第百十八話 私のプライドが許さない 幸せそうな顔で気絶したザジは、介抱した後に管理人室に寝かせた。 後で気づいたことなのだが、どうもあのザジ所有の香油が悪かったらしい。 元々、小鈴の漢方薬で肉体改造された上に、香油の強壮作用でむつきの体が過度の興奮状態に陥った。 実際に手で触れて確認した和美は、二回りほど大きかったと顔が引きつっていた。 ただでさえサイズが大きいむつきが、肥大化したそれでザジを責めれば壊れもする。 唯一の救いは、むつきの布団の中で眠るザジが幸せそうにしていることだろうか。「正直、失敗したか?」「いや、大丈夫じゃない? ザジちゃん凄く喜んでたし」 管理人室をそっと後にして襖を閉めた後、むつきがぽろっとこぼすと和美がそう言った。 その証拠にと、音を控えめにしてビデオカメラに付属する小さな液晶画面でその時の映像を見せてくれた。 三回目、背面座位でザジを貫いている時の映像であったのだが。 むつきは後頭部しか見えていなかったが、中学生がしてはいけないアへ顔だ。「妖精か小悪魔が、見事にサキュバスに進化したな」「あ、それは私も思った」 ならば大丈夫だろうと、過激なザジの初夜はギリセーフという結論に至った。 しかしその代償というべきか、初戦からかなりむつきの腰に負担が掛かったようだ。 腰がとむつきは我知らず手を当て、揉んでいた。 痛むほどではないが、想定外な程に疲労してしまったのは否めない。 ちゃんと最後まで持つのかなと思っていると、廊下の先から誰かが歩いて来る音が聞こえた。「先生、ザジさんの初夜は終わった?」「アキラか。おう、なんとかな」「凄かったね、声がひかげ荘中に聞こえてた。こっちが恥ずかしくなるぐらい」 そう言って頬を染めたアキラの恰好は、目を見張るものがあった。 若干ひかげ荘とは不釣り合いだが、水色のナイトドレスである。 胸から上はレースの刺繍で出来ており、胸元はぱっくりと胸の下まで開いていた。 ノースリーブのロングドレス、スカートには段々となって白のフリルがあしらわれ、まるでアキラが水の中で泳いでいるようにも見える。 腰の疲労など、それこそ自分が不釣合いな浴衣姿であることも忘れ、むつきはアキラの髪に触れた。「綺麗だよ、アキラ」「うん、ありがとう先生。でも、その前に。はい、朝倉。先生は浴衣で良いけど、一人浮いちゃうのもかわいそうだから選んでおいた。朝倉のナイトドレス」「え、私?」「本当は順番的には夕映ちゃんのチームなんだけど、ザジちゃんとのセックスが激しそうで少し疲れてるだろうから委員長のチームと順番を変えたの」 むつきは知らぬことだが、各々の身だしなみのみならず嫁の間で協定でも結んだらしい。 和美はアキラから紙袋を貰うと、今しがた出て来たばかりの管理人室に引っ込んだ。 少しだけ時間をかけてから出て来た和美は、アキラの言う通りナイトドレス姿であった。 色はピンクに近い赤、アキラは胸元に切れ込みこそあれ肩まで隠しているが和美のそれはちがう。 自慢の巨乳を際立たせるように谷間を強調するように胸元までしかない。 身体のラインがはっきりと分かるぐらいにぴったりと張り付き、ロングスカートもお尻のラインから真っ直ぐ降ろされている。「サイズは大丈夫?」「これ見立てたの委員長? 胸のサイズまで完璧」「うん、朝倉のも私のも、それから龍宮さんのも」 どうやらナイトドレスを着ているのはあやかを含めてこの四人であるらしい。 和美は撮影班なので別枠としても、格好とチームメイトを考えればコンセプトが見えてくる。 あと、全員一度は無理だと嫁達がそれぞれチームを組んだことも。「私たちはちょっと背伸びして大人の癒しのセックス、だって。