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No.2240の一覧
[0] 闇と罪と本の旅人 第2部[ふぁいず](2005/05/20 21:54)
[1] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 16[ふぁいず](2004/03/10 23:49)
[2] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 16[ふぁいず](2004/03/10 23:53)
[3] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 16[ふぁいず](2004/03/10 23:56)
[4] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 17[ふぁいず](2004/03/13 00:05)
[5] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 17[ふぁいず](2004/03/13 00:10)
[6] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 17[ふぁいず](2004/03/13 00:12)
[7] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 18[ふぁいず](2004/03/15 20:39)
[8] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 18[ふぁいず](2004/03/15 20:42)
[9] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 18[ふぁいず](2004/03/16 17:52)
[10] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 19[ふぁいず](2004/03/17 21:32)
[11] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 19[ふぁいず](2004/03/17 21:35)
[12] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 19[ふぁいず](2004/03/17 21:37)
[13] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 20[ふぁいず](2004/03/19 22:07)
[14] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 20[ふぁいず](2004/03/19 22:10)
[15] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 20[ふぁいず](2004/03/19 22:13)
[16] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 21[ふぁいず](2004/03/21 21:53)
[17] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 21[ふぁいず](2004/03/21 21:56)
[18] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 21[ふぁいず](2004/03/21 21:59)
[19] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 22[ふぁいず](2004/03/23 23:58)
[20] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 22[ふぁいず](2004/03/24 00:03)
[21] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 22[ふぁいず](2004/03/24 00:06)
[22] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 23[ふぁいず](2004/03/28 20:52)
[23] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 23[ふぁいず](2004/03/28 20:55)
[24] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 23[ふぁいず](2004/03/28 20:57)
[25] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 24[ふぁいず](2004/03/31 21:00)
[26] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 24[ふぁいず](2004/03/31 21:04)
[27] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 24[ふぁいず](2004/03/31 21:06)
[28] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 25[ふぁいず](2004/04/04 21:45)
[29] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 25[ふぁいず](2004/04/04 21:48)
[30] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 25[ふぁいず](2004/04/04 21:50)
[31] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 26[ふぁいず](2004/04/09 00:06)
[32] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 26[ふぁいず](2004/04/09 00:10)
[33] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 26[ふぁいず](2004/04/09 00:17)
[34] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 27[ふぁいず](2004/04/12 21:11)
[35] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 27[ふぁいず](2004/04/12 21:21)
[36] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 27[ふぁいず](2004/04/12 21:29)
[37] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 28[ふぁいず](2004/04/15 23:06)
[38] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 28[ふぁいず](2004/04/15 23:12)
[39] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 28[ふぁいず](2004/04/15 23:18)
[40] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 29[ふぁいず](2004/04/21 23:52)
[41] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 29[ふぁいず](2004/04/21 23:57)
[42] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 29[ふぁいず](2004/04/21 23:59)
[43] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 30[ふぁいず](2004/05/03 01:48)
[44] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 30[ふぁいず](2004/05/03 01:51)
[45] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 30[ふぁいず](2004/05/03 01:56)
[46] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 31[ふぁいず](2004/05/09 20:43)
[47] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 31[ふぁいず](2004/05/09 20:45)
[48] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 31[ふぁいず](2004/05/09 20:48)
[49] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 32[ふぁいず](2004/05/13 20:55)
[50] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 32[ふぁいず](2004/05/13 21:02)
[51] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 32[ふぁいず](2004/05/13 21:04)
[52] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 33[ふぁいず](2004/05/21 00:06)
[53] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 33[ふぁいず](2004/05/21 00:09)
[54] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 33[ふぁいず](2004/05/21 00:13)
[55] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 34[ふぁいず](2004/05/27 20:42)
[56] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 34[ふぁいず](2004/05/31 02:05)
[57] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 34[ふぁいず](2004/05/30 22:04)
[58] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 35[ふぁいず](2004/06/05 00:29)
[59] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 35[ふぁいず](2004/06/05 00:34)
[60] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 35[ふぁいず](2004/06/05 00:38)
[61] ここまでの人物紹介[ふぁいず](2004/06/11 21:44)
[62] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 36[ふぁいず](2004/06/10 21:15)
[63] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 36[ふぁいず](2004/06/19 00:09)
[64] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 36[ふぁいず](2004/06/19 00:13)
[65] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 37[ふぁいず](2004/06/19 00:16)
[66] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 37[ふぁいず](2004/06/19 00:22)
[67] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 37[ふぁいず](2004/06/19 00:28)
[68] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 38[ふぁいず](2004/06/25 22:26)
[69] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 38[ふぁいず](2004/06/25 22:31)
[70] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 38[ふぁいず](2004/06/25 22:36)
[71] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 39[ふぁいず](2004/07/03 21:23)
[72] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 39[ふぁいず](2004/07/03 21:26)
[73] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 39[ふぁいず](2004/07/03 21:33)
[74] Re:闇と罪と本の旅人 第2部 40[ふぁいず](2004/07/09 23:31)
[75] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 40[ふぁいず](2004/07/09 23:57)
[76] Re[3]:闇と罪と本の旅人 第2部 40[ふぁいず](2004/07/09 23:38)
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[2240] Re[2]:闇と罪と本の旅人 第2部 29
Name: ふぁいず 前を表示する / 次を表示する
Date: 2004/04/21 23:57
『ここはどこ?寒いよぉ・・・』
洞木さんの声が聞こえる。私は必死の洞木さんを探した。


