機動戦士ガンダム00 統合戦争緒戦記
第2部 兵器設定3
GNX-Y904Tユニオン
頭頂高 本体重量
17メートル 42.5トン
装備
NGNライフル アシガルと同型の155ミリ口径で実弾か粒子にマガジンを選択できる。
GNシールド ユニオン系初の大型防御装備。弾を受け止める事はもちろんディフェンスロッドと同じく弾く事も可能。
GNフィールドの全周囲展開が可能。
固定装備
GNビームキャノン 主装備の補助用途の射撃副装備。
連射可能の上に両肩部に装着するので、ほぼ全周囲を射界に収められる。
NGNライフル(粒子マガジン装着時のみ)と連動でトライパニッシャー
GNショートソード 腕部パイロンに搭載する近接戦闘装備。
柄と刃と分かれた折りたたみ式なのはブレイヴIIと共通。
GNビームサーベル GNブレイドの刃先より展開する。
その他装備はアシガルと同じ。
アシガルの可変機構と運用思想を受け継ぐ、旧ユニオン開発陣が開発した次期主力MS候補。
開発陣の威信に懸けて旧母国名にちなんだのが名前の由来である。
MSとしての戦闘力を重視しGN-X系に代わる主力機として装甲が追加されたが、
擬似GNドライヴと軽量堅固な新装甲材のおかげで機動力はむしろ向上している。
主力機として正面きっての陸戦も出来るがアシガルと同じく空中戦が得意で、地上戦の大半はチェンシー系に依存する。
当初はSVMS-02Dアシガル擬似太陽炉搭載型をベースに装甲倍増、フレーム追加などを施したが、
ユニオン系特有の細身でコンパクトな設計が災いに改修に限界が見えた事で方向転換。
これまでの運用データを基に新規設計で一から開発し直された結果、巡航時の翼部分となるサイドバインダーがブレイヴ系と同じ可動型に、
構造も堅牢性の為にモノコックから内部フレームに、空中での機関異常対策に小型擬似GNドライヴ二基に、と数多く変更された。
ユニオンを含む旧三国家系候補機はコアファイターについては、
量産機としてのコストと物量志向の観点で搭載されていない。
同時開発のブレイヴIIと特徴が多少重なるが、こちらは主力機として生産性と堅牢性重視と用途は区別されている。
精鋭のブレイヴIIが打撃を与えた敵を、主力の本機が立ち直らせる暇を与えずに制圧するという、迅速な軍事作戦がユニオンの理想だと言われる。
同候補にしてライバル関係にある人革連系MSジャーズゥと熾烈な相互評価試験を繰り広げるが、双方の対立の激しさから主力機から不採用になる。
海兵隊や空挺部隊など緊急展開部隊用MSとして配備、アシガル譲りの高機動力高展開力にGN機と正面戦闘できる戦闘力から現場では重宝された。
GNX-Y806Tネクスト
頭頂高 本体重量
15メートル 35.3トン
装備
NGNライフル 旧AEU開発陣が手がけた主装備。
先端部のGNブレイドと左右のサブグリップと独自の設計が特徴。
固定装備
GNビームサーベル 腕部パイロンから取り出す近接戦闘装備。
表面粒子をチェーンソーのような激しい対流で切断力と貫通力が向上された。
GNウイング 次期主力機候補の中では最も制御能力が高い翼型多目的粒子制御機。
主装備と連動してトライパニッシャーを撃てる他、遠距離では圧縮粒子を高速回転させた貫通ビーム、
近距離では敵を捕捉する誘導ビームを発射できるなど非常に高度な制御能力が特徴。
小型化と汎用性と高性能化を両立させた旧AEU系次期主力機候補。名前は英語で次を意味する。
AEUイナクトを引き継ぎマイクロウェーブ受信装置を搭載した事で、受信範囲内でならば無尽蔵の電力供給を獲得した。
その恩恵でバッテリーとGNコンデンサーは最低限に切り詰められ、
代わりに無尽蔵の粒子使用と機体小型化と共に、大型粒子制御装置による変幻自在な粒子制御と比類なき火力、防御を可能にした。
マイクロウェーブがジャミングや後方撹乱によって阻害された場合には、ごく短い間しか稼動できなくなるというリスクを持つ。
またGN-XVと同じ程の性能で小型化を果たしたが、粒子制御が高度過ぎた事でコストがやや高くなったのも難点であり、
主力機にふさわしくない迎撃機としての運用思想から主力機には不採用となってしまった。
GNX-Y807Tジャーズゥ
頭頂高 本体重量
17メートル 70トン
装備
