「えーっと、確か鍵はこの植え込みの石の下に……あった」
以前教えてもらった場所で鍵を見つける、ノックすれば開けてもらえるだろうけどパッと入って驚かせてみよう。
ちょっと子供っぽいかもしれないけど一回ぐらいならいいわよね、ドアの前に立って鍵を差し込もう――あら?
ドアが開いているわ、オリト君閉め忘れたのかしら。
「んっ……んんっ……」
「えっ?」
何かしら今の声……女の人の声だったわよね。
……そっとドアを開いて顔を覗かせて見る、この部屋には誰もいない。
だとしたらベッドのある奥の部屋から聞こえた?
「……んふふっ、どう? ここが気持ちいいでしょ」
「――っ! 今の声……ロッテさん……でもどうして?」
そっと足音を殺して部屋に入る、荷物を置いて奥の部屋の襖に近き耳を澄ます。
確かにロッテさんの声が聞こえる、困惑しながらも慎重に襖を少し開けて目を凝らして見る。
そこにはオリト君の股間に顔を埋めた裸のロッテさんがいた。
「……うそ……そんな…………」
「ぺろぺろぺろっ……んむっ、ちゅるっ、ちゅるる~~~っ」
「くっ」
れろれろと亀頭を舐めてからパクリと咥えるロッテ、形の良い尻に見える尻尾がぴこぴこと動く。
午前中にあれだけしたというのにお盛んな事だ、まあ、拒まない俺もそうだが。
何とかロッテと好意的な関係になったのはいい、しかしアリアが拗ねてしまった。
考えて見ればずっと仕事を頼んでばっかりだったからな、謝るにせよ誠意を見せなければ。
ロッテがこちらに居座るとしても何とか時間を作ってアリアに会おう。
だけどこの様子じゃ今夜の夕食は遅くなるな、ちらりとキッチンのある隣に視線を向けると襖の隙間から綺麗な緑色の髪が……は?
ちゃらっちゃっちゃらっちゃっちゃーっ。
あれは誰だ、誰だ、誰だ。
あれはリンディ、リーンディー・ハラーオウーン。
「ちゅるっ……んんっ?」
「……」
ぴたりと動きを止めた俺を訝しがるロッテ、チンコを口に咥えたままで眉を寄せる。
『ちょっと、どうして何も言わないのよ。気持ち良くないの?』
『……念話とはナイスだロッテさん、そのままで聞いてくれないかな。驚いて咬まないようにしてよ』
『何よ、どうかしたの?』
『リンディ提督がこっちを覗いてる』
『――っっ! なっ、なっ……ええっ!? ちょっ、何でよっ、どうしてリンディ提督がここに来るのよっ!』
流石のロッテも驚き一瞬歯がチンコに当たった、しかし驚きながらもぺろぺろとチンコを舐め続けるのは大したものだ。
ぺちゃぺちゃと竿を舐めながら念話を続けるロッテ、俺は提督が自分が一人でいるのに同情していると伝えた。
クロノの事もあるので恐らく食事を作りに来たのではないかと。
『それは分かったけどどうするのよこの状況……』
『歴戦の使い魔さんに言い訳を期待しようかなーと』
『……無理ね、どう言い訳しても見たままでしょうこれは』
はむはむと玉を含みながら答えるロッテ。
確かに……これではどう言い訳しても……ん? 待てよ、今は口でしてるんだよな。
本番でないなら……良し、これで行こう。我が灰色の脳細胞は瞬時にデマカセを作り上げた。
『ロッテさん、俺に一つ考えがある――かくかくしかじか――どうかな』
『なっ!? ちょっと待ってよ、それじゃあ私がっ――』
『他に代案があるならいいよ、俺ならこれで何とか説得する自信があるから』
『うっ…………分かったわ、それで行きましょう』
『それじゃあそろそろいかせてよ、途中で終わるのも変だし』
一応ぺろぺろと舐め続けているので射精するのは問題ないくらい高まっている。
じゅぽじゅぽと顔を動かしてスパートをかけるロッテ、リンディはショックでまだ動けないでいる。
「んんっ、んんっ、んんっ……ぢゅるるっ、ぢゅるっ、ぢゅるる~~~~~~っっ」
「ううっ、ロッテさんっ、出るよっ」
「んんっ――ぷはっ」
いく寸前に口からチンコを引き抜いて手で扱くロッテ。
「ううっ」
びゅびゅびゅ~~~っ。
元気に飛び出た精子がロッテの豊かな乳房に降り注ぐ。
本当は飲んで欲しいがそうもいかない、この後の事を考えるとこれが妥当だと思う。
ここからが肝心なのだ、近くに置いてあるウエットティッシュで胸とチンコを拭くロッテ。
「ふぅ……ごめんなさいね、こんな事して」
「えっと、俺も気持ち良かったから。気にしなくていいよ」
「ありがとう、本当に君って優しいのね」
なでなでと頭を撫でるロッテ、これからする芝居を気にしてかややぎこちない。
しかし他に手がないのだからしょうがない、ロッテもこんな事で問題を起こしたくは無いだろう。
立ち上がって脱いであった服を着るロッテ、うーん、前を向いたままなのはグッドだ。
「あのねオリト、この事は誰にも言わないでね」
「うん、特にリンディ提督やクロノには内緒だね」
「え、ええ、特にクロノには絶対知られないように――」
「それは何故かしら」
「「――っっ!?」」
再起動を果たしたリンディがゆっくりと襖を開けて現れる。
うむ、今の驚き方はタイミングピッタリでよかった。
リンディを名前で呼んだので少しは気持ちも落ち着いたかもしれない。
「ロッテさん、どういう事か説明してもらえるかしら?」
俯いたままのリンディが一歩踏み出して近づく。
「えっ、えっと……その」
「――返答しだいではグレアム提督に報告しなければいけないわ」
「うっ!?」
カッと目を開いてロッテを見るリンディ、その凄まじい眼光がロッテを射抜く。
こちらにも十分にリンディの気迫が、いや、殺気のレベルだなこれは。あのロッテが一歩後ろに下がってしまうとは。
光るリンディの目が「泥棒猫」と暗に語っているのが分かってしまう、そのまんまだが笑えない。
『ねっ、ねえ、ちょっとおかしくない? どうしてこんなに怒ってるのよ、普通じゃないわよこれっ』
『クロノの名前が出たからじゃないかな』
『そうかしら、何か憎しみをぶつけられてる気がするわ。それも全部私に向かって』
中々に鋭いがリンディが考える時間をくれない、すっと細くなった目が険しさを増す。
うおお、美人が怒ると怖いな。
「ロッテさん、黙っていては分からないのだけど」
「その、実は――」
ぽつぽつとロッテが語る、ずっと前から思っていた事だがロッテがクロノを好きだったと。
面倒を見ている内にだんだんと好きになっていった、クロノも成長して益々その気持ちが大きくなる。
以前もそれとなくアプローチしたが効果なし、どうしてもクロノは自分を師匠としか見てくれない。
任務でアースラに来る事が出来たので、これ幸いとクロノに積極的に好意を示した。
それでも照れて逃げるだけで気持ちに気づいてくれない、自分からズバリと言うタイミングが掴めず悩み続けた。
だんだんと寂しくなって来て心細くなっていた、そこで悩みを打ち明けた俺が優しくしてくれた。
今まで募った寂しさもあって、つい温もりを求めて迫ってしまった。
師匠としてクロノがしでかした事の謝罪も含めたと説明。
かなり苦しいというか普通ならまず通用しない言い訳。そう、リンディが原作通りの状態なら通用しない。
