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No.10094の一覧
[0] 萌え?・・・いや、むりっしょ?《ネギまエウ゛ァ憑依》[フィノ](2010/04/03 23:13)
[1] プロローグ[フィノ](2009/11/11 08:53)
[2] プロローグ 2[フィノ](2009/11/11 08:53)
[3] え・・・マジ?な第1話[フィノ](2009/08/01 22:15)
[4] 緊急指令死亡フラグを撃破せよ・・・な第2話[フィノ](2010/02/26 12:17)
[5] 現状の思考と考察・・・な第3話[フィノ](2010/02/26 12:20)
[6] チャチャゼロ・・・・ゼロ?な第4話[フィノ](2010/02/26 12:26)
[7] 良い日旅立ち・・・炎上な第5話[フィノ](2009/08/01 22:19)
[8] 学校とはとにも奇妙なところだな第06話[フィノ](2010/04/13 21:43)
[9] 人間交差点・・・・な第7話[フィノ](2009/08/28 15:17)
[10] 頭痛がおさまらないな第08話[フィノ](2009/08/01 22:21)
[11] 真実は小説よりも奇なり・・・俺のせいだがな第09話[フィノ](2010/04/13 21:44)
[12] モンスターハンター・・・待て、何故そうなるかな第10話[フィノ](2010/02/26 12:29)
[13] 復讐は我にありな第11話[フィノ](2010/02/26 12:31)
[14] 新たな一歩なのかな第12話[フィノ](2010/04/13 21:46)
[15] 肉体とは魂の牢獄なんだろうな第13話[フィノ](2010/02/26 12:36)
[16] 絶賛逃亡中?な第14話[フィノ](2010/02/26 12:37)
[17] 幕間その1 残された者、追うことを誓った者[フィノ](2010/04/13 21:48)
[18] ラオプラナな第15話[フィノ](2009/08/01 22:28)
[19] 思い交差点な第16話[フィノ](2009/08/01 22:28)
[20] 色々とな第17話[フィノ](2009/08/01 22:29)
[21] おいでませな第18話[フィノ](2009/08/01 22:30)
[22] 幕間その2 騎士と主と在り方と[フィノ](2009/08/01 22:30)
[23] 発掘も楽じゃないよな第19話[フィノ](2009/08/01 22:31)
[24] 嫌な確信が出来たな第20話[フィノ](2010/04/13 21:50)
[25] 予想しておくべきだったな第21話[フィノ](2010/04/13 21:59)
[26] あいつらも大変だったようだな第22話[フィノ](2010/04/13 22:14)
[27] 目玉だな第23話[フィノ](2010/04/13 22:35)
[28] 全て世は事も無しな第24話[フィノ](2010/04/13 22:37)
[29] 知らぬが仏、つまりは知らないと死ぬ事だな第25話[フィノ](2009/08/09 13:34)
[30] タヌキとキツネとだな第26話[フィノ](2010/04/13 22:38)
[31] 失態だな第27話[フィノ](2010/04/13 22:39)
[32] さて、どうしようかな第28話[フィノ](2009/08/24 18:15)
[33] 中々にヒドイ事をするな29話[フィノ](2009/08/28 14:04)
[34] 1と0の差かな第30話[フィノ](2009/09/07 12:08)
[35] 時間は勝手に進むものだな第31話[フィノ](2009/09/21 17:04)
[36] 英雄の横顔かな第32話[フィノ](2009/09/28 22:28)
[37] ボロボロだな第33話[フィノ](2009/10/07 00:20)
[38] 夜ももう終わりだな第34話[フィノ](2009/10/16 01:21)
[39] 事故だと思いたいな第35話[フィノ](2009/10/21 19:47)
[40] 幕間その3 曰く、チョーカッコいい男[フィノ](2009/10/29 02:12)
[41] 戦闘or日常さてどっちが疲れるかな第36話[フィノ](2009/11/04 14:11)
[42] 取り合えず叫ぼうかな第37話[フィノ](2009/11/11 13:22)
