「ん、集まったようだな」
シャオ(本人からそう呼ぶように言われた)が俺様の下に押しかけてきた翌日、俺様たちは再び玉座に集まっていた。
この場には、何故かシャオも来ている。本人が言うには、もう既に公の一員なのだから当たり前なのだそうだ。
「昨日今日と連続で呼んでしまってすまない」
白蓮ちゃんの言葉を聞き流しつつ、今日の議題は何だろうと考える。
昨日は真面目な話をして、呉との同盟を締結させることが出来た。
となると今日は、それについてのお祝いとかではなかろうか。
きっと白蓮ちゃんが手を叩けば、そこかしこから綺麗なねーちゃん達が飛び出してくるに違いない。
この街にいるかわいこちゃんは大抵手をつけた後だということは、白蓮ちゃんも知ってるから、遠くから別のかわいこちゃんとか呼んでないだろうか。
「昨日は、呉の国と同盟をすることが出来た。これは、我が公の国にとって大きな前進だ。
なぜなら、残りの敵が魏の一国になることを意味するからだ」
む、なんか白蓮ちゃんが真面目なことを話し出している。
周りもみんな真剣な目をして聞いてるっぽいし、どうにも綺麗なおねーちゃん達とうはうははできなさそうだ。
「そこで、今日みんなを呼んだのは他でも無い。魏に対して、我々がどう立ち向かうかということだ」
「その先は私が引き継ぎましゅ」
白蓮ちゃんの言葉を引き継いで、いきなり噛んだちびーずの片割れ、確か孔明ちゃんだったか、が話をする。
話が難しくなりそうなので、俺様は周りを見て気を紛らわすことにした。
「つい先日、曹操さんの率いる魏は西方の平定を終了しました。
それはつまり、西に向けていた兵力を東に向けることが出来るということです」
俺様の女達だけあって、みんな中々いいおっぱいをしている。
大きさだけで言えば、マリア・鈴女・桃香ちゃんが大体同じくらいだろうか。
大きさでおっぱいのよさが変わる訳ではないが、大きいのはやはり揉み心地が良くてグッドだ。
それに、大きければパイズリできるしな。
「兵力を東に向けることが出来ると言うことは、すなわち私達、公か呉と戦をすることが出来ると言うことです」
次におしりだが、これもやはりマリアと桃香ちゃんが並んでいいな。
なんていうかこう、服の上からでも分かるむっちりとした感じがたまらない。
「魏の国の方針は一つ。すなわち、魏の国による大陸の制覇です。それはつまり、私達と必ずどこかでぶつかるということです」
最後にスレンダーないい女という意味では、ウルザちゃん・星ちゃん・関羽ちゃん。
この三人は、出るところが出て引っ込むところが引っ込んでいるという素晴らしい体だ。
マリアや桃香ちゃんがなんていうか、ポヨっとした体型なのに対して、こちらはスラっとした感じ。
「そうなると、私たちのとる手段は限られます。守るか、攻めるかです」
守るか攻めるか、か。
劉備ちゃんやマリアはぽやぽやした感じがあるので守りと言う感じだろう。
なんというか、俺様の好きに攻めさせてくれそうだ。
逆に星ちゃんや関羽ちゃんは、やってる途中でも俺様に主導権を渡さないようにしてきそうだ。
星ちゃんなんかは特に、「悪い女」みたいな感じで積極的に攻めてきそうなきがするぞ。
ところで……
「攻めるとか守るとか、どういう意味だ?」
俺様が崇高な考えをしている間に、なんか回りでは別の話が進行していたらしい。
「はい。説明しますと、攻めるとは文字通り魏の領地に攻め入ることです。
曹操さん達がこちらに攻めて来る前に攻め入ってしまおうということですね。
逆に守ると言うのは、曹操さん達が攻めてくるのを待って、それを撃退してしまおうと言うことです。
この場合、撃退した後、魏の兵力が回復する前に、逆侵攻を仕掛けることになります。
前者の利点として、私達公の国土が蹂躙されないこと、また魏の戦力が整う前に戦うことが出来ることが考えられます。
ただ欠点として、同盟国である呉が援軍要請に応じてくれるかどうかがいまいち分かりかねないという点が考えられます。
緒戦で私達が勝利しても、魏にはまだ兵力が残ってるわけですからその後泥沼になる可能性が否定できません。
その間に国力を高めるなり、漁夫の利を得る為に機を見て攻撃するなり、美味しい所だけを狙う可能性があります」
