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No.2319の一覧
[0] Dotage ~妄愛~  (ラブひな) <完結>[Pixy](2007/09/28 20:47)
[1] Re:Dotage ~妄愛<弐>~  (ラブひな)[Pixy](2007/05/06 21:44)
[2] Re[2]:Dotage ~妄愛<参>~  (ラブひな)[Pixy](2007/04/10 09:00)
[3] Re:Dotage ~妄愛<肆>~  (ラブひな)[Pixy](2007/04/12 20:05)
[4] Re[2]:Dotage ~妄愛<伍>~  (ラブひな)[Pixy](2007/04/14 15:57)
[5] Re:Dotage ~妄愛 <幕間>~  (エロ無し)[Pixy](2007/04/17 18:05)
[6] Re[2]:Dotage ~妄愛<陸>~  (ラブひな)[Pixy](2007/04/19 20:58)
[7] Re[3]:Dotage ~妄愛<漆>~  (ラブひな)[Pixy](2007/04/21 09:36)
[8] Re[4]:Dotage ~妄愛<捌>~  (ラブひな)[Pixy](2007/04/25 09:06)
[9] Re[5]:Dotage ~妄愛<玖>~  (ラブひな)[Pixy](2007/04/26 03:35)
[10] Re[6]:Dotage ~妄愛<壱拾>~  (ラブひな)[Pixy](2007/08/18 16:24)
[11] Re:Dotage ~妄愛 <幕間 弐>~  (エロ無し)[Pixy](2007/04/28 22:48)
[12] Re[2]:Dotage ~妄愛 <壱拾壱>~  (エロ無し)[Pixy](2007/04/30 09:26)
[13] Re[3]:Dotage ~妄愛 <壱拾弐>~  (ラブひな)[Pixy](2007/05/06 15:58)
[14] Re[4]:Dotage ~妄愛 <壱拾参>~  (ラブひな)[Pixy](2007/05/06 21:24)
[15] Re[5]:Dotage ~妄愛 <壱拾肆>~  (微エロ)[Pixy](2007/05/09 20:39)
[16] Re[6]:Dotage ~妄愛 <壱拾伍>~  (ラブひな)[Pixy](2007/05/12 22:37)
[17] Re[7]:Dotage ~妄愛 <壱拾陸>~  (ラブひな)[Pixy](2007/05/16 15:40)
[18] Re[8]:Dotage ~妄愛 <壱拾漆>~  (ラブひな)[Pixy](2007/05/19 08:53)
[19] Re[9]:Dotage ~妄愛 <壱拾捌>~  (ラブひな)[Pixy](2007/05/23 20:37)
[20] Re:Dotage ~妄愛~ <幕間 参> (本番ナシ)[Pixy](2007/05/26 14:42)
[21] Re[2]:Dotage ~妄愛~ <壱拾玖> (ラブひな)[Pixy](2007/05/29 17:37)
[22] Re[3]:Dotage ~妄愛~ <廿> (ラブひな)[Pixy](2007/06/04 08:49)
[23] Re[4]:Dotage ~妄愛~ <廿壱> (ラブひな)[Pixy](2007/06/06 09:01)
[24] Re[5]:Dotage ~妄愛~ <廿弐> (ラブひな)[Pixy](2007/06/10 15:52)
[25] Re[6]:Dotage ~妄愛~ <廿参> (ラブひな)[Pixy](2007/06/13 13:29)
[26] Re[7]:Dotage ~妄愛~ <廿肆> (ラブひな)[Pixy](2007/06/16 10:55)
[27] Re[8]:Dotage ~妄愛~ <廿伍> (ラブひな)[Pixy](2007/06/20 10:10)
[28] Re[9]:Dotage ~妄愛~ <廿陸> (ラブひな)[Pixy](2007/06/25 14:33)
[29] Re[10]:Dotage ~妄愛~ <廿漆> (ラブひな)[Pixy](2007/06/29 21:18)
[30] Re[11]:Dotage ~妄愛~ <廿捌> (ラブひな)[Pixy](2007/07/05 19:34)
[31] Re[12]:Dotage ~妄愛~ <廿玖> (ラブひな)[Pixy](2007/07/11 19:10)
[32] Re[13]:Dotage ~妄愛~ <卅> (ラブひな)[Pixy](2007/07/15 22:12)
[33] Re:Dotage ~妄愛~ <幕間 肆> (ラブひな)[Pixy](2007/07/22 04:03)
[34] Re[2]:Dotage ~妄愛~ <卅壱> (ラブひな)[Pixy](2007/07/30 08:52)
[35] Re[3]:Dotage ~妄愛~ <卅弐> (ラブひな)[Pixy](2007/08/06 16:40)
[36] Re[4]:Dotage ~妄愛~ <卅参> (ラブひな)[Pixy](2007/08/11 17:35)
[37] Re[5]:Dotage ~妄愛~ <卅肆> (ラブひな)[Pixy](2007/08/17 19:03)
[38] Re[6]:Dotage ~妄愛~ <卅伍> (ラブひな)[Pixy](2007/08/25 09:26)
[39] Re[7]:Dotage ~妄愛~ <卅陸> (ラブひな)[Pixy](2007/09/01 15:28)
[40] Re[8]:Dotage ~妄愛~ <卅漆> (ラブひな)[Pixy](2007/09/10 16:16)
[41] Re:Dotage ~妄愛~ <卅捌>  (ラブひな)[Pixy](2007/09/25 17:01)
[42] Re[2]:Dotage ~妄愛~ <卅玖>  (ラブひな)[Pixy](2007/09/25 17:20)
[43] Re:Dotage ~妄愛~ -Epilogue- (ラブひな)[Pixy](2007/09/28 20:39)
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[2319] Re[2]:Dotage ~妄愛~ <卅玖>  (ラブひな)
Name: Pixy◆a9e938a4 前を表示する / 次を表示する
Date: 2007/09/25 17:20


 「ホンマ……こいつのここってキレイな色しとるなぁ……」
 「毎日毎日いじってますけど、まだまだ薄ピンク。やっぱりけーくんの入れないと駄目かもしれませんね~」
 「私達もまだピンクですけどね」


 ……何だろう?
 何だか人の声が聞こえる……


 「前の穴は新品やからキレイなんやけど、こっちの穴もキレイやなぁ」
 「……今考えてみると、後の処女から捧げたかった気もしますね」
 「あ、それええな。処女膜破られんのがいっちゃん最後。堪らんな」
 「……前から思ってたんですけど、キツネさんて処女だったんですか?」
 「お? こいつ乳首起ってんで。どんな夢見とんやろ」
 「……まぁ、いいんですけどね……」


 誰かに身体を弄繰り回されている気がする。

 だけど……身体が動かない。

 夢……なのかなぁ……


 「あは…どや? 昨日のんより大きい特製浣腸器や」
 「お~…って、思ったより容量が大きいな……成瀬川先輩の尻に全部入るか?」
 「さ~? 入れてみたら解かるんとちゃう? 別に溢れてもええんやし」
 「……それもそうだな」


 何だろう? 何だろう?

 また悪夢なのかな?

