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No.9402の一覧
[0] 【本編・後日談完結】 小池メンマのラーメン日誌[岳](2015/04/25 21:41)
[1] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 一話 「知らせなき開幕ベル」[岳](2011/09/22 01:33)
[2] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二話 「出会って別れて」[岳](2011/09/22 01:34)
[3] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三話 「開店」[岳](2011/09/22 01:35)
[4] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四話 「とある木の葉のラーメン屋台」[岳](2011/09/22 01:37)
[5] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五話 「癒しを求めて三千里」[岳](2011/09/22 01:38)
[6] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六話 「暗中飛躍」[岳](2011/09/22 01:40)
[7] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七話 「橋の上の出会い」[岳](2011/09/22 01:40)
[8] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 八話 「新ラーメンと中忍選抜試験」[岳](2011/09/22 01:42)
[9] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 九話 「死の森にて」[岳](2011/09/22 01:42)
[10] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十話 「入って乱れて」[岳](2011/09/22 01:43)
[11] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十一話 「死の森を越えて」[岳](2012/03/15 21:52)
[12] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十二話 「本戦予備選、試される下忍達」[岳](2012/03/15 21:53)
[13] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 外伝の壱 とある3匹の珍道中[岳](2009/06/14 20:30)
[14] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 外伝の弐 死闘!砂の里~赤い狐と緑の狸~[岳](2009/06/15 23:05)
[15] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十三話 「人間距離」[岳](2012/03/15 21:54)
[16] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十四話 「木の葉崩しに向けて」[岳](2012/03/15 21:55)
[17] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十五話 「遭遇戦」[岳](2012/03/15 21:56)
[18] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十五・五話 それぞれの一日[岳](2012/03/15 21:57)
[19] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十六話 「嵐の前に」[岳](2012/03/15 21:59)
[21] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十七話 「中忍選抜試験本戦・一試合目」[岳](2012/03/15 22:00)
[22] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十八話 「中忍選抜試験本戦・三試合目。二試合目? え、なにそれ」[岳](2012/03/15 22:01)
[23] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 十九話[岳](2009/09/21 01:00)
[24] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十話[岳](2009/07/11 00:16)
[25] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十一話[岳](2009/07/11 16:28)
[26] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十二話[岳](2009/07/05 22:10)
[27] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十三話[岳](2013/08/14 23:24)
[28] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十四話[岳](2010/02/14 22:22)
[29] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 24.5話[岳](2009/07/15 01:55)
[30] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十五話[岳](2009/07/15 21:33)
[31] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十六話[岳](2013/08/14 23:14)
[32] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十七話[岳](2009/07/25 22:43)
[33] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十八話[岳](2009/08/01 15:05)
[34] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 二十九話[岳](2009/08/01 15:37)
[35] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十話[岳](2009/08/02 02:08)
[36] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十一話[岳](2009/08/03 07:50)
[37] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十二話[岳](2009/08/05 22:37)
[38] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十三話[岳](2009/08/05 22:35)
[39] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十四話[岳](2009/08/09 17:47)
[40] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十五話・前編[岳](2009/08/08 20:40)
[41] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十五話・後編[岳](2009/08/09 18:08)
[42] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十六話[岳](2009/08/16 23:02)
[43] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十七話[岳](2009/08/16 04:05)
[44] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十八話[岳](2010/05/02 01:14)