しかし今のリンディは普通ではない、愛しい人に気づいてもらえない寂しさを知っている。
そしてその時に優しくされる嬉しさも知っている、この二つがポイントなのだ。
クロノのした事の謝罪という部分も理由としては大きい、ロッテがクロノの師匠で良かった。
ここまで聞くとリンディからのプレッシャーがかなり和らいだ。
恐らくロッテの本命がクロノだと分かったからだろう、「提督」としてではなく「女」としての怒りが大きかったという訳だ。
それは嬉しいがこれからが大変だ、一旦説明を止めて隣の部屋に移動する。
お茶を用意して俺からもロッテの事を黙っていて欲しいと頼む。
ここでしっかりとリンディの手を取って頼む、リンディ提督お願いしますと目を見つめて。
数回名前を呼んで手を握り続けた、そのかいあって顔から険しさが取れて普段の柔らかい表情に戻った。
「そう……分かりました、本来なら報告するところですが今回に限り不問にします」
「ありがとうリンディさん、あっと、リンディ提督」
「あら、いいのよオリト君。堅苦しく役職で呼ばなくても」
『ねぇオリト君、明日からは名前で呼んでくれるわね?』
『うん、分かったよリンディさん。それとそろそろ手を離さないと不自然だよ』
『ええ、この後の事は心配しないでいいわよ。私は誰にも話したりしないから』
にっこりと笑いながらしっかりと念話で駆け引きをするリンディ。
むうう、侮れない。
まあ、名前で呼ぶのは元々の事だからこっちとしては大した痛手でもないけどね。
さて、落ち着いたところでリンディがロッテと話を始めた。
クロノの母親としていろいろと言いたい事もあるのだろう、リンディが持って来た食材を拝借して料理に取り掛かる。
リンディの話にロッテが苦労しながら相槌をうっていた、まあ頑張ってくれロッテ。
アリアにこの事を伝えようと思ったが無理だな、明日何とか時間を作って会いにいくか。
それにしてもまいったな、毎回修羅場ではたまらない。
暗示の調整で少しずつ他の女も認めるようにしていこう、とにかく刃傷ざたにならなければいいんだ。
完全に押さえるのは無理だからな、あくまで緩和できればいい。
リンディとロッテの話が一区切りついた頃に料理が完成、三人で夕食を取る事になった。
しっかりとリンディは俺の隣をキープしていたが。
「それじゃあオリト君また明日」
「またねオリト」
「うん、二人ともまた明日。おやすみなさい」
にこやかに手を振ってアースラへと帰って行くリンディ、そして疲れた表情で愛想笑いをしているロッテ。
これからロッテは大変だな、形だけとはいえクロノにアプローチしなければいけない。
暫くは平気だろうが本腰いれないとリンディに疑われる時がくるからな。
しかしリンディが食事だけで帰ってくれて助かった、よほど明日から名前で呼んでもらえるのが嬉しいんだろう。
時間は……まだ八時か、これなら今から八神家に向かって直接アリアに謝る事もできるな。
うむ、思い立ったが吉日というからな。さっそく手土産に花でも買って―『ご主人様』―えっ?
『えっと……アリアか?』
『私以外に誰がいるのよ、ロッテにそう呼ばせたいのかしら?』
『いや、ロッテはクロノに告白しなければいけないからな』
『……は? ロッテがクロノに告白?』
『うむ』
『どういう事なのよ、私の悪戯でリンディ提督がそっちにいってどうしてそうなるのよ』
……ははーん、なるほど。
だからリンディがロッテに言っていたのか、予定が変わったのなら連絡しろとかなんとか。
となるとロッテが苦労するのはアリアのせいになるのかな、取りあえず先ほどのやりとりをアリアに説明した。
『…………』
『おーいアリア、どうしたんだ急に黙って』
『あははは、ロッテと話をしていたのよ。貸し一つだって言われたわ』
『だろうな、あー……俺からも一つ、すまなかったアリア』
『本当にそう思ってる?』
『思ってる、今から謝りに行こうと思ってたし』
『ふう……もういいわ、私もちょっと意地になってたから。ごめんなさい』
『うん、ありがとうアリア。ところでどうして話しかけてきたんだ』
『あ、そうだった。また出てきたのよ守護騎士の一人が』
『またか……で、どんな奴なのかな』
『金髪の女性よ、それと今までと様子が違うのよ』
『え? どう違うんだ』
アリアの話によるとシャマルはここ最近の八神家の様子を知っているらしい。
盗聴器【アリアが先ほど回収した】から聞いた会話では、ヴィータが出てきた日から書の中で見ていたとの事。
万が一に備えて盗聴器を外から回収できるようにしておいたのは正解だな。
しかし、本当に訳が分からなくなってくるな。この腹立たしさはグレアムに下剤を飲ませる事ではらそう。
相当に夜天の書にガタが来ているのだろうか、この分ではザフィーラも書の中で見ているかもしれない。
まてよ、だとすると俺がはやて達と遊んでいたのも見られていたという事か。
ならば警戒されなくて済むかな、はやて達とは良い友人になっている事だし。
あの日も特におかしな事はしていない、ヴィータにウサギをプレゼントしたからむしろ好感度アップかもしれない。
うん、やはり今日は吉日だな。常春の国で仕入れたヴィータ用のアイスもあるしバッチリだ。
アリアに今から八神家に向かう事を伝えてサポートを頼む。
やや呆れた声で了解するアリア、そのかわりグレアムへの罰は免除してくれと言われた。
なんとも前主人思いのアリアに感動した、今度ちゃんと可愛がる事を約束して改めて礼を言う。
アイスを持って八神家の近くまで飛んでいく、携帯を取り出して番号をプッシュ。
さーて誰が出るかなっと。
「はい、八神ですが」
「あ、シグナムさんかな。オリトだけど」
「オリトか? 留守にすると聞いたが帰ってきたのか」
「うん、今はやての家の近くにいるんだ」
名前を聞いてとたんにシグナムの声の調子が変わる。
なんとも嬉しそうにこちらの近況を聞くシグナム、後ろからヴィータのあたしに代われと言う声が聞こえる。
いやー俺って人気者だなー、取りあえず目は怪我をしたと言う。電話で話より家についてから話そう。
ヴィータと話ながら八神家を目指す、曲がり角を曲がるとシグナムが門の前に立っていた。
電話を切って小走りにシグナムに駆け寄る、ここで少し手前でこけるのがポイント。
あっ、と体勢を崩すもシグナムが即座に反応して抱きとめてくれる。うーん、なんてボリュームのあるクッションだ。
「大丈夫か? 怪我をしているのだから慌てると危ないぞ」
「うん、ありがとうシグナムさん」
にこりと笑う俺に微笑むシグナム、そこに不機嫌な声がかかった。
「なに家の前で見つめ合ってるんだよ、閉め出されてーんですか」
「んんっ、何を言っているヴィータ。誰も見つめ合ってなどいないぞ」
「そうだよヴィータ、そんなに眉を寄せたら可愛い顔が台無しだよ」
「ふ、ふんっ、お世辞なんて通じないぞ。ほら、はやても待ってんだから早く入れよ」
そんな事を言いながら笑顔を見せるヴィータ、ははは、可愛い奴め。
家の中に入って玄関に出ていたはやてに挨拶をする。
そして後ろから歩いて来たシャマルにも――っ!?
