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No.24871の一覧
[0] 逆襲のユーノ【旧題:逆襲のなのは】(第十二話大幅修正)[裏・空の狐](2012/06/13 06:19)
[1] 第二話 (修正)[裏・空の狐](2010/12/18 23:39)
[2] 第三話 (フェイト救出編)[裏・空の狐](2011/04/03 14:53)
[3] 第四話 (修正)[裏・空の狐](2011/02/06 09:14)
[4] 第五話[裏・空の狐](2011/02/21 13:17)
[5] 第六話 (すずか編)[裏・空の狐](2011/04/03 14:53)
[6] 第七話(ちょっと修正)[裏・空の狐](2011/03/29 21:35)
[7] 第八話 (アリサ編)[裏・空の狐](2011/04/06 21:30)
[8] 第九話[裏・空の狐](2011/04/11 23:38)
[9] 第十話[裏・空の狐](2011/04/23 21:13)
[10] 第十一話(ヴィヴィオ編)[裏・空の狐](2011/07/05 10:24)
[11] 第十二(大修整)[裏・空の狐](2012/06/12 22:42)
[12] 閑話 不屈の心は折れたか? (凌辱描写あり)[裏・空の狐](2011/04/16 00:25)
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[24871] 第四話 (修正)
Name: 裏・空の狐◆84dcd1d3 ID:b50a47bc 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/02/06 09:14
フェイトside

 私が助け出されて一カ月ほどが経った。

 その間、なのはたちが甲斐甲斐しく私の世話をしてくれるのがとてもうれしい。

 同時に、今まで誰も優しくしてくれなかった反動からか、ついそれに甘えてしまっている自分がいて申し訳なくも感じる。

 みんな、変わってないようで変わってた。

 アリサとすずかは私たちを助けるために大学を休学してまで助けに来てくれて、今ではレジスタンスで知らない人間がいないほどの存在になっていた。

 そして、ユーノとなのはが一番変わっていた。いや、変わりすぎていた。

 たとえば食堂で、

「はい、ユーノくんあーん」

「あ、あーん」

 恥ずかしそうだけど嬉しそうにユーノがなのはにあーんをしてもらう。

 それは、この一カ月毎日見ている光景。見れば周りの人間はまったくこの様子を気にしていない。それくらい当り前の光景とされているのだろう。

「たく、毎日いちゃいちゃ……このバカップルども」

 そんな風景にメロンパンを食べながらアリサはげんなりしていた。

「まあ、仲がいいのはいいことだよ?」

 とすずかがフォローするけど……

 私は見てて胸がチクチクする。なんで? 私は二人が幸せになって欲しいって思ってたのに……

 なのはは大切な、一番の親友。私を助けてくれて、私とずっと一緒にいてくれた。強くて優しくて、事情があって世間知らずな私を助けてくれて、すずかやアリサを紹介してくれて。

 ユーノも、私を助けてくれた一人。私の裁判で弁護してくれて、目標だった執務官になる手助けをしてくれた。今もみんなと一緒に私の面倒を見てくれて、本当にユーノは優しいと思う。

 そんな二人だから、幸せになって欲しかった。いつもそばにいたのだって、二人を真っ先に祝福するために。

 でも、目の前の二人を見ていたら黒い感情が鎌首を擡げる。

 なんで、なのははそんな風に笑えてるの?

 なんで、なにもなかった二人が今はそんな風にしているの?

 なんで……

 次々と浮かび上がる言葉を頭を振って振り払う。いやだ、こんなこと考えるのは。

「そうだね、いいことだね」

 私はなんとか笑みを浮かべてすずかの言葉に頷いた。








 夜中、私はトイレに行きたくなって目を覚ました。

 一緒に寝ていたアリサを起こさないように気を付けながら部屋を出てトイレに行く。ここ一カ月のリハビリの成果でトイレくらいはひとりで行けるようになったんだ。

 そして、トイレで用を足した私は部屋に戻る途中、なのはの部屋の前に来て、

『……ノくん』

 なのはの声?

