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No.35536の一覧
[0] 【チラ裏より】Muv-Luv Alternative Change The World[maeve](2016/05/06 12:09)
[1] §01 2001,10,22(Mon) 08:00 白銀家武自室[maeve](2012/10/20 17:45)
[2] §02 2001,10,22(Mon) 08:35 白銀家武自室 考察 3周目[maeve](2013/05/15 19:59)
[3] §03 2001,10,22(Mon) 13:00 白銀家武自室 考察 BETA世界[maeve](2012/10/20 17:46)
[4] §04 2001,10,22(Mon) 20:00 横浜基地面会室 接触[maeve](2012/12/12 17:12)
[5] §05 2001,10,22(Mon) 21:00 B19夕呼執務室 交渉[maeve](2012/12/06 20:40)
[6] §06 2001,10,22(Mon) 21:30 B19夕呼執務室 対価[maeve](2012/10/20 17:47)
[7] §07 2001,10,22(Mon) 22:00 B19夕呼執務室 考察 鑑純夏[maeve](2012/10/20 17:47)
[8] §08 2001,10,22(Mon) 22:30 B19夕呼執務室 考察 分岐世界[maeve](2012/10/20 17:47)
[9] §09 2001,10,22(Mon) 23:00 B19シリンダールーム[maeve](2012/10/20 17:48)
[10] §10 2001,10,23(Tue) 08:00 B19夕呼執務室[maeve](2012/12/06 21:12)
[11] §11 2001,10,23(Tue) 09:15 シミュレータルーム 考察 BETA戦[maeve](2013/01/19 17:36)
[12] §12 2001,10,23(Tue) 10:00 シミュレータルーム 考察 ハイヴ戦[maeve](2015/02/08 11:03)
[13] §13 2001,10,23(Tue) 11:00 B19夕呼執務室[maeve](2015/01/13 23:23)
[14] §14 2001,10,23(Tue) 12:20 PX それぞれの再会[maeve](2012/12/16 23:01)
[15] §15 2001,10,23(Tue) 13:00 教室[maeve](2012/12/06 00:01)
[16] §16 2001,10,23(Tue) 13:50 ブリーフィングルーム[maeve](2013/05/15 20:03)
[17] §17 2001,10,23(Tue) 18:30 シミュレータルーム[maeve](2015/03/06 21:04)
[18] §18 2001,10,23(Tue) 22:00 B15白銀武個室[maeve](2015/06/19 19:23)
[19] §19 2001,10,23(Tue) 23:10 B19夕呼執務室 考察 因果特異体[maeve](2012/10/20 17:51)
[20] §20 2001,10,24(Wed) 09:00 B05医療センター Op.Milkyway[maeve](2015/02/08 11:06)
[21] §21 2001,10,24(Wed) 10:00 シミュレータルーム 考察 XM3[maeve](2012/12/06 21:17)
[22] §22 2001,10,24(Wed) 13:00 横浜某所 遺産[maeve](2012/11/10 07:00)
[23] §23 2001,10,24(Wed) 21:00 B19夕呼執務室[maeve](2015/01/13 23:30)
[24] §24 2001,10,24(Wed) 22:00 B19シリンダールーム 暴露(改稿)[maeve](2013/04/04 22:05)
[25] §25 2001,10,24(Wed) 23:00 B19シリンダールーム 覚醒[maeve](2013/04/08 22:10)
[26] §26 2001,10,25(Thu) 10:00 帝都城 悠陽執務室[maeve](2016/05/06 11:58)
[27] §27 2001,10,26(Fri) 22:00 B19夕呼執務室[maeve](2016/05/06 12:35)
[28] §28 2001,10,27(Sat) 09:45 帝都浜離宮[maeve](2015/01/23 23:22)
[29] §29 2001,10,27(Sat) 11:00 帝都浜離宮茶室[maeve](2015/02/08 10:15)
[30] §30 2001,10,27(Sat) 12:45 帝都浜離宮 回想(改稿)[maeve](2012/12/16 18:30)
[31] §31 2001,10,27(Sat) 14:00 帝都城第2演武場[maeve](2015/01/23 23:26)
[32] §32 2001,10,27(Sat) 15:00 帝都城第2演武場管制棟[maeve](2016/05/06 11:59)
[33] §33 2001,10,27(Sat) 16:00 帝都浜離宮[maeve](2015/01/23 23:31)
[34] §34 2001,10,28(Sun) 10:00 帝都城第2演武場講堂 初期教導[maeve](2016/05/06 12:00)
[36] §35 2001,10,28(Sun) 13:00 帝都城来賓室[maeve](2016/05/06 12:00)
[37] §36 2001,10,28(Sun) 国連横浜基地[maeve](2012/11/08 22:20)
[38] §37 2001,10,29(Mon) 15:00  B19シリンダールーム 復活[maeve](2013/04/04 22:18)
[39] §38 2001,10,30(Tue) 10:00  A-00部隊執務室 唯依出向[maeve](2016/05/06 12:01)