「ああ、オリト君紹介するわ。シグナムのいとこのシャマルや、今日から家に住むからよろしゅうな」
「シャマルよ、よろしくねオリト君」
「はい、オリト・スクライアです。よろしくシャマルさん」
優しく微笑むシャマルに礼儀正しく挨拶する。
……気に入らないな、なんだあの探るような目は。
笑顔もとってつけたような作り笑いだ、あからさまに警戒されているな。
分からん、あの日の様子を見ていたなら俺を警戒する必要は無いはずだ。
テーブルについて土産を袋から出しながらシャマルの様子を窺う。
服はシグナムの物を借りているのかな、やや胸のあたりがダブついているが。
あの黒服では自分があやしく思われてしまうからな、上はトレーナーなのはいい。
しかしその下が白のフレアスカートというのは分からない、シグナムの趣味ではないだろうに。
ひょっとしてはやてが進めたのかもしれないな、機会があったらシグナムに頼んでみよう。
「はい、これはヴィータが一番喜ぶかな」
「おーっ! これってこの間のギガウマアイスじゃんかっ」
アイスの箱をパッと手にとって喜ぶヴィータ。
はやてもその様子を見てにこにこしている。
「ほんとや、これ美味しかったからなあ」
「でもこのアイス何処にも売ってなかったぞ」
「ああ、これは外国で売られているから。日本では無いかもしれないね」
「む? ならばどうやって手に入れたのだ。留守の間に外国に行って来たのか」
「違うよ、外国にいる友人に頼んで送って貰ったんだ」
ここでヴィータに対してポイントを稼ぐ。
この間ヴィータがあまりに喜んでくれたので、その日の内に連絡を取って無理を言い送ってもらったと。
今度は大量にもらったので暫くは大丈夫だと言っておく。
「そうなのか、悪いなそこまでしてもらって……」
「いいよ、またヴィータの喜ぶ顔が見たかったからね」
シュンとなるヴィータに向かってオリ主スマイル。
「あ、ああ。ありがとうオリト」
アイスの箱を持ったままで顔を赤くして俯くヴィータ。
これは中々にポイントが高かったようだ。
「どういたしまして」
「わー、ヴィータ顔真っ赤やなあ」
「ふむ、人の事は言えないのではないかヴィータ」
「うっ、うるせーっ」
「「「あはははははは」」」
「……」
三人が明るく笑っている中で声を出さずに笑うシャマル。
だからなんだというんだ、これまでの流れの何処にケチをつける部分がある。
一人だけクールに相手を探るとはシャマルゥのくせに生意気だぞ。
この後皆でアイスを食べながら話をした、シグナムはそろそろ何かバイトを探すらしい。
ヴィータは例によってゲートボールに興味をもってやろうとしているとか。
原作より随分早い気もするがまあいい、感情が早く出てきた事の影響かもしれない。
頃合なので目を失った事を皆に話す、理由はなのはが言った事と同じで女の子を庇ったと言う。
シャマルやはやては大いに同情してくれた、シグナムは「とても立派な事をした、誇っていいぞ」と励まし頭を撫でてきた。
ヴィータはどうして直ぐに知らせなかったんだとテーブルを叩いて怒った、これには真摯に謝っておく。
といっても心配からきた怒りなのでヴィータも引きずらない、今度は何かあったら直ぐに知らせろと言う。
ここでにこりと笑ってヴィータは優しいねと返すのがコツである、ポッと顔を赤くしたヴィータは照れ隠しにそっぽを向いた。
うん、ヴィータには素直な態度が有効だな、これで全員の好感度をゲットできただろう。
さて、そろそろ夜も遅いしここらで帰るか。
それに話している間ずっと妙な目で見ていたシャマル対策も立てなくては。
切りの良いところではやてに今日はもう帰ると伝える。
これに対してヴィータが泊まっていけと言うがそれは出来ない、シャマルの様子が不安定な以上ここにいるのは不安だ。
まだ数日は用事があるからとやんわり断る、するとシグナムが「今日は私がオリトの家に泊まるというのはどうだろう」と提案。
この提案にはやては賛成、この間はヴィータだから順番だと言う。
そういわれるとヴィータも反論出来ない、なら今日はシグナムかと思っているとシャマルが手を上げた。
なんと自分が俺の家に泊まると言い出したのだ、これにははやても驚いた。
理由を尋ねるシグナムにシャマルは俺を知る為だと答える。
つまり、この中で自分が一番俺との付き合いが短い。
他の皆とここまで仲の良い俺の事を知る為にもこの方法が良いと。
これにはシグナムも思う所があったのか、少し考えていたが結局シャマルに譲る事となった。
よろしくねと微笑むシャマル、だがどうにも笑顔が胡散臭い。
シャマルゥかシャルマンか知らないが、そんなあからさまな態度で俺が油断すると思うなよ。
シグナムから服を借りて即席お泊まりセットを作るシャマル、その間ヴィータのご機嫌を取っておこう。
「それじゃあな、また遊びにこいよ」
「うん、また来るよ」
「ああ、楽しみにしているぞ」
「ほんならまたなオリト君、今度は家に泊まりに来てな」
手を差し出すはやてに握手を返して笑う。
「そうだね、都合がついたら連絡するよ」
「それじゃあ行って来ますはやてちゃん」
「うん、お休みなシャマル」
「はい、お休みなさい」
こうして挨拶を済ませてタクシーに乗り込む俺とシャマル。
ふぅ、結局今日ははやて達に暗示をかけられなかったな、まあヴィータの好感度は結構稼げたから良しとしよう。
今は横にいるシャマルを何とかしなければいけない、これだけ警戒されるとうかつに暗示もかけられない。
飲み物にも手をつけそうにないから薬も飲ませにくい、アリアには先回りさせて準備させてあるが用心しよう。
タクシーに乗ってから一言も発しないシャマルの真意を掴みかねてこちらも無口になる。
やがてアパートについてタクシーを降りる、シャマルの前に立って部屋に案内した。
「えーっと、お風呂に入るかな? 直ぐに沸かせるけど」
「いえ、まだいいわ」
「ならお茶でもいれるよ」
「結構よ、私は貴方に話があるの――《クラールヴィント》――」
「っ、話って何かな」
ぼそりと呟いたシャマルの声が聞こえた、何をする気だ?
