テクニックはない。
半端な知識に基づく漠然としたイメージを総動員させての、勢い任せノリ任せのそれは乱暴ですらある激しい接吻だった。
ちょうど圧し掛かるようにして押し倒されている恰好でもある。
なんだかレイプでもされているみたいだ。
「んむっ!? んンッ!!」
侵入した紅葉ちゃんの舌は俺の口内で、縦横無尽の大車輪花車で踊り狂っている。
なるほどねぇ。
あれはあくまでフィクションの演出でしかないわけだが、エロ漫画の『らめぇ~~っ!!』みたいな女の子の気持ちがわからなくない。
イヤよイヤよも好きのうち、というやつである。
…………
いや、この場合はそもそも、まるでイヤではないわけだが。
が。
それはいい。
そんな重要だが些細なことよりもだ。
最高級の肉というのは舌に乗せただけでも、溶けてなくなるという話はよく聞くが、紅葉ちゃんの舌はまさにそれで極上の一品である。
まあ、
実際、
溶けてなくなるなんてことまでさすがにないものの、蕩けるような感触が何度も何度も口内粘膜を健気に擦りねぶってくれた。
ああ可愛い。
万有引力の法則に従って流れてくる甘い唾液を、“こくりこくり”と喉を鳴らして呑むと、頬を紅潮させつつさらに動きを加速させる。
「ン……む……ん―……」
俺の腹の上でラッコ状態になっている洋子が気にでもなるのか、真っ赤な顔を隠すようにして傾けて奥へ奥へと深く潜り込んできた。
大きなふくらみが首筋に強く押しつけられて、歪な形に潰れているのを想像するとひどく卑猥でいやらしい。
思うままに揉みしだきたいが、思うままに揉みくちゃにしたいが、しかし残念ながら、俺の手は現在がっちり洋子にロックされていた。
そっと添えられているだけなのに、恐ろしいほどの拘束力がありやがる。
何故だかここで紅葉ちゃんのおっぱいを揉むんでしまうのは、どうしてなんだか微妙に洋子に悪い気がしてしまったのだ。
いつの間にか“ギンギン”の臨戦態勢になっていた股間のブツが、ミニスカートをめくってお尻の谷間を抉るほどに反り返ってるしさ。
まだ、
「あンッ」
その間には割烹着もあればシャツもあり、最後の砦のブラジャーもあるわけで、本来の柔かさは幾分損なわれてるがこれも絶品である。
ちびっちゃい身長からすれば充分に大きなふくらみは、掌には収まりきらずに好きに形を変えて俺に肉の感触を伝えてくる。
「…………んン……くぅん……ふぅ…………んぅ」
そうやっておっぱいを“にゅむにゅむ”揉みしだいていると、可憐な唇からは悩ましい吐息が洩れて洋子はすぐに肩を上下させ始めた。
うん。
自慢じゃないが俺にはほんの少し触っただけで、女の子を狂わせるような超絶なテクなんぞありゃしない。
紅葉ちゃんのテクのなさを、あれこれどうこう言えた義理じゃないのだ。
だからそれでもこんなに嬉しいリアクションが返ってくるのは、する側とされる側のタイミングとか波長が合っているからだろう。
期待してたのは何も俺だけじゃない。
要するにそういうことだった。
綾乃ちゃん理論。
怪しげなこの理論を借りるのなら、島田誠(27)との相性がいいというのは、他の少女相手にも同様に適用できるということらしい。
なら俺の欲していることは彼女たちも欲している。
そんな風にしてアクティブでポジティブで積極的な勘違いをして、俺は本能というよりも煩悩の命じるままに行動を開始した。
拘束力の緩くなった洋子のロックを外し、圧し掛かる紅葉ちゃんのお腹の下を潜らせて、身体をぐいっと不自然に男らしく引き寄せる
以心伝心。
ツーといえばスリー。
紅葉ちゃんは“ひょいっ”と、俺が手を通すときには、身体を浮かせて隙間を作ってくれていた。
オーケー。
遠慮はいらない。
腋の下からたわわに実っているおっぱいを、五指をいっぱいに広げ“たぷたぷ”とした重さを味わいながら揉みしだく。
う~~ん。
考えてみれば考えなくても贅沢な話だ。
だってあれだよ?