[40] §39 2001,10,30(Tue) 11:00  B19夕呼執務室 考察 G元素(1)[maeve](2015/03/06 21:07)
[41] §40 2001,10,30(Tue) 15:00  A-00部隊執務室[maeve](2015/02/03 20:59)
[42] §41 2001,10,31(Wed) 10:00 シミュレータルーム[maeve](2016/05/06 12:03)
[43] §42 2001,10,31(Wed) 06:00 アラスカ州ユーコン川[maeve](2016/05/06 12:03)
[44] §43 2001,10,31(Wed) 10:00 司令部ビル 来賓応接室[maeve](2016/06/03 19:20)
[45] §44 2001,10,31(Wed) 12:00 ソ連軍統治区画内 機密研究エリア[maeve](2016/05/06 12:05)
[46] §45 2001,11,01(Thu) 13:00 アルゴス試験小隊専用野外格納庫 考察 戦術機[maeve](2016/05/06 12:06)
[47] §46 2001,11,02(Fri) 12:00 テストサイト18第2演習区画 E-102演習場[maeve](2016/05/06 11:50)
[48] §47 2001,11,02(Fri) 12:15 司令部棟 B05 相互評価演習専用指揮所[maeve](2016/05/06 12:06)
[49] §48 2001,11,03(Sat) 05:00 日本南洋 某無人島[maeve](2015/02/03 21:01)
[50] §49 2001,11,03(Sat) 09:00 日本南洋 某無人島[maeve](2015/01/04 19:23)
[51] §50 2001,11,02(Fri) 20:00 ユーコン基地[maeve](2016/05/06 12:07)
[52] §51 2001,11,03(Sat) 点景[maeve](2016/05/06 12:08)
[53] §52 2001,11,04(Sun) 07:30  A-00部隊執務室[maeve](2016/05/06 12:08)
[55] §53 2001,11,04(Sun) 20:00 B19夕呼執務室[maeve](2015/06/19 19:45)
[56] §54 2001,11,05(Mon) 09:00 ブリーフィングルーム[maeve](2015/01/24 18:43)
[57] §55 2001,11,06(Tue) 10:00 帝都城第2連隊戦術機ハンガー[maeve](2015/06/05 13:06)
[58] §56 2001,11,07(Wed) 10:00 横浜基地70番ハンガー[maeve](2015/03/06 20:56)
[59] §57 2001,11,08(Thu) 14:00 帝都浜離宮来賓室[maeve](2015/09/05 17:29)
[60] §58 2001,11,08(Thu) 15:00 帝都浜離宮来賓室 考察 創造主(1)[maeve](2013/04/16 21:00)
[61] §59 2001,11,08(Thu) 15:30 帝都浜離宮来賓室 考察 創造主(2)[maeve](2015/01/04 19:04)
[62] §60 2001,11,08(Thu) 16:00 帝都浜離宮来賓室 考察 創造主(3)[maeve](2015/02/03 21:19)
[63] §61 2001,11,09(Fri) 11:05 新潟空港跡地付近[maeve](2015/10/07 16:50)
[64] §62 2001,11,10(Sat) 23:00 三条市グリーンスポーツセンター跡[maeve](2015/03/06 21:15)
[65] §63 2001,11,11(Sun) 05:50 燕市スポーツ施設体育センター跡[maeve](2015/06/19 19:48)
[66] §64 2001,11,11(Sun) 06:52 旧海辺の森跡付近[maeve](2016/06/03 19:25)
[67] §65 2001,11,11(Sun) 07:15 旧燕市公民館跡付近[maeve](2016/05/06 11:55)
[68] §66 2001,11,11(Sun) 07:24 連合艦隊第2艦隊旗艦“信濃”[maeve](2016/05/06 11:56)
[69] §67 2001,11,11(Sun) 07:44 旧新潟亀田IC付近[maeve](2015/09/11 17:22)
[70] §68 2001,11,11(Sun) 08:00 三条市グリーンスポーツセンター跡[maeve](2015/02/08 09:53)
[71] §69 2001,11,11(Sun) 08:15 三条市グリーンスポーツセンター跡[maeve](2015/02/08 10:00)
[72] §70 2001,11,11(Sun) 08:20 旧北陸自動車道新潟西IC付近[maeve](2014/12/29 20:34)
[73] §71 2001,11,11(Sun) 08:25 帝都上空[maeve](2015/08/21 18:44)
[74] §72 2001,11,11(Sun) 10:30 三条市荒沢R289沿い[maeve](2015/02/04 22:07)
[75] §73 2001.11.12(Mon) 09:30 PX[maeve](2015/09/05 17:34)
[76] §74 2001.11.13(Tue) 09:00 帝都港区赤坂 九條本家[maeve](2015/04/11 23:27)
[77] §75 2001,11,13(Tue) 10:30 B19フロア 夕呼執務室[maeve](2015/12/26 14:19)
[78] §76 2001,11,13(Tue) 19:50 B19フロア 夕呼執務室 考察G元素(2)[maeve](2016/05/06 12:19)
[79] §77 2001,11,14(Wed) 09:00 講堂[maeve](2016/05/06 12:25)
[80] §78 2001,11,15(Thu) 22:22 B15 通路[maeve](2016/05/06 12:31)