メインは龍宮さんだけど。いつか、アタナシアさんみたいに先生に頼られるぐらいになれたらって、憧れも含めて」 そうか、そうかとどこぞのちみっ子が喜びそうな事をアキラが言い出した。 もちろん、癒しをテーマに持って来られむつきとしてもありがたいことこの上ない。「それじゃあ、先生案内するね。朝倉も逆側、特別だよ?」「悪いね、色々と気を使って貰って。一足先に、セックスさせて貰ったのに」 アキラがむつきの隣に並んで腕を組むと、逆側をどうぞと和美を促した。 撮影班とはいえ蔑ろにしないところも、あやかの心遣いだろう。 格好を加味して美少女ではなく、今夜は美女に変身した二人に逆エスコートされて歩き出す。 場所は聞かされていないのでアキラに案内されるまま、向かったのは二階の遊戯室であった。 他の子に頼んで空けて貰ったか、もとより誰も使わなかったからか。 扉の前でむつきの腕を離れたアキラが、襖を開けると薄暗い紫色の光に出迎えられる。「ようこそ、いらっしゃいました。お待ちしておりましたわ、先生」「獣のような激しいセックスの後は、しっとりと大人のセックスで酔い痴れようじゃないか」 部屋の中で出迎えてくれたあやかと真名も、しっかりとナイトドレスでおめかししていた。 ファンタジーのお姫様のように真っ白な刺繍とフリルで飾られた釣鐘型のスカート姿のあやか。 対して、映画の中の女スパイの様に体のラインがきわ立つ黒のシックなドレス姿の真名。 二人に手を取られるまま、むつきは部屋の中央に置かれたソファーに座らされた。 改めて周囲を伺うと、内装も可能な限り手をいれられている。 とはいってもザジのセックスで二時間、それぐらいの時間しかなかったはずだ。 自分たちのおめかしもあっただろうに、本棚やパソコン、ゲーム機を隠す様に黒い膜がかけられている。 天井の蛍光灯も雰囲気を出す為に、セロファンか何かで光を紫に変えていた。 極めつけはジャズか何か良く分からない洋楽が流れ、そういうお店に来たかのようだ。 なんという手間、おもてなしの心と感動してくっと涙が浮かび上がりそうであった。「先生、隣失礼するね」「私も、失礼しますわ」 横長のソファーの中央に座ったむつきの左手にアキラが、右手にあやかが座り込んだ。 もちろん、ぴったりと寄り添う様に、二人ともがもたれ掛かってくる。 両手に華を文字通り体現するようにむつきは、二人の腰や肩に腕を回して抱き寄せた。 二人が拒否するわけもなくより近くなるように、吐息が聞こえるぐらいに肩や首元に寄り添った。「良い男だが、同時に悪い男だマイハニーは。眠られると困るから、かなり薄めたが飲むかい?」「ウィスキー? 四葉の提供か?」「さあ、どうだろうね」 差し出されたグラスを受け取ったものの、真名の私物じゃないだろうなと疑念がわいた。 後日、抜き打ちで私室の持ち物調査をしてやろうと思いつつ、むつきは一口だけそれを飲んだ。 用意されたものを飲まないのも悪い気がするし、真名の言う通り酔いで寝てしまうのも怖かったからである。 普段ビールぐらいしか飲まないのでウィスキーの味は分からないが、適当に口の中で転がし飲み込んだ。「さあ、始めようか。他の子にはできない、大人のセックスを」「その前に、朝倉さん。こちらへどうぞ」「ん? 撮影なら絵的にここが良いけど」 以外にも正面からむつきの膝の上に真名がまたがって来る。 立っている時は分からなかったが、真名のドレスはスリットがかなりきわどく綺麗な足が目から離せない。 三人目はそこしかないわなと思ったが、始める前にとあやかが少し離れた場所でビデオカメラを回していた和美を手招いた。「ああ、すまない。忘れていた。