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No.10094の一覧
[0] 萌え?・・・いや、むりっしょ?《ネギまエウ゛ァ憑依》[フィノ](2010/04/03 23:13)
[1] プロローグ[フィノ](2009/11/11 08:53)
[2] プロローグ 2[フィノ](2009/11/11 08:53)
[3] え・・・マジ?な第1話[フィノ](2009/08/01 22:15)
[4] 緊急指令死亡フラグを撃破せよ・・・な第2話[フィノ](2010/02/26 12:17)
[5] 現状の思考と考察・・・な第3話[フィノ](2010/02/26 12:20)
[6] チャチャゼロ・・・・ゼロ?な第4話[フィノ](2010/02/26 12:26)
[7] 良い日旅立ち・・・炎上な第5話[フィノ](2009/08/01 22:19)
[8] 学校とはとにも奇妙なところだな第06話[フィノ](2010/04/13 21:43)
[9] 人間交差点・・・・な第7話[フィノ](2009/08/28 15:17)
[10] 頭痛がおさまらないな第08話[フィノ](2009/08/01 22:21)
[11] 真実は小説よりも奇なり・・・俺のせいだがな第09話[フィノ](2010/04/13 21:44)
[12] モンスターハンター・・・待て、何故そうなるかな第10話[フィノ](2010/02/26 12:29)
[13] 復讐は我にありな第11話[フィノ](2010/02/26 12:31)
[14] 新たな一歩なのかな第12話[フィノ](2010/04/13 21:46)
[15] 肉体とは魂の牢獄なんだろうな第13話[フィノ](2010/02/26 12:36)
[16] 絶賛逃亡中?な第14話[フィノ](2010/02/26 12:37)
[17] 幕間その1 残された者、追うことを誓った者[フィノ](2010/04/13 21:48)
[18] ラオプラナな第15話[フィノ](2009/08/01 22:28)
[19] 思い交差点な第16話[フィノ](2009/08/01 22:28)
[20] 色々とな第17話[フィノ](2009/08/01 22:29)
[21] おいでませな第18話[フィノ](2009/08/01 22:30)
[22] 幕間その2 騎士と主と在り方と[フィノ](2009/08/01 22:30)
[23] 発掘も楽じゃないよな第19話[フィノ](2009/08/01 22:31)
[24] 嫌な確信が出来たな第20話[フィノ](2010/04/13 21:50)
[25] 予想しておくべきだったな第21話[フィノ](2010/04/13 21:59)
[26] あいつらも大変だったようだな第22話[フィノ](2010/04/13 22:14)
[27] 目玉だな第23話[フィノ](2010/04/13 22:35)
[28] 全て世は事も無しな第24話[フィノ](2010/04/13 22:37)
[29] 知らぬが仏、つまりは知らないと死ぬ事だな第25話[フィノ](2009/08/09 13:34)
[30] タヌキとキツネとだな第26話[フィノ](2010/04/13 22:38)
[31] 失態だな第27話[フィノ](2010/04/13 22:39)
[32] さて、どうしようかな第28話[フィノ](2009/08/24 18:15)
[33] 中々にヒドイ事をするな29話[フィノ](2009/08/28 14:04)
[34] 1と0の差かな第30話[フィノ](2009/09/07 12:08)
[35] 時間は勝手に進むものだな第31話[フィノ](2009/09/21 17:04)
[36] 英雄の横顔かな第32話[フィノ](2009/09/28 22:28)
[37] ボロボロだな第33話[フィノ](2009/10/07 00:20)
[38] 夜ももう終わりだな第34話[フィノ](2009/10/16 01:21)
[39] 事故だと思いたいな第35話[フィノ](2009/10/21 19:47)
[40] 幕間その3 曰く、チョーカッコいい男[フィノ](2009/10/29 02:12)
[41] 戦闘or日常さてどっちが疲れるかな第36話[フィノ](2009/11/04 14:11)
[42] 取り合えず叫ぼうかな第37話[フィノ](2009/11/11 13:22)