[81] §79 2001,11,15(Thu) 15:00(ユーコン標準時GMT-8) ユーコン基地滑走路[maeve](2015/10/07 16:54)
[82] §80 2001,11,16(Fri) 10:15(GMT-8) ユーコン基地 モニタールーム[maeve](2015/09/05 17:41)
[83] §81 2001,11,16(Fri) 10:55(GMT-8) ユーコン基地 演習区画 テストサイト18[maeve](2015/10/07 16:57)
[84] §82 2001,11,16(Fri) 16:30(GMT-8) ユーコン基地 モニタールーム[maeve](2015/05/31 10:24)
[85] §83 2001,11,16(Fri) 21:00(GMT-8) リルフォート歓楽街 “Da Bone”[maeve](2015/10/07 17:03)
[86] §84 2001,11,17(Sat) 17:00(GMT-8) イーダル小隊専用野外格納庫 衛士控室[maeve](2015/06/20 23:51)
[87] §85 2001,11,18(Sun) 17:20(GMT-8) ユーコン基地 演習区画 テストサイト37 幕間?[maeve](2015/05/31 20:15)
[88] §86 2001,11,18(Sun) 22:00(GMT-8) アルゴス試験小隊専用野外格納庫[maeve](2016/05/06 11:46)
[89] §87 2001,11,19(Mon) 13:00(GMT-8) ユーコン基地 居住区フードコート[maeve](2015/06/19 20:13)
[90] §88 2001,11,19(Mon) 18:12(GMT-8) ユーコン基地 演習区外米国緩衝エリア[maeve](2015/12/26 14:23)
[91] §89 2001,11,19(Mon) 18:50(GMT-8) ユーコン基地 ソビエト占有区画 ПЗ計画研究施設[maeve](2015/12/26 14:25)
[92] §90 2001,11,19(Mon) 20:45(GMT-8) ユーコン基地 ソビエト占有区画 ПЗ計画研究施設[maeve](2015/10/07 17:13)
[93] §91 2001,11,19(Mon) 21:30(GMT-8) ユーコン基地 ソビエト占有区画[maeve](2015/10/07 17:15)
[94] §92 2001,11,20(Tue) 03:30(GMT-8) ソビエト連邦租借地 ヴュンディック湖付近[maeve](2015/08/28 20:32)
[95] §93 2001,11,21(Wed) 14:30(GMT-8) ユーコン基地 ソビエト占有区画内 総合司令室[maeve](2015/10/07 17:20)
[96] §94 2001.11.22(Thu) 03:00(GMT-8) アラスカ州ランパート付近[maeve](2015/12/26 14:28)
[97] §95 2001.11.23(Fri) 18:00(GMT+9) 横浜基地 B20高度機密区画[maeve](2015/08/28 20:08)
[98] §96 2001.11.24(Sat) 15:00 横浜基地 B17 A-00部隊執務室[maeve](2016/06/03 19:39)
[99] §97 2001.11.25(Sun) 02:00(GMT-?) 某国某所[maeve](2015/12/26 14:33)
[100] §98 2001.11.25(Sun) 13:30 横浜基地 北格納庫管制制御室[maeve](2016/06/04 14:06)
[101] §99 2001.11.25(Sun) 18:00 横浜基地本館 メインバンケット モニタールーム[maeve](2015/10/31 14:40)
[102] §100 2001.11.26(Mon) 06:30 横浜基地本館 ゲスト棟[maeve](2016/05/06 11:44)
[103] §101 2001.11.26(Mon) 17:15 横浜基地 モニタールーム[maeve](2016/05/15 12:14)
[104] §102 2001.11.27(Tue) 06:00 国連横浜基地 第2グランド[maeve](2016/06/03 19:42)
[105] §103 2001.11.28(Wed) 09:00 国連横浜基地 XM3トライアル V-JIVES[maeve](2016/05/14 13:10)
[106] §104 2001.11.28(Wed) 17:00 国連横浜基地 米軍割当外部ハンガー ミーティングルーム[maeve](2016/06/04 06:10)
[107] §105 2001.11.28(Wed) 17:40 B19フロア 夕呼執務室[maeve](2016/06/10 23:26)
[108] §106 2001.11.28(Wed) 18:00 国連横浜基地 Bゲート付近 〈Valkyrie-04〉コックピット[maeve](2019/03/26 22:16)
[109] §107 2001.11.28(Wed) 21:00 B19フロア 夕呼執務室[maeve](2019/03/30 00:03)
[110] §108 2001.11.28(Wed) 21:00(GMT-5) ニューヨーク レストラン “Par Se”[maeve](2019/06/30 17:55)
[112] §109 2001.11.29(Thu) 09:00(GMT-5) ニューヨーク国連本部 安保緊急理事会[maeve](2019/05/05 21:16)
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[35536] §54 2001,11,05(Mon) 09:00 ブリーフィングルーム
Name: maeve◆e33a0264 ID:53eb0cc3 前を表示する / 次を表示する
Date: 2015/01/24 18:43
'13,01,02 upload ※あけおめです。年末年始、落ち着いて執筆できません ^^; 次も若干間空きますがご容赦
'13,06,16 誤字修正
'15,01,24 語句統一