ふむ、なんかよく分からんが、魏に攻め入ると、呉においしいとこどりされるかもしれないということか。
俺様達が苦労だけするというのはもちろん却下だ。
「次に後者の利点として、呉の援軍が考えられます。
私達公及び呉は、魏との国境に既に多数の兵を控えさせています。
時間が経つにつれ、その数は私達の国のほぼ限界まで膨れ上がるでしょう。
現時点で兵数に劣り、かつ最大兵数に勝る魏からすれば、私達の兵数に勝るまで手を出してくることは無いはずです。
となれば、多少時間がかかってでもこちらの兵数を上回るまで、すなわちほぼ全ての兵を集めるまでは攻めてこないはずです。
この場合、起こるのは決戦。
そして私達が攻められた時に呉が援軍を出さない場合、私達が負ける可能性は決して低いとは言えません。
そしてもし私達が負けた場合、呉は私達の国土を吸収した魏と戦わなければならないことになります。
呉としてはそんなことにするわけにはいきませんし、呉が攻められたときの私達も同様です。
ですから最終的には、魏対呉と公の連合軍ということになります。
欠点は、先手を譲るので向こうにある程度の主導権を握られてしまう点ですね」
とりあえず、守れば魏・呉・公のほぼ全兵力による決戦になるということは分かった。
これはどうだろう……。
決戦となればどうなるか。まず、英雄たる俺様がいる時点で公に負けは無い。
そして、俺様は間違いなく大活躍だ。
とすれば、星ちゃんや関羽ちゃん相手に最後の一押しをするちゃんすかもしれん。
が……だ。
大規模な決戦ともなれば、それだけ俺様の女(予定も含む)を失う可能性が出てくるわけだ。
小規模な戦いなら、俺様が駆けつけるのも面倒じゃないし、むしろ俺様の格好いい姿を見せることが出来るから大歓迎だ。
しかし決戦ともなると、俺様の女達があっちこっちで戦うことになり、俺様のフォローが間に合わなくなる可能性がある。
しかも今回は、相手側である華琳達も死なないようにしないといけないわけだ。
それは、いくら英雄の俺様でも難しいものがある。
とすると、できれば戦わずにどうにかしたいのだが……。
みんなの視線が俺様に集まっている。
ここで素晴らしい意見をずばっと言えなければ、英雄たる俺様っぽくない!
白蓮ちゃんなんかは、俺様の判断がこの国の未来を決めることを知ってるんだろう。
さっきから、ひたすら熱っぽい目をこちらに向けてくる。
いくら俺様が影番みたいなことをしているとはいえ、さすがは王様だな。
ふむ……、王様といえば華琳も王様だし、シャオもなんだかんだで王女様か。
公と呉の偉い女を従え、最後の国の偉い女を手に入れに行く、さすが俺様。
あっちでも、リアに陽動でヘルマンを攻めさせる準備をさせてるし、突入部隊にはゼスの王女であるマジックちゃんが含まれている。
そして、いざシーラを捕まえに行こうとしたところで……ってあれ、なんかこの状況似てないか?
大陸に国が三つ(JAPANは大陸に無いから含めない)というところもそうだ。
とすると、向こうのことを参考にすればいいのかもしれん!
向こうだとリーザスとヘルマンの国境付近は物騒だが、ゼスとリーザスの諍いはまったく起きていない。
何故ゼスとリーザスがもめていないかと言えば、それはリアとマジックちゃんが俺様の女だからだ。
俺様の女のいる国同士が戦ってもしょうが無いしな。
そして、シーラも俺様の女にしてしまう予定だったから、ゼス・リーザス・ヘルマン全てが俺様の下に平和になるのだ。
さすが英雄たる俺様。人類を統一し、世界を平和にしてしまうとは。
とすると、これを参考にしたときどうなるか。
公は既に白蓮ちゃんが俺の女だから問題無し。
呉も(後で変えてもらう予定ではあるが)王女が俺様の女になってるから問題無し。
つまり、後は華琳を俺様の女にすれば終わる。
わざわざ戦って大陸統一しなくとも、すべて丸く収まるわけだ。
とすると、華琳に会う手段は……
1・もう考えるのも面倒だ。直接会いに行こう
2・もう考えるのも面倒だ。直接会いに行こう
3・もう考えるのも面倒だ。直接会いに行こう
さて、どうするかな……?