして問題は、魔法世界に崩壊の危機が訪れているという事だ。世界を支える魔法力の枯渇。この世界で言う環境問題のようなものだ」
「仮想世界が崩れれば、そこにいる人達は等しく崩壊を迎えるかもしくは火星に投げ出されるか。そんなところ?」
「理解が早くて助かるよ。十年後か百年後か、それとも明日か。魔法世界という幻想が消え去れば、そこに住んでいる全ての人間は、生存不可能な火星の荒野に投げ出される」
「人間は、ですか」

 魔法世界には人間以外に竜種や魔獣、多種多様な生物がいるなか、何故人間だけを強調したのか。
 推察できる事柄はあるものの、とある理由からムドは尋ねる事ができずにエヴァンジェリンの手を握った。
 エヴァンジェリンも握り返して来た事から、同じ推察に行き当たったのだろう。
 ただムドとは違い、自分が当てはまらない事にも気付いていたらしい。

「吸血鬼は、こちら側の世界で生まれた生物だ。例え、魔法世界が崩壊しても、恐らく私には影響ないはずだ」
「闇の福音の言う通り、こちら側で生まれた生命に影響はない。消えるのは、魔法世界で新たに生まれた生命達だけさ。だが、僕らはその生命全てを救わねばならない」
「ヒューマノイドだけでも十二億人、うち純粋な人間は六千七百万人。当然の事ながら、これだけの人数を旧世界に移民する事は不可能です」

 栞が内容が内容なだけに、焦りを浮かべた声で大まかな人数を述べた。

「そこで出てくるのが、彼女明日菜姫だ。彼女の力で魔法世界を新たに書き換える。それこそが完全なる世界。そこは永遠の園、あらゆる理不尽、アンフェアな不幸のない楽園だと聞いている」
「アンフェアな不幸のない楽園……ちょっと、惹かれる言葉ですね」
「確か、明日菜は今はなきウェスペルタティアの姫だったな。黄昏の姫御子、始まりの魔法使いの末裔。だからこそ楽園を作り直すか」
「ムド君には不要な世界だと思うけどね。闇の福音、君の言う通りさ。彼女を一時的に貸して欲しい。時期は約二ヶ月後、期間も約二ヵ月。同行も可だよ。作戦開始まではのんびり滅び行く世界を観光してもらっていて構わない」

 約二ヵ月後かと、ムドは頭の中でカレンダーを捲りあげた。
 その頃は丁度、夏休み辺りで二ヵ月となるとそれが終わるまでである。
 明日菜の学校生活としても問題ないし、魔法世界への旅行も悪くない。

「私は構いませんよ」
「嬉しい返答だけど、即答過ぎやしないかい? 君なら、世界を書き換える為に僕らが何をするのかも見当がついてるだろう?」
「ええ、世界を書き換えるのに小さな人間は邪魔です。一時的にでも消す必要はあるでしょうね。でも、私や大事な従者が消えるわけじゃありませんし」

 元々、ムドは弱者であり、自分が幸せになる事だけで精一杯なのだ。
 そこに魔法世界の危機を聞かされても対岸の火事、そうなんだで済ますしかない。
 わざわざムドが動かなくても、フェイトのような力ある者が勝手に動くはずだ。
 その対岸の火事の内容を真面目に聞いたのも、その動いたフェイトが友達だからである。
 友達が興味を示したからこそ、ムドもなんとなく興味を示しただけ。

「明日菜さんを五体満足無事に返して貰えるのなら、強力は惜しみませんよ。あ、月詠さん。だったら、人が一杯斬れるかもしれませんよ」
「うぅ……ほんまですか。あっ、ウチまた……我慢できひんく、ムドはん」
「ちょっと、ここ外で……こら、月詠!」

 認識障害が掛かっている事を良い事に、月詠がテーブルの下に潜り込んでムドのスーツのズボンに手を掛ける。
 手馴れたようにベルトを外しチャック、トランクスを下げて一物を取り出した。
 苦笑しているフェイトやきょとんとしている栞から見えない場所で、咥え込んだ。
 一気に奥まで飲み込み、唾液を絡めてじゅぶじゅぶと音を立て始める。
 何事だとテーブルの下を除いた栞は、その光景に取り乱してテーブルに頭を打ちつけていた。

「ごめんね、フェイト君。月詠は、我慢が苦手で」
「知ってるよ。相変わらずのようだね」
「いたぁ……フェ、フェイト様あの、月詠さんがムドさんのうぅ……」
「おい、ムド。お前、さっきも月詠とシテただろ。だから、私にも」

 栞が顔を真っ赤にして煙を吐きながら、見たものを伝えるべきか大慌てである。
 なんと弁解するべきか、月詠を抑え切れないムドに、エヴァンジェリンがさらに追い討ちをかけた。
 スーツの袖を引っ張り、おねだりしてきたのだ。
 半ば諦めの境地で、ぽんっと膝を叩くと喜色を浮かべて膝の上に向かい合うように跨ってきた。
 ムドの一物を咥える月詠を、制服のスカートの下に隠してしまう。
 そのエヴァンジェリンの制服の服とスカートにそれぞれ手を伸ばす。
 薄い胸の先端を指で転がし、布地の少ないショーツの谷間を擦り上げた。