『誰かいないの?痛い・・・痛いよ・・・誰か助けて・・・』
「洞木さん!どこ、どこにいるの?!」
声がするのに姿が見えない。
辺りは霧に包まれたように見通しが悪かった。


「洞木さん!」
やがて人影が見えてきた。二つに分けたお下げ。洞木さんだ。
「よかった。無事だったんだ。」
『赤木さん?』
「洞木さん。」


洞木さんは私に背を向けて立っていた。
「洞木さん、私はここだよ。こっちにいるよ。」
私の声に彼女はゆっくり振り向いた。
『赤木さん・・・迎えに来てくれたんだ。嬉しい・・・』
「え・・・」
彼女の顔は・・・血だらけで・・・胸からも血が噴き出している。
腕も足も裂けて骨が飛び出していた。


「ほ、洞木・さん・・・」
『赤木さぁん・・・・』
彼女は私に倒れかかるように抱きついてきた。
思わず抱きしめた手にいやな感触を感じた。
自分の手を見てみると、真っ赤に染まっていた。
「そんな・・・いやっ、いやぁーーーーーーーー!!!」





「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
悲鳴を上げながら、がばっと起きあがった。
「どうしたの?!大丈夫!」
看護婦さんが駆け込んできた。
私にはその看護婦さんまで血だらけの洞木さんに見えてしまった。


『助けて赤木さん・・・死にたくないの・・・』


「いやあっ!ご免なさい!ご免なさい!許してぇ!!」
「落ち着いて!大丈夫だから!先生っ、先生!!」
暴れる私を看護婦さんが必死に押さえ、駆けつけてきたお医者さんが何かを注射すると急速に意識がなくなっていった。









「なんでなんや・・・」
「トウ、・・・鈴原君?」
鬼のような形相でトウジは私を睨んでいた。
「なんで委員長があんな目にあわなならんのや?!」
「ご、ご免なさい・・・」
「赤木はんが謝りゃ元に戻るんかい!」
「ご免なさい、ご免なさい・・・」
私はひたすら謝るだけ・・・


トウジは苛ついたように私の手を掴んだ。
「ひっ・・・」
「赤木はん、ほんとは知っとったんやろ。委員長がエヴァに乗るって。知っとってなにもしなかったんやな?!」
「ち、違う・・・わ、私は・・・」
「言い訳すな!!」
バシイッ!!!
思いっきり頬を叩かれた。
私は倒れ伏し、震えながらトウジを見上げる。


「なんや・・・泣けば許してもらえると思っとるんか?」
「ご、ご免なさ・・・」
「うっとおしいんや!」
襟元を掴まれ、制服を思いっきり引き裂かれた。
ビリリリリッ!!
「い、いやあっ!」


トウジは強引に私の髪を掴むと、顔を目の前に持ってきてこう言った。
「メチャメチャにしたる!」




ブラをむしり取られ、力任せに胸を揉まれた。
私は苦痛にうめく。
「ぐうっ、い、痛いっ、痛いぃっ!」
「ふんっ、こんなでっかい乳しおって!これで男誘っとったんやろ!」
「ち、違うっ。ひいぃっ痛いっ!」
「口答えすんな!」
思いっきり胸を握られ、悲鳴を上げた。


「う、う、う・・・ご、ご免なさい・・・ご免なさい・・・」
涙があふれる。
トウジはそんな私を無視して、胸にむしゃぶりついてきた。
「うう・・・ん、んん・・・」
頬張るように乳房を口に含み、歯形をつけられる。
もう片方の乳房も鷲掴みにされ、揉みくちゃにされていた。