 早く起きなきゃいけないと思うのに全然身体が動かない。


 「さて、こっちもローション塗りますか」
 「って言うか、単にけーくんのザーメンですけどね」
 「なぁなぁ、しのぶ…ちょっと飲んでいいか?」
 「もぅ…毎回毎回駄目だよ。これはぁ、なる先輩の身体に擦り込むんだから」
 「ケチだなぁ…あ、じゃあ舐めとるのはOKって事だよな?」
 「あは…サラちゃんも好きですねー」


 早く、早く……


 「なぁ……どうせやったら剃毛せぇへん? けーたろのモンになるんやったら一緒やろ?」
 「テーモウって何? 何するん?」
 「成瀬川先輩の下の毛を剃るって事だ」
 「あはは…カナコやキツネみたいにツルツルにすんかぁ? そらオモロそーやな」
 「あのなぁ…うちは脱毛しただけや。カナコみたいにパイパンとちゃうわ」
 「うう……」
 「オレもまだ生えてねーけどな」


 あぁ……早く起きて……
 このままじゃあ……


 「良いじゃありませんか。お兄ちゃんも喜んでるみたいですし」
 「それは…そうですけど……」
 「とりあえず、うちが使ぅたヤツで毛ぇ抜こか。使いよる内に永久脱毛でけるやつや」
 「ついでに『景太郎専用』って刺青いれませんかー? どうせなっちゃんはけーくん以外の入れたりする訳ないんですし」
 「それはいい考えですが、今日は止めておきましょう。慣れてからでしたら自分で入れるでしょうし」
 「せやな。入れたいんやったら自分かウチらにするか? ウチは何時でもかまへんで?」
 「う~ん……やっぱり止めておきます。どうせなら皆一緒に入れたいですし」
 「あ、あたしも入れるのか?」
 「いやなん?」
 「あ、いや、そーゆー訳じゃねぇけど……」


 動いて、私の身体……っ
 早く……っっ
 早く逃げないと………私は、私は………っっっ


 「ほな始めるか。モトコはそこの穴とそこな。スゥは…」
 「うちアナルー」
 「ホンマ、尻好きやなぁ……
  残りのヤツはこの特製ローションを身体中に塗りたくるんや。ほんで乾く前に……」
 「美味しく頂く…と」
 「せや」


 あぁ……
 あぁああああ……ぬるぬるが……

 ぬるぬるが気持ち良い……ダメぇ……おかしくなる…っっっ

 あぁ…っっ け、景太郎の匂いが…
 景太郎の匂いがぁ………ひぃいいいっっっ


 だ、誰か…誰か助けて……

 おかしくなるぅ……おかしくなっちゃうよぉ……

 あぁ…あああ……き、消えちゃう……

 “私”が消えちゃう……
 
 消えちゃうよぉ……




 けいたろう…

 けいたろぉ…… たすけ……







 「あ……」

 顔にかかる朝日に気付けて、やっと瞼を開けられた。

 慌てて周囲を見回すがやはり何事も無い自分の部屋。つまりは全て夢だったという訳か。

 全身が汗でベットリと濡れており、息も荒い。ここのところ同じ夢を見て慌てて飛び起きるという日が続いており、奇妙な疲労だけが溜まり続けている。
 尚且つ、目覚めればその夢の記憶は全くないのだから始末が悪い。

 「はぁ~~…………
  ……何だろ? ストレスかなぁ……」

 胸に手を当てればまだ動悸が酷い。
 巷では残暑が厳しく、人々はその暑さに喘いでいるというのに、ここひなた荘は別段酷い気温ではなく、相も変わらずダラダラとした空気が漂っている。
 それが嫌という訳もなく、彼女はその居心地の良さを甘受し、浸り切っていた。

 兎も角、汗に濡れたままでは気持ちが悪い。
 時間を見れば七時前。このまま眠れば朝食に間に合わなくなる可能性がある。

 身体を起こし彼女はニット……というには余りに網目が大きいタンクトップを脱ぎ、ショーツも脱ぎ、着替えを取り出してタオルで汗を拭う。

 少し前まではパジャマを愛用していたのであるが、どういうわけか今の彼女は異様な夜着を着用している。 

 特にそのタンクトップ。網目が粗すぎて乳首が突き出るほどだ。ショーツにしても、ヒップラインこそ守られているのだが、大切なところは殆ど布地がなく、どちらかと言うと大切なところ“のみ”透けている夜の付き合い用のそれだ。

 以前の彼女であれば頼まれたって着けたりしない卑猥な夜着。

 それに外出時以外の服もかなり露出度が上がっている。
 尚且つそれに気付けていないのだ。

 ブラのカップで押さえるのが難儀する程、カチカチに乳首が起っていて、
 ショーツを穿く前に拭うのが大変な程、とろとろに淫蜜が滴っていても、彼女は身体の異常に気が付いていない。

 喉の渇きを思い出し、台所に行って冷蔵庫を開ける。
 あるのはどろっとした黄色みがかった白濁の粘液が入った器のみ。
 彼女は迷う事無くそれを手に取り一気に空ける。

 「ん~……こく、こくこくこくこくこく………ぷはぁ」

 唇の回りを舐め、残味を堪能しつつ台所を後にする彼女。

 その変貌は、
 その変わり様は形容すら難しい。

 だがそれは間違ってはいない。
 何故なら、そうなるべくしてそうされているのだから。

 それこそがあるべき姿なのだから。

 「やっと…やっとここまで漕ぎ着けましたね……」
 「そうですねぇ…」
 「……せやな……ホンマ楽しみやで。なる………」





―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
                           -盲・愛-
                            File:卅玖
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――




 「……おはよ~……」
 「え? あ、な、成瀬川…? ど、どうかしたの?」
 「……ん~~……ちょっとね……」

 明けて次の日の朝食時。
 何時もはもっと早く起きてそれなりに手伝っていた成瀬川なるが最後に食堂にやってきた。
 大学もあるし、ここの副管理人のようなこともやっている。その負担は大きく、彼が留学した直の頃は『あいつ…良く一人でやってたわねぇ…』と感心したものだ。

 だが、それでも学業等による疲労だけならこうまではならないだろう。

 えらくテンションが低い声ではあったが、寝過ごす…というのも間々ある事だ。
 が、彼女の疲れ切った顔を見れば流石に驚きもするだろう。

 ここのところの疲労具合もかなりのものだとは思ってはいたのであるが、今日はまた昨日より酷かった。

 げっそり…という程でもないが、明らかにやつれた顔。
 もっと背筋を伸ばしていた背も前かがみ。
 髪を整える暇も無かったか、或いは気付いていないのか、ややボッサリとして野暮ったくなっている長い髪。

 彼女の底力をよく見知っている景太郎ならではの驚きである。

 ただ…――


 『なる、気ぃ付いてへんみたいやな』
 『ですね…何時もの天然かもしれませんが』

 目配せをして小声で会話をするキツネと可奈子。
 他の面々は気にしていないのか何時も通りだ。

 景太郎にしてもなるの体調にだけしか気を使っていない。

 誰も気にしていない事もあるが、なる自身も全く気付いていないのである。

 彼女の今のその格好……――

 上はキャミソール一枚で、薄い…と称するには余りに薄過ぎる生地だからであろうか、突き出た乳首まではっきりと透けて見えており、
 下はショーツ一枚…それも白の総レース製の紐パンで、隠すという能力を殆ど有していない。
 ぶっちゃければ勝負下着である。

