ふああぁぁぁぁ…………あー……よく寝た。
んー、何か変な夢を見ていたような……確か三期のティアナと一緒に……?
まあいい、いずれはそうなるんだから気にしないでおこう。
さて、今日の朝飯はっと。
管理局本局・賓客室 午前八時半
「お味はいかがですかカリムさん」
「ええ、とても美味しいです。シャッハが言っていた通りね」
にこりと微笑むカリム・グラシア、その隣に座るシャッハ・ヌエラも穏やかな笑みを見せている。
ちなみにもう一人の付き人にしてシャッハを脅している悪人スーグニ……いや、部下Sと呼ぼう。
その部下Sは自室で書類の作成を頑張っている、自分から進んで進言して張り切る良い人だ(笑)。
シャッハはカリムに不審がられない為の口実だと思っている、実際は居ても邪魔なので俺が命令しただけ。
で、この部下Sだがちょっと考えて"女の痴態を見て楽しむタイプ"にした。
傀儡にシャッハを与えるのは勿体無い、許したとしても手コキやパイズリに素股までだな。
なので奴の口からそういう趣味だとシャッハに伝えさせた、ついでに今朝の朝食に俺を誘えとも言わせた。
これを言われたときのシャッハの表情には安堵感が見えた、少なくともセックスを強要されないと思ったのだろう。
まあ、他人とのセックスを見て楽しむという方法もあるんだけどね。
どうやらシャッハはこの手の知識は余り無いらしい、シスターがその手の知識に詳しかったら問題だけど。
だがそれではつまらないので部下Sには"エロいシスターへの道・初級編~応用編"も作成させてある。
シャッハやカリムと会う機会が少ない今は自習も必要だ。
ちなみにシャッハの俺に対する印象はかなり良い、今朝部屋に来たときも顔を赤くしながらもおはようのキスをしてくれた。
勿論これは命令されての事だけど、それで昨夜の事は相手が俺だからあんな破廉恥極まりない事をしたと説明するシャッハ。
一言で言うと「一目で好きになったから抱いて欲しかった」である、本人も絶対無理があると分かっているので泣きそうな表情をしていた。
一応断ろうとしたのだがシャッハとしては絶対に引き下がれない、何せ彼女の肩にはカリム他諸々の命運がかかっているのだ。
「関係持っている人が(複数)いるんだけど……」
「構いません、二番目でも三番目でも」
「教会に入るとはまだ決められないし」
「この事と勧誘は無関係です」
「……ねえ、ひょっとして何か人に言えない事情があるの?」
「――っ!」
「……」
「……」
「うん、分かったよ。何も聞かないし、シャッハさんが望むならそうするよ」
手を握ってオリ主スマイル。
「……っ……あ、ありがとうございます」
感涙、感謝の抱擁。
うんうん、奴の脅迫を受けている身としては俺の存在はとおってもありがたいだろう。
傷ついてボロボロの心を気持ち良く癒してあげないとね、フェイトに続いて一切の暗示無しの二人目はシャッハだね。
帰り際にもう一度キスをして笑顔で去っていくシャッハ。ふふふ、もう暴力シスター何て呼べそうにないね。
現に目の前にいるシャッハに視線を移すと、とても温かな笑みを返してくれる。
これでシャッハについてはほぼ完璧だ、後はカリムだがこっちはそれほど難しくもない。
レアスキルを持っていても戦闘力は大した事ないんだこの人、シャッハからの情報を考えるに今の俺でも捕縛は可能。
元々前線に出る人物では無いからね、騎士としての鍛練をしていてもシャッハには届かない。
もっともSランクの戦闘力を持っていてももはや無意味なんだけど、お茶も飲み終えたしそろそろいいかな。
部下Sに念話を飛ばしてシャッハを部屋に呼ばせる、部屋の通信モニターで書類について相談がどうのと話している。
拒む事ができないシャッハはカリムに断りを入れてから退室、これで数時間潰してもらおう。
うおっほん、それではグラシア家のお嬢様カリムさんとお話しするか。
施設への寄付の話はシャッハから伝えてある、なのでカリムは今朝も快く招き入れてくれた。
くくくくく、シャッハの信頼が厚い分その人物が警戒していない俺を警戒していない。
やはり先にシャッハを手の内に収めたのは正解だ、持って来たアロマキャンドルに火をつけて楽しくお話。
ベルカの事や教会の事、それに今後も施設には積極的に支援するなど真面目な話を続けた。
三十分ほどすると教会の仕組みを説明していたカリムの瞼がうっすらと落ちてきた。
軽く頭を振って不思議な顔をするカリム、疲れが残っているのではと声をかけると大丈夫だと返す。
しかし、また三分も立たない内にウトウトとしてついにはソファに倒れてしまった。
「おおカリム、倒れてしまうとは情けない」
「……すー……すー」
「ふはははは、よく効いているようで何より」
ぷにぷにとカリムの頬を突きながら薬の効きを確かめる、種は簡単さっきのお茶とアロマキャンドルのせいだ。
シャッハには今朝のキスの時に中和剤を飲ませておいたので効果無し、ただ寝ているように見えるがそうではない。
二つの薬の効果によって精神抵抗を極限まで無くしている、一応レアスキル保持者なので念を入れた。
さて、まずはスカートを捲ってと……おー、白のレースだ。
いかにもお嬢様って奴だね、デザインも凝ってるし高いんだろうなあ。
ん? 何か良い匂いがするな、ぼすっと股間に顔を埋めてくんくんと嗅いでみる。
「うーん、こんな所に香水をつけているとはアリサみたいな事してるな」
くいっとパンツを下ろして整えられた金髪を確認、手入れされているようで結構。
取りあえず足をひらかせてまんこを検査、綺麗なピンク色の花びらを開いて奥を見る。
うん、やっぱり処女か。
パンツを抜き取ってから代わりのパンツを穿かせてスカートを戻す、上体を起こしてちゃんと正面を向かせないとな。
ポケットから覚醒剤のスプレーを出してシュッとひと吹き、ややあってぼんやりした表情のカリムがこちらを見た。
目の焦点が合っていない――良し、じっくりと正面から暗示を重ねがけしていく。
ふう……流石に一時間も集中して使うと少々頭が痛い、お陰でさまざまな情報が得られた。
しかしゴキブリってミッドにもいるんだね、そんで持ってカリムはそれが死ぬほど嫌いと。
子供の頃に服の中で這い回られたのが原因らしい、ありがちだがとてもありがたい情報。
良い事を聞いたので本当に死ぬほど嫌いになってもらった、姿を見ただけでまともに動けないほどに。
嫌悪感と恐怖を引き上げておく、これで部屋にいるかもしれないと考えるだけで怖がるだろう。
他の何よりも優先してGから身を守る事を選ばせる、あくまで自分だけの時だけだが。
ここまですれば大丈夫だろう、他人の前でそうなったら大変なので俺の前以外では今まで通りでいい。
こういう"単純な条件付け"ならいくつも植えつける事が可能だ、後ははやてと同じく性行為に興味を持たせよう。
シスターだし奉仕好きにしておくか、恥ずかしさより先に好奇心や達成感を優先させる。
後は性行為の知識をちょいと教えてっと、基本的な事しか知らないからな。
だが頭は良いので吸収も早いだろう、快感を覚えてもらう為にも三日に一回は自慰行為をしてもらう。
何事も修行という考えを持ってるからこういったすり込みが楽でいい。
今はこんな物でいいだろう、後はこの極小サーチャーに精巧な玩具のゴキブリをくっつける。
これでカリムにはこのゴキブリが本物に見える、ふふふふふ。
正気に戻す前に部下Sの状況を確認しよう、携帯端末を立ち上げて部屋の様子を映す。
「んっ、んんっ……あっ、ああっ……くぅんっ」
「そうそう、もっと足を広げるんだ」
うん、シャッハが下半身だけ裸で自慰行為を見せ付けているね。
上はいつもの尼僧服というのが良い、両手を使ってまんこを弄るシャッハの姿は素晴らしい。
このまま見ていたいがそうもいかない、こっちもそろそろ楽しむとしよう。
この部屋が防音仕様で助かった、流石に結界を張ったら気づかれるかもしれないからな。
ではカリムさん、シャッハと同じくちょっと恥ずかしい思いをして見ようね。
毛布を持って来てから覚醒剤を吸い込ませて、十秒後に意識がはっきりするようにしてからソファに倒す。
「――さん、カリムさん?」
「……んっ……あ、えっと……」
「あ、目が覚めた?」
自分の顔を覗き込む俺をキョトンとした顔で見るカリム。
そうして倒れたカリムの前にしゃがんでいると、いきなりがばっと勢い良く体を起こした。
まだ事態が把握できていないカリムに眠ってしまった事を話す。
「そうでしたか……恥ずかしい姿を見せてしまいましたね」
「そんな事ないよ、疲れていたんなら仕方ないよ」
「いえ、だとしても対話の途中で寝てしまうなど失礼以外の何物でもありません」
そう言って深々と頭を下げるカリム、顔も赤くなっており本当に恥じているのだろう。
寝てしまったカリムに毛布をかけて待っていた俺に礼と謝罪を述べる。
はははは、そんなに気にしなくても今からもっと恥ずかしくなるからいいのに。
すすすーっと音を立てずにカリムの背後に忍び寄るGモドキ一号・二号。
ピタリとソファの背もたれに着地する一号、床に着地して足元に這いよる二号。
