横島は昨夜のご乱交を思い返して冷や汗をかきかき。 そして、 いやいや、今はこんなん思い返してる場合じゃねーと、身体中からする精臭をいつもの様に文珠ですっぱり消し去った。 ただ…… そう、ただ…… ここ最近、バカなことに文珠使いすぎたせいか、あれだけあった文珠の数が少しだけピンチだ。 ちんこドリルとかアホすぎだろう。とは思うものの、後悔は一切ない横島である。 あれで硬過ぎな円の膣内を蹂躙し尽くし、短時間で俺好みで俺専用に開発したんだからと。 まあ、代わりに彼女のアソコは真っ赤に腫れちゃってしまったけども。 ……やっぱかわいそうだったかな~? とチラリと思いはしたが、あんあん可愛く泣いて悦んでいた円を思い出してすぐに否定した。 横島は、円の寝顔を見ながら、その時のアへ顔を思い出して馬鹿みたいに何度もウンウン頷き、 あれはえがった~。 鼻の下を伸ばしながらそう呟くと、いかんいかんと急ぎ身なりを整え、窓を開けて足をかけた。 男女の睦み合いから発する独特な臭いが、窓から入る朝のさわやかな空気で消えていく。 ここは麻帆良女子寮6階の一室。 窓から顔を出し、下を見れば随分な高さである。 とは言え、横島的には大したことは無い。 なんせ彼はここから、しかも気絶した円を背負ってこの部屋に来たのだから。 怖くなかったの? と聞かれれば、怖いというよりは懐かしかったと答えるだろう。 誰かを背負って壁をよじ上るのは初めてでも、かつて美神のお宝拝む為に犯した危険に比べれば、なんてことはない。 そう、あれは≪Death≫だった…… 見つかったら、たとえ東京タワーのてっぺんからでも容赦なく叩き落とす女。 それが美神令子である! ……ああ、よく生きてたな。ただの人間だったはずの当時のおれ。 そりゃあ不死身認定されても文句は言えん。 そんな俺でも50年ほど前に死亡判定されたがな。わっはっはっ。 窓から顔を出し、落ちたら普通は死ぬだろう高さから下を見ながら、顔は笑顔、でも心で泣いた横島。 だがしかし! 結局生きてるんだから、不死身認定はあながち間違いでは、やはりない。 いやいや、俺だって死ぬときゃ死ぬわっ! そう、遠い誰かに訴えつつ、横島はバカやってないでいい加減家に帰るかと、窓から身を乗り出した。 前髪が外気に触れ、風でなびくかと思いきや、臭いは文珠で打ち消していたものの、汗だの何だのを消していなかったせいだろう。 べったりと額に張り付いたままで、横島の顔が不快で歪んだ。 と、その時だ。ついさっきまで横島が寝ていた場所で、のそりと誰かが起き上がったのは。 「……んう? よこし、ま……さん……?」 静かに。 どこまでも静かな行動であったはず。 気配なく(?)去ろうとした横島に、それでも気がつけたのは、きっと幸運なのだろう。 だって、このままなんの約束もなく別れるのは、いくらなんでも酷いから。 「あ~ん、かえっちゃうの~っ!?」 桜子は焦って横島に抱きつくと、イイ感じに育っている豊かな胸を押し付けて。 いびつな形に押し潰されたそれは、今にも窓から出ていこうとしていた横島を、確かに止める効果があった。 たわわに育った乳房に埋没してしまっている乳首を指でクリクリと掘り起こされながら、桜子は快感よりも安堵のため息を吐く。 クラスの中でもトップクラスに大きい胸は、桜子にとってちょっとだけ自慢である。 ただ、同時にちょっとだけコンプレックスだった、埋没乳首。 それがこんなにも彼に対するセックスアピールになるなんてと苦笑い。 そして、思うのだ。 帰したくない。 