[43] 気のせいだと思っておきたかったな第38話[フィノ](2009/11/15 20:58)
[44] それぞれの思惑だな第39話[フィノ](2009/11/25 09:56)
[45] 美味しそうだな第40話[フィノ](2009/12/01 16:19)
[46] 互いの牙の間合いだな第41話[フィノ](2009/12/08 01:32)
[47] 幕間その4 仲良くなろう[フィノ](2009/12/08 20:14)
[48] 出発は明朝かな第42話[フィノ](2009/12/18 17:37)
[49] 強い訳だよな第43話[フィノ](2009/12/26 14:10)
[50] 商人・・・、なのかな第44話[フィノ](2010/01/22 01:29)
[51] ケダモノの群れだな第45話[フィノ](2010/01/08 19:08)
[52] 見たかったな第46話[フィノ](2010/01/19 00:19)
[53] 疑うな第47話[フィノ](2010/01/20 01:44)
[54] 無形の有形だな第48話[フィノ](2010/02/03 06:37)
[55] そして歩き出すだな第49話[フィノ](2010/02/03 15:55)
[56] 旅の途中だな第50話[フィノ](2010/02/17 19:39)
[57] 地味に変わってるな第51話[フィノ](2010/02/24 00:17)
[58] 到着、出会いと別れだな第52話[フィノ](2010/02/26 12:10)
[59] 幕間その5 爪痕[フィノ](2010/03/04 23:18)
[60] 難しいな第53話[フィノ](2010/03/06 23:40)
[61] 日常だな第54話[フィノ](2010/03/13 12:39)
[62] その後の半年だな第55話[フィノ](2010/03/22 14:24)
[63] 研究の日々だな第56話[フィノ](2010/04/04 18:01)
[64] すれ違う人々だな第57話[フィノ](2010/04/13 22:55)
[65] 花畑の出会いだな第58話[フィノ](2010/04/25 22:56)
[66] 幕間その6 メイド達の憂鬱[フィノ](2010/05/02 06:47)
[67] 幕間その6 メイド達の憂鬱 中篇[フィノ](2010/05/05 06:13)
[68] 幕間その6 メイド達の憂鬱 後篇[フィノ](2010/05/23 22:37)
[69] ありふれた悲劇だな第59話[フィノ](2010/06/24 21:58)
[70] それぞれの思いだな第60話[フィノ](2010/11/12 06:04)
[71] 強く・・・、なりたいな第61話[フィノ](2010/10/25 22:54)
[72] ブリーフィングだな第62話[フィノ](2010/11/12 14:41)
[73] 彼女達の戦場だな第63話[フィノ](2010/12/01 23:14)
[74] 彼の戦場だな第64話[フィノ](2011/01/26 13:43)
[75] 自身の戦いだな第65話[フィノ](2011/04/18 03:53)
[76] 狗の本分だな第66話[フィノ](2011/04/23 03:32)
[77] 対峙だな第67話[フィノ](2011/05/02 03:37)
[78] 懐かしいな第68話[フィノ](2011/07/07 22:33)
[79] 風の行方だな第69話[フィノ](2011/09/23 23:39)
[80] 彼に会いに行こうかな第70話[フィノ](2011/10/01 03:42)
[81] そんな彼との別れだな第71話[フィノ](2011/10/15 07:37)
[82] 小ネタ集 パート1[フィノ](2009/08/11 22:17)
[83] 小ネタ集 パート2[フィノ](2009/09/21 17:03)
[84] 小ネタ集 パート3[フィノ](2010/02/03 15:53)
[85] 小ネタ集 パート4[フィノ](2010/02/04 03:28)
[86] 作者のぼやき。[フィノ](2010/01/08 00:21)
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[10094] 小ネタ集 パート2
Name: フィノ◆a5d9856f ID:3cc7fbc3 前を表示する / 次を表示する
Date: 2009/09/21 17:03
小ネタ集 パート1