落ち着いたカリムが話を再開させようと姿勢を正す、その時一号がふわりとカリムの右肩に乗る。
「あ……あー、カリムさん動かないで」
「? どうしたのです?」
「いやその、右の肩に虫がいるよ」
「えっ…………あ、ああ……いや……いやぁ……」
おお、カリムの顔が真っ青だ。
ブルブルと震えて一号を恐怖の眼差しで見ている、ぎゅううぅっとスカートを掴んで必死に堪えるカリム。
ふふふ、微速前進だ一号。命令を受けた一号がカサカサと肩を下りて胸の中心へと向かう。
「ひぃっ――っ! いやぁ、こないでぇ……ああ、ううぅぅ……」
「カリムさん、今捕まえるからじっとしてて」
涙目で震えながらゆっくりと頷く、ちらりと下を向くとカリムの右足のスリッパの上には二号が待機している。
声を出さずに指先でカリムに教える、すると二匹目を見た途端完全に硬直してしまった。
そこで素早く二号がスカートの中へ潜り込む、続いて一号も上着の中へと進入を果たした。
「きっ――きゃああああぁぁぁぁぁっ!! いやあぁぁぁっ! いやいやいやぁっ!」
「どわっ、耳が痛い耳がっ」
メダパニ状態のカリムの悲鳴が鼓膜を直撃する、防音でなかったら絶対に外に聞こえているぞ。
目の前にはスカートをばっさばっさと捲り上げる金髪お嬢さんがいる、ちらちら見える白いパンツが眩しいね。
だが二号君はそんな事では離れないよ、さらに操作して太ももからパンツの中に滑り込ませた。
「………あ、あぁ…………」
「えっと……どうしよう」
見るだけでも恐怖を覚えるGが服と下着の中に進入したのだ、余りのショックに硬直してしまうカリム。
こうなると手の出しようがないので困った表情を浮かべる、そして一号には胸の辺りでもぞもぞと動いてもらう。
ビクンと体を震わせるカリム、顔を青ざめさせながらもゆっくりと手を動かして上着のボタンを外す。
すとんと上着が床に落ちるとその下からは白いブラウスが見える、その下とブラの間でもぞもぞと動く一号。
再び震えるカリムの手が動いてブラウスのボタンを外していく、ここで建前として後ろを向いておく。
暫くすると短い悲鳴が聞こえる、どうやら後はブラだけのようだね。
震える声で振り向くように言うカリム、それに従って向き直ると胸の谷間にピタリと張り付く一号の姿があった。
「お、お願いです……取って、下さい……」
「う、うん」
おずおずと中々に発育の良い胸に手を伸ばす、その手が一号に届く寸前にシュパッとブラの中に隠れる一号。
そのまま困り顔でカリムを見ると、背中に手を回してブラのホックを外しにかかる。
ふふふ、Gの恐怖と相手が子供だから恥ずかしさを感じてる暇もないよね。
ぱさりと白いブラが床に落ちる、そのブラに負けないくらい白い双丘がぷるんと見えた。
この年齢にしては大きい部類に入る、ピンク色の綺麗な乳首がぷるぷると震えている。
右の胸の乳首の上にピタリと張り付く一号、ここまでくると脱ぐ物もないのでひょいと摘み上げる。
そのまま部屋に設置してあるダストシュートへ捨てた、正確には捨てた振りをした。
だが上半身裸のカリムはいまだ震えている、二号がパンツの中を占拠しているからだ。
再びカリムがお願いするが一応躊躇っておく、それでも頼みますと言うカリムがゆっくりとスカートを持ち上げていく。
グラシア家ご令嬢のストリップショーとはありがたや、さっきも見たが本人が見せてくれるのはまた一味違う。
やがて腰の辺りまでまくられたスカートの中に白いレースのパンツが現れた、この温かい布の中に二号が潜んでいる。
今はまんこの真ん中にいるがそれでは刺激が足らないようだ、なので後ろの穴めがけて前進させた。
「――っ!? あ、あぁっ……だ、だめっ……それ以上はっ……いやぁっ」
「どうしたのカリムさん」
目の前の肉付きの良い太ももがガタガタと震えている、これは予想以上にショックが大きいらしい。
だがこのオリト容赦せんっ、二号は尻に到達するとカリムの尻穴に突貫した。
本来なら突貫するのはG一号だが、ここはG二号でアトミックバズーカ級の衝撃を与える。
普通のGなら有り得ない力でずぶりと進入する、恐怖の対象が尻穴に侵入を果たした。
この余りの衝撃にカリムの精神は限界を超えてしまった、喉を痛めるのではと思う程の絶叫を響かせる。
そして目の前の絶景からは刺激臭と共に温かい液体がじょろろ~~~っと溢れてきた。
これが趣味の奴ならば「聖女様の聖水だ、ありがたやー」とか言うのだろうが俺にはその手の趣味は無い。
カリムを見ると放心状態で座り込んでいた。あーあ、スカートまで濡れてるよ。
もはや尻穴に入っている二号の事も感じ取れないようだ、もっともこのままでは不味いのでカリムを立ち直らせるしかない。
目の前で洗濯機がうぉんうぉんと動いている、中には汚れたカリムの服が入っていた。
あれから何とかカリムを立ち直らせて風呂に入れる事に成功、やや表情が虚ろだったが大丈夫だろう。
これで俺が大人だったら立ち直れたかどうか、今ごろカリムは聖王に祈りを捧げているかもしれない。
カリムがシャワーを浴びている間に床を掃除しておく、部下Sの部屋ではシャッハが五回目の絶頂を迎えていた。
うーん、後三回程イッてもらうか。
部下Sに指示を出してからカリムを待つ、部屋から出て行こうとしたのだけど引き止められたのだ。
またGが出たら怖いと言うのもあるだろうが、本当はこの事を口止めしておきたいのだろう。
何せ子供とは言え男の俺にまんこと尻の穴まで見られたからな、カリムでなくても恥ずかし過ぎる出来事だと思う。
あの後二号を尻から脱出させようと動かしたら再びカリムが錯乱した、泣きながらどうにかしてと頼むカリム。
結局パンツを下ろして尻をこちらに突き出す格好を取らせた、そして尻肉をむにっと開いて二号を回収。
失禁した上にまんこと尻穴を見られる、余りの羞恥に泣き崩れるカリム。
手を洗ってカリムの背中を撫でつつ慰める、やがてふらふらと立ち上がったカリムはシャワー室へと向かった。
さて、これでしっかりと恩を売った事になるわけだ。
しかもこちらに非が無いから責任がどうとかいう話にもならない、そう言ってくる場合も可能性としてはあるが子供相手では低い。
口止め料は既に考えてあるからそれを有効活用させてもらおう。
と、結構手間取ったから時間をくってしまった。
そろそろシャッハを戻さないといけない、映像で確認すると薬とバイブで無理にイカされたシャッハが伸びていた。
あれでは直ぐに立てないな、取りあえずカリムの服を用意しておこう。
「ふーん、これで全部なの?」
「……はい、そうです」
目の前にはどんよりした瞳の部下Sがいる、何か教会以外の情報が無いか聞いて見る事にしたのだ。
シャッハとカリムはやや早い昼食を暗い顔で済ませて部屋で休んでいる、俺の前では笑顔を浮かべていたが明らかに無理していた。
今日の会談は六時頃だと言っていたからそれまでにはシャキッとしているかな?
あの後何度もカリムから謝られた、感謝もされたがとにかく謝られた。
当然絶対他言しないと約束もした、そこに一番力を込めて頼んでいたのは間違いではないだろう。
口止め料としては教会やベルカ自治区で通用する特殊身分証をもらった、これで教会に所属していなくても結構な信用が得られる。
グラシア家が発行している物で絶対に信用がおける人物だけに渡していると聞いたからな。
場所によってはかなり有効な証明書だろう、それに今聞いている犯罪者の情報も貴重な物だ。
この男ミッドチルダの犯罪者組織の幹部だとか、これは使えると思って組織構成を聞いているのだけど……。
「構成員が七人て……しょぼいなあ」
「……少数精鋭です」
「ふーん、Bランクのあんたが幹部なのに精鋭ねぇ」
「……自分は情報担当です」
「はいはい、それじゃあ残りの面子はどんなのがいるの?」
「……資金調達の担当がDランクで一人、戦闘担当が残り五人」
「ふむふむ」
「……陸戦Aランクが三人、陸戦AAが一人、空戦AAが一人」
「何ですと?」
耳をほじって聞いていたが聞き捨てならない単語が出た、陸戦Aが三人とAAが一人に空戦AAだって?
何でこんな小悪党が所属する組織にそんな高ランク魔導師がいるんだ。
スカの所に補欠として売り込みにいけるぐらいの戦力じゃないか、そこらへんの小隊より強力だぞ。
気になったのでさらに詳しく聞きだす。
Dランクの奴は違法研究所からの脱出者、Aランク三人は教会の元騎士。
陸戦AAと空戦AAは地上部隊の元管理局員か……何と言うか落ちぶれ組って感じだな。
いやいや、何か冤罪で局や教会を追放されたのかもしれない。
犯罪者だからと言って偏見はいけない、それぞれの退職理由を聞いてみよう。
Dランク・違法研究所の資金を横領しようとして発覚、薬を打たれてゴミと共に死ぬところを奇跡的に生還。
Aランク三人・教会のシスターを拉致監禁しようとして失敗、逃亡。
陸戦AAランク・地上部隊の人妻局員を襲う計画を立てるも失敗、逃亡。
空戦AAランク・色々なネタで手当たりしだいに女性局員を脅迫、発覚して逃亡。
小悪党だ、こいつら正真正銘の小悪党だ。
一人も犯罪が成功していない、ある意味目の前のこいつが一番優秀か?