[45] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 閑話の1:その後、それぞれの一日[岳](2009/08/17 01:51)
[46] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 閑話の2:そして、そんな日々[岳](2009/08/18 23:35)
[47] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 幕間の1 ~我愛羅~[岳](2009/08/22 02:17)
[48] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 幕間の2 ~テマリ~[岳](2009/08/22 16:23)
[49] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 幕間の3 ~サスケと多由也~[岳](2009/08/23 19:42)
[50] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ 1[岳](2009/08/31 02:43)
[51] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ 2[岳](2009/08/31 02:52)
[52] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ 3[岳](2009/09/05 02:05)
[53] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ 4[岳](2009/09/09 18:46)
[54] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ 5[岳](2009/09/21 01:12)
[55] 劇場版 SASUKE ~大疾走!雪姫忍法帳・その虹の先に~ ep[岳](2009/09/13 22:52)
[56] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 幕間の4 ~宿は道連れ湯は色気・前編~[岳](2009/09/27 19:46)
[57] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 幕間の4 ~宿は道連れ湯は色気・後編~[岳](2009/09/21 06:09)
[58] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 閑話の3:夏祭り[岳](2010/03/16 00:36)
[59] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 三十九話[岳](2009/10/04 17:52)
[60] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十話[岳](2009/10/04 19:20)
[61] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十一話[岳](2009/10/11 15:59)
[62] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十二話[岳](2009/10/18 11:24)
[63] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十三話[岳](2009/10/14 01:45)
[64] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十四話[岳](2009/10/18 11:22)
[65] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十五話[岳](2009/10/24 16:26)
[66] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十六話[岳](2009/10/25 23:07)
[67] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十七話[岳](2009/10/27 19:39)
[68] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十八話[岳](2009/10/30 23:47)
[69] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 四十九話[岳](2009/11/07 14:45)
[70] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十話[岳](2010/02/25 00:35)
[71] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十一話[岳](2010/03/30 00:48)
[72] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十二話[岳](2010/02/14 13:24)
[73] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十三話[岳](2010/02/25 00:46)
[74] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十四話[岳](2010/02/25 00:53)
[75] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 劇場版・Ⅱ その壱[岳](2010/05/19 18:09)
[76] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 劇場版・Ⅱ その弐[岳](2010/05/19 18:12)
[77] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 劇場版・Ⅱ その参[岳](2010/05/19 18:16)
[78] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 劇場版・Ⅱ その四[岳](2010/05/23 14:07)
[79] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 劇場版・Ⅱ その終[岳](2010/05/19 18:21)
[80] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十五話 「うちはイタチ」[岳](2010/03/18 00:52)
[81] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十六話 「小池メンマのラーメン日誌」[岳](2010/03/21 17:38)
[82] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十七話 「別れと再会」[岳](2010/03/21 22:12)
[83] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十八話 「始まり」[岳](2010/03/22 21:09)
[84] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十九話 「因果の果てに」[岳](2010/03/28 11:12)
[85] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十話  「譲れないもの、ひとつだけ」[岳](2010/10/25 02:16)
[86] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十一話 「木の葉の忍び達」[岳](2010/04/02 21:58)
[87] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十二話 「地摺ザンゲツ」[岳](2010/04/04 18:49)
[88] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十三話 「泡沫の光彩」[岳](2010/09/15 03:49)
[89] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十四話・前 「乱戦」[岳](2010/04/07 00:59)