「あっ・・・・は・・・は・・・んん・・・」
「なんや、感じとるんか?やらしいなぁ・・・」
「ち、違う。」
「何が違うんや。乳首こんなに固く尖らせといて!」
「んひぃっ!」
乳首を摘まれ、引っ張られた。
「こんの淫乱女が!自分のことばっか考えて委員長見殺しにしおったんやろ!」
「ち、違う!違う!私は・・・」
「口答えすなって言ったやろ!」
また胸を強く握られた。
「ひいぃっ!ご免なさいぃっ、もうしません!もうしませんから許してぇ!」


トウジは泣き叫ぶ私の髪を掴むと、強引に唇を押しつけてきた。
「むぐ・・・んん・・・」
舌が入ってきて口内を好き勝手に蹂躙された。
流し込まれた唾液を飲み干すと、身体が熱くなっていく。


「あ、はあ・・・ああ・・・」
唇を解放された私はトロンとした顔であえいでいた。


「ふん・・・やらしい顔しおって・・・本性出しおったな。」
トウジは私のスカートをめくり、ショーツに手をかけた。
一気に引き下ろされ、片足だけ脱がされる。
足首にショーツを引っかけたまま、大きく足を広げられた。


「なんや、この糸ひいて垂れとるのは?ああっ?!」
トウジは私の股間を指でいじると、そこから滴る物をすくい取り私の顔の前に持ってきた。


「ああ・・・」
「なんやって言っとるやろ。言えないんか。おらっ?!」
答えない私の口に指をつっこむトウジ。
そのまま舌を捕まえ、なすりつけられた。
「んぐっ、あああ・・・」
舌を引っ張られ、涎を垂れ流す。


そんな私をトウジは軽蔑した顔で見、ズボンを下ろした。
いきり立ったものが股間にあてがわれる。


「おらっ!」
「ぐうぅっ、んんっ!」
熱く固い物が私の中に入り、息が詰まる。
トウジは激しく腰を突きたてた。子宮を突き破られそうな勢いに、乳房が激しく揺れる。
「うあっ、ああっ、はあっ、あっ、あひっ、ああっ、あんっ、んっ、あああっ!」
私は髪を振り乱して喘いだ。快感に何も考えられない。
「なに感じとるんや、この淫乱女!おまえはなあ罰せられとるんや!」
両方の乳房を握られ捻られた。
「ひいぃぃっ、ご免なさいぃっ、あぁっ、いひぃっ、許して、許してくださいぃ!」
「口で言ってもわからんようやな。」
トウジは私をひっくり返しうつぶせにすると、お尻に肉棒をつきたてた。
「やあぁっ、お尻はいやあっ!」
「言ったろ!これは罰やってな!」
「あぐうっ!」
激しく出し入れされ痛みに喘ぐ。でも、それもしばらくすると別の声に変わっていった。
「あぐっ、ひ、ひいっ、あうっ、ああっ、んあっ、ああっ、あああっ!」
「なんや?!尻でも感じとるんかぁ!この変態女がぁ!!」
バシィッ!
お尻を思いっきり平手で叩かれた。
「あひいっ!ああっ、あああっー、いやっ、ああっ、あっ、あっ、ああっ、ひあぁっ!」


トウジは荒々しく私のお尻を犯し、また私を仰向けにして前のほうに入れてきた。
「あうぅっ、ああっ、あっ、あっ、ああっ!」
「この淫乱が、なにしても感じよる。もういいわ。中で出すからな!」
「ああっ、い、いやっ、んっ、な、中は、ああっ、ダ、ダメッ、ゆ、許してっ、んあっあっ!」
私の喘ぎながらの哀願も無視し、トウジはさらに動きを早く激しくした。
「知るか!孕んでしまえ!」
私の腰を高く持ち上げ、最後に深くひと突きすると、熱いものが激しく中で噴出した。
「うおぉっ!」
「い、いやあぁぁぁ!!」


最後の一滴まで出すかのようにトウジは力んでいたが、やがて自分のものを引き抜いた。
私は腰を持ち上げられたままの姿勢にされ、痙攣していた。
ゴポッ・・・
目の前でぽっかりと穴をあけている私の割れ目から泡立った白いものが音をたてて噴出し、私の顔にとろーっとたれ落ちた。


「ああ・・・赤ちゃん・・・できちゃう・・・」
トウジの・・・親友だった人の・・・洞木さんの好きな人の・・・
そんなことになったら、洞木さんに嫌われてしまう。絶対に許してもらえない・・・
そんなの、いやぁ・・・


