機動戦士ガンダム00 統合戦争緒戦記
第2部 兵器設定1
SVMS-02アシガル
全高 本体重量
17メートル 40トン
装備
155ミリNGNライフル リニア加速で発射する実弾ライフル。マガジンをGNコンデンサーに換えると粒子ビームを撃てる。
固定装備
GNビームサーベル2基、20ミリ機銃1基
オプション装備
GNミサイル、対艦GNミサイル、GNディフェンスロッド、その他
これまで配備されていた三大国可変MSを置換、統合する可変量産型MS。
ユニオン系で直線を多用した外観と左右非対称のクラピカルアンテナはユニオンフラッグに似る。
性能はGN-XIIIと同じ。ただし擬似GNドライヴ搭載ではないので、より大量配備ができる。
世界規模の治安維持と擬似GN機の補助という用途から、地上航空部隊と緊急展開部隊に配備が進められている。
同時に本機をテストヘッドとした様々な局地戦MSの開発も行われている。
機動性向上に新Eカーボンで防御力維持と飛躍的な軽量化を成功した。
飛行形態時には腕部が肩と共に後方に折り畳まれるなど、変形機構が以前より洗練されている。
主動力と姿勢制御、補助推進用のGNコンデンサーと、
推進用の水素プラズマジェットの併用でコストが高い擬似GNドライヴの節約と性能の両立を成功した。
こうした粒子完全対応、動力併用機は準GN機と呼称されている。
本機は地球連邦軍と地方軍にのみ配備され売り込みは行われていない。
MSJ-09Aチェンシー
全高 本体重量
15.1メートル 73トン
装備
GNビームライフル、200ミリ×25口径長滑腔砲、GNソード、その他
固定装備
30ミリ機銃1基
GN機の補佐と共に老朽化したティエレンを代替する準GN機。
強力だがコストがかかるGN機の数合わせと補助戦力として開発され、拠点防衛や市街地戦を主用途とする。
地上戦を重視した設計思想にモノアイと重装甲に加えて、
GNコンデンサーと粒子制御器を搭載した事で粒子兵器の装備を可能にした。
貯蔵された粒子飛行できるが、粒子量の制約から地上では普段はホバー走行と歩行で移動を行う。
対MSには近接密集戦や拠点防衛、対人・MAには体躯に似合わぬ重装甲高火力による駆逐が、連邦軍での運用思想である。
ただし性能と揃えやすさから、地方軍や反乱軍、武装勢力などでは主力MSとして運用されている。
粒子装備が使えるようになったが、従来の実弾は使い勝手が良いので後者の方が使用頻度が多い
性能はGN-XIIIと同じだが低コスト、インフラ流用可能な事から、開発から瞬く間に世界中に普及していった。
ただしその機体数から旧人類軍にも行き渡り、本機のデッドコピー機が闇市場を通じて武装勢力やテロリストに輸出されている。
通常型の他様々なバリーエションを生み出している一方、本機の成功に味をしめた人革連系技術陣は新型機開発を急加速させた。
GNX-805T ヘラクレス
全高
20.2メートル
装備
GNソード、GNパイク、GNシールド、その他
固定装備
GNバルカン2基、GNビームサーベル2基、GNクロー2基
多目的粒子制御器 肩部に搭載された攻防補助装備。
バーニアやGNフィールド発生機、高指向性GNビームガンとして使用可能。
主装備と連動し粒子集束させ巨大粒子ビームを発射できる。
旧人類軍など反連邦勢力の高性能機との正面戦闘を前提に開発した熟練パイロット向け高性能MS。
従来のGN-X系は高性能だが汎用機故に、粒子技術を手にした反連邦勢力のゲリラ戦と高性能機に苦戦する事が多く、
精鋭部隊用のブレイヴ系もまた高性能機との白兵戦に不利で、一対一の白兵戦に耐えられるMSが求められるようになった。
前線部隊の要望から出た案の一つ「性能追求の新規開発機」から作り出されたのが本機だった。
機体命名に神話の有名な英雄の名前が付けられている。
天上の天使の名を頂くガンダムに対して、地球連邦軍は神に立ち向かう人間の英雄の名で対抗するという意味合いが込められている。
設計と基本機器は人革連系技術者、装備と外装はユニオンが担当。
技術発展した擬似GNドライヴ二基ダブルドライヴ式と肩部粒子貯蔵タンク二基に支えられた性能は、
七年前最強フェラータGN-Xと同程度で操縦性も一般兵向けに改善された。
GN-XIVフォルティスから続く汎用性の追求を引き継ぎ、多目的粒子制御装備を固定装備として搭載。
擬似GNドライヴ二基搭載のコア・ファイターを中心とする設計で、
MS部分には粒子タンクのみ装備する事で脱出時の生存性と航続距離の延長を実現している。
熟練パイロット向けのA型と、脳量子波コントロールシステム搭載したイノベイターパイロット向けのB型からなる。
12年前のアヘッドと同じく高性能量産機であると同時にテストヘッド機でもあり、その成果は次期主力機開発に生かされた。
GNX-805T/W ヘラクレス・ウォールズ
専用装備
GNシールドビット10基 背部に搭載する攻守補助の遠隔操作兵器。それぞれ擬似GNドライヴ一基ずつ搭載、遠隔操作下の継戦能力が向上した。
高指向性GNビームガン1基とGNフィールド発生機を搭載し、主装備と連動させ集束ビームを撃てる。
数あるヘラクレスベース機の中で最も完成された成功作。正式名称はヘラクレス外部強化型と呼ばれる。
機体そのものではなくビット兵器で総合性能の底上げが図られ、装備追加だけで改修を済ませられるのが大きな強み。
性能は更に向上し、計算上ではCBの二個付き以外どのガンダムを圧倒する程強力になったと言われる。
ただし代償に擬似GNドライヴを10基追加した故に電力チャージ量が増え、コストが通常型より3倍以上跳ね上がってしまった。
旧人類軍との戦いで量産機は火力向上し対ビット戦法と装備が発達し、従来のGNファングが無力化される場面が増えてきていた。
そこで操作テクニックを要する割に損耗しやすいGNファングの攻撃志向から、GNシールドビットの防御と補助志向に方向転換させる。
結果、一般パイロットでも容易に操作できるようなり、従来機と同じく正面の戦闘に専念できるようになった。