「むう、どうして二人も出てくるんだ」
「今までこんな事は無かった筈なんだけど」
白黒の虎縞模様の猫姿、八神家の中ではヴィータがシグナムから話を聞いていた。
よりによって攻撃重視の二人が揃うとは……いや、バックアップがいない事を幸いと考えよう。
蒐集活動をしないのなら基本的に害は無い、前回のようなポカをしなければ大丈夫だ。
はやての服を貸してもらっているヴィータは無表情で頷いている。
感情の起伏は激しいタイプだからそれほどかからずに色々変化を見せる筈。
シグナムはこちらに好意的だからヴィータをどう攻めるか……やはりオリ主戦法が有効か?
一応美味しいアイスの店はチェックしてあるので対策はある。
うん? シグナムって何か好物あったかな……まあいい、無印が終わるまでは地道に好感度を稼ごう。
後はシャマルとザフィーラがちゃんと時期通りに出て来る事を祈るよ。
暫く会話を聞いていると三人で外に出てくる事が分かった。
これはちょっとしたチャンスだ、アリアもいる事だしテンプレアタックをかましてやる。
テンプレは種類も豊富で使い勝手がいいからこそテンプレ、安定した好感度を稼ぐ事ができるのはとてもありがたい。
これがオリ主SSで使いまくると「テンプレ乙」とか言われるがエロ主の俺には手段の一つ。
危険の全く無い、危険に見えるイベントを起こしてやる。
その場を離れて近くを見渡す――いた、道路わきで座席の中で居眠りしてるおっちゃん発見。さあ、役に立ってもらおう。
はやて達三人が家を出て移動する、シグナムが車椅子の後ろでヴィータはその隣を歩いている。ヴィータはミニスカートでシグナムはタイトか。
頭上のサーチャーで行動を監視しつつスタンバイ、おっちゃんとアリアも位置についたようだから始めよう。
はやて達が大通りにでたところで反対側に立っておく、つい先日会ったばかりなので覚えていたはやてがこちらに気づく。
こちらもはやてに手を上げて挨拶した時にそれは起こった、赤信号なのにスピードを出してこちらに走ってくる軽トラック。
そして都合よく道路に飛び出すお猫様、このままではお猫様はひかれてしまう。
ここで猛然とダッシュ! 猫をキャッチした瞬間にダイビング、軽トラックは何故かタイミング良くハンドルを切って過ぎ去る。
そのままごろごろと転がってはやて達のそばに転がる、当然無傷なのは言うまでも無い。
シグナムも飛び出そうとしたがこちらの反応が早かった、起こる事を知ってたのだから当然だ。
猫はにゃあと鳴いて走り去る、埃を払って立ち上がるとはやて達が話しかけて来た。
「大丈夫か!? どこか怪我はないか?」
「うん、大丈夫だよ」
「ひどい車やなあ、信号赤やったのに」
「……」
やけに心配してくれるシグナム、罪の無い暴走車に腹を立てるはやて。
ヴィータは無言でこちらを見ている、ちらりと見てにこりと微笑む。これぞ邪念の無いオリ主スマイル。
しかしニコポの無い俺のオリ主スマイルはプイと顔をそらされるに終わった、残念。
その後はやて達と町に繰り出した、ちなみにシグナムにオリ主スマイルを向けたところ微笑まれた。グッド。
はやてにヴィータの事を聞くと親戚だと答えた、まあ妥当な返事だ。
年齢が近いのではやてとヴィータに色々と話しかける、はやてはともかくヴィータは「ああ」とか「さあ」としか答えない。
この段階から関わっておけば効果は大きい、そろそろ二回目のイベントのポイントだ。
目の前にアイスクリーム屋が見えて来た、はやてがそこでアイスを買おうと提案する。
ちょうど目の前でアイスを買った女の子がすたすたとこちらに歩いて来る、そして俺達の目の前で綺麗にこける。
じわりと涙目の女の子を助け起こすと代わりのアイスを買う、女の子はお礼を言って去っていく。
ふふふ、シグナムとはやての視線が実に心地よい、ヴィータでさえ感心したような表情で見ている。
頑張ったアリアにはまたカツオブシをプレゼントしよう、アリアに最後の用事を伝えながらアイスクリームを食べて商店街へと到着。
駅前ほどではないがちょっとした買い物をするには十分だ、スーパーに入って夕食の買い物をするはやて達。
せっかくなのでアルフ用の肉でも買っておこう、ステーキを数枚カゴに放り込む。
会計を済ませると抽選券を貰った、ちらりと向こうを見るとガラガラのある抽選所が見える。
貰った券は三枚、高い肉買ったからな。
はやて達も三枚か、人数が多いから金額も大きくなったんだろう。
てくてくと抽選所に向かう、どれどれ景品は何かなっと……おお? あれは確か呪いウサギ。
ヴィータが欲しがっていたヌイグルミじゃないか、何という僥倖。
今日手に入らなくても入手は可能だ、はやてが当てたらそれまでだが。
あと目ぼしいのは無いな、食い物や飲み物はどうでもいい。
ガラガラとシグナムがはやてに変わり回す、ころころと転がる白い玉。
一回目は六等のティッシュか、二回目も白い玉。
悔しげな表情になるシグナム、主の為にも何か当てたいのだろう。
その頑張りが通じたのか三回目に転がり出たのは金色の玉、おおっ特等の国産高級和牛焼肉セットだ。
グッと拳を握りはやてに微笑むシグナム、はやても喜んでいる。
確かに八神家にはふさわしい景品だな、もっともヴィータの視線は呪いウサギに釘付けだが。
呪いウサギは四等だ、いくつかあるヌイグルミから選べばいい。
しかしこればかりは運だな、はやて達がいないならどうとでもなるんだが。
ここは確実に決めたい――む? あれは四等の当たり玉。
前に抽選した人物が当てたのか、玉の受け皿の横の箱に置いてある。
……ならとる手段は一つ、我が辞書に常識の文字は無い。
目の前にいる店員にしっかりと【目を合わせる】、ガラガラと抽選を開始。
ころころと出てきたのは白い玉、もう一度トライ。
二度目はペットボトル六本組み、そして肝心の三回目。
ガラガラと回して玉が出そうになるその瞬間、何故か足を滑らせる店員さん。
がっしゃーんと倒れる俺と抽選台、ころころと転がる玉の中に光る黄色玉をしっかりとキャッチ。
謝る店員が台と玉を元通りにする、そこで手に持つ玉を見せてこれが最後に出てきたと言う。
当然店員さんも自分も見ていたと証言、そしてめでたく呪いウサギをゲット。
はっはっは、天運(嘘)我にあり!
くくく、見ている、ヴィータがじっとこちらの呪いウサギを見ている。
スーパーから出てもその視線は外れない、これはとても良い効果が期待できます。
ウサギを見つめるヴィータの視線にはやても気づいたようだ、流石にこういう事には敏感だな。
では行動開始だ、んっとヴィータの方を見ると困ったようにこちらを見る。
「えっと、何かな?」
「な、なんでもねーよ」
ぶっきらぼうに言うもウサギに興味があるのはバレバレだ。
手に持ったウサギを見せるとじっと見るが直ぐ目をそらす。
「あの、良かったらこのウサギあげるよ」
「べ、別に欲しいなんていってないっ」
「ヴィータ、そな言い方したらあかんで」
「う……ごめん、はやて」
はやてに叱られてしぼむヴィータ、やはりヴィータの性格では素直に受け取らないか。
折角のチャンスなのだから何か良い手は……あ、そろそろ分かれないと家と逆方向に行ってしまう。
余り図々しくするとヴィータの反感を買うからな、今日のところはこのまま分かれるか?
「オリト、先日の猫はどうなった?」
「えっ? あ、ああ、ちゃんと友達がもらってくれたよ。良い奴だから大事にするよきっと」
「そうか、それは良かった」
わお、シグナムが自主的に話かけてくるとは思わなかった。
ひょっとして根付いている俺への好意はかなり高いのだろうか?
なんにせよ、この会話を生かそう。
「家も猫でも入れば一人じゃなくなるけど、何かあった時に世話が出来なくなると困るからなあ」
「? ご両親が一緒ではないのか」
「……色々と事情があってね、俺は孤児なんだ。引き取ってくれた義理の父親は忙しいから一年に数回も顔を見ないよ」
「っ……すまない、余計な事を聞いてしまったな」
「いいよ、幼馴染のお姉さんがたまーに来てくれるから。そんな訳で今日は一人でご飯だよ」
くくく、さあ食いつけ。
食いつくのだ八神はやてええぇぇ。
「そーかー……一人で食事は味気ないな……どうやオリト君。今日は家にご飯食べにこんか?」
食いついたっ。
「えっ、でも悪いよ。そっちの団欒を邪魔しちゃうよ」
「そんな事ないよ、沢山で食べた方がご飯は美味しいで」
「でも……」
ここでちらりとシグナムやヴィータの反応を伺う。
「私は構わないぞ、ある……んんっ、はやてが言っているのだから遠慮はするな」
「はやてがいいって言うんならあたしはいーよ」
主と言いそうになってどもるシグナム、ヴィータは特に反対無しか。
「んー、じゃあ今日はお邪魔しようかな」
「うん、それがええで。あははー、嬉しいなー、今日は美味しいもん沢山作らなあかんなー」
にこにこと上機嫌のはやてとシグナム。
ヴィータはまだこちらをちらちらと見ている、まあこれで八神家へ進入出来たわけだ。
うーむ、こう上手くいくと少々冒険したくなるのもエロ主の性だ。
目の前のタイトスカートに包まれた、むっちりとしたシグナムの尻がおいでおいでと誘っている。
むむ、あれほど危険な目にあっても挑んで見たくなるな。
このさいシグナムの好感度レベルを計っておくか、危険だがやって見よう……ここがエロ主の辛いところよ。
万が一の保険をアリアに頼む俺は小心者さ、笑いたければ笑え。
生き延びてこそ明日へのエロを楽しめるのだ。
で、はやての料理をちまちまと手伝う、出来上がったのでもしゃもしゃと食べる。
ヴィータははやての横で飯を食っているが……箸の持ち方がデタラメだ。
シグナムは俺の隣で中々に上手く使っている、伊達に早く出てきてないな。
えっと醤油はどこかなっと、さーて飯の後がちょっとしたチャンスだ。
片付けも手伝おうとしたのだがはやてがいいと言った、お客にそこまでさせられないと言う訳か。
ならばテレビを見ているヴィータの横にちょこんと座る、ちらりとこちらを見てくるヴィータ。
再びオリ主スマイルをむけるがぷいと視線を外される、ここでしょぼんと気落ちした振りをする。
一瞬だがヴィータがすまなさそうな顔をする、どうやら嫌われてるわけではないようだな。
やがてはやてとシグナムが片付けを終えた、そこで四人でトランプをする事に。
これは都合がいいヴィータはともかく、はやてとシグナムには重ねがけのチャンス。
ババ抜きや神経衰弱をヴィータに教えてトランプで遊ぶ、ババ抜きの時にしっかりとはやてに暗示を与えた。
俺の暗示は魔法ではないので目の前で使っても気づかれない、シグナムにも試したが思った通りに上手くいった。
元々の好意に加えて今日の活躍のおかげだろう、はやて達とはこれからホイホイ会えるかどうか分からない。
なので単一の暗示を集中してかけた、はやてには【男の子の体『チンコ』に強く興味が出る】を。
シグナムには【嫌われたくない】をとにかく集中した、ちなみに二つとも対象は俺限定である。
