注! 微野菜注意報w 警戒を解かない茶々丸を間に置き、怒り狂うエヴァンジェリンを何とか宥めすかしての会談は、どうにかこうにか無事終了。 そうは言っても、ネギの格好はボロボロだ。 物を投げられ、爪でひっかかられる等々のおかげで、身体中に軽い打撲や引っ掻き傷ができて見るも無残。 でも何とか訳も聞いたし、今後は一般人への吸血行為を自粛するとの言質も取れた。 父のコトは聞けず仕舞いだったけど、彼女が横島以上の情報を持っているとも思えなかったので、その辺りを急ぐつもりはない。 それよりも気になるのは…… 「ねぇカモ君」 「なんすか兄貴?」 「どうしたらいいのかな……?」 登校地獄。 父であるサウザンド・マスターがエヴァにかけた呪いを解いていいものなのか? そして、解くにはどうしたらいいのか? カモが教えてくれたエヴァンジェリン・A・K・マクダウェルと言う少女は、父に封印される15年前までは闇の世界でも恐れられる600万ドルの賞金首。 そう簡単に呪いを解いていい相手ではない。 むしろ永遠に封じてしまっても、誰からも文句は出ないだろう。 いや、むしろ喜ばれる。 でもだ、彼女はネギの生徒だ。 そう思ってしまえば、15年間ひたすら中学生というのは同情してしまう。 ちょこちょこ生徒から血を吸ってるみたいだが、学園長やタカミチ、そして横島が何も言わないのだから特に問題って訳でもないのだろうし。 この辺は新参のネギがどうこう言える立場でもないし、何かしらのボーダーラインがあって、そこまでは許される範囲であると見るのが得策だ。 実際、まき絵の健康状態も悪くはない。 もちろん、あまりに行き過ぎる様なら、注意の一つはしなきゃだろうけど、自粛するとの言質もとれたし、まあ大丈夫だろうと思う。 そして次に思うのは、呪いを解く方法だ。 ネギが視た所、エヴァンジェリンを蝕む呪いは無茶苦茶だ。 彼女も忌々しそうに言っていたが、適当な呪文をバカ魔力でカバーして無理矢理編んだ呪い。 とてもじゃないが、普通のやり方では解けそうもない。 一番良いのはかけた本人が解くか、その魔力を超えた力で強引に解呪するかのどちらかだろう。 反則技として、呪いをかけた血筋の者……ネギの血をたっぷり使えば解ける可能性もあるのだろうが。 いや、それにしたって、現在のネギの魔力じゃあ、死ぬまで血を吸い取らなければ解けないくさい。 だからネギは、何とかしてあげたいのだけど、どうすればいいのかワカラナイのだ。 「せめて木乃香さんクラスの魔力がボクにあれば、どうにでもなるんだけど……」 ネギの舎弟を気取るカモは、難しげに「うぅ~ん……」と唸る。 カモが見る限り、ネギの魔力は強大だ。 だけども、英雄サウザンド・マスターや、西の姫君近衛木乃香などと比べたら確かに見劣りする。 そして今すぐネギをそのクラスにまで押し上げるのは……無理だ。 「いや、ちょっと待てよ……」 そう言うとカモは、どこからともなくタバコを取り出し火をつける。 ぷはぁ~と一服し、心をクールにすると、頭をフル回転させて記憶の中から必要な何かを導き出した。 それは、ここに来る前にちょこっとだけ調べた紅き翼の…… 「そう、横島忠夫だ」 ハッと思い出したように出た名前、横島忠夫。 現在ネギの保護者で、そして父の戦友…… 「横島さんがどうかしたの、カモくん?」 「せいまじゅつッスよ、兄貴! 横島忠夫が女にのみ行使できる、異世界の魔力UP儀式魔術でさぁー!」 「聖、魔術……それって、どんな魔法なの?」 