本編に関係あったりなかったり。
深読みすると、足元を掬われる小ネタ集です。
時間軸は無視してください。ついでに、さくっと呼んでいただければ幸いです。
作者の真面目脳が休眠したら増えます。


『読書』

修行も一段落つき、色々と時間が出来だした頃、ディルムッドが俺に読書がしたいと言ってきた。
何でも、こちらの魔法や錬金術に対する知識を高めたいらしい。
なので、まだ整理はついていないが、ダイオラマ魔法球の中にある書庫を使うといいとすすめてやった。
少なくとも、あそこにはいろんな所から買ったり盗んだり奪ったりした本がたくさんある。
それを読めば知識はつくだろうと思いすすめてやったら今度はそこに入り浸るようになった。

まぁ、それだけ面白い本に出合えたのだろうと思い、
俺も読んでみようと書庫に向かいイスに座って読書しているディルムッドに、
コーヒーを飲みながら後ろから近付いて聞いてみた。

「なぁ、チャチャゼロ。そんなに面白い本があったのか?」

そう聞くと、ディルムッドは振り返りながら、

「いや、魔法じゃなくて錬金術・・・・、師の冒険活劇だ。たぶん。」

そう、歯切れ悪く返されると余計興味を誘うな。
そう思いながら、キセルを出し魔法薬を吸う。

「まぁ、お前が興味を惹かれる本だ、面白いんだろ?タイトルは何だ?」

そう言うと、ディルムッドはニコニコしながら、

「レザード・ヴァレスと賢者の石だ。」

ブッ!!
思わず飲んでいたコーヒーをディルムッドに吹きかけてしまった。
しかし何でまたレザード?確かに錬金術師だけどさぁ。
そう思っていると、ディルムッドがかかったコーヒーを拭きながら、

「ひどいじゃないかいきなり、なんだって言うんだ?」

「いや、ちょっとな、すまなかった。他にもあるのかその本?
 あるなら掻い摘んで話を聞かせて欲しいんだが。」

そう言いながら対面に座ると、ディルムッドはタイトルと内容を掻い摘んで話し出した。

「先ずはさっき言ったレザード・ヴァレスと賢者の石だ。眼鏡で美形だけど、
 性格と性癖が悪い青年がとある女性に恋をする所から始まる。
 ただ、嫌われたくないから、全ての答えの記してある賢者の石を捜して手に入れるんだ。」

ふむ、物語の出だしとしては真面目だ。
ただ、

「賢者の石を手に入れたら物語り終わらないか?」

そう聞くと、ディルムッドは首を振りながら、

「いや、賢者の石には貴方の恋は叶いませんと出た。」

何と言うか、

「・・・・、悲惨だな。」

「まぁ、そこから頑張るのがこの話だからな。で、次のレザード・ヴァレスと秘密の塔。
 叶わない恋だが、叶う事を信じて新居を作るんだ。
 まぁ、ルーンを刻みすぎて外から見えないし、番犬代わりにモンスターを放ってるんだけどな。」

「あぁ~、あのダンジョン面倒だったな。」

そう言うと、ディルムッドがギョッとした顔で、

「いくらなんでも、物語の中にはいけないだろうエヴァ。
 この巻の一番のポイントはなんと、レザードの好きな子が新居に来てくれるんだ。
 ただ、来てくれたのはいいんだけど番犬代わりのモンスターは皆殺しにされ、
 新居も他の人に見えるようになってしまったんだ。」

「自業自得だな。」

「物語の中の世界は結構危ないから、番犬はいると思うが?」

「いや、郵便が届かんと思ってな。」

「あぁ、なら問題ないよ。レザード友達いないし学生時代の友人も殺してるし、この巻では恩師も殺してるし。」

そこまで言われると、やっぱりあのレザードなんだな~と思うしかないな。
そんな事を思いながらコーヒーを飲む。

「次はレザード・ヴァレスとエルフの囚人。新居で好きな子から嫌いって言われたレザードは、
 意気消沈して慰めに好きな子の人形を作ろうとするんだ。」

「そして材料がエルフと?」

そう聞くと、ディルムッドは少し考えた後、

「最初はエルフの人形で我慢していたけど、我慢できなくて最終的にはね。
 ちなみにこの話での一番のポイントは、実は好きな子が人じゃなくて神様だったって所だ。
 人じゃないから自分とくっつけない、つまりは自分は嫌われていないと思ってまた好きな子を追うんだよ。」

「ポジティブすぎないかそれ。」

「恋は盲目だからいいんじゃないか?」

いや、よくないだろそれ。
と、いうか後何冊あるんだろうこのシリーズ。

「次の巻がこれ、レザード・ヴァレスと煉獄の炎。
 好きな子を追ったのはいいんだけど、その好きな子は神界で神様と戦ってて、
 氷の壁を壊すのにタイトルの煉獄の炎ってアイテムがいるんでそれを先回りして好きな子に届けるんだけど、
 好きな子は好きな子でもう、それを手に入れてるんだ。そこで困り果ててると、
 好きな子が、ならブラッドヴェインと言う竜を1人で倒して剣を取って着てくれっていうんで竜と戦う話だな。」