短時間に全力でかけ続けたので少し頭が重い、そのせいか神経衰弱はさんざんだった。
ヴィータが俺に勝てたのでご機嫌だった事はラッキーと言える。
そろそろいい時間だし切り上げるか、ここでヴィータに勝負を持ちかけた。
種目はカブ、これならポーカーよりは説明が簡単だ。
景品は言わずとしれた呪いウサギ、ヴィータが負けたら頬にキスという条件。
当然というか受けるヴィータ、はやてにルールの説明を受けている。
俺はさきほどくすねたカードを腰に手を当てて確かめる、シグナムによってカードが配られる。
俺は……伏せ札が3で見せ札も3か、ヴィータは見せ札が5。
うーん、あの表情を見るに伏せ札は10や1ではないと思える。
だがここは確実に負けないとならない、もう一枚カードを受け取り見る。
……3……ミゾロでカブだよ、カード持ってて正解だな。
ヴィータはそのままか、びしりとウサギを指差すとヴィータもはやてもそちらを見た。
その隙をついて腰の後ろのカードとすりかえる、シグナムが気づいたようだがそれより早くカードを広げる。
「勝負だっ、六っ」
「おりゃあっ、八だっ」
「……だぁーっ、負けたぁーっ」
「あたしの勝ちだっ、ウサギ貰うからなっ」
言うやいなやダッシュでウサギへと向かうヴィータ、こちらを少し厳しい目で見ているシグナムに目配せする。
そっと腰の後ろからすり替えたカードを戻す、はしゃぐヴィータを見ていたはやてとシグナムはそれで理解したようだ。
はやては優しく笑い、シグナムもくすりと笑った。向こうではヴィータがウサギを持って喜んでいる。
ご機嫌なヴィータはお前もよくやったと頭を撫でてくれた。
なんか立場が逆の気もするがまあいい、これで十分に友達レベルにはなっただろう。
時計を見てそろそろお暇すると伝える、泊まっていかないかと言うはやてに着替えもないし明日は用事があるのでと断る。
一人は寂しいけど慣れてるからと言うとうーんと考え込むはやて、やがてポンと手を打つとにんまりと笑った。
「そんなら、シグナムかヴィータがお泊りするんはどうかな?」
「えっ? それってどちらか一人が俺の家に泊まるの?」
「そうや、毎日ってわけにはいかんやろうけど今日は特別って事でどうやろ」
ちらりとシグナムを見ると、私は別に構わないぞと微笑む。
ほーう、ならぱありがたくシグナムを――
「あたしが泊まってやるよっ」
「……ヴィータがぁ?」
「なんだよ、あたしじゃ不満なのかよ」
「そうじゃないけど、俺の住んでるところ周りは結構暗いよ?」
「なっ、あ、あたしは子供じゃねーぞ、そんなもん怖くねーっ」
ずどんと踏み込んでこちらに顔を近づけるヴィータ。
それならばとヴィータに来てもらう事に、ふふんと胸を張って待っていろと言うとはやてと一緒に準備をする。
どうやら余程ウサギが嬉しかったようだな、それに今日は散々好感度イベントを起こしたせいもあるだろう。
ヴィータに暗示はかけてないがこれならいける、こちらを警戒していなければヴォルケンズと言えど防げまい。
ましてやこれから向かうは我が本拠地、直情的なヴィータなら誘導し易い。
こちらが子供なのも上手く使って楽しい夜にしようではないか、くくくくく。
時間の節約の為にタクシーを家の前に呼んで乗り込む、しっかりとウサギを抱くヴィータが微笑ましい。
出てきたばかりなのに随分感情豊かだな、今まで表す機会がなかっただけかもしれない。
確かシャマルは病院で結構オロオロしていたからな、無愛想よりは余程いいから文句は無い。
警戒が解けたのでさっそく暗示を与える、内容は【卑怯者呼ばわりは耐えられない恥】。
やがてアパートに到着、ドアを開けてヴィータを部屋に招き入れる。
何にもねー部屋だなと遠慮のない感想を述べるヴィータ。
一応ゲームくらいは置いてあるが使ってない、言われてみれば殺風景かもしれないな。
さてと、ここからが勝負だ。
空気を綺麗にするといいつつスプレーを部屋にまく、缶には森の香りと書いてあるが真っ赤な偽者。
毎度お馴染み催淫スプレー、ちなみに濃度は二倍。
以前美由希に使って狂わせた奴だ、もっともヴィータ相手にどこまで効くかわからない。
だから今夜は色々試してみよう、ヴィータを座らせてキャンディーをすすめる。
標準の白い奴では無い、忍をとろけさせた原料ピンクキャンディーだ。
何も疑わずパクリと食べるヴィータ、基本はミルク味なので美味い事は美味い。
まあまあだなと言ってころころと舐めている、ふうむ、直ぐには効かないのか……かなり抵抗力が高いのかな?
二つ目を食べるヴィータに変化が現れた、頬に赤みが差して目がとろんとして来た。
だが頭をブルブルと振ると目がパッチリしていた、どうやら普通の人間とは抵抗力がケタ違いのようだな。
効いているのは間違いない、胡坐をかいていた足は畳の上にぺたんと投げ出されている。
キャンディーをわざと落としてちゃぶ台の下を除いて見れば――おお、ミニスカートが捲れて白いパンツが見えている。
ふふ、やはりヴィータは白だな。
しっかりと見た後で立ち上がって本棚から本を取ってわざわざベッドの下にしまう。
それを見ていたヴィータが首を傾げて聞いてきた。
「なあ、なんでそんなところにしまうんだよ」
「んー、ちょっとヴィータが見るには早い本だからね。見るのはもうちょっと大人になってから」
「なっ……お前またあたしを子供あつかいしたな、あたしは子供じゃねーっていってんだろ」
「うーん、そこまで言うなら見てみる?」
「おう、見てやろーじゃねーか」
ふんっと鼻息荒く本を手に取るヴィータ、ちなみにエッチ本である。
年上の女性が男の子に女を教えるいわゆるおねショタ系の本。
ページを捲るヴィータの顔が真っ赤になっていく、手もプルプルと震えている。
「だから早いっていったのに」
「う、うるせいっ、こんなの大したことねえよっ」
「ふーん、へーえ」
「だ、大体お前だってこんな事した事あるのかよ」
「あるよ」
「んなっ」
ガーンとショックを受けるヴィータ、思考能力もやや落ちてはいるがまだその気にはならないか。
「たまに幼馴染のお姉さんが来るっていっただろ、その人に色々教えてもらったんだ」
「そ、そうなのか……」
「だからシグナムさんの方が良かったかなーなんて」
「――っ、おい、何か飲み物持って来い」
「飲み物ってなにを?」
「何でもいいから持って来いっ、のど渇いたんだよっ」
「はーい」
「……ちくしょう、馬鹿にしやがって……あたしだってこのくらい……」
ふふふ、どうやらだいぶ効いて来たな、スプレーと原料キャンディー二個だから効かないほうが変だが。
さあて、まだまだアイテムはあるぞ。
丁度いいから恭也に使う予定のアレを試そう、ヴィータに効くなら恭也とて絶対に抵抗できまい。
台所の床の下から、綺麗な白いビンを取り出す。
これぞアンケラソ王国の惚れ薬、未開の国でつくられた魔法の惚れ薬。
これならヴォルケンリッターと言えど効果は期待できる。
えーと、分量はどうしよう。
常人の二倍でいいかな……駄目だ、ヴィータにはやはり三倍だろう。
いちご牛乳にとくとくと注ぐとヴィータのところへと持っていく、それを手に取ると一気にぐひぐびと飲み干すヴィータ。
「……」
「……」
暫くページを捲る音だけが響く、おいおいまさか何ともないのか? 普通の人間なら頭がピンク一色になる量なんだけど。
やがて読み終えたヴィータがぱたんと本を閉じてこちらを見る。
……あり? なのはに帽子を飛ばされた時の目をしているぞ。
すっくと立ち上がってすたすたとこちらの目の前までやって来る。
「えっと、何かな?」
「おい、ちんぽ出せ」
「……ぱーどぅん?」
「だからお前のちんぽをだせっていってんだよ、あたしが気持ちよくしてやる」
目の据わったヴィータが仁王立ちで我が珍宝を所望している。
騎士様の所望には答えなければならない、すくっと立ち上がってズボンとパンツを脱ぐ。
ぼろんと垂れ下がるチンコ、ちなみにヴィータにはちょっときついかなと思われるサイズ。
すずかとした時がこれぐらいだから丁度良いとは思う。
「……け、けっこうでかいんだな」
「そう? 他の人と比べた事ないからね」
「まあいい、みてろよ直ぐに……ガチガチにしてやる」
本の台詞を思い出しているのかエロい言葉を使おうとするヴィータ。
すとんと腰を下ろして胡坐をかく、ミニスカートから見える白いパンツが眩しい。
ふにゅっとチンコを手に取るともみもみと刺激を与える、暫く揉んでいるが俺のチンコは硬くならない。
「おい、なんで硬くならないんだよ」
「なんでって、そのくらいじゃ駄目だよ。刺激が足らないのなら他で補わないと」
「他っていってもどうすりゃいいんだ……」
「そうだね、ならスカートを脱いでよ」
「なっ、なに言ってんだよ。そんな事したらパンツ見えちまうだろっ」
顔を赤くして慌てるヴィータ、ぬう……これだけの薬を使ってるのにこの反応。
普通の人間ならとうにエロしか考えられないはず、やはり守護騎士の抵抗力は凄まじい。
シグナムは本当についていたんだな、しかし時間がかかりそうだなこれは。
「俺はパンツも脱いで見せてるのに、ヴィータってちょっと【卑怯】だな」
「あっ……わ、分かったよ、ううっ」
ぎゅっと手を握って恥ずかしさを耐える、立ち上がってスカートに手をかけるとストンとミニスカートが落ちた。
その下にあるのは真っ白いパンツ、確か服を買いにいくのは明日だからこれははやてのパンツ。
サイズは合ってるから問題ないな、今度はヴィータ専用パンツを見たいもんだ。
「へー、可愛いな」
「ふんっ、これでいいだろ。さあ続けるぞ」
再びチンコを握ってシコるヴィータ、快感もある程度は自由に調整できるのでここは大きくしておこう。
ムクムクと膨張するチンコを見て満足そうに笑うヴィータ、しかし問題はここからなんだな。
大きくなって七分ほど立つがチンコの先からは先走りも出ない、その事に気づいたヴィータがまた険しい顔になる。
「なんで出ないんだよ、そろそろ出てもおかしくないだろ」
「んー、やっぱり色気が足りないからかなぁ」
「なんだよっ、ちゃんとパンツ見せてるだろ」
「シグナムさんならそれで十分だろうけど、ヴィータじゃちょっと……」
「この野朗、いちいちシグナムと比べやがって」
先程から比較されているのが悔しいのか若干涙目になっている。
ふふ、子供っぽい性格と大人の性格が混じるヴィータは楽しいな。
「なあ、どうすりゃ満足するんだよ」
「そうだね、やっぱり俺と同じでパンツも脱がないと駄目かな」
「んなっ、で、でも……」
戸惑うヴィータにエロ本を取って来てあるページを見せる。
俗にいう69の体勢、やっぱりこれが妥当だと思う。
「こうすればきっと出ると思うんだけど」
「ばっ、バカ野朗っ、こんな格好ができるかよっ」
「ふーん、気持ち良くするっていったの嘘なんだ。こっちだって恥ずかしいのに自分は嫌なんだ」
「うっ、うう~~~」
「俺には命令したのに自分は嫌だなんて、それってかなり【卑怯】だと思わない?」