「さあ、俺っちも知らんけど……横島の旦那に直接聞いたらどうスか?」 興味はある。 でも、本当にそんな魔法があるんだろうか? そう思ったネギだったが、そう言えばウチに来る人達、時折魔力量が微妙に上がっていたような気がする。 気のせいだと思っていたけど、これって、もしかして……? 「でもさ、僕は男なんだから、どっちにしてもムリっぽくない?」 「そこなんスよねー。女になるマジックアイテムなんて聞いたことねーんだよなー」 と、その時だ、ネギの記憶の片隅に、ピピッと来るものがあったのは。 それは何気ない日常の一コマ。 「……そういえば、横島さんが『女』って文字の入ったちっちゃな球に、凄い魔力を込めてたけど……」 「これっすか?」 「そう、それ……え?」 カモが取り出した一つの珠。 それには確かにあの日見た、『女』の一字が入っていた。 ネギは大きく目を見開く。 なんで、それが、ここに! 「こんなコトもあろうかと、黙って借りといたッスよ! それに文珠ッスよ、これ! 汚点とまで呼ばれる紅き翼の横島忠夫が、たった一つだけ魔法世界に誇れるマジックアイテム! 関係者にのみに配られたってソイツは、今では一つ、数万ドルで取引されてるっちゅーお宝ですぜ!!」 げへへ、とイヤらしい笑い方をするカモ。 「だ、ダメだよカモ君! それじゃ泥棒……」 「いやいや、違いますよぉ、兄貴~。これにゃー、ヤバイってくれーの魔力が込められてるんですぜ? こんな危険物、ほっとくワケにはいかないッスよ!」 「でもっ!」 「……兄貴、これもみんな兄貴の為なんすよ。こんなスゲー魔力が込められた一品、使えば間違いなく……」 そう言うと、イヤらしい笑い方を止め、遠く空を見ながらタバコの煙をたっぷりと吸う。 そしてフゥーっと白い煙を吐き出し、ネギの方を見ると、 「安心してくだせぇ。全ての罪は俺っちにあります。兄貴はただ、それを使って魔力を上げてくれたら俺っちは満足っすよ」 うさんくさ……もとい、優しげに笑ってみせた。 「カモ君、君は……」 うるると目を潤ませるネギ。 「兄貴……」 「カモ君……」 2人(?)はヒシッと抱きあい、ネギはカモに勧められるまま『女』の一文字が入った文珠を…… 飲んだ。 他の文珠を遥かに越えた力を持っているそれは、横島が特別に魔力を込めた一品。 ネギの身体と心が女に変わり、魂さえもそれに引き摺られ。 その全てが、文珠に込められた横島の願いのままに…… なんでも言うこと聞いてくれる、美人で裸のねーちゃんに、メタモルフォーゼ!! 「きゃあああああああああああ!!」 少年とは思えない悲鳴を上げて、まっぱな身体を片手で隠しながら、箒にのって家までひとっ飛び。 残されたカモは、 「マジかよ……横島の旦那、アンタ一体何者なんだ……!」 ちょっとしたお遊びのつもりだった。 見かけさえ変われば、あのスケベで有名な横島忠夫に付け入る隙が出来ると、ただそれだけを考えて。 例えば魔法薬を使えば、姿形は変わって見えても、実際の中身は変わらない。 なのに、幻術ではなく、確かに女になっていた……!! 妖精であり、立派なエロリスト、パンツマスター・カモには、分かる。 まやかしでも、偽りでもなく、今のネギは、本物の、女だ! 女になってナイスバディーを晒すネギに見惚れるより先に、呆然と、ただただ呆然とするカモであった。 が、そうは問屋が降ろさない! 背後から、ヌラァっと現れ出でた女…… 「なに、今の!?」 アスナの声に、カモは走馬燈のごとく、これまでの人生……もといオコジョ生を振り返るのだった。 