機動戦士ガンダム00統合戦争緒戦記
第2部 兵器設定5
GNX-805T/IMヘラクレス・インペラートル
本体重量
68トン
固定装備
クラピカルアンテナ 頭部、胸部、肩部、背部及び腰部サイドバインダーに装備された大型粒子制御装置。
GN-XI以上のボリュームに加えて最新技術を注ぎ込まれており、従来MSに比べてGN粒子制御能力が卓越している。
一キロに及ぶ制御範囲内において濃密なGNフィールドの展開や粒子ビーム屈折など可能で、
逆にGNビームライフル程度の敵粒子ビームなら霧散無効化に出来る。
正式名称は粒子制御試験機と呼ばれるヘラクレスのバリエーション機。
愛称のインペラートルとは古代ローマ公用語でもあるラテン語で皇帝、遡れば軍最高司令官、命令する者を意味し、名称にちなみGN粒子の完全支配を込められている。
マスラオやスサノオ、ブレイヴI以上の複雑な粒子制御の必要性から関連コントロールは量子制御に変更され、
粒子制御試験の延長にマイクロウェーブ受信アンテナを背部サイドバインダーに内臓し、長時間に渡るGN粒子の変幻自在な制御が試せるようになった。
GNステルスフィールドの影響下でも粒子制御範囲内では粒子兵装無効化を半減に留め、その高い戦闘力はIVまでのGN-X系ならば粒子兵装を封じ一方的に撃墜出来る。
本機の運用データは次期主力MS開発計画に生かされ、粒子制御技術は簡略化という形で旧AEU系のGNX-Y805Tネクストに受け継がれた。
GNMA-0003ガデラーザII
全長
101メートル
装備
GNブラスター 砲身を上下に粒子ビームを撃ち出す主兵装。強力無比だが一発ごとに強制冷却を強いられる単射モードと連発可能な速射モードに分かれている。
GNクロー サイドウイング内に折り畳みで装備された隠し腕。掌の部分にGNバズーカ並の砲口のGNバルカンを搭載し、巨大なビームサーベルとして使用可能。
機体サイズに比べて大きくクロー部分はガデラーザIとほぼ同じサイズ。
GNミサイル発射機 サイドウイング下のコンテナに四発ずつ搭載する、子弾八発のクラスター型。
GNバルカン 頭部に二基搭載した近接防御装備。口径も威力もGNクロー側と同一。
GNフィールド発生機
オプション装備 擬似太陽炉基部脇のパイロンに懸架される。
大型GNファング 主兵装にGNブラスター、小型ファング八機搭載した大型ビット兵器。擬似太陽炉三基連結で推進する。最大四機搭載可能。
通常パイロットでも入力で遠隔操作出来るがイノベイターでなければ性能を引き出せない。
その他
圧倒的性能と引き換えにコストパフォーマンスが最悪のGNMA-0002ガデラーザIに代わる地球連邦軍主力大型MA。
ベース機から三分の一という小型化に伴い単機による敵軍撃破から対艦、要塞またはMA及び二機一個小隊による戦略打撃にシフト、
非イノベイターパイロット操縦を前提、近接防御装備の充実にサイドバインダー大型化、と大きく設計変更し新規開発された。
変形機構は簡略化させ頭部は後部に収納せず真下の隙間に顔が隠して固定、擬似太陽炉も左右二連結の四基に減らし脚として方向転換を容易にし機動性維持を図った。
コックピットが存在する頭部はコアファイターとして切り離し、擬似太陽炉二基の推進力で戦域から素早い離脱を図れる。
イノベイターパイロット用の単座型、非イノベイターパイロット用の複座型の二種類バリエーションを持つ。
GN-011R1/FF-01ガンダムハルートR1ファルコン
総重量
60.2トン
装備
GNソードライフルII 機能は十年前の使用と同じ白兵射撃両用装備。刃は新素材のみの構成となりライフルは左右二連装に変更された。
GNショートビームキャノン 口径をそのままに砲身を半分に切り下げ、飛行形態における機首から独立して射撃出来る。