まあいい、気を取り直して組織の名前を聞いてみよう。
「組織の名前は?」
「……カニミソ団」
「お前らマイアミ出身かぁっ!」
「ぶべらっ」
思わず右ストレートを放った俺は悪くない。
それにしてももうちょっと何とかならないかな……まあいい、馬鹿らしい名前の方が油断を誘えるだろ。
そのカニミソ団とやらは俺がそっくり頂くとしよう、こいつが情報担当なのは幸いだったな。
残りのメンバーのさらに詳細な情報と連絡方法を聞きだそう。
「ふーむ、ここがミッドチルダか……何か本局と殆ど変わらないなあ」
「建物の中だから当然よ、面白い子ね」
くすくすと笑う出迎えのお姉さん。
ふふふ、エロ主はミッドに立ったぞ。
あれから速攻で本局の転送ポートの使用許可を得て、直ぐにミッドへと直行したのだ。
俺だけが特定の用事が無いというのがまた役に立った、ミッドで色々な物や情報を仕入れたいと言うのが建前の理由。
フェイト達にもデバイスの貴重なパーツを見つけてくると言っておいた。
そういえば、見送りに来たユーノとロッテがやけに仲良くしていたな。
それもロッテの「相性が最高だよこの子」と言う念話で納得したが。
ユーノもこれで喜んで無限書庫で働くだろう、クロノがロッテの浮気に気づいても文句言えないのが辛い所だな。
現在時刻は午後一時二十分、受付のお姉さんにお礼を言ってからいざミッドの街へと足を踏み出す。
向かうは犯罪組織・カニミソ団のアジト。
「……えーっと、確かに住所はここだよな」
部下Sから聞き出した住所、そして目の前には一件のラーメン屋。
名前はミッドガンズ、ラーメン屋の名前じゃないがもう何も言うまい。
研究所でコックだったからカモフラージュも兼ねているのだろう、しかしこれが資金調達の一環とはやっぱりしょぼい。
だいたいこんな寂れた区画じゃたいして客もこないだろうに。
まあ、一応本人は死んだ事になってるし手術で顔も変えてると言っても街の中心で営業は出来ないか。
魔導師としての実力は確かだが、どこか抜けている連中だと言っていたがそれじゃ駄目だろ。
もっともだからこそ傀儡に最適な人材とも言える、今日は休業日なので裏手にまわってノックを三回。
トトン、トントン、トントントンッと。
「……誰だ、今日は休みだぞ」
「そこを何とか、カニミソスペシャル一丁」
「……入れ」
「はーい」
聞き出した合図と合言葉で進入成功、俺の姿を見て驚いたようだが組織のカードを見せると地下に案内された。
元は工場か何かだったのか結構広くアジトとしてはまあまあかな。
連絡を受けて六人全員揃っていたがどれも平凡な顔だった、時間も惜しいのでさっさと片付けよう。
手土産の高級酒と一枚のディスクを取り出す、再生が始まってスクリーンに映ったのはシャッハの自慰映像。
もちろん無修正なのでとても喜んでくれた、特に元教会の奴らはかぶりつきで見ている。
皆で部下Sがとうとうやりやがったと祝杯を挙げる、持って来た高級酒をガブガブと飲んでシャッハの痴態を鑑賞するタコ共。
「ふう、世の中の犯罪者がみんなこうだったら管理局も苦労しないだろうに」
薬入りの酒で潰れた連中を次々に支配下に置いていく、薬のお陰で洗脳しやすいとは言え六人は手間だな。
とはいえこれで手駒が七体出来た訳だから文句は言わないでおこう、これからは存分に役に立ってもらうよ。
普通の暗示とは違って精神を支配する完全な洗脳、頭が無くならない限りこの洗脳は解けない。
手駒もそうだがこのアジトに転送設備があったのが嬉しい、しかも中々に高性能なタイプ。
これなら座標を入力しておけば地球に置いてあるポッドと繋げる事もできる。
直接ミッドと地球を行き来する事も可能だ、これは実に美味しい収穫だ。
午後二時四十分、全員を下僕にした俺達はとある建物を目指している。
陸戦AAの奴から得た情報では現在一人暮らしと聞いた、タクシーの運ちゃんに無料で送ってもらい到着。
目の前にはとても立派なマンションがある、物陰で陸戦AA――部下Kが持つ荷物袋の中に入る、誰かに俺の姿を見られても不味い。
一応、部下Kもウイッグと眼鏡で変装も完璧。これで宅配業者の出来上がり。
シャマルがやったような怪しい格好ではないぞ、エレベーターに乗り込んでいざ目的の階へ。
支配下に置いた管理人から得たマスターカードキーのスペアが頼もしい。
「ここだな、周囲に人影は無し――クーちゃん起動」
袋に包まれたままデバイス・クーちゃんを起動させる、その穴に部下Kがドアの向こうに極小ステルスサーチャーを放り込む。
直ぐに旅の扉を閉じて近くの非常階段へと向かう、そこで身を隠して部屋の様子を伺う事にする。
一旦袋から出て携帯端末に部屋の様子を映す。
「……いないな、もう寝てしまったのかな」
リビングを見渡しても誰もいない、明かりがついているから留守と言う事はないよな。
ん? 向こうの部屋から誰か出てくるぞ。
おお、あの艶やかな紫色の髪は間違いなくメガーヌ・アルピーノ。
そう、あの陸戦AAの奴が狙ったのはメガーヌだった。
もっとも襲う前にクイントに邪魔されたらしい、怒りに任せて戦いを挑んだが返り討ちにされて片方の玉を蹴り潰された。
玉が一つ→カタキン→部下Kの誕生であった、クイントは怒ると凄い事をするね。
以来クイントが怖くて手が出せなくなったと聞き出した、何とも間抜けな話だが集めた情報が真実なら俺に取ってはありがたい。
なにしろほぼメガーヌのストーカーと化していた奴だ、これでもかと言う程個人情報を持っていた。
ちゃんとアジトにバックアップを残していたのだからそこは褒めてやる、その情報はとても有益な物だった。
まずルーテシアはもう生まれている、一年早いかもしれないが気にしない。
ただ、ちょいと健康に問題があるらしく今は病院にいた。
どうやらリンカーコア関係らしいが命に別状は無い、そしてメガーヌは現在独り身。
旦那とは離婚していた、理由は仕事と生活での仲違い。何気に部下Kの事も理由の一つ。
プレシアと似たような理由だが大変結構、それより重要なのはメガーヌ個人の事だ。
どうやらメガーヌは快感に弱いそうだ、弱いと言うよりはとても感じやすい体質だとか。
旦那のチンコが標準より小さく、愛撫も殆ど時間をかけないにも関わらず夜の生活は普通だったとか。
これは部下Kが旦那を脅して得た情報、ここまで手間をかけて失敗したのだから報われない。
まあ、これが原因で事がクイントやメガーヌに発覚したらしいから運の無い奴だ。
それはそうとシャワーでも浴びていたのか髪の様子を気にかけるメガーヌ。
うーん、若くて健康的な元人妻だなあ。
部下Kの手に落ちなくて本当に良かった。ん、何やらお菓子を用意しているな。
「こんなものかな、んー……約束の時間まであと少しね」
誰か来るのかな、できるならメガーヌ一人だけが理想なんだが。
「今日のお菓子はクイントの好物だから喜んでくれると思うけど」
くすりと笑うメガーヌの笑顔と情報にビシイッとサムズアップ。
クイントだと? クイントと言えばクイントだねっ。
おほん……落ち着いて、クイント・ナカジマだ。
そうか、今日は仕事は休みでクイントが来るのか…………うむっ、クル〇曹長っ! 作戦変更でありますっ!
シャッハと同じ手をメガーヌに使おうと思ったが中止しよう、瞬時にエロ主としての頭脳がフル回転して作戦を立てる。
カリムの裸は見られたがそれだけだった、少々欲求不満だったから丁度良い。
多少の危険はあるがやむを得ない、メガーヌもクイントも犯れればさらに力は増す。
たまには危険を冒さないと危機感が薄れてしまう、証拠がなければ管理局も迂闊に手が出せないだろう。
良し、今の内に残りの部下共に働いてもらおう。今日は忙しくなりそうだ、うわははははは。
さて、部下Kに花束を買いに行かせて待つ事暫し。
やや紫がかった青いロングポニーが素敵な若奥様、クイント・ナカジマがやってきました。
少し太めの眉も実に良い、恋姫の翠(馬超)も好みな自分としてはグッドです。
格闘主体とは思えない優しそうな雰囲気だ、しかも服装はレモンイエローのシャツに白のフレアスカート。
メガーヌはピンクのトレーナーに同じく白のフレアスカート、どっちも良く似合ってらっしゃる。
クイントならタイトスカートも似合うと思うがまあいいや、クイントがインターホンを押しとメガーヌが出迎えに行く。
その時を逃さずにクーちゃんを使って用意された飲み物に薬を垂らす、お菓子にもスプレーをプシューッとかけた。
これで暗示が効き易くなるだろう。
一応高ランク魔導師だから油断しない、ランクがクロノより低くても経験があるから精神抵抗が高いと予測する。
カリムみたいに時間をかければいいが今回はやらない、ここから気合を入れていかなければ。
二人が飲み物と菓子に手をつけたのを確認して行動開始、部下Kは万が一の時を考えて待機させる。
オリトの姿でドアに向かってインターホンを押す、やがてメガーヌの声が聞こえた。
「はい、どちら様ですか?」
「えっと、こういう者です」
インターホンのカメラに向けてレティにもらった身分証を見せる。
局員としてではないが、管理局が身分を保証する証明証だ。
首をかしげながらもドアを開けてくれるメガーヌ、生で見ると本当に美人だ。
「突然お邪魔してすみません、実は――」
管理局と教会、そしてベルカ関連で興味を持ってうんぬんと言う説明をした。
局員に住所を聞いてカクカクシカジカ、突然訪問のお詫びに花束どうぞ。
何日もミッドにいられないのでピーチクパーチク。
やはり子供は便利です、人事部発行の身分証はバッチグーです。
二人共嫌な顔をせず歓迎してくれました、ゼストの事も知っているが会うなら綺麗なお姉さんが良いと言ったのもウケました。
横に座るクイントが頭を撫でてくれます、母性溢れるメガーヌに頼れる姉御肌のクイント。
たまらんねー、もう心のチンコがはち切れそうだよ。
てなわけでここからエロ主モードに入ります、二人に手を出してもらうように頼む。
良い物だと言う俺に手のひらを差し出す二人、手に握った無心注射器をポスッと注射。
「えっ?」
「っ! このおっ!」
「うわっ!?」
呆けた表情のメガーヌ、しかしクイントは瞬時に顔を強張らせると差し出した手で逆水平チョップを繰り出した。
慌ててソファから飛びのいて避ける、だが着地したと同時に回し蹴りが襲って来た。
腕をクロスさせて防ぐが止めきれず壁に飛ばされる、背中と腕に衝撃が走るが何とか咳き込まずにすんだ。
つーか、薬打たれてなんでこんなに動けるんだ? メガーヌなんか倒れて何もできないのに。
「……っ、何か変な薬使ったわね……念話が……出来ないっ」
「くっ、デバイスは取らせないっ」
息を吸い込んでテーブルにダイビング、寸でのところでクイントの待機状態デバイスをキャッチ。
めまいがするのか手で顔を押さえて頭を振るクイント、顔を上げてこちらをキッと睨みつけて来る。
その表情は完全に戦う者のそれだ、こんな状況でなければその凛々しさに見とれているところだ。
「どういうつもり? 君は何者なの?」
「……さっき説明した通りだよ」
「だったらどうしてこんな事をするの? 今なら冗談で済ませてあげてもいいわよ」
「冗談じゃないと言ったら?」
「管理局局員として君を逮捕するわ――フッ!」
「うわっと!」
テーブルに載っていたトレイを投擲、半身になってそれを避けると踏み込んだクイントが踵落としを――はあっ?