今回は癒しがコンセプトだから、マイハニーには極力動いて貰わない。だから、ビデオカメラは固定で構わない」「え、お払い箱? じゃあ、なんの為にこれ着せられたわけ?」「そんな薄情なことは致しませんわ。朝倉さんは、先生の後ろ。ソファーの後ろですわ」「ちょっと位置的に触れあいにくいけど、見てるだけよりは参加したいでしょ?」 ソファーの後ろには奇妙なスペースがあったが、最初から三人はそのつもりだったらしい。 メインは真名と聞いているので、真名とは対面座位なのだろう。 となるとあやかもアキラもむつきへの愛撫が主となり、そこに和美が加わっても問題なかった。 アキラの言う通り多少触れ合いにくい後ろ側だが、ただ見ているよりは断然良いはずだ。 大人っぽい子という意味でも、今の和美ならチームあやかのコンセプトを壊す心配はない。「和美、ありがたく受け取ろうぜ。ほら、おいで」「なんだか悪いけど。断るのはもっと悪いよね」 サンキューと照れ隠しでウィンクであやか達に礼を言うと、和美はビデオカメラをその辺の台に固定させた。 何度かビデオカメラを覗いて移り具合を確認し、いそいそとソファーの後ろに回り込んだ。 これで良いかなと後ろからむつきを抱きしめ、自慢の巨乳を後頭部の枕代わりに添えてくれた。「おお、こりゃ良いや。おっぱいまくら」「こっちは少しくすぐったいけどね」「さあ、納得したところで。今度こそ、始めようか」 しっとりとした洋楽の音色に包まれながら、五人はセックスの為にセックスを始めた。 とはいえ、いきなり挿入をするなんて焦るようなことはしない。 むつきの膝を跨いで中腰の格好の真名が、両肩に手を置いてそっと瞳を閉じた。 何を求められているかは明らかで、断る理由も意味もないと少しずつ迫る真名の唇を受け入れる。 主導でするからという言葉を聞いていた為、むつきからは特別動かない。 ちゅっちゅと唇を吸われても、真名の腰を抱き寄せ強引に吸い上げるようなこともだ。「マイハニー、いけないマイハニー」 ただただ受け入れる、真名の唇を、愛おしげにささやかれ、キスの雨を降らされるのを。「先生、好き。大好きなの。胸がキュって苦しくなるぐらいに」「ああ、先生の匂い。あやかをいやらしい一人の女にする、先生の匂い」 厚い吐息をこぼしながら、アキラとあやかがそれぞれ頬にキスをくれた。 だが真名のそれとは違い、キスは一度だけ。 正面と両頬、場所は違えどさすがに三方向同時にキスをされるのは空間的に狭い。 それにメインは真名と決めているせいか、アキラとあやかのキスの位置が降りていく。 普段むつきがするように首筋から鎖骨へ、アキラは浴衣の胸を肌蹴させ胸にキスを繰り返す。「ふふ、男の人も興奮すると乳首立っちゃうんだ。先生の乳首立ってる。頂きます」 アキラに近い左胸を吸われ舌でぺろぺろと乳首を転がされる。 普段は亜子と女の子同士を楽しむこともあり、舌使いが結構アキラは上手い。 それに同時に右胸の方にも手を伸ばし指先でくりくり弄ぶのも本当に慣れている証拠だ。 一方のあやかは、ずりずりとソファーの上で器用に後ずさり、もっと下へと落ちていった。「雄の濃い、先生の濃い匂いですわ。はしたない、なんてはしたないの」 あやかは両手を一切使わず、口だけでむつきの浴衣のすそを丁寧に払いのけていく。 これでトランクスでも履いていれば難しいが、ひかげ荘では常にノーパンのむつきである。 二回浴衣のすそを払いのければ、あやかが望んだもっとも濃い雄の匂いを放つ一物があった。 ザジで一杯出したばかりでまだ半立ちのそれを、またしても手を使わず口と舌であやかが吸い上げる。 たどたどしく、舌で竿をひっかけ咥えようとするが上手くいかない。 