 なるは、そんな格好で食堂に来ているのだ。

 「ホレ、けーたろ。恋人なんやろ? もっと気ぃ使うたらな」
 「あ、うん。
  成瀬川、ホントに大丈夫?」

 キツネに促され、景太郎はなるに顔を寄せた。

 「うん…変な夢見て……ちゅ、ちゅ、んんん…
  ちょっと身体が…はふ…れろれろ…んっく…んちゅ…じゅるる……
  はぁはぁはぁ…だるいだけだから……平気よ」

 極自然に唇を重ね、舌を絡めあう二人。
 誰も気にしていないし、何も言っても来ない。

 気遣いイコール性愛という筈もないのに、二人は当たり前のように抱き締めあい、唇を貪り合っていた。

 そして誰一人として二人の行為……唾液を啜り合い、飲ませ合うという、ディープキスというよりは咥内性交に近い行為を誰一人として気にもしていないのだ。

 まるで、人前でも淫らな行為に耽る事が自然であるかのように……

 「でも、なるやん。顔赤いしココも硬ぅなっとんで?」
 「ンんん……っ だ、大じょ…んぁあっ」

 心配げな顔をして寄って来たカオラが、後からなるの胸を揉みしだきつつ乳首をクリクリと弄る。
 その快楽になるは悶えはするが嫌がりはしていない。

 「熱は…」

 可奈子は朝食を既に食べ終えているので、コップに入った白濁色の粘液を舐め啜っていただけ。
 だから なるの体温を測ってやる余裕があった。

 「ひゃうっ!!」
 「我慢してください。熱が測れないじゃないですか」

 なるの足の間に顔を寄せ、下着越しに舐め啜る可奈子。
 既に潤いがあったのだろう、じゅるじゅると音を立てて淫液が可奈子の喉を潤してゆく。

 只でさえ透けている淫猥な下着だ。なるの愛液を吸ってその秘肉の色すら見せている。

 ぱくりと丘ごと口に含み、ヴァギナに突き込む様にして舌を波立たせる。下から上、上から下へと舐め上げ舐め下げられ、なるは椅子が軋む程身体をそらせて快感に喘いだ。

 「やっぱり何処か悪いんじゃないか? 辛そうだけど……」

 心底心配そうな表情を浮かべ、景太郎はなるを自分の膝の上に抱き寄せる。

 なるはなるで、膝の上にちょこんと少女の様に乗る…のではなく、股を大きく広げてしがみ付く様に抱き付いており、景太郎の労わりを耳に受けてその身を火照らせていた。

 あ、いいなぁ……という声が二,三漏れ聞こえ、ぼんやりとした頭でも なるは優越感を感じてしまう。
 そんななるの心境など知る由もない皆は、席を立って彼女の身体に群がってきた。

 「なる、ホンマにいけるんか? 乳首カチカチやで?」
 「ん、んんっっ へ、平気…っっ」

 キャミソールを捲くり上げ、剥き出しになった乳首にかりっとやや強めに歯を立てるキツネ。

 「やっぱり熱あるんとちゃうん? れろれろ…ちゅうちゅう…ぷはぁ…汗も甘いで?」
 「んん…そ、そう…かも……」

 反対側の乳首をカオラに吸われ、舌先で弄られて涎を垂らしてしまう。

 「なる先輩さん…れろ…ぴちゅ…れろれろれろ…はぁ……
  こっちはちょっとしょっぱいですよ? やっぱり寝てた方が…」

 最早ショーツとしての意味合いを無くしている布切れを剥がし、ぷりぷりとした なるの尻を開き、アナルに舌先を突っ込んで味わって彼女の身体を労わるしのぶ。

 「クリちゃんもカチカチだな。やっぱ寝てた方が良いぜ」
 「そうですね…こんなにびしょ濡れになっていますし」

 サラに肉芽の皮を剥かれ、その指先でもって嬲られ、可奈子にラヴィアをかき回される。

 「ほら、けーくんのおちんちん触っても気持ちよくないでしょ? なっちゃん病気なんですよ」
 「う…ンんん…っ あうっ! あっはぁっ、ひぃいっっ! う、うん、そうかも……あぁっっ!!!」

 むつみはなるの手を景太郎の反り返った肉柱に導かせ、握らせて扱かせる。
 男に性器に触った事も弄った事も奉仕した事もない なるの手だ。その動きはあまりに拙い。

 なるは愛している男の生殖器に触れているのに絶頂を迎えられない恥知らずはあるが、幼馴染であるむつみはそんな なるを見捨てはしない。
 なるはオンナとして劣等生なので、導いてあげなければいけないのだし。

 ギンギンに反り返った景太郎のペニスに素子が顔を寄せ、愛おしげに舌を突き出して奉仕を始めた。

 女達に全身を嬲られつつ、なるは景太郎の肉柱を味わっている素子を羨ましげに見つめ続けている。

 いや、実際になるは素子が羨ましかった。

 両胸をキツネとカオラによっていたぶられ、
 アナルをしのぶによって嬲られ、
 性器をしのぶと可奈子によって玩ばれ、
 むつみによって景太郎のペニスに愛撫させられ、
 素子に奉仕を見せ付けられている。


 何処かおかしい。
 変だ。


 実際、皆の格好も変なのだ。
 何故か下半身が裸で、全員が太股はおろか足首までを股間から溢れ出た淫蜜で濡らしているのだから。

 しかし何故か気にならない。
 気にできないのだ。

 何時しか全裸にされたなるは、朝食を片付けられたテーブルの上に乗せられ、その身体を皆に舐めしゃぶられている。

 それでも思考は矛盾を訴えてくれない。

 精々、調子が悪いと思う程度だ。

 「成瀬川先輩…」

 全員の舌愛撫に喘ぎに喘いでいた なるに、相変わらず景太郎のペニスを堪能していた素子が語りかけた。

 「貴女は絶対に病気なんです」

 え……?
 あ…そう…かも……


 「景太郎先輩をそんなに愛しているのに、その男根に触れても盛れない……
  牝犬としては致命的なんですよ?」

 四人がかりで足をMの字に広げられ、肉の亀裂をぱくりと割られる。
 白っぽい本気汁が溢れている処女穴。未だ到来者もおらず穢れが全く無いはずの若い性器であるそこ。
 しかし肉芽は皮が根元まで捲れ、膣は肉襞がざわめき、本人無自覚の飢え渇きを訴えている。

 それは男を…浦島景太郎のペニスを待ち望む肉体からだの訴えであるが、本人が男を知らぬ未通女おぼこであるが故に何を求めているのか理解できていない。

 「わ…たし…牝犬じゃ……」

 あれ……? 私、何言ってるんだろう……?
 私は、景太郎の     のはずなのに………


 「ほら、そんな戯言を言う。
  貴女の永遠の望みは景太郎先輩専用の汚らわしい牝犬。性奴。穴。そうだった筈ですよ?」

 え………? うん……そう…だった……かなぁ?