Side 慧


朝のブリーフィング。
いつもの日常が戻ってくる。

・・・けど・・・、今日からは違う。
皆の纏う雰囲気もそれを裏付けている。


開始時刻になり、姿を見せたのは神宮司教官のみ。


「起立っ! 敬礼っ!」


一矢乱れぬ、というのも悪いものじゃない。
難関を一つ乗り越えて、漸くチームになったのかな、と思う。
全部ではないが、認められるところは認めるし、少なくとも理解はできる。相手もきっとそう思ってい居るだろうことも・・・。

その核となった白銀と鑑は別件と言う事で、今はここには居ない。
白銀は元々任官済みで訓練部隊の所属は建前みたいなモノだし、極秘任務では何度もハイヴに潜行して生還しているエースオブエース。
普段はヘタレみたいなのに、戦術機に乗れば遥かな高みにある技量の持ち主。
いつか、追いついてみせるけどね。

そして鑑も総合戦技演習合格と共に任官が決まっている特殊技能持ち。
どんな技能を持っているのかは、ニード・ツー・ノウで知らされないけど、気にしない。
その特殊技能はどうでもいいけど、一緒に居られるのはズルイね、正直羨ましい。


私たちだって総合戦技演習はレコードまで作って合格した。
昨日一日は南の海での休暇も貰った。
・・・ちょっとだけど、思い出もできた。



「昨日までの総合戦技演習、ご苦労であった。
まさか予定した7日の半分以下、3日でクリアするとは思っていなかった。
基地司令からもお褒めの言葉を頂き、私としても鼻が高い。
貴様らの見事な健闘を讃えるとともに、もう一度お目出度うと言わせてもらおう。」

心なしか、教官の機嫌もいい。

問題児だった私たちの合格も決まり、教官も肩の荷がおりたのかな。
・・・昨夜還ってきた後は酒盛りのはず・・・噂に聞く狂犬モードは発動したのかな?

・・・何処となく色艶がいいのは、錯覚?

優しい眼差しで見回す。が、表情を引き締めると再び厳しい教官に戻る。


「・・・しかし、ここからが貴様らの正念場と成る。
今までは訓練兵ということで、謂わば庇護される立場に在った。
それが、今後は新兵に準じる立場となり、最早甘えは許されない。
次に何かコトが起きれば、任官前と言えど否応なく戦地に立つことにも成る。
そこで、安易な死は許されない。それは、今まで受けた恩に対する最大の裏切りと知れ!
・・・その事を重く認識した上で、残りの教導期間を意義あるものとしろ。」

「「「「「Yes, Ma’am!」」」」」


そうなのだ。
白銀が来る前、私は・・私達は衛士に成りさえすれば目標に手が届くようなつもりでいた。
戦術機という機体を駆りBETAを打ち滅ぼす人類の刃。
いつの間にか手段であったコトが目的になっていた。

そんな幻想を打ち砕いてくれたのが、白銀。
そして壁ともなった鑑。



ここから、だ。


「さて、本来207B訓練小隊は、この後戦術機訓練に入り慣熟し、その習熟をみて適宜任官となることは知っていると思う。」

そう。
・・・折角馴染んだこの小隊で居られるのも、あと少し。
任官後は、既に姿を見ない207A分隊の様に、バラバラに成るのだろう。
その後、解隊式を以て任官と言う流れ。


「が、・・・既に貴様らの任官先は決まっている。」

・・・え?


「・・・元々第207衛士訓練部隊は、この国連太平洋方面第11軍、通称国連横浜基地で香月博士が推進する極秘計画の専任者を育成する目的で創設された。
と言うよりも、その極秘計画を推進するために、横浜基地が建設された、と言っても良い。
故に第207衛士訓練部隊の修了者は、今まで全て極秘計画直属の特務部隊に任官が決まっていた。
半年前に任官した207A分隊も、そこに所属している。」

「!」

「だが、その特務部隊は、今丁度メンバーの過不足がなくてな、貴様らは、もう一つの特務部隊に所属することが決まっている。

・・・・A-00戦術機概念実証試験部隊。

それが貴様らの所属する部隊の名前だ。

そして隊長は白銀武少佐。私、神宮司は大尉として副隊長を務める。
御子神技術少佐は、昨日を以て技術大佐に特進し、今後は同部隊の顧問だ。」

「「「「・・・・えぇェェェェ??!!」」」」


白銀が少佐で隊長!?
教官が大尉で副隊長ってあり?


