太史慈隊は太史慈と季衣を入れて3000人である。
しかし、今から旅立とうと言うときその数は3001名になっていた。
その一名は誰か?
まぁいわなくても分かると思うが先日公式に許嫁(仮)になってしまった程イクさんです。
まぁなんというか曹操さんを説得して付いてくることになりました。
惇さんや嬢ちゃんとなにやら協定を結んだとか、言ってました。
また何か妨害工作をする気だろうか。
惇さんは「呉がなくなれば子義は行かなくてすむのでは?」と考え本気で呉に派兵する準備をしたり、嬢ちゃんは工作員を使って内部分裂をするような工作を企てたり、とその余りあるバイタリティを駆使しようとしてました。
曹操さんからは「行かせてあげるから1年でケリをつけなさい」とのことでした。
どうやらどこの勢力も内政に力を注いでいるらしく1年は大きな戦はないらしいです。
18話 呉が魏に勝っているところ?そりゃ、巨乳率とエロさだろう BY太史慈
あ~やっと呉にいける。
我ながらよく頑張ったよ。惇さんと嬢ちゃんの妨害によく耐えた。
呉までの道のりは長いため、暇だから歌を歌ったりして気を紛らわしました。
ジブリ系とかマクロ○とか狼と香辛○とかの歌はなにげに人気でした。
道中はそんなことをしながら比較的にのんびりした旅でした。
風はやっぱり文官だからか、嬢ちゃんと同じように同じ馬に乗らせるよう言ってきました。
確かにそのちっこい体で長旅は疲れるからなぁ
一方呉では軽い混乱状態が起きていた。
大国である魏の側近として仕えていた武将が呉に来るのである。
老臣達の一部は魏が大事な武将を引き抜いたとして呉に侵攻してくるのではないかという不安に駆られ今からでも追い返すべきだという者やうまく取り入りこちらの派閥に取り込めないかと画策する者、排斥しようとする者。
旧臣派に至っては受け入れ態勢が整っているため落ち着いてはいるがその態度が余計に老臣達の疑心暗鬼の助けとなってしまった。
狼狽する老臣達を情けないと思い見下す者もおり、新たな軋轢を生んでいた。
逆に民衆や商人達は太史慈の来訪を心待ちにしていた。
民衆の声を聞き、分け隔てなく接し、商人としても大規模商会を持つ会長。
その存在は呉に住む者にとって対して大きな恩恵をもたらすものになるからだ。
建業が見えてきました。
しかし何故か門は閉じられ城壁には兵が整列しています。
不穏な空気が流れているため、風は後方に下がって貰い、一応応戦できるようにしておきます。
指示を出すまでもなく兵達は鎧を纏い、面を装着しいつでも動けるように陣形を組んでいます。
戦場特有のピリピリした空気が流れています。
【とある呉の城壁の兵士】
緊急の呼集がかけられた。
なにやら城門で問題が起きたと先に来ていた兵舎に来ていた新米が言った。
話を聞くとなにやら3千の敵が城門に近づいて来たらしい。
一体どこの馬鹿だ?
ここは呉の首都だぞ。
三千ぽっちじゃ脅してやれば逃げ出すな。
全くはた迷惑な奴らだ。
そう思っていた。
その中に立っていた旗を見るまでは。
翻る旗は紫衣の牙門旗に金字で
「其疾如風、其徐如林、侵掠如火、不動如山』文字。
城壁に兵を並べるのは敵対の意思表示と取られても仕方がない上に城門まで閉じちまってやがる。
これじゃあ喧嘩を売っているのと同じだ。
大陸にその人有りなんて言われている奴の率いる軍を敵に回す何で冗談きついぜ。
濃厚な殺気が充満して肌がピリピリして痛いし、冷や汗も止まらねぇ。
新兵の中には殺気を当てられて失神しそうな奴もいる。
話しを聞いただけなら例え戦ったところでたかだか三千の兵という奴らもいるかもしれない。
そんな奴がいたらここに連れてきてやるこの殺気を当てられてみろ。
確かに呉という国は負けないかもしれないが前線に立っている俺たちが生き残れるかと言われれば、否だ。
【孫権】
「いいから門を開けろ!!太史慈殿は呉の客人として正式に招いたのだぞ!!」
私は声を張り上げるが城門の警備隊長は
「しかし危のう御座います!!
孫権様は次代の呉王を継ぐ御方。
事態は緊迫しております。
もしヘタに城門を開いたりしたら怒りに駆られた太史慈殿が攻め入らないとは限りません!!」
「貴様は太史慈殿の名声を聞いたうえでそのような事を言っているのか!?