 「ち、違………」

 ささやかな。
 飽く迄もささやかな声が抵抗を見せる。
 だが、それは口から出た声のみであり、他の女達の舌で嬲られている肉体からだは悦びに溢れ、どろりどろりといやらしい蜜の量を著しく増加させている。

 「違わない」

 うん…多分そう……
 だって私、私は……景太郎の……


 「違……や…め……」

 途切れ途切れの意識の中から泡の様な言葉が漏れる。
 思考は景太郎への飢えを肯定しているのに、その泡は未だに否定していた。

 心も、肉体も、既に彼への肉欲を求めているのに、その泡のみが否定する。
 嘆かわしい限りだ。
 
 無論、既に身も心も景太郎の愛奴と化している素子がその差異に気付かぬ訳が無い。

 全身全霊で彼を愛し、愛してもらっている彼女からすれば汚らわしい抵抗である。

 確かに自分だって最初の時には否定する気持ちはあったのだが、今では過去の話。
 一年どころか半年すら経っていないというのに、素子の心身は景太郎一色に染め上げられているのだから。

 だから肉体からだの本心を受け入れられない愚か者に対しては憎しみにも似た腹立たしさすら湧く。

 特に成瀬川なるのような、強く強く愛されているというのに答を有耶無耶にして逃げ回っていた優柔不断女には――


 素子は景太郎の手を取ると、

 ずぶ…


 いきなり彼の指を、べとべと濡らされているのを曝け出されている なるの膣に突き入れた。

 「ひぃ……っ!!」

 なるは皆に押さえつけられている腰が海老の様に跳ね上げ、甲高い悲鳴をあげる。

 悲鳴は主に恐怖に直面した時や助けを求めるものである。
 だが、ここに、
 このひなた荘にはそんな彼女を救おうとする者はいない。

 いや――

 救うも何もなるは罪人である。

 重罪人であり、大罪人だ。

 淫欲を受け入れず、淫猥で卑猥で淫乱な汚らわしい自分と対峙する事もできない愚かで臆病で汚らわしく嘘吐きの成瀬川なるがいけないのである。
 
 だから、いくら彼女が身体を火照らせ、乳首を起たせようと、
 素子の手指によって頬にべたべたとカウパーを塗られて眼を潤ませようと、
 淫蜜をテーブルに滴り落として広がらせていようと、皆は不満顔のまま。

 足りない。
 全然足りない。
 景太郎を求める狂気が全く足りていない。

 それが腹立たしくて堪らない。

 ぐるん…

 「きゃ…っ」

 力が入らない身体を、無理矢理恥ずかしい格好に曲げられてしまう。
 これで景太郎が挿入しようと迫っていれば、所謂『達磨転がし』の体位になろうが、彼のモノは素子の舌の先にある。
 景太郎自身がなるに入れようとしない限り、皆は挿入を許しはしないだろう。

 「ほら、何ですか? ここ…指が二本も入っちゃうじゃないですか。前どころか後だって処女のくせに…」
 「ひ…あぁ…っ

 ズブリとアナルに入れられたのは しのぶの指。
 かなり器用であるが、その同年齢の平均的な大きさより小さい手の人差し指と中指の二本は根元まで突き込まれてしまった。
 腹立たしさが強いのか、容赦なく中で指を交差させてなるの腸内をいたぶりまわす。

 「い、いやぁあ…っっ!!」

 なるの悲痛な叫びが響く。
 だが悲鳴は台所より外には届いても館より外には届かない。

 「五月蝿いで? なる。もっとお淑やかにせなあかんやん。
  ここみたいに……」

 かり…


 「痛っ

 それだけ嫌がっているのに乳首はカチカチである。
 なるの痴態全てが見える体勢から、キツネは顔を寄せはしたないそれに歯を立てた。

 当然、痛みからなるも悲鳴を上げてしまうが只それだけ。
 やはり身体は抵抗の意思を捨て去っている。

 「ホンマやで。でもええなぁ…こんだけ大きかったら、けーたろの挟んでしごけるやん。
  うちのおっぱい小さいさかい、まだ挟めんのや」

 れろれろれろ…


 「あ、あ、あふ……ス、スゥちゃん…や、やめ……」

 カオラは逆に舌先で転がすだけ。
 それでも なるにとってのポイントだけを的確に責め続けていた。

 そして御丁寧にもカオラとキツネは左右のいたぶる胸を交代しながら攻め続けるのだ。
 痛みと快楽が左右順繰りに入れ替わる為、なるの胸の性感は混乱の極みにある。

 「こんなにクリトリスを尖らせて…どうせお兄ちゃんに犯される事を考えながら毎日弄繰り回しているんでしょう?
  貴女の頭にあるのはお兄ちゃんとのセックスの事だけ。
  お兄ちゃんに犯される、レイプされる、強姦される、陵辱される、蹂躙される、調教される、そんな妄想ばかり」

 すっかり捲れている包皮を舌先でいたぶり、硬く尖っている小さい肉芽をやはり舌先で嬲り続ける。
 口調は厳しいが、舌使いだけは優しい為にその苦しい快楽も羞恥混じりで余計に悦が入ってしまう。

 「さっきから思うんだけどよ、こっちの穴もクリも結構汚れてんぜ?
  しっかり指やベロで洗ってねぇと最悪かぶれちまうぜ」

 クンニリングの位置を可奈子と交代し、ラヴィアを舐めまくるサラ。
 いや、ラヴィアも大して位置は変わらないのだが、地点が違う為にまた味わいも違うのが良いのだろう。

 最年少の分際であるが、なるの性器に付着していた恥垢を指摘し、言葉でもって耳をも犯す。

 「いやぁ…いやぁああ……あっ、あぁっっ、あ…っ くぅン…ひっ!!

 サラの言葉になるは首を振って嫌がるも身体は動かせない。
 ただ皆の陵辱を受け入れるのみ。

 というより、甘んじて受けているとしか思えない痴態である。

 「うふふふふ……ほらほら、なっちゃん。
  けーくんに犯してもらいたいんでしょう?
  おちんちん入れてもらいたいよねー?」

 足先からずっと舌でもって舐め続けいるのはむつみだ。
 なるの身体中を自分の涎でべとべとにしたいのだろう、実に丁寧で粘質的になるの身体を唾液でもって犯してゆく。

 「あぁ……あぁあああああああ……」

 足先の指がひきつり、何度か身体が跳ねる。
 言葉でもって、舌でもって犯され続けているなるは、無自覚ではあろうけど何度も何度もアクメを体験し続けているのだ。

 犯されるのはキモチイイ。
 犯してもらうのはキモチイイ。
 いたぶられ、嬲られるのはキモチイイ。

 それも自分の大切な仲間達だからこそ……

 本人が全く気付けていない内に 彼女の心には淫らで卑屈で被虐的なモノが植えつけられている。

 それは彼女が奈良から戻って来てから毎晩毎晩続けられていた。

 景太郎といる幸せ、彼と共に人生を歩む幸福、
 皆といる幸せ、皆と共にあり続ける幸福、

 これらは元々彼女が持ち続けている幸福の概念である。

 そこに割り込まれたのだ。

 景太郎のモノになれる幸せ、彼の性欲処理奴隷となって一生を送る幸福、
 皆と犯される幸せ、皆と共に肉奴隷であり続ける幸福、

 彼女の中にいる別の彼女。
 本心から景太郎を飢え求め訴え続けている部分がそれを甘受し、どんどん気持ちを贈り続けている。
 “本能”から気持ちを贈られた彼女は、戸惑いつつもそれを飲み込み、消化し、気持ちを重ね合い続けていた。

 だからこそ、肉体からだは彼女らを全く拒めないのである。

 それでも理性という殻は必死に抵抗をし続けていた。
 彼女の固い倫理観は、罅こそ入っているが今だに健在なのである。

 全員の愛撫に瞳の色を濁らせ、涎をこぼし、喉が嗄れるほど喘ぎ続け、
 肌を赤く火照らせ、全身を皆の唾液で濡らし、乳首を尖らせ、
 腹部に大量に掻いた汗の一部を溜め、股間を嬲られ続けてオンナの悦びに溺れているというのに、心のどこかではこんな事をしてはいけないと何かが訴え続けていた。

 はしたない…
 汚らわしい…


 と、素子らは顔をしかめている。

 どうして牝犬である事を受け入れないのか?
 どうして景太郎のペニスの鞘でありたいと心の奥底から願えないのか?