[90] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十四話・中 「混戦」[岳](2010/04/07 23:00)
[91] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十四話・後 「決戦」[岳](2010/04/09 23:41)
[92] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十五話 「犠牲」[岳](2010/04/11 22:16)
[93] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十六話・前 「宴の前」[岳](2010/04/17 23:07)
[94] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十六話・後 「多由也」[岳](2010/04/29 05:00)
[95] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十七話 「桃地再不斬×白」[岳](2010/04/26 00:05)
[96] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) ~章前~ 「始まりの終わり、終りの始まり」[岳](2010/05/01 22:17)
[97] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十八話 「月は見ていた」[岳](2010/05/06 00:58)
[98] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 六十九話 「錯綜する運命」[岳](2010/05/19 18:05)
[99] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十話  「疾走する宿命」[岳](2010/05/18 00:03)
[100] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十一話 「動き出した者たち」[岳](2010/05/19 18:05)
[101] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十二話 「薬と呪印と男と漢女」[岳](2010/05/22 11:45)
[103] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十三話 「慟哭、訪れた後に」[岳](2011/06/17 02:21)
[104] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十四話 「うちはサスケ」[岳](2011/06/17 02:20)
[105] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十五話 「事後処理と小騒動」[岳](2010/05/26 00:47)
[106] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十六話 「人の輪、外れた者」[岳](2010/05/29 09:21)
[107] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十七話 「五大国、隠れ里の動向」[岳](2010/05/30 21:40)
[108] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十八話 「木の葉にて・上」[岳](2010/07/30 01:27)
[109] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 七十九話 「木の葉にて・中」[岳](2010/06/20 22:53)
[110] 小池メンマのラーメン日誌 八十話 「木の葉にて・下」[岳](2010/07/19 02:30)
[111] 小池メンマのラーメン日誌 八十一話 「決戦を前に」[岳](2010/08/02 00:13)
[112] 小池メンマのラーメン日誌 八十二話 「最後の最後の第一歩・前」 [岳](2010/09/17 20:32)
[113] 小池メンマのラーメン日誌 八十三話 「最後の最後の第一歩・後」[岳](2010/10/11 17:49)
[114] 小池メンマのラーメン日誌 八十四話 「集結、予兆」[岳](2010/10/18 02:24)
[115] 小池メンマのラーメン日誌 八十五話 「五影会談」[岳](2010/11/03 18:56)
[116] 小池メンマのラーメン日誌 八十六話 「退けない一線」[岳](2010/11/06 18:23)
[117] 小池メンマのラーメン日誌 八十七話 「曇天、雪降る荒野にて」[岳](2010/11/21 21:15)
[118] 小池メンマのラーメン日誌 八十八話 「意志、燦燦と」[岳](2010/11/26 22:13)
[119] 小池メンマのラーメン日誌 八十九話 「その一歩、踏み出すのならば」[岳](2012/05/08 00:40)
[120] 小池メンマのラーメン日誌 九十話   「風に舞い」[岳](2010/12/11 20:25)
[121] 小池メンマのラーメン日誌 九十一話 「共に」[岳](2010/12/23 17:18)
[122] 小池メンマのラーメン日誌 九十二話 「十の尾、全の龍を前に」[岳](2013/08/15 02:48)
[123] 小池メンマのラーメン日誌 九十三話 「青い鳥となって」[岳](2013/08/15 02:51)
[124] 小池メンマのラーメン日誌 最終話 「夢の空へ」[岳](2013/08/15 03:01)
[125] 小池メンマのラーメン日誌 エピローグ 「そして………」[岳](2013/10/25 21:43)
[126] あとがきの1[岳](2011/01/31 23:03)
[127] 後日談の1 ~シカマル忍法帳~[岳](2011/02/06 16:35)
[128] 後日談の2 ~とある組織の花火職人~[岳](2011/02/18 22:05)
[129] 後日談の3 ~重なる黒と赤~[岳](2011/03/20 19:21)
[130] 後日談の4 ~帰ってきて~ [岳](2011/04/01 22:21)
[132] キャラクターシート(6/12追記)[岳](2011/06/12 23:54)
[133] 幕間 「小池メンマ 対 桃地再不斬」[岳](2012/03/15 22:04)
[134] 感想返信 (3/1追記)[岳](2011/03/01 22:18)
[135] 忍術一覧[岳](2011/06/12 23:53)
[136] 余談・裏話(6/19に追加)[岳](2011/06/19 01:32)
[137] 後日談の5・前 ~桃地再不斬と白~ [岳](2011/06/16 01:05)
[138] 後日談の5の幕間 ~密談~ (6/22・後半部を改訂、追記)[岳](2011/06/22 19:52)
[139] 後日談の5・後 ~手をとりあって~ [岳](2011/07/10 22:30)
[140] 後日談の6 ~あちこち色々ドタバタ模様~ [岳](2011/07/13 23:38)
[141] 後日談の7・前 ~サムライ達の訓練~[岳](2011/07/24 17:22)
[142] 超番外編 「MENNMA THE・MOVIE」[岳](2011/07/26 00:40)
[143] 後日談の7・後 ~サムライから侍へ~[岳](2011/08/09 23:25)
[144] 後日談の8 ~青空満月~[岳](2011/10/07 00:04)
[145] 後日談の9-1 ~永遠の意味・前編~ (1/29:タイトルだけ変更)[岳](2012/01/29 17:55)
[146] 後日談の9-2 ~永遠の意味・中編~[岳](2012/01/29 20:44)
[147] 後日談の9-3 ~永遠の意味・後編~[岳](2012/02/26 22:17)
[148] 後日談の9-4 ~永遠の意味・完結編~[岳](2012/03/20 20:52)
[149] 後日談の終 ~終わらない空に~[岳](2013/05/04 01:58)
[150] あとがき・その2[岳](2013/05/03 23:07)
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[9402] 小池メンマのラーメン日誌(ナルト憑依) 五十七話 「別れと再会」
Name: 岳◆5bf56ac5 ID:6d0af7c1 前を表示する / 次を表示する
Date: 2010/03/21 22:12