自分の股間でお嬢様たるあやかが興奮して吸い付いて来れば、嫌でも硬くなってくる。 少々不満げに私がしますのにと見上げられたが、勘弁して欲しい所であった。「あやかが全てこのお口でしてあげますわ」 そう言ってあやかは、やはり手は一切使わず、犬食いをするように貪りついた。 和美のおっぱい枕に、真名からの熱烈なキスの嵐、アキラの丁寧な愛撫に、あやかの痴態とも言えるフェラ。 至れり尽くせり、待っているだけで可愛いお嫁さんたちが全てをしてくれる。 普段ならいやそれでもここは俺がとなるが、今は少しザジとのセックスで突かれていた。「癒される……天国だ、ここは」 洋楽の音色に混ざり、キスの音や唾液、フェラと言った音までが楽しませてくれる。 ただひたすら気持ち良く、このまま全身溶けていってしまいそうだ。「まだまだ、これからさマイハニー。大きな胸は、好きだろう?」「ああ、大好きだ。真名の胸も」 顔中唾液だらけになるまでキスをくれた真名が、また少し身を乗り出してきた。 大好きだと言われ、嬉しいことを言ってくれるとむつきの目の前でドレスの肩紐をすっと外す。 肩紐に引かれてぺろんとめくれたドレスの胸元。 飛び出したのはもちろん、真名の褐色肌にワンポイントのピンクの乳首が特徴的な胸であった。 真名が身を乗り出したのはそのあふれ出した胸を、むつきに吸って貰う為に他ならない。 さあどうぞと胸を差し出され、何もしないはずがなかった。「真名、手を使っても?」「別に癒しが目的で、動くなとまでは言わないさ。マイハニーの思うがままに」「だよな。アキラ、あやかも凄く気持ち良い。セックス、上手になったなお前ら」 だがその前にと、真名の胸で遊ぶ前に、アキラとあやかの頭を撫でつつそう労わった。 女子中学生がセックスが上手になったと言われ、どう感じるかはさておいて。 案の定、いざそんな事を言われるとすさまじく恥ずかしいと二人とも目を合わせてくれなかったが。 そうさせたのはむつきだと言いたげに、より一層の愛撫に懸命に取り組みはじめた。「それじゃあ、遠慮なく。真名、もう少しこっちへ」 真名の腰を引き寄せ抱きしめるようにして、むつきは目の前の胸にしゃぶりついた。 赤ん坊がするようにちゅうちゅうと吸い上げる。 後頭部には和美のおっぱい、目の前には真名のおっぱいとおっぱいのサンドイッチだ。 しかもどちらも申し分ない程に大きく、乙姫家の血が騒ぐという物であった。「真名、真名のおっぱい美味しいよ」「大きな赤ん坊だ、マイハニー。本当に可愛いな」「本当、先生おっぱい好きだよね」 それが男という生き物なのだが、産まれた時からついている女の子には一生分からないのか。 亜子は結構アキラのおっぱいを揉んだりするが、ひとえに個人の趣味の違いによるものか。 つらつらとそんなことを考えなら無心で胸を吸っていると、自分の意志に反して腰が浮いた。 むつきが真名の胸を吸う様に、一心不乱にむつきの一物を吸っていたあやかのおかげだ。 じゅぶじゅぶと唾液が立てるいささか下品な音の中で、限界が近くなってきていた。「あやか、そろそろ止めてくれ。出そう、出るっておい!」「先生、そのまま委員長の口の中に。ごっくん、したいんだって」「んぅ、んふぁ。んっ、んっ」 したいのとアキラの言葉を肯定するように、あやかが口を離さないまま首を動かしていた。 フェラは結構して貰うが、実は皆が意外と精飲を苦手としている。 好んでというわけではないが、頼めばわかったと素直にしてくれるのはアキラぐらいか。 あやかがまるで今日こそはとでも言いたげに、口をすぼめ頬肉も使ってむつきを高めていく。 こんなの抗えるわけもなく、あやまって真名の乳首を噛んでしまいそうで慌ててしゃぶるのを止めた。 