 素子らはこのオンナの劣等生にほとほと呆れかえっていた。

 尤も、なるは当時三浪生だった景太郎に根気良く勉強を教え続けていた過去がある。
 そして寮の皆もそれを覚えている。

 だから景太郎を愛している同じ仲間として なるを見捨てる事等頭の端にも思いつかなかった。

 その自分の彼女の精神の危機の様子に景太郎も興奮が高まり続けていた。


 この数ヶ月の間に景太郎も凄まじく変貌している。

 素子の肉体からだを使い続け、キツネも入り、しのぶや妹の可奈子、サラやむつみにまで手をつけ、そしてカオラすらも……

 素子を抱いてから今日まで、景太郎の亀頭は女の匂いが途切れた日が無い。
 愛液や唾液、そして破瓜血を吸ってその肉凶器は禍々しさをサイズと共に増大させている。

 だがそれは愛おしい女を幸せにする宝具でもあるのだ。

 膣を刺し貫き、抉り、射精し、女達に快楽を贈る。
 愛している女たちだからこそ、愛してくれているオンナ達だからこそ、景太郎はそのザーメンをくれてやるのだ。

 それが、それこそが彼女達の幸せなのだとのだから。

 だから――

 「成瀬川…」
 「け、けいたろ…? …ンん?!」

 景太郎はテーブルに横たえられ、泣いている なるに顔を寄せ、涙と唾液でベトベトになっている彼女に唇を重ねた。

 「……」

 そんな二人を前にし、きゆっと唇を噛み締める女達。
 言うまでもなく嫉妬である。

 以前から…いや、元から皆はなるに対して少なからず嫉妬を覚えていた。

 何でも出来る才女。
 優しくて人望があり、美女でもてる完璧超人。

 これだけの物を持っているというのに臆病で優柔不断。小学生の時から告白されても二ヶ月もの間返事を濁し続けてキツネに断りを入れさせていた。
 景太郎に告白されても、返事をして関係が壊れる事を怖がってずっと保留し続け、
 その告白劇にしても、逃げまくる なるを景太郎が追い、皆でフォローしてやっとだった。

 そしてやっと素直になって心が結ばれ、想いをぶつけるのかと思いきや、この期に及んでまだ本能を否定する有様……

 抱かれたいと、
 犯されたいと、
 肉体からだを蹂躙されたいと願っているのは明白なのにだ。

 愛している男に穢し尽くされる多幸感は他の何にも喩えられないものである。

 処女膜を破られ、子宮に到達してくれた時の悦び、
 膣内射精をしてもらい、子宮内をザーメンで満たしてくれた時の感動、
 初めて味わった肉柱の感触、カウパーのほろ苦さ、そして濃厚な精液の舌触り、
 思い出すだけでアクメを迎えそうなほどだ。

 それを僅かでも否定している。
 欠片とはいえ嫌がる部分がある。

 キサマは何様のつもりだ?
 こりだけ愛されているというのに……

 怨念に近い嫉妬の怒りが再燃し、其々の指や歯に力が入ってしまう。

 「ンんっっ?! んん~~~~~~~っっっっっ!!」

 くぐもった悲鳴が唇の合わせ目から漏れる。
 それでも景太郎は動じず、なるの口中を犯し続けていた。

 全身を走る滑りを帯びた快楽と、今の差し込むような激痛とが入り混じり、なるの神経は混乱の極みに達していた。
 舌を絡め合い、唾液を啜り合い、飲ませ合っている景太郎の舌を何度もなるは噛んでしまう。

 景太郎の舌からの出血であろう、口の中に血の味が広がってくる。

 だが不快感は無い。全く起きない。
 痛みがあるはずなのに、景太郎の舌は逃げもせず彼女の歯を甘受し、出血しようと彼女の口中を嬲り続ける。
 それがまた なるの快楽を増進させ、意識の混濁化を推し進めてゆく。

 咥内に広がる愛おしい男の味もまた、彼女の心に麻酔をかける一因。
 普段であれば血の味等、嫌悪を誘うものの筈。だが“今”のなるにとっては甘露。倫理も理性も蕩かせて行く蜂蜜酒に等しい。

 「ンんん……じゅるじゅるじゅる…ずずず…ふぅふぅふぅ……
  …あむ…んっんっ…んぢゅ……ぷはぁ…んちゅ…ちゅっちゅっちゅっ…」

 なるのキスに、
 景太郎との咥内愛撫に自然と熱が篭る。

 肉体からだを襲う快楽は慣れぬものであるが、景太郎とのキスは慣れ親しんだ行為だ。
 告白してからこっち、キスは日常茶飯事であり、しない日は無かったくらい。大学のキャンパスでも時々行っていたのだから。

 その様子を見て素子が悶え苦しみ、意識の奥から湧いてきた嫉妬を刺激され、それが原因で淫魔の呪いを受け入れてしまったのだから。
 それが原因でひなた荘が歪んでしまったのだから……

 無論、この場にいる誰もがそんな事等どうでも良いのであるが。

 「へぇ…なるもやっと正直になってきたみたいやな」

 キツネがなるの乳首と唇を唾液の糸で繋ぎながら顔を離す。
 はしたない…というより、ジェリービーンズの様に突き出、真っ赤に染まった乳首は既に乙女のものでる事が信じられないほど変化を遂げている。

 「ここもカチコチやし。うちらの努力の結果やね~」

 同じ様にカオラも口を離す。
 離す間際に舌先で乳首を擽ると、びくんっと なるの身体が震えてしまう。
 散々二人に嬲られた乳房も真っ赤になっており、僅かな刺激でも彼女にアクメを伝えてしまう様になっていた。

 今さっきまではこんないやらしく敏感ではなかったというのに、景太郎とキスをしただけでこの有様なのだ。

 「な…る…成瀬川……」
 「やン…あ……
  あぁ…あっ!! あぁああっっ!! ひ、ぃいっっ!! うぁああっっ!!

 二人に今度は代わって景太郎がその大きなバストを揉みしだく。
 彼の唇が離れた事をむずがった なるであったが、胸に感じた快楽は爆弾だった。
 ぱちんっと音を立てるかのように快楽神経が破裂し、途轍もない快楽でもって彼女の心を破壊し、塗り潰してしまう。

 眼の奥で星が弾け、
 真っ白になって直にまた意識が引き摺り戻される。
 しかし待っているのは又も深すぎる快楽で、そのまま又しても奈落に昇天させられてしまう。

 涎を迸らせ、なるは狂犬が如く喘ぎに喘いでいた。

 「良かったぁ……なる先輩、素直になれたんですね」

 なるのヒップから顔を離し、左右の指を引き抜いて舌で舐め清めつつ しのぶが安どの表情でそう呟いた。

 なるのアナルを嬲っている しのぶであるが、今日の味は何時もよりしょっぱく感じられた。

 無意識に彼女らと本命の景太郎の感触との違いを感じ取って快楽を増加させているのかもしれない。

 その証拠に、

 ずぬぬ……


 「あ…あ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛っっ??!!

