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No.6629の一覧
[0] 混ぜるな†危険 ~鬼畜戦士と三国志演義~ (恋姫×ランス)[あおたん](2009/02/17 21:57)
[1] 第二巻[あおたん](2009/02/16 00:20)
[2] 第三巻 (白蓮ちゃんを美味しく頂きました)[あおたん](2009/02/17 22:00)
[3] 第四巻 [あおたん](2009/02/20 14:02)
[4] 第五巻  幕間その一[あおたん](2009/02/24 02:12)
[5] 第六巻  幕間その二[あおたん](2009/02/28 23:31)
[6] 第七巻  幕間その三[あおたん](2009/03/04 02:13)
[7] 人物紹介的な何か ver1[あおたん](2009/03/04 02:15)
[8] 第八巻[あおたん](2009/03/08 15:30)
[9] 外伝 俺の時代ktkr!そう思ってた時期が僕にもありました[あおたん](2009/03/11 23:56)
[10] 第九巻[あおたん](2009/03/18 00:36)
[11] 第十巻[あおたん](2009/04/04 23:35)
[12] 第十一巻[あおたん](2009/04/11 23:44)
[13] 第十二巻[あおたん](2009/05/24 00:15)
[14] 第十三巻 張三姉妹、ゲットだぜ![あおたん](2009/05/24 00:16)
[15] 第十四巻 張三姉妹をおいしくいただきました[あおたん](2009/06/10 01:06)
[16] 第十五巻 汜水関攻略(ついでに華雄ちゃんもry[あおたん](2009/06/15 07:54)
[17] 第十六巻[あおたん](2009/06/24 18:48)
[18] 第十七巻[あおたん](2010/02/28 05:04)
[19] 外伝 北郷一刀はこうして○○を手に入れた[あおたん](2009/09/24 23:24)
[20] 第十八巻[あおたん](2009/12/01 00:18)
[21] 第十九巻[あおたん](2010/01/06 00:31)
[22] 第二十巻[あおたん](2010/02/28 05:02)
[23] 第二十一巻[あおたん](2010/03/18 03:03)
[24] 第二十二巻[あおたん](2013/08/16 14:22)
[25] 第二十三巻[あおたん](2013/03/29 18:01)
[26] 第二十四巻[あおたん](2010/11/11 20:03)
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[6629] 第十八巻
Name: あおたん◆15e52006 ID:c55e040d 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/12/01 00:18
「あ~、早く戦争始まらないかなぁ~」


漆黒が支配する空間で、彼……いや、『あれ』は楽しそうに囁いた。
『あれ』は闇が支配する空間において、ただ一点の白として、その場にたたずんでいる。
あえてあれの姿かたちを言葉に言い表すとするのであれば、そう『白いクジラ』。


「ふふ、楽しそうですね」


その声とともに、白いクジラの前に、小さな、とても小さな何かが現れる。
いや、もしかしたらはじめからいたのかもしれない。
その大きさは白いクジラの数十……いや、数百分の一程度であり、白いクジラに比べればあまりにも小さすぎた。
そして、よく見ると現れた小さな何かは人の形をしている。
落ち着いたその声は、知性を感じさせる男性の声であり、眼鏡がその知性を更に印象付ける。
黒髪を長々と伸ばしており、白の装束に身を包んでいた。


「ね~于吉、戦争まだかな~。今まではちっちゃい国がいっぱいあったから、ぷちぷちの戦争も規模が小さかったじゃん?
 それはそれで面白かったんだけど、やっぱりいっぱいのぷちぷちが一気に死んでいく方が楽しいよね~。
 今は三つの大きな国だけになったんだし、早く戦争始めてくれないかなぁ~」


于吉と呼ばれた男は、しょうがないなぁといった風に苦笑いを浮かべる。
于吉にとって、目の前にいる白いクジラは小さな子供だ。
蟻の群れを興味深そうに見ていながら、興味が無くなれば踏み潰していき、それで何も感じることがないような小さな子供。


