挿話 夢の国、自治人の話 ①
歓楽街エリア、治安維持局所。売春婦やドラッグの密売人が多くたむろする通りに面し、その建物はある。
歓楽街エリアの年を追うごとに増加する犯罪に対処するため、10年ほど前に『普通人』達から選抜され作られた組織。
治安維持局、通称『自治人』
男女問わずほぼ全員が、暴力沙汰に対応できるほどの度胸と腕っ節の強さを持ち、ドラッグを憎み、日夜行われる犯罪へと真摯に対応している。
少なくとも、建前上は……。
◆
「ほらっ!!もっと我慢なさい。まだイかせないわ。まだよ……、もっと、もっと、お嬢様が素直になるまで、絶対に出させてあげないから」
少女そっくりの外見にはそぐわない、白く大きなペニスに、私の長く赤い舌を這わせながら囁く。
その張り裂けそうなほど、怒張したペニスの根元を、指できつく握り締める。
狭い室内に、天使の喘ぎ声と射精を嘆願する声が響き渡る。
まだ駄目……。見せ付けるように、ゆっくりと亀頭を唇で包むように咥える。ほんの少し軽く歯を立てる。先端からヌルヌルしたカウパーが溢れてくる。
口の中でたっぷりの唾液とあわせ、思い切り吸引しながら、口の中、頬の粘膜と舌で上下に扱きあげる。私の赤いルージュを塗った、厚めの唇でサオを強めに包む。頭ごと前後に振る。
ああ……、素敵。私のお口が、オマンコになったみたい……。私は可愛い天使の精液便所。まだまだ、出させない。もっと、もっと……。
「だっ、出させて、出させて下さいっ!!ワタクシのメスミルク、ビュッって出させてっ!!お、お願いしますわ!!お願い、お願いっ!!」
綺麗にツインテールにセットされたブロンド色の髪、琥珀色をした瞳、少女にしか見えない天使だが、その股間のペニスはもう一時間もの間、ずっと私の手、足、そして口で絶頂寸前までいじられ続けている。
人形のように整ったその顔が、射精できない辛さと、与えられる快楽に歪んでいる。口からはだらだらと涎が垂れ、綺麗な瞳は裂けそうなほど限界まで開かれている。
その様子を見ながら、容赦なく高速で口と舌を動かし続ける。右手はペニスの根元を握り締めたまま、左手の指を天使の女性器へと差し込んでいく。
熱い……。ドロドロに溶けそうなほど熱い。ここからが本番。私と同じオマンコが、こんなに綺麗な天使にもついているのが不思議に思える。
私の長い指で、雌の快楽を無理矢理に引き出していく。膣の中の壁を、ゆっくりゆっくり、一定のペースでなぶる。
同時に、口の中でペニスを虐める。舌で先端の尿道口をチロチロと舐める。熱くペニスが暴れる。唇でカリをしごきあげる。
「あっ、あっ、あっ、やめでっ、もう許じで下さいませ!!許して、イかせてッーーー!!!!」
絶叫……。クスッと笑みがこぼれる。最後に思い切り唇で吸引し、亀頭から口を離す。大量の唾液とカウパーが糸を引き、ペニスと私をつなげる。
「そんなに出したい? お嬢様のチンポミルク、私のお口に出したいの?」
右手はペニスの根元を強く握り締めたまま。左手で三本の指をオマンコに挿しこみ、愛液をだらだらとこぼす膣内をかき回す。
少女は金色の髪をふりながら、コクコクと強く首を上下に振り頷く。
お嬢様の上品だった顔も、今はヨダレと涙でぐしゃぐしゃに崩れ、鼻水まで流している。小声でブツブツと「ださせて下さいませ。ださせて下さいませ……。お、お願いしますわ……」と壊れたように繰り返している。
「それじゃあ、お嬢様。お薬は何処で造ったのかしら、原料は何処から? ん? お姉さんに教えて」
焦点の合っていない、虚ろな瞳を見ながら問いかける。その質問に少女の琥珀色の瞳が一瞬だけ曇る。
口を開こうかどうか迷っている。まだ……。
「ハイ、駄目ーー!!一時間延長決定っ!!」
私は口を大きく開き、唾液たっぷりの口腔内を見せつけるようにして宣言。
「いッ、いやーーーー!!!ヤメテやめて。もうお許しになってッ!!!」
悲鳴を聞きながら、皮バンドを取り出す。狭い取り調べ室に少女の哀願する叫びが響く。私は舌なめずりをしながら、容赦なくバンドを少女のペニスに巻きつける。絶対に射精出来ない様に、きつく縛り上げる。
「それじゃあ。今からはお嬢様のケツマンコを虐めてあげるわ。お姉さん得意なの。ケツ穴に指を入れられるだけでアクメしちゃうような、はしたない穴にしてあげるから」
ウエストポーチから道具を取り出す。先端がゆるくカーブした細く長い木の枝。所々に突起のある太めの棒。ヌルヌルしたローションの入った小瓶。