「――っ、くそっ……ええいっ、そこに寝やがれっ」
ばっと立ち上がると腰に手を当ててするっとパンツを下ろして脱ぐ。
ほほう、アリサと同じく勢いが良いな。
ごろりと横になるとこちらに小ぶりな尻を向けて覆いかぶさる。
「ヴィータのおまんこってつるつるだね」
「言わなくていいっ、ちゃんと気持ち良くしてやるから覚悟しろよっ」
意地になってしこしことチンコを扱く、じーっとまんこを見てみると少しだが濡れている。
やはり多少の効果はあるのか、ならここで攻めて見よう。
ヴィータの尻をむにっと掴むとぺろりとまんこを舐める。
「ひゃああぁぁっ! なっ、何やってんだてめーっ!」
突然の刺激に悲鳴をあげてこちらを睨むヴィータ。
「ヴィータを気持ち良くしてあげようと思って、このままじゃ不公平だし」
「そんなことしなくていいんだよっ」
「それじゃ【卑怯】だよ。そうだ、どっちが先に気持ち良くいかせられるか勝負しよう」
「なんだよそりゃ、ウサギはもうあたしのもんだからな」
「ウサギはいらないよ、俺が勝ったら一緒にお風呂に入ってもらうよ」
「は? そんな事でいいのかよ、じゃあさっさと始めるぞ」
こちらの条件に拍子抜けしたのかチンコを扱く作業を再開する。
くくく、後で凄く気持ち良くするからそっちこそ覚悟してくれ。
先ずは目の前のすじまんこをいただきます。
「れろっ、ぺろぺろぺろぺろっ、ぺちゃぺちゃっ」
「ふあぁっ、あくっ……く、くそっ……うひゃあっ」
全体をぺろぺろと舐めてから筋にそって舐め上げる。
ぴったりと閉じた割れ目をそっと舌でなぞる、もちろんその間尻をやさしく揉む。
ヴィータも頑張ってチンコを扱いてるがあきらかに手が鈍っている。
「れろれろっ、ぺちゃぺちゃっ……ん~~~っ、ぺろっぺろっぺろっ」
「んんっ、くふっ……ま、負けねえ……ひゃあんっ」
ぷるぷると体を震わせて可愛い声を上げる。
元々性感が高まってるヴィータと俺では勝負にならない。
ここはさっさといかせて第二ラウンドに移行しよう。
尻から手を離してまんこをそっと開く、とても綺麗なピンク色の花びらが目の前にある。
舌を尖らせて先っぽでヒダを舐める、ぐるぐると円を描くようになぞるのがポイント。
「んっんっん~~~っ、れろっ、ちゃぷっ……ちゅるるっちゅるっ」
「うわぁっ、な、中舐めるなよぉっ……んんっ……さ、先っぽが……あたしの舐めてるっ」
「ぺろぺろぺろっ、はむっ……じゅるるるる~~~~っっ」
「くううっ……ま、負け――んひゃあああぁぁぁっ!」
はむっとまんこに口をあてて全体を吸い上げる、既にとろとろと愛液が染み出ていたので大きな音がする。
敏感になっていたヴィータはその刺激にぐいっと仰け反る。
もはやすっかり手は止まっている、だったらとっとといかせてしまおう。舌をぐいっと伸ばしてさらに膣内をぐりぐりと掻きまわす。
「じゅるるるるる~~~~っ、んんっんっんっんっ……れれろれろっ、れろろ~~~っ」
「ふぁぁぁんっ、ああっああっ……な、膣内にっ、ぐりぐり来るぅっ……あたしの舐められてるうっ」
かなり快感が高まって来たのかこちらの顔に尻を押し付けて来た。
もっとも本人は無意識にやっているのだろう、一応チンコは握っているが手は動いてない。
すじまんこからはとくとくと愛液が流れる、この量なら十分に感じているな。ごくごくとそれを飲んで止めとばかりに吸って舐める。
「ぢゅるるるる~~~っ、んくっんくっ……ぷはっ、気持ち良いかなヴィータ」
「んくぅぅぅぅんっ……あふっ、ふはぁっ……き、気持ち良いっ」
「どこが気持ち良いのかな、ぢゅうるるるっ、ずずっ……ぺちゃぺちゃっ、れろれろれろれろっ」
「あんっあぁぁんっ……あっ、あたしの……あたしの……くふぅぅぅっ」
「ずちゅるるるるる~~~~っ、ごくっ……まんこ気持ち良いよね」
「くひゃああぁっ、ああっ、うんっ……まんこ気持ち良いっ」
はっはっは、可愛いなー。
声がもう甘えた声になっているところが最高だね。
腰ももじもじと動いて催促しているからそろそろフィニッシュだ。
「はむっ、ぢゅるるるっぢゅるるるるっぢゅるるるる~~~~っっ」
「くふうぅぅぅぅっ、ふぁぁん、ああんっ……き、気持ち良いよぉっ、はぅぅっ」
じゅるじゅると吸いつつぐりぐりと舌を捻じ込む。
ひくひくと膣がひくついて来たところで、ずぶっと舌を突き入れると同時に愛液で濡らした指を尻穴につぷっと入れる。
「ぢゅるるる~~~~っ、れるれるっ、ぢゅうるるるるっ……んむうっ!」
「ふぁぁんっあんっあんっ……あたしっ、あたしもうっいっちまうっ……ひっ、イクウウゥゥッ!」
ぷしゅうっとすじまんこから愛液が飛び散る。
まんこと尻穴をひくつかせながらぱたりと力を抜いて倒れる。
チンコを顔の下に敷いてはあはあと荒い呼吸を繰り返す。
うーん、このエターナルロリマンコ中々のお味でした。
ではお次はお風呂で楽しもう、いまだ余韻に浸るヴィータと着替えを抱きかかえて風呂場へゴー。
者ども出会えーっ、決戦は風呂場であるっ。
アリアに命じて既にいい具合に沸いている風呂、ここだけはちょいと手を加えたので結構広い。
大人が二人寝ても余裕の広さ、脱衣所にヴィータを座らせて浴槽にちゃぽんとカプセルを投入。
直ぐにお湯に溶けてピンク色の煙が室内を満たす、これでここはエロ空間。
シグナムは劣化ロストロギアの力を使って意識に好意を根付かせた。
ならばヴィータには媚薬の過剰投与で快楽を刻んでやる。
普通の人間なら意識が吹っ飛ぶ量だが問題ない、抵抗力の高さは十分に承知している。
「さあヴィータ、約束だからお風呂に入ろう」
「分かってるよ、あたしの負けだからな……ちくしょう」
のろのろと立ち上がってシャツを脱いで髪を解く。
おー、髪を下ろしてもいい感じだ、ヴィータのストレートも悪くないと思うよ俺は。
で、さっそくヴィータの体を洗ってあげよう。
ばしゃーっとお湯をかけてと、特性ローションをヴィータの柔肌に塗りこんでいく。
背中から腰に、後ろから手を回して胸と股間によーく塗りこむ。
普通なら抵抗するだろう、しかし余りの気持ちよさにぼーっとしているヴィータは抵抗しない。
流石の守護騎士もこれだけの媚薬連続使用には耐えられまい。タイルの上にペタンと座り込んでいる。
つるぺたな胸を手のひらで十分に揉んで堪能する、そしてすじまんこに丁寧に塗りこんでいく。
もちろんお尻の穴にもぬりぬりと。
「くふぅぅ……ふぁぁっ……あっああっ……んんぅっ」
「ヴィータ、気持ち良いだろ」
「うん……気持ち良い……お前って体洗うの上手だなぁ……くぅぅんっ」
まんこを筋にそって撫でると鼻にかかった甘い声を上げる。
うん、一応試してみるか。
そっと首筋を舐めてから耳元で囁いて見る。
「ヴィータ、俺とエッチしない?」
「え……あ、その……それは駄目だろ……お前とは今日あったばかりで、んんっ、エッチは駄目だ……」
むう、やはり駄目か。
ここで無理強いしては今までの苦労がパーだ、セックスは諦めて他の事で楽しもう。
「じゃあキスしてもいいかな」
「……うん、お前良い奴だから……キスなら許してやる」
「ありがとうヴィータ、んっ」
「んんっ」
正面に回ってヴィータの顔を上に向かせて立ったままキスをする。
ぼーっとしていたヴィータだが直ぐに目を閉じて舌を動かして来た。
「んっんっ……ちゅぷっ、ちゅるっ……んむっんっんっ……じゅるっ」
「んうっ、ん~~っ……ちゅっちゅぷっ……れるっ……ちゅううっ」
舌を絡ませるだけの単純な物だが中々良い。
あのヴィータが積極的にキスしているだけでも十分凄い。
キスをしながらヴィータにギンギンのチンコを握らせる、するとローションで滑りが良くなった手で扱いてきた。
「んちゅっ、ちゅううっ……んんっ、ちゅぷっちゅぱっ……どうだ、気持ち良いかあたしの手」
「んちゅっちゅっ……ちゃぷっ、じゅるる~~っ……んっ、良いよ、さっきよりずっと気持ち良い」
「へへっ、そうか……さっきは駄目だったからな、今度はちゃんと気持ち良くしてやるよ」
にこりと笑うとそっと股間に顔を近づける、おや?
じっとチンコを見たかと思うと先端をぺろりと舐める。
「うわっ?」
「ぺろっ、れろれろれろっ……ぺちゃっぺちゃ……んっ、ぺろっぺろっ」
「んくっ、ヴィータっ」
「ど、どうだ? こっちの方が気持ち良いんだよな?」
自信なさげに聞くヴィータに優しく髪を撫でて微笑む、チャンスだ。
「うん、ヴィータみたいなか【可愛い】子にしてもらえるなんて嬉しいよ」
「そ、そうか? でも……シグナムの方が良かったんだろ」
「【ヴィータにしてもらえるのが嬉しい】んだよ、凄く気持ち良い」
「あっ……よ、良しっ、じゃあいっぱい舐めてやるからなっ」
ぱあっと笑顔になったヴィータがぱくりと亀頭を咥える。
おおっ、笑顔でチンコを咥えるヴィータは凄いな。
なのは達には悪いがヴィータの方がインパクトがある。
「はむっ……くちゅっちゅぷっ、ちゅうっ……ちゃぷちゃぷっ」
「はぁっ、ヴィータの舌がっ」
亀頭だけを口の中でぺちゃぺちゃと舐める、舌がカリの周りと裏筋を何度も舐める。
ぽたぽたと唾液がこぼれるのも気にせずくちゅくちゅと舐めまわす。
一生懸命に気持ち良くしようというのがひしひしと伝わってくる。
「じゅるるっ、んくっ……ちゅるるっちゅぷっ、ちゅううっ、ぺちゃ……んんっんっんっんっ」
「ヴィータっ、いいよっ、気持ち良いっ」
「ぢゅるるる~~っ、ぢゅるるっぢゅるるっ……くすっ、じゃあいっぱい出せよな」
「えっと、そのまま出していいのかな」
「いいぞ、あたしがちゃんと飲んでやるよ」
にこりと笑って嬉しい事を言うヴィータ。
あーんと口を開けてチンコを飲み込む、全部は口に入れないがその分舌が良く動く。
亀頭をぬらぬらと動く舌がびりびりと快感を生み出す。
「んじゅるるるるる~~~っ、ちゅぶっちゃぷっ……んむっんむっんむっ……ぢゅるるっぢゅるるるっ」
「んんっ、くふぅっ」
「じゅぱっじゅぱっじゅるるるるっ……んん~~~っ、ぢゅぷっぢゅぷっぢゅぷっ……れろれろれろっ」
紅い髪を振り乱してチンコに吸い付くヴィータ。
ここで精液の味を覚えさせておこう、これから暫くは会えないからな。
頭を撫でると嬉しそうに目を細めてさらにしゃぶってくる。
「ぢゅうるるるるる~~~っ、ぢゅるるっぢゅるるるっぢゅうっっ……んっちゅぷっちゃぷっ……じゅぽっじゅぽっ」
じゅぽじゅぽと顔を前後させて吸い込む、舌を大きく出して舐める姿はいやらしい。
やはり気の強い女の子が乱れる姿は良い物だ。
温かく狭い口がぢゅぱぢゅぱとチンコを扱く、くううっ、こりゃ効くな。
「ぺちゃぺちゃ、れろれろっ……ぢゅうっ、ぢゅぱっぢゅぱっ……じゅるるるるるる~~~っ」
「んっ……ヴィータっ、そろそろ出るよっ」
「ぢゅるっ……ぢゅるるるる~~っぢゅるっぢゅるるるっ! じゅぽっじゅぽっじゅぽっ、じゅるるるるるっ!」
「ぐっ、出るうっ!」
びゅるるっびゅるるるるる~~っ!