あの時、俺達はかなりの傷を負っていたはず。

俺もシンもサイも、そして………菊夜さんも。

それが何故俺達を運べたのか。何故、数日で動けるようになったのか。

気づくに足る点は、色々とあった。だが俺は気づくことができなかった。



明確な形として現れる、その時まで。




違和感を感じたのは朝。


痛む身体を引きずって、それでも昨日のお礼を言おうと紫苑を起こしにきた時だった。


「紫苑ー、朝だ………ぞ?」


見れば、すでに紫苑は起きていた。布団の上で座っている。

しかし、一向に動こうとしない。

気分でも悪いのか。そう思った俺は紫苑に近づき、肩を叩いた。


「ん………メンマか?」

「そうだよ。って、見りゃ分かるだろ」

まだ寝てるのか、と言いながら俺は紫苑の正面に回った。


――――しかし。

(ん…………?)

正面に回った俺に対し、視線を動かす紫苑。だが、その視線のさす位置は、は俺がいる位置よりずれていた。

何か、幽霊でもいるのか。そう言い、笑おうとした瞬間だった。異変に気づいたのは。

(チャクラが………?)

どうも、おかしい。昨日は全然感じられなかったチャクラが、今日は感じられるのだ。

しかもとてつもなく大きい。まるで押えきれない、といった風に、全身から溢れている。

だがその流れは何だか滅茶苦茶で、まるで増水した河のようだった。


「おい………紫苑?」

「ん、なんじゃ?」

熱でもあるのか。そう思い、額に手をやると紫苑は肩を跳ねさせた。

「おいおい、そんなに驚かれるとこっちも………」

と視線を合わせる。しかし、その瞳は俺を捕らえていない。


(―――――まさか)


そんな、まさかだろう。

だが、一度起きた疑念は消えてはくれない。嫌な汗が背中に流れる。不安は胸の鼓動を早めさせる。

俺はすっと紫苑の前に手をやり、たずねる。


「今、俺は手を広げている。出されている指は、何本だ?」







――――その問いに。紫苑は答えられなかった。
















「何でだ!!」

「落ち着いて下さい」

「これが落ち着けるか! 何で………こんなことになった!?」

「………私達のせいです」

「俺達の……?」

「あの後、私たちは傷つき………その場から動くことができませんでした。あなたは瀕死、私も動ける状態ではありませんでした。
 ―――動けるのは、紫苑様だけ」

「まさか、あの薬を!?」

「はい。全てではないですが、飲まれ………それで、私達の傷を癒されたのです」

「薬………? いや、それは何だ」

聞けば、サイが説明をしてくれた。何代か前の巫女が開発した、その力が利用されそうな時に飲むべしとされた、危険な薬。

「あれには一時的ですが、巫女としての力を高める効果もあります。それで、紫苑様は私達を癒しました」

俺は特に傷が深く、命をつなぎとめるのに精一杯で、紫苑による治療が終わった後も気絶したままだったらしい。
シンもサイもその光景を見ていたが、巫女が本来持っている術なだけで、まさか薬を飲んでまで、とは思っていなかったと言う。


「幸いにも少量だったので、死には至りませんが………」

一時的なチャクラの増量は紫苑の未熟な経絡系を傷つけた。

そして、今光を失うことになったらしい。

「視神経がどうにかなった訳ではないのか」

「はい。傷ついた経絡系が、視神経から伝わる信号を遮断しているのか…………確たる原因は不明ですが」

「あれを使われた経験が無いから、分からない?」

「はい」


その場にいる全員が、暗い顔になる。



「どうにか、方法はあるはずだ。探すぞ。鬼の国の城に、手がかりがあるかもしれない」

一刻を争う事態かもしれない。そう思った俺は痛む身体を引きずって、城へ行こうとする。

だが、それは止められた。他ならぬ、紫苑によって。

「無理じゃろう。治す方法が書いておるわけがない。利用されればそれまでなのじゃから」

「何言ってんだ! お前、目が見えないんだぞ!? これから先、何も………」

「………ふむ。そう思うと、昨日お主と一緒にみた星空が、最後の光景になるというのか。悪くないの………」

「強がりを言うな! 絶対に、治す方法はある。諦めるなよ。そうだ、いっそ木の葉に潜って………」

あそこには禁術の巻物がたくさんあるはず。もしかしたら、手がかりがあるのかもしれない。

そう言おうとした瞬間。

「それには及ばぬ」

紫苑は優しく笑い、首を横に振り――――手をかざす。


「紫苑、どうし………」


途端、身体から力が抜ける。


(こ………れ、は……?)