「貴様らが既に慣熟を行っているXM3は、既に知ってのように白銀少佐が発案し、御子神大佐がプログラミングした新概念のOSである。
貴様らが追体験した“銀河作戦”ハイヴ威力偵察にてコンバットプルーフも行われた。

しかしあの作戦は、まだ表に公表できない極秘作戦であり、今回のXM3公表と頒布に当たり、帝国技術廠にて推進されていた次期主力戦術機開発計画XFJ計画との共創に於いて、対人戦コンバットプルーフが実施された。

我々が総合戦技演習を実施している過日、11月2日、国連アラスカ基地にて、プロミネンス計画による総合評価プログラム、“ブルーフラッグ”の対人模擬戦が行われ、これにXM3を導入した弐型を駆る御子神大佐が参加した。

そのAH模擬戦に於いて、弐型2騎を含むアルゴス試験小隊は、F-22EMD:ラプターにて構成され米軍最強と謳われた部隊:インフィニティーズを4-0の完封で撃破するという快挙を成し遂げた。

これは弐型やXM3といった帝国技術の秀逸さを示すと共に、対BETA戦を蔑ろにし、対人戦を優位とするステルス性能に傾注した米国の軍事ドクトリンそのものを打破するものであり、戦術機の歴史に於いて大きなエポックとなる偉業である。」

「うわ・・・」

御子神・・って大佐なの?
戦術機の体移動や格闘概念を教えてくれた人。
・・・・しかもラプター落としちゃうなんて。


「・・・更にこれは極秘作戦故に詳細は伝えられないが、白銀少佐も同時期にステルス戦術機1個中隊を、単騎[●●]で制圧するという神業を見せて下さった。」

「・・・・単騎で1個中隊?・・・」


・・・白銀はもっととんでもないらしい。


「・・・今回、貴様らの所属する部隊は、これら御子神大佐や白銀少佐の考案・創出する装備の、対BETA実戦に於ける概念実証を推進することと成る。
その部隊に於いて、貴様らはその次期主力戦術機候補、XFJ-01の教導初期における導入のテストケースとして選ばれた。
即ち、既にシミュレータでの慣熟を実施し、その応答性が認められている貴様達は、練習機である吹雪を飛ばして、“弐型” 試製XFJ-01が与えられる。

それ故のA-00戦術機概念実証試験部隊仮配属である。」

「「「「「 !! 」」」」」

試製XFJ-01に、乗れるっ?!
やった・・・! 御子神と組んだあの機動モデルが実践できるんだ!


「・・・更に、その慣熟が十分なものであると認めうれば、正式任官となり、御子神大佐・白銀少佐の提唱する新技術の対BETA実戦に於ける概念実証も行っていく。
勿論、試すだけで逃げることは許されないから、事実上最前線と代わりはなく、同じ極秘計画の特務部隊との共同作戦が主となるだろう。

全帝国衛士の魁として、貴様らに科せられた期待は重いと知れっ!」


「「「「「 はいっ!! 」」」」」


思わず応えた返事が気持ち良いくらいに重なった。



Sideout




Side 武


A-01も使う機密ハンガーに並ぶ国連ブルーにカラーリングされた真新しい機体、6機の弐型、そして、“紫”の武御雷。
一般衛士は立ち入り出来ないこのエリアに在るなら、“紫”が存在することによる先任衛士の余計な横槍は発生しないな、と苦笑いする。
と、言うか前のループで何故“紫”を一般ハンガーに搬入したのか。
殿下の意志を由としない城内省あたりが、態と基地内の軋轢を生じさせたかったとしか思えないのだが。

今回のループはクーデターの一ヶ月以上前だというのに、殿下の立場や周辺は滅茶苦茶強化されている。
勿論彼方の所為だ。
この世界の彼方が残したという功績、遺産。それを引き継いだ彼方は、持ち前のチートな能力も併せて、諜報戦、謀議戦で対立する勢力をジワジワと包囲しているらしい。
一気に潰さないのがまた、彼方らしいと言えばらしい。最後の引き金は、大権奉還で引くのだろう。


・・・・その為にも11日の新潟では余計な犠牲を出すわけには行かない。




先週、総合戦技演習に前に極秘に納品された弐型は6機だった。
内訳は、完成品が2機、跳躍ユニット無しが2機、どうせ主機から跳躍ユニット、バッテリーまで外すんだから、とそれらが未搭載のフレーム先行機が2機だった。

彼方は整備班の協力も仰いでそのフレーム先行機2機を一昼夜でXFJ Evolution4に仕上げてしまった訳だ。
G-コアが換装されたそれらは、南洋の護衛とユーコンで実機証明。
勿論、”不知火・改”でオレが行った機動、そして先行で実機の無い207Bにいきなりシミュレーションで“弐型+XM3”を慣熟させ、そのモデルも参考に機動モデルを組み上げていた。
彩峰やタマとは個別に格闘戦や狙撃モデルまで構築するまでに。

お陰でA-12の強襲も難なく対処出来た。

肩部スラスターの追加により戦術機の機動概念が変わることを予想していたのだろう、と言うか、純夏の言うとおりバルジャーノンの機動を再現する、その為に“弐型”が最も適していることを理解していた。
一番最初に戦術機の手配を夕呼先生に頼んだとき、弐型を指定したのは彼方なのだから。



今日現在で残る4機の内、2機が金曜に入荷したG-コアの換装を済ませている。
G-コアの生産数だけは、週に3基というペース。
素材も限りあるし、製法も極秘と言うか、彼方が監修しないと出来ない部分があるらしく、外部には委託できない。
途轍もなく危険な代物であることは理解できるから、拡散させない意味では妥当なのかも知れない。
勿論、今現在は換装した機体も出力を絞り、“弐型”同等の機動しかできないように調整してある。