「ブラッドヴェインと1人で戦うとか無理だろ。Bエンディングのラスボスより強かったしあれ。」

そう言うとディルムッドはキョトンとした顔で、

「エヴァが何を言っているかは分からないが、この本では勝ってるよ。
 まぁ、その後剣を届けたら好きな子から目を瞑ってって言われて、
 ドキドキしながら目を瞑っている隙に剣を持ち逃げされるんだけどね。」

なんだろう、この本のレザードにならちょっと同情してもいいかもしれない。
好きな子が腹黒すぎる気もするし。
そう思いながらも話は進む。

「それでもめげないレザードに、とうとう好きな子、名前はレナスって言うんだけど、
 そのレナスが怒ったのがこの巻『レザード・ヴァレスとエインフェリアの騎士団』
 なにげにレナスは美形の男を集めては戦士として鍛えて天界に送ったりと出会いが多い。
 そして、兵を鍛えるという名目で嫌いなレザードに訓練の敵役を頼んで訓練中の事故と言う事で彼を亡き者にしようと戦う話。
 レザードとしてはレナスが会いにきてくれて更に頼ってくれたから嬉しい以外ないんだけどね。」

「何と言うか、2人の間の温度差が激しいな。」

そういいながら、魔法薬の煙を吐く。
そう言うと、ディルムッドはニヤリとしながら、

「障害があるほうが恋は燃えるだろ?」

この場合燃え上がるのは恋の炎ではなく憎悪の炎だろ。

「で、レザードは死んだのか?」

そう聞くと、

「いや、3分の2殺されたけど生きてるよ、主人公は早々死なないからね。
 ただ、今度の事はレザードにも効いてね、だから先ず外堀を埋めようと動くのが『レザード・ヴァレスと謎のノーライフキング』
 エヴァと同じヴァンパイアのブラムスって言うのがレナスの妹さんのシルメリアって言うのを囲ってるって言うんで会いにいく話。
 そして、この巻でなんとレナスに好きになってもらう方法が分かる。」

「えっ?ここまでしてハッピーエンド路線?」

あまりの驚きに一瞬キセルを落としそうになってしまった。

「エヴァは悲劇の方がいいのか?」

そう眉をひそめてディルムッドが聞いてくる。

「いや、ここまで嫌われたのをどう挽回するのかと思ってな。」

「あぁ、それならさっき読んだ最終巻『レザード・ヴァレスとヴァルキュリアの秘宝』で明らかになるよ。
 気になるなら、一巻から読んでみるといい。」

そう言いながら、ディルムッドが本を全て渡してどこかに行ってしまった。
多分読んだらカオスだろうが、気になるものは仕方ない。
ついでに言えば、これが本でよかった事実だったら今の世界がどんなにカオスになる事か。


『作戦名』


「え~、ではこれより『漆黒の鷹作戦』の会議に・・・・、どうした?」

そう言ってみるディルムッドとロベルタの顔は心なしか暗い。
はて、今から開戦と言うならその顔も分からないではないが、会議でその顔と言うのはなんだろう?
そう思っているとロベルタが口を開いた。

「僭越ながらお嬢様、毎度の事ながらその作戦名はどうかと思うのですがどうなのでしょう?」

そういったロベルタの横にいるディルムッドもコクコクと頷いている。
はぁ、これも説明しないといけないか。

「言っておくがな、こんな作戦名をつけているのは趣味ではなく、他の兵にも分かりやすくなおかつ忘れないようにするためだ。
 けして私のネーミングセンスが残念な事になっていると言う訳ではないからな。
 ・・・、そうだ、それならお前達が作戦名を考えてみろ。お題はノルマンディー上陸作戦だ。」

そう言うと、ディルムッド挙手して、

「どれくらいの規模の戦闘で厳しさなんだ?
 上陸って事は海と陸の攻防だとは思うが。」

ふむ、それが分からないとネーミングも付けづらいか。

「激戦だな。互いの兵が海と陸で天下分け目の大立ち回りといった所だ。」

「そうか。」

そう言って、ディルムッドとロベルタは何処からともなく取り出したフリップボードにマジックで書き出した。
何と言うか準備いいなぁおい。そう思いながら魔法薬を吸っているとロベルタが挙手して、

