星が素晴らしく綺麗だ。
山篭りと言われたときはどうしようかと思ったが、飽きるほど食っているはずのカレーが妙に美味くて悪くない。
うん。
今回はオチから先に言ってしまおう。――ここは東京都足立区北千住である。
古流柔術白鳳院本家の総本山その敷地内。
ま、
それでも、だ。
誰が何と言おうとこれは、立派な山篭りなのである。
足立区の外れでテントを張っていても、そんな気分になれればそれは山篭り、……らしい。
「……なんだかキャンプみたいで楽しいね」
前の日に雨がわんさか降った所為もあるが、市街だというのに空が綺麗に澄み、乙女な表現をするのなら星に手が届きそうな気がした。
やれやれ。
雰囲気に流されまくっているだけで、本当はいつもと何ら変わらない星空だろうに、今夜はやけにロマンなんぞを感じてしまう。
「遊び気分は今晩までですよ。明日は朝早くから練習です」
焚き火を挟んで向かい合っているのが、飛びっきりの美少女だというのならば尚の事だった。
山篭りは日々の雑念を排除し、自己鍛錬をするために行うものである。
が。
はっきりいって俺は雑念入りまくりだった。
現在効果ゼロ。
なんなら妄想力はいつもよりも無闇にジャンジャンバリバリ、開放台のフルスロットルで大回転までしていやがる。
…………
失敗だな、この山篭り。
綾乃ちゃんの今宵のファッションはいくらかカジュアルだが、どこにでも売っているような特に何らの変哲もないジャージーだった。
色っぽさのある意味真逆に位置するそんな姿にも、素早く律儀に反応しちゃっていやがるアホが一匹。
俺の股間は未だにオナニー覚え立ての、思春期どストライクな中学生である。
暖かな炎のぬくもりは人を正直にさせるとはいうが、気持ちに素直すぎる自分の身体に、大人としてさすがに内心では赤面ものだった。
「ふぅ~~」
徹夜明けのようにして“ふるふる”と頭を振る。
雑念を追い払うためだったが、もちろん効果などあるわけもなく、むしろ少女のイメージが脳内でより鮮明になっただけだ。
もしいま自分の部屋で一人だったのならば、右手で上下運動を“シコシコ”と繰り返すことは疑いない。
タンパク100%。
例え次の日に検尿を提出しなくてはいけなくても、きっと俺はやるだろうしやり遂げるだろう。
島田誠(27)とはそういうオトコだ。
うん。
ものすげぇ馬鹿なんだよ。
「島田さんはお疲れのようですね、それじゃそろそろ休みましょうか。明日は早いですから今日はぐっすり眠って英気を養ってください」
「……そうだね」
そう言って“にっこり”と微笑みながら、綾乃ちゃんは置いてあったバケツに手を伸ばした。
少女は焚き火に慣れているのか非常に用意も手際もいい。
だけではなくテントを張ったのも、そもそもその適した場所選びにしても、すべからく俺は綾乃ちゃんの指示に従っていただけだった。
綾乃ちゃんは山篭りのレベルが高い。
夕食のカレーだけは俺が作ったがそれもレトルトで、ここまではまったくの役立たずで完全なゲスト扱いである。
が。
お客さんではないのだ。
どころかご指導ご鞭撻を乞う立場である。
このぐらいはやはり一般常識がある“はず”の大人としても、オンナの前で見栄を張りたがるオトコとしてもやっとくべきだろう。
じゃないとさすがに格好悪すぎて、どんなに疲れてはいても眠れそうもない。