このまま帰したら、きっとただのナンパした一人の女で終わっちゃう。 そんなのダメ! だって、わたしは…… 閑話の6 桜子SPイベント ① 一目見た時から、気にはなっていた。 どこか…… そう、どこか。 別に、昔どこかで会ったとか、そういう意味じゃない。 ただ、心がざわざわとざわめく。 そして、 うらやましい。 いつか見た、彼に抱かれているクラスメイトにそう思った。 ……なんでそう思っちゃったんだろう? わからない。わからない。わからない。 でも、求めちゃう。 わからないのに、求めちゃう。 でも、ああされたいと願った。 那波さんの様に、彼に抱かれて、中にいっぱい出して欲しいって願った。 そうすれば…………だと思うから。 「んぅ……ッ!?」 桜子の身体はブルルと震えた。 決して窓から入ってくる冷たい風のせいではない。 クリクリと埋没した右の乳首を刺激されつつ、そうされている側と反対側の左の乳房にかぶりつかれたからだ。 口の中いっぱいに乳肉を頬張りつつ、右の乳首にそうしているように、舌の先で穿り返すように乳首を刺激する。 「ぁ……っ、ぃぃっ!」 うっとりと、甘い痺れに酔ったよう。 穿られた乳首も、そんな桜子の痴態に反応してか、まるで男の性器のように勃起した。 普段は埋没している桜子の乳首。 だがその乳首は、横島の中指の腹から飛び出すほどに硬く尖る。 横島は親指と中指の腹で押し潰しながら激しく摩擦する一方、口に含んでいる方を歯で噛みつつ唇を窄ませて吸い上げた。 「ふぁっ、ああ、はぁ……ん……」 びくびく身体を鋭敏に反応させる桜子。 唇から洩れる吐息は次第に荒く、切なく。 何かが込み上げてくる感覚に、もう、我慢が出来そうになかった。 「あっ、あっ! も、もう……っ! だめっ!」 いやいやするように首を振る桜子だったが、その意思表示とは裏腹に、横島の後頭部に手を回すと、しっかり逃がさぬ様に乳房に押し付けた。 それは無意識だったのかもしれない。 でも、確かにそれは、もっとして……と言ってるも同じ。 横島も、だったら遠慮なくとばかりに、乳首の窪みに舌や爪を引っ掛け、更に強くその感覚の後押しを始めた。 桜子の乳房は、横島の暴虐により何度も激しく形を変えて、こすられ、しぼられ、もまれ、噛まれ、吸われ……ッ! 「や……ぁッ!?」 桜子が、ギュッとまぶたを閉じた。 そのまぶたが、ぴくぴく痙攣しているのは、決して眼の錯覚ではない。 何かを堪える様に、でも堪え切れない何かを耐える様に…… 「は……あぁ……」 そして、甘く切ない息を吐き出した瞬間、まるで男性が射精するみたいに乳首から乳白色の液体が噴き出した。 いや、違う。 母乳だ。 「んあっ!で、でちゃうっ!わたしのミルクでちゃうぅぅぅうううッ!!」 桜子が絶叫を上げると、彼女の胸から母乳が飛び出したのだ。 横島は夢中になってしゃぶりつく。 実は横島、こうして母乳を口にするのは、幼児期を除けば初めてだ。 本人は否定するだろうが、軽くマザコンの気がある横島である。 こうやってオッパイを吸って、母乳を飲む。その行為がどれだけの悦びを持ってすることか。 吸えば吸う程に止め処なく溢れるミルクを、帰らなきゃとか、アスナの誕生日がとか忘れて、ひたすら喉の奥に流し込む。 口の中でシコる乳首を存分に甘噛みしながら舌で嬲る。 桜子の喘ぎが甲高くなり、だけども表情は気持ちよさげに蕩けていた。 もっと、もっと出て! そうして私を刻み込みたい。 横島さんと私を結ぶ絆を作りたいから…… 「ひあぁ……横島さん、わたしのおっぱい、いっぱい吸ってぇ……」 横島は、ならば逆のおっぱいもとばかりに一旦おっぱいから口を放す。 