空から沢山の流星が流れ落ちる。 次元を越え、この世界の隙間の奥から零れ落ちるみたいに。「きれいだね~、ただおくん」「あーん? 腹減ったなー。メシまだっすか、美由希さーん」「もうっ! ただおくんのいじわるっ!!」「あはは、まーだだよ、ただくん」 横島忠夫が、あの流星の様にこの世界に落ちてから早半年の月日が流れた。 近隣住民の皆様は精神的に柔軟だったのか、あっと言う間に横島と言う別世界からの来訪者を受け入れ、尚且つ、霊能なんて物まで受け入れた。 それ以来と言うもの、横島は四次元ポケット(偽)に入っていた金目の物を売り払い、ここ、高町家の居候として過ごす事になったのだ。 外見年齢から、高町家の家長である士郎に末っ娘のなのはと同年にされたのは痛恨事だったが、成長しない体を元に戻すために日々色々と頑張っている。 これは、そんな横島忠夫の、元の体に戻る為の試練の物語である。 ヨコアス外伝 とらいあんぐるリリカル ヨコなの! 第2話 魔『砲』の呪文はリリカルなの? 高町なのはの魔法の才能は凄まじい。 魔法と限定するならば、横島が知る最高の天才、ネギ・スプリングフィールドに勝るとも劣らない。 年の程は満8才。奇しくも、ネギが横島と出会った年齢とほぼ同じ。 ならば、この少女を自分が鍛えれば、どれ程の才を魅せるだろう? なーんて事は、いっさい! 考えなかった、我等が横島忠夫は。 だが少女の熱心な求めと、そして家族の、「なのはに魔法を教えてくれるんなら、3食昼寝付き部屋住みOKよ?」 との言葉に、あっさりと頷いてしまう。 それからと言うもの、なのはは横島が持っていた綾瀬夕映著『魔法大全』を元に、着々と魔法少女の道を歩み、そして……「ねー、ただおくん」「なんだ?」「あの流れ星、魔法の力を感じるんだけど」「ダメだぞ? アレは俺のだ。アレをゲットして元の身体に戻るんじゃーーーッ!!」 横島は、この地に舞い降りた魔力の塊を手に入れる為に動き出す。「元の身体に戻った方が、美由希さんも嬉しいやろ? もっと大きくなるんだぜ?」「あれよりもっ!? は、入るかなァ~?」「ねー、ただおくん、おねえちゃん。大きいってなにが?」「な、なのは!? なのはにはまだ早いと思うよ? うん」「えー、ずーるーいーっ! いっつもおねえちゃんとばっかりっ! なのはにも教えてよーっ!!」 横島はこの日より、3日ほど高町家を離れる事になる。 そして、その間に事件が起きる。 後に、プレシア・テスタロッサ事件と呼ばれる出来事が…… 感じるのは、悪しき魔力。 目の前の存在は、わたしの大切な人たちが住む町を破壊する存在。「お願い、きみっ! ボクに力を貸してっ!」 オコジョ妖精の助けを求める声に応え、わたしはポケットの中から一枚のカードを取り出す。 これはきずな。わたしの一番大切な人とのきずな。 胸に想いを。奏でるは魔法の言葉っ!「アデアット!」 私の全身が光輝く。 服がただおくんが可愛いって言ってくれた、私立聖祥大附属小学校の制服のスカートをちょっと短くしたものに。 そして右手に感じる私のアーティファクト『マホウノシンケン』タイプ・ソード。「ニーベルンゲンの指輪、力をかしてっ!」 左手の薬指にはめられた、あの人との約束の証。 左手に納まるは戦女神の盾。「リリ・カル・マジ・カル……………『戦いの歌(カントウス・べラークス)』!!」 身体に流れ込む戦闘強化の魔力。 そして、 地を蹴り、瞬動。一気に悪意の塊の背後に回る。