[43] 気のせいだと思っておきたかったな第38話[フィノ](2009/11/15 20:58)
[44] それぞれの思惑だな第39話[フィノ](2009/11/25 09:56)
[45] 美味しそうだな第40話[フィノ](2009/12/01 16:19)
[46] 互いの牙の間合いだな第41話[フィノ](2009/12/08 01:32)
[47] 幕間その4 仲良くなろう[フィノ](2009/12/08 20:14)
[48] 出発は明朝かな第42話[フィノ](2009/12/18 17:37)
[49] 強い訳だよな第43話[フィノ](2009/12/26 14:10)
[50] 商人・・・、なのかな第44話[フィノ](2010/01/22 01:29)
[51] ケダモノの群れだな第45話[フィノ](2010/01/08 19:08)
[52] 見たかったな第46話[フィノ](2010/01/19 00:19)
[53] 疑うな第47話[フィノ](2010/01/20 01:44)
[54] 無形の有形だな第48話[フィノ](2010/02/03 06:37)
[55] そして歩き出すだな第49話[フィノ](2010/02/03 15:55)
[56] 旅の途中だな第50話[フィノ](2010/02/17 19:39)
[57] 地味に変わってるな第51話[フィノ](2010/02/24 00:17)
[58] 到着、出会いと別れだな第52話[フィノ](2010/02/26 12:10)
[59] 幕間その5 爪痕[フィノ](2010/03/04 23:18)
[60] 難しいな第53話[フィノ](2010/03/06 23:40)
[61] 日常だな第54話[フィノ](2010/03/13 12:39)
[62] その後の半年だな第55話[フィノ](2010/03/22 14:24)
[63] 研究の日々だな第56話[フィノ](2010/04/04 18:01)
[64] すれ違う人々だな第57話[フィノ](2010/04/13 22:55)
[65] 花畑の出会いだな第58話[フィノ](2010/04/25 22:56)
[66] 幕間その6 メイド達の憂鬱[フィノ](2010/05/02 06:47)
[67] 幕間その6 メイド達の憂鬱 中篇[フィノ](2010/05/05 06:13)
[68] 幕間その6 メイド達の憂鬱 後篇[フィノ](2010/05/23 22:37)
[69] ありふれた悲劇だな第59話[フィノ](2010/06/24 21:58)
[70] それぞれの思いだな第60話[フィノ](2010/11/12 06:04)
[71] 強く・・・、なりたいな第61話[フィノ](2010/10/25 22:54)
[72] ブリーフィングだな第62話[フィノ](2010/11/12 14:41)
[73] 彼女達の戦場だな第63話[フィノ](2010/12/01 23:14)
[74] 彼の戦場だな第64話[フィノ](2011/01/26 13:43)
[75] 自身の戦いだな第65話[フィノ](2011/04/18 03:53)
[76] 狗の本分だな第66話[フィノ](2011/04/23 03:32)
[77] 対峙だな第67話[フィノ](2011/05/02 03:37)
[78] 懐かしいな第68話[フィノ](2011/07/07 22:33)
[79] 風の行方だな第69話[フィノ](2011/09/23 23:39)
[80] 彼に会いに行こうかな第70話[フィノ](2011/10/01 03:42)
[81] そんな彼との別れだな第71話[フィノ](2011/10/15 07:37)
[82] 小ネタ集 パート1[フィノ](2009/08/11 22:17)
[83] 小ネタ集 パート2[フィノ](2009/09/21 17:03)
[84] 小ネタ集 パート3[フィノ](2010/02/03 15:53)
[85] 小ネタ集 パート4[フィノ](2010/02/04 03:28)
[86] 作者のぼやき。[フィノ](2010/01/08 00:21)
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[10094] 小ネタ集 パート3
Name: フィノ◆a5d9856f ID:122d81a5 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/02/03 15:53
小ネタ集 パート3