だかしかし、そこから無駄に溢れだしていた母乳を見て、「もったいねぇ……」と小さく呟いた。 そうもったいない。もったいなすぎるだろ! 右のおっぱいを口にすれば、左のおっぱいから出る母乳が儚く床にこぼれ落ち。 左のおっぱいを口にすれば、右のおっぱいから出る母乳が夢幻の如くなり。 昨日、ほぼ初めて口にした母乳。 思っていた味とは違い、決して甘くもおいしくもなかった筈なのに、どうしてだろうか? おいしくないのに、とても美味しい。 そんな魅惑の母乳が……っ!? 世界は、なんて優しくないんだっ! 横島の絶望たるや、察するにあまりあった。 だが! そこは我らが横島である。 母乳、母乳、母乳、母乳、母乳………………… おっぱい、おっぱい、おっぱい……………… ああ、そうだ。おっぱいだっ! おっぱいには無限の可能性があったのだっ! 横島はダンディーにニヤリと笑うと、全身を朱に染め上げてうっとりする桜子の双乳を鷲づかんだ。 ……なにがしたいのかな? 桜子の素直な気持ちである。 まあ、わかるヤツには分かるだろう。 気がついて当たり前のその行為。 横島は双乳をよせ、両の乳首を重ね合わせると、おもむろに両方いっぺんにかぶりつく。 そして乳首の根元を歯先で締め上げ、ぢゅうううっと音を立てて吸い上げる。 「ん゛っ!? んにゃぁぁあッッ!!」 もう、なにがなんだかわからない。 ただ胸を吸われてるだけなのに…… 桜子の肌は異常に鋭敏になり、窓から吹きよせる朝の風を感じるだけで、快感を訴えてくる。 昨夜、カラオケボックスで迎えたロストバージンの時よりも、その後にこの部屋で抱かれた時よりも。 ずっと ずっと…… 横島に母乳を吸われながら桜子は、瞳を潤ませ、頬を真赤に染め上げて。 豊満な乳房に顔を埋める横島を、再びふんわり抱きしめた。 両腕をその頭に優しく絡め、熱く熱をもった頬を頭のてっぺんに押し付ける。 そして、すりすり、すりすり。と頬ずり。 ────すきぃ 小さく呟く。 やっぱ一目惚れだったんだよね、これって…… その一目惚れの相手が、自分の乳房に顔を埋めて、ちゅうちゅうオッパイを吸っている。 ひゃーん、すっごい幸せだよ~。 この幸せをもっともっと続けたい。 だから。 そう。 せめて。 ここで別れてしまうにしても…… メアドのひとつくらいは、教えて貰うまでは、絶対に帰さない! そんなの普通に聞けばいいじゃん。 ……なんて思うなかれ。 エッチする方がアレかと思わないでもないけれど、受け手でもあったのだし、やっぱけっこう緊張するものなのだ。 だから、 「あ、あのね……?」 声が震える。 決して、快感からではない。 怖い。 もしも嫌だって、言われたら…… そんな風に言う人ではないって知っている。 それでも、怖い。 「よ、よよこ……し、ま……さん……」 声がどもる。 みったくない言い方である。 桜子は、ブンと一回、大きく首を振った。 コクンと、唾を飲む。 腕の中の男を、ぎゅっと抱きしめ、想いをいっぱいに込めて。 「あのね、また、会えるよね……?」 帰ろうとしている男を母乳を引きとめた女としては、これで精一杯の言い方だったのかもしれない。 乳房に吸いつくのを止めて、そう言った女に男がなんて言ったのかは……言わずともわかることだろう。 霊力もなく、魔力もない。当然、気の扱いなどに長けてる訳でない、ただの人間。 それが椎名桜子のはずなのに。 でも、ただの人間でありながら、その身に幸運の精霊を宿している稀有な少女でもあった。 