「なっ!? なんて速さなんだ! それに、あの魔法、もしかして、この世界の原住魔法なのか!?」 手に持つマホウノシンケンで切り刻む。「飛燕剣奥義、紅燐舞華斬!」 悪しき魔力に煌く剣閃が走り、バラバラに裂かれ、コアが浮かび上がる。「とどめッ! リリ・カル・マジ・カル! 百重千重と重なりて走れよ稲妻(ヘカトンタキス・カイ・キーリアキス・アストラプサトー)!」 詠唱と同時に、私のアーティファクト『マホウノシンケン』がタイプ・ロッドに変わり、ニーベルンゲンの指輪と融合、魔力の最大値が跳ね上がる。 その魔力を杖先に乗せて、「いっけぇーーーーーーッ!! 千の雷(キーリプル・アストラテー)!!」 ドッ!!! 魔法の砲台になったわたしから、凄まじい千雷の魔力が放たれる。 コアを貫き、オコジョ妖精が張った魔法結界も紙くずの様にあっさり貫くと、夜の暗闇に染まった空が暁の光を灯していく。 バリーーン 一瞬の間を置いて、コアが完全に消滅した。 辺りを覆っていた悪意の霧が消え去り、オコジョ妖精の魔法結界も完全に消え去った。 私はホッと息を吐く。 だってアレは、ただおくんが欲しがっていた魔法の力の塊。 アレが有ったら、あの人は自分の世界に帰っちゃうかもしれないのだ。「なぁーーーーーっ!! ジュエルシードがぁーーーーーーーーーーッ!!」 うるさいの、オコジョ妖精。 私はご近所迷惑なオコジョ妖精に「しぃー」ってすると、周囲の被害を見て逃げちゃう事に決めた。 なのにワーワーと喚き散らすオコジョ妖精。 このままじゃ見つかっちゃう。 置いて帰ろうと思ってたんだけど仕方ないので、ムンズっとオコジョ妖精の首根っこ捕まえて家に帰ったのです。 気をつけなきゃ。 ただおくんのお話に出てきたオコジョ妖精、アルベール・カモミール。 その子とこの子、世界は違っても同じ存在かもしれないから。 エロオコジョ。下着ドロ。その他etcetc…… ふふふ……わたしの下着に手を出したら承知しないの! そう思いながら、トテトテ夜の道を歩くのでした。 一方、その頃……「これで10個目っと! これだけありゃ、元の姿に戻れるかもしれねーな」 休止状態のジュエルシードを集めまくり、ホクホク顔の横島。「ふっふっふっ……ふぁーっはっはっはっはっはーーーーーっ! ようやく、ようやくワイの本当の身体に戻るんやぁーーーーーーーーーーーっ!!」 静まり返る夜の暗闇の中、悪党染みた笑い声がご近所迷惑っぽく響き渡った。「待ってろ美由希ぃーーーーーっ!! スグにワイのスーパーなモノで、アフンアフン言わせちゃるかんなぁーーーーーーーーっ!!」 続きは50万HITなの。 とらいあんぐるリリカル ヨコなの! 高町家住人及びなのは友人人物設定 横島忠夫 2つの世界を文字通り股にかけたエロリスト。 あやかのスーパー若返り薬のせいで、元の大人の姿に戻れない。 文珠を使っても、3時間程で子供の姿に。 あやかの趣味なのか、アソコの大きさだけは子供サイズではない。 元の大きさの3分の2w 近隣住民の皆様は、横島の事を知っています。 他の世界から来た非常識な存在だと。 高町なのは 魔法少女。 綾瀬夕映著「魔法大全」を教科書に魔法使いになった。 体術、剣術を横島から習い、更に簡単な魔法の修行までつけて貰っている。 たった半年で恐ろしい程の強さに。 横島曰く、ネギと同等の成長スピード。 主な力は、 瞬動、虚空瞬動、飛燕剣、ネギま世界の魔法、横島との仮契約カード、ニーベルンゲンの指輪。 