「せいっ!」
「なんとおーっ!」
スカートの中を見たい衝動に耐えて半身のまま横っ飛び、薬のせいもあるのか何とか見切れるスピードだ。
しかしスカートで踵落としするか普通、バリアジャケットならともかく……これも相手が子供だからかなあ。
「驚いた……お淑やかな女性だと思ったのは間違いだったんだ」
「余計なお世話よっ」
眉を吊り上げて正拳を放つクイント、その腕をかろうじて受け流す。
この後の事を考えると魔力は温存したい、だから薬を使ったってのにこのありさまだよ。
受け流した拳は勢い余って壁に当たった、ベキョッという音と共にへこむ壁。
「……薬が効いてて素手なのに……猛獣並みの腕力?」
「ふ、ふふ……もう手加減無しよっ!」
引きつった笑みを浮かべたクイントが腰を落として力を溜める、さっきのパンチも手加減してないような気がするけど。
それはともかくこのままじゃ不味い、必殺の一撃を叩き込もうとしているクイントにこちらも構える。
両拳を口元に持っていくピーカーブースタイル――特に意味はないけどね。
「その一撃止めて見せるよ」
「随分自信があるのね……なら、いくわよっ」
小細工無しの全力の一撃、喰らえば腕も肋骨も砕かれそうなその一撃を前に取る行動はただ一つ。
「拘束のバインドーッ!」
「なっ――きゃあぁっ!」
必殺捕縛のバインドによって倒れるクイント。
危ないところだった、あんな一撃まともに受けられるかってーの。
「ちょっとっ! 卑怯よっ!」
「魔導師が魔法使って何が卑怯なの?」
わめくクイントに冷静に返す、倒れたままのメガーヌがコクリと頷く……以外とお茶目?
「うっ……受け止めて見せるって言ったわ」
「止めて見せるって言ったんだ、誰も格闘技で防御するなんて言ってないよ」
はぁ疲れた、捕縛状態のクイントに近寄ってもう一度注射。
「うくっ……私達を……どうする気よ」
「……ごめんなさい」
「「は?」」
いきなり床に手をついて土下座をかます俺に呆ける二人。
角度を変えてメガーヌにも謝る、目をパチクリさせて首を傾げるメガーヌ。
「お姉さん達には申し訳ないけど……と、その前にトイレどこかな?」
がくりと首を落とすクイント、メガーヌが目線で教えてくれたのでトイレに入る。
少し間をおいて再び二人の前に立つ。
「メガーヌさん、タオルとお湯使わせてもらったから」
「私とクイントをどうするつもりなの?」
「えっと、今からセックスするつもり」
「「なっ!?」」
先ほどと同じく綺麗にハモル、流石に想像していなかったのだろうか。
これが大人だったらそう考えるのかな、取りあえずメガーヌに近づいてお姫様抱っこで持ち上げる。
「あ、軽い」
「ちょっ、ちょっとまって!」
声が出せるぐらいには慣れたのか慌てるメガーヌをソファに戻す。
え? と戸惑うメガーヌに背を向けて芋虫状態のクイントを抱き上げる。
「ううっ、重い」
「そんなわけないでしょっ! メガーヌと変わらないわよっ! 身長だって同じなんだからっ!」
がううっ、と噛み付くクイント。
この状態でもバインドを断ち切りそうな勢いだ、もっともそれは不可能だけど。
クイントを抱き上げたままでメガーヌに向き直る、なるべく気乗りしなさそうな表情を浮かべてと。
「どっちを先にしようかな」
「本気……なの?」
「うん」
「そんな事をすればどうなるか分かってるの? 子供といっても唯じゃすまないわよ」
メガーヌに問いに答える俺に抱かれたままのクイントが諭すように言う。
「そうだね、でも止めないから」
クイントを抱いたままで寝室らしき部屋に向かう、見事当たりだったのでベッドの一つにクイントを下ろす。
一応ベッドが二つあったのでリビングに戻ってメガーヌを持ってくる。
二人を別々のベッドに寝かせてクイントのバインドを解除した、二度薬を打たれているので碌に動けないだろう。
……念のために濃度四倍――五倍の媚薬を首筋にプシュッと打っておく、さっきの事もあるし油断しない。
そして二人に避妊魔法をかける、説明するとやはりと言うか二人共驚いた顔をしていた。
「うーん……メガーヌさんにしようかな、壁を壊す人は怖いから」
「原因は君でしょうっ」
叫ぶクイントを無視してメガーヌのスカートをめくる、中からはすらりとした細い足と薄いベージュのパンツ。
「や、やめてっ! 見ないでっ!」
「このおっ! やめなさいっ!」
身を捩るメガーヌと必死に身を起こそうとするクイント、スカートを腰までまくったままでメガーヌに顔を近づける。
「だ、だめっ――んむっ」
「メガーヌッ」
顔をそむけるメガーヌを強引に振り向かせて唇を奪う、薬のせいもあってこちらの舌を噛み切るような真似は出来ない。
するりとシャツの間から手を入れてブラ越しに柔らかな胸を揉む。
二十代のしっかりとした弾力が感じられる、同時に舌を口内に潜り込ませてメガーヌの口を犯す。
「んぅっ、んっ……んむっ……んんぅっ? んっ……んふう……んぅぅんっ!」
「ちゅ、ちゅく……んっ……れるっ……ちゅっ、ちゅぷっ……んぅん」
「くっ……このおぉっ! メガーヌから離れなさいっ!」
叫ぶクイント、だが体は満足に動かない。
かたやメガーヌは面白い、ちょっと上あごと歯ぐきを舌で擦るとビクンと反応した。
どうやら前の旦那はキスもおろそかだったらしい、ルーテシアは九十パーセントメガーヌ成分配合だな。
れろれろと舌を動かしてメガーヌの舌を絡め取る、ぢゅうっとさらに深いキスをしつつ胸を愛撫する。
このさい喚くクイントは無視してメガーヌに集中しよう、ブラをずらして直接乳首を摘む。
んむうっ、と声を上げるメガーヌ。
それに構わず舌を吸って乳首を転がす、反応があった上あごを続けて舐める。
ぎゅっと握られた拳が震えている、体を少し重ねて両手で胸を揉む。
はだけた胸元が実に色っぽい、ブラを外して存分に生乳を揉み解す。
「んんぅっ……あっ、ああっ……あくぅんっ!」
「メ、メガーヌッ!?」
明らかにメガーヌの声の質が変わった、それに驚くクイント。
唇を離してメガーヌの瞳を見つめる、悲しみの色もあるが戸惑いの色も確かに見られる。
無理やりしているのに唯の愛撫でこれか、グッと奥歯に力を入れて媚薬のカプセルを潰す。
これはそんなに強い薬じゃないけどこれで十分だろう。
キスで薬と唾液を送り込んでそのまま飲ませる、ごくりと喉か動いたのを確認して体を股の間に移動させた。
がばりと股を開くとメガーヌが弱々しくスカートを押さえにかかる。
その前に小さな染みが出来てるパンツに顔を突っ込んでぢゅうううっと吸い上げる。
「んあああぁぁっ!? あっ、あはあぁぁんっ!」
「メガーヌッ、しっかりしなさいっ!」
艶のかかった声を出すメガーヌを叱咤するクイント、だがそちらの思い通りにはさせない。
パンツをずらして直接まんこを舐め上げた、じゅるりという音を立てて舌が肉ヒダを舐め上げる。
欲情を誘う女の匂いが漂う秘所をべろべろと舐める、肉ビラをなぞるように丁寧に舐め続けた。
「れろっ、れろれろ……ちゅっ、ちゅるっ……ちゅぱっ、ぺちゃぺちゃぺちゃ」
「んん~~~~っ! だ、だめぇっ……そんなに舐めないでぇっ!」
悶えていたメガーヌが叫ぶ、そこでぬるりと舌を膣内に進入させてぐりぐりと捻じ込む。
まんこの両側を指で開いてなるべく膣内へ舌を入れた、舌先がきゅっと軽く膣壁に挟まれる。
「じゅるっ、んんっ……じゅっ、じゅぷっ……んじゅるっ、んむっ……じゅるっ、じゅぷっ」
「んぁぁんっ、やぁっ舌が入ってるぅっ……ああっ、だめっ、だめえっ……私っ、もうっ」
喘ぎながら体をくねらせるメガーヌ、濡れる肉ビラの上にピンと立ってるクリトリスを舌で探り当てて強く吸い付く。
穏やかなメガーヌから漂う濃厚な女の匂いに興奮はさらに高まる。
「ぢゅううううっ」
「ふああぁぁぁぁっ! あっ、ああっ――んはああぁぁぁっ!」
ガクンと腰が痙攣して大きな声を上げるメガーヌ、この建物防音大丈夫かな?