代わりにその豊満な胸の谷間に飛び込む様にきつく真名を抱きしめ、その時に備える。 自分でも分からないなぞの快感が背筋を上り、そしてその時は来た。「あやか、飲め。こぼすなよ、全部。全部飲むんだ!」「んぅー、んっ。んぐぅ、んく」 思わずあやかが逃げられないようその頭を押さえこみ、少し強引に精飲させていく。 といってもあやかが逃げるようなことはなく、むしろ自分から飲み込もうとしていた。 こくこくとあやかの喉が動くのが一物ごしに分かり、むつきの膝が二回タップされる。 抑え込んでいた手を放すと、残り汁を舌で綺麗にしながらあやかが口を離す。 むつきの隣で一度ソファーに座り直すと、振り返ってはそっと口をあけた。「んぁー、ん」 ほらこんなにと言いたげに口の中の精液を見せつけ、白い海の中で赤い舌を泳がせる。 それから唾液を混ぜて薄めてから、一気にあやかはこくんと飲み込んだ。 数秒後、けふっと喉が辛そうに一度咳き込んだが、口の中のそれを飲み切った。「あ、んん。喉に絡みついて、これは皆さんしたがらないわけですわ」「先生が喜んでくれなきゃ、私だってしないよ」「けふ、お待ちに。咳がけほ」「あやか、こっち」 嬉しいことは嬉しいが咳き込まれては可哀想だと、最初に渡されていたグラスを手に取った。 薄まっているから良いよなと一口含んで味わい、抱き寄せたあやかに口移しで飲ませていく。 それこそこくり、こくりとあやかの喉が艶めかしく鳴っていた。 勢いが強かったのか飲み切れない分があやかの唇の端からこぼれ、ソファーに落ちていった。 ぷはっと唇を離した頃には、ウィスキーとは別の銀の橋が二人の唇の間に掛かっていた。「お手数をおかけしましたわ」「可愛いあやかが頑張ってくれたんだ、むしろ役得だよ」「先生、あやかはあやかは。嬉し過ぎてどうにかなってしまいそうですわ」「おーい、私がメインのはずだが」 感極まってむつきに抱き付いたあやかが、子供の様にその胸に頬ずりしていた。 仕方ないなとアキラは微笑ましそうにしていたが、真名は少し不満そうであった。「仕方がない、仕方がね。先生、ほんの少しだけ特別委員長大好きだから」「女の子も王子様に憧れるけど、男の子もお姫様に憧れるのかな?」「それで仕方がないって諦められる程、私は諦めが良くなくてね」 そう言いながらむつきをキュッと後ろから和美が抱きしめ、アキラも便乗してむつきに抱き付いた。 言っていることとやっていることが違うと、一番後輩にあたる真名は少し腰を浮かせスリットをまくった。 大人の癒しセックスは何処へ行ったのか、大好きという言葉と共に抱きしめあう四人を前に。 初めてだが、私の狙いに狂いはないと精液で汚れたむつきの一物をある一箇所にあてがった。 亀頭が真名の割れ目に添えられれば、さすがのむつきもそれに気づく。「マイハニー、私は意外と負けず嫌いなんだ。どんな手を使っても、その視線を奪い返すよ」「馬鹿、そういうのはちゃんと」「これで私もッ?!」 グッと腰を下ろして処女喪失しようとして、真名の腰は一センチも動かないうちに止まった。 むつきは亀頭が処女膜に触れている感覚こそあれ、まだ破っては居ないことがわかっていた。 恐らく避ける直前にピリッと走った痛みで、思わず止めてしまったのだろう。 その真名がまさかとでも言いたげに、ある意味で視線を奪い返したアキラたちに問いかけた。「い、痛い……少し質問したいんだが。皆、最初はこんなにも痛かったのか?」「私は二、三日はずっと先生のものが挟まっている感覚が抜けませんでしたわ」「そんな若干、顔青ざめさせるほどは。どちらかというと気持ち良かったし」「私は痛かったけど、私は恥ずかしくてそれどころじゃなかったかな。