俺が為に鐘よ鳴れ 第4巻 ネギSPイベント① ネギがエヴァのお見舞いに行ってすぐ、アスナ達もスグに出かけてしまった。 協定的な意味で、エヴァんトコに行きたくないだけかと思ってたのに。 アスナも、あやかも、そして横島との行為でへろへろになってた木乃香まで。 あやかと木乃香は部活で、アスナは…… 「ちょっとね、身体がウズウズうずいちゃって」 んじゃ、ワイとしっぽりー! なんて言おうすると、すぐさま、 「先に言っとくけど、そういう意味じゃないわよ?」 凄みのある声で言い、ビシッ!っと拳を突き出すと、どことなく死んだ雪之丞を思わせる笑い方をする。 こりゃ、あんま触れない方が身のためだな。 だから横島は、「んじゃ、俺は寝てるわ」と言いながら、手をフラフラ振って自分の部屋に戻った。 適当に服を脱ぎ捨て、ふかふかな布団に包まって目蓋を閉じる。 昨夜から今朝方まで続いたシャークティとの情事と、ついさっき浴室で燃えた木乃香とのエッチ。 疲労が溜まり、身体が睡眠を欲しているのが良く分かる。 うつらうつらとしていると、そ~っと扉を開けて家を出る気配が3つ。 アスナ達だな、そう思いながら、意識を閉じていった。 そして20年前の夢を見る。 懐かしく、くやしい思いをしたあの頃の夢。 しょせん俺はヒーローじゃなく、道化に過ぎないと心底思わされたあの頃の夢。 御伽噺のように、ナギがアリカ姫を助けて笑っている光景。 俺には出来なかった。 助けるどころか、助けられてばかりの俺には…… 最後は、いつも、ルシオラとイオの最期…… ナギには出来て、俺には出来ない。 男として、俺はお前に…… くやしくて、情けなくて、でも、ホッとして、嬉しく思えた2人の結ばれて幸せそうな姿。 時系列も内容も、なにもかもがぐちゃぐちゃな夢の中で、それでも懐かしさと郷愁に心地好さを感じる。 そう夢に浸っていると、ガチャっ、玄関のドアが開き、すぐさまバタン!と閉まる。 誰かが家の中に入って来る気配を感じて、意識が覚醒しだした。 浅い眠りの中、意識を伸ばして気配を探ると、知ってるような、知らないような? ネギ……? いや、ネギにしてはちょっとオカシイ気がする。 歩幅、体重、息遣い…… どれをとってもネギにしては大きい。 エヴァに何かされたか? 苦笑いしながら、再び夢の続きを見ようと意識を閉じる。 なのに、ごそごそごそ……煩くてかなわない。 次第に物音は部屋の外から中へと移り、しまいには横島の身体を揺すり始める。 横島は煩わしげに揺する手を払った。 パシッ! と乾いた音を響かせ、だけども横島は、はて……?っと寝ぼけた頭で疑問に思う。 知らない手の感触だ。しかも、おんな……? 寝ぼけ眼をうっすらと開け、目に映るぼんやりとした人のシルエットに目を凝らす。 一瞬、ドキっと胸が高鳴った。 腰まで届く鮮やかな赤い髪が、横島の目に飛び込んだから。 「み、美神さんっ!?」 ガバッと布団を押しのけ、勢いよく上半身を起こすと、急ぎ目を擦ってもう一度良く視る。 いるはずない。いるわけがない。 何より今の彼女の赤い髪は、年のせいで白い物が多く混じり…… ってここまで考えて、背筋が恐怖でゾクッとした! 思わず目の前の赤い髪の女を放っておいて、左右に顔をふって安全を確かめてしまう横島。 アノ人がここに居ないことを確認しながら、だったらやっぱり目の前の女は美神さんじゃねーなと、少しだけ残念な胸の内を隠しながら、ゆっくりとした動作で顔を見た。 