ヴィータの強烈な吸い上げについに限界を迎えた。
腰の奥から快感が走って、勢い良く射精する。
どくどくと熱い白濁液がヴィータの口に流れ込む。
「んむむっ!? んぐっ……んんっ、ん~~~~っ!」
口に精子を溜めたまま手で口を押さえるヴィータ、どうやら飲もうとしてるが上手くいかないようだ。
「ヴィータ、無理に飲まなくていいよ」
「んんっ……んううっ」
ぶんぶんと首を振って否定の意を示す。
やがてこく、こくとのどが動いて少しずつ飲み込んでいった。
全て飲み込むと手を放してはぁはぁと息を付く。
「そこまでして飲まなくてもよかったのに」
「……こほっ、ちゃんと飲むっていったからな。あたしは約束は破らねぇ」
キッとこちらを見据えるヴィータ、まだ顔は赤いが目には理性が見える。
どうやら行為が終わった事で早くも回復しているらしい。
本当に守護騎士の抵抗力は侮れない、桃子さん以上にじっくりとすり込む必要があるな。
この後は普通に体を洗って風呂から出た、部屋に戻って来るとヴィータの顔はいまだ真っ赤だった。
? 風呂の温度はそんなに高くなかったからのぼせてはいないはずだが。
こちらをちらりと見るとさっと目をそらす。
「ヴィータ、アイス食べる?」
「あ、ああ」
目を合わそうとしないヴィータにアイスを手渡す、これは常春の国から仕入れた一品。
カップアイスの蓋を開けてパクリと食べる、するとヴィータの目がカッと開かれる。
「う、うめーっ! なんだこれっ、凄く美味いじゃねえかっ」
「そうだろう、一杯あるから沢山食べていいよ」
「はぐはぐはぐっ」
こちらの言葉が聞こえてないのかパクパクとアイスをパクつくヴィータ。
あんなに勢いよく食べて頭が痛くならないのかな。
あっというまに一つ目を食べたので今度は違うメーカーの品を渡す。
「パクッ……おおっ、こっちもギガウマじゃんか!」
「そのレディボーゲンはハーゲンダックと人気を二分するアイスだからね」
「へー、どっちも美味いから人気はどーでもいいけどな」
にこにこと笑ってアイスを食べる。
ふふ、ヴィータのギガウマを生で聞いたぞ。
アイスを四つ平らげたヴィータは満足そうに腹を撫でている。
「あー、美味かった」
「それは良かった、じゃあ歯を磨いてそろそろ寝ようか」
「ああ、そうだな――おい」
「ん?」
急に真面目な顔つきになったヴィータ、また顔が赤くなっていく。
「あ、あのな、さっきの事ははやてやシグナムには内緒だからな!」
「さっきの事って……ああ、風呂場で舐めてくれた――ぶっ」
「ばっ、ばっか野朗っ! 言うんじゃねぇっ! いいかっ、絶対に内緒だからなっ!」
座布団を投げつけて怒鳴るヴィータ。
鉄槌の騎士が照れる姿は実に良い、この気の強い女の子が俺のチンコを舐めていたと思うと……むふふ。
「ん? こっ、この野朗……またでっかくなってんじゃねーかっ」
「いやー、お風呂でのヴィータがあんまりに可愛いかったから」
「んなっ……ぶっ、ぶっとばしてやるーっ!」
「あはははっ」
「まちやがれーっ」
怒って拳をぶんぶんと振り回すヴィータに追いかけられながら、部屋をグルグルと走る。
いやー、たまにはこういうのも良いな。はっはっはっは。
「はい、昨日のアイス」
「おう、あんがとな」
「昨日は楽しかったよ、ありがとうヴィータ」
「あ、ああ」
にっこりと笑うとぷいっと横を向くヴィータ、よしよし。
昨日感じた警戒心は全く見えない、これだけでも十分な進歩だ。
ウサギとアイスを大事そうに抱えてタクシーで帰っていく。
「さーて、今日は気合いれるぜ」
ぱんっと顔を叩いて気を引き締める。
時刻は朝八時、なのはにはもう連絡を入れてあるので心配無い。
先ずは常春の国に向かおう、決行が明日になるかもしれないからな確認しとかないと。
今日はなのはとフェイトのデバイス衝突の日、ついに我が計画を実行する時がせまっている。
この日の為に練りにねった作戦、失敗しない為にも集中力を極限にまで高めよう。
今日も忙しくなるが頑張るぜ。
「ふぅ、流石に少し疲れた」
自販機でジュースを買って一息つく、海鳴に帰って来てから忍と会って恭也を近づけないように仕込んでおく。
前回の不信感はかなりの物なのでこれは大丈夫だろう、桃子さんの予約は何とかなるので一応翠屋での好感度上げはやっておいた。
昼ごろにはやてに電話をして数日家を留守にすると伝えた、アルフと連絡を取って計画の確認。それから夕方までずっと精神集中の修行。
もうすぐなのはがやってくる筈だ。
ジュースを飲み終えると向こうからぱたぱたとなのはが走って来た。
丁度良いからなのはで試してみよう、なのはに通じるならクロノにも通じるだろう。
これまで鍛練の七割は精神集中に振り分けたからな。
この海鳴に来たばかりの頃よりはかなり高まっている筈だ。
……クロノ……むう、決断の時は近いぞ。
「はぁはぁ、おまたせオリト君」
「ああ、ところでなのは」
「なに?」
「とりゃっ」
ひょいと屈んでなのはのミニスカートをまくる。
下にはいつものピンクが現れた、本当にピンク率高いな。
「きゃあああっ、い、いきなり何するの?」
「スカートをまくったっ」
「胸はって言う事じゃないよっ」
スカートを押さえて睨むなのは、当然というかちっとも怖くない。
既に手コキとフェラを経験しているのにこの恥じらい、いいねぇ。
むーっと唸るなのはに仕返しとして遠慮なく殴れといってみる。
「そ、そこまで怒ってないよ。ちょっとびっくりしただけだから」
「そうか、じゃあ今度は真面目に頼むよ。目を閉じて集中してから俺の合図で目を開けてほしいんだ」
「……目を閉じたからってスカートをまくったらディバインバスターだよ」
「しないしない、今度は真面目なんだよ」
「分かったよ、じゃあ閉じるね」
そう言って目を閉じて集中するなのは、この状態なら暗示の抵抗力は高くなっている。
こちらも集中して神経を研ぎ澄ませる、一瞬だ、目を開けたその一瞬に全力の一撃を放つ。
針の先端をイメージして細く鋭く集中……良し。
「いいぞなのはっ【思い切り左ストレートを打てっ】」
「――っ、あっ……えぇぇぇぇいっ!」
ぱちくりと目を開けたままのなのはが、突然大きく腕をスイングさせて左ストレートを繰り出す。
その可愛い拳は吸い込まれるように俺の右頬に命中した。
なんの防御もしないとなのはのパンチもそれなりに痛い、ちなみになのはの拳はレイジングハートがガードしたようだ。
「ぐはっ……時間差仕返しとは見事だよなのは……」
「あ、あれれっ? ち、違うよオリト君っ。今のは手が勝手に動いてっ」
「それにしてはいいいパンチだったね、いてて……」
「うう~~、ごめんなさい」
しょぼんと謝るなのは、ツインテールもしなっと垂れ下がるのはお約束というもの。
くっくっく、これで我が事は成った。
これからさらに磨きをかければクロノを一瞬操る事も可能、アースラ対策はほぼ完成だ。
さて、こっからはサクサク行こう。
エロっちい事がないのでフェイト用オリ主モードだ。
便利な自己暗示で邪心を消して純真少年にチェンジ、原作よりちょい早い時間にアルフがピンポイントで魔力を流す。
純真なフェイトはアルフの感を信じている、素晴らしい信頼関係である。
発動したジュエルシード(事前に隠して置いたやつ)を挟んで出会うなのはとフェイト。
ここでアルフが割って入るが、俺が飛び込んで二人から離れる。
ちまちまとやりあった後でフェイトがジュエルシードに向かう。
なのはも後を追ってデバイス同士が激突、衝撃ではじかれる二人。これで管理局が次元震を感知しただろう。
ここでオリ主(偽)の出番だぜ、フェイトの代わりに素手でジュエルシードを封印。
かなり痛いがここは我慢、封印が終わったところでばたりと倒れる。
その隙をついてアルフがジュエルシードをゲット、フェイトと共にさっと離脱した。
俺の事が心配ななのはは二人を追わずにこちらに走ってくる、これで二人のイベントとフェイトの好感度はオーケー。
マンションに帰ったアルフが今回の事を説明している筈、高町家で修復中のレイハさんを見ていると電話がかかった。
画面の名前はアルフだがかけてきたのはフェイトだった、今日の協力のお礼と怪我の心配をしてくれた。
電話ごしでも実に声が可愛い、やっぱフェイトは良いねっ。
その夜はいつものマッサージで美由希となのはの好感度上げ、ちなみに美由希は下着姿だった。
アルフや忍に対抗しているのだろうか? 今日は一緒に寝ようと言ったがここはやんわりと断る。
今はなのはの好感度を高めておきたい、怪我はなのは以外には認識できてないので追及されないのは楽だ。
ベッドで怪我した手を優しく包んでくれるなのは、ちなみに下着姿。
今日の左ストレートのお詫びである、お願いしたら聞いてくれた。
恥ずかしながらもじもじとベッドに入る姿はベリーグッドでした。
次の日の早朝、なのはに挨拶してからフェイトのマンションへ行く。
手土産のケーキはもちろん持参、花束も忘れてはいない。
驚くフェイトに花を渡してご挨拶、受け取ったフェイトはとても嬉しそうだった。
やはりフェイトにも花束は効果大だ、フェイトの苗字に聞き覚えがあると言って話を進める。
そんでももって一緒に時の庭園に行く事になった、アルフの推薦もあって問題無しさっ。
ここからがシリアスだ、場合によってはここでジュエルシード(レイハから抜き取った)の出番だ。
できれば使わずにすませたい、フェイトとアルフに待って貰って先にプレシアとご対面。
……予想していたが厳しい視線だ、美人なだけに凄むと迫力だよな。
それにしても年齢考えると信じられないプロポーションだ、胸なんか見事なもんだよ。
何者だと聞くプレシアにフェイトの協力者だと答える、そして昔の事件の事を話して貴女がプレシア・テスタロッサかと確認。
そうだと答えるプレシアにずどんと直球、娘を取り戻したくはないかと。
こちらに興味を持つプレシアにたたみかける。フェイトの名前を知って事件を調べて推測を立てた、フェイトは貴女の娘のクローンではないかと。
母体の娘の体が残っているなら蘇生できる知り合いがいる、ジュエルシードに頼らなくても可能かもしれない。
試して損はないのでどうだと問う、暫く黙っていたプレシアは何が望みだと言うのでここは素直にフェイトの幸せだと言う。
やや気を緩めたプレシアが考える、そして何かこちらの話を信用できる証を立てろと言った。
ここで我が友の出番となる、プレシアに言ってフェイトには暫く部屋で待って貰う。
庭園の座標をストレージデバイスに登録して常春の国へ跳ぶ、そして国王と非番の霊感青年を連れて戻る。
既に事情は説明済み、霊感青年が少女の霊を感じると言ってアリシアのいる場所を言い当てた。
驚くプレシアによってアリシアとご対面、そしてアリシアの霊が遺体のそばにいる事が判明。
相談の結果蘇生は可能、ジュエルシードの力も使えば成功率400パーセントを超えると言う。溶けないか心配だぜ。
ここでプレシアが改心タイプだった事が幸いした、アリシアの霊によるとフェイトに対する仕打ちを見ていたとの事。
持ってきたチーズあんしめサババーガーで幽体離脱したプレシアとアリシアを会話させた。
【私の妹を苛める母さんなんて嫌いっ】
【ああっ、許してちょうだいアリシアっ!】
【フェイトに優しくしてくれなきゃ嫌っ】
【するわっ、フェイトも私の娘よっ!】
【母さんっ】
【アリシアーっ!】
ひしっ!
