機動戦士ガンダム00 統合戦争緒戦記
第3部 時代設定
世界情勢(西暦2344年時点)
イノベイター・旧人類の軋轢から始まった紛争は民族及び地域間経済格差をはじめとする問題も加わり戦禍の拡大を招いた。
ところが10年経った2324年頃より私設武装組織ソレスタルビーイングが活動を再開させ、ガンダムの紛争への武力介入するようになった。
最小限で最大の効果を挙げるピンポイント攻撃に紛争は下火気味になり以降散発的なテロに留まる。
かねてより交戦状態にあった地球連邦と旧人類軍は武力介入に警戒して衝突を避け冷戦状態に入る。
地球連邦
人類最大規模を誇る統一国家。西暦2344年の時点では革新派のクラウス・グラードが大統領に就任し改革と問題解決を努めている。
軍備増強と軍制改革により体制を保っているが未だに紛争の根本的解決を果たしていない。
平和維持軍と保安局の体質は以前と変わらずアロウズ時代の気質を引きずり、独断での弾圧や虐殺が横行している上に司法とも癒着しているなど暴走傾向にある。
下火になった紛争で余裕が生じた為、イノベイター政策をはじめ教育などインフラ整備や敵勢力との対話など外交にシフトしている。
しかしイノベイターは増加し続け総人口の30%にも増え、旧人類との軋轢は深刻化し一部では独立の動きを見せ始める。
旧人類軍
反イノベイター派最大の軍事組織。西暦2344年の時点では小惑星帯の宇宙基地群と西アフリカ、中東などを勢力下に入れている。
地球連邦軍に次ぐ規模を誇り宇宙艦隊や大型MAなど保有する。地球連邦とはイノベイター問題を巡って敵対関係にあり何度も武力衝突を繰り返してきた。
かねてより続くイノベイター増加は組織に深刻な分裂の危機をもたらし内部抗争が絶えず、地球連邦の掌握を旗印になんとかまとめられている状況である。
内通者ネットワーク
文字通り地球連邦と旧人類軍の情報・技術・人員物資流出を目的とする秘密ネットワーク。
双方の内通者をはじめスパイや工作員の潜入及び脱走手引きや救出、もしくは片方への情報提供など支援を手がける。
実は軍産複合体「アース」の情報工作を担当する下部秘密組織である。
軍産複合体「ノストゥルム」
大企業トップからなる評議会を頂点とする国際複合ネットワーク。
アース・インダストリーやアイリス社などの軍事産業やコロニー公社などの大企業群を中心に構成する。
本来は3国家群にそれぞれ分立していたのが地球連邦樹立に併せて統合され、統合戦争において恐るべき肥大化を遂げた。
建前上は顧問としてメンバーを各地に送り込む事で地球連邦をはじめ世界各国も対し強い影響下に組み入れ、裏ではマフィアやテロ組織、旧人類軍などにも繋がりを持ち双方を支援している。
自らの利潤の為なら莫大な資金と人脈を武器に合法非合法手段を駆使して世界を操り、統合戦争においては紛争やテロ、政情不安定化を誘発させてきた。
また傘下企業や政府、軍による不正の一部を彼らの資金と手引きによって、司法取引で法外な微罪処分(虐殺しても休職、謹慎など)で済ませられた事件は少なくない。