声も出せなくなる。見れば、俺の身体の周りに、結界のようなものが展開されていた。

シンもサイも同じなようで、動けず地面に倒れ伏していた。

身動きの取れない状況で、俺は耳に入ってくる言葉だけで、状況を把握するしかなくなる。


「ザンゲツ殿、おられるか」

「ああ…………始めるのか?」

「うむ。これ以上は引き伸ばせぬ」

「本当にそれで?」

「………これ以上、こいつらに何を望めるものか。それはいくら妾でも傲慢が過ぎる………それでは始めるぞ」




衣擦れの音。再び手がかざされたのだろうか。


「薬と共に、流れ込んできた記憶がある…………この力は、仙術と呼ばれるもののひとつ」

(――――仙術?)

「チャクラの流れを読み、未来を読み取る力もその一端だった。血と魂に刻まれた御業………それこそが、巫女達の血継限界じゃ」

(予知………ガマ仙人が可能とする、奇跡の力だったか………だが、何故そんな仙術を使える。それに、一体何をしようと………)



その時、何かが俺の頭に触れた。

「今よりお主の記憶を封じる。妾の事を思い出せないようにする」

『何故だ!』

「これ以上、お主の足かせにはなりたくないのでな。覚えていれば、お主はどうにかするであろう。一度捨てさせた命だ。これ以上は負担をかけられぬ」

『何を馬鹿な。あれは俺が望んだことだ』

「妾は誰よりお主に、傷ついてもらいたくないのじゃ」

『―――ー良い女に対して、男が身体を張るのは当たり前だ。女の言葉は男に覚悟を強いる。それに答えてこそ………』

「ふ、嘘でも嬉しいぞ。だけど、それとこれとは話が別じゃ」

そうして、地面に刻まれた紋様が発動する。

『その術を止めろ、紫苑!』

全身から、チャクラが流れる。
何か、紋様を描いてるようだ。

「大丈夫じゃ。妾は大丈夫。お主に貰った言葉がある。これ以上借りを作るなど………お主の夢を邪魔する事など出来るはずがなかろう………だから行け、小池メンマ」

『お前を忘れて、か?』

「務めは十分に果たした。これ以上、お主に一体何を望む。それに妾は、お主のバカっぷりが結構好きだったのじゃ。忘れ、笑って暮らしてくれ。それが妾の望むことじゃ」

『……だから忘れろ、と? 忘れて、俺は俺の夢だけにに生きろというのか』

「何、気にするな。これも妾の我が儘じゃ。それにあのような憎悪に囚われたお主など、正直二度と見とうない。それに、この隠れ家は結界で隠避する。ザンゲツ殿の協力も得られた。“鬼の巫女”に関する問題は片付きそうじゃ」

『―――勝手だな。お前も、ザンゲツも』

「お主の、お主がくれた言葉に従ったまでじゃ。誰も彼もが幸せになるそのために、戦うのじゃろう? 妾もザンゲツ殿もそうじゃ。己の望むがままに選んだ。それを、お主は否定しまい。そういった筈じゃ」