「火の後始末はやっとくからさ、綾乃ちゃんこそ先に寝てくれていいよ。お師匠様に仕事させて、ぐっすり寝ちゃう弟子はいないだろ?」
「お師匠様?」
「これから練習のときだけは、そう呼ぶことにするよ。そうした方がそれこそ、そんな気分になれるんじゃないかな?」
「そうですねぇ。……それで島田さんが練習に、身が入るというなら、若輩者には些か過ぎた呼称ではありますが、ええ、わかりました」
「オーケー、お師匠様」
言って親指を“ぐっ”と立てる。
俺は弟子としてお師匠様が取ろうとしていたバケツを、横から掻っ攫うように引っ掴み、焚き火に念入りにかけて消火した。
火の用心というのは徹底的にしといた方がいい。
俺は火の不始末で先々週は、晩飯のメニューが一つ減ったので、そりゃあもう身に沁みてわかっている。
ちなみに、
勉強会まで実施した例のテストの結果はというと、名前は本人の名誉のために伏せておくが、オデコとポニーが特徴の娘は追試決定だ。
もちろん洋子はラリオス8連射くらいの余裕でクリアー、真面目にテスト勉強をした綾乃ちゃんにも危なげはない。
そしてこれが、
『ち、ちがうのよ(ちゃ、ちゃうねん)、これが実力じゃないの(ないねん)。追い込まれたらあたしは(うちは)強い(ねん)っ!!』
敗者たちの気合充分な負け犬の遠吠えである。
まあ、
別にいいんだけどね。
ぎりぎりにならないと集中できない人というのは確かにいる。
俺もそうだったから心配するな、とは言わなかったが、あの二人の心配はだからこれといって特にしていない。
学生時代は感じたりしなかったのだが、追試常連組というのはどこかで、はじめっから追試というのを計算に入れている気がする。
二人からは俺の若かりし頃と(いや、いまだって充分若いけどね?)同じ匂いがした。
なので無問題。
山本洋子さんも今度は本腰のマンツーマンなのでノープロブレムだろう。
「それじゃ水汲んでくるから、綾乃ちゃ、――じゃなくてお師匠様は、もう先に寝ちゃっててもいいよ」
と。
もったいぶって大仰に言ってはみるものの、無論そんな大したことをするわけじゃない。
母屋にちょいと行くだけである。
赤いポリタンクにもしっかり水を入れておいたのだが、俺がハリキってというよりもテンパって使い切ってしまった。
こういうのはやはり自業自得とでもいうのか、それとも自分のケツは自分で拭けとでもいうのか。
当初はレトルトのカレーなんぞではなく、もっとこったものを夕食にするはずが、どこをどう間も勘も違えたのかクッキングは大失敗。
限りある地球の資源と笑って許してくれたカノジョのために、このぐらいするのはなんでもないしオトコとしての義務だろう。
それに、
正直言ってしまえば上の俺にも下の俺にも、いまはとりあえずの落ち着く時間が欲しいしな。
熱を冷ましたい。
水の補給ばかりではなく風呂からトイレまで、どこが山篭りなんださすが自宅、というくらい母屋に頼ってるが寝るのは小さなテント。
ほんの軽く寝返りを打っただけでも、身体と身体が触れちゃうような、さして広くもない空間で美少女と二人っきりである。
むしろここからが今日のメイン・イベントであり、島田誠(27)の真の精神修行の本番だったりしてた。
山にサルは付き物だ。
綾乃ちゃんに危害が及ぶか及ばないかは、俺のとてつもなく不安定な怪しい自制心にかかっている。
ここで望めば今夜はテントでエロいことできるかな?