まさかいきなり戦う訳でもあるまい、この距離で相手がシャマルならこちらが有利だ。
ややあって、こちらを見据えたシャマルがはっきりと告げる。
「オリト君、貴方は魔導師でしょう」
「そうだよ、せいか~~~~い。ぱちぱちぱちぱち」
「…………」
明るく答えて拍手する俺に呆気に取られるシャマル、素直に認めるとは思っていなかったのだろう。
微妙な表情で固まったが直ぐに気を取り直す、すっくと立ち上がってこちらを見据える。
んー、ここで仕掛ける気か? 別にいいけどねもう詰んでいるから。
「正直に答えてくれる? どういうつもりではやてちゃんに近づいたのかしら」
「つもりも何も友達になりたかっただけだよ」
「……シグナムに随分と気に入られているみたいだけど」
「頑張って仲(膣内)良くなったからね」
「私達が魔導師だと言う事も気づいているわね、何が目的なの」
すっとペンダルフォルムのクラールヴィントを手に警戒をあらわにするシャマル。
ゆっくりと立ち上がって何気なしにドアへと向かう。
「質問の意味がわからないよ、友達になる事がそんなにいけない事なのかな」
「それならどうして魔導師だと言う事を隠しているのかしら」
すすっと動いて正面に回るシャマル、どうやらここから逃がさないつもりらしい。
「なんでそんなに俺の事を警戒するのかな」
「不自然だからよ、あのシグナムやヴィータちゃんの態度は少しおかしいわ。知り合って間もないのにあまりにも貴方に好意を持ち過ぎている」
「一目惚れって言葉もあるよ」
「……あまりふざけないでくれる?」
「うっ」
「百歩譲ってウサギをもらったヴィータちゃんはいいわ、でもシグナムは納得できない。長い付き合いだしそのぐらいは分かるの」
シャマルが手をかざした瞬間にクラールヴィントが体に巻きつく。
ぐっと力を入れてみるがビクともしない、キンッと言う音が響き結界が張られた。
へーえ、素早いな。後方支援専門だけな事はある。
「これが最後よ、貴方の身分と目的を答えなさい。返答しだいでは見逃す訳にはいかないわ」
「俺も最後の忠告をするよ、これ以上敵対行為に及ぶと天国と地獄を見る事になるけど?」
「そう……仕方ないわね、悪いけど暫く動けなくなってもらうわ」
「――お前がな――」
「えっ? きゃあっ!?」
驚きの声を上げたシャマルがバインドで拘束された、俺だけに気を取られたのが運のつきだ。
シャマルの後ろから一人の男が現れた、とてもよく知っている顔だ。
振り向いたシャマルが現れた人物を睨む。
「もう一人いたのね、この子の協力者なの?」
「答える必要は無い」
キッパリと答える織人の姿をしたアリア、事前に部屋に潜んでいてもらったのだ。
やはり一人では限界があるな、アリアは時期が来たらちゃんと俺の使い魔にしよう。
クラールヴィントをアリアに解いてもらう、既にアリアが結界を張っているのでシャマルも念話は使えない。
「ありがとう、後は俺一人でやるから」
「分かった、だが油断するな」
『逆転されても知らないわよ』
『ここからドジる程間抜けじゃない』
『まったく……本当に気をつけてよね』
『うん、ありがとうアリア。いつも助かってるよ』
シャマルの横を無言で通りすぎるアリア、シャマルは悔しげに睨むがどうにもならない。
アリアが結界を解くと同時に俺が結界を張りなおしてバインドもかけ直す、面倒だが仕方が無い。
先ずはクラールヴィントを何とかするか、簡易メンテナンスキットがあればウイルスを仕込める。
「クラールヴィントをどうする気なの」
「自分の心配をした方がいいと思うけどね、抵抗しないように頼むよデバイスさん」
テキパキとキットを用意してウイルスを注入、後は放っておけば大丈夫。
さて、イッツショータイム。
今から俺は鬼畜に走るのだ、ただしソフトに鬼畜である。矛盾してるが突っ込まないよーに。
「さて、一方的に言いがかりをつけて暴行を働こうとするとは酷い人だ」
「言いがかりかしら、仲間を潜ませていた事が私の言葉を証明していると思うわ」
「知らないな、ここでは俺が法だよ」
気丈にもこちらを見返すシャマルに対してムクムクと悪戯心が沸いてくる。
ふふふ、今からずっと俺のターンになるのだ。
バインドを操作してシャマルを立ったまま大の字に固定する。
「さーて、この中はどうなってるのかなー」
ぴらりとシャマルのスカートをまくるとその下には同色の白いパンツがあった。
「きゃあああっ! な、なにするのよっ、やめなさいっ」
「うーん、いい肉付きの太ももだな。後ろはどうかな」
くるりと後ろに回ってスカートをまくる、そこには見事なお尻が存在している。
「うん、いい形のお尻だ」
「い、いいかげんにしないと本気で怒るわよっ」
「まだ自分の立場が分かってないのか」
いったんシャマルから離れて棚から薬を取り出す、確か守護騎士は抵抗力が高かったからな。
んー……ヴィータで三倍の量であの状態だから……七倍でいいか。
人間ならアヘアヘウヒハになる量だが大丈夫だろう、無針注射でプシュッと首筋から注射する。
「ひゃっ? い、今なにをしたのよ」
「今に分かるよ、そーれびろーん」
「きゃああっ」
再びシャマルのスカートをまくってその中に進入、膝立ちになると丁度まんこが顔の前になる位置だ。
サーチャーが頭上にいるのでシャマルの慌てる顔もよく見える。
「何処に入ってるのよっ、出て行きなさいっ」
「俺の質問に答えてもらおう、答えないならパンツを下げるぞ」
「なっ……何を考えているのよ、これ以上馬鹿な事をすると――」
「……へー、下も金髪なんだなー」
「――っ! い、いやあぁぁぁっ! ど、どこ見てるのよーっ!」
「どこって、シャマルさんのまんこ」
「いやあああっ、ばかあああっ」
いやいやと顔を赤くして首を振るシャマル、そのままパンツを足首まで下ろしてスカートの中からでる。
キッと涙目でこちらを睨むシャマルに質問を続ける。
「名乗ってもらおうか、名乗らないならぴろーんっと」
ゆっくりとスカートを持ち上げるとシャマルの綺麗な脚が現れる。
「や、やめてっ、それ以上持ち上げないでっ」
「んー? 聞こえないなーがははははは」
「ううっ……わ、私の名はシャマル。古代ベルカの使い手よ」
「それだけかなー、ほーら見えちゃうぞー」
「湖の騎士シャマルよっ、支援と癒しが専門なのっ」
まんこが見えるギリギリのところで名乗り終えるシャマル。
一旦手を止めてシャマルを見る、表情が赤いが羞恥や怒りだけのせいではないだろう。
「ふーん、どうして俺を襲おうとしたのか教えてもらおうか」
「それは……ひょっとして知らないの?」
「何を?」
「あっ……な、なんでもないわ。理由はさっき言った通りよ」
「……あっそう、よいしょっと」
ぐいっと上着をまくってシャマルの胸をさらけ出す、これまた白いブラに包まれた形の良い胸がぷるんと揺れた。
「ちょっ、ちょっとおっ、ちゃんと答えたじゃないのっ」
「だから試すんだよ」
そう言ってぼふっと胸に顔を埋める、そしてすうぅぅぅっと聞こえるくらい音を立てて息を吸う。
「すううぅぅぅっ……うーん、中々の癒し効果だ」
「いやああっ、何やってるのよっ。そういう癒しじゃないわよっ、怪我や体力を回復させる癒しなのよっ」
「俺はこっちの癒しを求めているのだ」
そのままモミモミと胸を揉む、ブラ越しではいまいちなので取ってしまう。
「いやあっ、返してっ」
「ふーむ、これは中々の代物。もみもみもみもみもみもみもみもみ……」
「ふああぁっ!? なっ、なんなのっ? どうして胸をさわられただけでこんなっ……」