「あぁ……ムドはんとエヴァはんの濃い匂いが混ざって、くらくらしますえ」
「せいぜい滑りを良くしておけよ月詠、私が先だからな」
「ええ、ウチが先ですえ」
「ほら、喧嘩しないでください。エヴァが先です。月詠さんはさっき、一回したでしょ?」

 ある意味慣れたものでフェイトは涼しい顔でコーヒーを飲んでいるが、栞には思い切り睨まれてしまった。
 不純だと思われるぐらいは良いが、フェイトの友達として相応しくないとは思われたくない。
 下半身のぬめる快感とエヴァの体臭にてくらくらしながら、必死に考える。

「えっと、栞さんはフェイト君の従者なんですか? お似合いですね」
「え、そ……そんな私ごときが」
「栞さん以外に四人いるよ。皆、良く僕を助けてくれている」

 あくまで皆平等で自分を助けてくれる良い子、そんなフェイトの言葉に栞が俯いた。
 その様子を見れば、見返りを求めない無償の行為にはとてもみえない。
 ムド自身、自分と従者の関係を無償の愛などと、都合の良い考えはしていなかった。
 愛し、愛されたいし、守り、守られたい。
 人数こそムドも人の事はいえないが、そこは駄目だとやや口調を強めて言った。

「フェイト君、善意ではなく好意がなければ仮契約なんてしませんよ。言葉だけじゃなくて、態度でも返してあげないといけません」
「そうなのかい、栞さん?」
「あ、いえ……私は、フェイト様のお役に立てるだけで。そういう事はまだ、早いといいますか。私、初めてなので」

 テーブルの下で見た光景や、エヴァンジェリンの体をまさぐるムドを見て栞が赤面して顔を俯かせる。
 だがどう考えでも言葉が前半と後半で異なる意味合いを持っていた。
 役に立てるだけで良いといいつつ、何故まだ早いと行為を求めているのか。
 見返りが欲しいのであれば、欲しいで問題はないはずだ。

「女の子に対する強引さは、ある意味思いやり。フェイト君、君には女の子に対する思いやりが足りないです」
「僕に思いやりね、君は面白い事を言う。ふむ……栞さん」

 呆れたように僅かに口元を笑みの形に変え、自分の膝を叩く。
 まるで先程のムドの行動を模倣するように。
 さらに顔を紅潮させた栞は、戸惑いながらもやがてこくりと頷いていた。
 もう安心だとばかりに、ムドは目の前で快楽に喘ぐエヴァンジェリンに口付けを行った。
 フェイトもムドがそう言うならと深く考えていたわけではない。
 ただ栞が拒否を見せず、言う通りにした以上、ムドと同じ事をするしかなかった
 とりあえず、向かい合う形で膝の上に跨った栞の胸に手を伸ばした。

「い、痛っ……フェイト様、強すぎます」
「力加減が難しいね」

 結構な力で握ってしまい、栞が目尻に涙を浮かべてしまっていた。
 これは困ったと、ひょいと首を傾けてムドを観察してみる。
 ムドがその視線に気付き、エヴァンジェリンを背面座位の形にわざわざ座りなおさせてくれた。
 エヴァンジェリンは呆けた顔をムド以外の男に見られるのは嫌そうだったが。
 それもムドが制服の上から優しく胸に触れるまでであった。

「あっ……歯がゆい、もっと。ムド、お前……合気道覚えてから、また上手くなった。うんっ」
「流れを読む影響か、なんとなくですけどね」

 既に愛撫しつくされ立った乳首が敏感で、制服の表面を指が滑っていくだけで感じてしまっていた。

「なるほど。栞さん、もう少しつきあってくれるかい?」
「喜んで、フェイト様のお気がすむまで。わ、私の体を……その、んっ」
「栞さん、気持ち良いのかい?」
「そんな事は……い、言えません!」

 なんとも初々しい栞の反応に、エヴァンジェリンの背中からひょっこりムドは顔を出してみた。
 ムドの従者は最初は兎も角、次第に性に奔放になり過ぎるので誰もそんな反応しやしない。
 少し、ほんの少しだけ心が動かされてしまっただけなのだ。
 だが即座にエヴァンジェリンの後頭部が額を打ち、月詠には一物に噛みつかれてしまった。

「す、すみません……出来心です」
「次があると思うなよ?」
「従者以外に目を向けたら、噛み千切りますえ?」
「おい月詠、食いちぎるなら耳たぶとかにしておけ。一物を食いちぎられたら、私達が困る」

 そうでしたと笑う二人がありえない。
 思い起こしてみれば、エヴァンジェリンと月詠は、悪の魔法使いと人斬りの最凶コンビだ。
 気があうようには見えないようで、危ない方面に凄く気が合っている。
 いや、白と黒で色は異なるもののゴスロリ好きという意味では最初から合っていたか。
 少しムドの気持ちが萎えかける一方で、フェイトは順調であった。
 胸を揉まれ半ば脱力してしまった栞は、フェイトの肩に手を掛けてなんとか崩れ落ちることに耐えていた。
 垂れ目がちの瞳は涙で潤み、真っ赤な顔を淡白な表情のフェイトの首筋に埋めている。