あっ、でも亜子は全く痛くなかったって。かなり個人差あるみたい」 サンプルは多くはないが、アキラの言う通り個人差の一言が一番信憑性が高い。 そしてたまたま、真名は特別痛みを感じてしまう体質だったらしい。 以前、むつきのふにゃちんを受け入れた時はそうではなかったはずだが、長瀬の忍術のおかげか。 あれだけむつきが抱かれたくなかったら帰れと言った手前、呼び出すのも忍びない。「真名、良いから無理すんな」「いや、それはできない。今この現場は撮影されている、ということは楓がいつか見る可能性も。無様に破瓜の痛みが怖くて延期など、私のプライドが許さない」「大人っていうテーマどこ行った」 途中までは良かったのにと忍び笑いしながら、むつきは真名の腰に手を添えた。 真名はプライドとか生き様を重視するこだわりタイプなのできっと言っても聞かないだろう。 秘部は十分に濡れてはいるので、本当に痛みだけが問題なのだ。 これは先送りにしても一緒だろう、となれば後は一気に破るしかない。「真名、もっと俺に抱き付け」「こうかい、マイハニー」 前かがみにお尻を突き出す様にさせ、いくぞっとむつきは囁き伝える。 何がとタイミングを合わせるもなにもなく、むつきは強引に真名の腰を引っ張り降ろさせた。 ブチンッとゴムが切れるような感触がむつきの一物を通して分かった。 恐らくは真名の処女膜は他の子よりも分厚く丈夫だったのだろう。 だからこそ破れる時に痛いのだと真名の愛液と破瓜の血にまみれ、ぐにぐにと膣壁で愛撫されながらむつきは思った。 もちろん、ぽろぽろと痛みで涙をこぼしている真名の頭を撫でてやりながら。「ほら、よく頑張った。偉いぞ」「こ、子供扱いは止めてくれないか。全然、痛くなかった。私は平気だ」「意地っ張りだな。痛いときは痛い、辛い時は辛い。本音を言ってくれた方が嬉しいんだが」「凄く痛い、ハニー。痛いんだ、助けれくれマイハニー!」 とはいえ、本音を言ってくれたから全て解決してあげられるわけもなく。 そうかそうかとむつきには真名を撫でて宥めることぐらいしかできなかった。 ただ普段はクールに大人ぶっているのに、こういう時に鳴きわめく真名が少し可愛い。 ギャップ萌えという奴だろうか、こうキュッと抱きしめてよしよしとしてやりたくなる。「龍宮さん、頑張って。痛いのは今だけだから、慣れれば凄く良いよ」「女の喜びは味わわなければわからないものですわ。頑張ってくださいまし」「これ固定映像だけじゃ勿体ないかも。ビデオカメラ、カメラ」 真名の望んだ方法ではなかったが、一応は目的は達していたらしい。 むつきの視線を独り占めし、アキラやあやかも頑張ってと応援してくれている。 和美の映像に残さねばという言葉だけは非常に気になるところだが。「ぐぅ、痛いけれど。これぐらい、どうということは」「真名、焦んなくても良いってば。ほら、キス」「ん、マイハニー。もう一回」 もう一度やり直しとばかりに真名とキスの雨を降らし合う。 それと素直に応援に回ったアキラとあやかを抱き寄せ、良い子だと撫でてやった。 本来の役目に戻った和美は手が届かないが、気にしないでと手を振られたのでしないことにした。 真名に加え、アキラとあやかからもキスの雨を降らされ、三人が夢中になったところでトンっと腰を少し打ち上げる。「ふぅん」 まだ少し痛そうに顔をしかめた真名だが、苦痛とは違うものも少し声に含まれていた。 何しろ当人こそ酷く痛がっているが、膣の中は別の意志を持つようにむつきの一物を締め付けてきている。 私の中に欲しいのとばかりに、むつきが胸を吸ったように吸い付いてく来ていた。「少しずつ、ゆっくりいくぞ。