そんな微かだが無視できない期待が、ないわけではないどころではないが、ご指導ご鞭撻してくれているお師匠様にそれは失礼だろう。
本気には真剣で応えたい。
それはできるだけでも、できるだけはそうするべき、――なんではないかと、思ったりとか思わなかったりとか。
「ふぅ~~」
こうして大人と呼ばれる歳になって覚えたものは、心の中ですらの曖昧な物言いと、自己保身なのかと思うと軽く欝である。
ため息にどこまで察したのか、それとも察しなかったのか、心配げな顔の綾乃ちゃんに手を振って、ポリタンクを片手に母屋に向かう。
三十分は戻って来るまいと密かに誓った。
「ふぅ~~」
……おかしい。
結構シリアスに悩んでいたはずなのに、少女のアンニュイな表情に股間のブツが、エネルギーをたっぷりとチャージしている。
今日は綾乃ちゃんに遠慮もしていたことだし、ここは煙草でも吸って頭を一度クリアーにしなければ。
ニコチン切れでチンコがにっこりって、…………駄目だ疲れてるなぁ。
などと、
スポーツ新聞のエロコーナーよりくだらないことを考えながら、俺は水飲み場まで来るとポケットから煙草を取り出して口に咥える。
誰も見ちゃいないのに誰も見ちゃいないからこそ、クラシカルな映画のギャング・スターを真似てジッポで火をつけた。
ああカッコいい。
ふんっ。
自業自得に自画自賛のオマケつきだ。
白鳳院流門下の高弟の人たちには喫煙者が多いものの、残念ながら煙草が吸える場所は広い敷地内でもかなり限られている。
女性の声。
どうやら数は少なくとも発言力が強いという構図は、この武士道一直線な白鳳院流総本山でも然程世間一般と変わらないらしい。
英美さんを急先鋒にして少数の禁煙派が、圧倒的多数の喫煙派を駆逐する勢いだった。
「年々肩身が狭くなってくるな」
ニコチン・ジャンキーにはなんとも世知辛いね。
と。
そうしてぶつぶつ一人呟いたりとか、わかりもしないのに『あれは白鳥座だな』とか勝手に認定しながら、三、四本吸って時間を潰す。
おかげでどうにかこうにかで、無闇に元気な下半身も静かになってくれた。
が。
そんな健気な努力も一瞬で水の泡。
「……ん」
えっちらおっちら重くなったポリタンクを持ってテントに帰還し、さらに汗が引くまでぼ~~っと涼んでいたら小さな声が聴こえた。
それなりに俺もこの山篭りの雰囲気に浸っており、普段よりも神経が研ぎ澄まされていたのかもしれない。
いつもならそれで成功の抑えられてた声も、牡の鼓膜はしっかり捉えてて聞き逃さなかった。
発信源はテントである。
外ではない。
可愛らしくも憂いを含んで掠れている少女の、いまにも泣きそうに思える切ない声は内から聴こえてきた。
そうやってひとつ気づければ他の事象も次々と自然に見えてくる。
あれだ。
確かこういうのをパズル型っていうんだっけか?
名探偵にでもなった気分だね。
……こほんっ。
ああ、犯人はお前だっ!! とか言いそうな勢いで、俺は勃ち上がると、しかし心情とは打って変わって、テントにはそっと這入った。
お師匠様ではなく綾乃ちゃんになってしまった少女の、その背中を向けてる小さな身体が“ぴくっ”と震えたのを見逃さない。
けれどそこにはまるで気づいてないふりをして、俺はテントのジッパーを聴こえるようにわざと音を立てて閉めた。
夏も近いので掛け布団はタオルケットのみである。
それでも両手を太腿に挟んで寝ているのは不自然といえば不自然だった。
薄闇である。
外は月明かり星明りで意外なほどに視界は良好なのだが、さすがにテントの中は窓枠となる部分が閉められてもいるので暗かった。
このくらい綾乃ちゃんであればなんでもないだろうが、俺にはぼんやりと輪郭が浮かぶ程度でちと見づらい。
少女の頭のすぐそばを通って窓枠を開けた。
お誂えむきである。
銀色の光がスポットライトのようにして、綾乃ちゃんの身体を美しくも妖しく照らしてくれた。
視線を感じてなのか睫毛が若干小刻みに“ぴくぴく”としている。
