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No.21175の一覧
[0] フェイトに看病してもらった(妄想ネタ)[の~な](2010/08/15 18:39)
[1] ライに看病してもらった?[の~な](2010/08/21 15:06)
[2] もう看病じゃないだろコレ[の~な](2010/08/28 00:31)
[3] 風邪は治ったし[の~な](2010/09/05 12:34)
[4] にゃー(エロなし)[の~な](2010/10/03 00:01)
[5] 遅れてきたのは星の光[の~な](2010/10/10 00:33)
[6] それはある休日の過ごし方。[の~な](2010/10/23 23:32)
[7] エロが有ればストーリーは要らなくね?[の~な](2010/12/26 11:58)
[8] 怖くは無いしエロくもない[の~な](2011/01/01 01:49)
[9] ポニーテールがポイントです[の~な](2011/02/28 21:31)
[10] 温かく過ごしたいです[の~な](2011/03/17 19:58)
[11] 理由はひとつ。[の~な](2011/05/22 20:24)
[13] 番外編 18歳未満は見ていけないDOG DAYS[の~な](2011/07/23 14:22)
[14] 想像するのは常に最高のつんでれ[の~な](2011/08/16 14:31)
[15] 個人的には髪は下ろしている方が好き[の~な](2011/11/06 16:01)
[16] ザ・見切り発進~マテリアル編~[の~な](2011/12/04 14:06)
[17] ユーリというよりクーちゃんで[の~な](2012/02/11 22:39)
[18] 帰ってきたザ・見切り発進(再掲載)[の~な](2012/02/18 16:22)
[19] ピンク髪は淫乱といつから錯覚していた?[の~な](2012/06/10 20:05)
[21] とりあえずアイツが悪い[の~な](2012/10/12 20:55)
[22] リコアフター(番外編でDOG DAYS)[の~な](2013/01/14 00:08)
[23] 番外編・いや、別に巨乳に恨みはないしという証明[の~な](2014/05/05 13:56)
[24] 番外編・の、後半に続いた話[の~な](2014/05/09 19:39)
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[21175] 温かく過ごしたいです
Name: の~な◆197e18b3 ID:6c262ae5 前を表示する / 次を表示する
Date: 2011/03/17 19:58

……寒い。ぶっちゃけ寒い。とっても寒い。

窓の外を見ればもうすぐ三月だというのに何故か雪が。しかもそれは、ちらちらとでは無く今日の天候は雪ですと胸を張って言うかの程の降雪っぷり。
まあ、吹雪なんかではないのでマシだとは思うが、それでも気温が下がっている事には違い無い。
いや、もうすぐ春だというのにこんだけ降るだなんて、時期を間違っていませんか、雪さんや。

というわけで、今はこの寒さを凌ぐべく、フルパワーで稼働中のこたつに潜り込んでいる次第。
どうせここは自分の部屋なのだからと周りの目を気にするつもりも無く、ファッションの一切を無視して実用性重視のどてらも羽織るという防寒態勢。
今この時より、俺は人間からコタツムリへとクラスチェンジを果たすのだ!

……でも寒い。まだ寒い。やたらと寒い。
く、何故今日に限ってこれほど寒いのだ……!?

「いや、素直にストーブを焚けばええやろ?」

苦悩する俺にそんな正論を突き付けるのは、対面側からこたつに入っていた八神はやて。
勝手知ったる他人の部屋と、こたつの上にスタンバイさせていた電気ケトルが湧かしたお湯で淹れたお茶で一息つきながらそんな事を言ってきたのだった。
そんなはやても外から来た時の格好、上着を羽織ったままでこたつに入っている。どう考えてもこの部屋は屋外並みに寒いという事だ。
この寒さにおいて、ストーブを焚けば良いというはやての言う事は俺もまた全面肯定する所だ。

ただ、俺が使っているストーブは石油ファンヒーターで燃料は灯油なのだが、この間、その灯油が入っていたタンクを倒してしまい、中身を見事に零してしまったのだった。
おかげさまで灯油の買い置きは無くなってしまい、そしてストーブに残っていた分も使い切ってしまった今はこうやってこたつで耐えるしかないのだ。

だというのに、ストーブを焚けば良い、だと……?
畜生、俺だってストーブ焚きてーよっ、ストーブの生み出す温風が恋しいよっ。でもそれができねーんだよぉっ!!
それとも何か? 昔の偉い人みたいに「パンが無ければお菓子を食べれば~」とやかく、「灯油が無ければガソリンを使えばいいじゃない?」とか言うつもりか?
……そんな真似をしたらストーブが爆発して死ぬわぁ!!