それにしてもイクのが速いな、こんなに丁寧に舐められた事なかったんだろうか。
トクトクと愛液を流してヒクつくピンクの蜜壷が喜んでいるように見える、どうもメガーヌには暗示がいらないような気がするよ。
「め、メガーヌ……大丈夫なのメガーヌっ」
「あ……はぁ……だ、だいじょうぶ……あんっ、ま、また舐めてるぅっ!」
ぢゅるるる~~~っとまんこに吸い付いて愛液を舐め取る、敏感な膣内を舌で突くとメガーヌは甘い声を上げる。
そろそろこっちも我慢できないのでズボンと下着を下ろす、ビィンッと音がしそうな勢いでそそり立つチンコ。
「う、嘘でしょ? 子供の大きさじゃないわ……」
「はぁはぁ……え? ええぇぇっ!?」
先ほどの快感も吹き飛ぶような勢いで驚くメガーヌ、一応成人よりちょっと大きいだけなんだが。
それをちゅぷっとまんこに当てる、すると我に返ったメガーヌがゆっくりと首を振る。
「あっ……いや、お願いやめて……それだけはだめ……お願いだから」
「ごめんね……できるだけ気持ち良くするから」
「やめなさいっ! それ以上は本当に許さないわよっ!」
本気でこちらを睨むクイント、しかし目の前の素晴らしき蜜壷の前にはその迫力も障害にならない。
グッとメガーヌの腰を掴んでずぶぅ~~~っとゆっくり挿入していく。
ぬるりぬるりと亀頭のカサが膣内を開いていく、温かな柔肉の感触が肉棒を包んでいくのは何回味わっても良い物だね。
ふはぁ~~、ねっとりと吸い付いて気持ち良いっ。
「あっ、んあぁぁ~~~~っ……入ってきたぁ……ああっ、うそっ……こ、こんなに入ってくるなんてぇ」
「まだ半分だよ」
そのままずぶずぶと肉棒を埋めていく。
奥に進むにつれてきゅううぅっと心地良い締め付けが伝わってきた、まったりとしてるが吸いつく感触が凄いまんこだ。
「くふぅん……ああっ、一番奥までぇ……奥がぁ……広がって……んくうぅぅんっ」
「メガーヌ……ちょっと、メガーヌッ」
クイントが叫ぶがメガーヌは聞いていない、とろんとした瞳が快感に濡れていた。
どうやら本当に感じやすいんだな、ただでさえそうなら弱いとは言え媚薬とこのチンコは凄まじい快楽だろう。
それにしても本当にぴっちりと吸い付くな、これだけでも結構気持ち良い。
「はあぁぁ……温かい……メガーヌさんの膣内って凄いね」
「んんぅ……あぁ……」
ふわふわとした雰囲気を漂わせるメガーヌ、腰を引いてゆっくりとしたピストンを始める。
ぬちゃりぬちゃりと吸い付きの良い膣内から静かな水音がする、吸い付きが凄いから肉棒の表面が常に引っ張られるようだ。
くちゅうっくちゅうっくちゅうっくちゅうっくちゅうっ。
「んくうぅ~~~あっ、ああ~~~っ、膣内がっ、膣内があぁぁ~~~~っ」
「んうっ、凄くっ吸い付いてくるっ」
「くっ……」
腰を動かしながらちらりとクイントを見る、こちらを睨みながら片手で股を押さえていた。
どうやら媚薬が効いてきたらしい、しかし五倍の濃度であの反応……薬物に強い耐性があるのかな?
それはともかく、今はこの吸い付く蜜壷を味わおう。
腰をゆっくりと回して膣内を広げるように突く、ぶちゅっぶちゅっと空気の漏れる卑猥な音が響く。
「くふぅぅんっ、ああっ、いゃぁ……膣内が……膣内がひろがってぇ……あはぁぁぁ……んふぅぅ……」
「んんっ、んくぅ……メガーヌさん……気持ち良い?」
くちゅりっと捻りを加えて膣壁をこすりあげる。
それでもメガーヌの膣壁は初めて奥まで侵入した肉棒を離さないと吸い付く。
「はうぅぅん……ああぁ……気持ち良い……気持ち良いぃ~~~……」
「なっ? 何言ってるのメガーヌッ、気をしっかり持つのよっ」
顔をそむけていたクイントが驚いて叫ぶ。
しかしメガーヌは自分からも腰をゆっくりと動かして快感を得ようとしている。
こちらも少々驚いた、メガーヌの瞳から抵抗の意思が消えていたからだ。
「良かった……もっと気持ち良くなってね」
「あふぅ……んんっ」
メガーヌがコクリと頷いたように見えた、腰を引き寄せてより強く挿入する。
膣内のサイズは分かったので肉棒を調節して最適な大きさに変化させた。
これで膣内でさらなる密着感を味わえる、ぬめる膣内が喜びながら吸い付いてくるようだ。
ずぷっずぷっずぷっずぷっずぷっずぷっ。
「ああっ、ああぁ~~~っ! こんなのっ、こんなの知らないっ……ああっ、ああぁぁ~~~っ、気持ち良いっ、気持ち良いぃ~~~っ!」
「嬉しいよメガーヌさんっ」
完全に快楽に身をゆだねたメガーヌ、今までとは比べ物にならないだけに抗う気力も沸かないだろう。
ここでしっかりと俺の肉棒を記憶させる為に的確に快感のツボを探っていく。
ずっぷずっぷずっぷ、グポッグポッグポッグポッ。
「あっはあぁぁ~~~っ、すごぃっ、すごいぃぃ~~~っ! こんなの初めてぇっ! すごいのっ、あっ、ああぁ~~~っ!」
「や、やめてメガーヌ……もう言わないでっ」
耳を塞いで足をすり合わせるクイント、ふふふふふ。
これだけ本気の声を聞かされるとは思ってなかったろう、はたから見ても完全に合意のセックスだ。
ぢゅぷぢゅぷとメガーヌの膣内を突き進む肉棒。
初めて本当の快感を知ったとばかりに吸い付く膣内、穏やかな表情のメガーヌが淫蕩な笑みを浮かべている。
二度目が自分から欲しくなるような快楽を与えてあげるよ、こんなに可愛らしいメガーヌにはね。
ぢゅぶっぢゅぶっぢゅぶっぢゅぶっぢゅぶっ。
「あっ、ああっ! 気持ち良いっ、気持ち良いっ! あっ、あはあっ!」
「んくっ、またイクのメガーヌさんっ」
「あふっ、ああっ、んううっ! んああぁ~~~っ、こすれるぅっ……だめっだめええぇ~~~~っ! イッイクウゥゥゥゥゥッ!」
「んくうううっ!」
凄い絶叫と共に達するメガーヌ、この細身のどこにそれだけの声量があるのかと思う程だ。
その外見から似合わぬ締め付けに絡みつく膣壁、肉棒を撫でるかのような柔肉の動きに応えるように射精する。
どぴゅるるるっ! ぶびゅうっ、びゅうっ、びゅくっびゅくっびゅくっ。
「はあぁぁ、あつうぃ……あついのがいっぱいっ……んんっ、出てる……私の……膣内に……あついのが……」
ドクドクとメガーヌの膣内を満たす精液、子宮口の手前で出したのでじんわりと膣内に広がっていく。
ふうううぅぅ……良かったな、実に良いまんこだった。
一息ついてメガーヌの上に体を預ける、するとメガーヌがそっと抱きしめて来た。
「はぁ……はぁ……はあぁぁぁ……気持ち……良かったわ」
「う、うん……俺も気持ち良かったよ」
無理やり体を奪った相手に向ける表情とは思えない優しげな微笑。
一瞬本気で見とれてしまった、元の旦那はこれを見れなかったのだろうか?
見てたら絶対別れないと思うぞ、元旦那は馬鹿に決定。
さて、次はクイントだ。
このまま二回戦にいきたいが先ずは二人を犯るのが目的、肉棒を抜こうと体を起こして……えっと。
どうして俺は抱きしめられたままなんだろう?
「あの、メガーヌさん。放してくれないかな?」
「だって……」
「だって?」
「あっ……えっと、だ、駄目よ……クイントに手は出さないで……ね、お願い」
「うっ……」
ひしっと抱きつくメガーヌ。いや、何か説得力に欠けるような物言いだったな。
それに最後の「お願い」は凄く可愛い声だったぞ。
ひょっとしてメガーヌは体を許すと心も許すってやつかな、ここはリリカルな世界だし不思議では無い。
二人きりなら是非聞いてあげたいお願いだ、しかしエロ主である俺は手を出さないわけにはいかない。
メガーヌにごめんと謝る、挿入したままの肉棒でずぶっとまんこを一突きして隙を作る。
くふぅっ、と色っぽい呻きを零して抱いていた手を放すメガーヌ。
ぬるりと引き抜かれた肉棒がメガーヌの愛液と自身の精液で妖しく光る。
目指すは現役人妻のクイント・ナカジマ、シューティングアーツで鍛えたその肉体をいざ味う時。
……万が一抵抗されたら危ないのでもぞもぞと動くクイントに再びバインド。
「きゃあっ!? な、なによこれっ」
「ただのバインドだけど」
「どこがただのバインドよっ! 何よこの体勢はっ!」
尻をこちらに向けたまま怒鳴るクイント、バインドによってうつ伏せで尻を高く上げた状態で固定した。
逃れようと身を捩るクイントだがそんな事では外れない、むしろフリフリとゆれる尻が誘っているように見える。
しかしスカート越しではイマイチだ、スカートの端を持ってえいやっと捲り上げた。
目の前に現れる素晴らしい光景、引き締まりそれでいて柔らかさも失っていない極上の尻がお目見えだ。
シンプルなデザインの薄いブルーのパンツが白い肌に映えている。
うーん、後一年僅かで失うには余りに惜しい尻だ。
しかし今はこの尻とまんこを征服しなくてはならない、既に太ももには透明の筋が走っている。
「トイレに行きたいなら言ってくれれば良かったのに」
「ち、違うわよっ。それは――とにかく違うからっ」
一瞬愛液と言いかけて止めるクイント、パンツの上からまんこをグリグリと弄る。
ひうっ、と声を洩らして顔をベッドに押し付けている。
ふーむ、声を出してくれた方がいいんだけど……パンツをするりと下ろしてまんこを検分。
たらりと愛液を垂らして濡れそぼる秘所、これまた綺麗な色を保ったままで素晴らしい。
これだけ濡れていれば大丈夫、ギンギンにいきり立つチンコをちゅぷりとまんこに押し付ける。
一瞬ビクッと体が震えるも何も言わないクイント、どうやら覚悟は決めているらしい。
「入れるよクイントさん」
「……勝手にすればいいわ」
顔をこちらに向けぬままで言う、その声は固く拒絶の意を示していた。
もっとも薬の影響もあってまんこからはつつーっと愛液が流れている、メガーヌよりは手強いので心してかかろう。
格闘技で鍛えたまんこと性技で鍛えたチンコの戦いだ。
服を脱いで本気モードへと移行する。
くちゅりと指でまんこを開いて奥を覗く、てらてらと愛液で光る温かそうな膣内。
亀頭をぴたりと当ててずふすぶと感触を楽しむようにクイントの膣内へと進入していく。
「んんっ、くうっ……うっく」
「気持ちよかったら声を出してね」
「だっ、だれが出すもんですかっ。絶対に君の思い通りにはならないからっ」
まあそうだろうね、普通この状況でそんな事は言わない。
例外が後ろにいるが気にしない、だがこちらとしては是非聞きたい。
今までの技術を総動員して絶対に忘れられない快感を刻み込もう、二人目の人妻にさらにチンコに力が漲るぞ。
ずっぷりと根元まで挿入された肉棒が、太さと長さを変化させて最適な形状へと変わる。
「んっ、くはっ……んっ」
「うわっ、締め付けが強いな」
流石に鍛えているいるだけあって締まりが良い、吸い付きはメガーヌ程ではないがこの締まりはたまらない。
子宮口を二三度突いて肉棒に愛液をなじませる、そして魔力を流して膣内から痺れる快感をプレゼント。
先ずは魔力肉棒で通常ピストンで攻める、刺激によって新たな愛液が分泌されて滑りが良くなっていく。
じゅぷっじゅぷっじゅぷっじゅぷっ。
「んんぅっ、んくっ……うああっ、なっ、なにこれっ……んくぅぅ~~~っ、あっ、あはぁっ」
「ふはぁ、気持ち良い。温かくて締まって凄く良いよ」
「かっ、勝手な事を……んんぅっ!」
ふふん、媚薬で昂った体でどこまで耐えられるかな?