本編に関係あったりなかったり。
深読みすると、足元を掬われる小ネタ集です。
時間軸は無視してください。ついでに、さくっと呼んでいただければ幸いです。
作者の真面目脳が休眠したら増えます。SAN値が下がります。



『昔と今』

海外ほとんど始めての俺にとって、人の顔を覚えるのは難しい。
白人黒人黄色人種と言うのは分かるが、黒人はほとんど同じ顔に見えるし、白人も同じ感じ。
だからだろう、海外に来てふと思い出した事があるのだが、
昔、ギルティギアと言うゲームでよく遊んでいた頃に、映画とゲーム好きの友人、仮に佐藤君とする。
佐藤君とギルティギアをして、ジョニーにボロ負けした次の日に、

「知ってるか?こんどジョニー・デップが海賊になるらしいぜ。」

と、言われたがジョニーと言われてもギルティしか頭になく、
映画見ても俳優と顔を覚えない俺は、

「いや、ジョニーは海賊だろ?」

そう言うと佐藤君は、

「いや、海賊じゃない。まぁ、それより剣技とかのアクションが凄いらしいぞ?」

そういうが、あの素肌ジャケットでTMRの曲とか歌ったら似合いそうな人は、
既に居合いの達人である。むしろ、彼が海賊じゃない事に驚き、
なら、ジョニーはメイのヒモか、愛人なんだろうか?
と、失礼な事を考えながらも、

「元から剣技は凄いだろ。で、海賊になって何やるんだ?」

そう聞くと、

「なんでも呪われた金貨を取りにいくらしい。」

そう答えてきた。
だが、ジョニーで金貨といえば、

「投げるんじゃないのか?金貨。」

そういうと、

「いや、取りに行くが?」

と答えてくる。
ふむ、てことは、あのなげる金貨をどっかに取りに行くゲームがでるんだろうか?
しかも、剣技が凄いという事はアクションゲーム?
毎度投げてるから無限かと思いきや、ジョニーも苦労してるんだな。
そんな事を思いながらタイトルを聞いたら、

「パイレーツ・オブ・カリビアンだ。面白いらしいぞ。」

といい、そのときの会話は終了。
後日、ゲーム雑誌で調べてもそのタイトルがなく、聞くとパイレーツオブカリビアンは映画だという。
1ゲームキャラが主人公が映画でスピンオフなんて頑張るなと思い、
結局CMが放送されるまで勘違いしたまんまだという、大変恥ずかしい状況に置かれたが、
何でそんな事を思い出しているかと言うと、

「決着をつけましょう。」

「やれやれだぜ。」

目の前でソルとカイが決闘・・・、ではなくラカンと詠春が決闘している。
何でも、あのやられ方には納得いかないと詠春がいい、それに対してラカンが、

「坊やは寝てろ。」

と、言った事で詠春が怒り決闘となったが、

「斬鉄閃!」

あぁ、スタンエッジか。

「斬岩剣!!」

あぁ、グリードセバーか。

と、そういう風にしか見えないものだからなんとも。
そう思っていると、

「御託は!いらねぇ!!」

そういって、タイランレイブ・・・、
じゃなくて、ラカンインパクトで詠春が飛んで行った。
どうやら、キャラがかわろうとも力関係は変わらないらしい。


『魔法球は異界です』


外は冬でも魔法球の中は常夏!
なので、そんな時に食べたくなる物と言えばスイカとカキ氷。
後はたこ焼きとかいか焼だが、タコとイカはこの前、

「チャチャゼロ、すまないがタコとイカを取ってきてくれ。
 たしか、小さい魔法球の中にいるはずだ。」

そう言うと、ディルムッドは槍を肩に担ぎ

「分かった、一匹ずつでいいのか?」

と聞いてきたので、

「あぁ、かまわない。そんなに食べないからな。」

そう言うと、意気揚々ディルムッドはハリネズミのようになっている魔法球のほかのエリアに魔方陣を使って行き、
俺は小麦粉なんかをロベルタと準備していたのだが、帰ってきたディルムッドは何だか臭く、
ついでに言えばベトベトでネトネトだった。
一体何があったのかと思えば、ディルムッドは両膝から地面に崩れ落ち、

「俺はダメな人間だ。タコとイカに引き分けた。」

そういいながら、なにやら絶望に打ちひしがれている。
しかし、俺はそのディルムッドよりも、たぶん更に顔色が悪いだろう。
なにせ、英霊であるディルムッドが勝てないタコとイカと言うのは一体どんな化け物だと思い、
次いでに言えば、そんな超絶生物飼っていた覚えはない。
そう思っていると、ロベルタがディルムッドに歩み寄り、