「何でわたしが逆ギレされとんねん!?」

それはあれだ。八つ当たりだ。

「激高から一転してそないに冷静に言われると、わたしの方がやるせないわ」

はやては殆ど冗談としてキレた事を理解したらしい。こたつの上に項垂れるようにタレていた。
まあ、お互いに本気ではないのに言い争いをするなんて不毛以外の何物でもないのだから、こうやってあっさり引いて見せるはやては流石だなぁ。
なんて事を言ってみつつ、俺はみかんをひとつ手に取ると皮を剥いていく。

「というか、ストーブの燃料ぐらい買って来ればええやろう」

はやては正論を別口から攻めて来たが……、諸事情により、ぶっちゃげ外出する気が出ないので、その選択肢も無かったりする。
ま、何せよ今はもうしばらくしないと燃料は手に入らないのだから仕方が無いと文句は言うが基本的には諦めているけどな。
そもそも、こうやってこたつとか、布団にくるまるなりすればいくらでも暖は取れるのだから自分は恵まれていると思えば我慢は簡単だ、っと。

「ほれ、はやて」
「あ~むっ。むぐむぐ……」

はやてと話をしながら白い筋を丁寧に取って、みかんの綺麗なオレンジ色が一房出来たとちょっと自己満足。
その剥いたみかんは身を乗り出して鼻先に突き出せば、はやては口を開いてみせたので、そこに放り込む。
そうしてはやては美味しそうに頬を緩ませながら咀嚼してするのだが、相変わらずこたつの上でダレながらなので、正直に言って行儀が悪い。
ま、俺は行儀なんて殆ど気にしないのだから特に指摘もする事無く、更にみかんの白い筋を剥く作業を続行する。

「あ~、やっぱこたつにはみかんやな~。というわけで、わんもあ・ぷりーず」

口の中にあった分は食べ終わったらしく、はやては口を開けて次のみかんを要求するとアピールしてくる。
そんな催促する雛鳥のような姿を何とも可笑しく思いながら、剥き終わった二つ目をその口の中に放り込む。

「もぐもく。ふわ~、やっぱ果物は誰かに剥いて貰って食べるんが一番やなぁ。
ただ、みかんの白い筋には食物繊維が多く含まれ取るから、実は剥かずに一緒に食べた方が健康にはええんやで?」

豆知識がもたらされました。はやては何気なく言ったような割に、そこはかとなく自慢げな雰囲気が見え隠れしている。
この辺りの知識は車イス生活時に他にやる事が無かったからとテレビや本を見ていた影響なんだろうな。
そしてこういう雑学は自慢したくなるよなぁと俺は思うわけだ。とりあえずは3へぇ~ポイントは進呈しておこう。

「ふふ~ん、君はこの事知らんかったやろ~?」

いや、知っていたぞ。

「って、知っとったんかい!?」

そりゃあ、健康番組でも適当に見てればそんな話もちょくちょく出てくるだろ。
そもそも俺が丁寧にみかんの白いのを取っていたのは、お客様に見た目から美味しく食べて貰いたいという気配りからで、自分で食う分には取らないぞ。
まったく、聞かなきゃただの自慢話で済んでいたのに、こうなった以上ははやてがわざわざしたり顔で話す恥ずかしい人だと露見してしまったじゃないか。
うわ~、自信満々だった雑学を外した時のかなり恥ずかしさは相当なものだよな~。俺だったら恥ずかしくてとてもいたたまれない気持ちになるところだな~、な~?

「~~っ」

なんて事を白々しくも棒読みチックに言ってみれば、言われた側であるはやては見る見る内に血流が顔に上ってくるようになって

「こ、これで勝ったと思うなよー!」

顔を羞恥に染めつつ、捨て台詞を放つのだった。どうでもいいが、唾とかみかんの汁を飛ばすなよ。

「飛ばしてへんわ!」

どうだかな~。なんてからかいつつ、これ以上白いのを取るのも面倒だしと、みかんの残りを半分にしてそのまま自分の口に放り込むのだった。



……なんてやり取りをしたりしてはやてと時間を過ごしていたわけなんだが、そろそろ眠くなってきた。
人間は冬眠なんてしない生き物だが、寒いとやっぱり眠くなるのは生物の常なのか……?
というわけでお休み~、とそのまま仰向けに倒れ込む。