めでたしめでたし。
それと幽体離脱して倒れているプレシアのスカートをまくってみました――うむっ、はいてないねっ。
顔から険が取れたプレシアさん、雰囲気ががらりと変わりました。
話がついたので先ずはフェイトを呼ぶ、おどおどと入って来たフェイトを優しく抱きしめるプレシア。
驚くフェイトとアルフ。
ぎゅーっと抱きしめて頭なでなで、今までご免なさい&良く頑張ったわね。
さすが私の娘、大好きよフェイト。
フェイト・テスタロッサ感激の極み! ぶわっと涙流して感涙の嵐!
「母さああぁぁぁんっ!」
「フェイトオォォォッ!」
ひしっ!
めでたしめでたし。
良かったねぇぇ、フェイトぉぉぉっと泣いてるアルフの背中をよしよしと撫でる。
プレシアから事情を聞いたフェイト、ありがとうと言って抱きついて来ました。
ここでフェイトが幸せになってくれれば俺も嬉しいからとオリ主スマイル、顔を赤くして俯くフェイトそん。わははーグッドだ。
アルフも尻尾をぶんぶんと振ってハグしてくれた、フェイトとプレシアが抱き合っている間にキスしまくってくれました。
フェイトが確保したジュエルシードを持って皆で常春の国へ、あれやこれやでアリシア復活間違い無し。
二週間ほど調整ポッドに入れば外にでれるとの事、既に会話だけならポッドに繋がれたモニターに文字が出る。
三日立てば目も開いて話ができる状態、この国王に不可能はないのだろうか?
なにせ猫を人間にする人物だからな、それと今回の代金はジュエルシードのデータで十分だという事。
どうやら例のバイキクト君のさらに縮小体を発明してそれを動力源にしてるらしい、なので一個もらっておいた。
これでクロノ対策は完璧となった、この後プレシア達と話をしてこれからの相談。
まあ、原作よろしく話を進めようと言う事だ。
もっともフェイトはプレシアに操られていた事にする、これでフェイトは完全無罪。
プレシアは国王から貰った転送装置で虚数空間にダイブして死んだ事にする、アリシアのダミーも一緒に。
機械の力だから虚数空間でも邪魔されない、そして暫くはこの国で暮らす。
話がついたところで今度はプレシアの番だ、このままでは病気で死んでしまう。
しかし先も述べたがこの国王に不可能は無い、猫を人間にしてバイオソルジャーの女の子や半サイボーグの男の子を元の体に戻す人物。
加えてジュエルシードのパワーがあれば百万パワーが二百万パワー。
めでたくプレシアさんは全快、それはいいがパワーが強過ぎたせいかどう見ても容姿が二十代後半。
原作で出てきたアリシアと遊んでいたプレシアさんがそこにいた。はっきり言おう、超のつく美人だ。
これまでの事をありがとうと言って抱きしめられた時は不覚にも固まってしまった、いやー素晴らしいの一言。
あんまり素晴らしいから胸を触ってみたがふふっと笑って流すプレシアさん、なんとも余裕で恐れ入った。
一家団欒を邪魔したくないが時間も押している、ひとまず庭園に戻る事に。
今日は木のお化けが出るからな、その時間にはフェイトに出動してもらわないと。
場所は分かっているから後は連絡すればいい、管理局が動いている事も伝えたから心配は無い。
それまでは存分にプレシアに甘えていればいいだろう、海鳴に戻ろうとするとプレシアとアルフになにやら言われたフェイトがこちらに来た。
「? どうしたのかな」
「……あ、あの……本当にありがとう……私の為にここまでしてくれて」
「いいよ気にしなくて、フェイトやアルフがこれまで頑張ったからだよ」
「それでもありがとう……そ、それで…………チュッ」
「えっ?」
「~~~っ、お、お礼だからっ……また後でっ」
頬にキスしたフェイトが真っ赤になってシュタタタタッとプレシアの元に走っていった、優しくフェイトを抱きしめるプレシア。
アルフがこちらに向かってビシっとサムズアップ、なのでこちらもビシっと返す。
ふははははははっ、完璧ではないか我が計画は。
さて、その日の夕刻・海鳴臨海公園。
目の前では木のお化けがぐわーっと吠えている、なのはとフェイトも一時休戦して戦ってるのだが。
……何かフェイト強くね? 根っこはひらりひらりと余裕でかわすしバッサバッサと切り裂くし。
なのはと二人で破った筈のバリアも裂帛の気合と共に一刀両断、木のお化けの顔面にまで届くバルディッシュの刃。
全身から【今の私は誰にも負けない】オーラが出ている。
うーむ、プレシアの愛情を受けたフェイトがこれ程とは。ネガティブフェイトが幸せフェイトになった影響だろうか?
なにはともあれそろそろだな。
木のお化けをなのはと二人で撃破、ジュエルシードをかけて二人で決闘。
……くそ、心臓の鼓動が高まる。計画に不安がないとは言えこれは別だ。
迷うなオリト、決断しただろう。
エロの為に全ての常識と良識を捨てて生きると決めたあの日から今日まで来たんだ。
ここまで来て仕損じてたまるか、二人のタイミングを見て手の中のバイキクト君(小)を握りこむ。
このアイテムもこれで最後だからな、絶対に決めてやる。
そして突撃するなのはとフェイト、現れる真っ黒執務官クロノ・ハラオウン。
待っていたぞクロノ、今日がお前の命日だ。
例の台詞を言って登場のクロノ、アルフが魔力弾をバシュっと撃つ。
ジュエルシードに向かうフェイトをクロノが撃墜、フェイトは一応痛そうに落下。
防御を高めておくように言ったからそれほど痛くないだろう、ここでなのはの代わりにクロノの前に立つ。
ここで大事なのは武器も持たず両手を広げて立つ事だ、いくぞクロノ!
我が必殺の一撃を受けてみろっ、全力全開の暗示をアイテム使用で叩き込む。
【俺を目を狙って撃てええぇぇっ! クロノ・ハラオウン!】
見事クロノに届いたらしく行動を起こすクロノ「共犯者か! 邪魔をするなら逮捕するっ!」といって数発の魔力弾を撃つ。
青く鋭い魔力弾は一直線に俺の【左目】に着弾。
後の弾は体にびしびしと命中、はっきり言ってもの凄く痛い。
叫び声を上げて落下する、なのはの悲痛な悲鳴が聞こえた。
「うわああぁぁっ!」
「オリトく――んっ!」
『『――っ! オリトッ!』』
フェイトとアルフも念話でこちらに呼びかける、何とか根性で大丈夫だから逃げろと伝える
そのまま海にゆっくりと落下していく、視界の片隅でこちらに飛んでくるなのはと暗示が解けてハッとしているクロノが映った。
くくくくく、はーっはっはっはっ!
クロノ・ハラオウン! お前は取り返しのつかない事をした!
とんでもない、とんでもない事になるぞ!
ははははははっ……だあぁぁぁっ痛ぇぇっ!