彼女は、確かに美神さんじゃなかった。 でも横島の目は驚きに大きく見開く。 今見た夢の登場人物、アリカ・アナルキア・エンテオフュシア。 美神さんとは違った意味で、こんな場所に居るはずのない人! 横島は、もう一度ゴシゴシと目を擦り、よーく見てみると、違う。 金の髪は赤に。勝気に釣り上がった目は、垂れ下がってどこかしら柔らかく。 本人と言うよりは、アリカの妹か、それとも娘……? 年の頃は18才前後。 紅き翼と別れてスグにこさえて産んだ子なら計算に合う……かもしれない。 2人の子はネギだけだと聞いていたが、女の子だからと俺に隠していやがったのか? そう考えながら、視線を顔から下へと下げていく。 ……なんでか知らんが真っ裸。 出る所は出て、引っ込む所は引っ込んでいるナイスバディーの横島好み。 そこで、はたと気づいた! ベッドの枕元、そこにある引き出しに手を伸ばし、文珠を捜す。 『女』の一文字が入った特別製の奴を! もしかして! もしかして! もしかして!! ない、ない、ない、ない、な~い! 手探りでいくら探しても、ない!! そうか……そういうことか…… ついに俺は! なんでも言うこと聞いてくれる美人で裸のねーちゃんを造り出すことに成功したのだ!! そう、俺はまた一つ、文珠の可能性を広げたのだ! 全ての不可能……出来ないことなどない男に成るための第一歩を、遂に! 遂に!! 横島は内心のワクワクを隠すことなく、垂れ目アリカ(仮称)の腰に手を伸ばし、抱き寄せた。 「え、えと……その、女があーで、性魔術を、その、なんて言えば……」 垂れ目アリカは、目にたっぷり涙を溜めながら、わたわたとする。 横島はピーンっときた! 顔がアリカに似ているのは、ちょうど夢でみたせい。 性魔術は文珠で創られた命を維持する為に、俺の精力を欲しているのだと! ちなみに横島。 寝起きで混乱してるのか、ここまでの間の矛盾点にはいっさい気づきはしない。 それはともかく、横島は素早く体勢を入れ替えると、自分が垂れ目アリカの上となった。 その瞬間、僅か0.002秒の間に、着ていたランニングシャツと柄パンを脱ぎ捨て臨戦状態へと持ち込むのだ。 そこで気づく。 名前だ。 「なあ、名前は……?」 付けてやるのもいいだろう。 だが、先ずは彼女に聞いてみるのが先決だ。 「え? ネ……じゃなくてですね、えと……ネカネ! ネカネです!」 「ネカネか。んじゃネカネ、性魔術がしやすい様に、足を広げるんだ」 「あ、はい!」 元気に返事をする『ネカネ』 もちろんのことだが、『ネカネ』は『ネギ』である。 外見は18才前後の美少女であっても、中身は性的知識の欠片もない10才に満たない少年だ。 だから惑う事無く横島の言に従い、足を開いて股間を剥き出しにした。 それでもやっぱり恥かしいのか、ほんのりホッペを赤く染めて…… 「これで……いいんでしょうか……?」 晒される一本の縦スジ。 横島はそのスジを指で数回なぞると、じんわりヌメッた愛液が滲み出す。 「あうっ!? ひっ、イ、ンン、あ……な、なんです、か……これ……!?」 初めての性的快感に戸惑うネカネ。 横島もあまりに感じ易い彼女に、ちょっと驚いた。 ちょっと撫でただけで、指はベトベトでヌトヌトだ。 とうぜん、これもまた文珠の力である。 女の字にこめられた、横島の切なる願い…… なんでも言うこと聞いてくれる、美人で裸のねーちゃんには、当然エッチな想いがたーっぷりとこめられて。 だからネギは、身体は茶々丸並みに感度が高かった。 