「う・・・うぅ・・・」
『何泣いてるの?いいじゃない、妊娠したって。』
やだ!やだよお・・・
『トウジの赤ちゃんが出来たら、きっと“私”は壊れることが出来る。望み通りじゃない。』
やだっ!そんなの洞木さんが許してくれない!洞木さんに嫌われたくない!
『何言ってるの・・・その洞木さんは“私”のせいで死んだのよ。』


「いやあっ!!こんなのいや!いやあ!!」


「五月蝿いわ!騒ぐな!!」
バシッ!
「ヒイッ!」
また叩かれ怯えた私が大人しくなると、トウジは私の髪を掴み頭を持ち上げ薄ら笑いを浮かべた。
「どうや、たくさん出たやろ。でも、孕んでも誰の子供かわからんと思うけどな。」
「え・・・」
どういうこと?
「これで終わったと思っとるんやないやろな。委員長見殺しにしといてこれで済むわけないやろ。怒っとるのもワシだけじゃないしのお。」
「えっ・・・」
ぞろぞろと人影が集まってきた。
「クラスの・・・」
2-Aの男子達だった。
「よくも委員長を。」
「酷いよな。」
「罰が必要だ。」
「そうだ、これは罰なんだ!」


だれかの声を合図に全員が一斉に飛び掛かってきた。
胸をお尻を、体中を触られもみくちゃにされる。
口に、あそこに、お尻に一斉に肉棒が差し込まれ、体の中も外も蹂躙されていった。


「うわぁ、赤木さんってやらしいのねぇ。」
「見てっ、あんな大きなのが入ってる。」
「なにあのいやらしい顔。不潔ね。」
「あんなのと一緒のクラスだったなんて、最低っ!」
クラスの女子達が私を蔑んだ目で見つめ、罵倒していた。


「いやっ!見ないで!見ないでぇ!!いやあ!こんなの、いやあ!!」
体の中で一斉に熱い物がはき出され、私は意識を失っていった。







「あ・・・」
目を開けると白い天井。
「ここは・・・」
前に倒れたときに入院してた病院?
「私・・・」
さっきのは夢?それとも現実?


「ユイ!」
病室の扉が開き、姉さんが入ってきた。
「姉さん?」
「そうよ、大丈夫?ごめんね、直ぐこれなくて。でもどうしてあんな所にいたの!」
「あんな所?」
「あなたと鈴原君で戦闘地域にいたんでしょ。何かあったらどうするの!」
あんな所・・・戦闘地域・・・


赤いエヴァ・・・血の色のエヴァ・・・
黒いエヴァ・・・手も足もちぎれた・・・
つぶれた・・・つぶれた後頭部・・・?!


「あ・・・ああ・・・ああ・・・」
フラッシュバックのように記憶がよみがえり、私は頭を抱えた。
「ユイ?!落ち着いて!大丈夫だから。心配ないから!」
姉さんが慌てたように私を抱きしめる。


でも・・・


洞木さんは・・・


「どうして・・・」
「えっ?」
「どうして洞木さんが・・・」
「ユイ・・・」
姉さんの辛そうな目を見て私は爆発した。


「どうして!どうして洞木さんをエヴァのパイロットにしたの?!なんで洞木さんがあんな目に遭わなければいけないの?!」
「ユ、ユイ、落ち着いて。」
姉さんが必死になだめようとしている。それも私の怒りに油を注ぐだけだった。
「洞木さんが戦えるわけ無いじゃない!どうして洞木さんなの!どうして!」
「・・・」
黙ってしまった姉さんを私は思いっきり突き飛ばした。
姉さんはよろけて床に座り込んでしまった。


「ごめんね、ユイ・・・」
「嫌い!姉さんなんて大っ嫌い!!返して!洞木さんを帰して!!」
「ユ、ユイ・・・」
呆然とした目で私を見る姉さん。でも私はもう自分を押さえることが出来なかった。


その時扉が開いた。
「だめよユイ。そんなこと言っちゃ。」
アスカと綾波だった。綾波は片腕を吊っていた。


「勢いで心にもないこと言っちゃダメ。後で一生後悔することになるわよ。」
「赤木さんは博士のこと嫌いじゃない・・・」
「だって!」
姉さんが洞木さんのことパイロットに誘わなきゃ、洞木さんはこんな事にならなかった!
それにアスカも綾波もどうしてそんなに冷静なの?!洞木さんのことどうでもいいの?!