「『どきっ!兵士だらけのノルマンディー~ポロリもあるよ~』などはいかがでしょう?」

「いいわけあるかボケェ!!何だその90年代の某水泳大会を彷彿とさせるタイトルは!?」

そう言うとロベルタはあわてた様に、

「だ、大丈夫ですお嬢様!ポロリと言っても腕とか臓物とか命ですから!!」

「なお悪い!!」

「ちぇ。」

そう言った後、フリップボードの文字を消し別の文字を書き出した。
そうしている間に今度はディルムッドが挙手。

「はい、チャチャゼロ。」

「こういうのはシンプルなのが覚えやすいだろ?と、言うわけで『ノルマンディーに花束を』なんてどうだろう。」

悪くは無いが某小説とかぶるな。
と、言うかな先ず根本的に、

「何故そもそも2人ともノルマンディーを入れる?
 地名なんて入れたら一発で何処でやらかそうとしてるかばれるだろ?」

そう言うと、ロベルタが急にフリップボードを消しだした。
あぁ、次の回答もノルマンディーいれてたな。
そう思っていると、ロベルタが挙手した。

「はい、ロベルタ。」

「ノルマンディーが入ってはいけない、そして分かりやすく忘れないような作戦名、ズバリこれです!
 『渚のシンドバット』これなら忘れません。」

あぁ、そういえばそんな歌もあったな。

「ロベルタ、考えてみろ。兵士達の会話でその名前が飛び交う様を。」

この前の渚のシンドバットどうだった?

いや~激戦だったよ、お前も来てたんじゃないの?

渚には行ってないよ、べつんとこいたから・・・・・。

「なんと言うか、微笑ましいですね。」

「だろ、せめて士気を上げるものを頼む。」

そういうと、

「フフフ・・・・、これなら確実にエヴァが気に入るだろう。『生え際攻防戦』」

「ごく一部の人に対しては即死か、もしくはオーバーキルだな。
 が、そんな作戦名あるか!!」

その後5時間ほど作戦会議ではなく作戦名会議が続きましたとさ。


『キールとドクロのハネムーン旅行』


ドクロと結婚してハネムーン旅行に来ているのはいいのですが、

「ドクロ、何故自由貿易都市なのです?」

そう言いながら町を歩いているとドクロが、

「キール、実はねアタイ女狐から錬金術を習ったんだよ。」

そうドクロが嬉しそうに言って来ます。
いえ、知ってはいたんですけどね、ドクロがエヴァンジェリン嬢に錬金術を習ってる事。
ただ、ドクロが必死に隠そうとしているのが分かったから気付かない振りをしていましたが。

「そうなのですか、初耳ですね。でもどうしてです?」

そういうと、私の足を見ながら、

「女狐がいなくなって、カラクリがいなくなって。そしたらほんのちょっとだけ店が広くなるだろぅ?
 そしたらね、キールの足を診るのと一緒に錬金術で作ったものを売ってみようかと思うんだよ。
 なんせ、女狐曰く使わない技術は錆びるらしいからねぇ。
 だから、錆びないように色々作って、あんたに最高の足を提供しようってわけさって、人の顔から顔をそむけないでおくれよ。」

「いえ、ちょっと待ってください。」

ダメです、今顔を見られるのはいけません。
今の私の顔は確実に締りの無い顔でニヤケていて、みっともなくて、嬉しすぎて。
・・・・、ふぅ、そういえばこんな顔もを隠さなくてもいいんですね。
なにせ、色々ありましたが私達は夫婦なのですから。
そう思い、ドクロの方を見ます。

「キール、何かえらくニコニコしてるねぇ。
 何かアンタが人前でそんなにニコニコしてるの始めて見たよ。」

「ええ、嬉しい事があったら笑う、悲しい事があったら嘆く。
 私ももう少し感情と言うものを表に出そうかと思いまして。その方がいいでしょうドクロ?」

「バカ。行くよキール、危ないから手を繋いだげるよ。」

そういいながら手を差し出すドクロが可愛くて仕方がありません。
私は果報者ですね。と、そういえば、

「結局なんでここなんです?」

ドクロの手をとってその事を聞くと、

「習ったはいいんだけど、相場って言うのが分からなくてね。
 それに、どういった物が作れるかも見とこうと思ったんだよ。」

なるほど、これから一緒に店に立てばそう早々遠出は出来ませんからね。
そう思いながら町を歩き色々な物を見ます。
流石は自由貿易都市、この世の全ての物がそろっていると言われても不思議ではありません。
そう思っていると、