右の手と左の手でそれぞれに、“むにゅむにゅ”と揉んでいる、おっぱいの大きさも柔かさも違うんだよ?
無論甲乙はつけがたい。
一長一短。
どちらかというと洋子のおっぱいには弾くような張りがあり、紅葉ちゃんのおっぱいには指が沈むようなふくようかさがある。
ええ。
俺はもちろんどっちのおっぱいも大好きだ。
「ンッ、ンッ……ふぅッ……、ン…………んふぁ…………はぁ……んぁッ…………」
「ンあぁッ……はぅッ……んンッ……、んッ……クッ…………んンッ…………、んっ、………くぅううっ…………」
羞恥心の連鎖。
少女のまだ控え目な喘ぎ声のデュオに呼応して、明らかに初々しさの色濃く残るふくらみ、思春期の火照りとやわらかさが増している。
ふふん。
俺だってわかってるんだぜ?
言葉の意味はよく分かりませんが言いたいことは理解できなくもない。
そういうやつだ。
わかる人にだけわかればいいという、ここは放任主義な感じでできればいかせてほしい。――でもオトコならわかってくれるよな?
「だ、…………んッ……だめ………そ……あッ、……ああッ………、だ…………んあッ…………」
服の上からでは我慢できなくなってきた俺は、二人のシャツの裾からねじ込むようにして手を突入させた。
ブラジャーの生地(ブラジャーの生地もやはり微妙に違ってる)しかないおっぱいは、その伝わってくる熱とやわらかさが雲泥である。
より触感がダイレクトなのだ。
が、
ここまでくればよりナチュラルなおっぱいを、艶かしくも生々しく感じてみたいのが牡の性。
多分、
「んンッ、んッ、んッ、ふぅ、…………んふぅッ!?」
おそらく、
「……はぅッ……んンッ………あぁんッ、……ふぁッ……ひッ……うぁッ!!」
牝の性もそう言ってるような気もするしな。
ある意味で雌雄同体。
縁を指先でなぞりシンプルなデザインのブラジャーの形状を(ここは二人とも共通)、脳内に映しながらふくらみの頂へ登らせていく。
気分はもうチョモランマを単独制覇した登山家だった。
二つの山には高さにも大きさにも差があるものの、そこから得られた溢れる達成感には寸分の差もありはしない。
チョモランマだって富士山だって、その趣に差はあるのかもしれないが、頑張って登った頂上の景色はやはり変わらず美しいものだ。
見えてはいないがそれでも絶景である。
山頂で小さく円を描くようにして“くるくる”指先を回転させると、そこは布地を通していてもはっきりとした生理現象を俺に示した。
二人の少女の可憐な乳首が“むくむく”と恥ずかしげに硬くしこってきている。
できるものならずっとこねくってたい触感だ。
「やっ……ンッ……やはぁッ………あ……んぅッ……、はふぁ……ぅあッ……は………んぅッ!!」
「……し、島田、さ、……ん……んぁッ、…………ん……ン……んふぁッ……、うぐッ……はぁ……はぁ………ふぅ……ううッ……」
反抗的な素振りだけど物凄く従順だったりする洋子と、台詞の後半をシクシクと泣き声のようにして喘ぐ紅葉ちゃん。
ブラジャー越しの弄うような刺激にも、敏感に可愛い反応をしてくれる二人の少女。
堪らんかった。
ネコが畳でするようにして“カリカリ”と爪で引っ掻いたりすると、明らかな快感の波に曝されて二人は“ぶるぶる”身体を震わせる。
そんな少女たちのあられもない姿と仕草に、俺も興奮で“ぶるぶる”身体を震わせながら、感情のままにブラジャーを毟り取った。
ふにゅん。
なんてな擬音が脳内で自然に勝手に再生される。
知らず知らずに汗ばんでいた俺の手に、触らなくてもわかるが触りたい柔かさも相まって、少女の持つ肌のぬくもりが気持ちよかった。
ああ癒されるなぁ。
本気でそう思いながら柔らかな、けれど硬さも残すおっぱいを、俺はパン粉でもこねるように執拗に揉みまくった。
迷信を信じてはいないが『大きくなれよ』と念じていると、出番を待ち切れないようにして、どんどんと勃起が大きく硬くなっていく。