そう、当初予定では、彼方の使った機体を回す筈だったのだが、弐型がラプターを墜とした、という激震は猛烈な余波も齎したらしく、追加の完成版2機が武御雷と同時に搬入された。

これが、207B訓練小隊に配される慣熟機体であった。
それはそのまま、オリジナルハイヴ攻略戦の機体と成るだろう。



「・・・弐型・・? と!! 武御雷、か?」

背後にいくつかの息を呑む気配と掛けられた言葉。


「・・・ええ。一昨日、207B訓練小隊が総合戦技演習を終えました。
3日目の日没にゴール・・・・合格タイム、56時間21分は、レコードだそうです。」

「 !! 」

オレの応えに更に何人かが息を呑む。

「この弐型は、彼奴等の機体です。
・・・武御雷については、この横浜基地で極秘に進められるXJF計画Evolution4に併せて改修するためのサンプルの意味が強いですが。」

「弐型・・試製XFJ-01を訓練兵にかっ!?」

伊隅大尉がヴァルキリーズ全員を代表するように訊いてくる。
本来、富士教導団等TOP集団で評価が行われる筈の機体であろう。

「・・・試製XFJ-01は、篁中尉・・篁大尉が推進していたXFJ計画Phase2の先行量産プロトタイプ。
ここに在る弐型は、今後Evolution4として、彼方・・御子神大佐が“改造”するハイヴ攻略SPL仕様となります。」

「「「「 !! 」」」・・・ハイヴ攻略SPL・・・と言うことは・・・。」

オレは振り返り、柵を背に寄りかかった。
13人全員が、真っ直ぐにオレを見ていた。

「・・・ええ。
前にお伝えした様に、A-01、及びA-00部隊は、年内にハイヴを2つ攻略しなければ成りません。彼奴等もそのメンバーとして、既に組み込まれている、と言う事です。」

「・・・・・。」

「・・・な、何故、千鶴達には弐型が与えられて、私たちには「涼宮っ!!」・・・・は、申し訳ありません・・・。」

「・・・いいですよ、伊隅大尉。
けど、それは茜や柏木が一番理解できると思う。」

「は・・?」

「207A訓練小隊は、標準的な戦術機演習をシミュレータで実施後、練習機“吹雪”で慣熟、3ヶ月後にA-01部隊配属、“不知火”に機種変更。
そして今、XM3に換装・・・・。ぶっちゃけ吹雪は必要だったか?」

「あ・・・・。」

「・・・それは吹雪による慣熟は必要無い、と断じたのか?」

「全く不要だとは言いません。吹雪は吹雪で、非常に素直な操縦性を示す良い機体だと思います。
今が平時なら、そしてXM3が無い時代であったなら、出来れば1年くらいじっくりと乗り込めば、得られるモノは多大だと思います。
しかし、今、作戦実行は年内です。しかもXM3を前提としています。
3ヶ月も他の機体で慣熟している暇はありません。
乗り換えたときの機体変更慣熟に余計な時間を要するなら、最初からハイヴ突入機体で慣熟を行えばいいだけです。」

「・・・・」

「・・・勿論其れは貴女方も同じ。
しかし、少なくとも弐型は不知火を基礎とした機体であり、延長と捉えれば今のXM3慣熟は無駄にはならない。」

「「「・・・・。」」」

「そして既に通達されていると思いますが、貴女方は今週木曜日から実弾演習に赴きます。
後発で207Bは追うことになると思いますが、基本は見学メインの雛っ娘と違い、貴女達は最前線に出ることに成ります。」

「!・・・そうか。」

「その場に立つことを考えたら、今から機体の変更などできると思いますか?
ましてや、Evolution4に関しては、見てましたよね、オレがあの機体のシェイクダウンをしたところ・・・。」

「 !! アレがEvolution4!?」

「ええ。まだ機動のモデル化すら途上、完了していない。そんなモノにハイヴ攻略のTASK FORCEであるA-01部隊を乗せるわけには訳にはいかないんです。」

「・・・と言う事だ。涼宮も・・・速瀬も納得出来たか?」

「「は!」」

「・・・まあ、心配はしないで下さいね。少なくともハイヴ攻略本番までには、機動モデルもキッチリ仕上げて、Evolution4同等仕様を全員に配備します。
それが”不知火・改”になるかXFJ Evolution4になるかは、各人の操作特性次第なので、今の段階では確定できませんが、Evolution4に搭載されるコアは、極めて貴重なモノだと思って下さい。
我々は、其れを貴女方に託します。」

「・・・貴重とは兵器に使う言葉ではないな。」

「・・・戦術は愚か、戦略まで変化させる可能性を有する“G-コア”です。
今後3年間、全世界でも468基しか生産されないシロモノ。」

「え・・・?」

「喪われたら、2度と戻らない対BETAハイヴ攻略戦の切り札。」

「全世界で」「468基しか」「生産されない?」

「現状では素材が生産出来なくてそれしか生産できないんです
多分独占は困難でしょうから、主要国には分配され、各国に於けるハイヴ攻略の核となる。
配分に際して1国に与えられるのは、最大でも3個中隊程度でしょう。」