「あっ、だ、ダメ!? なんか出ちゃうっ!!」 絶頂感に恐怖し、激しく首を左右して何かに抵抗しようとするネカネ(ネギ)。 でも決してその大元になってる横島を拒否しようとか、彼に言われて開いた足を閉じようとしない。 何故なら横島の言う事ならば何でも言う事聞いてしまう、都合の好い女になってしまったのだから! 文珠に込められた恐るべし横島の怨念……とでも言うべきか? ここまできたら、間違いなく呪いのアイテムである。 「ああああ、や、やぁあああああああああっっっ!!!」 ぴゅっ、ぴゅぴゅぴゅぴゅっ 絶頂し、間欠泉の如く愛液の潮を噴出すネカネ(ネギ)。 切なそうな息を吐き出しながら、ブルルっと何度も身体を痙攣させた。 「な、なんで、すか……今の、は……」 「今のはな、イクってんだ」 「イク……ですか?」 「そう、だからこれからは、今みたいな感じがしたら、きちんとイクって言わなきゃダメだぞ?」 「は、はい、わかりました……」 「んじゃ、キチンと出きるかどうか、練習してみっか!」 横島は慈父の如き顔でそう言い切ると、絶頂感冷め止まないネカネ(ネギ)のアソコを再び指で弄くり始めた。 「あ、あああ、そんなに指を動かされたら、スグにまたイクしますよっ!!」 「そういう場合は、イッちゃいます、だな」 「い、イッちゃいます!! うあああああああ!?」 絶叫すると同時に、ネカネ(ネギ)は腰の奥がさっき以上に熱くなり、 「イクッ、イッちゃうぅーっ!!」 身体がフワッと空に浮かんだ気がした。 ネギ(ネカネ)は意識が朦朧とするなか、嬉しそうに女になった自分の身体の上にのってくる横島を、どこか他人事のように見ていた。 股間から伸びるピーは、ネギの知るソレよりも遥かに大きく、硬く、天を突いており、どうしてそんなになっているのか不思議でならない。 もしかして、アレが聖魔術のキーなのかな? ボンヤリしながらそんな事を考えていると、ネギの大きく膨らんでしまった胸を、横島の大きな手がむにゅむにゅと揉みしだき、形を変えさせ弄び始めた。 「ネカネ、そろそろ本番いくけど大丈夫か?」 ネカネ……お姉ちゃん? あ、そうだ、ボクのことだ…… ネギはすぐに自分がネカネと名乗ったことを思い出すと、聖魔術のことだなと、大きく頷いて見せた。 「んじゃ、もっと大きく足を開いて、腰を突き出せ」 ふんふん鼻息荒い横島の、ちょっと乱暴な言い方。 でもネギは、反感なんて一切湧かず、それどころか彼の言う事なら何でも頷いてしまいそう。 少しだけそのことに違和感を感じたけど、その違和感がすぐに薄れていく。 それはネギが飲んでしまった文珠の効果だったけど、そんなのネギが分かるはずも無く。 急速に横島にとっての都合がイイ女になりつつあるネギは、むしろ悦んで股を開いて見せた。 羞恥心の欠片もない行動だったが、横島もその辺は教育次第だと、これから先の調教に胸が踊る。 ネギの股間からコンコンと湧き出るエッチでネトネトした液体を、自らのMyサンに塗りこむと、 「照準セェーット!」 肉棒の先端をネギの女陰の入り口に合わせ、くちゅりと音を立てる。 「あ、はぁ、んぅっ……って何でそんなトコに……!? あ、ああ……ひっ、お、大きいのが、ボクの中に……イィ……んくぅっ」 性知識が無い故に、驚き大きく目を見開くネギの膣内に、ぐちゅっ、先っぽがヌメリ込む瞬間、横島の背に、言い知れぬ悪寒が走った。 またあの間違いを犯すつもりなのか! 心の中のもう一人の彼が、彼自身にそう訴える。 