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No.24192の一覧
[0] もしも行人が大学生だったら(ながされて藍蘭島再構成?) [森林 樹](2010/12/26 02:20)
[1] ながされて[森林 樹](2010/11/09 20:00)
[2] せまられて1[森林 樹](2010/11/09 20:01)
[3] せまられて2[森林 樹](2010/11/09 23:26)
[4] おいかけられて[森林 樹](2010/11/10 09:36)
[6] 日が暮れて[森林 樹](2010/11/13 00:33)
[10] キレちゃって[森林 樹](2010/11/15 19:29)
[11] しゃべっちゃって[森林 樹](2010/11/17 11:47)
[12] たべちゃって[森林 樹](2010/11/19 23:19)
[13] たべちゃって番外編 のぞいちゃって[森林 樹](2010/11/20 20:51)
[14] 朝がきて[森林 樹](2010/11/22 10:10)
[15] まねかれて1[森林 樹](2010/11/26 21:26)
[16] まねかれて2[森林 樹](2010/11/29 22:13)
[17] 夜が明けて[森林 樹](2010/12/04 17:18)
[18] 温泉宿で[森林 樹](2010/12/07 01:37)
[19] 稽古をはじめて[森林 樹](2010/12/21 01:03)
[22] 登場人物設定(ネタばれ注意)12月6日新項目追加[森林 樹](2010/12/06 20:41)
[23] いろいろランキング(物語進行ごとに変化あり)[森林 樹](2010/12/04 18:00)
[24] PV20万記念 外伝 美咲ちゃんの独白[森林 樹](2010/12/08 16:06)
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[24192] おいかけられて
Name: 森林 樹◆dff00a94 ID:66f9b4ab 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/11/10 09:36
「この島の男どもは毎年、男だらけの船釣り大会ってのをおこなってたんじゃが、
 12年前の大会中に突如として島をおそった100年に一度級の大波に飲まれ、
 島の外に流されてしまったんじゃよ・・・」

「いや、それは災難だとは思うけど。
 なんで一人残らず参加してるんだよ・・・」

「いや、船に乗せられないような幼子の男はいなかったんでな。
 その年は男は子供から爺まで参加しとったんじゃ。」

俺は呆れた。そんな波の日になんで全員が海に出るんだ?
あきらかに嵐が来てたはずだろうに・・・

「男がいなくなり、もはや滅ぶしかないと思ってたところにお主が流れついたんじゃ。
 もはやこれは海竜様のお導きか、天命としか思えんじゃろう。」

「いや、だからっていきなり結婚なんて・・・」

話の飛躍のしすぎじゃないのか?

「見てみい、娘たちを。」

婆さんが顎で俺に背後を見るよう促す。

「うおう!?」

そこにはただならぬオーラを発揮してそうな目つきをしている娘たちが
こちらをガン見していた。

「12年間眠っていた女の本能が一気に目覚めたんじゃ。
 これはもう誰かのものにでもならんと治まらんじゃろう。
 というわけで、ほれ婿殿、だれでもいいから選びなさい。」

そんなこと言われても、俺はこの子たちのことを全く知らない。
よく知りもしない子をいきなり嫁とか、現代人の俺には無理な話だ。

「ふむ、決められんか。まぁ婿殿はこ奴らを知らんしな。
 ・・・よし、皆よく聞け!!これより、婿殿争奪おにごっこ大会を始める!!」

「「「「いえーーい!!」」」」

「なんだそりゃ!?」

「婿殿は自分で決められんのじゃろう?
 なら娘たちで選ぶしかあるまいて。」

「ぬ・・・ぐ。」

確かに、俺が決められないなら向こう側で決めてもらうしかないのか。
いや待て、混乱して上手く考えられてないだけで、おかしくないか?
なんか突っ込みどころがある気がするんだが・・・
駄目だ。いい案が出てこない。



第三話 おいかけられて


あれよあれよというまに、おにごっこ大会はすでに決定事項になっていた。
優勝者の景品は俺。鬼から逃げるのも俺。
つまり、逃げるのは俺一人で残るは全員鬼ということだ。
・・・鬼の方が多いのは反則じゃないのか?
しかも地の利も明らかに向こう側。俺、圧倒的に不利じゃないか?
規則は3つ
 
 一、範囲は島の西側のみ。特に東の森は禁止。
 二、制限時間は一番星が輝くまで。
 三、最初に婿(俺)に触ったものが優勝。

以上、それ以外なら鬼も逃げる方もなんでもあり。
俺が動いて100秒後に鬼もスタートする。

「それでは、はじめ!!」

婆さんの声とともに俺は走り出す。
100秒の余裕があるが、地の利が向こうでは近場で隠れるのは下策。
彼女たちがどれくらいの体力、足の速さかは知らない。
しかし現代の女の子たちよりもずっと体力があるとみていいだろう。
なら、隠れるよりも先に距離を稼ぐ!
しばらく走ると、森に入った。
既に走り出しているだろう、ずっと全速力では体力が持たない。
俺は茂みに身を隠し、少し休憩をとった。
・・・隠れて数十秒、さっきまで俺がいたところを女の子の一団が
走り抜けていった。めちゃくちゃ速い。