「それで、タコとイカの足はないのですか?」

と、とても淡々と止めを刺している。
ついでに言えば、それを言われたディルムッドは、他の所に続く魔法陣を指差しながら、

「あそこを抜けた先に斬ったものが転がっている。
 だが、アレを食べるのか?本当に。」

そういって、嫌そうな顔をしている。
まぁ、海外の内地ではタコやイカは化け物扱いされているので、化け物と言われても仕方がないのだが。
そんな事を考えている間に、ロベルタがさっさと魔方陣に乗って足を取りに行ってしまった。
そして数分後、

「お嬢様、足をお持ちしました。」

そう言って、持って来たのはロベルタよりはるかに巨大な2本の足。
・・・、アレはまともな生物なのだろうか?

「なぁ、チャチャゼロ。アレの本体はどれ位の大きさだった?」

そう問えば、

「山より巨大だった。ついでに言えば、子供もたくさんいた。」

そう返してくる。
ん~、タコとイカの大量養殖した覚えもなければ、
魔獣ゲットだぜ!と言った感じで、魔獣を弱らせて魔法球で育てた覚えはあっても海獣をゲットした覚えは無い。
まぁ、一応は新世界の生物なので、明確にタコとイカかと問われれば首を傾げる。
あれか、魔界のオジギソウは気性が荒いとか言って、人を襲うアレと同じ原理で、
新世界の生物は元々でかいヤツが多いが、更にでかくなるのだろうか?
そう思っていると、他のメイドがロベルタに、

「ダゴンさんと、クラーケンさんの足じゃないですか、
 よくそんな物とって来ましたね。」

と、聞き捨てならない会話が聞こえて来た。

「ちょっと聞くがいいか?」

そう言うとメイドは、

「はいなんでしょう?」

そう正対して聞いてくる。

「いや、ダゴンとクラーケンってなんだ?
 そんなもの飼った覚えは無いんだが。」

そう言うとメイドはにっこり笑って、

「元々はお嬢様が錬金術用に集めた生物ですよ?
 それをお世話する内に愛着が湧いて皆で名前をつけたんです。
 2人とも可愛いですし、よく懐いてますよ?
 そうだ、今度お嬢様も久々に遊びに行きませんか?
 なんせ、会うのは数百年ぶりでしょうから、感動の再会になりますよ。
 お2人ともお嬢様の映像を見せたら、崇めるように触手を伸ばしてますから。」

そう、ぐっと拳を握りながら言ってくる。
ん~、海獣から崇められてもうれしくないし、
魔法球の中がドリームランドになるのも勘弁願いたいんだがな。
まぁ、しかし、外と中の時間が違うここでは、そんな進化もありえるのか?
そう思っていると、

「あっ!チャチャゼロさんもあの子達とじゃれてたんですか?
 凄いですね~、私達でも10人がかりじゃないとじゃれて遊べないのに。」

そうニコニコしながらメイドが言っている。
さてはて、うちのメイド達は俺の知らない間にどんどんレベルアップしてるらしい。
ついでに言えば、槍に刺さったダゴン、ダゴンと言う曲が流れている俺だった。
そして、幾年かたったあと、

「お嬢様、ダゴンさんが行方不明です。
 なので、ダゴンさんの息子さんが新しく、クラーケンさんとくんずほぐれつじゃれてます。」

そう、メイドが報告してくるが、さて一体何処に行ったのやら。


ーside壁を越えた世界ー


「キャスター!一体この巨大な海魔はなんですか!!」

「異界の海魔ですよ、聖少女様!!」


『爆誕』


長らく生きると色々と物が増える。
そして、最初の頃は貴重な物だと思い大事にしていたものが、時が立つにつれそうでなくなる物も多々ある。
ゲームに例えるなら、序盤でエクスポーションを手に入れて大事だと思い取っておき、
最終局面ではエリクサーの方を使い、微妙な回復効果の薬を使わないと言うのに似ている。
まぁ、何でそんな事を思っているかと言うと、荷物を整理していて、