ばっしゃーんっ。
ゆっくりと沈んでいくとなのが追いついて来て海から拾い上げてくれた。
だるいし痛いがこれからが正念場だ。
地面になんとか立つ俺に肩を貸すなのは、クロノがこちらに歩いてくるとキッと睨んでレイハを構える。
戦う意思はないと言うクロノに、どうして無抵抗の俺をあれほど攻撃したのかと怒鳴るなのは。
おお、迫力あるな。クロノは言葉を詰まらせてからすまないと謝罪する。
いまだレイハを構えたままのなのは、そこに空間スクリーンが現れてリンディの登場。
こちらに来て欲しいと言うリンディに信用できないと返すなのは、少し原作とずれているが問題ない。
なのはを宥めて話し合いをしようと説得する、取り合えず数時間後に俺のアパートにリンディとクロノが来る事に。
それとクロノを良く知る人物を後一人と言っておいたので恐らくエイミィが来るだろう。
怪我はこちらで信用のできる医者がいるからとアースラでの治療を断る。
なのはがどうしても向こうに行くのを拒むのを見たリンディも困った顔で謝罪した。
その後でなのはと共に常春の国に向かった、なのはをプレシア達とは会わせず目の治療をする。
しかし分かっていたが左目は失明していた、ここの技術なら回復させたり義眼も作れるがそれはまだだ。
一応の手当てをすませなのはに伝える、なのはは涙をぼろぼろとこぼして謝った。
助けられなくてごめんなさいと、泣き続けるなのはの背中を優しく撫でて気にしないでと言う。
そしてやって来た話し合いの時間、予想通り向こうの面子はリンディ・エイミィ・クロノ。
三人とも制服ではなくて普通の服装、おそらくリンディが気を使ったのだろう。
なのははレイハを握り締めたままクロノを睨んでいる、クロノも気づいたのか気まずそうにしている。
取り合えず怪我の状況を伝えとリンディ達の顔色が変わった。
深々と頭を下げて謝罪するリンディとクロノ、ここでオリ主モード発動。
あれは不幸な事故で仕方がないと言う、訴えたりもしないし慰謝料も請求しないと。
これを聞いて驚くリンディ達、管理局の事は知っているのでああいう場合の対応も決して間違いでは無い。
完全に割り切れる事ではないが事を荒立てるつもりは無いと話す、なのはは納得出来ていないが頭を撫でて落ち着かせた。
ふぅと一息ついて今度は礼を言うリンディ、クロノもなのはに謝った後でこちらに礼を言った。
くくくくく、リンディやエイミィの視線のなんと心地いい事か。
もはや尊敬の眼差しだね、目を潰されて文句を言わないなんて予想していなかっただろう。
しかも自己暗示で邪念がないからな、流石のリンディも芝居だとは見抜けない。だから差し出した薬入りの茶もこくこくと飲んでいた。
これで連中の警戒心はゼロ、こちらへの好感度はググーンとアップ。
おまけに俺に対する負い目があるからな、エイミィあたりは簡単に暗示が効くだろう。
で、それから原作と同じ説明があった訳だがここでなのはが協力を渋る。
これも予想していたのでジュエルシードは任せる事にする。
もっとも自衛の為やすぐ近くに偶然見つけた場合はこちらでも対処すると伝える。
双方が近くの場合は協力する事で合意、これでアースラに留まらずに済む。
やる事があるから十日もアースラにいる訳にはいかない。
そして話も終わった所で俺のターンが始まる。
なのはには家に帰ってもらう、何度も大丈夫だと念を押して。
リンディ達にクロノの事を知りたいのでエイミィと二人で話をさせて欲しいと頼む。
二人には外に出てもらってエイミィと二人きり、クロノの事を許してくれてありがとうと言うエイミィ。
気にしないでと答えつつ、クロノの話を聞く。その間じっくりと重ねがけ。
再びすすめた薬入りのお茶を飲むとぼーっとするエイミィ、ここで全力の暗示を何度も叩き込む。
これでアースラの情報はいち早く俺に伝わるだろう、一応正気でない間に胸と尻を堪能してキスもいただきました。
おおそうだ、今回の行動でクロノへの不信感は植え付けよう。職務に忠実だがやり過ぎてちょっと冷たい人だと。
ふぅぅ、疲れたがまだまだ俺のターンは終わらない。近くの公園で休んでいるクロノを呼び出す。
エイミィと同じく改めて謝罪と礼を述べるクロノ、ここで手を差し出して友人になって欲しいと言う。
感動のクロノとガッチリと握手、そんでもって特に命令はあたえないが暗示を効き易くしておく。
これで苦労しないでクロノの意識をそらす事ができるだろう。
最後に真打のリンディと対面。
万が一にも聞かれたくないのでと承諾の元で結界を展開、これでクロノは踏み込んでこない。
ふうううう……ポケットに入れてあるフェイトから預かったジュエルシード。
くくくくく、震えるぞハート、燃え尽きる程ヒートッ。
これからの事を思うと鼓動の高まりが抑えきれないね。
リンディと会話を続けて自分が孤児だと伝えて同情を誘う、なのはの家庭を羨ましいと思っている事もアピール。
リンディも自分の事情を話す、それを聞いてリンディのような母がいるクロノが羨ましいと言う。
それほど立派な母ではないと謙遜するリンディ、それでも優しい母親には違いないと褒める。
ふふふ、リンディの目が提督から人の親としての目になっている。
時は来た、ジュエルシードを握り締めてリンディを正面から見据える。
片目だろうが暗示の威力は変わらん、左目を失った代償を得る時が来たのだ。
いくぞリンディ・ハラオウン! くらええぇぇぇぇっ! 勝利すべき絶対の眼力!!
《生涯何があっても俺を心から愛して欲しい! 常識なんぞ無視! 愛しくてたまらないっ愛されたくてたまらないぃぃぃぃっ!》
「――っっ!? ああっ! うああぁぁぁ――っ! うぐっ、ううぅぅぅ――っ!」
「ぐううぅぅっ! くはあぁぁぁっ! がああっっ!」
苦しむ俺とリンディ、ちらりと見るとリンディが必死に抵抗している。
むうっ、アリアでさえ耐えられないのに耐えるのか? さすが歴戦のオーバーS。
ならば止めをくれてやる、必死に立ち上がってリンディの元へ行き顔を掴む。
こちらを見るリンディに唇を重ねる、驚くリンディに全力の追撃。
心が動揺した時が一番効果がある、これで勝った。
床に手をついて荒い呼吸を繰り返す、リンディの体は青い光に包まれてぶるぶると震えている。
「……うっ、ああっ……」
「えーっと、どうしたんですかリンディさん」
のそのそと起き上がったリンディにヌケヌケと言う。
頭をふってこちらを見つめるリンディ――ほほぅ、これは良い目をしてらっしゃる。
「リンディさん?」
「あっ……え、ええ、大丈夫よ。ちょっとめまいがしただけだから」
「それはいけないな、仕事のし過ぎじゃないんですか?」
そっと手を取って脈をはかる、するとごく自然にリンディの手がその上に重なる。
おおー、柔らかい手だねー。
うんうん、桃子さんに負けてないよ。
「そんな事ないわ、ちゃんと休んでいるもの」
「そうですか、ならいいんですが」
そう言って手を離すとリンディが一瞬残念そうな顔になる。
ちらりと時計を見るとそろそろ飯時だった、丁度良いのでリンディ達と食事にしよう。
クロノとエイミィを呼んで食事を提案、リンディも賛成したのであっさりと通る。
料理している俺の横に立ってフォローしてくれるリンディ。今回は洋食でいってみる。
やはり片目だと若干距離感が狂う、片目での訓練もしてきたから後数日もあれば慣れるだろう。
もちろんリンディにスマイルを送るのも忘れない、にここにと好意以上の物を込めて微笑むリンディ。
出来た料理を美味しいと言って食べてくれるリンディとエイミィ。
ここでも沢山で食べる食事は美味しいといって寂しさをアピール、こうやってエイミィの母性本能をくすぐるのだ。
お茶が空になるとリンディか注いでくれる、ふふふ、いいねぇ。
払った代償は大きかったが見返りもでかい。クロノ・ハラオウン、お前の母親と未来の嫁は俺が頂いたよ。
俺の執念の勝利だ、お前が三歳くらいの時はデバイスを握り締めて父親のようになろうと決心していただろう。
だが俺は生まれ落ちたその時から女にチンコを握らせる事を目指していたのだ、その差が今の結果を生んだのだよ。
楽しい夕食も終わっていざ解散――とはさせない。
片付けをしつつリンディにちょっとお願いをした。
にこりと笑って了解してくれるリンディ、ふっ、今夜は眠れないかな。
さーてと、リンディ達が帰った後で電話をかけてアルフと連絡を取る。
今すぐこちらに向かうというアルフとフェイトをなんとか留める、二人とも管理局に顔を知られているからだ。
管理局の情報を盗む手段が出来たので今後の事を話し合った、続いてなのはとも連絡を取って明日からの予定を立てた。
なのはを説得するのは手間取ったがこれで大丈夫だ、いそいそとベッドメイクを始める。
各種薬剤も準備良し、リンディ達が帰ってから数時間後アパートのドアがノックされた。
ドアを開けるとそこに立つのはリンディ・ハラオウンただ一人。
そう、リンディは今夜泊まりに来たのだ。
片付けの時にリンディに泊まって欲しいと頼んだのだ、当然リンディは断らない。
艦長なのにいいのかと思うが上手く代理でも立てたのだろう、エイミィがこなかったところを見るとこちらへの負い目も効いている。
気持ちが落ち着くココアを飲みながら雑談を交わす、暫くして風呂の用意も出来たので入浴をすすめる。
そして背中を流してあげると言うと、にこりと笑ってお願いしようかしらと答えた。
ふふふ、子供だと思って安心しているな。その微笑を風呂に入っても続けてられるかな?
リンディと一緒に風呂に入る、ちなみにリンディの下着は黒でした。
うーん、せっかく綺麗な緑色の髪をしているのだから同色の下着を着けて欲しいな。
まあ、スタイルは抜群と言える。クロノのような息子がいるとは思えないスタイル。
簡単に言うとボン・キュッ・デデンッかな。椅子に下ろされた見事な尻が圧倒的な存在感を誇る。
この肉体はどういう感触をもたらしてくれるのか……タオルを押し上げてむくむくと鎌首をもたげる大人用チンコ。
椅子に座ったリンディの色っぽい後ろ姿を見ながら背中を流す、すでにチンコは天を突く角度。
「終わったよリンディさん」
「ありがとう、それじゃあ今度はお返しに私……が……」
こちらを振り向いたリンディの動きが止まる、その視線は股間のテントに集中している。
ここでそっと腰のタオルを外す、はらりと落ちたタオルの下から出てきたのは成人よりやや大きい灼熱の肉棒。
ビビンと反り返ったチンコにリンディの視線は釘付けである。
「? どうかしたのリンディさん」
「あ……い、いえね、その……」
ちらちらとこちらの顔とチンコを見比べるリンディ。
ぐいと腰を突き出してチンコを見せ付けた。
「ああ、ひょっとしてコレが気になるの?」
「えっと、り、立派よオリト君」
ぎこちなく笑ってなんとも面白い事を言う、ここでクロノがいたら突っ込みは入ったのだろうか?
