「後はお前だけだ!」
「ひ、ひぃいいいいいいいいい!」
「逃がすかっ!鈴女!」
「ハイでござるよっと」
「動けんだろう、鈴女特製の毒針だからな」
「あっ……あが……」
「では終わりだ、死ねぇぇぇぇえええええ」
ザシュ
「ギャー」
「ふぅ、これで終わりだな」
「みたいでござるね」
あたりをざっと見渡してみる。
うむ、盗賊っぽいやつらの死骸しかないな。悪いことをするからこうなるのだガハハ。
っと、これまで眺めていただけの兵隊どもが、今度はこっちに剣を向けやがる。
「ランスランス~、どうも拙者たち警戒されてるみたいでござるね」
「うむ、どうにも英雄たるオレ様にびっくりしたらしいな」
とはいうものの、助けてやったのに剣を向けられるとムカつくな。
まとめて全部殺すか?
「ランス、我慢でござるよ。殺してしまったら、さっきの女の子と和姦できなくなるかもしれないでござるよ?」
「む、そうだな、それは困る。しょうがない、少しだけ我慢してやるか」
「それがいいでござるよ。少し待てば、向こうの指揮官もこっちに来るでござろう」
オレ様は英雄だから、強姦などひどいことはしないのだ。和姦、それこそオレ様の求めるセックスの形!
まぁ、大抵の女はオレ様の魅力に惹かれるから、強姦などしなくてもいいんだがな、ガハハ。
とか思ってたら、さっきオレ様が助けたかわいこちゃんがこっちにやってきた。
なんかびくびくしながら寄ってきてるのは、オレ様に会うのが恐れ多いからだろう。
「さ、先程は助かった。私は、性は公孫、名は賛、字は伯珪。見慣れない格好をしているが、貴方達はなにものだい?」
「オレ様は英雄のランス様だ」
「忍者の鈴女でござる、にんにん」
「しかし、なんか名前が長ったらしかったな。なんて呼べばいいんだ?」
「あ……ああ、伯珪と呼んでくれ」
「よし伯珪ちゃん。オレ様は君を助けたよな?」
「そうだな、危機一髪だったよ。それに他の賊も倒してくれて感謝してる」
「ということは、オレ様にお礼をすべきだよな?」
「そ、そうなるな」
「よしではセックスしよう」
「は……?せ…なんだって?」
「セックスだ、セーックス!セックスさせろ」
「……セックスってなんだ?お礼はしたいし、私に出来ることならなんとかしたいが」
む、これはセックスが何か分かってないな、チャーンス!
「大丈夫だ、セックスは伯珪ちゃんでも出来る。だからしよう、直ぐしよう!」
「あ、ああ」
「今頷いたな?(キュピーン)」
「あ、ああ」
「よし、では今すぐ「エーイでござる」ぎゃあああああああ」
オレ様のケツが、ケツがああああああああ。
「これをしたのは織田の時いらいでござるねぇ」
「鈴女っ!昔にひたってんじゃねえええええええ。オレ様のケツの処女がまた無くなるじゃないか!」
「処女は何回もなくならないでござるよ?」
「がぁあああああああ!そんなのどうでもいいわ!何しやがる!」
「なにって、ランス。さすがにこの状況でセックスはダメでござるよ」
ぐっ、む……。確かにここがどこかも分からないしな、その通りといえばそうなんだが……
「ちっ、しょうがない。後でにするか」
「それがいいでござるよ」
「あの~、私を忘れてないかい?」
「あっ、すまんでござる、忘れてたでござる」
「とほほ、まぁいいんだけどさ……」
なんか伯珪ちゃんがちょっといじけた。
が、直ぐに気持ちを切り替えたようだ。
「で、だ。お前達のことを聞きたいからついてきてくれないか?少し行ったところに私の城があるんだ」
「ふむ、それじゃあそこに行こう。鈴女、ウルザちゃん達を呼んできてくれ」
「うぃうぃでござる」
そう言うと、鈴女は消える。
相変わらずスーパー忍者だな、かなみなど比べ物にならんわ。
「なぁ、今の会話を聞いてると、まだ何人かいるのか?」
「ああ、オレ様の女が後3人いるからな。少し待っててくれ」
「わ、分かった」