「む、こたつで寝とると風邪引くで? 本気で寝るんやらちゃんとベッドにいかな」

……お前は俺の母ちゃんか?
とはいえ、確かにこたつで寝るのは良くないな。実際、電気ヒーターは起きている時ならともかく寝るにはちょっと温度が高い。
実はそれで、以前もこたつで寝ていたら砂漠を彷徨う夢を見るくらいに汗をかいて喉がカラカラになっていた事もある。
それだけ喉が乾燥していれば病原菌も体に入り込みやすくなる。寝返り等で体温調節をし辛い事も相まって、こたつで寝るという事は風邪を引きやすいとなるわけだ。
そう考えればはやての言う通り、ちゃんとベッドで布団にくるまって寝るべきだ。

「だが、断る!」
「……実はそれを言いたかっただけやろ?」

バレてしまっていた!

ま、今更冷えている布団に潜り込むのも億劫なのだから、このまま寝るつもりなのは本気なんだがな。
というわけで、だ。……なあはやて。俺、この戦いが終わったら、こたつと一緒に添い遂げるんだ。

「わたしは明日この部屋に来たら孤独死しとる君の第一発見者になりたくないで?」

ボケをさらっと流されてしまった。
なにやらはやてがごそごそと動いているらしい気配を感じたので、何をしてるのかと視線だけで様子を窺ってみる。
そしてそこには、こたつの電源が繋がったコンセントに手を伸ばすはやての姿が……!

「えい、ポチっとな」

はやてのヤツ、こたつのコンセントを抜きやがったぁ!?
おいっ、コンセントを抜く掛け声が「ポチっとな」は違うだろ!

「ツッコミ所はそこかい!?
……まあええわ。電源が切れた以上、放っておけばこたつはむしろ寒ぅなる。これで布団に入らざるを得ないわな?」

く、まさかこれほどの強硬策にでるとは……。ニヤニヤと人の悪い笑みを浮かべるはやてに、さっきの意趣返しかと戦慄を覚える。
だがしかしっ、ここで俺は魔法カード『あまのじゃく』発動させる!
このカードの効果により、俺の行動は逆転する。つまり、むしろこたつから出ずにこのまま寝る決意を固めるのだ!

「な、なんやて!?」

ふっふっふ、残念だったな。これではやての勝ち目は失せたわけだ。
敗者は敗者らしく這いつくばるが良い!!

「……風邪、引いても知らんで?」

……それがどうしたコンチクショー!
ここまで来たら前言撤回は出来ない。風邪を引いたらその時は甘んじて受けてやるー!

「……君はどうしてそないどーでもええ所で負けず嫌い根性を発揮するんやろうなぁ」

あとはもうはやてが何を言おうとも動く気は無いと、俺も意固持になって寝る体勢を維持するべくきつく目を瞑ると、はやての呆れ声が聞こえてくる。

「まったく、風邪をひかれても困るし、こうなったら仕方が無いわな」

そして更に何やらはやてがもぞもぞ動くも、何をされても動く気の無い俺に対してどんな無駄な努力をする気なのかと薄眼を開けてみてみると……。
こたつの向こう側であるはやての居たはずの所には誰もいなくなっていた。
なら、はやてが何処に行ったのかといえば……。

「ぷふぁ~っ」

こたつの中を伝って対面側から俺の入っている側にはやてが出現を果たした!
狭いこたつの内部では息苦しかったのか、出ると共に無駄に大きく息を吐き出しながら現れたはやては、そのまま寝そべっている俺に覆いかぶさるように倒れ込む。
そして更に俺の胸板に顔をうずめるようにして抱きついてくる。

「ほら、一人なら寒いかもしれへんけど、こうやってふたりでぴったりくっ付いていればぬくぬくや。
これなら寝てても風邪は引かへんやろ?」

突然のはやての行動に目を白黒させていると、はやては悪戯が成功したような笑みを浮かべながら自分の匂いを付けるようにすり寄ってくる。
人肌はどうしてこんなに温かいのだろうか。そんな事を思いながら、このなんちゃって湯たんぽの頭をそっと撫でるのだった。

「って、誰がなんちゃって湯たんぽや!?」

とりあえずノーコメントで。











この後18禁シーンに入るのですが、内容が思いつかなかったのでここまでです。
こたつでエッチなんて、一体何をするんだろう……?


あと、地震の影響については、自分の家に限って言えば特に被害は無かったです。
日本列島、北から数えて3番目ぐらいの太平洋側の県南地方在住でこの程度で済んで幸運だった以外に言葉は無いです。
というわけで、生存報告という意味を込めてちょっとだけ更新?


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