 景太郎の指が潜り込むと彼女らですら見た事もないような崩れた表情を見せて悶え狂うのだから。

 「…すっご……やっぱ なるのやつ、こないに淫乱やったんやな……」
 「けーたろの指やからとちゃうの?」
 「せやなぁ…うちらも人の事言えへんし」
 「そうですね…キツネさんなんか、お尻使われた時は最初の挿入で失神したりしてますから……」
 「初アナル捧げた瞬間にイッた小娘に言われとーないわい!!」

 三人のやり取りも馬耳東風。
 景太郎は なるの胸を舐めしゃぶり、甘噛みし、舌先で擽って嬲り続ける。
 右手の二本の指は、しのぶによる日々の調教に解されている なるのアナルにもぐり込んでおり、中で交差させたり交互に動かしたりと好き放題にいたぶりまわす。
 彼の爪はオンナ達の肉体からだを玩ぶようにきちんと爪を切っているので腸内を傷つける可能性も低い。それでも指の腹の方を積極的に使うのは景太郎の優しさからくる気遣いであろう。尤も、その所為でなるが感じている気持ち良さの方が勝って理性が戻ってこれないのであるが。

 「あ゛っあ゛っ、ひぃっっ! あっ、くぅ…っ!! ひっっ?!」

 慣れない快楽と悦楽。
 苦痛一歩手前のギリギリまで迫る快楽によってボロボロにされてゆく なる。
 これが他者であればどうとでも出来るのであるが、自分を陵辱しているのは心を開いている寮の仲間達、そして愛する景太郎なのだ。

 家族にすら見せられない痴態も、彼と彼女達であれば見せる事が出来てしまう。
 僅かの年月、
 たった二年半でここまで心を蹂躙されてしまった事に腹立たしさが浮かばない事もないが、その皆なればこそ自分の全てを見せる事が出来るという事実に激しい多幸感が湧いてくるのもまた事実。

 どんなにいやらしかろうが、どんなに淫乱であろうが、どんな汚らわしくなろろうが皆は自分を見捨てないだろう。
 どんなにあさましく景太郎を求めようとも、それが素なのだと理解してくれているのだから……

 す……と、無根でサラと可奈子がなるの股間から離れると、なるのアナルを嬲っていた景太郎の手、その右手の親指がついにその膣にズブリと突き刺さった。

 「……………………っっっっっ!!!!」

 声にならない全くの可聴外の悲鳴がなるの口から飛び出した。

 苦痛や悲痛の色はやはり皆無。
 無限の絶頂すら感じられるほどの快楽の悲鳴。オルガスムスの大絶叫だ。

 「……っ!!! …………!!! ……………………っっっ!!!!」

 アナルを蹂躙している親指と中指、そして今突きこまれた親指が粘膜越しに再会する。
 その柔肉を嬲りつつもお互いを撫で合い、擦りあって景太郎は“摘む”という感触を膣と腸という粘膜の隔たりで堪能していた。

 堪ったものでは無いのは なるである。

 オナニーすら知らぬ幼子の様な性器を持っている彼女は、自分すら全く知らずにいた陰部の性感帯をピンポイントで責め続けられて気が狂いそうになっているのだから。

 涙を溢れさせ、涎を吹きこぼし、
 乳首から何か白っぽい液体を滴らせ、股間からは愛液と尿を噴いて身体を痙攣させる。
 
 気持ち良過ぎ、快楽が大き過ぎ、彼女の神経が物理的に持たないレベルにまで追い詰められているのだから。

 だが、景太郎にしても、オンナ達にしても手を止めるつもりは全く無い。

 追い詰め、玩び、嬲り、蹂躙し、踏み潰す。

 猫が鼠をいたぶる様に…とよく言われているが、実際にはイタチの方が残酷にいたぶる。そして猫より遥かに残忍だ。

 なるにとっての愛おしい仲間達、そして愛する男は正に血に飢えたイタチの集団である。
 血に飢え、いたぶり、飽きるまで鼠を殺し続ける野獣、イタチ。
 なるを本当に心身ともに愛している皆は、そのイタチ宜しく本当に愛しているからこそ、嬲りつぶす事に躊躇したりしてくれない。

 泣こうが喚こうが、失神しようが狂おうが、
 犯して嬲っていたぶって陵辱して蹂躙して踏み躙って愛し潰してゆく。

 それでもその愛は実は平等で、なるが動け無くなると矛先は別の女性へと移り、同じ様に嬲り犯してゆく事だろう。

 残忍な野獣の群れでありながら、その優先順位は動物界の掟に反して頂点である雄が最高峰にある。
 だから皆して景太郎を愛し、彼への奉仕欲は尽きる事が無い。

 現に、景太郎がなるを残酷なほど愛している間、オンナ達は景太郎のペニスに群がっていた。

 擦り寄っている六つの舌が、景太郎の肉柱に絡みつくように反り返る肉凶器を洗い清め味わっている。


 眼の焦点が完全に吹っ飛び、痙攣するだけの玩具と化してしまったなる。

 可哀相な不出来の肉人形。

 そのなるに向けて、優しい仲間達は洗礼を贈ってやった。

 びゅっ、ずびょっ、ずびゅ、ずびゅっ、どぶっ、どぶっ


 「あ、ひぃぁ……あぁああああああああああああああああああああああ………」

 顔に浴びせられた生温かい粘液。
 心の奥底では待ち望んでいたその香り。

 それを顔で受け取り、既に指一本動かせなくなっていた彼女ではあるが、腰を跳ね上げて悦んでいた。

 だが、贈り物はそれで終わる訳ではない。

 どぶっ、どぶっどぶっ、どぶっ、どぶ、どぶ、どぶ………

 じょ、じょぉおおおお…………


 射精の直後、今度は熱い液体が顔にかけられ始めたのだ。

 「あぁ……ひゃぁ……うふ…あ………
  ん、く…んっんっんっんっ………こくこくこく…」

 なるにそれが何かと理解するような力は残っていなかった。
 意識的な行動もできないし、ただ景太郎の放尿を受け、自分も失禁する事しかできないはずだった。

 が、恐らくは無意識だったであろう。
 小さく口を開き、その熱い液体を口中に入れて咀嚼し、喉を潤していたのは……

 一般的な感情から言ってそれは“汚いもの”であるし、掛けられるという状況は絶対に受け入れられない筈である。
 確かに一昔前であれば<飲尿療法>なるものがあったが、それはそれで覚悟がいるものだった。
 倫理的に言っても、彼女のようなうら若き乙女にできよう筈も無い行為である。

 だが、彼女は飲んでいる。

 うっとりとした表情で舌の上で転がし、咀嚼し、飲み啜っている。

 愛おしい者によって狂わされ、嬲られ、穢され、いたぶられる幸せを心より何より、本能がやっと理解したのだろう。

 そんな堕落の乙女の様子を見、オンナ達は心からの安堵の色を見せていた。

 ああ、やっと正気に返った……
と。

 彼女らから言えば なるは精神異常者である。

 愛おしい男の性玩具となって全身を使って快楽を捧げ、何時でも何処でも求められるがままその肉体からだを差し出す。
 ザーメン等、飲み慣れて当たり前。
 膣内射精など日常茶飯事。
 脱げといわれれば脱ぎ、股を貸せと言われれば足を開く。
 入れろと言われれば眼を気色に潤ませて入れ、動かせと言われれば嬌声を上げて腰を振り、
 しゃぶれと言われれば嬉々としてしゃぶり、飲めと言われれば幸福感の中飲みすする。

 それが自分ら…オンナの姿のはずだ。

 なるはその肉体を見られたと怒っては殴り、いやらしい眼で見たと怒っては殴り、触ったと怒っては殴っている。

 その全てが愛する男による辱めである。悦びこそすれ、怒るのは絶対に精神が病んでいる筈だ。

 愛おしい男に肉体からだを見られれば嬉しいはずであるし、いやらしい眼で見られたのなら誇りである。
 触ってもらえたのなら濡れる筈だ。
 それが愛する男以外、自分の主以外の行為であるというのであれば怒るのも殺意を持つのも当然であり、殺害するのも自然の流れであろう。