剥けてるから「無帽でもある」なーんて、あはははは。
「あはは、良く言われるよ。知り合いのお姉さんも驚いていたから」
「でしょうね……んんっ、じゃあ体を洗うわよ」
そう言って俺の体を優しく洗ってくれるリンディ、しかし視線は股間に向いているのを見逃さない。
正面で向き合っているのでリンディの巨乳が良く見える、おかげで益々チンコがいきり立つ。
くくく、チンコを見ているリンディの顔が赤くなっている。
この風呂場にはヴィータの時と同じく催淫作用のある薬を投入してある。
リンディの股間を見るとつーっとお湯とは違う液体が伝っている、どうやら向こうも準備は出来ているようだ。
伊達にこの風呂場を弄くってはいない、長時間入っていてものぼせないように空調が効く。
さあて体も綺麗になった所でお楽しみと行こうかな、リンディには強気なエロ主でいってみるぜ。
ボディソープの泡を流してリンディの顔を正面から見る。
よほどの場合で無い限り暗示を使わなくていいのは楽だよホント。
「リンディさん」
「何かしら?」
「リンディさんに来てもらったのは二つの理由があるんだ、一つはこうしてリンディさんの温かさを感じたかったから」
「それじゃあもう一つは?」
「リンディさんが欲しいから」
「えっ? それはどういう意味なの……」
「そのままだよ、男としてリンディさんが欲しい」
「なっ!?」
流石に驚いたリンディが困惑の表情になる、だが突っぱねる事は出来ないだろう。
準備していたバインドでリンディの両手を後ろに縛る、そして両足も大きく開かせる。
そのまま体を動かして浴槽の壁に背中を預ける格好にする。
「きゃあっ! や、やめなさいオリト君っ!」
「嫌だよ、俺はリンディさんが欲しいんだ――んっ」
「んうっ!?」
『好きだよリンディさん』
「――っ! んんっ……」
ぐいっと唇を重ねる、暴れる暇も与えずに念話で好意を伝えると抵抗が嘘のように収まる。
リンディに取って自分を求めたり言葉で好意を伝えられるのは何より嬉しいからだ。
驚き・怒り・嘆き・悲しみ、これらのどれよりも愛情と好意が最優先される。
「んっ……」
「んうっ……」
キスしたままじっと動きを止める、リンディは目を閉じたまま動かない。
うーん、このままでは面白くないな。
ぱっと唇を離すと困惑の表情を浮かべたリンディがこちらを見ている、ぎゅっと唇をかんで表情を引き締めて言う。
「オリト君、いまなら何も言わないし忘れます。だからもうやめなさい」
「嫌だね、リンディさんが欲しいって言った筈だよ」
「これ以上の事をするなら貴方を逮捕しなければならなくなるわ」
「……リンディさんがいたから俺はクロノへの恨みを忘れたんだ」
「えっ?」
急に話題を変えた俺に戸惑うリンディ、それはともかく裸で足を開いた状態で逮捕するとか言われてもねぇ。
おほん、ここはシリアスに行くぞ。そっと閉じられた左目を押さえて残った右目でリンディを見つめる。
「最初はね、クロノを許す気は無かったんだ。なにせ無抵抗で武器も持っていないのに目を潰されたからね」
「……」
「でもあの時リンディさんの顔を見たらどうでも良くなった、リンディさんを一目見て好きになったから」
「あっ……で、でも私は――」
「クロノの母親とか管理局の提督とかの立場は関係ないよ、俺はリンディ・ハラオウンと言う女性を愛しく思っている」
「あ、ああっ……」
顔を俯かせて頭を左右に振るリンディ、ここで何も言わずに犯してもリンディは俺を嫌わない。
しかしこちらの方が当然好意はグングンと上がる、こちらの言葉はリンディの心に染み渡るのだから。
ふふふ、十一年間の寂しさを埋めてあげなければなるまい。ぎゅっと抱きついて「好きだ、大好きなリンディさんが欲しい」と繰り返す。
「……今夜だけなら……いいわ」
「えっ?」
「その……今夜だけなら、貴方の気持ちにこたえてもいいわよ……」
決心したような表情で言うリンディ、どうやら「今夜だけ」という条件で自分を納得させたらしい。
「分かったよ、俺の気持ちにこたえてくれるのは今夜だけでいいよ。そのかわり満足するまでするからね」
「そ、そう、分かってくれたのね。だったらバインドを外してくれないかしら」
「うん」
パンッと手を叩いてバインドを解除、するとリンディがこちらの首に手を回して来た。
ほほう、言った事を守るとはいい心がけだ。
すっと顔を近づけるとリンディか唇を合わせて来たのでそのままキスを続ける。
「んんっ、んっ、ちゅっ……ちゅうっ……ちゅぱ、ちゅぱ……ぢゅっ」
「んうっ、んっんっ……れるっ……ちゅっ……れろっ……ちゅぱっ」
最初からぐいぐいと舌を絡めてくるリンディ、こちらの舌を逃がさないとばかりに追いかけてくる。
ふふ、ならばこちらもリンディの上あごを舌でくすぐってやる。
ついでにボリューム満点の胸をむにゅむにゅと揉む、子供の手では包みきれない巨乳が見事な弾力で楽しませてくれる。
「んっ……ちゅうっ……んふぅんっ……うんんっ? んっ……んんぅ……」
「ちゅぱっ……じゅるっ……んちゅ……ふふっ……ちゅるっ……んむっ?」
胸を揉んで楽しんでいるとリンディの手が股間に伸びてきてチンコをさすっている。
むむっ、やるからには手を抜かないとは流石だ。
薬の効果も高まってきてるのかとろんとした目で肉棒を扱きながらキスをするリンディ。
「ちゅうっ、ちゅるっ……ぷぅ……どうかしら、気持ち良い?」
「ちゅぱっ、ちゅっ……ふぅ……うん、上手だねリンディさん」
こちらも両手で胸を揉んで対抗する、リンディも竿と玉の両方を優しく刺激してくれる。
ううっ、玉の揉み方に愛情を感じるぜ。
こちらが気持ち良くてうっ、と声を漏らすと嬉しそうに微笑む。
「うっく……リンディさん、そろそろリンディさんの膣内に入れたい」
「……え、ええ……くっ……」
チンコから手を離してきゅっと唇をかむリンディ、ぼそりとだがクライドと聞こえた。
むぅ、その身持ちの固さは見上げた物だ。
しかぁし、リンディはまだまだこれからなのだ。これからはたっぷりと俺が愛してあげよう。
ギギンっとそりたったチンコをリンディのまんこにあてがう、くちゅくちゅと愛液を亀頭に絡みつかせて準備する。
おっと、その前に余計な物を取ろう。
手を伸ばして髪の毛を纏めてあったタオルを解く、リンディの綺麗な髪がはらりと流れる。
そして浴槽に蓋をする、必要以上の熱気は必要ない。
「うん、やっぱりリンディさんの髪は綺麗だね」
「んんっ、くぅ……あんっ」
答える余裕がないのか良い声を漏らすリンディ。
「リンディさん、挿入るよ」
「んっ……ええ……いいわ」
こちらを見てこくりと頷くリンディ、ふふふ、思いっきり蕩けさせてあげるよ。
ちゅぷっと先端を沈ませる、そして一気に貫く!
じゅぶうっ!
「あっ、ああぁぁぁぁ――っっ! ふぁぁぁっ、ああっ、くうぅぅっ!」
「うっく、吸い込まれるなこれはっ」
一気に奥まで貫かれたリンディは浴槽のヘリをぐっと掴んで快感に耐える。
ううっ、まんこがチンコを引きずり込んでいく感じだ。
今まで飢えていたかのようにぐにゅぐにゅと蠢いて肉棒を包み込む。
ならその飢えに応じよう、チンコの大きさをちょいと調整してまんこぴったりの大きさと長さにする。
「いくよっ、それっ」
じゅぶぶっ。
「くぅぅぅぅんっ、あああっ、ふ、深いっ……そんなっ、こんなに奥までっ……あふうっ、奥まで届くなんてっ」
「まだまだ届くよ、一番奥までねっ」
ぐいと腰を前にだすとチュッと子宮口が亀頭にキスをした。
ここが一番奥か、ならばとリンディの腰に手を添えてピストンを開始する。
最初から早いペースでガンガンついてやる。
「突くからねリンディさんっ」
じゅぶっじゅぶっじゅぶっじゅぶっじゅぶっじゅぶっ!
「んううぅぅぅっ、あふっ、ああっああっ……ふああぁぁんっ! 届いてるっ、私の一番奥までっ……ああっ、凄いいっ」
「届いてるよっ、リンディさんの子宮が俺のチンコにキスしてるよっ」
ずぷずぷと突く度に先端にチュッチュッと吸い付くリンディの子宮口。
じゅっぷじゅっぷじゅっぷ、ずちゅっずちゅっずちゅっ!
「あああぁぁんっ、んぅっ、突かれてるっ……んううっ……ああっ、どうしてこんなにっ……んふぅぅぅぅっ!」
「気持ち良いよリンディさんっ、リンディさんは気持ち良いっ?」
「ふわぁっ、ああっ……わ、わたしっ……んくううっ」
ぎゅっと口をつぐんで声を抑えるリンディ、うーむ。
リンディの声も好きな声なので気持ち良いと言わせたい、ずぷずぷと突きながらつんと突き出たクリトリスをキュッと摘んで魔力を流す。
性感魔力マッサージの要領である、これでさらに快感が増すはずだ。
「きゃああっ、ああっ……あああっっ、きっ、気持ち良いっ気持ち良いわっ!」
「嬉しいなっ、じゃあもっと気持ち良くするからねっ」
腰の動きを早めてリンディの腰を浮き上げる、浴槽の蓋の上に背中を乗せてはぁはぁと息をつくリンディ。
上を向いても胸の形が崩れないのは素晴らしいの一言。
がっちりと太ももを掴むとずこずことまんこを突きまくる、じゅぷりじゅぷりと蠢く膣壁を亀頭とカリが掘り進む快感が走る。
「くううっ、たまらないなっ」
ぢゅぷっぢゅぷぷっぢゅぷぷっぢゅぷぷっぢゅぷぷっ!
「あはぁぁぁんっ、いいっ、いいっ……気持ちいいっ……うわああっ、どうしてこんなにいいのっ」
「俺もいいよリンディさんっ、ますます好きになっちゃうよっ」
「はぅぅぅぅっ……そ、そんなに私のことを? ふうぅぅぅ……う、嬉しいけど私は……」
「俺は【リンディさんが好きだっ】」
ぢゅぶうっ!
「はぁぁぁぁぁっ! んぅぅぅ~~~~っ、くうぅぅぅ~~~んっ……凄いっ、すごいいぃぃぃっ」
「はぁっはぁっはぁっ!」
ぢゅぱんっぢゅぱんっと激しい水音を立てながらリンディのまんこを抉る。
リンディは自分の顔を手で覆って凄い凄いと嬌声を上げる。
うーん、やっぱり相当溜まっていたんだね。いっぱい気持ち良くしてあげねば。
ぢゅぷぷっぢゅぷぷっぢゅぷぷっぢゅぷぷっぱんぱんぱんぱんっ!
「ああっああっああっ、あふうんっ! うぁぁっ、いっぱい、いっぱいなのおっ……私の膣内がいっぱいにっ……奥まですられてるうっ」
「くはあっ、この絡み具合凄いなっ……リンディさんっ、膣内に出すよっ」
「んふぅぅぅぅんっ……えっ? あっ、まっ、待って……膣内はやめて、出すなら外にっ……」
「駄目、今夜は俺に応えてくれるって言った」
ぱぢゅっぱぢゅっぱぢゅっ!
「くはぁぁぁっんっ、ああっ、でもっ……膣内はっ……膣内に出されたらっ」
「くふぅぅっ、危ない日なの?」
「そ、そうじゃないけどっ……でもっ、膣内はっ」
ずんずんと突かれているのに膣内出しは流石に反応するのか。
避妊魔法使ってるからまず当たらないけどね、腰の突きに抉るような回転を加える。
これぞスクリュードライバー、膣壁いっぱいのチンコでさらにこすられるとどうなるかな?
「あはぁぁぁっ! こっ、こすれてっ……はぁぁっ、だめっ、こんなのっ信じられないっ……んぁぁぁぁぁっ」
「くっ、そろそろ限界だ……出すよっリンディさんっ!」
「あぁぁっ、だっ、だっめっ……なか、はっ……ふぅぅぅんっ、あはぁぁぁぁんっ!」
「出すよっ【大好きなリンディさん】の膣内に出すよっ!」
もう本当に我慢できなくなってきた、びくびくと震えるチンコが射精の瞬間待っている。
スパートをかけて最後の一突きを子宮口に当てて膣内だ。
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっ――じゅぶぅぅぅっ!
「あぁぁぁぁっ、だめぇっ、なかはっ……はぅぅんっ、ああっ、もうっ、あっあっ……はくぅっ、きちゃうっ!」
「ぐううっ、出るうっ!」
びゅびゅびゅびゅるるるるるる~~~~~っっ!