一度最高の快楽を知れば体は反応する、心は屈しないだろうがそれもなんとかするのがエロ主。
テンプレオリ主が無敵を誇るリリカル世界があるように、このリリカル世界ではエロにおいてエロ主は無敵なのだ。
きゅんきゅんと締め付ける膣内を熱く硬い肉棒がこすって行く、亀頭がずぶりと膣肉をかき分ける刺激がはっきりと伝わる。
ぶちゅっと子宮口に先端を押し付けると流石のクイントもくぐもった艶声を上げた。
だがこんなものは序の口だ、肉棒の表面が変化して無数のイボイボが出現した。
「んああぁっ!? あっ、んはああぁんっ!」
「ど、どうしたのクイントっ」
「気持ち良かった見たいだね。んっと……これなら良く見えるかな」
ベッドの上で半回転してクイントとメガーヌを向かい合わせにする。
イボチンコの威力には流石のクイントもたまらないらしく、ベッドから顔を上げて必死に声を抑えていた。
がっしりと尻肉を掴んで手のひらからもく魔力を流して快感を増加、抉るようにクイントの膣内をこすりあげてやる。
ぢゅぼっぢゅぼっぢゅぼっぢゅぼおっぢゅぼおっぢゅぼおっ!
「あっ、うあぁぁ~~っ、んくぅぅんっ! あっ、あはぁっ……ま、まけなっいっ……あぁんっ、あんっ、あんっ……んくぅんっ」
「ああ……クイント……んんっ」
上気した顔で強がりを言うクイント、しかし声には明らかに快感の響きが感じられる。
メガーヌもそれは分かっているのか自分の股間に手を持って行きまんこを弄り始めた。
きゅううっと締め付けが増す膣内、ぢゅぼぢゅぼと膣肉を蹂躙する肉棒。
「んんぅっ……ああっ、あはぁっんっ……奥っ、突かれたらっ……だめぇ……だめよっ」
ぎゅっと目を閉じて耐えるクイント、その駄目な膣奥を亀頭のカリ部分でグリグリと押し開く。
「んふうっ! やめっ、やめてえっ……そこは、そこはいゃぁ……あはぁぁんっ、お、押し込まないでぇ」
はぁはぁと荒い息を吐いて涙を浮かべる人妻、その色っぽい表情をもっと淫らにしてあげよう。
既にぷっくりと充血しているクリトリスに新技のクリバンをかける。
膣内とクリトリスの二重の刺激、そのどちらも経験した事のない気持ち良さならばどうなるかな?
「はあぁぁっんっ! なあっ、ああっ、んんぅ~~~~っ! だっだめぇぇ~~~っ! んああぁぁぁっ!」
「んんっ、しっ、締まるうっ!」
どうやら予想以上に良かったらしく一気に絶頂に達するクイント、それに伴ってぎゅううっと猛烈に締まる膣内。
ちょうど子宮口に亀頭が当たった所だっのでそのままたっぷりと魔力精子を射精した。
どぷうっ! どくっどくっどくっどくっ。
「んひいいぃぃ~~~~っ!? ああっ、膣内っ……膣内に出てっ……ああっ、あなた……ごめんな――ひいゃあああぁぁっ!」
「ごめんね、気持ち良くて止まらなくなっちゃった」
ゲンヤへの謝罪の言葉など言わせない、イッて敏感なままの膣内をさらにずぼずぼと突き上げる。
子宮の中には魔力を帯びた精子が内部から快感を与えている、もはや性器全体が快楽を感じる場所だ。
ぶちゅっぶちゅっと卑猥な水音を立てて、衰え知らずの肉棒がクイントの膣内を突き進む。
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっ!
「ああっ、んぁんっ、んくぅぅんっ! あっ、あっ、あぁあぁぁぁ~~~~っ!」
「ああ……凄い……あんなに乱れて……んんぅっ」
ここまでするとクイントも完全に快楽に染まった嬌声を上げた。
その余りの淫らな雰囲気にメガーヌも当てられたか、シャツの前を開いて胸と股間を自分で慰めている。
そろそろ普通に動けるようにはなったか、もっとも強化できないからあくまで普通の女性の強さしかないけどね。
「メガーヌさん、足開いておまんこ見せてよ。そうしたらメガーヌさんも気持ち良くしてあげるよ、あとブラも取って」
「えっ……そ、そんな……恥ずかしいわ」
手を口元に添えて恥ずかしがりながらも、おずおずと足を開いて秘所を見せてくれるメガーヌ。しっかりとブラも外す。
クイントの尻を揉んでいなければビシッと親指立てたい所だ、ご褒美にクリトリスと両乳首にバインドをかけてあげた。
直ぐに身を悶えさせて喘ぐメガーヌ、快感を拒んでいないので声が実に色っぽい。
クイントも快楽に染まった声を上げているがいまだ気持ち良いと言っていない。
その精神力は感服するが言わせて見せる、一度正気でなくても言ってしまえば心に残る。
股間に魔力を集中させると、膣内の物よりは一回り小さいチンコが現れた。
チンコと言うより触手に近い、尻穴の経験はないだろうからこれで十分。
白く濁った淫液を塗ってクイントの尻穴に狙いを定める、そしてじゅぷうっと潜り込んでいった。
「あっ、ああぁぁっ! なにっ、何かがお尻にっ……ああっ、動いてっ……んきゅうううっ!」
「ああぁんっ、気持ち良いっ……これっ、これいいっ……あはぁぁぁんっ!」
悶えるメガーヌとクイント、尻穴に侵入されて驚いたのも一瞬。
直腸内からも快感を受けたクイントはもうどうしようもない、ぐりっと膣奥を抉るとついに快楽が理性を上回った。
「うあぁぁぁ~~~~っ! あっ、あぁぁぁぁんっ! いっ、いいっ! 気持ち良いぃぃ~~~~っ!」
はらはらと涙を流して淫らな笑みを浮かべるクイント、これならバインドは要らない。
バインドを外して試しに腰の動きを止めて見る、もちろん両穴に魔力は流したままだ。
「んうぅぅっ、あっ、んんぅ……あぁ……やぁ……やめないでぇ……」
「うわ……(うおお、凄まじく色っぽい)」
淫欲に濡れた瞳で後ろを振り向くクイント、尻をこちらに押し付けて肉棒を求めてくる。
尻穴のチンコも直腸内でしっかりと捕まっていた、どちらの肉棒も逃がさないと両穴が喜んでいた。
一旦理性が切れたせいで薬の影響が一気に出ているな……一応目的は果たしたんだけどなあ。
「クイントさん、おまんこ締めてくれるかな」
「いいわよ、んんっ」
クイントが力むと膣内がきゅううっと締まり圧力が増す、肉棒全体が絞られる心地良さにこちらも腰を動かしてしまう。
今度はバックのままで腰を持って力強くピストンを繰り返す、カリ首の所まで引き抜いた肉棒をずちゅっと一気に突き刺す。
そのままずぷっずぷっと長いストロークで攻め立てる。
じゅぷうっじゅぷうっじゅぷうっじゅぷうっ!
「んあぁぁ~~~ッ! ふっ、ふかぁいっ……んあっ、ああっ、あはあぁぁ~~~~っ!」
「後ろも気持ち良くするね」
尻穴のチンコを動かしてタイミングを合わせる、こちらのチンコは魔法で生やした物だから普通ではありえない動きができる。
まんこに挿入されている肉棒を引き抜く時に尻穴のチンコで突く、そして尻穴のチンコを引き抜く時にまんこの肉棒で突く。
つまり前後の穴が交互に突かれるという訳だ、快感が途切れる事無く押し寄せるこの両穴攻めにクイントの理性は蕩けていく。
ずぢゅっじゅぼっ! ずぢゅっじゅぼっ! ずぢゅっじゅぼっ!
「んあああああっ! あひいいぃぃっ! おっ、お尻があっ、グリグリしてえっ! ああっ、膣内で当たってるぅ!」
膣内で柔らかく包まれる肉棒と尻穴のチンコが肉壁を隔てて擦り合う、クイントの膣内は痙攣したかのように蠢いている。
ぬめる膣内がキュウッキュウッと肉棒を締め付ける、この締め付けだけでも射精できそうな動きだ。
髪を振り乱して喘ぐクイント、尻を高く上げたまま快楽に蕩けた艶声を上げ続けていた。
「こすれるうっ、お尻とおまんこがこすれるう~~~っ! いいっ、いいのぉっ! お尻もおまんこも気持ち良いぃ~~~~っ!」
クイントが左右に腰をくねらせる度に腰が痺れるような快感が走る。
あれほど凛々しい表情を見せた人妻が快楽に染まりきって尻を振る姿は最高だ。
桃子さんとは違ったタイプの人妻が俺のチンコで喘いでいる、やはりこの精神的快感は大きい。
じゅぶぶっじゅぶぶっじゅぶぶっ! ぐぷっぐぷっぐぷっ!