「それと、だ。周りにいる兵隊どもの剣を早く下げさせろ。このままだと殺したくなる」
オレ様と伯珪ちゃんが会話してる間も、ずっと剣を下げないで構えてやがる。
オレ様の強さに恐れをいだくのは分かるが、助けてやったのにこれだと、さすがにな。
「ああ、すまない。直ぐに下げさせよう」
そういうと伯珪ちゃんは周りに指示を出した。
何人かが何か言っていたようだが、伯珪ちゃんが再び指示をすると渋々といった感じで引いたようだ。
そうしてしばらくして、鈴女がウルザちゃん達を連れてくると、俺らは伯珪ちゃんに連れられて、城に向かって歩いきはじめた。
「ウルザちゃん、もう一回言ってくれ」
「つまり、ここは私達がいた大陸ではないだけでなく、別の世界ということです」
伯珪ちゃんの城についてから色々聞いたり話してたりしてたが面倒なので割愛。
で、そのなかでウルザちゃんが出した結論が上のだったりする。
なんか、魔界とかそういうレベルで違う世界らしい。
……まぁ、魔界よりは更に遠い世界とか言ってたが。
あれ、帰れなくね?
「マリア、元に戻る装置を作れ」
こういうときはマリアだ。一回空の上に行く機械を作ってたしな。
同じような要領でなんとかなるだろ。
「無理だよ~。ここの世界、私達がいた所ほど科学が発達してなくて、チューリップすら作れないかもしれないし……」
「むがー!じゃあどうやって帰ればいいんだ!?」
「落ち着いてください、ランスさん。とりあえず焦ってもしょうがないですよ」
「そうでござるよ、ランス。こう、小粋な旅行とでも思えばいいでござる」
「だが、むむむ……」
「あ~あれでござるか、氷を溶かすのが遅くなるのがいやなんでござるな?」
「ぐ、断じてそんなことはない!」
「なら、このまましばらく滞在しながら、帰る手段を探せばいいでござるよ。
それに、この世界にもランス好みの女がいっぱいいるかもしれないでござるよ?」
「うがー!分かった分かった。しばらく旅行気分でこの世界にいてやる!ふん」
「え~っと、そっちの考えは纏まったか?」
「あ、ごめんなさい。忘れて……時間をかけすぎてしまいました」
今、ウルザちゃんは絶対に忘れてたっていおうとしたな。
あのウルザちゃんですら、忘れてしまうのだ。伯珪ちゃんは中々可哀想な……かなみと同じ匂いがしてきたぞ。
「…………で、しばらくはここに留まってもらうってことでいいのか?」
「はい、こちらこそお願いします。手伝えることがあったら遠慮なく言ってくださいね」
「いや、あなた達は私を助けてくれたからな、客人として扱うよ。ゆっくりしててくれ」
「むっ、伯珪ちゃん」
「ん、なんだランス?」
「助けたお礼は君とのセックスだからな、忘れちゃだめだぞ?」
「あ、ああ。覚えてるよ、安心してくれ」
「がはは、それならいいのだー」
「あの……、伯珪さん。それが何かご存知なんですか?」
「いや、私にも出来ることって聞いたけど……違うのか?」
「いえ、出来ることには違わないんですけど……ランスさん!」
む、ウルザちゃんがなんか気付いたかもしれないが、今更遅いわー!
「もう約束したから遅いのだー!よし、伯珪ちゃんさっそくセックスしに行くぞー!」
「えっ?ちょ!きゃああああああああああああぁぁぁぁぁ……」
「レッツセーーックス!」
ハイパーなオレ様は、伯珪ちゃんを捕まえると、偉い人が使ってそうな部屋に向かって走るのだった。
「あ……あの………わたしもいるんですけど………」
玉座の間には、一言も喋ってないがアールコートちゃんもいたのでした。
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俺の力だとこれが限界だZE!
そして
エロは書いてみるけど、中身には期待しないでくれよNA!
このランスは戦国後、ヘルマンに行った時のお話し。
今になって、毛利姉妹入れたくなってきた・・・