 まだ起きてんだ。

『ユーノくん……』

 たまたま聞こえた言葉に、こんな夜更けになにをしているのか気になって、私はついそっと部屋を覗き込む。

「っ?!」

 部屋では裸のなのはとユーノが交わっていた。

「あ、あ、ユーノくん気持ちいいよお」

 と、なのはがとろんと溶けた顔でユーノに微笑む。

 あんな風に笑うなのはを、私は見たことがない……

「うう、僕も、僕も気持ちいいよなのは」

 ぱんぱんと肉と肉がぶつかる音、ぐちゃぐちゃといういやらしい水音が鳴り響く。

「あ、ひゃう! ユーノくん、ユーノくん!!」

 ユーノから与えられる快感を享受するなのは。

「なのは、なのは、なのはあ!!」

 ユーノはなのはの背中を覆うような体制でがむしゃらに腰を動かす。

 その快感に耐える顔に、かわいいと、つい場違いな感想を抱いてしまう。

「いぃ……いぃん、あぁぁん……ふああああ!!」

「くう、ううっ」

 なのはがビクビクと背筋を逸らして震え、ユーノが唸りながらブルブル震えた。二人ともいったんだ……









 私は部屋に戻ってベッドに入り込む。

 私の体は異様に熱くなって、あそこが少し濡れていた。ユーノとなのはが……

 その、普段の姿からそういうことがあっても不思議じゃないとは頭ではわかってる。わかってるんだけど……少しだけ哀しくなった。

 なのは、気持ちよさそう、ううん、幸せそうだったと、あの時のなのはの顔を思い出す。

 好きな人とするのってそんなにいいものなの?

 私は無理やりされて、ずっと辛かった。なのはも似たような目にあったって言うのに……

 黒いなにかとしか言いようのない感情がまた湧きあがる。なにこれ……いやだ、こんなこと考えるの……

 私は何も考えないように寝ようと努める。だけど、その感情は、なのはに対する嫉妬は消えることなくくすぶった。









 それから、私にはなのはの部屋を覗く日課ができた。

 二人の行為を見て、妄想を広げて……虚しさを抱えながら部屋に戻る。その繰り返し。

 そして、たまたま二人がなにもせずに一緒に眠っていた日だった。その日も私は二人の部屋を覗いていた。

 私はほっとしたけど、同時に少し残念な気がして、残念に思った自分に哀しくなった。

 私はドアを閉めて、部屋に戻ろうとして、

「あああああああ!!」

 なのはが悲鳴を上げた。

 なのは?! 私がまた部屋の中を覗くと、泣きながらなのははベッドから跳ね起きた。

 頭を抱えてブルブルとなのはは震える。

「なのは!」

 なのはの悲鳴に目を覚ましたユーノがなのはを抱き締める。

 ユーノに抱きしめられて、しばらくしてなのはは落ち着いた。

「なのは、大丈夫?」

「う、うん……」

 こくっとなのはは頷く。

「また、あの夢?」

 黙ってなのはは頷く。その肩は小刻みに震えている。そんななのはを、ユーノは優しく抱きしめていた。

 いいなあ、なのは……

 そこまで思って私は頭を振る。なのはが苦しんでるのになにを考えてるの!

 私は逃げるように部屋の前から去った。










 部屋に戻った私はアリサを起こさないようにベッドに潜り込んで、さっきのことを思い出していた。

 さっきのは、多分、フラッシュバック。辛いことを悪夢としてなのはは見たんだ。

 私もフラッシュバックがある。最近はその頻度も少なくなり始めたけど、それでも、何度も夢に見てみんなを困らせている。

 なのはも同じなんだ。 そう考えた時、私はほっとしていた。なのはだって私と変わらない……

 そして、そこまで考えて、また自己嫌悪に陥った。こんなことで安心するなんて……

 それ以上、なにも考えたくなくて私は目を瞑ったのだった。












 それから数日後、ちょっとしたことがあった。

 みんなでお昼ご飯を食ていた時のこと。

「あ、アリサ、それちょうだい」

「はい」

 と、アリサが持っていたビンをユーノに渡す。

「ありがとうアリサ」

「べ、別にたまたま持ってたからよ」

 と、アリサがそっぽを向く。その様子にすずかがくすくすと笑う。

 それで、私がおかずにソースをかけようとして、たまたま同時に手を伸ばしたユーノの手が私の手に触れた。

『あっ』

 そっと私たちは手を離す。

「ユーノから使っていいよ」

 と私が言って、みんながまじまじと私を見る。

「どうしたの?」

 私が首を傾げるとなのはが聞いてきた。

「ユーノくんに触られて大丈夫なの?」

 ……あっ?! 今触られたけどなんともなかった!