横島は、幸運の精霊の存在に気づかずに、この少女の母乳を飲むたび感じる何かの高まりにも気づきはしない。 ……そんな異常、気づけないのは修行が足りないからだ。 修行など一切しない男である。それも仕方ないのかもしれないけども…… 横島は、窓を背にしていた身体を、桜子と入れ替える。 彼女を窓のさんに座らせ、身体を外へと押し倒した。 ここは地上6階。かなりの高さ。 桜子は恐怖に声を上げるが、横島は彼女の腰のくびれにしっかりと手を回し、彼女が落下するのをふせいでいた。 だからと言っても、やはり怖い。やめてっ! そう訴えるのは当たり前である。 だが、横島はやめない。 桜子は、必死に窓のさんに指を立て、力をこめた。 これでもチア部。 恐怖さえなければ、自分の体重を指だけで支えるなど容易い。 でも、これがいけなかった。 だったらと支えてくれる力が消えた。 ガクンと、体が外に傾き、寮の壁に背中がついた。 ヒィっ!? 恐怖の声が漏れ、身体が強張る。 意識が遠のきそう。 だけど、ここで意識を失わせたら、死んでしまう…… そんな目に合わされているというのに、なんでだろうか? 彼を責める気持ちがまったく出て来ない。 これが惚れた弱みなのかな? そう思いつつも、何とかこの状況から抜け出そうともがけるのは、流石は麻帆良の人間。 只者ではないといった所か。だが、それでも横島の非常識には敵わない。 強張った身体で腹筋を使い、上体を起こす。 いや、起こそうと力を入れた瞬間、その強張った身体をほぐす様に、桜子の全身を撫で回す手。 「く……ん、んぅうッ! ちょ、だめ、死んじゃ……あんっ!」 昨夜初体験で女にされた際に、キレイに剥かれたクリトリス。 敏感なその部分が……熱い。 横島の眼には、ぷっくりと膨らみ、水気を溢れさすその場所が、はっきりと見えた。 ああ、自分は酷いことをしている。 今日、誕生日を迎えるアスナを忘れ。 彼女は、今日が自分の誕生日なんて覚えてはいないだろう。 それでも、彼女を『支配』する自分が忘れてはいけないのに。 なのに、息を飲む。 この女を、自分だけの『物』にするために。 そうすれば、俺は…… 桜子の抵抗なんて気にもとめない。 太ももを割り、女の部分を剥き出しに。 そして、濡れたソコに一気に自分の分身を突き刺した。「ひゃぅうッッ!?」 起きかけた身体が、再び背中に壁につく。 窓のさんにかけた指が外れ、ガリガリと爪でその壁をかいた。 でも、『落ちる』浮遊感はない。 『堕ちる』浮遊感。 がくがくがくっと何度も身体を恐怖と、それ以上の快感に痙攣させて、二度、三度と絶頂する。 吊るされた身体が、物理的に激しく浮き沈み。もちろん、その時には自分の膣内を肉棒が往復している。 目も眩むような愉悦に襲われ、隣の部屋どころか、寮中に響きそうな嬌声を上げた。 そんな中で桜子は思うのだ。 もしも……もしも彼が私を放したら、私は地面に叩きつかれて死んじゃうのだ。 なのにどうしてかな? 怖いよりも、『ほしい』 「も、もっとぉ……もっとしてぇ……ぁ、あっ、ああん!」 耳に聞こえる音は、ぐちゅぐちゅっと粘着質な淫音。 桜子の身体は完全に横島の手に落ちていた。 「ひああっ! あひっ、あひぃんっ! あ、ああああぁっ!」 膣穴を貫き、激しく肢体を揺さぶられる度に、恐怖よりも快感に髪を振り乱し、あられもない喘ぎ声を漏らす。 横島の抽送は激しさを増し、子宮を揺さぶる様な勢いだ。 桜子は高まり続ける快感に、もう自分が何をしているかさえ分からなくなってきた。 