取り調べ台ごと逆さへひっくり返す。お嬢様の白いお尻が私の目の前にセットされる。拘束具を操作し、犬のようにポーズをとらせる。
薄いピンク色のアヌスがひくひくと小刻みに痙攣し、私を誘うように、時折小さく開く。
「お、お許しになって……。そんな所、い、いけませんわ。あ、あなた自治人でしょう。も、もう、許して…………、下さい……」
歓楽街エリア。そこにある多数の『普通人』の資産家たち。その内の一つ、カルマン家。
50年ほど前から歓楽街に根を張り続けたその一族が、あろうことかドラッグの製造密売に手を染めていた。
およそ8年にも及ぶ内偵。ようやく取り調べまで持ち込む事ができた。まだまだ、全てを聞き出すまで逃がさない。
時間はタップリとある。私、一等自治人、サキモリ ハガネの手でカルマン家の一人、シャーロットお嬢様を完全に屈服させる。
背筋がゾクゾクと喜悦で震える。取り出した大きめの皮のバンドで、お嬢様の目隠しをし、口も塞ぐ。
ブロンド色のカールされたツインテールをかき分けながら、お嬢様の形の良い耳に私の唇を寄せる。舌を伸ばし、耳の外側をじっくりと舐め上げる。
右手で閉じられたアヌスを軽く弄り回しながら、お嬢様の耳に囁く。
「お嬢様がご自分から、話させてくださいっ!!って嘆願するまで虐め続けてあげますわ。カルマン家のお父様も、今頃は私の同僚の手で気持ち良くなっているでしょう。この件は夢人様から許可を頂いてます。どう足掻いても、助かりませんわ……」
耳の中に舌を挿しこみながら囁く。封じられた口から甘い喘ぎ声と、絶望の響き。目隠しからは、ポロポロと大粒の涙がこぼれる。
カルマン家の頭首。年齢は50歳に近いはずだが、数年前、力の絶頂期に夢人へ取り入り、多数の貧民層『普通人』の脳と引き換えに、一族全員を『天使』に改造してもらうという暴挙に出ていた。
そのツケは今後、たっぷりと支払う事になるだろう。私達『自治人』により全ての情報を吐き出させられ、末路は『性奴隷』、はたまた『地虫』か。
シャーロットお嬢様のくぐもったすすり泣きの声を聞きながら、私は器具に手を伸ばす。まずはゆっくりと、排泄の快楽を教え込む事にしよう。
脳が壊れてはいけない。だが、マトモなままではもっといけない。快楽に染め上げる。
私が主人だと、私の顔を見ただけでアクメを懇願し、自らすすんで情報を漏らすように仕込む。たまらない。天使をいたぶるのは凄まじい快感を私に与えてくれる。
ただ、不満がある。このお嬢様のように、ある程度成長してから『天使』になった存在ではなく、もっと、そう、生まれた直後に『天使』になった存在を思う存分嬲ってみたい。
ウワサでは、生誕直後に『天使』になった存在は、輝くダイヤのような銀の髪を持ち、エメラルドのように深く光る瞳を持つらしい。
そして、どんな環境にも耐えるタフな精神を持つと。願わくは、そのタフな精神が壊れるまで、じっくりと嬲りたい。あらゆる痛みと、あらゆる快感を骨の髄まで叩き込み、私の言葉だけで、はしたなくアクメ顔をさらしながらザーメンを撒き散らす性奴隷に仕上げたい。
それが私の夢。一等自治人、サキモリ ハガネの欲望。
シャーロットお嬢様が、情報を話し始めたのはそれから、4時間後。ザーメンを部屋中に撒き散らし、排泄物と小便を全身に塗りたくられ、連続でアクメしながらボロボロと情報をこぼし始まる。
それを見ながら、私は頬を歪める。たまたま今日は調書をとり忘れてしまった、と。そもそも、今日は調書自体持ってきていなかった。仕方ない……。
体中をガクガクと痙攣させている。高貴な顔を涙とヨダレでぐちゃくちゃに歪め、ペニスを私の足に踏まれながら、ザーメンを吐き出すお嬢様。
その姿を冷たく見ながら考える。明日、もっと、もっと、細かく聞く事にしよう。きっと、明日は偶々、筆記用具を忘れてしまうだろうけど……。
もっともっと、壊したい。この程度ではつまらない。やはり、生粋の『天使』がいい。ああ、もっとタフな『天使』を……。
◆
それから三ヵ月後、カルマン家の取り調べが、ようやく終わりを見せ始めた頃。
一等自治人 サキモリ ハガネに、『姫』直々に命令が届く。
・『地虫』アバラならび、『天使』『地虫』ゾウムシの逮捕。ただし、アバラは必ず生存している事。ゾウムシの生死は問わない。
それは、アバラとゾウムシが歓楽街エリアを抜け出した翌日の話だった。