薬の効果が表れたのか艶っぽい声を上げるシャマル、弾力のある瑞々しい胸を両手でこねこねと揉む。
強すぎず弱すぎず滑らかなタッチでこねくりまわす。
「それは俺のテクニックのせいなのだ、ふっふっふ、もみもみもみもみもみもみもみもみ……」
「はあんっ、ふあああぁっ、い、いやっ……ああんっ、揉まないでぇっ、あんっ、さ、先っぽはだめぇっ」
「うーむ、美味しそうなサクランボだ。はむっ……レロレロレロレロレロレロレロレロ」
ツンと立ったピンクの乳首を口に含んでこれでもかと口の中で転がす。
「んんうっ、ああっ、だめえっ、だめよっ……はうんっ、先っぽだめえ……」
「だめよだめよも好きのうち~~~ちゅううぅぅぅ、ぺろぺろぺろぺろぺろぺろっ」
「はぁぁんっ、だめぇ、そんなにしたら私っ……くふぅんっ」
あきらかに声の質が変わって来た、七倍の濃度では流石の守護騎士も耐えられまい。
もっともまだまだこれからだ、今夜は身も心も溶けさせてやる。
ちゅぱっと乳首から口を離して視線を下げる、思った通り既に足首まで愛液が伝っていた。
「おや? シャマルさん漏らしたのか、言ってくれればトイレは許可したのに」
「ちっ、違うわよ、これは……その……」
「愛液だね、シャマルさんが感じている証拠だよ」
「~~~~~っ、あ、あなた知っててそういう言い方を」
「睨んでも無駄だよ、俺と約束するなら解放してもいいけど」
涙目で睨むシャマルに取引を持ちかける、もちろん成立しないのは分かっている。
「何を約束させる気なの?」
「俺に敵対しない事、それからここで起きた事を秘密にする事」
「……敵対しないというのは約束できないわ」
「そう……なら俺に犯される覚悟はあるんだね?」
この言葉にぎゅっと唇をかんで耐えるシャマル。
すっと目を閉じて何かを考えていたが目を開けるとハッキリと言う。
「好きにすればいいわ、例え犯されても私は――ベルカの騎士は屈しないわ」
「……武器も持たず敵意も見せなかった子供をいきなり拘束するのが騎士? 騎士って正々堂々が信条だと思ったけど」
「うっ、そ、それはっ」
こちらの反論にどもるシャマル、ふふふ、テンプレ的突っ込みで返してやる。
「その上口封じに攻撃しようとするのがベルカの騎士のやり方なんだ、強盗と変わらないよね」
「……何といわれても脅迫には負けないわよ」
「うん、おれも無理やりよりは合意の上が好みだからね。シャマルさんが抱いてって言うのを待つよ」
「そんな事はありえないわ」
「ふふん、そう言うだろうと思って秘密兵器を用意してある」
すたすたと歩いて部屋の隅にあったダンボール箱を開ける。
アリアに言って隣の部屋から持ってこさせた秘密兵器を取り出しシャマルに突き付けた。
「魔法貞操帯・焦らして一発極恥攻め君ぐれいと!」
これぞ焦らしアイテムの頂点を極めし一品、外見はただの金属パンツだが性能はピカイチだ。
まあ、シ〇ィ・ハンターで出てきた貞操帯を薄型スリムにした物だな。
「な、何なのそれは」
「とある犯罪組織が潰れたさいに開発品をバーゲンセールしていたから買ったんだ」
「……あなた本当に何者なの?」
「転生エロ主、女体の神秘を追求する性戦士」
「あくまでとぼける気なのね」
この世界で始めて正体を名乗ったのに信じてもらえない、まあいい。
スカートの中に入って極恥攻め君ぐれいとをしっかりセット、そうさはリモコンだからとっても簡単。
シャマルの前に立ちリモコンを操作、時間は無限大にしておこう。
「では、スイッチオン」
ポチッと起動させるとシャマルの体がビクッと跳ねた。
「ひゃあっ!? な、何なのこれっ?」
「体に害は無いよ、シャマルさんの魔力を動力にとっても気持よくしてくれるから」
「私のっ……くぅんっ……まりょくっ?」
「そう、ちなみにシャマルさんぐらいの人なら五日は連続で動く優れものさ」
「んんっ、あんっ……や、やだっ……あくぅ」
「聞いてないかな? がはははは」
極恥攻め君ぐれいとが与える刺激に身悶えするシャマル、おっとシャマルの足元に吸水シートを置いておこう。
クラールヴィントの様子を見るとウイルスの進入は成功したようだ、ならばこっちの指令を聞くように改造してやる。
五分程するとシャマルの声がかなり艶っぽくなってきた、どうやらそろそろ達するようだな。
「くぅぅぅん、あぁんっ……あっ、ああっ……だめっ、私っ……いっ、いっちゃうっ……あっ、あああっ、イッ…………え?」
「くくくくく」
「あ……ど、どうして?」
「いけなくて残念だったね、シャマルさん」
そう、この「焦らして一発極恥攻め君ぐれいと」はその名の如く焦らす機械なのだ。
装着者の神経を常に読み取り絶頂へと導く、しかし絶頂に達する寸前に刺激をカット。
謝って勢いで達しないように快感を阻害する機能もついている、そしてその行動を延々と繰り返す。
「それはね絶対いけないようになってるんだよ、それをずーっと繰り返すんだ」
「そんな……それって、あぁんっ! あっ……ま、また動いてっ、はぁんっ」
「ふふふ、楽しんでね。俺は風呂に入ってくるから」
「ああんっ、いやぁんっ……そこはだめぇっ、はぁぁんっ」
「うんうん、ごゆっくり」
一時間経過。
「ふぃ~~っ、久々に長風呂してしまった――ん?」
「あっ、あっ、ああぁぁぁっ……ああっ……また……ううっ」
部屋に戻ると両足からぽたぽたと愛液を垂らし続けているシャマルがぐったりとしていた。
リモコンのカウンターを確認すると十二回と出ていた、これがいき損なった回数だ。
「シャマルさん、気持良かった?」
「くぅぅ……こんなのってないわ、私もう……いゃぁんっ、ああっ、あはぁんっ」
「うーん、しぶといな……よし、パワーアップしてあげるよ」
ちょいちょいとリモコンを操作する、これで今までの倍は達し損ねる事ができるだろう。
ついでに後ろの穴も刺激させる、前と後ろから攻められる快感は凄いぞ。ついでに体力増強剤を投与して回復の魔法陣を張って置く。
その事をシャマルに耳元で伝えると絶望の表情を浮かべた。
「じゃあ俺は近くのコンビニに行ってくるからね」
「あくぅっ、はあぁっ……待って、まってぇ……このままじゃ私っ」
「頑張ってね、湖の騎士さん」
にっこりと笑ってアパートを後にする、歩いて十分のコンビニに到着。
週刊誌を読んでコーヒー牛乳を購入、外で一息ついてからまた中に入って漫画を立ち読み。
……おっと、つい夢中になって読んでしまった。時計を見ると二時間近くたっている。
「ありゃ、これはちょいと不味いかな」
ミネラルウォーターを数本購入して走ってアパートに戻る。
ドアを開けると部屋には女の匂いが充満していた、シャマルはどうなったかな。
「ああぁぁぁっ、イクッ、イクのおっ……あっ、ああぁぁぁぁ……いゃぁ、もういゃぁ……どうしてぇ、どうしてよぉ……」
「うん、何とか無事だったようだな」
「もう嫌ぁ! いかせてぇっ! こんなのもう嫌よおっ!」
シャマルの泣き叫ぶ声を聞いて部屋に入る、どれだけいき損ねたのか吸水シートがすっかり変色していた。
身をよじったせいかスカートもぐっしょりと濡れている、リモコンを取って見てみると三十二回と出ている。
凄いな、これでは泣いてもしかたがない。むしろ良く頑張ったと褒めるべきだな。
「やあシャマルさん」
「ああっ、お願いっ、もう駄目なの……いきたいの、お願いだから――あぁぁっ、はあぁぁんっ、くふぅんっ」
「気持ち良いよね」
「ああっ、んんっ……いいわっ、気持ちいいのっ……でも駄目なのっ、これじゃいけないのぉ……あはぁんっ」
「そんなにいきたいの?」