「フェイト様、そろそろ。その、下の方も」
「こっちかい。栞さん、君……粗相してないかい?」
「ちが、違います。女の子はとにかく、そうなっちゃうんです。粗相では絶対ないです」
「栞さん、それでどうすれば良いんだい?」

 胸とは違い、さすがのムドも下を如何すれば良いかまでは実演してくれない。
 エヴァンジェリンの膝を抱え、ぴょんぴょん跳ねているようにしか見えなかった。
 それに先ほどのエヴァンジェリンや月詠の言葉からも、行為の最中に他の人を見るのは良くないらしい。
 栞が恥ずかしがるのを楽しむわけでもなく、割と素でフェイトは本人に尋ねていた。
 それで栞がより顔を背けて紅潮させても、正面からジッと見つめ続ける。
 やがて根負けしたように肩を震わせながら、栞がフェイトの手をとってショーツの上に導いた。

「ここを、擦ってください。胸よりも敏感な場所なので、優しくお願いします」
「なるほど、分かったよ」
「ぁっ……フェイト様、ゃぁ」

 愛液で水気を帯びた栞のショーツの上にフェイトは指を走らせた。
 次までに、もう少し勉強しておこうと思いながら。
 一方のムドはハイペースにも、初戦をクリアしようとしていた。

「ふきゅ……ぁっ、イク。ムド、イッイクぅぁっ!」

 エヴァンジェリンを果てさせ、狭い膣の中を精液で汚し、自分の匂いを植え付けていく。
 瞬く間に秘所からは精液があふれ出すが、そこはテーブルの下にいた月詠が零さず舌で受け止めている。
 背面座位でエヴァンジェリンを突き上げる最中、月詠が竿の裏筋やクリトリスを舐め続けていた事がハイペースの理由でもあったりした。
 余韻に浸りながら惚けるエヴァンジェリンを膝上から下ろし、おかわりとばかりに月詠の番であった。
 テーブルの下から飛び上がるようにして膝の上に跨り、向かいあった状態で月詠が腰を落としていく。

「相変わらずの名刀ですえ。貫かれて、ぁっ……んゃぁ、はぅぁ……」

 ふるふると体を震わせながら、月詠が天井を仰ぎながら艶かしい息を吐いていた。

「君は、相変わらず凄いね。今度、色々と教えてくれないかい?」
「実戦あるのみ、ですよ。五人も従者がいるんですから、頑張らないといけません。欲張って複数の従者を手にしたからには、男の義務ですよ?」
「ふうん……栞さん、そういうわけだから僕に付き合ってくれるかい?」
「よ、喜んぁんっ……フェイト様が望まれるなら、私は。何時でも、ぁっ、何か。フェイト様、怖い。フェイト様、ぁっ……んっ、ぁぅあっ、んんっ!」

 フェイトの指に導かれ、栞が体を身震いさせながら果てた。
 既にショーツは使い物にならないぐらいに濡れており、溢れた愛液はフェイトのズボンにまで滴っている。
 自分にしな垂れ掛かっている栞を見比べていたフェイトは、おもむろにびしょ濡れになった指を差し出した。
 小さな唇から熱い吐息を噴出す、栞の唇へとだ。
 最初は恥ずかしそうに拒まれたものの、何度か唇をついていると諦めたように舌を伸ばしてきた。
 チロチロと、フェイトの指についた愛液を自分で舐め始める。
 何故自分が栞にそんな事を強要したのか、フェイト自身良く分からなかった。
 ただ必死に自分の愛液を舐めては、フェイトを上目遣いに見上げる栞を見て、奇妙な感覚がこみ上げる。

「不思議な感じだ。今まで感じた事がない」
「フェイト様、お慕い申し上げております」

 そう呟いた栞を、フェイトは何かに突き動かされるように抱きしめていた。









-後書き-
ども、えなりんです。

今回のお話で、二つほど間違い(?)があります。
一つ、執筆当時はフェイト達の目的が厳密には分からず、説明の中で微妙に私自身の予測が混じってます。
二つ、こちらは完全な間違いで、向こうの世界の人間である栞がこっちきてます。
特に二つ目に関しては、いずれフェイトの従者が全員来ちゃいます。
間違いに気付いた時には、最終話まで書いており修正不能でした。

さて、ここからは何時もの後書き。
ネギのみならず、フェイトまでもムドのエロワールドの影響下にw
人形脱却がこんな方法で良いのだろうか?

原作ネギ→汚物(分からず屋)は消毒(殴り合い)だぁ!
本作ムド→そんな事(魔法世界崩壊)より従者とエッチしようぜ!

いやいや、どっちもどっちですね。
ま、寝取らないだけムドが数ミクロンましですか?

さて、次回から学園祭編が始まるよ。
それでは次回は水曜です。


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