「ええ、いい感じに緊張も高まっていますし、そろそろお望みの戦争が起きると思いますよ。ただ……」


子供をあやす大人のように、優しく白いクジラに応える于吉。
しかし続く言葉は、わざとらしく顔をしかめながら続けられる。


「どうも三大国のうちの一つ、『公』の動きが面白くないんですよ。
 戦による大陸の統一をよしとせず、話し合いで平和を得ようとしている」


そう話した後、于吉はやれやれと言わんばかりに首を横に振り、白いクジラの方を見やる。
白いクジラは、おもちゃを取られた子供のような顔をしていた。


「えー!それじゃあ何の為に君達に協力したのかわからないじゃーん!
 僕はね、ぷちぷち達の戦っている姿が、苦しんでいる姿が見たくて君達に協力したんだよ?
 それなのに、それが見れないなんて、どうしてくれんのさー!」

「なぁに、その時は力ずくで壊せばいいのさ」


于吉の横に、新しい人影が現れる。
何処から現れたのか、それは銀髪の少年だった。


「ふふ、左慈は乱暴ですね」


于吉は、左慈と呼ばれた少年に言葉を返す。
その内容をそのまま読み取れば、それはたしなめる様な内容であったが、その実、于吉の声には喜色が含まれていた。


「この外史は本来あるべき外史ではない。それを壊すために手を組んだのに、結局どうにもなりませんでした、じゃすまないからな。
 貂蝉のやろうにやられた俺たちの力も大分戻った。とはいえ、俺と于吉だけでどうにかできるような状態じゃない……。
 くそっ!貂蝉さえいなければっ!」


左慈は、怒りを込めてその言葉を発する。
それを受けて、于吉は神妙に頷き、言葉を紡いだ。


「そういう訳で、我々だけではどうしようもありません。
 我々の目的を達するためにも、そして貴方の目的を達するためにも、力を貸していただけますか?」

「いいよ~。どうせなら、思いっきり面白くしちゃおうね!
 ……ふふふ、ぷちぷち達をどうやって苦しめるか。考えるだけでも楽しくなってきたよ!」


白いクジラはあーでもない、こーでもないと思考に没頭していく。
既に回りは眼中に無く、その思考はいかにすれば自分が楽しめるか、その一点にかかっていた。
そんな白いクジラを見て、二人の人間は踵を返す。


「それでは、一旦失礼します。また後ほど、考えが纏まった頃にでも伺いに参りますよ。
 それではまた会いましょう、





     ―――――ルドラサウム――――                        」






『ルドラサウム』それは、ランス達の世界を創造した、『神』の名前であった……。




















健業。それは版図を広げ一大勢力となった呉の国の首都である。
今、その玉座の間において、集められた緒将は重苦しい雰囲気に包まれていた。
議題の内容は今後の方針。呉の国の、今後の身の振り方である。

いまや、大陸は三つに分かたれていた。

曹操が率いる、最大勢力にして最大の敵となっている『魏』
天の御使いを旗頭に勢力を拡大し、河北四州を納めた公孫賛を主とする『公』
そして、彼女らの所属する『呉』

現在三国は、いずれも残りの勢力と隣接しており、国境線は常に緊張が続いている。
それでも、最近までは緊張だけであり、小競り合いなども起きていなかった。
『公』の方針が平和であり、領土拡大の野心が無かったこと。
また、『呉』の方針が『呉』の国の繁栄であり、今は外に目を向けるよりも内側に目を向けていたこと。
そして何より、『魏』の目が西国に向いていたことが大きかった。

しかし先日、ついに魏が馬家を下し西国を平定。その矛先を東、すなわち公ないし呉に向けてきたのである。
そこでついに、今後の方針、つまりは戦うのか、和平を結ぶのか、あるいは戦わずして降るのか、といったことを決める会議が開かれたのである。