『ああ』

「ならば留まるな。此処はお主の戦場では無い。在るべき場所へ向かえ。いつか来る。中身は歪になれど、お主はそういう宿命を背負っている』

『歪? それはどういう……』

「いずれ知る。メンマがメンマであれば、いずれ突き当たる問題じゃからな。宿る星、汝の名は宿命なり。お主がここにきた意味も、また在ったという訳じゃ」

『さだめられた流れ………? 知らんよ。宿命とか………そんなの、俺の知ったことか』

「ああ、それでいい。そのままでいいから、流れるままに生きよ。いつか時が訪れる、選ぶ時が来る。其処が、お主の戦場じゃ・・・・“うずまきナルト”お主の事は忘れぬ」


最後に知る。


それまでは大人びた顔を保っていた少女は、泣いていた。


そして、年に沿った笑顔を見せた後。



「お主に会えて本当に良かった。ありがとう……………だから―――――さようならじゃ」

その術の結びとなる印を組んだ。













その後は誰かの記憶。俺ではない、二人の記憶。


「………お主が九尾か」

『そうじゃの、人間。それで、ワシを呼び出した理由とやら、聞かせてもらおうか』

「その前にひとつ聞きたい。そこのそれは、一体誰じゃ」

『分類上、一応は父になるのか。こやつの名前は波風ミナト………四代目火影よ』

「――――それはまた、何と言うか奇妙な組み合わせじゃの」

『戯言に付き合うつもりはない。要件を離せ。今のワシはいらついておるでの』

幼女と幼女がにらみ合う。

「妾はお主達の記憶までは触れられん。だから、約束して欲しいのじゃ。こやつに何も話さぬと」

『たかだが人間、そのお主がワシと約束じゃと? ………聞くと思っているのか』

「いや、先程まではそう思っていなかったのじゃが………守ってくれるのだろ?」

幼女二人は視線だけで言葉をかわす。この二人にしか分からない、何かがあるのだろうか。

『………承知した。お主の意地も見事。ここで断る理由もないが………お主、寂しくはないのか?』

「とてもさびしい」

間髪いれず、紫苑は答えた。しかし、気丈にも笑顔で言葉を続けた。

「しかし、妾にも許せぬものがある。それにあれだけ言われてわの。邪魔はしたくないと………そう思った」

『ふん、お主の覚悟、しかと受け取った。しかしどいつもこいつも………』

面白そうに笑う。

『僕からもひとつ聞いていい? 先程の、仙術のことだけど』

「うむ、これは我が係累にのみ許された術じゃ。大昔の兄二人と、同じように…………父から、受継がれたもの。あの化物を封じ込めるためにな」

あくまで保険じゃが、と紫苑は複雑な笑みを浮かべる。

『仙術………?』

「兄は仙人の眼。弟は仙人の肉体。妾の先祖は仙人の術…………全ては終りを避けるために。そういうことじゃ」

『いや、さっぱり分からないんだけど』

「知るときが来ると思う。それまでは言わない方が良いから」

『薮蛇になりそうだから、了解しておくよ。それではまた、いずれ会うことになるだろうから、その時に聞くよ』

「あなたもそう思うのか?」

『うん。馬鹿だけど、譲れないものが多いみたいだから。きっと忘れても、無茶をするに違いないから。いずれ辿る、その道の先にここに再び訪れる』

巻き込むことになるかもしれないから、とマダオが笑った。

「ははっ、そうかもしれません………では」

そうして、紫苑は再び手をかざす。

『―――言霊縛り。誓うという言葉を媒介にしたのか。ふん、大したヤツじゃの』

「同意なくばできぬことですし、増幅している今しかできないことですが」

それもすぐに消えると、紫苑は首を横に振った。

『後遺症は? 眼だけとは思い難いけど』

「分かりません。詳しい者がいればまた別ですが………それは、望むべくもないこと」

『僕たちは何もできないけど……』

「その言葉で十分です。それでは、またいずれ………生きていれば。ザンゲツ、お願いします」


「分かった。とはいっても、俺は運ぶだけだがな…………それと、困ったらここに連絡をくれ。力になる」

「分かりました………あと、シンとサイはメンマと離して下さい。顔を合わせたら、封じた記憶が蘇る可能性あります」

「承知した」

ザンゲツは俺の身体とシン、サイの身体を担いで行く。


「――――こんなに、軽いのにな。それでは、いずれまた……俺は、会えんかもしれんが」

「はい。再会を望みます。しばしの別れを。それでは、これで」



そうして、紫苑は振り返った。ザンゲツはその場を去っていく。


だけど、小さな声で聞こえた。




「――――またね」


涙まじりの声。

その後、俺達が山を降りた後。

隠れ家と一帯を包み込む、隠避結界がその場に張られた。




(バカ、ヤロウ………)



そうして、俺の記憶はそこで途切れる――――――――








































「―――――――そう、だったのか」



目覚めた時、最初に見えたのは天井。7、8年前にも見た、いつかの天井だ。

「ようやく目覚めたのか」

寝かせられた布団の傍には、サスケがいた。不安気な表情でこちらを見ている。

(俺は…………そうか、あの後倒れたのか)