「ユ、ユーノ!! ちょっと手を出しなさい!」

「う、うん!」

 アリサに言われてユーノが手を出す。

 そして、ほらと促されて、私は試しにユーノの手に触れてみた。

 一秒、二秒……十秒触れる。

 怖いとかそんなことは思わなかった。ただ、ユーノの手は以外と大きいんだなと
思った。

「……なんともない」

 私の言葉にわっとみんなが湧いた。

 私もびっくりしていた。もっとリハビリは時間がかかるって思ってたのに……

「よし! ユーノくん、試しに本当に大丈夫かフェイトちゃんを抱き締めてみよう!!」

『えええええっ?!』

 なのははそれでいいの?!












 というわけで私はユーノに抱きしめれることになった。

 もちろん食堂ではなく、私の部屋で。

「じゃあ、行くよ、フェイト。無理はしないでね」

 当たり前だけと私は緊張していた。ほ、本当に大丈夫かな?

「う、うん!」

 頷くと、私はそっとユーノに抱き締められた。

 大丈夫だった。恐怖も不快感もない。ただ暖かくてホッとする。このままずっとこうしていたい……

 そして、ユーノが離れた。少し残念な気分になる。

「フェイト、どう? 大丈夫?」

 と、心配そうにユーノが聞いてくる。

 そう言う風に心配してもらえるのがちょっと嬉しかった。

「うん」

 私が頷くと、やったあ! とみんなが飛び上がった。

「私、クロノ呼んでくるわ!!」

「私はお赤飯頼んでくる!」

 とアリサとすずかが部屋を飛び出した。

「よかったねフェイトちゃん、本当によかった……」

「うん、心配かけてごめんねなのは」

 涙ぐむなのはの手を握る。

 そして、

「フェイト!!」

 クロノが部屋に飛び込んできた。

 私はビクッと震えてしまう。あれ? なんで……

「よかった、本当に……」

 クロノが私を抱き締める。

 途端に私は怖くて仕方なくなってしまった。

 膝がガクガクして視界が滲む。なんで? ユーノは大丈夫だったのに……

「フェイト?!」

 慌ててクロノが離れたけど、しばらく私は震え続けた。

「ごめんねクロノ……まだ触られるのダメみたい」

 震えが止まってから、私はクロノに謝る。

「ああ、いや、いいんだフェイト」

 気にするなとクロノが笑ってくれる。

 本当にごめんねお兄ちゃん……






なのはside

 私たちは先ほどのフェイトちゃんの反応に関して相談します。

「なんでユーノは平気なのかしら?」

 とアリサちゃんが首を捻ります。

 なんでなんだろ? 私にもさっぱりです。

「こういうのも失礼だけどユーノくんって男っぽくないからとか?」

 とすずかちゃんが呟きます。

 ま、まあ確かにユーノくんって、顔や声は男っぽくないよ? でも、あっちはすごく立派なの!

 でも、そんなことここで主張するわけにはいかないの。真面目に考えます。

 自分にちょっと置き換えてみる。

 助け出された直後は、フェイトちゃんほどじゃないけど、私も男と言うものが怖かった。

 それに、なんで私がそんな目にあわなくちゃいけないんだって思ったりもした。死にたいとも思ったし、全て壊しちゃいたいとも思った。

 でも、ユーノくんがいてくれたから、私はこうしてられる。

 ユーノくんに抱きしめられて、名前を呼んでもらうと、そんなことがどうでもよくなるほどの安心感と幸福感があります。依存だと言われるかもしれないけど、それでも、ユーノくんのおかげでこうしていられる。

 その時、ふと思い出しました。ユーノくんに抱き締められたフェイトちゃんが浮かべた安らいだ笑みを。

 もしかして、フェイトちゃん……

 ブンブン頭を振ります。そうと決まったわけじゃないの! で、でも、もしそうだったら……私はどうしよう?