アキラとあやかも、ほら」「指、んぅ。腰浮いちゃう」「殿方の指、先生の。腰が震えて、あんっ」「ふぁ、まだ痛いが変なじんじんとしてぁっ」 一物で貫いた真名は元より、アキラとあやかのスカートをたぐり、しっとりと濡れた秘部につぶりと指を埋め込んでいった。 真名を下から突いたタイミングに合わせ、二人の膣の中に深く指を埋もれさせた。 三人仲良く艶やかな声を奏でさせ、大人はもう少し先だなと下から突いて背伸びだと教える。「もう一回」「気持ち良いけど、物足りない。はぅ」「腰が勝手に、先生の指でオナニーを。ひゃぅ」「あぅ、私にも少し。腰が勝手に、ふぁっ。これがそうか。マイハニーに鳴かされるということか」 初めは見た目や態度とは裏腹に初心な真名に合わせてゆっくりと、クラシックの様に。 そう言えば音楽流れていたっけど、ジャズ調のそれでもかまわない。 だが徐々に強くテンポを速め、異なる少女という楽器を鳴らす。 これはこれでなにか癒されると、むつき一人は案外リラックスモードで。 心地よい愛する嫁のハーモニーで今はまだ一人で癒しの大人セックスである。「下半身が痺れて痛み、ふぅぁっ。なくて、ふわふわ。来る、何か上ってくる」「龍宮さん、そのまま。先生のリズムで、ぁぅ」「その先に、はぅ。とても素晴らしい世界が」 トントンと下から突きあげるテンポはもはや、普通のセックスであった。 真名も痛みよりも快楽が先行しだし、髪を振り乱しながら自ら腰を振り上げている。 どうやら絶頂も近いようで、むつきはアキラとあやかへの愛撫もしっかり忘れない。 折角だから三人一緒に、割と珍しい組み合わせもあって仲良くなってくれたらという期待も込め。「来る、マイハニー。もっと、もっと突いて!」「私もそろそろイッちゃう。イッちゃうの先生!」「はしたなくも腰が止まりませんわ!」「我慢するな、お前ら。次、強くイクぞ!」 高まり続ける真名達にそう宣言し、一拍の呼吸。 むつきは一際強く、そして深く真名達の膣を突き上げた。 特に真名は、実際に一物で突いているだけに子宮口が奥に引っ込むぐらいに。 反動で戻って来た子宮に亀頭をねじ込み、あとは自由に種付けさせて貰う。「なに、前より深い所で熱いのが。マイハニーの精がぁ!」 三人が果てる体の震えが、触れ合った肌を通してむつきにも伝わって来た。 その激しさがわかるぐらいにはっきりと。 特に真名は初めて子宮の奥にまで男の精を受け、膣の中が痙攣するように震えていた。 処女膜に対する痛みもそうだが、それだけ感じやすい体質だったのかもしれない。 まるで電気を流されたように痙攣する膣が、さらにもっととむつきの精を絞り出していく。 好きなだけ搾り取れとむつきは真名の腰を掴んで逃げられないようにして注ぎ続ける。「マイハニー、お腹一杯。もう無理、飲めない。妊娠、妊娠するぅ!」「その為のセックスだろ、遠慮なく俺の精液で孕め真名!」 一人髪を振り乱し続け、注がれる精液に真名は翻弄され続けていた。 アキラとあやかは慣れと、物足りない指だったのでイクことはイッたがまだ少し余裕はあったようだ。 むしろ奥に注がれる真名を羨ましそうに、物欲しげに見つめていた。 そして何かに気づいたように二人で互いに目配せし合い、こう言った。「最初はグー」 どうやら次にどちらが入れて貰うか、じゃんけんで決めるつもりらしい。 そんな事よりも射精を止めさせてという言葉にならない真名の叫びは聞こえていない。 数回のアイコを経てあやかが勝利を勝ち取るまで、真名はむつきの精液に溺れ続けていた。 -後書き-自分で書いておいて、真名のマイハニーでちょっと吹く。でもこういう言い方できるのこの子ぐらいしかいない気も・・・・・・