管制室に集合して短い会議をした後、みんな各地に散らばってテロを殲滅する事に。
私は廃棄都市の方からクラナガンへ侵攻して来ようとしている騎士隊の相手になりました。
「ディバインバスター!!…あぁもうキリがない」
ベルカ式ってミットチルダ式より人数が少ないって聞いてたのに、何でこんなに多いのか…
「ああもう面倒!レイジングハート、行くよ!」
【all right.Star Light Spark】
「薙ぎ払えぇぇぇ!!」
スターライトスパークを放って騎士達が集中していた場所をふっ飛ばす。
そしてそのまま横薙ぎに範囲攻撃。
制御が大変な魔法だけど、ファイナルブレイカー程じゃ無いしね。
「さぁ、どんどん行くよ!」
―――――
クラナガン中心部のテロ制圧には、高速戦闘で手早く対処が出来る私が行くことになった。
なのは様は大丈夫かな…いや、心配は必要無さそうかな。
「我等ベルカ再興の礎と「残念ですがそれは無理です」ぐぁぁ!?」
一般市民に魔法を放とうとしていた騎士に電撃を流して気絶させる。
というか気持ちはわかるけど、みんな盛り上がって無いで早く避難して欲しいな。
…とりあえず、子供達が傷ついたら大変だからさっさと騎士達を殲滅しなくちゃね。
「フェイト・T・スカリエッティ…参る!」
―――――
ヴィータとリインと私の夜天チームで来たのは聖王教会。
教会から大量の騎士達が溢れ出て来とるけど…まさか、クローンとかじゃあらへんやろな。
「くっそ!キリがない!」
「主、大丈夫ですか?」
「大丈夫や。けど、少しキツいか…」
…こうなったら、覚悟を決めよか。
「ヴォルケンリッター召喚!」
「なっ!?」
「は、はやて!?」
ヴィータとリインが慌てとるけど、説明は後や。
多分…何とか出来る筈!
「ふふふ…可愛い男の子が近いわ…」
「俺好みの男も居そうだな」
「ククク…今宵のレヴァンティンは血に飢えておるわ…」
久しぶりに蘇った危険な3人組。
このまま放っておいたら危険やけど…
「命令や!聖王教会内部に居る騎士達みんな好きにせぇ!但し一般人や監理局員に手を出したら即封印や!」
言った途端ヴィータとリインは驚いた顔で私を見て、3人の飢えた獣は目を光らせながら教会へと突撃していった。
「主、まさかそんな事をするとは…」
「間違いなく全員死ぬぞ!?」
「このままだともっと死人が出かねんのや。私が罪を背負えばええ。…多分、過去の例から見て罪には問われんやろうけどな」
実際になのはちゃんやフェイトちゃんも、テロとの戦いで不可抗力だったり故意だったりでやってしまっとる。
…その事もあって、忘れる為…いや、どちらかというと無駄にしないために私達は仕事に没頭しとったんやろな。多分。
「…はやて。あいつらは私の仲間だった奴だ。私もその罪を背負う」
「私もです、主。…夜天の書がおかしくなければ、まともだった可能性もあるのですから」
「そか…ありがとうな」
…よし!こっから先、1人も教会から出さへんで!
「私は夜天の王、八神はやてや!かかって来ぃ!」
―――――
「ウーノ、私だ」
『あ、お兄ちゃん!』
ぐっ…やはり未だに慣れないものだな。
しかし、私が出来るのはこの程度しか無い。
「姉妹は全員揃っているな?」
『いえ、クアットロが家出してしまいました』
「クアットロが?…まあいい。全員戦闘準備だ!ミットチルダで暴れている教会騎士達をそれぞれ遊撃してほしい!」
『!!初めて私達に命令を…皆、聞こえているわね!至急戦闘準備!お兄ちゃんの指令に全力で臨むわよ!』
通信の向こうから歓声が聞こえてきた。
…普段は正直あまり嬉しくは無いのだが、こういう時は頼りになるものだな。
「よし、チンク!私は暗部隊舎からガジェットの管制を行う!」
「了解しました!私は暗部が落とされない様に武装隊と共に防衛に回ります!」
さぁ、来るといい。
私達は決して負けぬぞ!
―――――
みんなが頑張って戦っている。
それなのに私はずっと六課でお留守番。
私もお手伝いしたいけど、勝手に何処かに行ったら怒られるよね。
…あ、そうだ。
「…召喚」
お父さんを召喚して、お願いしてみよう。
「私もお手伝いがしたい。でも1人で行ったらなのはに怒られそうだから…一緒に行って欲しい」
そうお父さんにお願いをしたら、凄く驚いた様な表情をして、その後とても嬉しそうに私の頭を撫でてくれた。
なんで喜んでるのかな?
…そういえば、誰かにお願いしたの初めてかもしれない。
まあいいや。
それじゃあお父さん、一緒にいこう?
―――――
「おぉー、凄い凄い!何だか燃えてきたよ!」
「エイミィさん何でそんなに興奮してるんですか…」
「だって最終決戦だよ!これは燃えずにはいられないよ!」
やけにハイテンションになってるエイミィは置いといて…少し不味いわね。
六課は戦力が少ないから防御に重点を置いて戦った方がいいれけど…
そうね、フォワード隊だけ攻撃に回すだけでも充分かしら。
「ユーノ、私は六課をシールドで包み込むわ。貴方はシールド内から隊員達の治療をお願い」
「なっプレシアさん!?六課を包み込むなんて…」
「可能よ。…アルハザードの為に再研究してたけど、まさかこんな所で役に立つなんてね」
取り出したのは私が昔集めて使おうとしたロストロギア…ジュエルシード。
まだ研究は全然進んでいないけれど、魔力を引き出して利用するくらいならあの頃に研究済みだから問題ない。
「さぁ、かつて大魔導師と呼ばれた私の力…見せてあげるわ」
―――――
「振動けぇぇぇん!!」
「…狙い射つ!」
相変わらず何も考えずに突撃していく2人を横目に、私は無機物操作を利用して騎士達を蹂躙していく。
エリオ君は私が掛けたブーストもあってか、凄まじいスピードで敵を翻弄してどんどん戦果をあげている。
フリードも竜魂召喚して戦わせてるけど…あぁもうしつこい。
「天地貫く業火の咆哮。遥けき大地の永遠の護り手。我が元に来よ、黒き炎の大地の守護者。竜騎招来、天地轟鳴、来よ!ヴォルテール!」
さぁフリード!ヴォルテール!邪魔な騎士達に貴方の力を見せつけてあげなさい!
「フリード、ブラストレイ!ヴォルテール、ギオ・エルガ!!」
―――――
ふふふ…これで私は…
「騎士カリム」
「シャッハ。外はどうかしら?」
「おそらくダメでしょうね。…予想通り」
ふふ、でしょうね。
でもそれも直ぐに覆る事になるわ。
「準備は出来たよ」
「ヴェロッサも来たわね…それでは、行きましょうか」
「はい、騎士カリム…いえ、聖王カリム」
さぁ、ゆりかごよ!今こそ復活の時です!