「お嬢様、この様な物が出てきましたがどうします?」

そう言ってロベルタが差し出したのは性別詐称薬。(口調も変わるヨ)EXだった。
さてはて、一体いつ手に入れた物だったか。
まぁ、取り敢えずは、

「量産用に3分の2のこして、後の分は別の瓶に入れてくれ。」

「はい、分かりました。」

そう言って、ロベルタは瓶に薬を入れ手分け出した。
そこでふと思い付いた事がある、昔から偉そうで俺様主義なヤツは髪を逆立てる。
某サイヤ星の王子然り、魔界の貴公子然り、金ぴか然り。
そして、その魔界の貴公子の必殺技にミッドナイトブリスと言うのがあるが、
この必殺技を表現するのは大変に難しい。

何せ、越えなければいけない壁が二つもあり、そのハードルが高い。
先ず1つ目に吸血鬼である事、取り敢えず、デミトリ・マキシモフモフモフ・・・・、は吸血鬼です。
そして、2つ目に相手を女性ならより綺麗に、男性なら女性に変身させなければならない。
どちらか1つなら、まぁどうにかならない事もないかもしれないが、
この2つが揃う事はごくごく稀である。
そして、そのごくごく稀な状況に今俺はいる。

たぶん俺に試せと、誰かが囁いているのだろう。
被検体(ディルムッド)もいる、必要なアイテム(性別詐称薬)もある。
そして、ここに吸血鬼な俺がいる。
これはやるしかないでしょ?

「お~い、チャチャゼロ~いるか~?」

そう呼びかけると、

「どうしたんだエヴァ?」

そう言って、ディルムッドがこちらに歩いてくる。
格好は何時もの皮鎧だが、問題はないだろう。

「新しい技の練習代になって欲しい。
 まぁ、技と言っても特に危険はない。」

そう言うと、ディルムッドは考え込みながら、

「危険の無い技って事は騙し技とか、
 カウンター系の練習って事か?」

そう聞いてくるが、相手を女にして血を啜る技が、どれに該当するかなんて知った事ではない。
まぁ、しいて言うなら、

「多分投げ技だと思う、相手に近寄ってないと発動しなかったはずだし。」

そう言うと、ディルムッドは何だか嫌そうな顔をしながら、

「その、思うとか、はずだしとか言うのやめないか?
 君が確証の持てない事をしようとすると、必ずよくない事がおこる。」

そう言って、ジリジリと後ろに下がっている。
ふむ、危機察知スキルか、さもなくば直感スキルが磨かれているのだろう。
が、俺の方もジリジリと前に出ながら、

「試してもいない事を、予感で斬って捨てるのは愚の骨頂だぞチャチャゼロ。
 観念すれば優しくしてやる。」

そう言って、ニヤリとしてやれば、

「言っている事が悪漢のそれだぞ!?
 ついでに顔・・・!」

『も』と叫ぼうと口を開いた時に、エヴァが何かを口に投げ込み鼻と顎を押さえられる。
口の中に広がる液体の味は、得に不味いと言う事は無いが、
それでも、このままでは溺れれてしまう。
そう思い、液体を一気に飲み込む。

「何か変わりはないか?」

そう、エヴァが聞いてくるが特に変わりは無い・・・・?

「・・・・、気のせいかな・・・・。
 ボク・・・・、縮んでない?」

いや、多分気のせいじゃない。
人の姿の時に子供の姿のエヴァを見下ろす事はあっても、見上げる事はなかったのだから!
いや待て、何で今俺はボクなんて言った!?

「ほぅ・・・、これはまたなかなか。
 薔薇乙女の第ゼロドール茶々とかでもいいかもしれないな。
 ついでに言えば、薔薇つながりで茨の槍なんていうのも作ってもいいし、
 おまけに、人工精霊なら好き放題作れる。」

そう言いながら、エヴァは俺の両脇の下に両手を差し込んで持ち上げる。

「ボク・・・、どうしちゃったの?」

そう、ディルムッドが小首をかしげながら聞いてくる。
とりあえず、容姿だけ言えば蒼星石の髪を長くして、着ている皮鎧が豪華になって女流騎士といった感じ。
ついでに言えば、手に持った感覚はぷにぷにして柔らかく、赤ちゃんの肌といったところか。
ふむ、とりあえずは、