「キール、これ見てみなよ。」

そう言って指差しているのは鎧ですか。
大きくて頑丈そうでフルフェイスの兜の額には1つの角がついています。

「え~っと、かつて錬金術師が作った呪いの鎧。夜な夜な『に~さ~ん』と叫んだり、
 気がついたら鎧の中に小動物が入っていたり、兜を取るたびにピンク髪の少女、メロンパンを加えた少女、
 大きな円盤状の髪留めをした少女などが出現・・・・・、呪われていますねこれは。」

「だろ、いったい何を思ってこれを作ったのかねぇ。しかも、これ40万ドラクマって書いてあるよ。

そういいながらドクロが鎧を突いています。
まったく、これを作った方は何を思って作ったのでしょうね。
しかも、それを店先で売っているとは、自由貿易とし侮れません。
そう思い、鎧の横を見れば、

「エヴァンジェリン嬢のお土産にこの人形なんてどうでしょう?」

そう言って、キールの指差すのは赤毛で小さな人形。
まぁ、小さいって言っても幼児ぐらいかねぇ?

「えっと何々?人形使いは人間使い。腹話術は読心術・・・・、何でまた女狐にこれを?」

そうアタイが聞くとキールは、

「確かあの方も糸を繰って人形を使うでしょう?
 それなら、この糸で動く人形もコレクションの1つにでもなればと。
 良くあの方が、『はぁ、作るのはいいが完成品が無いからバラせもせんし、新しい技術も読み取れん。どうするかな~。』
 と、ぼやいていました。これなら完成品ですし、あの方ならバラせるでしょ?」

ふむ、確かにあの女狐ならできるだろうねぇ。
ガッチリみっちり錬金術を仕込まれたアタイが言うんだから間違いないよ、多分だけどねぇ。
まぁ、なんにせよ女狐は人形使うからあっても問題はないだろうねぇ。

そんなこんなでハネムーンから帰って女狐に、

「お土産だよ、次いつ会えるか分からないからねぇ、大切にしとくれよ。」

「あ、あぁ。ありがとう大切にするよ。」

そう言って、微妙に女狐の顔が引きつってたのは何でかねぇ?


『旅の途中に』~特別スピンオフ~書けたらいいなぁ。


旧世界に戻って色々会って、今は商人と狐っぽい狼娘と旅をしている。
まぁ、旅といっても次の町までだから、早々騒動に巻き込まれる事はないだろう。
そう思いながら荷台で寝転んで魔法薬を吸っていると前の方から、

「ぬしよ林檎を食べてもいいかや?」

「ダメだ、アレは売り物だ。それに昼に3つも食べただろう。」

「し、しかしじゃな。甘い果実がわっちを誘惑するんじゃが?」

「これ以上売り物を減らせない。」

「む~、林檎をくりゃれ。」

「稼げるようになったら、買ってくれ。
 金を詰まれれば商人は支払いの分だけ物を売る。」

そういうと、前の方で狼娘がゴソゴソしている。
そして、

「くりゃれ、くりゃれ、遊びは終わりでありんす。」

KOF風味な掛け声がしたと思って体を起こしてみると、
狼娘が商人の顔を肉球でペチペチ叩いて後に、尻尾でポフポフ叩いていた。
まぁ、商人の方は何だか嬉しそうだからこのまま見守ってもいいのだが、
流石にこのままでは手綱の操作を間違って馬が暴れかねない。

「チャチャゼロ、何か甘いものあったか?」

そう聞くと、

「エヴァも最近甘い物を良く食べるからな、影の中かさもなくば魔法球の中にならあるはずだが?」

そうか、確かに甘いものが最近美味しいと思って、新世界で酒と食料と一緒に買い込んだもんな。

「そうか、なら前の2人に甘い物をご馳走するとしよう。確か、桃の蜂蜜漬けがあったはずだあれをご馳走しよう。」

そして、前で商人をポフポフ叩いている狼娘に声をかける。

「甘いものをやるからこっちに来い。」




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