熱く疼く様な感覚と共に、膣奥から溢れだす愛液が、ぽたぽたと地上目掛けて降り注ぐ。 もしも下に誰かいたのなら、雨が降っているのかと勘違いしてしまいそうなほどに。 恍惚と甘い息を吐く桜子は、そんなことにも気づかない。 無意識とはいえ女の本能なのか、膣奥を収縮させては肉棒を食い締め。 「さ、さくらこちゃん、イッちまいそうだっ」 横島はよいしょとおっさん臭い声を出しながら、桜子の身体を持ち上げ、宙吊り状態から解放すると、そのまま部屋の中…… さっきまで横島と桜子が寝ていた場所まで運んでいった。 背中に、布団の柔らかさを感じる。 生の実感。 いくら快感で誤魔化そうと、やはり恐怖があった。 今になって、身体が恐怖で小刻みに震えた。 すんっと一回だけ鼻をすすり、「怖かったよ~」と涙声で訴える。 わりぃわりぃと、全然悪そうにない謝り方で謝りながら横島は、グンと自らの欲望を、桜子の奥深くまで埋めていった。 昨夜まで未使用だった膣洞。 昨夜、横島のモノになった膣洞。 そこは、確かに熱い蜜が熟成されて、どろどろのぐちゃぐちゃ。 まだ14才。性を知るにはいささか早い桜子の女が高まった証。 彼女は再び恐怖を忘れ……いや、恐怖を忘れてしまおうと、生をもっと感じようと。 足を横島の腰に絡め、両腕でしっかりとしがみついて離さない。 そう、もう2度と離さない。離れ……たくない…… 横島の腰が律動を再開する。 先程、外で宙吊りにされていた時よりも深く、深く、どこまでも深くで。 結合部からグプグプと溢れだす蜜。溢れだす快感。溢れだす、愛。 「すき、すき、すきぃ……っ。横島さんが、好きぃ……」 ああ、なんでこんなに好きなんだろう……? 昨日、初めて話した人なのに…… でも、分かる。 身体の奥底で、私じゃない私が叫ぶのを。 好きです。愛してます、離れたくない。 あなたに会いたかった。あなたが欲しかった。 あなたがいれば、私は元の私になれるかも。 でも、私も桜子。だから、いっしょに愛して欲しい。 私はあなたが好きだから。だから桜子もあなたが好きなの。 想いが溢れる。好きだ、好きだ、好きだ。 声を荒げる。それは生々しいまでに女の嬌声。 隣で寝ている円や美砂は、そんな桜子の嬌声を聞いても起きはしない。 椎名桜子『絶対幸運時間』 「出してぇ……私(桜子)の中に、いっぱい出して孕ませてぇええええぇぇえええッッ!!」 ドクン、ドクン、ドクン…… 桜子が絶叫すると同時に、彼女の子宮に大量の精液が放出された。 恍惚の顔で、その精液を全て子宮に納めた桜子は、狂いだしそうな快感に、熱いため息を漏らす。 そして、ゆっくりと甘えるように腰をくねらせた。 「ん? なんだ? もっと欲しいのか?」 言葉に出さず……いいや、言うまでもないのかもしれない。 小さく可愛らしくコクンと頷く桜子に、横島はもう辛抱たまらんと荒々しく彼女の肉体を蹂躙する。 再び痛々しくめくれ上がったラビアは、しかし桜子の感情のまま、卑猥な動きを繰り返し、横島を悦ばせるのだ。 そう出来るはずもないのに。 昨日、処女を失くしたばかりの彼女には、無理な話だというのにだ。 桜子と横島が睦み合う隣。 安らかな寝息を立てる円と美砂のアソコは、痛々しくも赤く腫れ上がっている。 当然だ。初めての性行為。慣れない身体。処女にとっては凶器にしかならない横島の剛棒。 その全てが、今日こうしてセックスするは無理だと語る。 なのに、桜子の身体は違う。 横島の肉棒を易々と受け入れ、精を欲しがり肉棒を締め付ける。 愛してる…… 愛してる…… 愛してる…… 「ふあっ! い、ああああああっ」 桜子の弱い部分を、横島の肉棒のえらが削ぎ落す。 