「ああっ、んああぁぁおぉ~~~~っ! いひいぃぃ! だめええっ、すごすぎるうぅっ!」
余りに強い快感に泣きながら腰をくねらせるクイント、ここまでやれば十分だろう。
そろそろこっちも限界だ、この淫らな人妻の膣内にまた濃い精子をたっぷりと注いであげよう。
「また膣内に出すよっ」
「んあぁぁっ、あっ、ああぁっ! んんぅんっ! あぁっ、はぁっ、あはぁぁあぁぁぁぁんっ!」
こちらの言葉に答える余裕も無い程に悶えるクイント、着衣を乱して本能の赴くままに快感を貪る。
膣内の肉棒が吸い込まれるように締め付けられる、尻穴のチンコと膣内の肉棒が壁を一枚隔てて擦り合う。
ぐじゅっぐじゅっと多量の淫液が互いの股間を濡らす、スパートをかけてより激しく両穴を突いた。
ぢゅぼっぢゅぼっぢゅぼっぢゅぼっぢゅぼっ! ぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっ!
「ああぁぁうあああぁぁ~~~~~~っ! あひいぃぃっ、ひいぃぃっ! いひぃっ、いひいぃぃあああぁぁ~~~っ!」
「くううっ、射精るっ」
声が裏返る程の絶頂を迎えたクイントの膣内が今までで最高の締め付けを見せる。
直腸と膣内が同時に締まる快感にこちらも肉棒が溶けるような快楽に襲われた。
両方の男根から飛び出るように精液が射出されていく。
ぶびゅううぅっ! びゅるるるっ! どぴゅうっ! どぷっどぷっどぷっ!
「~~~~~~っっ! くはあぁぁぁんっ! うああぁっ、ああぁうああぁぁぁ~~~~っ!」
「ははっ、膣内が痙攣しっぱなしだ」
どくっどくっどくっどくっ……。
子宮と直腸に注ぎ込まれた魔力精子がどくどくと奥に向かっていく。
膣内がビクビクと痙攣を起こして快楽の凄まじさを物語る、尻にも汗の玉を浮かべたクイントは声にならない叫びを上げた。
射精が終わる頃には完全に気を失って脱力してしまった、肉棒を抜くとゴポリとまんこから精液が溢れてきた。
「はふぅぅ~~~っ……流石に疲れたな、でもこれで――んんっ?」
「あはぁ……はぁん……ねぇ、ねぇお願い」
背中に誰かがしがみついて来たと思って振り向くと、淫蕩な微笑みを浮かべたメガーヌがそこにいた。
服を全て脱ぎ捨てて豊かな乳房を背中に押し付けている。あらら、クイントが余りにエロいから忘れていた。
まだバインドは解除していないので乳首とクリトリスからは絶えず快感が送り込まれている。
「んぅぅ……わ、私も……私も欲しいの……もう一度欲しい、お願いよぉ……」
「それって合意でセックスしたいって事かな」
「あっ……そ、そうよ……私を抱いて欲しいの……もう一度コレが欲しい」
「うわっ」
背中から腕を股間に回して淫液で汚れた肉棒をくちゅくちゅと扱かれる。
どうやらメガーヌも理性が溶けているようだ、それにしてもここまでエロくなるとは思わなかった。
胸をぎゅうぎゅうと押し付けながらにちゃにちゃと肉棒を扱く、その余りの淫乱な仕草にドクンと肉棒が脈打つ。
ここは違う意味で責任を取らないといけない、体を離してメガーヌと向き合う。
「それじゃあ、ベッドに乗ってお尻をこっちに向けてくれるかな」
「ええ…………これでいいかしら」
素直に従ったメガーヌが尻と秘所をこちらに向ける、一本に戻したチンコを見せると嬉しそうに微笑む。
「あはぁ……早く頂戴ぃ……また奥まで満たして欲しい」
「うん、奥の奥まで満たしてあげるよ」
「嬉しい……ここに、挿入てぇ」
自分でまんこをくちゅりと開いたメガーヌにお待ちかねの肉棒をずぷりと挿入。
「んくああぁぁぁんっ! これぇっ、いいのおぉぉっ!」
「ふふ、もっと良くしてあげるよ」
完全に欲情したメガーヌを満足させるべく、極上の吸い付きを持つ膣内を肉棒が突き進んでいった。
ご馳走様でした。
二回戦を終えたメガーヌは恍惚の表情で気を失っていた、といっても魔力肉棒しか使っていないけど。
快感に弱いメガーヌではこれで十分だった、まあクリバンとチクバン(乳首バインド)もあったから当然かな。
二人の体を綺麗にした後で毛布をかけてあげる、それと二人のパンツは忘れずに回収しなければ。
決定的な証拠は何一つ残していないしこれでオーケー、二人の体内には精子が残っているがこれはわざと。
クイントの方は犯されたが最高に気持ち良かった事だけは記憶させておいた、一応二穴攻めは忘れさせた方が後でまた楽しめる。
さて、正気に戻った二人がどういう行動に出るかな?
もっとも逮捕しようにも絶対に不可能なんだけどね、がははははは。
おっと、今日はまだやる事があるから急がないと。
部屋から出て部下Kと合流、管理人に指示を与えて外に出る。
時刻は午後五時三十五分、確かクイントは六時三十分頃帰宅予定だったな。
後三十分もすれば目が覚めるだろう、その前にナカジマ家によって細工しておこう。
十五分後、ナカジマ家に到着。
さて、今日はスクライア一族のお家芸を見せてくれる。変身っ。
変身を終えてフェレットの姿になる、ユーノとの違いは尻尾の先だけ毛が青い事だ。
きゅっきゅきゅ~~~っとフェレットの姿でナカジマ家に突進。
裏手に回ると一人の少女を発見、髪が短いという事はスバルだな。
くりっとした目が可愛らしい子だ、どうやらこちらに気づいたようだ。
「きゅ~~~」
「うわあ、可愛い~~っ」
首を傾げた仕草にスバルがにっこりと笑う、てててと足元に近寄るとしゃがんで頭を撫でて来た。
いかな戦闘機人といえどまだ子供、精神抵抗も並みの魔導師程度だろう。
にこにこと笑いながら俺を撫でるスバルの瞳をじっと見つめて暗示をかける。
うん、実にあっけないね。
目の前にはソファですやすやと眠るナカジマ姉妹、スバルに家の中に入れてもらってギンガとご対面。
一応スバルを注意するが小動物の魅力には勝てない、嬉しそうに頬ずりした後は二人仲良く夢の中だ。
流石にこのちびっ子達をどうこうする気はない、ちょいと下着の好みを弄っただけだ。
後は家の中に色々と仕込ませてもらおう、取りあえずはサーチャーセットだな。
天井裏にちょっとした機材をセット、これでサーチャーを待機させる事ができる。
仕掛け終わって部屋に戻ると玄関から誰かが歩いて来た、この家の住人は後一人だけだからゲンヤだろう。
眠っている姉妹の元へと走り二人の真ん中に丸まって寝た振り、暫くすると予想通りにゲンヤ・ナカジマが入って来た。
眠る二人と俺を見てやれやれといった感じだ、目を開けて首を向けるとそばにしゃがんでこちらを見る。
「なんだ、随分人になれてるじゃねえか」
「いやあ、それほどでも」
「な、なにっ!?」
「目ビ――ムッ!」
俺の目から放たれた光線は驚くゲンヤを黒焦げに――するわけは無く、その行動を停止させた。
数の子を受け入れる人としての大きさは大した物だ、しかし魔力資質ゼロの一般人。
今まで数多の強敵を打ち破って来た俺の暗示に抗う術は持っていなかった、クイントが戻る前に急いで仕込みを済ませよう。
といってもほんの数分で仕込みは完了、性欲を減退させて今までより早撃ちにした。
後は射精は一日一発とする、数日出さなくても一日一発は変わらない。
これだけでは何なので仕事に対する集中力を高めておいた、ゲンヤにはちゃんと出世してもらわなければならない。
三人からは謎のフェレットに関する記憶は消えている、これにてナカジマ家はほぼ制圧した。
後はじわじわと楽しんでいこうかな、高町家とは違ったシチュエーションで楽しめそうだ。
士郎のように武術の達人で無い事が幸いだ、後はいかに上手く立ち回るかだね。
ナカジマ家からわりと近くのホテルに部屋を取る、リンディにホテルの住所などを知らせておく。
ここでも管理局の身分証は役に立った、いくら就職年齢が低いミッドでも色々と勘ぐられるのは御免だ。
部下Kはアジトに帰らせた、奴らには地道にミッドの犯罪組織の情報収集をさせよう。
管理局の情報も海と陸から手に入れられる、そしてその全てをエロの為に使う。
犯罪者を支配下に置く事で平和にも貢献している、でも自分が犯罪者だから差し引きゼロかなあ。
などと考えながら次元通信を開く、プレシアに転送ポッドの改造パーツとアイテムの開発を頼もう。
やる事も終えていい気分ですぴ~~~~と眠る。
そして次の朝を迎えて簡単な朝食を取る、現在時刻は午前七時七分。
ピリリとインターホンの音が響く。はて? こんな時間に誰だろう。
「はーい、どちらさん?」
「管理局員のクイント・ナカジマよ」
「管理局員? まあいいや、今開けるから」
タイムラグを置かずに返答する、少々驚いたが予想の範囲内だ。
さあて、どうなるかなあ。
ドアを開けると厳しい表情でこちらを見る制服姿のクイント、そしてどこか困っているような表情のメガーヌがいた。
そしてその後ろにはガタイのいい渋いおっちゃんが控えている、ほほー……これはこれは。
「あ、ゼスト・グランガイツだ」
「ほう? 俺の事を知っているのか」
「まあね、知っている事といえば――」
管理局に記されている情報をペラペラと話す、その中には一般人には知る事ができない情報も含まれる。
こっちは提督クラスの情報を得られるので問題ない、それに気づいたゼストの表情が変わる。
ふふ、これでこっちがただ者じゃないと思っただろう。
「……とまあ俺が知ってるのはこの程度だけど」
「良くそれだけ知ってるわね」
「……ふむ」
感心したような声を上げるメガーヌ、値踏みするかのように目を細めるゼスト。