「あんっ、あんっ、うぁんっ……いきたいっ、いきたいのっ……はぁぁんっ、お願いだから私をいかせてぇっ!」
「なら約束してよ、ベルカの名にかけて。俺に敵対行動を取らない事、そしていつでも抱かれる事」
「んくぅ……それは……それはぁっ、あはぁぁんっ……あっ、ああっ、いっ、いきそっ、んくううぅっ――うああぁぁぁっ!」
またしてもいけなかったシャマルがブンブンと頭を振って涙を流す。
いったん動作をストップさせてシャマルに近づく、ううっと嗚咽するシャマルがこちらを弱々しく見つめる。
最初の気丈さは見えず弱々しい女の表情だ、これなら大丈夫だろう。
「別に仲間を裏切れとは言ってないよ? 仲良くなってたまに気持ち良い事をするだけだよ」
「ああっ……本当に? はやてちゃんの事を……誰にも言わないでくれるの?」
「? 友達だとは言うけどね、それなら構わないでしょ」
「ええ……友達ならいいわ……友達なら……」
どうやらかなり思考能力が鈍っているらしい、はやてが書の主だとは言ってないのに。
これだけの状態になってもはやての事を気にするとは大したものだ、高さを調整して膝立ちにさせた。
じっとりと汗ばんだ胸を揉んでシャマルの顔をこちらに向かせる。
「なら誓ってよ、そうしたらいかせてあげるよ、最高に気持ち良くなれるよ」
「あぁぁ……わ、わかったわ……べ、ベルカの名にかけて……湖の騎士シャマルが誓います」
「うん、確かに聞いたよ。それで俺に抱いて欲しいんだよね」
「……はい……抱いて下さい……」
「もうちょっとハッキリ言って欲しいなあ」
「ううっ……私を抱いて下さい、オリト君に抱かれたいです……お願い、これ以上じらさないでぇ……お願いよ」
「良く言えたね、喉が渇いてるでしょ……んんっ……んっ」
ミネラルウォーターを口に含んでシャマルに口付けする。
もちろんその拍子にこぼれるが構わない、直ぐに口を開いてこちらに舌を伸ばしてくるシャマル。
また口に含んで唇を重ねると積極的に舌を差し込んで絡ませて来た。
「んんっ、ぢゅるっ、ぢゅる……ふぅんっ、ちゅばっ……んっ、んっ、んんっ」
「んくっ……ちゅっ、ちゅっ……ぢゅるるっ……ちゅぶっ、ちゅううっ……んうっ」
一旦離れてシャマルの汗を魔法で除去する、愛液も同じく除去されるが直ぐに溢れてくるだろう。
魔法陣とバインドを解除するとゆっくりとだが服を脱ぐシャマル。
こちらも服をパッと脱いでしまう、既に我がハイパー兵器(笑)は万全の状態だ。
「えっ……す、凄い……そんなに大きいの?」
「さあシャマルさん、何て言って誘ってくれるのかな。シャマルさんから抱いて欲しいって言ったよね」
ビンと反り返ったチンコを見せ付けるとごくりと唾を飲むシャマル。
こちらに向かって大きく脚を開いて両手でくぱっとまんこを開く、どろっと流れ出る愛液がシャマルの興奮を示している。
完全に欲情しきった表情ではっきりと誘いの言葉を言った。
「私を抱いて欲しいの、その大きなもので私のおまんこを貫いてぇ……早くうぅ……来てぇ、入れて欲しいのぉ」
「ふふふ、湖の騎士シャマルゲットだぜ」
がっしとシャマルの太ももを掴んで亀頭に愛液を塗る。
しっかりと狙いを定めてから一気に突き入れた。
ずぶぶぅぅっ!
「んはあああぁぁぁぁんっ! はああぁぁぁっ、す、凄いいぃっ!」
「ははっ、こりゃとろとろだな」
既に蕩けているシャマルのまんこは何の抵抗もなくチンコを飲み込んだ。
これなら痛みもまったく感じてないだろう、まんこのほうからしっかりと絡み付いてチンコを逃がさないぐらいだ。
「ああっ……いっぱいになってるぅ……ねぇ動いてぇ……私を気持ち良くしてぇ」
「いいよ、朝まで気持ち良くなろうね」
回復の魔法陣を展開して腰を突き入れる、数回突いたところでもっともシャマルにピッタリのサイズを見つけた。
腰に手を回してガンガンと突きまくる。
じゅぼっじゅぼっじゅぼっじゅぼっじゅぼっじゅぼっ!
「はううんっ、ああっ、ああっ……いいっ、いいのぉっ! 気持ちいいっ、気持ちいいぃ~~~っ!」
「くっ、どこがいいのかなっ」
「おまんこぉ、おまんこがいいのぉっ! あはぁんっ、奥まで突いてぇっ……入ってきてぇっ!」
「いいよっ、それっ」
ぐぷうっ。
「くふうぅぅぅんっ……ああっ、それえっ、それいいのぉっ! もっと、もっと動いてぇ……おまんこかき回してぇっ」
「望みどおりにっ」
硬くたぎったチンコでシャマルの膣壁を掻き分ける。
ずぶずぶと膣内を進入していくと痺れるように快感が伝わって来た。
熱くぬめった肉の壁を進む感覚が亀頭に刺激を与える、突く度にじゅぶっと愛液が溢れてくる。
ぢゅぶっぢゅぶっぢゅぶぶっぢゅぶぶっぢゅぶぶっぢゅぶぶっ!
「んはぁぁぁっ、いいわっ、いいわぁっ……オリト君の私にピッタリよおっ、こんなに気持ちいいなんてっ……はああぁぁっ」
「シャマルさんの膣内も凄くいいよっ」
「あはぁっ、はんっ、はああぁっ……ああっ、来たわっ、きたぁっ……ああっ、はああっ……」
「今度は大丈夫だよ」
「はああぁんっ、いくっ、いくっ……いけるのぉっ、今度はいけるのぉっ……あああっ、イッ、イクウウゥゥゥゥゥッッ!」
「くふうっ」
がしっと抱きついて絶頂に達するシャマル、ぎゅうっと痛いくらいに締まるまんこ。
シャマルの絶頂と同時に大量の白濁液を膣内に注ぎこむ。
びゅびゅうっ、びゅびゅるるるるるる~~~~~っっっ!
「あはぁぁぁぁぁっ……あつうぃぃぃぃっ! はぁぁぁ……いっぱい……いっぱいはいってる……いっぱいぃ……」
はらはらと涙を流して身を震わせるシャマル、今まで焦らしにじらして来ただけにその喜びも大きい。
ぎゅっと俺を抱きしめたままで、顔に胸を押し付けている。
両足は腰に回されてこちらを離そうとしない、ぺろぺろと首筋を舐めたと思うと腰を回してチンコを刺激してきた。
「あはぁん……まだこんなに硬いのね……素敵よ……」
「あの、膣内に出したけどいいの?」
「大丈夫よ、だからまだまだ出していいのよ……ううん、もっと出してぇ」
腰をぐりぐりと動かして二回目を催促するシャマル。
それならばと腰をだかえてずんっと突き入れる。
ずぷっずぷっずぷっずぷっずぷっずぷっ!
「ふはあぁぁぁっ、ああっ、いいわっ、いいっ! しびれるぅっ、いったばかりなのにいいのぉっ!」
「シャマルさん、凄く感じてるね」
「ええっ、感じるわっ……凄く感じるの……ねぇ、シャマルって呼んでぇ」
「いいけど……俺のチンコ気持ち良いかなシャマル」
ぢゅぶぢゅぶぢゅぶぢゅぶぢゅぶぢゅぶ。
「はふぅん……いいわっ、オリトのオチンポいいわっ……こんなに気持ち良いオチンポ初めてよぉ」
「いやらしいなあシャマルは」
「あぁん、言わないでぇ……腰が止まらないのよ……くふぅん、ああ……蕩けそうだわ」
自分で胸を揉みながら悶えるシャマル。
完全にセックスを楽しんでいる、やはり極恥攻め君ぐれいとは優秀だ。
きゅうきゅうと収縮するシャマルの膣内は早く精液を出せと急かしている。
「うっく、まんこがひくひくしているな」
「くぅぅん、だって気持ちいいからよ……また熱いのが欲しいわ、ねぇオリトぉ」
「うわー、エロ過ぎだよこの人」
じゅぼじゅぼと水音を立てて腰を動かし続けるシャマル。
突き上げに回転運動が加わっているので昂ぶりも早い。
腰の奥からまた熱い感覚が滾ってきた。
「むっ、そろそろ出るよシャマルっ」
「出してぇっ、また私に熱いのを注いで欲しいのぉ……出してっ、白くて熱いのを子宮に注いでぇ~~~っ!」
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっ!