脳裏に鮮やかに蘇る、アノ光景…… 神殺しセリカとイタシテしまったアノ光景だ! ま、まさか……な……そんな訳ねーよな……? 先っちょが胎内に入り込み、苦しそうに、だけども切なそうに潤んだ瞳で見つめてくるネギと目が合う。 大丈夫だ。どこから見ても、女だ女! 僅かな不安を振り払い、更に腰を前へと進める。 「んっ、ぎぃ、いい……あああ、あん! だ、ダメ! それ以上進んだら、ボクがボクじゃ、なくなる……気がする……あ、うぁんっ!」」 嫌がる彼女の両腕を押さえつけ、挿入された先端を、入り口付近でグネグネ蠢かせる。 「ら、らめぇなのにぃ……やぁぁ……っ、き、きもち、いいよぉ……んんんっ……」 弾けるような快感の波に、彼女の腰が大きく揺れた。 彼女の女としての生殖本能が脳髄を痺れさせ、ネギという少年ではなく、ネカネという偽りの少女が本当になっていくのだ。 文珠の洗脳が思春期前の少年を消し去り、牝となってしまった彼女は、舌を突き出し彼を、横島忠夫を求めた。 突き出された舌先が、ぴちゃ……横島の舌先と軽く触れ合う。 ぴちゅ、くちゅ、くちゅ……段々とその行為は大胆になっていき、触れ合うだけでなく、絡め合い、互いの唾液を啜りあい、そして唇の中へと導きあう。 「んむ、ん……ちゅ、ぢゅる、ちゅぱっ……キス、イイ……ん、ぢゅう……ぢゅ……っ」 唇と唇の間から、唾液が絡み合う音が響き、彼女の瞳が甘く蕩けてくる。 次第に先端だけが挿入された性器からも、くちゅくちゅ淫音が響きだし、「ああ、もうダメです! もっと奥に挿入(いれ)てください!」 両足を横島の腰に絡ませ、ガッチリと身体を固定させた。 横島はそろそろイクかと、やたらキツイ膣内(なか)を無理矢理割り開きながら押し進み、処女膜手前で一旦停止する。 そして気合を入れて、イザ!っと腰に力を入れた瞬間、ゴンッッ!! 頭に激しい衝撃が襲い、横島の意識が遠のいた。 「ま、間に合った……」 ハァハァと激しい息切れを起こしながら、心底安堵の表情を浮かべるアスナ。 横島を殴り倒した際についた血を適当にピッピッと振り払う。 そうしてネギ(?)の身体に圧し掛かって気絶する横島の腰を掴み、僅かに挿入されている肉棒を慎重に引き抜いた。 「あ、あぁんっ」 ズルリと抜け落ちる衝撃に、妖艶な喘ぎ声をあげるネギ。 あまりにも色気ある声に、アスナは背筋がゾゾッとする。 学校の前で不審な行動をしていたエロオコジョを締め上げ、急いで家に帰ってきたが、ここまで女になっているとは思わなかった。 流石は横島の煩悩霊力を溜め込んだ文珠なだけはある。 上気した頬と潤んだ瞳で、心配そうに横島を見つめるその姿。 どこから見ても、恋する乙女が愛する男を心配する様だ。 「なにするんですかっ、アスナさん! ああ、横島さん、大丈夫ですか! 死なないでぇっ!!」 ああ、ダメだ、この子。文珠の力で完全にイッちゃってる…… アスナは痛そうに額を押さえながら、ふるふると首を横に振った。 オコジョから聞くだけは聞いていた。 ネギがなんで性魔術を欲していたか。 それはエヴァンジェリンの呪いを解くためだ。 だからと言って、ここまで女にならんくても…… アスナはいつも持ち歩いている切り札……その中でもスペシャルである文字が無記入の文珠を取り出すと、『消』の字を刻む。 そして、抗議の視線をむけるネギの頭に、バンっと叩き付ける。 「へぶっ!?」 イメージは、ここ数時間の記憶の消去。 続いて再び『消』の字の文珠を使い、『女』の文珠の効果を打ち消した。 