記憶が戻った反動で、気絶してしまったようだ。

その後は、あの隠れ家に運び込まれたらしい。俺は起き上がると、サスケにあれからどのくらい経過したのか、たずねる。

「いや、ほんの一時間程だ………ほら、来たぞ」

「ん…………」

入ってくる気配が二つ。これは、多由也と………紫苑だ。


「目覚めたようじゃの………」

何も移していない眼で、それでも紫苑は笑う。俺は喩えようも無い、胸が締め付けられるような感情を必死に押さえつける。

「全部、思い出したよ………紫苑」

「―――そのように術式を組んだ。拙い構成じゃったが、どうにか成功したようじゃの」

悪びれもせず、紫苑が笑う。

(そうまで笑われては、なあ…………畜生、何も言えねえよ)

暗くなる訳でもない。それに、最近まで忘れていた俺に果たして何がいえるというのか。

忘れて己の夢に邁進していた俺に、何が言えよう。しかし紫苑はそんな俺の思いを一蹴した。

「ふむ、あの時も言ったと思うが………あれは、いわば妾の我侭だった。お主が気にすることではないぞ」

「それで納得すると思うか?」

「知らぬよ。それに、今、来て欲しい時にお主は来てくれた。イタチの弟を連れてくるとは、夢にも思わなんだが」

「―――イタチ、か。知っているのか?」

「ここ2年程は、一緒に暮らしておった。とある人物の紹介でな」

とある人物。イタチを動かせるような人物と言うと………

「それは、うちはマダラか……?」

「いいや、違う………それも含めて、お主達には説明をせねばならんことがある。ナルト、あの二人は呼び出せるのか?」

「ああ。ようやく喋れるようになったみたいだしなっ、と!」

そうして、俺はキューちゃんとマダオを口寄せする。

その音に呼ばれ、イタチもこの部屋に入ってきた。菊夜さんもいる。


俺にキューちゃん、マダオにサスケ、多由也。

紫苑とイタチ、そして菊夜さん。


茶の間に、8人全員が集まった。


サスケがイタチの方を見ているが、見られているイタチは何処吹く風。じっと、眼を閉じ続けていた。
傍目には平静を装うとしているようにしか見えない。サスケは気づけていないようだが。

紫苑は俺の目の前に座っている。年の頃はあれから成長し、年の頃は16、7といったところか。随分と綺麗になっている。
特徴的な象牙色の綺麗な髪も、紫陽石のような淡く見事な瞳も、その輝きを失わないまま、美しく成長した。

身体のチャクラは未だボロボロ、経絡系も完治してはいないようだが………それでも、昔よりはかなりマシになっていると感じられた。

(どういうことだ………?)

あれだけの酷い状態から、ここまで回復させたのは一体誰なのだろうか。

それが、イタチを紹介した人物なのだろうか。

それに、イタチがここにいる理由とはなんだろうか。


分からない事がたくさんある。だけど、今この場で全てが明らかになる。そういう予感があった。

そして、それはそのとおりで――――やがて、紫苑の唇が動く。




「―――いったい、何から話せば良いのか」



嘆息。諦観からくる息ではなく、難しいことを、あるいは荒唐無稽なことを説明するのにどうしようか、そんな悩みからくる息だった。




「全ての発端は、9か、10年前になるのか…………うずまきナルト、お主が暗部に殺されてからだ」


―――――何故だろう。今何か、不思議な言葉を聞いたような。


「――――ってちょっと待って。殺されたって、誰が?」


「あの時、お主は一度死んだはずだ。そして今も、魂はかつての………元の形には戻ってはいない――――そうじゃの。何から説明をすれば良いのか」


紫苑はちゃぶ台にあったお茶を飲み、溜息をひとつだけはいた。


「正確には、“九尾の妖魔が死んでから”…………そういった方がわかりやすいか」


「…………何をもって、そう断言する」

キューちゃんの目が鋭く光る。だが紫苑は、困った風に笑うだけ。


「九尾の妖魔について、正しい知識を持っておる者は?」

紫苑が聞くと、マダオが手を上げた。

「昔、自来也先生から聞いたことがあるよ。何でも、負の思念が集まった時にどこからともなく現れる、災厄だとか」

「うむ、それは正しい。じゃが、それは何のために現れるのかの?」

「―――負の思念が集まって出来るのだから…………」

矛先は、生物だろう。事実、九尾の妖魔が襲うのは生物だけだと聞く。それも、人を重点的に襲うらしいが。
キューちゃんはそのほとんどの記憶を妖魔核と共に吸い取られたから、詳しくは覚えていないと………ん、ちょっとまてよ。