「くはあぁぁぁぁんっ、あつっ、あついっ……イクッ、イクウウゥゥゥッッ!」
ぐいっと胸をそらせて絶頂に達するリンディ、子宮口についた先端からどくっどくっと精液が流れ込む。
暫くびゅるる~~っと射精が続いてたっぷりと子宮に注ぎ込んだ。
ふは~~っ、ついにリンディに膣内出ししたぞ。すっっごい気持ちいいな。
リンディを見るとあっあっとうつろな目で涎をたらして震えている。
こんな表情も色っぽいから本当にいい女だ。
なので完全に自分の女にする為に肉棒を引き抜いてリンディの顔に肉棒を近づける。
「リンディさん、舐めて綺麗にしてよ」
「あ……あふ……んぅ」
一応聞こえているのかあーっと口を開くリンディ、その口にぬるっとチンコを差し込む。
先端がすっぽりと口の中に入るとぺちゃぺちゃと舌が亀頭の周りを舐める。
くふっ、出したばっかりを舐められるのはビビッとくるね。
「ちゅぷっ……んふぅん……ぢゅううう~~っ……んくっんくっ……ぺちゃぺちゃ……あふぅ」
「うっく、いいよリンディさん」
「ちゅるるる……ぺろっ……んちゅ~~~っ……あっ」
ちゅぱちゅぱとチンコを舐めるリンディの口からずるっと引き抜く。
唇と亀頭の間につうっと唾液の糸が引かれる。
すっかり綺麗になったチンコだが、当然のごとくギンギン状態。
リンディの体をひっくり返して尻をこちらに向ける。
胸と同様はちきれそうなヒップが艶々と光っている、つうっと水滴が尻を伝って流れる様子は欲情を誘う。
少し落ち着いたリンディの返事を待たずに後背位で挿入する。
ぢゅぶぶっ!
「――っ! くはぁぁぁぁっ、ああっ?」
「さあ、二回目いくよっ」
「そっ、そんな……私はもういったのに……」
「満足するまでって言ったよ、まだリンディさんが欲しいんだ」
ぐぷっぐぷぷっぐぷぷっぐぷぷっぐぷぷっ!
「ああぁぁぁっ、あはっ、あはぁぁっ! まっまたっ……奥までっ……くふぅぅぅぅ~~~~んっ」
浴槽の壁をぎゅうっと掴んで耐えるリンディ、まんこから先程の精液がびゅっびゅっと溢れでる。
しかしリンディのまんこはまたぐにゅぐにゅとチンコを飲み込んで扱く。
どうやらこちらはまだ欲しいようだ、ならば遠慮はいらない。腰を掴んでずっぷずっぷと突きまくる。
ぢゅぶっぢゅぶぶっぢゅぶぶっぢゅぶぶっぢゅぶぶっ!
「あふぅっ、あふぅんっ、ああっ……あんっ、あんっ……くふぅんっ」
「んんっ、腰が動いてるよリンディさん。そんなに気持ち良いんだね」
「んふぅ……あっ、ち、違うわ……動いてなんて……んくぅんっ」
反論しようとしたのでずちゅっと突く。
「気持ち良いよね? 素直なリンディさんが【好きだよ】」
「きゃふっ……ふぁぁっ、ご、ごめんなさぃ……き、気持ちいいの……ああっ、たまらないっ……くふぅ~~~んっ」
色っぽい声を上げてふるふると尻を振るリンディ、きゅっきゅっと適度に締まる膣壁も実に良い。
ぐりぐりと壁をこすって刺激を与える、今度は円を描くように腰を動かす。
両手は尻肉を掴んで横に広げる、これでさらに密着度が増すだろう。この尻穴もいつか使ってみよう。
じゅぽっじゅぽっじゅぽっじゅぽっじゅぽっじゅぽっ!
「あくぅんっ、ひ、ひろげないでぇ……恥ずかしいのっ……あふぅっ、ああっ、いっぱいでっ、ああっ……気持ちいいのぉ」
「リンディさんの声って色っぽいね、もっと聞かせてよっ」
ぢゅぷっぢゅぷぷっぢゅぷぷっ、ぐぷぷっぐぷぷっ!
「きゃっうっ、くぁぁ~~~っ、いいのっいいのっ、気持ちいい~~~~っ!」
「くううっ、そんな声を聞いてるとまた出そうだっ」
「あっあっあっ……ま、また膣内に出すのっ……くふぅっ」
「うんっ、リンディさんの膣内を満たしてあげるよっ」
ぱんぱんぱんぱんぱんぱんっ!
「ああぁ~~~っ! んぅぅっんはあっ! わっ、私もっ……またっ……ああっ……くるっ、きちゃうっ」
「イッていいよっ、一緒にいこうリンディさんっ」
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっ!
「ああっ、いきそっ……はくぅっ、あっあっあっ、はあぁっ……いっ、いっくううっ! またいくのおおぉぉっ!」
「うっくううっ」
ぶびゅぅっびゅびゅるるるる~~~~っっ!
本日二発目の白濁液がリンディの子宮を直撃した。
またもや子宮口からどくどくと注がれる刺激にビクンと体を痙攣させるリンディ。
「あああぁぁ~~~~っっ! はっ、はいってきたあぁぁぁぁぁっ!」
ぐっ、ぐっとリンディの背が海老ぞった。
きゅむっと締まる膣壁がもっと出せと搾り取る、びゅるびゅるっと残りも全部注ぐ。
すぅ~~~っ、はぁ~~~~っ……よし、最後の仕上げだ。リンディさんには今夜俺の物になってもらうからね。
ジュエルシードの効果でも十分だけど、自分から好意と愛情を示してもらうのが望みだ。
絶対にまた欲しくなるほど快楽を刻み付けてやる。額の汗を拭ってリンディの尻を撫でる。
挿入したままで変身魔法を使って大人の姿に、ゆったりとした動作でこちらを向くリンディ。
「え……オリト君? どうして、そんな姿に?」
「だってこうしないとリンディさんを抱きしめながら抱けないでしょ?」
「えっ? も、もしかしてまだするの……?」
「嫌ならこれからも俺の想いにこたえてくれるよね」
「あ……そ、それは……きゃっ」
いいよどむリンディの体をぐるりと反転、正常位の向きにすると再び肉棒を突き入れる。
ぐぷうっっ!
「んふぅぅぅっ、あぅぅぅ~~っ、まって……これ以上気持ち良くされたらっ」
「気持ち良くされたら?」
「あっ……くぅんっ……私は……」
「俺は【リンディ・ハラオウンが好き】だよ」
リンディの肩を掴んでぐいと体を引き寄せる、股間と股間をぴったりとくっつけてごりごりと子宮の奥にチンコを捻じ込む。
そして今まで責めなかったGスポットを探り当ててこりっこりっと擦る。
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっ!
「きゃふぅぅぅぅぅっ! はぁぁぁぁっ、あふぅんっくうんっ! そ、そこはっ、そこはあっ!」
「ここが一番気持ち良いよね?」
ぐぷぷっぐぷぷっぐぷぷっ!
「んふぅぅぅ~~~、も、もうだめぇっ、気持ちよすぎて変になりそうっ」
「俺も気持ち良すぎるかなっ」
「くひぃぃぃっ、ね、ねえっ……お願いっ……これで、もうおわってぇっ……おねがいだからぁ」
ぽろぽろと涙をながして快感に震えるリンディ、これなら忘れられなくなるのは間違いない。
「いいよ、そのかわり俺の事好きだっていいながら抱きついてね」
「きゅううぅぅん……わ、分かったわ……言うっからっ……」
ぐりゅっと腰を打ち付けるとがしっとリンディが抱きついて来た。
密着した状態で腰だけをがっつんがっつん叩きつける、ぐぽっぐぽっと凄い淫らな音が響く。
Gスポットを集中して狙って一気に絶頂へと導く。
じゅぽっじゅぽっじゅぽっぱぢゅっぱぢゅっぱぢゅっ!
「んひぃぃぃぃ~~~、あはぁぁ~~んく~~~っ……とけるぅ、こひがとけちゃうっ」
「リンディさん【好きだよっ】」
「ひぃぃんっ、す、好きよっ、わっわたしもっ……すきぃぃっ……いいっ、好きだからぁぁぁっ」
「んんっ!」
「んむうんっ!?」
ぐいっと身を折り曲げてキスをする、そのままリンディを押さえ込むようにしてセックスを続ける。
キスと股間からの刺激にぶるぶると震えるリンディ、三回目にも関わらずもう絶頂が近いようだ。
「ふぐぅぅっ、んううぅぅっ……んんっんん~~~っ、んふぅぅぅぅんっんひいぃぃんっ」
ぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっぐちゅっ――ごりゅっごりゅっごりゅっ!
「ぷはっ……くううっ、リンディさん……また出すよっ」
「あはぁぁぁ~~~~っっ、だしてぇっ、だしてぇぇっ! もうなにもかんがえられないのぉっ! 好きよおっ、好きだからぁぁぁっ!」
完全に快感に支配されたリンディが悲鳴のように喘ぐ、その余りの乱れようにぞくぞくと快感が走る。
ぐぐっと肉棒が膨張するとそれに合わせるようにリンディのまんこがぎゅうぅぅぅっと締まる。
「うああぁぁぁっ! リンディィィィッッ!」
ごんっと子宮に叩きつける勢いで精液を流し込む、ぐぶうっと亀頭が子宮口にめり込むのが分かった。
そのまま凄い勢いで射精が始まった。
ふびゅびゅびゅるるるるるるるる~~~~~っっっ!
「かっ……~~~~~~っっっ! あっ……あはっ……ひぅっ……ひっ、ひゃうっ……」
余りの快楽に声も出せずびくんっびくんっと震えて気を失うリンディ、きゅっきゅっとまんこは締め付けてくるが意識は無い。
はっ、はっ、と口から涎を流して気絶したリンディから肉棒を引き抜く。
一瞬間を置いてごぽおっと逆流する精液、あー、ちょっと出過ぎたかもしれないな。
いやー、回数はともかくリンディ相手と言うのが興奮したな。
本当に気持ち良かった、絶対この人二十代だよ。
桃子さんと甲乙付け難い、もっともリンディの方はこれで俺の女に確定したけどね。
ふふふ、麗しの未亡人ゲット。
これからの事を思うとたまらんな、まだエイミィもいる事だし。
うん、左目一個なら高くない買い物だった。でも両目は勘弁だから早めになんとかしよう。
「もぐもぐもぐもぐもぐ」
「…………」
次の日の朝、元気良く朝食を食べる俺と無言で食事を運ぶリンディ。
食事できるだけたいしたもんだ、今頭の中はぐちゃぐちゃになっているだろう。
まあ、一番の悩みは妊娠したかどうかだろう、さっきから下腹を何度も押さえているからな。
食事を終えたところでリンディに説明する、避妊魔法なんて始めて聞いたのか驚くリンディ。
だがそのお陰で冷静さが復活したのか、顔を引き締めて昨日言った事は守ってもらうと言った。
帰り際にもちろん仕事の最中にも、変な事を言わないようにとも注意された。
「……いいよ、変な事はしない。俺からはね」
「そう、ありがとう……おほんっ、じゃあ今日からまたよろしくねオリト君」
にこりと微笑むリンディに無表情で返事を返す。
「ええ、了解しました【ハラオウン提督】」
「――っ!? あ……」
「では気をつけて帰ってください」
一瞬で表情が凍りついたリンディ、どうして? と驚愕の感情をだして固まる。
それを無視してバタンとドアを閉めた。
そっとドアから離れて外の高性能サーチャーからの映像をスクリーンに映す。
「くくく、今のは効いただろ」
ドアの外ではリンディが座り込んでいた。
リンディにとって俺からの好意はとても嬉しい、その反面先程のような無感情で突き放す態度はかなり辛い。
ぎゅっと拳を握って頭をふるとよろよろと立ち上がった、そしてドアからゆっくりと遠ざかっていく。
うーん、ちょっぴり可哀想だが仕方がない。
後でたっぷりと可愛がるから勘弁してもらおう。
さてと、今日はアースラは置いといて海鳴メンバーとフェイト達を攻略しよう。
この目を上手く使わないとな、ふふふふふ、はーっはっはっはっは。