気が付けば私はベッドの上で眠っていました。
どうやらあまりに刺激的すぎるフェイトちゃんのキスにやられて、気絶してしまっていたみたいです。
…ベッドの上?まさか!?…いや、服も乱れてないし違和感も無いから大丈夫だね。
「あ、目が覚めた?」
「あぁ、うん」
部屋の中で本を読んでいたフェイトちゃんが目覚めた私に気づいて近づいてきた。
「…キス以外してないよね?」
「したかったけど、キス以外了解を貰ってないから」
よかった。本当によかった。
フェイトちゃんと一緒に六課にやってくると、何故かユーノ君を抜いたみんなが喪服を着ていた。
そして何故か私の写真の周りにお花…しかも百合の花が。
「えー、本日は故・八神なのはの…」
「ちょっと待ってはやてちゃん!死んでない!死んでないから!」
「死んだも同然やで…フェイトちゃんとキスして恍惚とした表情を浮かべとったやろ…」
「確かにヤバかったけど、不屈の心で踏み止まったもん!」
確かに、確かにヤバかったけども!
「ヤバくなる辺りが問題じゃないかしら…?」
「キスだけでそんな事になるわけが無いだろうしね」
プレシアさんもジェイルさんも甘く見すぎなの!
「なのフェイはリアルで見るとキツいなぁ…」
エイミィさんも変なこと言ってないで!
「ホンマに大丈夫なん?でもキスだけでああなるなんて信じられへんな…」
「うぅ…なら味わってみればいいの!フェイトちゃん!はやてちゃんにディープなのをしてあげて!」
「わかったよ、なのは」
「ち、ちょい待ち、あっちょ…―――ッ!!」
ビクンビクンッと痙攣して、一瞬ではやてちゃんは気絶した。
…つい勢いで言っちゃったけど、はやてちゃん目覚めてたらどうしよう。
「と、とりあえず、わかって貰えたよね?」
「あ、あぁ。だから私にはさせるなよ」
「わ、私にもだ」
安心してヴィータちゃん、リインさん。結果が怖いからもうさせないよ。
「…何コレ」
「あ、ユーノ君。えっとね…」
現状をユーノ君に説明すると、顔を赤くしながら苦笑した。
…私もユーノ君とのキスを思い出して顔が熱い。
「へぇ」
「ほほう」
「なのユー…」
「なぁるほど」
「そうかそうか」
な、何その生暖かい目ー!!