一国に最大でも36基。
それが搭載される機体が、A-01中隊に配備されることに成ると言うのだ。

「「「・・・・」」・・一国にそれだけか。・・・随分と重いものを託してくれるな・・・」

全衛士中の頂点、少なくともハイヴ攻略を担う特務部隊のトップと言う事になるわけだ。


「ええ。無為に喪う訳にはいかない・・・。必ず還ってこいと言う、オレと彼方の願いですから。」

「・・・まだ渡されても居ないのに随分と気が早いのは、・・・・そう言うことか?」

「無駄なことをしている余裕は、我々にはありません。」

「・・・そうか。では我々もその期待に応えるだけの覚悟と更なる精進が必要と言う事だな。」

「はい。」

オレは懐に入れていた夕呼先生から受け取った命令書を差し出す。本来今迄のループなら伊隅大尉に渡されたモノ。
尤も、内容は前回のループに於いてはBETA捕縛だった。その作戦で2名が死亡、1名が重度のPTSDから後送された作戦である。
今回はBETAの捕縛は無く、国連軍の特務部隊として実戦演習への参加、そして“不慮の事態”に対する適切な“対処”。

国連太平洋方面第11軍、A-01連隊 第9中隊であったヴァルキリーズ、今は再編され国連太平洋方面第11軍、A-0大隊に属するA-00中隊、及びA-01中隊というくくりになっている。
大隊であるからA-02中隊も何れは増員するつもりかも知れないが、いずれにしてもH-1攻略以降だろう。
国連太平洋方面第11軍A-0大隊の指揮官であるオレから、中隊長である伊隅大尉に渡される。


「はっ! 命令書、受領致しました!」


オレは全員を見回して、深く頷いた。


Sideout




Side 夕呼


「これで揃った訳?」

既に23:00を廻り、アタシは執務室に戻ってきた。遅れて入ってきた彼方はまたワインボトルとグラスをブラさげている。
今回は、ムートンね。


彼方が頼んで京塚さんが整えてくれた207B訓練小隊の総合戦技演習合格祝いは、仮配属となるA-00部隊との顔合わせ、そして今後共に訓練をしていくA-01部隊との顔合わせも行った。
A-00部隊所属である篁のXFJ計画完遂、大尉昇格、今回彼方が連れてきた二人の歓迎、ああ、そういえば彼方自身の大佐特進祝いもあったっけ。
基本は機密部隊故、内輪のメンバーだけであったが、最初は基地司令も参加し、そこそこに盛況なモノと成った。
彼方と篁がアラスカから持ち帰った食材は、勿論全て天然物で今の横浜では中々口にすることの出来ない豪華なモノ。中でもキングサーモンのチャンチャン焼きは豪快で、寿司は繊細だった。
米国ではそれが当たり前と聞けば、皆それぞれに思うところはあるわね。


「・・・・まだ、だ。」


以前彼方が装備として創出を提案したのは、4つ。

3次元フェイズドアレイ地下探査ソナー
99式電磁投射砲改 36mmレールガン
S-11小型化技術による120mm S-11炸薬弾
AEGIS-マイクロミサイル防衛構想

この内、地下探査ソナーは既にこの基地や今回の作戦範囲には設置されている。
レールガン、S-11炸薬弾についても、今回の新潟で実戦証明を行う。

「そう言えば、マイクロミサイルが実装されてないわね。」

「ああ。出来ないことはないが、量産化に時間が掛かりすぎる。既存のラインを改造するわけにもいかない。
それに、必要性含めて再検討する。」

抜栓したワインをグラスに少量つぐと香りを確かめ、テイスティングした。


「・・・・G-コアまで装備して、まだ足りないの?」

「そうだな・・・。フェイズ4,いや5までのハイヴならそれでなんの問題もない。
36mmの最大携行数が27,000、2個中隊なら24騎。約65万発。
フェイズ5のハイヴでBETA数は約60万と推定されるから、120mm弾と旨く使えばハイヴ殲滅戦も可能だろう。

けどオリジナルハイヴを陥とす前に使ったら、BETAがどんな対策をしてくるのか、・・・それが読めない。リスクが高すぎる。」


試飲に頷いた彼方は、別のグラスになみなみと注ぎ、渡してくれた。


「・・・BETAがどんな対策を打って来るのか、白銀の記憶にも無いから厄介ってことね。」

「そう。・・・となると、どうしても最初に上位存在を沈黙させる必要がある。
オリジナルハイヴは、既に規模の桁が違うからな。
推定でBETA 数は200万・・・。
勿論特攻なら今でもどうにでもなるが、その場合は計算したとおり40%の損耗もあり得る。