 しかし、その相手は愛おしい男、
 自分らが愛し求め飢え訴えている景太郎なのだ。

 自分をどんな目にあわせようとも彼ならば当然許される行為である。

 それが悦べない……

 既に常識と概念が歪に捻じ曲がった素子らから言えば、なるの精神は常軌を逸している。何せ素子らはカウンセラーの必要性すら危ぶんでいたのだから。

 そんな彼女らの眼前で、件の女が景太郎に顔面射精され、顔面放尿され、はしたない格好で意識を混濁化せて快楽に喘いでいる。
 彼女らの輪の中から言えばこれこそが普通。
 これこそが女として当然の事だ。

 どうやら なるは正気に返ったようだ…女達は胸を撫で下ろしていた。

 確かに嫉妬は今だ感じていはいるが、なるは大切な仲間であり肉柱姉妹の一人。
 女として当然の常識にやっと戻って来てくれたのだから嬉しくない訳が無い。

 「良かった……なるさんもやっと正気に返ったみたいですね」
 「そうですね……
  先輩にあれだけ愛されているのに、受け入れられていなかったから、本当に心配しちゃいましたよ~」
 「でも良いわね~…けーくんにあれだけ嬲られて……
  あはは……なっちゃんも気持ち良くておもらししてる」
 「ま、気持ちは解かるけどな」
 「キツネは何時も漏らしてますしな」
 「人の事は言えまい?」
 「モトコもそーやん」
 
 以前の彼女らからしてみれば異常者の集団の会話。
 カルト教団のそれにも似た異質の思念。

 だけど間違いなく親愛に満ち満ちた空気がそこにはあった。


 景太郎は変わらない。

 捻じ曲がり、腐り果て、堕落してはいても彼のまま。

 極普通の空気を持ち、ドジでお人よしで馬鹿正直でエッチな青年のままだ。

 だけど女達に対して持っている愛情は以前のものなど比べ物にならない。

 なるに対する愛は当然として、素子をメスとして愛し、キツネをメスとして愛し、しのぶをメスとして愛し、可奈子をメスとして愛し、サラをメスとして愛し、むつみをメスとして愛している。
 愛おしい。狂おしいほど愛おしい。
 愛おしいからこそ彼女らの求めるがままに犯し、嬲り、陵辱し続けている。

 だから なるだって穢されれば嬉しい筈だ。

 今だってザーメンを美味しそうに舐めている。
 顔に放尿され、うっとりと咀嚼している。

 乳首だってカチカチだし、綺麗に脱毛されたビーナスの丘も溢れ出た愛液でベトベトだし、ラヴィアも綻んで景太郎の到来を待ち望んでいる。

 やっぱり――

 やっぱり成瀬川は可愛いなぁ……


 穢れ尽くした自分の彼女を見、汚液でベトベトになった顔のまま呆けている彼女を見、
 快楽と自我の崩壊によって眼の焦点を完全に失っている なるを見、

 景太郎は彼女に対する愛おしさを更に深めていった。


 ねっとりとした淫猥過ぎる空気が充満する台所。
 朝っぱらから漂う香りはザーメンと愛液と粗相の香り。

 だけど、それでも寮生に不平不満は全く無い。

 精液の滴りは嬉しくてありがたいもの、
 愛液の滴りはいやらしく誇らしいもの、
 粗相をしてしまうのは幸福だから当然だ。

 そんな中だからこそ、景太郎もほのぼのとした感想をなるに感じていた。

 成瀬川なるという才女が、蛙の様に仰向けになり、顔と股間をベトベトに汚して微笑んでいる様を見ながら……




 元々、景太郎は彼女に一目惚れをしていたし、なるも景太郎の事は結構初めの方から心を許している。
 物凄い意地っ張りなところと、寮内で一番臆病な心を持っていた なるだからこそ、景太郎への想いを完全に認めるのに二年以上も掛かってしまったのだ。

 それに二人とも確信は固まっていないのだが幼い頃一緒にトーダイへ行く約束をした相手である。

 本心と本能がお互いを認め合った今は、欲望を隠す必要など無い。

 そして、彼女と景太郎が結び付くのなら、オンナ達も………




 「なぁなぁ、お祝いになるやんの乳首にピアスつけてあげへん?
  似合う思うで?」
 「だ、だめだよぉ、カオラぁ。そうしたら赤ちゃんにオッパイあげられないよ」
 「せめて子供産んでからに…って、あかんか。ずっとけーたろの仔を孕み続けなあかんのやし」
 「やっぱり刺青では? なるさんの肌に便所という字は良く似合うと思いますよ」
 「あはは…なっちゃんの身体のあちこちにけーくん専用って彫られてるの想像してしまいましたー」
 「顔にも入れるか? そりゃ海行ったら目立つよな。何処の肉奴隷だ? ってさ」
 「胸にパイズリ専用、足に足コキ専用、手には手コキ専用……なんだか成瀬川先輩が羨ましいですね」

 ぴたぴたと なるの肉亀裂に肉柱が撫で付けられ、なるは腰を浮かせ、胸を高鳴らせて痛みを期待する。
 他の皆のセリフも耳を擽り、被虐的な快感が全身を舐めしゃぶり続けて気持ち良い。

 景太郎に肉玩具として扱われる……

 そんな事を考えただけでこんなに気持ちいいなんて……

 少し前までは思いも付かなかった事である。

 心の奥底は何か違和感を訴えている。
 チガウチガウと弱々しい信号を送り続けている。

 だけど、その塵の様な違和感に覆いかぶさってくるのは、意識の無いなるの耳元で毎日毎日囁かれ続かれてきた皆の言葉。




 景太郎と一緒にトーダイに行き、シアワセになる。
 そして私達ともずっと一緒にいて、シアワセになる。


 これはなるの願望であり、本心だ。

 だが、世の中に別れはあり、それは現実としてじわじわと近寄ってくる事を悪夢として伝えられ続けていた。

 だからこそ、別離を恐怖しているなるは夢現の中で悪魔…いや、淫魔と契約を交わしていたのである。

 それは全員が交わした契約であり、なるの持っているシアワセの観念。
 そして歪曲させられてしまったシアワセの観念。

 ――景太郎とトーダイへ行き、皆でシアワセになる。
   シアワセとは、“皆で”景太郎の恋人であり、妻であり、愛人であり、愛玩動物であり、性玩具となる事――


 それに、なるの位置付けは“本妻”である。その為に不満もそう浮かんでこず、想像もできないほどあっさりと変革を受け入れてしまっている。

 皆も笑う。
 楽しげに笑い、景太郎に挿入されてゆく自分を祝福してくれている。

 だからこそなるも嬉しくて、胸が張り裂けそうなシアワセを感じている。

 胸の奥から断末魔のような叫びが出た気がしないでもないが、それも気の所為だろう。
 オンナは肉奴隷となり、愛する男の性欲を満たす為に存在する生き物なのだから……

 「なるのオッパイ好きやから、うちも舐めたろ」
 「ほなうちは なるやんのアナル~ しのぶばっか舐めとったから羨ましかったんや」
 「じ、じゃあ、今度は私がなる先輩の乳首に歯形つけていいんですね? 嬉しいです」
 「じゃ、あたしはなるの手でオナニーしようかな」
 「私は…お兄ちゃんのを咥え込んでる結合部を…あぁ…また破瓜血を味わえます」
 「私もサラちゃんと同じ事しますね。なるちゃん、右手借りますよ~」
 「じゃあ、私は…景太郎先輩を手伝うとするか」

 ああ……皆が私を玩具にする……

 ずずず……

 あぁ……景太郎が、景太郎のが入ってくるぅ……

 キモチイイ、キモチイイよぉ……


 涙すら浮かべ、処女膜が押し広げられてゆく痛みを悦んでいる なる。

 犯され、穢され、大好きな友達によって輪姦される。

 大切で大好きな愛しているヒトタチによって輪姦される。

 こんなシアワセが、

 こんな幸福があって良いものだろうか?