桜子は、たまらないとばかりに声を荒げた。 気づくと、桜子の目じりから涙があふれ出す。 しあわせ…… 「ん? もっとして欲しいってか?」 「あはっ、そんなの、横島さん次第だよぉ~。だって、私(桜子)は……」 ところで、横島は気づているだろうか? 桜子の声が、一瞬二重になって、そして一つになったのを。 そう、一つになる。 いつしか精神と肉体の狭間に巣食っていたナニかと。 でも、それは決して自分でなくなるわけじゃない。 それも、確かにもう一人の私(桜子)だから。 どうやら、桜子の『最も』弱いぶぶんは、子宮のようだな。 幸せそうに蕩ける桜子の反応に、横島はそう断じる。 そこに出せ。横島のナニかがそう叫べば。 ここに出して。桜子のナニかがそう叫ぶ。 横島はその声に従い、秘奥を細かく速く激しく、トントンと何度も小突く。 「い、いいっ、いいのぉ……ひっ、あ、あぁん、ああああっ、あぅんっ」 「くおっ!? だ、出すぞっ!」 「……うん……うんっ! わらひのぉおまんこにいっぱいだしてぇーっ!!」 角度を変え、強弱を変え、小突くスピードを上げる。 桜子も横島の精を受けるため、ひくひく激しく身体を痙攣させて射精を促す。 横島の硬い胸に押し潰されている桜子の乳首から、間断なくぴゅぴゅっを母乳が噴出し、彼の服を汚してもいた。 子宮も熱く火照り、膣内の温度が上がりに上がり。 そして、遂に……! 「うおおおおおおおおおおおおっ!!」 「あぁああっ、あぁああっ、熱いのいっぱい中にぃぃぃいいいいい!! ひぁあああぁぁああああああああ……」 まるで噴火の如く激しく勢いのある2度目な射精。 桜子も、そして『桜子』も、満足そうに微笑みながら、力を抜いた。 そう、満足した。 長年足りなかった全ての栄養を補給した。 そして、愛も…… 彼を逃がさないと絡めていた足を解き、しがみつくように背中に回した両腕も解いた。 意識が遠のく。 眠気が襲う。 なんでかなぁ? 急にすんごくアソコが痛くなってきた。 きっと、腫れてきているんだろう。 昨日、今日と、これだけ激しくやれば、そうなるのも当たり前。 「横島さん、また、会ってね……? 「いいぞ。メールくれたら、スグに会いにくるさ」 「約束だよ~っ!」 「おう、約束だ。んな訳で、手付にもう一発っと!」 「……へ? も、もうむりだよ~っ!? ちょ、だ、ダメ……これ以上したら、私、わた……あぁん」 絶対幸運時間も、愛する者には効果なし。 自らの知らない能力。 それでも、漠然とだが理解はしていた人外の幸運。 桜子はその日、生まれて初めて、『自分の思い通り』にいかない現実を叩き込まれる。 その、横島好みに豊満な肉体に、徹底的に、エロく、どこまでもエロく…… 力ない抵抗は容易く排除され、三度膣洞をうねる彼の分身。 抜かず3発。言葉でいえば容易いが、実際やれば苦痛が勝る。 イッたばかりの桜子の肢体は、これまで以上に激しく感じ。 あげる嬌声は、甘い3重奏。 桜子だけでなく、円と美砂まで。 横島の手技に翻弄されて、横島に直接犯されている桜子と共に啼いていたのだ。 ここまで起きなかったこと自体が不思議なのだ。 それに彼女達は親友で。 いっしょにこうするのは嫌じゃなかった。 でも…… 気づけば2人は横島に促されるようにして、桜子の胸にかぶりつき。 乳首を舌で転がしながら、母乳を吸っていた。 「らめぇ~っ!? らめらってばぁ~~ッッ!!」 呂律の回らない舌で抗議するも、2人は聞こえてないのか止める気配は一切見せない。 