「…………」
俺は笑みが零れそうになるのを我慢しながら、ゆっくりと向かい合うようにして、少女の顔を真正面から“ぴたり”捉えて添い寝した。
ああ可愛い。
綾乃ちゃんはもう睫毛だけでなく、小さな鼻の穴まで“ぴくぴく”させている。
起きているのは凡人の目から見ても明らかだった。
だというのにそれでも続ける気らしい。
「綾乃ちゃん」
呼びかけてはみるが“びくびく”とした気配を強めるだけで、息を潜める小動物のようにして捕食者をやり過ごそうとしている。
さてはて。
育ててはやりたいが育たなくてもいいかなという、慎ましく控え目な胸の鼓動は果たしていかばかりであろうか。
テーブルの下や押入れなど簡単に見つかる場所に隠れる小さな子供。
とっくにバレバレなのに、必死でかくれんぼを続行してるオニを見つけたような、そんな微笑ましさを誘われたお兄さんの気分になる。
妹よ。
俺の綾乃ちゃんに求める脳内設定が、今夜は忙しいことになっているが、ともかくタオルケットに手を突っ込んでオニを捕まえた。
技術は比べるのもおこがましい天と地だが、単純な腕力なら当たり前の話でオトコの俺に分がある。
「あっ!?」
折れそうなほど細く柔らかな手首を掴まえると、太腿のロックをものともせず、力任せにタオルケットから引き抜いた。
ジャージーのゴムが“パチンッ”と腰を叩いた音がする。
どうやら手の位置はまだ中だったらしい。
少女の声と雫が跳ねる。
下手な寝たふりを瞬く間に放棄し、眼を見開いた綾乃ちゃんの視線の先には、夜目にも鮮やかに艶かしくも濡れ光っている指があった。
ついさっきまでそういう行為をしていただろうことを、ぬめりが如実に生々しく物語っていてひどくエロい。
「…………」
「…………」
リハーサルでもしていたみたいにして、ぬめる指先を見つめていた二人の視線が自然と、だがお互いを意識しながら上がり混ざり合う。
ネズミをオン・ターゲットしたネコの気分とはこんな感じだろうか。
少女の恥じらいと怯えをブレンドして映す綾乃ちゃんの瞳、見つめているだけでも嗜虐欲を刺激されて“ぞくぞく”とする。
指に鼻孔を近づけて“くんくん”させた。
あんまりいい趣味とは自分でも思えないのだがついついやってしまう。
最近になって気づいたが匂いフェチなのかもしれんね。
いまにも笑みのかたちになる寸前の口元に、シロップの垂れそうな指先を引き寄せると“ぱくっ”と含んだ。
あまり味らしい味はしない。
はずなのだが人間の脳というのは“好い”加減なものだ。
舌の味蕾が無味無臭と正確に判断していても、心が望む味をあっさりと瞬時に再現してみせる。
ねぶるようにして“ちゅろちゅろ”と舌を蠢かすと、俺の望んでるベストな甘さが口内を満たしていくのがわかった。
カップアイスの蓋の裏まで意地汚く舐めるように、人差し指のぬめりを取ると中指、そして指の指の股の間まで丁寧に舐め取っていく。
そうしなが“アイス”というワードで、俺はふとあることを思い出してたりした。
フェラチオのレクチャーはソフトクリームを例にする場合が多い。
女の子はこんな気持ちなんだろうかと思うと、洋子や紅葉ちゃんの顔が自然と浮かび、指をしゃぶる舌の動きにも熱が篭ってくる。
ちゅく・ちゅぶ・ちゅる……。
少女たちに口唇愛撫してもらったときそのままの音が、綾乃ちゃんの指から奏でられて勃起がさらに硬くなっていった。
ふやけそうなほど存分にしゃぶってから、“ちゅぽん”という間抜けな音をさせてやっと解放する。
俺の唾液でさっきとは違う光を、綾乃ちゃんの指は放ってはいたが、そこから醸し出されてるものがエロであることだけは変わらない。
そしてこれから、もっともっとエロくなる。
「俺と綾乃ちゃんってさ――」
「……あ」
「本当に相性がいいんだね。したいときのタイミングまで一緒なんだから」
器用なものだった。
指をしゃぶっている間にしっかり下げておいたズボン。