17~8才の美少女だったネギの姿は、あっという間に元の少年の姿に戻る。 そう、横島と、ネギ。2人裸で重なり合って…… と、その時だ。 必死の形相だったアスナを見かけ、面白そう……もとい心配して追いかけたとある人物が部屋に入って来たのは。 「アスナ~、何があった、の、よ……ウハッ! キタ! 横島さん×ネギ君とか何て私得なシチュエーション!? す、スケッチしないと……って違う! デジカメで撮影が先!! ああ、なにコレ! 胸が高鳴るぅぅぅぅぅぅ~!!!」 パシャパシャパシャッ!! ハルナの眼鏡がキュピーンと光り、同時に激しいストロボのフラッシュ。 レンズの先は、そそり立つ横島の肉棒と、それに押し潰されるネギのちっちゃいナニがある股間。 その状態は、腐女子言語で言う所の、兜合わせというやつである! 鼻息荒く、むしろ鼻血が出んばかりに興奮しまくるハルナの、 「腐腐腐腐腐……」 妖しくオゾマシイ嗤いに、アスナは…… 「へむろっ!?」 迷わず背後から蹴りを入れ、ハルナが気絶した所でネギの部屋に放り込み、続いて裸のネギも放り込んだ。 後に残されたのは、相変わらずナニを雄々しくさせている横島一人。 アスナはボンッ! と顔を真っ赤にし、 「えっと、このままにしといたら可哀想よね?」 目をきょろきょろ忙しなくさせながら、ひくつく怒張に指を這わせる。 ドクッ!ドクッ! 指に伝わる蒸れた熱気に、アスナの心も熱く淫らに堕していく。 「朝はこのかとしたんだから、私だって……」 スカートを捲り、端を口で咥え、下着を横にずらして、陶器のようにツルツルとしたワレメを剥き出しにする。 そして、続けざまに指を添えて割り開くと、もう興奮しているのかトロリと蜜が垂れてくる。 「もう我慢できないよぉ……」 ゾクッとするほど艶のある声で言いながら、ネギの愛液でネトネトする怒張に合わせ、腰を沈めた。 ぬぷぅ……ぐち、ぬちゅぅ…… 一見未成熟、その実かなり熟成されている膣に、硬く大きい男根を押入れていくのだ。 「ふ、ふふふ……男の娘とするよりは、私とシタ方がいい、んだからっ!」 ついさっきまで楓とトンでもバトルをしていたアスナ。 戦いの興奮に火照った身体は、ある意味発情していたのと何ら変わりはなく。 「は、あ、あ、い、いいよ……忠夫ぉ、すきぃ……」 数瞬後にはもうネギとハルナのことなんて忘却の彼方に、横島の上で淫らに踊り狂う。 ただ、この時のアスナは気づかなかった。 横島の渾身の霊力が篭った文珠の威力を…… 『アレ』を、同じ文珠だとはいえ、たった一つで完全に効果を消し去るなんて不可能なんだと…… 今もアノ効力は、ネギの精神と肉体の奥深くに、静かに眠っているだけなのだと…… なんでも言うこと聞いてくれる、美人で裸のねーちゃん。 この呪いにも似たナニかが、静かに、静かに、ネギの中でたゆたっている。 まあ、それはともかく…… 早々に気絶から覚めたハルナが、裸のネギを見て、ナニもしないワケがない! 「今のうち、今のうち……っとぉ!」 気絶したままの裸のネギに色々とポーズをさせて、スケッチブックに物凄い勢いで書き込むハルナだった。 後書き 段階的に言うなら、 1で偽ネカネ変身でギリギリセーフ。2できつねぎ♀バージョンでアナル処女喪失。3できつねぎ♀バージョンで処女喪失か? あと、ネギとエヴァのやりとり、面倒だから詳しく書かないでいいよね? ついでに報告。 ノクターンの方で投稿させて頂いている旧作 ヨコアス!が完了しました。 よろしかったらこちらの方もご覧下さい。