煽られるようにして癒されてたはずの心は、嗜虐欲をあっという間に取り戻した。
保護欲をくすぐられるおっぱいの先端を、だが少し強めに苛めるかのようにして、中指と親指でそっと優しく挟んできゅっと摘む。
「ひゃうッ!?」
「ふぁあッ!?」
腹の上のラッコな洋子は両膝を体育座りのように丸め、紅葉ちゃんは口唇の端から涎のように唾液を滴らせ白い喉を晒して仰け反った。
過敏で可愛い反応に気をよくした俺は、硬く尖り勃っている乳首を、しごいたり捻ったりしながら調子に乗って弄ぶ。
彼此五分以上ははそうしていただろうか、
「……おんや?」
二人のおそらく無意識だろう行動に気づいた俺は、わざとらしい声で喚起を促しつつ、少女たちの変化を『あれあれ? もしかして?』
ってな感じで発表した。
言うまでもないことではあるが、もちろんそう言った俺の顔はにやけている。
「なんで二人ともさっきから、お尻を“もじもじ”振ってるの? 特に洋子さんは“ぐりぐり”とアレに押しつけていませんか?」
アレがナニだとは別に言ったりはしない。
しないが洋子は“ボッ”と漫画みたいに顔を赤くさせて腹から飛び退き、やはり同じ色にした紅葉ちゃんも素早く俺から距離を取った。
が。
しかしそれでも二人が俺から、俺の手の届く範囲から、決して離れてしまったわけではない。
こんなときだけアスリートなボディは、絶妙な安定感で上半身を支え、一息で起こすことに成功すると逃げる獲物の身体を引っ掴んだ。
二兎を追うものは…………。
昔の人も結構適当なことを言ったりするもんだ。
二兎どころか四兎を得ようとしている俺は、先人の言葉も鵜呑みはいかんなと思いつつ、二人の少女の手を握ってソコへと導いていく。
「どわぁ!?」
声が重なった。
誇るほど自慢はできないし、哀しくなるほど自虐になることもないが、そこはとてもスタンダードな大きさなので手も重なっている。
指が廻らないとかの太さにしても残念ながら絶対にない。
……まあ、硬さだけは、最近のちょっとした、ホントにちょっとした自慢ではあるわけなのだが。
あと膨張率とかもなかなかかな?
俺の手を一番上に三人で手を重ねたまま、どれくらいだったろうか、やっぱり五分くらいは勃起の放射熱に曝されていたろう。
「今度は俺は番」
あるいは毒に犯されたのか、暗示にでも掛かったようにして、俺が手をどけてみても、少女たちの手が勃起から離れることはない。
上目遣いでこちらを見てから、思い出したように隣りにいる友人の顔を見て、気まずそうに二人は視線を逸らし合った。
う~~む。
趣味がいいとはいえないかもしれないが、っというかかなり悪趣味かもしれないが、正直こういうのって俺はメチャメチャそそるなぁ。
「さ、早く……」
見っともなく唾を飲み込もうとする喉を抑え、裏返りそうになる声をできるだけ低くして、俺は二人の少女に再度のお願いをした。
わかってはいる。
格好つけもそう長くは続かない。
それはまさに夢よりも美しい光景なのだから。
どちらからともなくなのか、アイ・コンタクトでも刹那で交わしたのか、二人の少女は息を合わせて同時に俺のお願いを聞いてくれた。
「…………」
「…………」
洋子の指先がズボンのジッパーを摘むと、ほんの一瞬だけ躊躇ってから下ろされていく。
紅葉ちゃんは顔を俯かせ、ちらちらと見ながら、僅かにできた隙間を丁寧に、まるで焦らすようにゆっくりと開いていった。
「きゃっ!?」
また少女の声がぴったりとハモる。
パンツをカウパーですでに濡らせた勃起が、そこから先は待ち切れぬとばかり、元気ハツラツで少女を睨むようにこんにちはしていた。
俺には自分で自分がよくわかってないときがあったりする。
いまがそうだ。
勃起に釘づけになっている二人の視線を、たっぷりと意識しながら、何故だか自信満々でゆら~~りと立ち上がった。
この高さの方が少女に俺の望み、お願いを叶えてもらいやすいだろう。