ならば城門の上からでもかまわん。
そこから交渉しよう。
そこを通せ!!」
押し通ろうとした先にいたのは老臣派の幹部の1人だった。
「いけませんなぁ、孫権様。
太史慈殿は弓の名手ですぞ。
城門の上とはいえ射られる可能性のあるところに行かせるわけにはいきません」
「・・・そうか、今回の騒動は貴様らが仕組んだのだな!!」
「そのような人聞きの悪いことをおっしゃらないで頂きたい。
今回の事態を招いたのは情報の伝達がうまくいかなかっただけのことです。
・・不運な事故ですよ」
貼り付けた笑みでいってくる。
証拠がないことをいいことに現場への責任転換。
ここで怒りに身を任せて斬り殺せればどんなに楽だろうか。
しかし、ここでこいつを斬り殺せば姉様達の立場が悪くなって呉は内部分裂してしまう可能性すらある。
私が斬れないことを知っているからこその、この余裕なのだろう。
これほど力がない自分を情けなく思ったときはなかった。
《ある日魏の日常》
はぁ~。
会議中からため息がずっと付いている。
さすがにここまで来ると怒るより呆れの方が強くなる。
「姉者。もう会議は終わったぞ」
「ん?あ、ああ、分かった。・・・・・はぁ~」
「なぁ秋蘭?」
「なんだ姉者」
「もうそろそろ帰ってくかな?」
「昨日もいったがまだ子義が発って1ヶ月も経ってないぞ?」
「そうなのかぁ。・・もう十年くらい経ってるかと思った」
いくら何でもそれはないだろう。
これがどんな名医にも治せないといわれている難病か
旅だった姉の思い人を思いながら。
(早く帰ってきてくれないと姉者が暴走してしまう)
ただでさえ暇を見つけては呉の国境に出かけているのだから。
そのうち呉に単身乗り込むかも。
「はは・・そんなまさか・・・な?」
そんな未来を想像して笑い飛ばせないことに顔を引きつらせる夏候淵だった
もしかしたらこんな展開もシリーズ?(ネタです☆)
「押し込めー!!相手はたった五十だぞ!!」
兵をそういって鼓舞するが反応は鈍い。
近づこうとすれば連弩という兵器でねらい打ちにされる。
もう幾たびも突撃を掛けているのに全て防がれてしまった。細い一本道は味方の死体により地面が見えなくなっているほどだ。
しかし、太史慈達も矢がつき始めだんだんその数を減らしていく。
人も馬も皆力尽きるまで戦い、致命傷を受けながらも戦い続けるその姿はまさに一騎当千の兵の姿だった。
ついに、生き残ったのは太史慈1人になった。
全身に矢を受け、いくつもの傷を負いながら立ち続けている。
「秋蘭!!」
華琳様がやってきた。
華琳様は馬を下り、1人太史慈の前に歩いていく。
「華琳様近づいてはいけません!!」
もう太史慈は仲間ではないのだそのことは彼女自身もよく分かっているはず。
「大丈夫だから下っていいわ」
そう言われ秋蘭はさがる。
「久しぶりね太史慈。これだけの兵でこの数の魏の精兵を足止めするなんてさすが国士無双と呼ばれただけはあるわね」
「そんなことを言いに来た訳じゃないんでしょう?」
「えぇ、此度の戦で呉の敗戦は確定的になったわ。だから、我が軍門に下りなさい」
呉の戦力の4割をこの戦いで失い、更に最大戦力の太史慈隊の壊滅。それに対して魏は1割程度である。
「条件があります」
「言ってみなさい」
「江東六群を孫権を筆頭に治めさせることが条件です」
つまりは呉をそのままにして治めさせることを条件に出した。
「いいわ、その条件を呑みましょう。ただし降伏した場合のみにかぎりだけどね」
「するさ、呉の民をいたずらに苦しめるのは本望じゃないはずだ」
太史慈は勝ち誇った笑みを浮かべ、そして崩れ落ちる。
その体を華琳が正面から抱き止める。
華琳は太史慈の体を抱きしめ、雨で目を濡らしながら
「私は貴方を手に入れたわ。・・・でも死んだら意味ないじゃない。私もいつか逝くからそれまで待ってなさい。それが最後の命令よ」
あとがき
私に文才はないと悟りました。
ストーリーの大筋が出来ても文章化がうまくいきませんでした。
今回はかなり難産になりました。
オリキャラは一時停止とさせてください。
風の扱いで自分も違和感を覚えたため書き直してみました。
これからも書き直すことが多いと思いますが今後ともよろしくお願いします。
ネタシリーズでこんなの書いて欲しいなどの要望がありましたら参考程度にですが作者の中で話しができあがったら書きたいと思います。
感想よろしくお願いします。
最後になりましたが感想が300に達しました。
この作品は当初ここまで書くつもりもなく書きはじめた物でした。
みなさんのご声援のおかげでここまで書けたと思います。
ありがとうございました。