「そらそらそらっ、出すぞ、シャマルのまんこに膣内出しするぞっ」
「あはぁっ、来てっ、来てえっ! 膣内出しいいのっ、オリトの精液を子宮の奥に出してぇっ!」
「くううっ、出るっ」
ぢゅぼっぢゅぼっぢゅぼっぢゅぼっぢゅぼっぢゅぼっ!
さらに腰の回転を早めるシャマル。
愛液がぴちゃぴちゃと飛び散ってこちらの胸にまで飛んでくる。
絡みつくまんこの肉ヒダに揉まれてチンコが二度目の射精を開始した。
「ううっ!」
びゅうるるるるるる~~~~っっ!
「あはぁぁぁぁっ来たあぁぁぁぁっ! んくぅぅぅっ、おまんこいいぃぃ~~~~~っっ!」
再び涙の絶頂を迎えるシャマル、びくびくと振るえる体が艶かしい。
はっ、はっ、と余韻に浸って喘ぐ、こぽっと結合している部分から精液が溢れて来た。
「はぁぁ……気持ちいいわぁ……オリトぉ……ねぇ、今度は後ろからお願い」
「……いいよシャマル、じゃあ良く見えるようにポーズを取って」
「はぁい」
すっかり甘えた声を出してにゅるっとチンコを引き抜くシャマル。
四つんばいになってこちらに尻を向けて見せ付ける、尻穴までひくひくとしているのが良く見える。
先ほどと同じく両手でまんこを開く、どろっと溢れ出る精液がエロ過ぎる。
「入れてぇ、オリトのぶっといオチンポで貫いてぇ」
「そんなに欲しいの?」
「欲しいのぉ、もっと気持ちよくして欲しいのぉ……ねぇ、入れてぇ、私の奥まで突っ込んでぇ」
ふりふりとお尻を振って催促するシャマル。
エロの騎士と化したシャマルに挑むべく、俺は勇敢にシャマルのまんこへと突撃した。
オリト・スクライア突貫します!
ぢゅぶりっ!
「あっはぁぁぁんっ、太いぃぃぃ~~~~っ……ああっ、いいのっ、いいのおっ」
「このっ、このっ、このっ!」
シャマルの形のいい尻を眺めながらずんずんと突き入れる。
三度目にもかかわらずシャマルのまんこはキュンキュンと反応している。
シャマルは自分からも尻を押し付けてより深い快感を得ようと動く。
「きゃふぅんっ、あはぁんっ、あんっ、あんっ……響くっ、奥まで響くぅ……いいわぁっ、これいいわあっ」
「シャマルのお尻は良い形をしているね」
「ああんっ、さわってぇ、お尻さわって突いてぇ……あふぅんっ、いいのぉ、もっとオリトと一つになりたいのぉ!」
「ふぅん、ならもっと気持ち良くしてあげるよ」
シャマルの要望に応えてチンコの表面を変化させる。
必殺のイボチンコがシャマルの膣内を縦横無尽に暴れまわる。
頭の中を快楽で真っ白にしてやろう、快感を肉体に刻み付けてやる。
じゅぼぉっじゅぼぉっじゅぼぉっじゅぼぉっじゅぼぉっじゅぼぉっ!
「きゃぁふぅぅぅ!? はああっ、な、なにこれぇ、すごいいいぃぃ~~~~っ!」
「どうだシャマルっ」
「あはああっ、すごいっ、すごいいぃ~~~っ……ごりごりって、ごりごりくるぅ……中がこすられて、ああ~~~~~っっ!」
ばしっばしっと床を叩いて快感に悶えるシャマル。
腰を動かすのも忘れるくらいの快感に言葉もないようだ。
「んはぁぁぁ~~~~っ、きもちいいぃぃぃ~~~~っ……とけるぅ、おまんことけるぅ……オチンポ良すぎるぅぅ~~!」
「ふうっ、ふうっ、ふうっ」
がっしりと尻肉を掴んでずぼずぼと突く、ぱぢゅっぱぢゅっと愛液が弾けて互いの股間はびちゃびちゃだ。
シャマルは腕で支える事が出来ずに床に胸を押し付けている。
ぢゅっぷぢゅっぷぢゅっぷぢゅっぷぢゅっぷぢゅっぷっ!
「あはぁんっ、はぁんっ、はぁんっ……んくぅぅぅ……ああっ、きたぁっ……またいっちゃううぅぅ」
「いけシャマル、また奥に出してやるぞっ」
「ふぁぁんっ、ああっ……こんな状態で出されたら……私駄目になるぅ……忘れられなくなるぅ」
「いいぞ、絶対に忘れられなくしてやるっ」
ぐぼっぐぼっぐぼっぐぼっぐぼっぐぼっ!
「あはぁっ、はぁっ、はぁっ、はくぅっ……んふぅっ、んああっ、んああぁぁ~~~~~~っ!」
「はっ、はっ、はっ、はっ」
もはやまともに喋る事も出来ないシャマル、腰をぐいと引き寄せてスパートに入る。
三度目の射精を控えて肉棒がビクビクと震える。
「出すぞシャマル、しっかりと受け止めろっ」
「くはぁぁぁんっ、はいいっ、はぁんっ……きてぇっ、きてぇっ……もうだめぇっ、もうだめよぉぉっっ!」
ぢゅぶぶっぢゅぶぶっぢゅぶぶっぢゅぶぶっぢゅぶぶっぢゅぶぶっ!
「くうううっ、出すぞおっ!」
ずぱんっ、と打ち付けてシャマルの最奥に精子を届けるべく射精が始まった。
ぶびゅるうっ、びゅびゅびゅびゅうううぅぅぅぅ~~~~~~っっ!
「んひいぃぃぃぃ~~~~~~っ! かはっ、だめええぇぇぇぇっ、イックウウゥゥゥゥッッ~~~~~ッッ!」
プッシュウウウゥゥ!
これまでで最大の嬌声を上げて絶頂に達するシャマル。
まんこからも盛大に潮を吹いて身を仰け反らせる、ぎゅううぅぅっとまんこが締まって精液を搾り取る。
最後の一滴までしっかりとシャマルの子宮に注いでやった。
じゅぽっじゅぽっじゅぽっじゅぽっ!
「はぁぁぁ~~~~~っ、オリトぉ、オリトぉ~~~~っ」
「シャマルっ、シャマルっ」
「こひがぁ、こひがとけてるぅ……もうわからないぐらいとけてるぅ」
泣き笑いの表情で抱きついてくるシャマル。
あれからもう一度バックでいかせた、そして五度目のセックスに突入。
正常位でずこずこと突きまくる、流石のシャマルも腰を動かす事もできない。
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっ!
