機動戦士ガンダム00 統合戦争緒戦記
第2部 兵器設定4
AEU-10レギオン
頭頂高 本体重量
15メートル 38トン
装備
NGNライフル マガジンで実弾、粒子ビームを選択できる射撃兵器。
配備が十分でなく大半はAEUヘリオンのリニアライフルを代用している。
GNスパイク 肩、膝に装備する打突武器。混戦時に挙動一つで敵機に損傷を与えられる。
GNボンベ バイザー下の口部にある防御装備。GNフィールドを発生させ頭部ダメージを防ぐ。
旧AEU系軍事産業開発の可変MS。
曲線を多用した外観やヘルメット型頭部装甲などAEU-05/00ヘリオンメディウムに酷似した外観が特徴。
SVMS-02アシガルとの連邦軍準GN可変MSコンペに敗れる。
その後海外輸出用として大量生産され、連邦加盟国やPMCに留まらずテロリストを含む反連邦勢力にも流通し、
MS-09Jチェンシーに次いで世界中に2000機以上も運用されている。
小型軽快ながらアシガル以上の防御性と近接戦闘力を持ち、同時に高速飛行可能な巡航形態に戦闘機動中の変形が可能など、コンパクトと性能を両立させた。
粒子節約と機動性維持に、全身の可動装甲と四肢の挙動による慣性で機体制御される。
また、ヘリオンとアグリッサと同じく本機も各種大型MAとドッキングさせ、MSサイズでは対応できない戦況対応に図っている。
単機の発展性と汎用性より堅牢性や整備性、信頼性、操縦性などに重点を置き、設備の乏しい最前線での運用に想定するなどアシガルと開発思想が異なる。
GNコンデンサー、水素プラズマジェットエンジン併用の標準型の他、
水素プラズマジェットエンジンのみの簡素型、擬似太陽炉搭載型などを基本に、多種多様なバリエーション機が存在する。
MSJ-09Iチェンシー歩兵戦闘型
頭頂高 本体重量 搭乗歩兵
15.1メートル 80トン 通常装備16名 パワードスーツ6名
装備
グレネードランチャー 両肩部にそれぞれ20連装で装備。榴弾の他、閃光弾、催涙弾など発射する。
30ミリ機関砲 胸部の対歩兵、車両用火器。
腰部歩兵輸送コンテナなど各所を改修した、歩兵支援仕様のチェンシー。通称「チェンシー・ムーチン(母親)」。
歩兵輸送と同時に拠点制圧の火力支援や威力偵察、ゲリラを駆逐するのが主用途。
飛行可能な最新パワードスーツ部隊との連携が本機の威力を発揮でき、軍と特殊部隊だけでなく機動隊と憲兵隊にも暴徒鎮圧用途に配備されている。
統合戦争の間、粒子兵器が反連邦勢力にも大量に用いられるようになり、歩兵の持つ携行GNミサイルの餌食になるMSが急増していた。
そうした歩兵の潜む敵地に強襲したり少数の武装勢力掃討など、頻発する小規模戦闘に対応する必要性が浮上した。
歩兵展開により柔軟性が増大した分、コストが歩兵戦闘MAの倍以上に跳ね上がったのが難点であり、
コマンド部隊や特務部隊、海兵隊などの精鋭に優先して配備されているのが現状である。
カレドニア級大型宇宙空母
全長
729メートル
搭載機
MSのみ時250機以上 100メートル級MAのみ時4機
部隊編成
空母MS戦闘部隊(2326年以降 MS80機、MA2機)
1個戦術MS大隊(GN-XIV32機、GN-XIII無人型8機)、2個重火力MS小隊(GN-XIVフルミナータ8機)
1個武装偵察MS中隊(ユニオン16機)、2個早期警戒MS小隊(アシガルAEW型8機)、2個粒子戦闘MS小隊(アシガル粒子戦型8機)
1個歩兵戦闘MS中隊(チェンシー歩兵戦闘型16機)、戦闘機動MA小隊(ガデラーザII2機)
装備
4連装GNビーム機銃20基 近接迎撃装備でコンテナ部に分散配置されている。
小型GNミサイル発射機4基 コンテナ部上下に配置、ピケット艦をもすり抜けた敵に対する最終迎撃線を構築する。
MS及びMAを搭載、補給、整備を一括して行える巨大母艦にして地球連邦軍初の宇宙空母。
作戦規模の戦闘を行える最小戦略単位の部隊を運用可能で、最新兵器からなるその投射火力は一国の全MS部隊に匹敵する。
基本設計はバージニア級輸送艦と同じだが、MS展開は艦首下の左右カタパルトより横倒し状態で発進され、MA展開はサイドコンテナ両端前後ハッチからである。
戦闘艦に追従できるだけの機動力と巡洋艦の砲撃すら耐えられる防御力を兼ね備え、
ELS船で地方拠点に転落した地球外航行船ソレスタル・ビーイング号に代わる戦略拠点として役割をなす。
これまで5隻前後の艦隊を地球圏に何個も分散配置し、旧型兵器しか持たない反連邦勢力と少数精鋭のソレスタルビーイングに対応してきた。
金属異星体ELS飛来による地球外生命体の存在とGN兵器流失による優位差の相対化、宇宙人類居住域拡大から、多くの反対を受けるも空母開発に踏み切る。
ELS戦時に匹敵するMS展開能力に過剰戦力として疑問視されるが、反乱の早期鎮圧に威力を大きく発揮し、レヌス級主力戦艦に守られた本級は地球圏安定化に貢献していった。
サラトガ級駆逐艦
全長
236メートル
搭載機
MS2機 チェンシー通常型や歩兵戦闘型、アシガル中心
装備
連装GNビーム砲4基 対艦もしくは要塞が主用途だが拡散モードで遠距離のミサイル群やMSを対処できる。
4連装GNビーム機銃20基 艦首とサイドコンテナに配置された、対MS、ミサイル近接迎撃装備。
大型GNミサイル発射機4基 サイドコンテナ部に配置され、対艦GNミサイルを発射可能。
(96セル)
小型GNミサイル発射機6基 サイドコンテナに配置。ビーム機銃と同じ用途で用いられる。
(200セル)
GNフィールド発生機 中心部より粒子障壁を張り、巡洋艦レベルの砲撃に耐えられる防御力を持つ。
2320年より開発された連邦軍宇宙戦闘艦。
反イノベイター勢力の活動と地方各地の武装化による不安定な情勢を前に、
数を揃えにくい航宙巡洋艦と脆弱な武装輸送艦に代わる治安維持及び通商護衛担当の小型戦闘艦として進宙した。
全て警備艦隊に配備され護衛の他、臨検や偵察、航宙警戒管制などにも性能を発揮している。
トランザムによる星間巡航、GNフィールドの防御性は通常機動力と共に高い。
基本構造はバージニア級輸送艦を踏襲し特務試験艦アルトリウスを参考に設計されているが、艦首部分が縦長になり戦闘艦然した外観に変わっている。
MS運用能力はあるが直接戦闘より宇宙作業や偵察、艦の射撃観測、救難など支援に用いられ、戦闘時には大型艦の護衛や別働隊に宛てられる事が多い。