さて、と。嵐の一日がなんとか終わったけど、凛どうしよ?
凛の仲間フラグに必要なのはバーサーカーと学校のブラッドフォード・アンドロメダ。
バーサーカー前哨戦に凛とアーチャー来なかった。
ライダーのマスターは俺。一応俺。俺ったら俺。
よってアンドロメダなんて設置してません。あ、ぶっちゃけ一般ピープルの心配までしてません。自分大事。
でも仲間も大事。セイバーや士郎をこっちに引き込むにはアレはご法度だし、虎や一成を巻き込むのも気が引ける。
キャスターさんにもアンドロメダの件と同様の理由で街中からちゅーちゅーするのなるべく控えてもらってるし。
おかげで今日も腰が・・・。
閑話休題。そういうわけで・・・・・。
凛を仲間にできなくなるかもしれないんだな、これが。
って、冗談じゃねえ!
流されたゆたうワカメのごとく 第五話
とりあえず後で何とかして口説き落とすとして、現状での凛がいないデメリットを見直そう。
凛が仲間にならないってことは士郎の師匠も手に入らないってことだ。どうするか…って
うちキャスターさん居るじゃん。
なんとか頼めないかな?
特訓タイムin衛宮邸
ダメでした。なんというかあの人天才肌。いや実際天才なんだろうけど。人に教えるのに致命的に向いてない人だった。
「そこでグッといってガッと込めてドバァーッとやればいいのよ!わからないの?」
わ か る か !
すごく長嶋元監督式だった。
途中みんな疲れて腹ペコライオンによる音頭のもとメシにすることになり、なぜか士郎とキャスターさんが先生と生徒の立場を入れ替わって料理の授業が始まることになった。
「女体盛り」という単語について特に熱心に質問していたのは聞かなかったことにしたほうがいいな絶対。
セイバー、期待するな。お前が喜ぶ類の料理ではない決してない。
士郎がその質問にきちんと答えられていたのもまたビックリだ。藤村組の方たち、ナニ作らせてんだ。虎にチクってやる。
「桜、お前が士郎の先生するとしたら、どう教える?」
「まず蟲を用意します。」
はいアウトォ!
「そしてこちらに既に3ヶ月壺につけたものがあります」
「料理教室の流れで出すな!ていうか士郎にそれ埋め込む気か?」
「?」
「なんでそこで不思議そうな顔をする。」
ってそうか。桜は俺にも躊躇無く蟲を埋め込む子だった。誰のせいでこうなったんだ。うん、一部俺のせいだ。ごめんよ桜。
「?どうしたんですか兄さん?」
頭を撫でる俺とされるがままの桜。妙に嬉しそう。おお、これが伝説のナデポ!やばいこれはハマる!
そのあと羨ましがったキャスターさんにもなでなでを強請られたり、ライダーが羨ましそうにしてたり、タイガーが乱入してきてキャスターさんが例のゴミ袋変化で隠れたり、ライダーは落ち着いて霊体化してたり、そういえばセイバーは消えられなかったりで、結局なんだかんだでタイガーにみんなを紹介することになった。
「へー、ライダーさんとメディアさん、セイバーちゃんっていうの。
んーじゃまずセイバーちゃん、日本へはどういう用事で来たのかな?」
「望むものを手に入れるためです。」
「へー、それってナニ?」
「大事な人たち、いえ、私の子供といってもいい、そんな存在と、その人たちの幸福です。
そしてそれをこの手にするためには、士郎の協力が必要なのです。」
「しろおおおおぉぉぉぉう!!!こどもとか協力とかどういうことよう!!」
がおーー!!
おお。初めて見た。あれが虎竹刀。
「ちなみに私は慎二様と」
「私は兄さんと」
「乙女ロード…」
「……がーーーーー!!!」
うわ、タイガーが無差別モードに入った!
結局士郎の魔術回路の問題は解決しなかった。
ダメだ。やはり俺たちには凛が必要だ。出来るだけ早急に。
とはいえ、何の進展も無かったわけでもない。すっかり忘れてたがキャスターさんには「陣地作成」スキルがあるのだ。衛宮邸が間桐邸、柳洞寺に続く拠点として強化されたのは大きい。工房のレベルも上がったし。
虎が帰った後、
「凛の説得だけど、どうする?」
「やはり遠坂邸へ説得に行くのはリスクが大きいんじゃないですか。」
「だよなあ。ケンカ売ってると思われるよな。向こうの本拠地でそれは不味い。」
「学校で明日話しかければいいんじゃないのか?」
「シロウ、この状況下でのんきに学校に来るほうが異常なのです。」
「怪しまれないためにあえて危険を承知で日常生活を続けるのもありでしょうね。
けどこの地の魔術師の顔役で、聖杯戦争の元締めの一つである遠坂の、たった一人の人間よ?参加してるマスターの一人ってことはばれてるわ。
なにか学校という場所に行く特別な理由でもなければ、こないと考えるのが自然ね。」
「じゃあ俺は行くべきなのか。」
「「「「「却下」」」」」
「な、なんでさ。マスターであることはばらさないべきなんだろ。」
「もう全員にばれてるだろが。」
そうなのである。セイバー、ライダー、キャスター、アサシンはこちら側、ランサーとバーサーカー、アーチャーにもすでに主従ともに顔合わせ済み。
誰に隠すというのか。ギルか?ジジイか?出るかわからん真アサシンか?
改めて考えるとそうそうたる味方の数だな。
バーサーカー倒した後で同盟解消(する気ないけど)後、セイバー本気でこの陣営に勝てるつもりなんだろうか?
まあ小次郎さんとは会ってないし、ベルレフォーンも本気のキャスターさんも見せてないもんな。実際結果はわからんなあ…繰り返すが同盟破棄しないけど。
「おまけにシロウはセイバーを私のように霊体化させて同行させることが出来ないではないですか。」
「でっでも、やっぱり学校には行かないと、」
「ふ、ふふ、ふふふ、」
あ、やば。
「シロウ!貴方にはマスターとしての自覚が足りない!これは私が心構えから叩き込む必要があります!」
「じゃ、俺らは帰ろうか。」「ええ。」「そうですね。」「また日を改めるということで。」
「え?え?」
引き摺られて道場へドナドナされていく士郎。
しっかし、どうしたもんかなー。アンドロメダも葛木先生のマスター化もなければ凛は学校に来なくなっても不思議ないし。原作知識も当てにならんし。
「ひいいいいいーーーー」
「避けられます!貴方は絶対にこの剣を避けられます!大丈夫、出来ます!気持ちの問題です!もっと熱くなりなさい!」
お。松岡修造式だ。
ワカメだけ活躍するのもなんなので、ブラウニーにも出番を与えました。
オチ的な意味で。
なんかこのライダーも愛しくなってきました。
感想の半分くらいが「もっとやれ」なので、
もっと愛しちゃっていいですか?
感想お待ちしてまーす。