心持ち腰を“くいっ”と前にと突き出した。
アホ丸出しである。
しかし、
ここは自分でも冷静になったら負けのところだし、ここは二人を冷静にさせても負けのところだった。
「…………」
「…………」
洋子と紅葉ちゃんが仕切りに目配せをし合っている。
そのくせ相手と目が合ってしまうと、慌てたように“ささっ”と逸らして、またしばらくすると相手の出方を“ちらちら”窺っていた。
勝ったと思ったね。
自主性のなさというのは要するに、主導権のなさということである。
まあ、紅葉ちゃんはともかくとしても、洋子ですらそれを放棄しているこの場、この空気を支配しているのは確実に俺だった。
「洋子……」
へそまで反り返らせて裏筋を晒す勃起を、一度だけとはいえ経験のある少女へと、ちょっとだけ向けて催促するように揺らせてみせる。
紅葉ちゃんがどこかほっとしているような、けれどがっかりしているような顔をしたのはあえて無視して、
「洋子……」
またネコ少女に気持ちの悪い、甘ったれるような媚を含んだ声で、しかし猛る勃起を鼻先に突きつけて恫喝するようにお願いした。
自分の声だけはなんだか気持ちが悪くなってくるものの、こうすることには特に罪悪感なんてものは感じていない。
肌の色。
怒っているときでは決して発色しない、含有成分の八割が羞恥心の鮮やかで綺麗な朱に、洋子の頬はさらに可愛く美しく染まっていた。
そして残りの二割はきっと喜びであろうと、俺はオトコの身勝手な妄想と願望込みで信じている。
瞳を“うるうる”と潤ませて勃起を見つめる少女には、それを無条件で信じさせてくれるだけの魅力が絶対に十割あった。
「…………」
ゆっくりと洋子の可憐な唇が、グロテスクな勃起に近づいてくる。
チュッ。
根元に小鳥が啄ばんでいるみたいなキスをされた。
それだけで俺の身体には快感パルスが走り抜け“ぶるり”と大きく震わせてしまう。
洋子はそうやって何度も何度も熱心に勃起に、エロさよりもどこか微笑ましさが先行するキスを繰り返した。
ジャブのようなものかもしれない。
そうやってキスの雨を勃起に断続的に降らせながら、洋子が気持ちの良いポイントを探っているのが俺にはすぐにわかった。
「うッ」
勃起への口撃が不意打ちで、ねっとりとぬめる、生温かく柔らかな感触にチェンジする。
いっぱいに伸ばされた舌は的確に、俺の快感ポイントを責めてきた。
裏筋を根元から先端まで“ねろぉ~~ん”と、微笑ましさよりも明らかにエロが先行する艶かしい動きで舐めあげる。
ぬらつく勃起の表面を“ぬめぬめ”と舌が這い回ると、完全に気のせいではなく、完璧に凶悪に滾っている血の赤黒さを増していった。
「んッ」
そうやって情けない声を漏らしてしまう俺を、目元を赤くさせながらも洋子は逐一観察している。
行儀良く正座している姿がなんだか妙に可愛らしい。
が。
健気にも甲斐甲斐しく俺の快感を、前より少しでも引き出そうとする舌の動きも、負けず劣らずのハイ・レベルで可愛かった。
涙のように雫を溜めた縦割れの唇にも、躊躇することなくも“かぽっ”と、唇でエグいほど傘を広げた亀頭を包んでくるのが堪らない。
肉の実を丹念に舐めしゃぶる。
洋子の唾液と俺の先走りの液が交ざって、舌の蠢きと啜るときの音が“じゅ・じゅちゅ・じゅる”と卑猥なメロディを奏でていた。
「くッ」
そうやって洋子の口撃に尻の穴を締めて堪えながらも、俺は微動だにせずに勃起を凝視する紅葉ちゃんを見る。
喉が“ごくり”と生唾を呑み込んで、大きく上下しているところだった。
「あ……」
俺の熱すぎる視線に気づいた紅葉ちゃんは、頬を染める羞恥の色をさらに一段階濃くしたが、逃げるために顔を背けることはできない。
それは狙いを定めるように唇を見つめる、獣性剥き出しの俺のケダモノ・アイが許したりはしなかった。
「紅葉……」
結構ドキドキする。