もう毎度のことだが自己主張の激しい我が勃起は、パンツの前開きなど物ともせず、綾乃ちゃんに対して節操なくこんにちはしていた。
握らせる。
子供みたいに小さな手に自分の手を重ねると、俺は“ゆるゆる”と反応を確認しながら上下に揺すってみた。
「…………」
「…………」
世の中にはどんなに結果がわかっていても怖いことがある。
どこか自分を信じ切れてない。
チキンである。
されないだろうとわかってはいたが、綾乃ちゃんの抵抗がないことに、俺は何故だか自信満々の顔をしつつも密かに胸を撫で下ろした。
勃起の輪郭と昂ぶりを確かめさせながら、一人でするはずの淋しい作業を、少女と妙な一体感に包まれて協同作業する。
尿道が圧迫されたことによって、溜まっていたカウパー腺液が押し出された。
俺と綾乃ちゃんの先走った欲望が混ざり合う。
たっぷりな潤滑油の助けも借りている所為なのか、勃起をしごく動きはとても滑らかなものだった。
最初こそは俺主導だったものの、いまや積極的に動かしているのは綾乃ちゃんで、呼吸は荒くなっており瞳は爛々と輝いてきている。
エロい傾向だった。
「……俺もしてあげるよ」
ご返杯は大人の社会の常識であり礼儀でありマナーである。この精神に早めに触れておくのは悪いことではない。
と。
パターン化しだしたわけのわからん理屈を並べ終えて、俺は“むあっ”とした熱気に迎えられながら美少女のパンツに手を突っ込んだ。
さっきまで指戯に耽っていたそこは湿りがまだ残っていて、牡の指先を“ぬるぬる”と滑らせながら肉の裂け目に導いていく。
「はああ……」
牝の睫毛が快楽に揺れた。
俺は綾乃ちゃんの顔をすぐそばで見つめながら、少女のしっとりと濡れている秘裂で指先を踊らせる。
上へ、下へ、右へ、左へ、くるくると円を描くように、くすぐるように、あるいは掻き毟るようにして柔らかな粘膜を好き放題苛めた。
まあね。
「ん……やッ……あッ……ン……あふッ、……んン……あッ、あッ……やン……あ……あぁン」
かな~~りわたくし島田誠(27)独身は調子に乗ってるよ。
でも、
オトコなら誰でも乗ってるさ。
まだあどけなく幼さの色濃く残るいたいけな少女が、自分の指の動きに合わせて、まるで操り人形のようにして身体をくねらせている。
「うあッ!?」
快楽に犯されている者特有の、甲高くも泣きそうな叫び声。
中指だけで優しく擦ってくれていたのに、突然人差し指まで抉るように挿れて、綾乃ちゃんの身体が可愛らしくネコのように丸まった。
反射的に“ぎゅっ”と勃起を握られはしたが、走った痛みはすぐに得も言われぬ気持ちよさにすり替わる。
…………
もうなんでもありだな。
こほんっ。
ま、
ともかく。
綾乃ちゃんの指がストッパーになっていなければ、俺の勃起はオトコとして、悲しくなるほど早々に漏らし暴発していたかもしれない。
そういった小さいが重要なプライドが守られた感謝の意味も篭めて、浅く深く女の子の粘膜にバイブレーションを見舞う。
「あッ……ふぁッ……あ……ああッ……やッ……んふぅ…………」
上げる嬌声に間断がない。
さらにサービスにサービスを重ね出血、は『まだ』させる気はなかったが、でも、それもいいんじゃないかというくらいの大サービス。
女の子の快楽器官である肉の真珠を探り当てると、“ぐりぐり”と指の腹で丹念に執拗にマッサージする。
ちょいっと摘むと男性器にするみたいにしてしごき、あまりにも刺激に敏感すぎる真珠の苞皮を“つるんっ”と剥きあげた。
「ひゃうッ!?」
少女の欲情の高さを知らせるような、指先をさっきまでのさらさらとした液体ではなく、粘度の高い蜜が大量に分泌され濡らしていく。
綾乃ちゃんの身体が勃起を握りながら‘がくがく”と震えていた。
マラソンをしたみたいに呼吸が荒くなっている。
まあ、それもそのはずで、長距離の42・195キロを、短距離の100メートルなノリで走ったようなものだ。
「…………」
俺は周回遅れ。
この場合はそれで全然いいんだけどね。