 ぐぐぐ……

 いやらしく尖った乳首をキツネとしのぶに嬲られ、

 カオラにアナルに舌を突き込まれ、

 可奈子には肉芽や肉柱に巻き込まれてゆく肉ビラを舐めいたぶられ、

 サラとむつみは仲良くなるの腕を股間に擦り付けてオナニーをしている。

 そして素子は愛おしそうに後から景太郎を抱き締め、肉柱に手を回して挿入してゆく速度と角度を調整しつつ彼にキスを送っている。

 そして景太郎は……

 そんな淫らな皆に愛情が篭った眼差しを送りつつ、丁寧に慎重に自分を犯してくれているのだ。

 幼い日の思い出が鮮やかに蘇る。
 鮮明に蘇ってくる……


 桜の花の舞い“堕ちる”ひなた旅館。

 そこで滞在する身体の弱い自分。

 毎日のように続けられていた むーちゃんとけーくんとのお遊び、おままごとやお医者さんごっこ。

 自分はずっと患者かけーくんの奥さん。

 裸にされ、二人がかりで身体中を舐められてオモラシして喜んでいる自分。

 赤ちゃん役のむーちゃんにオッパイをあげ、けーくんにあそこをずっと弄られ、余りの気持ちよさにやっぱりオモラシをしてしまう。

 毎回オモラシをするから服を着せてもらえず、オモラシをしてしまう原因を調べようとする二人にアソコを調べられ続けたあの日々。

 『なっちゃんはイケナイ子だから、将来シアワセになる為にボクのモノになるんだ』

 と約束させられた。

 『ボクのものになって、毎日毎日エッチな事をして、ボクだけのオモチャになるんだ』 

 という彼の言葉が嬉しくてまたオモラシをしてしまった。


 ああ、そうだった。

 こうなる事が正しくて自然なんだ。


 これが、
 そう、こうなる事こそが……

 ぐぐぅう……






 ぶつ…っ






 「あ……っ
  あぁあああああああああああああああああああああああああああああああ……………っっっっ」

 嗚呼…
 これこそがシアワセのカタチだったんだ……






 一人の女が心身を穢され、
 美しい思い出すらドロドロに汚されてゆく。

 幼き日の想いも捻じ曲げられ、穢しつくされ、

 肉欲に敗北し切っている彼女は、白濁化したその想いこそが真実なのだと悦びを見出してしまっている。

 在り得なかった過去を観て悦び、歓喜し、他の女達と一緒に淫液を滴らせて悶え狂う。

 テーブルに滴った破瓜血混じりの精液に女達が蜜に群がる蟻の様に集り、舐め啜っている。

 なるは不慣れではあるがフェラチオを行って、自分を愛してくれた景太郎のペニスに感謝の奉仕を行っていた。


 口元から精液と破瓜血のカクテルの滴を滴らせ、身体を起こした素子は、ふと館の奥から伝わってくる波動を感じていた。

 別館が、
 魔力を持つ別館が、
 己が力によって事が成就“した”事を歓喜しているようだ。

 これで良い。
 これで良いのだ。

 皆が皆して景太郎と結ばれる状況を作り上げ、なるはその皆に間を裂く気を消失させている。
 そして誰も絶対に邪魔をしない。
 何故なら、縁で結ばれたのは主従関係なのだから。

 裂く事はできずとも、その中に混じる事は出来る。
 間に入る事はできずとも、一緒に交わる事は出来る。

 皆が皆してこの歪な仲を甘受し、皆が皆して悦びに満ち溢れる。
 そうなる様に仕向けたのだから。

 その波動とは別に、素子はひなた荘の前にある砂場の方からも力を感じている。

 そう――“そこ”にあったのだ。
 <まじない>の核は。

 それを見つけたのはカオラを引き込んでから数日後の事。
 何気なく景太郎と青姦を楽しめる場を探していた素子は、何となく入った砂場でその波動を察知し、そこでついに<まじない>“核”発見できたのである。

 だが、見つけ出しは出来たのが時既に遅しで、こっちの<式>が出来てしまった後だったのだ。

 今更“核”を破壊したとて都合の良い事は何一つ無い。だから彼女はそれを放置したままにしてあった。

 <まじない>に便乗した<式>も動き、後は完全に発動させるのみ。

 景太郎となるが『いっしょにトーダイへいく』。それだけである。

 口元を拭い、指に付いた白濁のカクテルを舐めしゃぶって咀嚼する素子。

 景太郎の味が口いっぱいに広がって素子の乳首が尖り、股から淫蜜が滴り落ちてくる。

 どうしてこんな事になったのだろう……という想いが浮かぶ事も時たまあった。

 嫌…という気は更々ないが、もっとマシなやり方があったのでは無いかと思わないでもない。

 だがそれでもこれが最善であるキツネに諭されてココまできたのだ。今更後悔したってどうしようもないしするつもりもない。

 こくん…


 精液を唾液と充分に混ぜてから喉に流し込む。
 唾液と程好く混ぜると喉に引っかからなくなる為、ちょっと物悲しくなるが身体の火照りは咀嚼すればする程心地良い。

 股に手を伸ばせば滴り落ちる蜜も粘つきが酷くなっており、白っぽさと匂いも強くなっている。

 テーブルに眼を戻せば、うつ伏せにされたなるが景太郎に後から突かれ、大きな胸をテーブルに押し潰しながら獣の様に吠えていた。

 ああ…何てシアワセそうなんだ……

 女達はそれぞれ絡み合い、蜜を塗り付けあい、滴り落ちた精液を啜りあっている。
 獣にも劣る麗しい行為が素子の眼を潤ませ、オンナとして本能を剥き出しにできている自分らが如何に恵まれた人間であるという事を天に感謝させていた。

 素子は自分の身体を抱き締め、今の淫猥極まる空気を堪能し、
 身悶えしながら熱い熱い溜息を吐いた。




 時は朝、
 所はひなた荘。

 最後の純潔が消失したこの館は、これから二日の間人の出入りが絶える事となる。

 どうやっても拭い切れない精臭を湛えた後宮へと変わらんが為、
 女達全員が蹂躙され尽くされ、淫液の池に浸るまで……




 <なるの章 幕>





*******************************************************


 大変、遅くなってしまいました。Pixyでございます。

 実は今回の話、この卅玖話ですが…元は“卅捌話”だったんです。
 つまり、余りに短すぎた為、話を二つに割って両方に継ぎ足しをしたんだすな。コレが……

 近辺が詰まんない事で忙しくて、中々加筆できなくて今日になってしまってスミマセンでした。

 書き足りない事もまだ思いつきませんが、これで一応次で終わりです。

 気が付けば全員がクルクルパーに……ホント、あたしってヤツぁ……

 と、兎も角、次は最後の話。エピローグってヤツですね。
 生意気ですか? スミマセン……

 何だかんだで長丁場になりました。ありがとうございます。
 それではラストエピソードで……



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