フェイトside

「あん! ユーノ……く、あふあ!!」

「なのは、なのは!」

 その夜も、私は部屋を抜け出して、なのはとユーノの情事を覗いていた。

 くちゃくちゃと私はあそこをいじる。

「なのは……ユーノ……」

 私は二人の行為を見ながら妄想する。もし、私がなのはなら……その妄想にぞくぞくと快感が走り、私はより自慰に耽る。

 尖ってきた乳首を指先で押し込んだり、弾いたりすると、電流のような快感が背筋を走る。

 蜜が溢れるあそこをいじる。とろっとまた蜜が溢れる。

 私も好きな人に気持ち良くしてもらいたいよ。幸せな気持ちになりたいよ……

「ユーノ、ユーノ……」

 自然とユーノの名前を呼んでいた。

 お願いユーノ、私を抱き締めて、たくさんキスして、私をなのはみたいに笑顔にして。

 私を見てユーノ。

「イク、イっちゃうううう!!」

「僕も、ああああああ!!」

 そして、なのはたちがイった直後に私もいきました。




 部屋に戻ってベッドに潜り込む。

 なのはに感じた嫉妬、そして、ユーノに対して抱いた安心感。

 それをちょっと考えて、その理由がわかった。

 そっか、私は……ユーノが好きなんだ。

 誰にも優しくて、綺麗な笑顔を浮かべるユーノが、私は好きになってた。

 きっと、今まで誰にも優しくされなかった分、優しくされるのが嬉しくて、そう感じてしまってるのかもしれない。なのはが幸せそうなのが羨ましくてそう思っているのかもしれない。

 それでも、私はユーノのことが……








 翌日も私は普段通り過ごそうと努力する。

 ただ、ユーノを見たり、名前を呼ばれたりすると、自分の感情が暴走しそうになる。

 ユーノに抱き締められたい。ユーノにたくさん名前を呼んでほしい。ユーノ、ユーノ……

 ダメ! ユーノはなのはの大切な人なんだ!

 たまになのはの方を見れば、どうすればいいのか困ったように笑うなのはがいる。なのは、やっぱり気づいてるのかな?

 だとしたら、どうしよう?


 私はいつも通りシャマルのカウンセリングを受けて、一人で部屋に戻ろうとしてた。

 流石に何時までもなのはたちに付き添ってもらうのも、ね。

 と、考えてたら、通路を曲がろうとして、私は誰かにぶつかった。

「あっ! す、すいませ、ユーノ?」

 ぶつかった相手はユーノだった。

「フェイト?」









 それから二人で部屋に戻る。

「そっか、一人でシャマルさんのところに行けるようになったんだ」

「うん。何時までもなのはたちに頼るわけにいかないしね」

 ああ、ユーノと話すとやっぱりほっとする。

 ちょっとだけ頬が紅くなるのを自覚する。

「フェイト、顔が紅いよ? 風邪じゃないよね?」

 と顔を覗き込まれた。

「えっ? だ、だ、だ、大丈夫だよユーノ!」

 うう、ユーノ、なんでそんな不意打ちするのかな?

 そう? とユーノが顔を離すとちょっと残念な気がした。

 そして、部屋についてユーノはじゃあと自分の部屋に戻ろうとして、私はその手を掴んだ?