「おいおい、どんだけだよ・・・」

思わずため息が漏れた。
しかし、この島にきてまだ二日目なのにむちゃくちゃなことばっかりだ。
男が俺一人、だから昨日すずもあやねも平気で風呂に入ってきたんだ。
ただ、すずはわかってなさそうだったのにあやねのあの反応。
あれはおそらく親に色々聞いて耳年増になってるに違いない。
知識だけはあって経験なし。
やばいな、よくわかってない癖に男に興味持ってる感じか。
もしかしてこの島の女の子、あやねみたいなんばっかりなのか?
ちょっと怖いな。個人的にすずとちかげちゃんは違うと信じたい。
また別の一団が近くを通り過ぎた。
ここもそろそろやばいかな?
俺は物音をたてないように移動を開始した。

しかし、現在俺を追っている女の子を見るに、この大会に参加している子は
その大半が現代で言う中学生くらいに見える。
中学生を嫁にもらう、この島の現状からして子作りを期待されるだろう。
・・・それってまずくないか?
まぁ、明治前の文化の残るこの島じゃ14、15歳で結婚とか普通か。
郷に入ってはなんとよらでそこはいいとしても、俺はそんな相手に発情できるのか?
そう考えて昨日の風呂での出来事を思い出す。
しっかり俺の愚息は起っていた。
ぐあ、違う!!俺はペドじゃない!!
以前授業で習ったペドフィリアの定義を思い出す。
確か・・・13歳以下を性愛対象とし、性交すること。
あれ、すずって今13歳って・・・・いやいやいや!?
ペドじゃなくてもあんな状況じゃ意識してしまうよな!?
溜まってたのもあるし仕方ないよな!?
別に性交したわけじゃなし、大丈夫だよな!?
気づけば頭の中で自分自身に言い訳をして身もだえていた。

「大丈夫、俺はペドじゃない。大丈夫、俺はペドじゃない。だいじょ・・・」

「ぐは!?」

精神を保つ呪文を唱えていると、頭上で声がした。
上を見るが何もない。はて?気のせいか。
そこでふと気づいた。
もし今回、まかり間違って13歳以下の娘に捕まったら?
結婚→子作り強要→既成事実→ペド確定。
駄目だ、それは駄目だ!?
よしんば14歳以上と結婚してもこの島の法?では大丈夫だからいいとしても!!
それでもロリコンだが・・・いいとしてもだ!
13以下は変態確定、世界共通の精神病患者前科もちじゃないか!!

「それだけは・・・無理だああああ!!」

叫びながら走りだす俺。
しばらくして少し冷静になったころ、聞き覚えのある声が俺を呼びとめた。

「行人さん、行人さん。」

「うわ、見つかった!?」

「あ、逃げないで。安全なとこに匿ってあげますよ。」

「あっちかげちゃん。」

かくして、俺を呼びとめたのはちかげちゃんだった。

「大丈夫、私結婚とかには興味ないですから。
安心してくださいね。」

「そ、そうなの?よかった。」

ちかげちゃんか、よかった。他の子だとこうはいかないだろう。
やっぱりこの子はどこか違って落ち着くな。
なんていうかこう、まともな感じがする。

「やっぱ、君はいい子だね。」

「ふふ、ありがとうございます。でもお礼は終わってからでいいですよ?
気付かれないように静かに歩いてくださいね。」

「そうだね、見つかったら元も子もないしね。」

そんな会話をしながらそろそろと歩いているときだった。
急に何かヒュンと空を切る音がしたと思ったら・・・

「きゃあああああああ!?」

隣を歩いていたちかげちゃんが釣りあげられていた。
くそ、ブービートラップか!誰がこんな手のこんだものを!!

「ちかげちゃん、ちょっと待ってて。今助け・・・」

「あっ!?いたーー!!」

「げ、やば!?」

今の悲鳴で見つかってしまった。ちかげちゃんには悪いがここは・・・

「ごめん。ちかげちゃん!!」

俺はちかげちゃんを置いて逃げ出した。
全速力で逃げるも、数人の女の子が追いかけてくる。
くそう、文明の違いで体力にここまで差があるとは。
速度は俺の方が上だが、追手の子は体力に余裕がありそうな顔をしている。
俺は男で年上なのに、もう体力は切れそうだ。
だが捕まるわけにはいかない。年下の女の子に体力で負けるのは悔しい。
それもあるが今追っかけてきてる子たちって・・・・
みんなすずと同じかそれよりも年下に見える!?
たぶん13歳かそれ以下だ。これは、捕まるわけにはいかないいいいい!!
逃げ続けていると前方に川が見える。
このまま走ればぎりぎり向こう岸まで飛び越えられそうだ。