「いただきます。」

そう言うと、ディルムッドは手足をジタバタさせながら、

「や、やめてよエヴァ。」

「ごめんそれ無理♪」

そう言って、柔らかい首筋に牙を衝き立て肉を割る。
もともと、ディルムッドの血は美味かったが、容姿が変わったおかげで美味さ倍増な気がする。
そう思いながら、チュルチュル血を吸っていると、心なしかディルムッドが大きくなっている・・・?
そう思った時には遅く、ディルムッドに首をつかまれ、ディルムッドの目線の高さにまで持ち上げられて、

「やめてって言ったよな・・・?」

そう、どす黒いオーラを滲ませて、深遠より這いずるかのような声で俺に話しかけてくる。

「ま、まて話せば分かる!」

そう言うと、ディルムッドは三日月のように口をニィッと開いて、
まだ知るはずのない事を言い出した。

「歴史的な死亡フラグだな、エヴァ。
 犬養の旦那は、その言葉の後に撃たれたそうだぞ?」

その後、俺は自身の首に『自分は悪いことをしました。』と、言うプラカードを下げ、
おまけに、一時魔力封印と言う罰を受けたのだった。


『多分、やってはいけない事』~洒落の分かる人用~


人生・・・、いや、人外生とでも言えばいいのだろうか俺の場合。
まぁ、それはさて置き、面白そうだと色々な事に首を突っ込めば、
その波紋は自身に必ず帰ってくる。例えば、1944年9月のワルシャワで、
アーサーに頼まれてウォルターと一緒に暴れてみるとか、
顔に傷のある金髪の男と出会ってみるとか、ロンドンは・・・、どうだったかな

まぁ、結果的に言うと、後輩・・・、伯爵なんだけどね。
取り敢えず、ブラドの没年が1475年で、生まれが1431年だが、
俺はその頃何をやっていたかと言うと、1431年にはもう、ジャンヌを助けるために一芝居したり、
魔法を勉強したりと色々忙していた。

なので、年齢にしても吸血鬼になってからの余生にしろ、リアルに先輩である。
まぁ、伯爵にとってそれが如何したと言う所で、俺もそれに関してはどうするという事もない。
ついでに言えば、インテグラが生まれてから、更にこの家に遊びに行く機会が増え、
12歳でやはりインテグラは伯父をぶっ殺した。
まぁ、それはいい。ついでに言えば、今のインテグラは12歳だがそれもまぁいい。

「アーカード、土産だ。飲むといい。」

そう言って、伯爵に渡すのは原作でも飲んでいた輸血用血液。
それを渡すと、アーカードは無言で飲みだしたのだが、
実は、伯爵については昔から試してみたかった事がある。
伯爵の吸血鬼の能力は、命の同質化である。
それは多分、輸血用の血液を飲んでも同じ事で、
それの場合、飲まれた血液の持つ知識が着く、と言う事になるのだろうと思う。

ならば、伯爵の中の命をオタクで満たしたらどうなるか?
その命題について、考えれば考えるほど試してみたくなり準備を開始した。
取り敢えず、秋葉原や各コミケ会場でのコスプレしての献血イベント。
フランスや、海外でも同じような事をやって、手に入れた血液はトン単位となった。
そして、その血液を全部伯爵に飲ませている。
ちなみに、インテグラやウォルターは医療用血液をタダでくれると喜んでいたりもする。
まぁ、流石に血をどこで集めたとか、何処かで限定してそれを集めたという事は、考え付かなかったのだろう。

そして、とうとう事は起こるべくして起こったというところか。
その時はディルムッドを引き連れて子供の姿でヘルシング家に遊びにきていた。

「あのウォルターがこうなるとはな。」

「懐かしい話ですねチャチャゼロ。」

そう、ウォルターとディルムッドは話しこみ、
俺は俺とて、

「インテグラ元気にしてたか?
 化け物をぶっ殺してるか?13課辺りのラブコールがうるさくないか?」

そう聞くと、インテグラは嫌そうに、

「今の時代早々ヴァンパイヤは生まれない。
 それこそ、お前やアーカードが生まれた頃が多いんじゃないか?
 ついでに言えば、最近は魔獣がうるさい。」

そう聞いてくるが、確かにそうである。
この世界の真祖は人からなる物だが、エヴァのケースと伯爵のケースはあまりにも違う。
なので、同じ吸血鬼でも性質も成り立ちもやはり違う。
まぁ、結局の所、何かに認められたというのは同じなのかもしれないが、
そのせいで伯爵は血しか飲めないのだからなんとも。