「九尾の“妖魔”? 妖狐ではなく?」

「妖魔じゃ。人に仇なす大災。大禍の神そのものと言われた化物のことじゃ………そこにおられる………えっと…………」

「久那実でよい」

「うむ。久那実のように、天狐………年経た妖狐のことを指すのではない。九尾の妖魔とは、人を滅ぼすことを使命とされた、自然の代行者のことを言う」

「………代行者?」

何を代行するのだろうか。

「万物にチャクラあり。故に、全てのものはチャクラがあってこそ成り立っておる。個体差はあれど、チャクラが無い生き物など存在しない」

「それはどこかで聞いたことがあるな」

「いや、アカデミーの授業で………ってお前、そういえばアカデミー行ったこと無いのか」

「…………うん」

最終学歴無し。いいもん、くじけないもん。

「………話を続けるぞ。聞くが、負の思念とは一体なんだ?」

「誰かが憎いとか。消えてしまえとか………そういったものかな」

「そうじゃ。長じれば“滅びてしまえ”というものになってしまうもの。それが溜まっては、どの生物にも良い影響を及ぼすまい。むしろ悪影響でしかない」

「それは…………そうだね。だとすれば、九尾の妖魔はそれを駆除する役目………いや、大元を絶とうとするのか。だから、生き物を襲う?」

「そうじゃ。とりわけ人に由来する負の思念が大きく、滅ぼす対象も人となるがの」

「………戦場での、負の思念はすさまじいものがあるからね。納得できるといえば、納得できる」

「そうですね………」

マダオとイタチが同時に呟く。サスケの表情が少し歪むが、紫苑は話を続けた。

「人にとっては災厄そのものだろうが、自然にとってはそうでもない。いわば世界全体が負の思念に傾かないよう、世界のチャクラを調節するものだとも言える。
 元を絶ち、その場にある負の思念を喰らい生きるもの………それが、九尾の妖魔じゃ」

「と、いうことは………他の尾獣もそうだと?」

「違う。特別なのは、九尾だけじゃ。一尾から八尾はそもそもの本質が違うし、生まれ方も違う」

「―――――え?」



そんな話は聞いたことがない。いったい、どういうことなのだろうか。



「九尾の妖魔はいわば自然の防衛機構。どうしようもないと思った自然が生み出した、防衛機構じゃ。霊格の高い天狐に憑依し、妖魔と化して人を滅ぼそうとする、最終防衛機構………そして」




紫苑はマダオの方を見る。

見られたマダオは、紫苑の言葉を引き継いだ。今までの話の流れから、何かを察したようだ。

あるいは、何か気づけるだけのものを知っていたのだ。


「最終防衛機構が人の手に敗れた………つまり、死んだ時、何が起こりうる?」



「―――――」


その場にいた、全員が息を飲む。

九尾の妖魔が死んだ時。いわば、最終の防衛機構が崩れた時。いったい何が起こるのか、想像もつかない。


だがマダオは心当たりがあるのか、話を続けた。


「あの時、僕は“九尾の妖魔”の陽のチャクラと陰のチャクラを分けたつもりだった。しかし、事実は…………妖狐を妖魔に変える核を取り除いただけというわけか。
 それを、死神に食わせた………つまりは、妖魔核が消えた………死に等しい」



天狐………キューちゃんを妖魔に変えた核そのものを消し去ったと、マダオが言う。


その先にあるものは、いったいなんなのだろうか。何も起きないということは考え難い。九尾の妖魔ほどの化物を生み出すほどの防衛本能を持っている自然が、世界が………何もしないはずがない。


続きは、マダオでも紫苑でもなく、今まで目を閉じていた人物から語られた。




「―――ここからは俺が語ろう」





そう言うと、イタチは懐から紙切れを取り出した。





「それは?」




俺がたずねる。

古文書の写しかなにかだろうか。


だが返ってきた答えは、俺の予想の遥か上をいくものだった。











「俺とサスケ。あるいは現存する忍び全てに向け送られた――――――うちはマダラの遺言だ」






全ての真実はここに記されていると、イタチはそう言った。












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