意識して『ちゃん』を外してはみたが、まあ、相変わらずこれが地味にテレるものだな。
だが、
「紅葉……」
それだけの効果はちゃんとあったようである。
泣きそうなときみたいにして、唇を“きゅっ”と真一文字に結んだ紅葉ちゃ、……いや、紅葉は俺が頷くと“こくん”と頷きを返した。
洋子の隣りに膝立ちで“おずおず”としてはいるが近づいていく。
「も、紅、葉……」
「う、う、うちも」
友人に気づいた洋子は亀頭から“ぷはぁ”と唇を離し、上・上・下・下・左・右・左・右・B・A 視線を泳がせてから場所を空けた。
少女たちの体温を是非測ってみたい。
二人とも顔全体の赤色の濃度が新種のウイルスを心配するくらい、もうかなりどえらいことになってきていた。
そしてそのウイルスの進行は紅葉の方が、若干ではあるが洋子よりも早いのかもしれない。
「ふッ」
真似だろう。
さっき洋子のしていたことをそのまんまトレースするみたいにして、紅葉の舌が勃起の根元から唾液の航跡をゆっくりと引いていった。
紅葉の舌の方が洋子よりもいくらかではあったが温かい。
Wでフェラをされている。
視覚だけでなく触覚でもそれを実感できて、俺の顔は俄然緩みだらしなくもにやけまくった。
先端にまで達すると口内に広がっているだろう味を、目を閉じて“もごもご”とさせながら妙に色っぽい顔で確認している。
「ふ~~」
それなのに思ったより不味くはなかったのか、安心したように息を吐く顔は可愛らしくて、少女という生き物の神秘性を改めて感じた。
二人の舌が縦横無尽に淫らに勃起を蕩けさせながら這い回る。
たまに触れ合ってしまう二枚の舌がエロい。
先汁のにじむ切れ込みを“ちろちろ”とくすぐったり、ハーモニカのように横咥えされたり、ときには玉までしゃぶってもらった。
異なる口内粘膜の温かさに包まれて、玉を“ころころ”と転がされるのは俺も初体験でとっても新鮮である。
蛇の生殺しのように“じわじわ”と競り上がってくる感覚に髪を掻き毟った。
出したいっ!!
マグマを大量に蓄えてる噴火寸前の勃起は、俺の心情をなによりも雄弁に物語っており、太い血管を浮かせて“ぴくぴく”震えている。
ここは警報をそろそろ出しておかねばなるまい。
「ふ、くッ、ふ、うッ、も、ふッ、あッ、や、やば、い」
見っともなく途切れ途切れではあったものの、揺れる髪の毛を撫でながら二人にそう告げる。
そして事前の打ち合わせなどあるわけもないのに、それを合図にして二人の舌は同時に、雁首の裏に集中口撃を浴びせかけてきた。
「んむッ……ふぅ…………、んンッ……んぅ…………」
「ふッ、んンッ、んッ…………むぁッ……ふぅ……んンッ…………」
ダブルで責められて俺の欲望回路が、あっさりと脳内でスパークしショートする。
洋子に苦い経験がなかったら、また後先考えないことによる、ぶっかけ惨事がまた起こっていたことは請け合いだ。
「こぶっ!?」
タッチの差で狭い口内に勃起を収める。
オトコの反射で欲望のままに後頭部を押さえてしまった俺よりも、洋子の素早い行動は百倍大人で立派なオンナだったかもしれない。
喉の奥にこれでもかと噛み切れないほどに濃い、ねっとりとした精液を吐きながら、心底でこの少女を俺は尊敬していた。
洋子が“こくっこくっ……”と白い欲望を嚥下するごとに、性懲りもなく脈打つ勃起はしゃくり上げて清らかな口内粘膜を穢していく。
最後の一滴まで腰を“ぶるる”と震わせて放つまで、洋子が呑んでくれるまで離すことはなかった。
ただここで一つだけ俺が、
「……紅葉」
大人の行動をできてたとしたらこれだろう。
どこか後頭部を押さえられた洋子を羨ましそうに、そして所在なさげにして見つめている少女に、俺はとても大事なことをお願いした。
「火、止めてくれる」
冷静になってきてやっと気づいたが、なんだか部屋中がやたらと焦げ臭い。
既に時遅し。
手間隙掛けた晩飯のメニューは残念ながら一品減っていた。