「フェイト?」

 訝しげに私を見るユーノ。

 えっと、うんと……

「ユーノ、ちょっとお話できないかな?」









 私はユーノと話す。

 現在、なのははアリサと一緒にすずかの試作品のテスト中だからいないから、二人っきりで。

「こうやって二人っきりで話すのは久しぶりだね」

「うん、こっちではなのはたちが必ずいるからね」

 とユーノが笑います。そうだね。

 そして、話をするけど……なのはの話が多かった。まあ、私たちの共通の話題ってそのくらいだからね。

 別にユーノに悪気がないのはわかってる。だけど、恥ずかしそうに、でもどこか嬉しそうになのはのことを話すユーノ。

 それだけで、こんなに近いのに遠くにユーノを感じる。

 当然と言えば当然だ。だって、ユーノの隣にいるのは私じゃなくて……なのはなんだから。

 それを認識して、胸に刺すような痛みを感じて視界が滲む。

「……フェイトどうしたの?」

 と、ユーノが問いかけてきた。

「なにが?」

「なにがって、泣いてるよ」 

 あ……

 私は涙をぬぐう。

「その、僕なにか泣かせること言ったりしたかな?」

 と、申し訳なさそうにユーノが聞いてくる。

「ううん、なんでもないよ」

 確かにユーノのせいと言えばせいだけど、だからと言って言おうと思わない。

「でも……」

「本当に大丈夫だから」

 それだけ言って私は微笑む。

 少しだけ気まずい雰囲気になる。

「ねえ、僕にできることないかな? 出来る限りのことはするから何でも言ってみて」

 たぶん、自分のせいだと思ってるからそう言ったんだろうね。

 なんでもする、ね……

「本当になんでもいいの?」

 私は念押しするように聞くと、ユーノは戸惑い気味にこくっと頷きました。

 私は立ち上がってユーノの手を取ります。

「立ってユーノ」

 言われた通りユーノが立つ。

「こっち」

 私はユーノの手を引っ張る。

 そして、ベッドまで来ます。

「フェイト?」

 なにをするのかわからなさそうにユーノは私を見ます。

 そんなユーノにちょっとだけ罪悪感を感じたけど、そのまま私はユーノをベッドに押し倒して、その上に跨る。

「ふぇ、フェイト?!」

 慌てるユーノ。

「ユーノが、なんでもするっていったんだからね?」

 私はユーノに顔を近づけて、自身にとって免罪符である言葉を呟く。そして、ユーノの両腕を拘束して、キスをしました。

「んんっ?!」

 舌を挿し入れるけど、ユーノは硬く口を閉ざしてた。ならと、私は歯茎を舌でくすぐる。ちょっとすれば、歯に隙間ができて、すかさずユーノの舌に絡める。

 舌を動かして、ちゅっとユーノの唾を呑む。おいしい。

 しばらくして口を離すと、ユーノは荒く息を吸う。

「フェイト、なんでこんなことを……」

 哀しそうに私を見るユーノ。そうだろう。これは、言ってみればなのはとユーノに対する裏切りみたいなものだ。でも、

「……好きだから」

 気づけば呟いていた。

「え?」

 ユーノはきょとんとする。

「好きなの、私はユーノのことが好きなの……」

 ぼろぼろとみっともなく涙を流しながら私は自分の気持ちを訴えていた。

「ユーノがいてくれると安心するんだ。この前抱きしめられた時も、ほっとして、ずっと抱きしめてほしいって思った。わかってるよ。これが、単に甘えてるだけ、依存してるだけの気持ちだって。それでも好きだから。ユーノになのはがいるのもわかってるけど、それでも……」