「とうりゃあ!」

俺は走り幅跳びの要領で跳躍した。が・・・

「ふつつかものですが、よろしくお願いします。」

俺の着地予定地点には、怪しげに笑う女の子が正座していた。
先ほど吹き矢で俺を追いかけまわした少女。

「ぶふう!?」

おかしい、ジャンプするまでは向こう岸には誰もいなかったのに。
あまりの事態に俺は空中で噴き出し、力が抜けた。
そのせいか、向こう岸までに足が届かず・・・

「「あ。」」

俺は川に落ちて激流に流された。どんどん下流に流されていく。
やばい、こういう流れの速い川にはお約束として・・・

「やっぱりいいいい!」

俺は滝から落ちた。ああ、こんどこそ死ぬかも。
そんなことを考えていると急に肩を何かに掴まれた。
いつのまにか落下が止まり滑空している。

「あれ、なんで俺、落ちてないんだ?」

何故かは知らないが助かった・・・のか?

「いやー、間一髪だったねー。」

どこかで聞いたことのある気がする声がした。
嫌な予感がしつつも顔を上にあげる。
そこには、俺の肩を掴む大きな鳥と、その背から覗きこむ女の子。
ゆきのがいた。
・・・おそらく、この大会で最年少。
むしろ男がいなくなったのが12年前と考えれば島最年少?
明らかにすずよりも年下。

「・・・ア”ーーーーーーーーーー!?」

駄目だ、こいつはもっとも捕まってはいけない女の子ナンバー1だ!!
なんとか、なんとか逃げなきゃ。
俺はもがき暴れだした。

「ちょ、ちょっとそんなに暴れたら・・・」

肩のつかまれている感触が無くなる。
やった、抜け出せた。あれ、でも俺今空にいたんじゃなかったっけ。

「「あ。」」

「ぬああああああああああああ!?」

俺は地上の森へと落下した。



Sideすず

行人さんが無理やり誰かと結婚されそうになっている。
なんか無理やりって可哀そうな気がするんだ。
だから私は、行人さんを助けるために皆を妨害しようと決めた。
なんでもありの規則だから、皆には悪いと思うけど、別にいいよね?
だけど、開始してからすぐには行人さんは見つからなかった。
思ってたよりも足が速かったみたい。
最初に行人さんを見つけた時は、なんか頭を抱えて地面をのたうちまわっていた。
小さな声で、ぺどじゃないとつぶやいていたけど、ぺどってなんだろうか?

「うにゃ?」

そんな行人さんを観察していると、木の上を飛び跳ねるようにして
りんちゃんが現れた。行人さんを狙ってる。
行人さんめがけて、木の蔦で移動する気だ。
私はりんちゃんの軌道上めがけて同じく蔦を手に取り飛び降りた。

「ぐは!?」

私の膝がりんちゃんの脇腹に入り、弾き飛ばす。
私はそのままりんちゃんと一緒に茂みに飛び込んだ。
行人さんは我に返ったのか、しきりに頭上を気にしている。
よかった無事みたい。
でも、りんちゃんは白目をむいて気絶していた。
ちょっと心配だけど、りんちゃんなら大丈夫だろう。
だって大工さんだしね、頑丈だもんね。

その後、行人さんの後を追うと、ちかげちゃんと合流していた。
ちかげちゃんは結婚に興味がないって言ってた。
変わってるもんな~ちかげちゃん。
二人の進行方向に問題がないか先回りして確かめる。
周囲に何人か人の気配がする。
きっと探してるんだろうと思う。
そんな時、罠みたいなものを見つけた。
おそらく今この辺を探し回っている子たちのものだろう。
私は二人がひっかかってはいけないと考えて、罠の位置を
ずらした。といっても、目印っぽい石を動かしただけだけど・・・
そしたら、

「きゃあああああああああああ!?」

なぜかちかげちゃんが罠にかかって釣りあげられていた。
うにゃ?おかしいな。動かした位置がまずかったかな?
もしかしたら余計なことしちゃったかも・・・
ちかげちゃんの叫びを聞いて、近くの女の子たちが集まりだした。
行人さんは見つかって逃げた。
私はちかげちゃんを助けるか、行人さんを追いかけるか少し迷った。
結局ちかげちゃんには心の中で謝って追いかけることにしたんだけど・・・
行人さんを見失った。足速いよ行人さん。
探し回っていると川に出た。
そこには何故かまち姉が正座してお茶を飲んでいた。
なんでこんなところで?と疑問に思っていると、

「ア”----------!?」

という奇声が聞こえた。
下流の方からだ、私は走る。
すると、滝の向こう、空の上にいる行人さんを見つけた。
ゆきのと、大鷹のたかたかさんに掴まって暴れている。
あんな高さで暴れたら危ないよ、落ちたらどうするんだろう?
案の定・・・

「ぬああああああああああああああああ!!」

行人さんは下の森に落下した。
幸い、密集した木々の枝がクッションになって大丈夫そうな位置に落ちてた。
あれなら打撲やかすり傷はあっても、命に別条はなさそうだ。
あれ、でも待って?

「大変、あそこは・・・」

今回の大会でも禁止された危ない場所。
凶暴な主と植物のいる東の森だ。



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