射程は短いが取り回しが利き高威力の単射とガトリングガン並みの弾幕を張れる連射で多数の敵に対応可能。
GNシザービット GNコンデンサーを一新した改修型。サイドコンテナ一基につき五機搭載する。
パイロット
アレルヤ・ハプティズム(ハレルヤ・ハプティズム)、マリー・ハプティズム(ソーマ・ピーリス)
西暦2324年の技術で外見のみ再現したガンダムハルートの性能向上型。
形式番号のFF-01は「Fighting(格闘)Flight(飛行)一型」の略称であり、
その名の通り近接戦と格闘戦に適したサイドコンテナに換装されELS戦で大破した1号機よりシャープで軽快な外観になっている。
サイドコンテナを変更した恩恵で従来問題だった機動力が改善し格闘能力が改善され、なおかつ武装を減らさずにして戦闘力の向上を実現した。
しかし純正太陽炉はELS戦で失い新造分は新世代ガンダム運用試験に回され、GNコンデンサーを動力源にしており稼動時間は制限されている。
GNコンデンサーの度重なる改良と00クアンタからのフィールドバックで量子ワープが可能になったが、粒子備蓄量と戦闘時間を差し引いて二回しか出来ない。
よって一回ワープで敵防衛網をすり抜け飛行形態を交えて敵部隊を蹂躙し、二回目のワープで安全地帯に撤退が本機の基本戦法となる。
政治的にも最も危険で悪影響を及ぼす紛争の介入に、ソレスタルビーイング本隊によって運用された。
GNW-20005ガルゼス
頭頂高 本体重量
23.1メートル 75トン
装備
GNバスターソード ガゼインが流用してきたアルケーガンダム用から一新した大型実体剣。GNコンデンサーが鍔に内臓され一時的に威力を増大できる。
ウェポンコンテナ マニピュレーターに装着する小型GNシールド兼用多用途装備。GNミサイルやGNファング、GNビームキャノンなどを選択可能。
GNシールド ガルゼス専用の実体盾。機能も性能も量産型MSと大差ないものの、中央GNコンデンサーを擬似太陽炉に換装すれば防御が劇的に向上する。
しかし直結型は余裕のない物資を問題に試験用として三基しか造れなかった。
固定装備
GNバルカン
GNビームサーベル
オプション装備
GNビームキャノン 巡洋艦の二連装主砲と管制装置を流用、肩部に装着する重火力装備。
基本GNコンデンサーの圧縮粒子を発射に用いるが、一部特殊任務には火器用擬似太陽炉を直結する事がある。
GNファング ガゼインからの流用しつつGNコンデンサーを新型に改め貯蔵量を増やした。
旧人類軍初の新造機にしてイノベイター専用機GNW-20004ガゼインの後継を兼ねるスローネ系MS。
精鋭機ガゼインのMSとしてあまりに異形のアルケー系のフレームとパーツが他MSと互換性がないのを長らく問題にしてきたが、
戦力を拡大させ反連邦最大の組織の体裁を整え余裕が少し出来た事で、代替を兼ね主力MS開発に先駆けた少数精鋭機として開発された。
二組のツインアイは健在だが中央部可動式モノアイと一対の大型クラピカルアンテナがガンダムらしさを抑えられている。
機体形状は四肢が極端に長いアルケー系からスローネ及びGN-X系(IからIVまで)に戻し整備性と互換性を改善を図り、
擬似太陽炉は四基二連結でそれぞれ胸部と腰部に搭載、更に軍事産業経由で地球連邦軍から盗んだ最新技術を惜しみなく投入された。
武装は比較的簡素で、対イノベイター戦術が両軍に浸透している事を考慮しビット兵器は補助装備に留まっているが、
基本性能は高く連邦軍より規模が劣る旧人類軍の事情と要求に合致し、連邦軍で本機に対抗できるMSはヘラクレス系の一部かブレイヴIIしかいない。
イノベイターパイロット用のイノベイター仕様と、エースパイロットや督戦担当でもある非イノベイター指揮官及び副官の乗る通常仕様で構成される。