しかし、場の空気は重かった。理由は簡単である。
全面対決するには、戦力差が大きすぎること。
和平を結ぶという道は、魏の方針、すなわち大陸制覇の方針にぶつかるため可能性が無いこと。
そして、戦わずして降るというのは彼女達の誇りが許さないこと。

結局、彼女達は動けないでいたのだ。
目の前に見える道は全て先が見えてしまっている。
では何か別の策は無いのか。
それを一人一人考えている。
しかし、有効な策が見つからない。
だからこそみな押し黙り、会議は重苦しい沈黙に支配されていたのだった。

いや、正確には―――――みなが気付いているのだ。
全ての条件を満たす方法があるということを……。


「私から提案があるわ、雪蓮」


落ち着いた、それでいて覚悟を決めた声で場の静寂を破ったのは眼鏡の奥から知性を滲み出させている女性だった。
名は周公謹。呉にその人有りと謳われた軍師である。


「は~、やっぱりそれしか無いの、冥琳?」

「そうね。現状を打破するならその手しか無いわ」

「じゃあ問題は……」

「そう、『どちらにするか』……よ」


二人の間に緊張が流れる。
そしてその緊張は回りに伝播し、誰も口を開くことはなく、二人のことを見守っていた。


「シャオが行くわっ!」


そんな中、一人の少女が声を挙げる。
その声は覚悟に満ちたものというよりは、好奇心に満ちていた。

「私は呉の国が好き。かあさまの代から育み、大きくしてきた呉が大好き。
 でもね、それと同じくらい外の世界を見てみたいの。
 魏が、公が、あるいはその更に先の世界がどんなものなのか見てみたいの。
 その点、相手は天の御使い。シャオの知らないことをいっぱい知っていると思うし、いっぱい教えてくれると思う。
 もしかしたら、天の世界にも連れて行ってくれるかもしれない。
 そう考えたらね、もう止まらないの。
 この思いが、勝手に大きくなってしまっている。
 だから今回は、シャオが行くわ」


孫尚香の話を聞いて、孫伯符は思う。ああ、私の妹だ……と。
興味を持ったものに対して手を抜くことが無いその姿は、まさしく私の妹だ……と。
そうして優しく苦笑い。

周公謹は考える。孫尚香を出した時の利と孫権を出した時の利を。
小蓮、彼女の明るさならば、異国の地にあっても直ぐになじむだろう。そして、ランスとも直ぐに打ち解けるようにも思える。
逆に蓮華様を送った場合、ランスの性格に合わないことは間違い無い。
それに、蓮華様は君主の才を持っている。雪蓮に何かあった際に呉を纏められるのはこの方だけだ。
となると、やはり……。
そこまで考えて、周公謹は、やはり自分は軍師だな……と苦笑い。

孫仲謀は揺れ動く。安堵の心と申し訳なさに。
他国に嫁ぐということを、しなくてよくなりそうなことへの安堵。
妹に全てを押し付けてしまったのではないかという申し訳なさ。
彼女は揺れる、揺れる揺れる。
未だ彼女は、開花せぬまま……。


「それじゃあ小蓮、頼んじゃっていい?」

「うんっ!任せてっ!」


こうして、公の英雄ランスと呉の姫孫尚香の婚姻による同盟の話が動き出す。
孫尚香は呉の運命を託され、公へと向かった……。



































「チェンジで」

「なんでよーーっ!!!」



そして断られた。












―――――――――――――――――――

久しぶりに無印やったら、孫家が可愛すぎて困った。
というか、全体としてキャラが無理にキャラづけされてなくて丸い感じ。
鈴の音の人とか片目の人とか、真だと少しぶっ飛びすぎだと思うんだ。
でもシナリオは真の方が上。
キャラ萌えの無印。
シナリオの真。

なんとなくそんなことを思った今日この頃。


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