女の子を置き去りで野郎だけゴールしても仕方がないし。このシチュだったらきっと『仕方ない』が嫌いな山本洋子でもそう言うさ。
などと思いながら脱力状態でよろよろしている綾乃ちゃんを起こし、そのまま寝そべった俺を上下を逆にして跨がせる。
可愛い小さなお尻を包んでいる、ジャージーとパンツをまとめて引き下ろした。
ぴちゅっ。
微かだったがオトコであれば必ず捉えられる音をさせて、妖しく“きらきら”と光るひと筋の蜜糸が淫らにしたたっている。
おそらくは年齢平均よりも毛の薄いだろう、ふっくりとしている恥丘は、一流シェフ考案の新作スィーツのようで実に美味そうだった。
秘裂はほんの少しだけだが物欲しそうにして、卑猥な桃色の粘膜の奥を覗かせて口を開いている。
その上で“ふるふる”と震えている、充血して膨れ上がった女の子の真珠が、とっても食指をそそるワンポイントになっていた。
お尻の谷間で息づき触れもしないのに“ひくひく”としてる窄まりも、絶妙なアクセントになりそうでいい感じである。
うん。
本人も知らなかったのだが、どうやら俺は甘党だったらしいよ。
「あ~~ん」
隠していたわんぱくぶりをいい歳こいて発揮すると、極上のスィーツに大口を開けてむしゃぶりついた。
細い腰を引き寄せて顔から突っ込んでいく。
「あはッ!?」
虚脱していた綾乃ちゃんの顎だけが、新たな快楽を吹き込まれて跳ね上がった。
ダイエットなど初めから考慮していない、日本人には甘すぎるほど甘い大量のシロップを、俺は“ごくごく”と喉を鳴らして嚥下する。
貪った。
そう表現するしかないほど俺は夢中になって、舌先を尖らせ粘膜を蹂躙し、お尻の窄まりを快楽に濡れた指で存分に弄ぶ。
「あッ……ン……ハッ……、はふッ……んンッ……あ……やン」
オンナは嘘つき。
一見すると腰を逃がそうとしているようでも、綾乃ちゃんは実際には俺の顔に、秘唇を押しつけていることに気づいているのかどうか。
意識してそれをやるオンナには急速に冷めそうだが、無意識にそれをやるオンナは素晴らしいと思うね。
もう使い古されつつある言葉だが萌える。
人は感動の生き物。
どうやら綾乃ちゃんのひたむきさに、ほっとかれている勃起も文句はなさそうだった。
それはフェラチオなどというようなものでは決してなく、喘ぐ少女の唇はときおり掠める程度だがそれだけでも気持ちいい。
おかげで、
「あ、あ、あん、あん、あ……あひィッ!?」
秘裂に下品とすら感じる強烈なバキュームを叩き込み、お尻の窄まりへ中指の第二関節まで挿き刺すと少女の快楽回路はショートした。
同時に俺の勃起もマグマのように“ぐらぐら”していた欲望を噴火させ、白い尾を引きながら綾乃ちゃんの身体に降り注いでいく。
しつこくしつこく、さらにしつこく、勃起は煮えたぎるマグマを放ち続けた。
それから。
俺はスィーツのおかわりを二回、三回と繰り返し、休憩挟んで四回、五回と繰り返し、さすがに深夜になってやっと仲良く就寝である。
次の日二人が起きたのは太陽も高い昼も間近だった。
昨夜のカレーの残りを食う。
練習?
そんなの絶対無理に決まってるよ。
身体は昼間までぐうたら寝てたから疲れはなかったが、到底そういう雰囲気になんてなりゃしないぜ。
…………
失敗だな、この山篭り。
結果からいってしまえば普通のキャンプよりひどいかもしれん。
うん。
それは認めざるを得ない事実だろう。――まあ、責任は健気なお師匠様ではなく、完全無欠でアホでエロな弟子にあるわけだが。
しかしそれを認めても言わずにはいられない。
「お師匠様」
「……はい」
短い帰り道。
敷地内にある母屋までのその短い帰り道に、俺は是非とも綾乃ちゃんに言っておこうと思った。
「また山篭りしようね」
「……はい」
その言葉を聞いただけで荷物が軽くなった気がする。
これも山篭りの成果かもしれないなと、そんなドツかれるようなことを考えつつも、俺の顔は次の山篭りを思ってにやけまくっていた。