「どうしてぇ……どうしてこんなに気持ちいいのぉ……」
「ふぅぅ……そろそろ抜こうかな」
「あっ……いゃぁ、抜かないでぇ……私から離れないでよぉ」
「可愛いなあシャマルは、じゃあ最後はキスしながら出したいな」
「くふぅぅん……キスぅ、私もキスしたいのぉ……んん~~~っ」
「んんっ」
力を振り絞って顔を近づけるシャマルと唇を重ねる。
ゆったりとした動きだがその分ねっとりと舌を絡ませて唾液を好感する。
互いに抱きあって完全に密着しながらぐちゅぐちゅと腰をすり合わせた。
「んふぅん……ぢゅるっ、ぢゅるぱっ……れるっ、ぢゅっ……んくっんくっ……んふぅぅ」
「んむっ……ぢゅるるっ、ぢゅぅっ……れろれろっ……ぢゅうっ……んくっんんっ……んむぅぅ」
ぢゅぷっぢゅぷっぢゅぷっぢゅぷっ。
「んむっ、ぢゅぅっ……ぷぁ……シャマル、そろそろ出そうだよ」
「んふぅ、ちゅうっ……あぁ……だしてぇ……全部私の膣内に出してぇ……熱いの好きなのぉ」
完全に夢見心地の表情でねだるシャマル。
最後の射精に向けて懸命に腰を動かしてまんこを蹂躙する。
チンコにまとい付く肉ヒダをこれでもかとかき回す。
じゅぶっじゅぶっじゅぶっじゅぶっじゅぶっじゅぶっ!
「くふぅぅぅぅ~~~~ん、はぁぁぁっ、オリトぉぉ~~~っ、気持ち良いのおおぉぉぉっっ!」
「うううっ、これで最後だっ」
ぐぷうっ!
「――っっ! くひぃぃぃぃ~~~~~っっ! あっ、あああぁぁぁぁぁ~~~~っっ!」
びゅびゅびゅびゅびゅうううぅぅぅぅ~~~~~っっ!
びくんっ、と痙攣したシャマルが最後の絶叫を上げる。
ぎゅむっとひくつく膣内に五度目の精液が流し込まれた。
「はぁ~~~~っ、ふぅぅ……これでシャマルも何とかなったかな……あー、五時間のセックスは初めてだな」
「……くふぅ…………ん……はぅ……」
気を失ったシャマルから離れて寝転がる、魔法で回復しながらでなければ立つ事もできないだろう。
ぱんと頬を叩いて気を入れると後始末をして毛布をシャマルの体にかけた。
流石に疲れたので裸のままシャマルの横で寝てしまう、既に外は明るくなりかけていた。
「もぐもぐもぐもぐ……どうしたの? ひょっとして口に合わないかな」
「い、いえ……美味しいわよ、その……料理上手なのね」
「まあね、昨夜のシャマルもとっても美味しかったよ」
「~~~~~っっ! は、恥ずかしい事いわないで頂戴っ!」
真っ赤な顔で抗議するシャマル、当然だが昨日の迫力はまったく無い。
あれから先に目を覚ました俺は風呂に入ってからシャマルを起こした。
暫く事態が飲み込めなかったシャマル、しかしボンッと顔を一気に赤くして裸のまま風呂に駆け込んでしまった。
そしてほぼ昼食に近くなった朝食を作り食べている訳だ。
ちなみに八神家にはシャマルがちゃんと連絡を入れた、今まで寝ていた事をはやてに謝るシャマルが面白かった。
クラールヴィントもシャマルに返した、もはやあのデバイスは俺には脅威とならない。
「恥ずかしいって……本当の事だよ、何なら昨日の映像を再生――」
「お願いだからやめてっ! 頼むからっ!」
身を乗り出して必死に頼むシャマル、いやー面白い。
顔を赤くしたままで食事を終える、荷物を整えるシャマルに確認を取る。
「さて、昨日の約束は覚えているよね?」
「…………」
「む、ポチッとな」
≪あぁんっ、いいのおっ、いいのぉっ……おまんこ突いてえっ!≫
リモコンのボタンを押すと昨夜の映像が空間スクリーンに映し出される。
「いやあぁぁぁぁっ! 消して、消してえっ! 覚えているからっ、ごめんなさぁぁぁいっ!」
楽しい映像に手をバタバタさせて慌てるシャマル。
「分かればいいんだ、とぼけてはいけないよシャマル。聞いてるのかなシャマル、こっちを向くんだシャマル」
「ううぅぅぅ……そんなに連呼しないで、これでも私はあなたより年上で――」
「ポチッとな」
≪ええっ、感じるわっ……凄く感じるの……ねぇ、シャマルって呼んでぇ≫
「きゃあああっ! ごめんなさいっ、ごめんなさいっ! 呼び捨てでいいですからっ!」
ぺこぺこと土下座して頭を下げるシャマル、学習能力のない奴だ。
ぐしぐしと泣きべそをかくその姿はとても騎士に見えない、がははははは。
「で? 覚えているんだよね」
「ぐすっ……はい、覚えています。オリト君に敵対しないと誓いました」
「……ポチッと――」
「オリトにいつでも抱いて欲しいですっ! どうかシャマルを可愛がって下さいっ!」
「よろしい」
「ふぇぇぇ……うわぁぁぁぁんっ」
「はいはい、泣き止んで。これから帰るんだからそんな顔していたら駄目だよ」
「ううっ……ひっく……ぐすっ」
ハンカチを差し出してシャマルに渡す、涙を拭いたシャマルが赤い目を擦って何とか泣き止む。
冷たい飲み物を用意してちょいと話合った、自分ははやて達に危害を加える気はないと。
うー、と睨みながら渋々納得するシャマル。それでも落ち着いたのかはやてが書の主だとは漏らさなかった。
自分で回復魔法をかけて目の腫れを直すシャマル。
タクシーを呼んで帰るのだが今回は俺も同席して八神家へと向かった。
タクシーの運ちゃんからは見えないようにシャマルの尻を堪能しつつ考えた、うん、後からボロが出ないようにしよう。
八神家に到着すると玄関で三人が出迎えてくれた、はやてがシャマルがねぼすけでごめんと謝った。
気にしないでと言ってはやてに本を渡す、紙に包んであるので中身は見えないが三冊入っている。
一冊はまともな小説だ、しかし後の二冊は年上×少年のエロ漫画と少年×少女の官能小説だ。
ありがとうと礼を言うはやて、はやてにはしっかりと勉強してもらわないとな。
シグナムとヴィータとも少し会話をした後で帰る事にする。
その別れ際にシャマルにちゃんと挨拶させた。
「そ、それじゃあねオリト、また会いましょう」
「うん、また来るよシャマル。昨夜のシャマルは綺麗だったよ、それじゃあね」
「あ、あはははは……」
引き攣った笑顔を浮かべるシャマルを見て満足しながら玄関を出る。
ドアを閉めてからクラールヴィントに命じて音声を端末に送ってもらう。
「ふむ……オリト、か。一晩で呼び捨てとはな」
「だな……オリトの奴もシャマルって呼んでたぜシグナム」
「私は昨夜のシャマルが綺麗ってところが引っかかるんやけど」
「あううぅ……」
「シャマル、ちょーっと向こうでお話しような」
「そうだな、ヴォルケンリッターの将として仲間の状態は把握せねばならない」
「あたしも仲間としてシャマルの話をじっくりと聞きてえなぁ」
「ヴィ、ヴィータちゃん、話を聞くのにアイゼンは必要ないと思うんだけど」
「……あぁ? 聞こえねーなぁシャマルゥ」
「さ、いこか」
「はい、主はやて」
「い、いやあぁぁぁぁ~~~っ! ザフィーラ助けてえ~~~~っ!」
ずるずると引きずられていく音とシャマルの悲しい叫びが良く聞こえた。
「ふっ……キジも鳴かずば撃たれまいに」
まあ、言わせたのは俺なんだけどな。
喧嘩を売った相手が悪かったなシャマル、湖の騎士シャマル討ち取ったり。
ソフト鬼畜モードは楽しめたぞ。がはははは、グッドだー!
とことんシャマルの回でした。
オリトの本性は知っても逆らえなくなりました。
これからもシャマルはちょっと泣くかもしれません。