睡眠時間もどんどん削る羽目になって、なんだか肉体的にも精神的にも不安定になってきました。
体調は最悪ですが、何故か今ならどんな敵でも消滅させられそうな気がします。
「あはははは、なのはちゃんその目で消滅は洒落ならんてー」
はやてちゃんは何故かテンションがとても高くなってしまっています。
目のハイライトが消えているせいで、とても怖いです。
かくいう私も目つきがかなり恐ろしい事になっているらしく、さっき隊員の人とすれ違った時に怯えられました。
「うふふ…うふふふふ…」
フェイトちゃんは色々末期らしく、手作りなのはちゃんぬいぐるみを抱きながら微笑んでいます。
「なーなー!そういやギンガはどうやったんー?」
あー、ギンガは矯正出来ないよ。
だって挨拶からして何か凄かったもん。
『陸士108部隊から出向になりましたギンガ・ナカジマです。魔法タイプは近代ベルカ式で主にシューティングアーツを用いた高速戦闘で戦います。ところで速さこそこの世の真理だと思いませんか?雑誌でも月刊よりも週刊、週刊より(ry』
早口すぎてギリギリ聞き取れるかどうかのレベルだったしなぁ。
『私は速さ以外に興味は無いので訓練は全て自分で行いますご心配無く』
とかいって訓練場から高速で去っていったし…
何とかならないのかな、あれ?
まぁそんな事は今はどうでもいいや。
今はようやく仕事が終わって明日1日中休みになったし、早く帰って寝よう…
「もー私もなのはちゃんのとこで寝るわー」
「うふふ…なのはー私もー」
さぁ早くみんなで寝よ「すいませんフェイトさん少しいいでしょうか?」…誰だ。
「あっはっは!なのはちゃん目がヤバすぎるで!」
「あっと、ごめんなさーい」
「あ、なのはさんとはやてさんは用が無いのでいいです。時間が勿体無いので手短に言いますがフェイトさん私とスピード勝負をして頂けませんか?」
…くすくすくす、へぇ、用が無いのでいい、かぁ。
「はい。大したスピードじゃ無さそうですし興味無いです」
「クックッ…随分調子づいてるみたいやなぁ、ギンガ」
「ふふ…隊長に対する礼儀は教わって無いのかな?」
「へぇ…なのは様にそんな失礼な発言するなんて、いい度胸だね」
私達3人の怒気にギンガが今更冷や汗を書きながら後ずさった。
「わ、私は速さを追い求めてるだけなんです!」
へぇ…ならフェイトちゃんとスピード勝負してもらおうじゃない。
但しフェイトちゃんには本気になってもらうよ。
フェイトちゃんを本気にさせるには…あぁ、頭が働かない…もうこれでいいや。
「フェイトちゃぁん、最速最短でギンガと本気勝負してあげてぇ。勝ったら明日ご褒美のチューしてあげるからぁ」
「―――Yes.My Lord」
さ、私達は部屋で眠ろうか、はやてちゃん。
「あはははは!せやなー」
その後、僅か2分でフェイトちゃんが戻ってきたのでみんなで眠りました。
何か頭の中でやっちまった警報が鳴り響いてる様な気がするけど、眠いからまた明日ねー…。
ちなみに、結局私達は20時間眠りました。