“全員生還”が“武”のクリア条件で在る以上、今回は潜行部隊を欠くわけにはいかない。」

「最初に攻略しなければ成らないのがオリジナルハイヴ、且つ最大のハイヴである上に、損耗率0でのクリア・・ね。」

軽くグラスを合わせ、呷った。


「どこにも無いよ、そんな無理ゲー。ラスボスにノーダメージ勝利って無茶振りは、元の世界でも聞かないな。
XG-70bの仕様を確認したが、流石に荷電粒子砲は昇圧するためのチャージに時間が掛かって、連射出来ないタイプの武器だし、見込んでいる刻限までに数を揃える事も難しい。
XG-70bから剥いで1基が精々。
下手すればラザフォード場まで無効化してくる上位存在の触手相手に通常攻撃がどこまで有効かどうかも不明。
となれば前回ループで撃破の実績が在る荷電粒子砲は貴重な存在。」


「・・・遥かな喀什というわけか。」

「まあ、実際被害想定しているのは、ハイヴ内部ではないんだけどな。
・・・突入路SW-119の確保と、破壊後の汪溢BETAの氾濫、これが最大の問題だろう。
時限信管や高度信管を使えば、BETAが打ち落とさなくてもALBは希望の位置で重金属雲を発生させられるだろう。
ただし現実として実際には、フェイズ6ハイヴの水平到達範囲が広すぎるから、レーザー属種の出現範囲全てを重金属雲で埋めることはとてもじゃないけど無理。フェイズ4の10倍、面積では100倍・・・。
その範囲を重金属雲で埋める物量は、人類にはない。

結果として武の前のループで損耗した9割とはいかないまでも、恐らく5割近くは持って行かれる。

・・・その中に突入メンバーが含まれたら、武の条件的に即アウト・・・。」

「・・・少なくとも地表までは、凄乃皇四型のレーザー防御が必要・・・ってことね。」

「鑑に無理させるんで出来るだけ避けたいんだがな。
レーザーの集中照射を喰らうのは凄乃皇四型としてもリスクが高い。そもそも凄乃皇四型が12月半ばまでに完成するのかすら微妙。

そして、よしんば首尾よく上位存在を撃破できても、こんどは汪溢BETAの津波に飲み込まれかねない。

前回は少人数だったので、四型に積んだHSSTで脱出してたが、2固中隊分の人数を乗せる事は無理だし、なによりG-コア持ちを喀什に放置するわけにはいかない。

かといって崩落作戦もフェイズ6じゃ規模が大きすぎて、有効な範囲を落とすには半径でヴォールクの10倍、体積換算すれば1000倍の火薬量が必要になる。時間手数的に無理だろう。

ま、凄乃皇四型が目論見通りに動けばイケルかもしれないが、成功したら成功したで、凄乃皇や00ユニット脅威論が再燃するだろうな。

そう言う意味でもあまり鑑を前面に出したくない。」

「・・・白銀と鑑が最優先、ね。」

「アイツらが求めて求めて、ループした世界だからな。

装備さえ揃えれば世界の異物である俺なんかが居なくても、武が居れば世界は変えていける。

逆にアイツらのどっちかが欠ければ、それで終わり。


だから、真面目に喀什だけだったら、上位存在陥としてから、核かG弾使うことでエリア殲滅するのが一番安全で手っ取り早いかもしれない。」

「反応炉さえ止めてしまえば、BETAのG弾対策や、強固なハイヴ壁強化も効かない、という事ね。
・・・・そういえばアンタG弾の使用にあまり忌憚無いわよね?」

「いや、エネルギー効率的にも及ぼす影響的にも極めて無駄な欠陥兵器だと思う。
まあ、逆にそれが使われた事で、武が呼び込まれた様なものだし、それの所為でネイティヴが消えたり、俺まで呼び込まれたり。因縁めいたモノを感じるが、な。」

「あら、だったらアタシやまりもは感謝しなきゃならないわ。」

「?」

「・・・少なくとも貴方を手に入れた・・・。」

「・・・・。」


彼方は肩を竦めてみせた。

「でも・・・珍しいわね。
貴方がそんな愚痴零すの。」

「ああ・・・。確かに愚痴っぽくなったか・・・悪い。
この件に関しては、夕呼だけだからな、内情知っているのは。
唯一鑑には武の縛りについては話したが、兵器関連は教えていない。
寧ろハーレム作りに画策してくれてるから助かってる。」

「・・・しかたないわ。
・・・求めているレベルが違うのよ。

貴方は損耗0を目指している。
それは、自分でも判って居るように貴方の言う無理ゲーだから、周囲はそんな無茶は考えていない。
だから装備の実戦証明がすすむと、期待ばっかり高まる。」

「・・・だな。」

「・・・アタシとしては、たまにはタレてる貴方もイケルわね。
尤も、まだまだ余裕かましてるケド。
この後、行き詰まって、尾羽打ち枯らしてボロボロに成ったらまりものトコにでも行きなさい。
そう言うのを慰めるのは得意みたいだから。」

「あ、それは不味いらしい。まりものバッドフラグらしいから・・・・。

ついでに言うと、行き詰まる前に一つ新潟で試してくる事がある。」

「・・・なんかまだあるの?」

「ああ・・・。それが出来れば・・・、だな。」

「・・・今の段階で明かす気はないんでしょ? 取り敢えず期待してるわ。」


Sideout




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