寂しい気持ちを全て横島が癒してくれて、今ではちょっと依存気味。 ヤンデレヤンデレ、なのは様が通る。 一応、ヒロイン。 横島への呼称は、ただおくん。 高町美由希 剣術小町。 兄、恭也と一緒に横島から気の扱いを教わる。 結果、恐ろしいまでの強さに到ってしまう。 リリカル陸戦Sランクオーバーww 小太刀2刀無敵ですw 恭也が忍と付き合ってラブラブなのに落ち込んでいたところを、横島に心の隙をつかれた。 ショタッ気があったのか満更ではなく、なのはと一緒にラブラブ状態。 エロ担当真ヒロイン。 横島への呼称は、ただくん。 高町恭也 リリカル貧弱恭也だったのが、横島から気の扱いを教わりKYOUYAにクラスチェンジ。 忍曰く、血の味が格段と良くなったらしい。 以前は高町家内の風景は主に、ラブラブ士郎&桃子、恭也&美由希、なのはポツーンだったのが、気づいてみれば自分がポツーンに。 元から居た妹2人と、新たに出来たもう一人の妹が横島にべったりなのがちょっと寂しい19才。 横島への呼称は、忠夫。 八神はやて 図書館で読書中に、この世界について少し調べようと訪れた横島と知り合う。 魔本に呪われていた少女は、横島の文珠で解放され、ただの少女に。 闇の書は転生システムでトンズラしようとするも、横島にキャッチ。 彼の四次元ポケット(偽)の中で眠っています。 そんな訳で今では、文珠の力で完治して普通に歩けます。 彼女の保護者に疑問を抱き、士郎と恭也が月村・バニングス家の力を借りて調査。 グレアムから親権を奪い、高町家の養子に。 事態を知った猫姉妹が高町家に襲撃をかけるも、YOKOSHIMAとKYOUYAの逆撃を受け昇天。 高町家を襲った悪の妖怪と思われています。なーむー。 どこぞのタチの悪い爺は、失意で管理局を退職。 イギリスに隠棲している所をタイーホ。 執拗な取調べを受けている。 高町はやてとなった彼女は、桃子に懐き、愛情たっぷりに育てられる。 今では喫茶翠屋のお手伝いを心から楽しくしている。 お菓子作り大好きや! 横島への呼称は、ただ兄ちゃん。 高町士郎&桃子 当初、なのはが魔法使いになるのを渋るものの、結局なのはの熱意に負けて後押しする事に。 まあ、忠夫君が付いていれば大丈夫でしょ。 と、桃子さん。 士郎さんはちょっと嫉妬。 でも、なのはの孤独を癒した横島を全面的に信頼している。 3人目の娘、はやてを喫茶翠屋の跡継ぎにしようと画策中。 桃子さんの頭の中身……長男恭也、長女美由希、次男忠夫、次女はやて、三女なのは。 恐るべし、TAKAMACHI一家。 だが間違えるな! 横島の中身は百歳越えとる!! 横島への呼称は、忠夫君。 月村すずか とらは設定、夜の一族。 噂の横島を一目見た時から、彼の血が吸いたくて吸いたくてたまらなくなる。 遂に我慢できずチューチューしちゃい、顔真っ青。 でも、誰も気にも止めず。 吸血鬼チックなすずかよりも、横島の方が非常識。 そんなこんなで、今では夜の一族がどーのとか気にしてません。 横島の血はむちゃんこ美味いらしい。 わたし、もう他の血は飲めないよ、忠夫くん。 準ヒロイン。 横島への呼称は、忠夫くん。 アリサ・バニングス 絡みなし。 顔見知り程度。 興味はあれど恋愛感情は無し。 横島への呼称は、ただお。 後書き 仮契約について。 仮契約はネギま!の設定上から考えて、他世界で使える物ではありません。 ですので、この辺りはご都合的な物と思って下さい。 以上。