横島の指に、アソコの中を掻き回されて、切なそうにしながら熱い鼻息を桜子の乳房に吹きかけているのに。 なのに、やめない。 つらいでしょ? エッチなことされて、もっと口から声を出したいでしょ? そう思いながら、でも実は桜子はやめて欲しくなかった。 しあわせ…… 昨日から、何度そう思ったことだろう。 でも、今が一番かもしんない。 好きな人に抱かれながら、大好きな親友と戯れられて。 あっ、そうか。 私が思っていたラッキーよりも、もっと凄い幸せなんだ…… 「イッちゃうっ、イッちゃうっ、イッちゃううぅぅうううううぅぅうううっ」 桜子の意識が。幸せ一色に染まった。 相変わらず自分の乳首に吸いついたままの2人を優しく抱きしめ。 子宮に流れ込む彼の熱い子種。 横島さんがいっぱい。すっごく嬉しい。 桜子はそんな幸せ一杯な気持ちのまま、先程逆さ吊りに犯された窓から外を見た。 キレイに青く澄んだ空。 ほにゃっ、と表情を崩し、もう一度、オーガニズムに絶叫する。 射精で脈打つ肉棒を、膣粘膜と子宮に感じて、だいすきだよ────そう、大きな声で。 「い……イク、イクイクッ、イッちゃぅうううっ!!」 ゴポリ───抜かれた肉棒。彼の形のまま、開いてしまった膣穴から零れる愛情が、酷くもったいなく思えるのは、私だけなのかな? 「派手にやりすぎた……どうしよ……」 小一時間後、気絶した少女3人を抱きしめながら、茫然と呟く横島がいた。 桜子の膣内を肉棒で掻き回しつつ、手マンで2人の少女を蹂躙する。 しかも昨日もこっそりしていたのだが、『同/調』させているために、2人はまるで本当に膣内を掻き回されているように感じさせれたことだろう。 それでも2人が変に思わなかったのは、今だ処女明けであり、横島以外の男を知らず、しかもその横島がテクニシャンなために不思議に思わなかったのだ。 しかしそれにしたって、文珠の使い過ぎだし、 「朝帰りどころか、昼帰りって……」 アスナの怒った顔でなく、アスナの悲しそうに微笑む姿が脳裏を過ぎり、横島は慌てて家に帰ることに。 窓から勢いよく飛び出し、 走って 走って 走って………… 家の玄関のドアをバンと開け、 「た、ただいま……」 どことなくオドオドとそう言った瞬間、チーン。と股間を蹴り上げられた。 股間の痛みに悶絶する横島の視界には、おほほと笑う千鶴と、般若のようなアスナ、木乃香、あやか、夏美、アキラ、亜子。 のどかと夕映だけは、ちょっとだけ不満そうではあるものの、それでも心配そうではあった。まあ、助けてくる感じは一切ないが。 やべぇ、ばれてるよ。死んだな、おれ…… ────あんぎゃーっ!? 「煩いぞ、まったく……」 「ああ、横島さん、大丈夫でしょうか?」 「……茶々丸?」 「なんでしょうか、マスター」 「なんだ、その手に持ってる物は?」 「バールのような物ですが、何か?」 「言ってることと、やろうとしてることが……いや、なんでもない」 「では心配なので、私も横島さんの様子を見に行ってきます」 「ああ、ほどほどにな」 「はい、わかっています。ほどほどに、ですね」 ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ 妖しい嗤い方をしながら嬉々として出て行った茶々丸に、力なく首をふったエヴァンジェリンだったが、すぐに、自業自得だな。と面白そうに笑うのだった。 後書き 次回は予定を繰り上げて、修学旅行編プロローグに入ろうかと。 ちなみに当初の予定はアスナSPイベント…… アスナェ……w