「さっき、あんたヒカリを返せって言ったわよね。」
「・・・」
「なら返してあげる。ほら♪」
アスカは開いたままの扉の影に手を入れると誰かを引っ張り出した。


「こんにちは赤木さん♪」
「え・・・」
「どうしたの?私の顔に何かついてる?」
「え・・・」
「もう~、黙ってたら解らないわよ。」


「ほ、洞木・さん?」
「はい♪」
「ほ、ほんとに洞木さん?」
「ほかに誰に見える?」
「だ、だって・・・洞木さんの乗ってたエヴァ・・・グシャグシャに・・・」
「そうなる前に脱出出来たの。」


脱出?!乗ってなかったの?
「アタシがヒカリの乗ってるエヴァを攻撃するわけないでしょ。」
アスカも苦笑しながら言った。
「起動直後に、何・故・か・脱出装置が起動。爆発とともに施設の屋根ごと野外に飛んでったのよ。」
姉さんが疲れた顔で言った。
「そのあと暴走した参号機を私が使徒として処置したワケ。」
「修理不能なほどにね・・・」
恨みがましい目でアスカを見る姉さん。アスカは笑ってごまかしていた。
「AHAHAHAHA・・・いや、ヒカリに怖い思いさせたヤツなんで、つい切れちゃって♪」
「確かに怖かったわ~・・・あの脱出装置。いきなり真っ白になったかと思ったら、無重力になったりぐるぐる廻ったり・・・遊園地のアトラクションなんか目じゃなかったわ。」
「得したじゃない。」
「あのね~アスカァ・・・」
洞木さんが笑ってアスカと話している。
生きてる・・・


「う・・・うう・・・」
「ど、どうしたの赤木さん?どこか痛い?」
「うわあぁぁぁぁぁぁ!」
私はベットから降りると洞木さんにしがみついて大泣きしていた。
洞木さんは優しく私の髪をなでてくれていた。





ようやく泣きやんだ私に洞木さんが優しく話しかけてきた。
「赤木さん、謝らなくちゃいけないことがあるでしょ。」
「え・・・」
「お姉さんのこと嫌いじゃないんでしょ?」
「あ・・・」
>『嫌い!姉さんなんて大っ嫌い!!返して!洞木さんを帰して!!』
顔から血の気が退いた。
私、なんて事を・・・
姉さんの辛そうな顔が、呆然とした顔が思い浮かんだ。
身体が小刻みに震え出す。
自分から拒絶してしまった。
嫌われる・・・姉さんに嫌われてしまう。


「お姉さんはね、私が断るものだとばかり思っていたそうよ。勧誘も形式だけのものだったそうだし。でも、私が決めてしまったので逆に慌てていたわ。本当に良いのかって何度も念を押されたの。後悔するから止めなさいってね。」
そんな・・・
「私、私・・・」
「いいのよユイ。私が悪いのは確かなんだから。それに、私がもっとしっかりチェックしてたらこんなことにはならなかったわ。洞木さんも本当にご免なさい。」
姉さんが私達に頭を下げる。
「そ、そんな、赤城博士のせいじゃありません!そんなことしないでください!」
洞木さんの方がが慌てしまった。
「だからユイ、あなたも気にしなくていいの。」
「でも・・・でも・・・私・・・酷いこと姉さんに・・・」
「だから良いの。それともやっぱり私のこと嫌い?」
私は必死に首を横に振った。
「私もユイのこと大好きよ。」
ふわっと姉さんが抱きしめてくれた。
また涙があふれてきた・・・
私、まだ姉さんの傍にいてもいいの?




「おお、ここやここや。」
「どうやら感動のシーンらしいねぇ。」
トウジとカヲル君が病室に入ってきた。
私はトウジの姿を見てびくっと震えた。
>『メチャメチャにしたる!』
あれは・・・
>『孕んでしまえ!』
思わず下腹に手を添える。


「いやぁ、やっと解放されたわ。もうあんな長い説教、二度と御免や。」
「説教だけですんだのだからよかったんじゃないのかい?」
「そうなんやけどなぁ~、すまんなあ渚、迎えに来てもろうて。」
「たいしたことないさ。」


トウジが苦笑している。
あれはやっぱり夢だったんだ。恐ろしい顔をしたあのトウジは・・・


「ご免なさい・・・」
「あ、なんや?・・・ああ、バイクの件か?あれはワシが勝手にやったことやし、赤木はんの姉はんの口添えで説教だけで済んだしな。気にせんでええよ。」


ちがう・・・私はたとえ夢でもトウジを侮辱した。男らしさを信条とするトウジがあんな事するわけ無いのに。
「ご免なさい・・・」
「だからええって。」


でも、私は謝る。許されないことだから・・・
きっとあの悪夢は私の願望なのだから・・・
親友を侮辱してまでも私の贖罪を進めようとする、私の身勝手さの・・・


やつぱり私は最低だ・・・







だから・・・もっと罰が必要。


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