200ミリ×50口径長滑腔砲 チェンシーの装備をより長口径化させ、砲口部に接近戦用の砲剣を装着しており槍として扱える。
未だに炸薬式と設計的に時代遅れになりつつあるが、その分信頼性はビーム、リニア系を上回る。
中隊規模で横隊を組んでの砲撃やマケドニア・ファランクスのように槍衾を同時にこなせる。
森林や市街地での使用を想定した25ミリ口径の短砲身型も存在する。
NGNアサルトライフル 上部の300ミリNGNバズーカと下部の150ミリNGNライフルで構成する複合射撃装備。
いずれも電磁銃身型でマガジンの交換で実弾と粒子ビームを使い分ける。
実用性が高くGN-XVの主装備にも採用された。
GNソード 進行するMS装備の多機能化から外れて単機能の信頼性を追求した実体剣。
刀身は厚く重く、その重量で相手を叩き切るのが主用途であるが、軽装甲には尖った切っ先で突く事も可能。
GNシールド 上の面が広く下に向かって細長くなるカイトシールド型で、その重量で下部で打突すれば装甲をへこませられる。
固定装備
GNバルカン 頭部左右に搭載された牽制用装備。
GNスパイク 肩とつま先、肘、膝、マニピュレーター部の打突武器。近接密集戦で威力を発揮する。
旧人革連開発陣が繰り出した次期主力MS候補。名前は中国語で家族を意味する。
対MS戦の追求と共にアヘッドの悪印象の払底から、これまでより比較的スリムで人型に一層近づいた。
モノアイカメラなど機能最低限の小さな頭部と上半身中心に分散されたセンサーとカメラが特徴で、
ノーヘッド程徹底的ではないが頭部破損時の戦闘力ダウンが抑制されている。
背部の擬似GNドライヴは性能維持しつつ従来型より半分に小型化され、
余剰区間は増設したバッテリーのおかげで稼働時間はユニオンに次いで長い。
低い粒子生成の欠点は駆動系統を含むシステムで埋め合わされ、特に陸戦での機動性は良好。
小隊単位での連携による密集戦が本機の性能発揮を最も発揮する。
連携を前提とした運用思想から粒子制御の必要性はあまり無く、
粒子集束すら出来ないなど次期主力機候補の中では最低域になる。
高可動性と要所を中心に全身に固めた重装甲を両立させ、
GNフィールドを含めた防御性はマイクロウェーブ受信なしなら全候補中最高レベル。
その新Eカーボンの装甲とフレームは軽量化を進める他候補機のと違い、重量維持のまま硬度と剛性が向上している。
GN-X系候補機と互角の総合性能の本機とユニオンの比較試験は拮抗し、
旧ユニオンと旧人革連の長年のライバル関係から日に日に対立感情を募らせ、連邦構成国の対立の危険性から主力機に採用されなかった。
低コストで砲撃戦から密集戦まで一通りの戦局に対応できるが、
あまりの物量志向の運用思想が連邦軍の要求にそぐわなかったのも要因の一つにある。
ELS戦より50年後のモビルワーカー「サキブレ」の最古の原型機であり、
フレームを含む基本構造は同一で、無骨な外装と重装甲にして攻撃的な印象だが若干類似している。
GNX-Y809TネオGN-X
本体重
61.1トン
固定装備
GNビームガン 両肩に装備する高指向性火器。
粒子制御機により集束ビーム発射もGNフィールド展開も可能。
AI社がGN-XVと同時に開発したGN-X系の次期主力MS候補。
発電施設と専用整備施設が充実してきているとはいえ、
擬似太陽炉は未だに高コストで希少であり大量生産によるMSのGN機統一は困難であった。
そこでGN-XIVで迎えた発展限界の克服及び最低限の改修による近代化というコンセプトの下で開発する。
当初は低コストを目指した新型Eカーボン製フレームのみ換装だったが、相互評価試験の段階で試験小隊の意見に基づき急慮再開発した。
装甲全体と一部機材も新素材製に変更した事で、
若干のコスト上昇と引き換えにベース機と同程度の安定性と性能向上、更なる発展性を獲得した。
装備は従来機と同じだが粒子制御機がコンパクトになり、操作が複雑な両肩の多目的粒子制御機は新フレームに内蔵されている。
擬似GNドライヴも新型になり、性能をそのままに小型化、粒子変換用のバッテリーの容量が増え、以前より長時間稼動できるようになった。
GN-XIVフォルティスより容易な火器管制に一部新規設計とやや高い基本性能だが、
完全な新規設計のGN-XVと比べると大型機故に機動性は低い。