「なりかけは昔に見たが、今はいないだろう。
 それこそ、私かアーカードが噛んで放っとくとかしない限りだが。」

そう言って、インテグラにニヤリとしてやると、
その背後から、

「また、五月蝿いのがきたか。
 インテグラ、それをつまみ出せとオーダーを寄越せ。
 初めて出会った時もソレはその姿で煩わしかった。
 次にであった時も、やはり五月蝿かった。」

そう言いながら、カツカツとブーツを鳴らし歩いてくる。
取り敢えず、ハエ叩きは出しておくか。
酔狂か、たまに伯爵がムカデを頭に落としてくるんだよな。
多分、初めて出会った時にムカデがいっぱい降って来て、悲鳴を上げた所為だと思うが。
その所為で、ここに来るとよくムカデが降って来る。
ついでに言えば、お互い死なないと言う事を本能で理解しているのか、特に争う気配も無い。
ただお互いやるのは嫌がらせぐらいだ。

「そう言うキサマも、昔は少女の姿で、犬のように吠えていただろ?
 ワンワンワンワォーーーーン、だったか?」

そう言って、ニヤニヤしてやると、
伯爵は指で横長の四角を作りながら、

「ハン!自由勝手気ままがドラキュリーナの心情だが、貴様はいささか狂が乗りすぎる。
 ・・・・、昔だ、とうの昔に貴様の事は分かっていた。
 ついでに言えばある1点も気に食わなかった。
 断言してやろう!
 貴様を分類AA以上の・・・・。」

そう言われて、それ以上っているのか、それとも、ソレが最高なのか、
AAって事はAAAとSが残っているはずだがと思い伯爵を見ていると、
地味に、指で作っている四角が顔ではなく顔のチョイ下。
ついでに言えば、確か指で作る四角は縦長だったと思うが?
そう思っていると、

「貧乳と認識する!」

俺はソレを聞いても、何時もの嫌がらせだと思っていたが、
どうも、インテグラはソレが気に食わなかったらしい。
履いていた靴を脱いだかと思うと、ソレを目にも留まらぬ速さで伯爵の目に付き刺し、
血がぼたぼた出ている顔の米神に廻し蹴り、それでもまだ怒りが収まらないのか、銃を抜いてパンパンと何発か打ち込んでいる。

「そんなに巨乳が好きかアーカード!
 我が下僕よ、貴様の主の乳を見てまだ吠えるか!」

当時のインテグラは14歳ちょっと微妙なお年頃だったとだけ言っておこう。
そして、更に月日は流れ、

「よくやったアーカード守備は?」

吸血鬼発生時案により片田舎まで出向く。
アーカードはあの時から変わらず、今も若々しく生き、
たまに遊びにくるエヴァンジェリンと嫌がらせをし合っている。
まぁ、それでアーカードのストレスがなくなるなら安い物だろう。

「母体は倒したが、生存者はなしだ。」

そうは言うが、アーカードの腕の中には娘が1人。

「・・・、あれ?・・・・、その娘は?」

そう言うと、アーカードは悪びれる事も無く、

「死んでるんだなあこれが。」

そういい、腕の中の娘もどうしたらいいか分からないように、

「す、すみません。」

そういった時に吸血鬼の牙が見える。
が、ソレよりも先ずやるのは、娘が包まっている布をめくる事。
時がたち、あの時よりも私の胸は成長した。
間違いなく、間違いなく成長した。
が、その布の中から出てきたのはソレよりも巨大な胸・・・・・。
そして、蘇るはあまりにも鮮やかで、鮮烈な記憶。

「・・・・、乳か。」

「は?」

「巨乳かと聞いている!!」

その夜、とある地方で紅い服の男が再度血まみれになったとかならないとか・・・・。
ギャフンEND


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