ただクイントは先ほどからこちらを睨みつけている、中々の迫力だがその程度では怯まないよ。
「お話はそれくらいにしてもらえる? オリト・スクライア――君を逮捕します」
「はい? どうして俺が逮捕されるのかな」
しらじらしく首を傾げる、その態度にクイントの目つきがさらに鋭くなった。
「本気で言ってるの? 私とメガーヌに何をしたか覚えているでしょう」
「ここにいる皆さんとは今日が初対面だよ」
「――っ、いいかげんにしなさいっ」
「待て、クイント」
激昂したクイントが俺に掴みかかろうとするがゼストに止められた、自分を犯した相手がこんな態度を取ればそりゃ怒るだろう。
ゼストがそろそろ事情を話せとクイントに言っている、どうやら訳を話さず隊長を連れて来たのかな。
だとしたらゼストはやっぱり良い人だ、事情が事情だけに簡単に話せないのもあるだろうけど。
「分かりました……では改めて言うわ」
「うん」
「オリト・スクライア、あなたを婦女暴行容疑で逮捕します」
きっぱりと告げるクイントに驚きの表情を浮かべるゼスト。
本当の事なのかと二人に尋ねている、それに肯定の意を返すクイントとメガーヌ。
対して俺は首を振って覚えがないとゼストに返した。
絶対に逮捕できないと分かっているので俺は堂々としている、なので部屋の中と持ち物を調べても構わないと言った。
テキパキと部屋と荷物を調査する三人、途中でメガーヌが「あの下着買ったばかりなのに……」と呟いていた。
これは少し悪い事をしたなあ、今度いくつかプレゼントしておこう。
で、当然の事ながら何も怪しいものは出てこない。
カリムからもらった身分証を見たゼストが難しい顔をしている、メガーヌも教会とミッドの施設や管理局の書類を見て困っていた。
あれはわざと荷物の中に置いておいた、どれも寄付関係の書類だから有利にはなっても不利にはならない。
二人がそれをクイントに見せると驚いてこちらを見た、信じられないような顔を見せるクイント。
しかし、それらは全て事実。
まあクイントとメガーヌを襲ったのも事実なんだけどね、さあてどうするのかなあ? わはははは。
やってきました、管理局地上本部。
珍しそうにキョロキョロと辺りを見る、どうやら知っている原作キャラはいないらしい。
証拠は出なかったものの任意同行を求められたのでやって来た、てくてくと歩いて奥に入っていくと見覚えのある人物がいた。
その人物は俺を見ると怒りを込めた目で睨みこちらに歩いて来る、そして目の前に立ち止まると名前を聞いてきたので答える。
「そうか」と呟いた後で拳を握って振りかぶる、その拳は俺の左頬を見事に命中。
一応ここは我慢して普通に受ける、勢いでどさりと倒れるが少々痛い。
慌てるメガーヌとクイント、どうやらゲンヤは事情を知っていたのだろう。
全て話すとはクイントは大した者だ、目が合った時に怒りを堪えないように暗示をかけたが結果オーライだ。
口の中が切れたようで血が唇から流れる、中々にいいパンチを持っているね。
ここで「殴ったな、オリ主にも殴られた事は無いのにっ」と言えないのは残念だ。
「……今日は厄日だな、いきなり知らない人間に殴られるなんて」
「えっと、大丈夫?」
「これぐらい平気だけど、ちょっと身の危険を感じるから連絡するよ」
殴られた頬に手を添えて魔法をかけてくるメガーヌ。へえ、治癒魔法も使えるんだ。
聞くと「余り得意じゃないけど」と付け加えてきた。自分を犯した相手を治療するなんて信じられないほど優しいな。
取りあえず部屋に入って皆席に着いた、ちょっと広めの取調室といった感じの部屋だ。
ここに来るまでに人はいなかったな、あらかじめ手配しておいたのかもしれない。
クイントがゲンヤを落ち着かせている間にリンディとカリムにメールを送っておいた。
「地上本部に拘束されて暴行された」と簡単な文章だけど内容は伝わっただろう。
さて、ここからはスーパーエロ主タイムだ――と言う程何もしないけどね。
携帯端末にリンディから返信が届いた「直ぐに駆けつける」との事。
ほぼ同時にカリムからも「必ず助けてみせます」と心強いメッセージ。
という訳で応援が来るまでクイント達から事情説明、ゲンヤの事も含めて紹介と逮捕の詳細な理由を聞いた。
どうやらこの話を知っているのはここにいる面子だけらしい、これは俺に取っても好都合。
やがて大した時間も置かずにリンディとカリムにシャッハが到着、この面子には俺を除く全員が驚いていた。
で、再び簡単に事情説明が行われたが聞いているリンディ達の表情に怒りが見える。
そして代表としてリンディが当事者であるクイントとメガーヌに一言「証拠があるのですか」と。
勿論そんな物は無い、部屋でも何も出なかったのはクイント達も予測していただろう。
ドアがノックされて局員が何かを持って来た、おそらくマンションの記録映像。
その場で再生されるが俺の姿は映っていない、部屋から出る時の映像は管理人に消させておいた。
局員に検査したのかと尋ねるゼストに間違い無いと答えるモブキャラ。
だが、これでもクイントからは自信が感じられた。
それはそうだろう、何せ二人の体内には決定的な証拠が残っていたのだから。
案の定こちらの遺伝子検査を求めて来た、証拠も令状も無いのに認められないと言うリンディ。
だが俺は別に構わないと言う、驚く皆に「やましい所は無いから構わない」と堂々と言い切る。
心の中で床を叩いて大爆笑していたのは言うまでもない。
舌先から採取した物と体内に残っていた精子の情報を持って来た機材で比較するクイント、相手が俺以外ならこれで詰みなんだけどねえ。
俺の変身能力は遺伝子や魔力波長も変化する、レベルアップした俺はそれを部分的に行える。
つまりあの現場に残した全ての遺伝情報は現在の俺と絶対に一致しないのだ。
そして検査結果は――不一致。
まあ当然だね、俺はチート能力を持ったエロ主だよ?
「雑魚(モブ)とは違うのだよ、雑魚(モブ)とはっ」とまた叫びたいのを我慢した。
「そ、そんな筈は……」
「お、おいクイント……」
がははははははははははははっ、どうしたのかな~~~~ナカジマ夫妻。
顔色が悪いよ、メガーヌさんもゼストもとおぉぉっっても困った顔をしているねえ。
ちなみにリンディやカリム達からは怒りの視線がビシバシ飛んでいた。
何せ変身魔法で変身しても魔力波長や遺伝子は変えられない。
それだけに体内に残った精子は決定的な証拠だ、しかしそれすらも覆すのがエロ主なんだよ。
もはや打つ手無しのゼスト隊、リンディとカリムは揃って地上本部に正式に抗議すると言う。
シャッハもクイント達を訴えるのなら手続きの手伝いをすると言ってくれた。
うんうん、その献身的な態度は実に良いよ。
懸命に謝罪するクイント達、ゼストも隊長たる責任を感じているのか頭を下げている。
ゲンヤなど床に手を着いて見事な土下座を見せている、流石先祖が地球出身だっただけはあるな。
虫の良い話だが訴えるなら暴力を振るった自分だけにして欲しいと頼むゲンヤ。
そのゲンヤに近づいて肩に手を置いて言う。
「ゲンヤさん『嫁と娘は俺がもらったよ、がははははは』顔を上げてくれないかな」
『』内は心の叫びだからね、顔を上げたゲンヤに訴えるような事はしないと告げる。
そして今回の事に関しても何も抗議はしないし、ここだけの話にしようと持ちかけた。
これまた当然の如く驚く面々、普通は驚くだろうな。
だが一応犯人である俺は心の広さを見せる、妻を守りたいというゲンヤの気持ちを考えると訴える事はしたくない。
これをリンディに言うと、クライドの事を忘れた訳ではないので何とか納得。
ここで問題を起こすと教会と地上本部の軋轢となってしまう、双方に寄付をしている自分としては望む事態ではない。
これでカリム達も納得してくれた、要はこちらが起訴しなければいいだけだから楽だね。
今回の事は俺の情報を持つ誰かが変身魔法か何かを使ったのだろうと話す、スクライアでの遺跡発掘でもそういうトラブルがあったと説明。
だからここだけで済ませられるならそれでいいと言う、この素晴らしい心の広さに驚くゼスト隊とおまけのゲンヤ。
リンディ達は良く知っているので優しげな笑みで俺を見ている、ふははははは。
完璧だね、これで俺に対する印象は百八十度変わっただろう。
何度も礼を言うクイントとメガーヌ、そしてゲンヤは自分を殴れと言ってきた。
ほほう、男のけじめって奴かな。
気にしないでいいのにと言いつつ了承、ただ顔だと危ないから腹にすると言ってライターを持ってるかと尋ねた。
不思議に思いながらもライターを渡してくるゲンヤ、それをしっかりと握りこんで拳をハンカチで固める。
「それじゃいくよゲンヤさん」
「お、おう、手加減無しでこい」
お言葉に甘えて腰を落として体を捻り力を溜める、やや引きつった表情のゲンヤ。
気合と共に下半身からの力を正確に拳に伝える、狙うは必殺のソーラプレキサスブロー!
破壊力を増した拳は見事ゲンヤの急所に吸い込まれていった。
「ぐぶうぅっ! かはっ…………ぐうううぅぅ」
「あ、あなたっ。大丈夫?」
呼吸が満足にできず蹲るゲンヤ、その背中をクイントがさすっている。
声がでないのでコクコクと頷いて返事をするゲンヤ。
ハンカチを解いてライターを返す、これで水に流そうねと爽やかに言って部屋を後にした。
「……やっぱり怒っていたのね」
「見事に急所を捉えていた、あれでは大人でも立ってられないだろう」
メガーヌとゼストのそんな呟きが聞こえた気がした。