 私は泣きながらただ自分の気持ちをぶつけた。

 きっと嫌われるそう思った。相手の気持ちなんて考慮せずにただ自分の気持ちだけ押し付けてるんだから。

 でも、下から伸びた手に、私はそっと抱きしめられた。

「ごめんねフェイト。全然気づかなくて」

 ああ、やっぱりユーノは優しいな……








 ぽんぽんと僕はフェイトの背中を撫でる。

 まさかフェイトが僕のことが好きなんて気づかなかった。それなら、さっきのだって、なのはの話しばかりなら傷つくよね。

 ふうっと息を吐く。

「僕もフェイトのことは好きだよ。でも、やっぱり僕はなのはのことが好きなんだ」

 こくっとフェイトが頷く。

「それでも、お願いユーノ。一回、一回だけでいいから……私を抱いて」

 僕は悩み、なのはごめんと心の中で謝ってから。フェイトの頼みに頷いた。










 フェイトの服を脱がし、下着に手を伸ばし、その途中で、僕は手を止めた。

 露わになったフェイトの身体には、うっすらといくつもの傷が刻まれていた。

 ここ一カ月で目立たなくはなったけど、それでも彼女がどんな風に扱われてきたかを如実に語る傷痕はまだあった。

「ごめん、ユーノ……嫌だよねこんな身体」

 フェイトが身体を隠すように縮こまる。

 なのはにも似たような傷があって、それで彼女が泣いてしまったことを思い出す。それくらい、女性は身体についた傷に敏感なんだよね。

「そんなことないよフェイト」

 僕はそう笑って、フェイトの着ているものを全て脱がす。

 そして、露わになったフェイトの身体は純粋に綺麗だと思う。

 豊かに実った胸は下品にならない絶妙なラインの大きさを保ち、くびれた腰に、そこからきれいな線を描くほどよくお肉のついたお尻。

 決してなのはが魅力的ではないわけじゃないが、彼女とも違う美しさに思わず見惚れてしまう。

「きれいだよフェイト」

 言葉とともに手を伸ばそうとして、ふと思った。どうせなら……

 僕は顔を近づけて、ぺろっとお腹にあった傷を舐める。

「ひう!」

 フェイトが悲鳴を上げるけど、僕はぺろぺろと傷口を舐める。

 大丈夫って教えてあげたくて、こんな傷、気にしないでって伝えたくて。

 一瞬、あの時、なのはにもこうしてあげればよかったと考えて、相手をしてるフェイトに失礼だとすぐに思考を切り替える。

 目立つ傷を一つずつ舐め終えるとフェイトは涙を流してた。

「ユーノ……あり、がと」

 そんなフェイトを僕はぎゅっと抱きしめた。










「フェイト、いいかな?」

 服を脱いで、僕はフェイトに覆いかぶさりながら、フェイトのあそこを撫でる。

 すでにそこは十分に潤っていた。

「うん、おねがいユーノ」

 フェイトの頼みに頷いて、僕はフェイトの秘所に肉棒を擦りつけて、ゆっくりと挿入する。

「ああ、ユーノが入ってきた……」

 ゆっくりと奥を目指す。そして、全てがフェイトの中に収まった。

「わかるよユーノ、私の中にユーノがいるのが」

 嬉しそうに、幸せそうにフェイトは笑う。

「ねえ、動いて。もっとユーノを感じさせて」

「うん」

 フェイトの言葉に僕は腰を動かす。

 入れたモノが抜けないぎりぎりまで腰を引いて、また奥へと叩きこむ。

「ああ! ひう、ユーノ、きもちいい、きもちいいよ!」

 フェイトが僕に足を絡めて、しがみついてきた。

 突き込むたびに跳ねる彼女の胸を鷲掴む。

「ひうっ! む、むねえ! だ、だめ、気持ちいいの!! こんな、こんなあ!!」

 フェイトの中はなのはとも違った。なのははその、逃がさないというか、僕を捕まえて離さないと言うように僕に絡みついてくる。

 対してフェイトは優しく抱きしめられるような感じの後、一切にいくつもある舌に舐められるような動きに背筋が震える。どっちも素晴らしい名器だった。

「あふ、うん! だ、ダメ! も、もうイク、イっちゃあああうう!!」

 びくびくと身体を震わせ、涎を零しながら顔を弛緩させるフェイト。

 途端に中もびくびくと痙攣して、奥へと誘うように蠢かれて……

「うううう、フェイト!!」

 耐えきれずに僕はフェイトの中で果てた。









 その、フェイトとした後、時計を見れば、もうすぐなのはが戻ってくる時間だった。

 慌てて僕らは服を着替える。

「ありがとうユーノ……すごく嬉しかった」

「あ、いや、僕もその……気持ちよかったし」

 後始末をしながら、かけられた言葉になんて言うべきか困ってそんなこと言ったら、フェイトが笑う。

「えっと、ユーノ、もしよかったらまた」

 と、その時、ドアが開いた。

「ただいま、ユーノく……ん」

 部屋に飛び込んできたなのはの言葉が尻すぼみになる。

 ああ、間に合わなかった。

「なにしてたの二人とも……」

 そして、僕たちは正直になにをしてたかなのはに話した。

「えっと、なのは、私が悪いんだ。ユーノにむりやりお願いして」

「あ、いや僕も悪いよ。拒否しきれなかったんだから」

 二人揃ってなのはに謝る。

「い、いいよ二人とも。そこまで気にしなくて」

 と、なのはがぎこちなく笑う。

 そういうけど、うう、どうしよう。なのはを裏切るような真似をしたことに変わりないし。

「その、私は別にいいよ? フェイトちゃんが、その、ユーノくんとしても」

 え?

 なのは、なに言ってるの?

「その、ユーノくんのこと好きになる気持ちよくわかるし、それに、ご主人さまが女の子に手を出すのを奴隷の私が口出しすることじゃないし」

 うんとなのはは頷く。いや、なのは?

 なんて言おうか悩んでフェイトを向く。

 すると、フェイトはぽろぽろと涙をこぼしてなのはに近寄る。

「なのは、いいの?」

「う、うん。だって、私にとってフェイトちゃんも大切な人だもん。ならフェイトちゃんも幸せになるほうがいいし……で、でも、た、たとえフェイトちゃんでも、一番は私なの! ユーノくんの一番は私だけなんだから!!」

 真っ赤になってそう主張するなのは。

「わかってるよなのは」

 フェイトが頷く。そして、こっちを向いて。

「その、いいかなユーノ?」

 えっと、僕の意見は……まあ、いいか。

 僕は苦笑気味に頷く。

「うん、これからよろしくフェイト」

 そう言葉にすると、ぱあっとフェイトは花が芽吹くような笑顔を浮かべた。









 翌日……

「ユーノ、あーん」

「ユーノくん、あーん」

 朝食で僕はなのはとフェイト両方からあーんをしてもらっていた。

 なんか最近減ったはずの視線がまた増えた気がする。

「ねえ、すずか、私たちはなのはとフェイトを助けに来たはずよね?」

「う、うん」

 暗い表情でアリサがすずかに尋ねる。

「なのに、なんでその二人に私たちは敗北感を抱いてるのかしら?」

「な、仲がいいのはいいことだよ?」

 と、引きつった笑みでなんとかすずかは答えた。

 えっと、ごめんね。







~~~~
フェイトさん、ユーノくんのものになるでした。
さて、次はどうしようかな?


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