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No.36050の一覧
[0] CLANNAD 岡崎篇[谷口](2012/12/11 23:51)
[1] 2話 岡崎の思い[谷口](2012/12/06 00:00)
[2] 3話 懐かしき仲間達 前編[谷口](2012/12/10 00:22)
[3] 4話 懐かしき仲間達 中編[谷口](2012/12/09 23:03)
[4] 5話 懐かしき仲間達 後編[谷口](2012/12/11 23:50)
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[36050] 2話 岡崎の思い
Name: 谷口◆6ed29ed7 ID:a1a87c82 前を表示する / 次を表示する
Date: 2012/12/06 00:00
店の中に女の子がいた。
おっさんは、ゆっくりと近づき、
「誰だ!!!!!」と怒鳴りつけた。
お客だろ?と岡崎の脳内は反応した。
びっくりしたのだろうか?こちらを見た。どこかで見たことがある姿だった。
 その子の手には、星か?と疑うものを持っていた。すると、岡崎の後ろにいた早苗さんが近づいて‥「風子ちゃん!こんにちは」
そうだ!
岡崎は、思い出した。汐のお友達になった変人がいたと…。
「こんにちはです。風子!お線香焚きに来ました」
「汐の‥岡崎さん?」
 そう!まだ、汐のお墓までも作ってない状態だった。仏壇なんてあるわけがなかったのだ。おっさんも早苗さんもお墓を作ってないことや仏壇がないことは知らない。言えなかった。お金がなかったのではない。いや、なかったのだ。
 でも、岡崎が一番作らない理由は、そんなことじゃない。

汐が死んだ‥。

それを認めたくなかったのだ。黙り続ける岡崎に何かを感じた風子は岡崎の近くまで歩み寄ってきた。

「岡崎さん!風子!汐ちゃんが大好きです。汐ちゃん‥まだいますよね?どこかにまだいますよね?岡崎さん!」
何を言ってるのか分からなかった。しかし、彼女なりのやさしさなのだろうか‥。いつものようにふるまう風子を見て、涙を流した。
「あぁ‥まだいるさ。ありがとうな」
岡崎は、風子の頭をやさしくなでた。『まだ‥いる』そう思いたかった。渚‥。汐が死に渚は今何を感じているのだろうか?渚のことだ!優しく抱いてくれるだろうか?いや、きつく怒るだろうか?3人で生活したかった。そう考えながら涙を流した。岡崎は、大粒の涙を床に1つ1つ落としていった。

「風子!岡崎さんを責めません」
「え?」
「風子!岡崎さんを責めません。きっと、汐ちゃんも岡崎さんの子でよかった!と思っているはずです。風子は…岡崎さんを褒めます。そして、お疲れ様でした」
風子は、笑顔でそう答えた。
「あ‥ありがとう」
岡崎は、風子を見て答えた。おっさんも早苗さんも笑顔で岡崎を見た。


~外~
 おっさんと早苗さんの邪魔にならないように、岡崎は、風子を連れて寒い外を歩いていた。風子は、岡崎の気を使っているのか?何も言わない。岡崎も何も話すことがないため話さない。沈黙の間が続いた。
 商店街まで来ると…。渚との思いや汐との思いがこみ上げた。風子は、岡崎の手をそっと握った。
「どうした?」
岡崎は、風子が手を握ってきたことに何を感じたのか?風子に聞いた。
「岡崎さんの手温かいです。風子!ぽかぽかしています」
「そうか‥」
風子の手をそっと握り返した。周りの人は、どう見えるのだろうか?
兄妹‥? 恋人‥? 友達‥? 夫婦‥?
ありえねぇ‥と頭に浮かべながら‥クスッと笑った。
「どうしたんですか?何か岡崎さん気持ち悪いです。離してください」
「お前が繋いだんだろうが…」
「風子は、いきなり繋がれて「好きだ」と言われたんです」
「お前…無茶苦茶だな」
「それは、風子を馬鹿にしてるのですか?」
「そうだよ」
「風子!今のは少しカチンときました。私は、おバカじゃないです。平均的な人間です。近所の人も私を「平均的な人間だ」って言ってきます」
「どんな近所だ!!見てみたいわ」
 こんな会話、昔交わしたことを思い出した。あの時は、汐もいたな‥。風子が汐と友達になりたいって岡崎の家に来たときのこと思い出した。
「風子!汐ちゃんを欲しいです」
あんまり変人なものだから、大変困った奴だったな~と想いながら風子を見ていると風子が顔をゆがめて岡崎を見た。

「なんですか‥?気持ち悪い顔して見ないでください。風子‥気分が悪くなりました」
「お前…傷つく言葉発しすぎだろ」
「それとも‥」
「?」
「風子を汐ちゃんだと思っていましたか?少し嬉しいです」
「全然思ってねぇよ!どうみても、真反対の人間だろうがお前は‥」
「酷いです!いくら岡崎さんでも、それはダメです!私は、新の人間です。お姉ちゃんの婚約者も「お前は、新の人間だ」と言いました」
「公子さんの婚約者って芳野さんか‥いいそうだな」
なんとなく納得してしまった。芳野さんともしばらくあっていなかった。


 元、ミュージシャンだったが、いろんなことがあり今では、電気工で働いている。岡崎も18の時からお世話になっていた。汐の件があり、辞めてしまったが…「いつでも戻ってこい」と言ってくれている。熱くて、たまにアホらしい人だけど…そろそろ戻ってもいいんじゃないかと思うようになっていた。岡崎は、風子に頼んだ。
「お前さ‥芳野さんに会わせてくれないか?」
「岡崎さんが‥芳野さんに会えば簡単ですよ」
「違うんだ!俺は、あの件以来人との会話を避けてきた。芳野さんとの会話もだ!だから、申し訳なくて1人じゃ会えない。わがままを言うがお前に付き添ってもらいたいんだ!お願いだ」
岡崎の気持ちが届いたのか?風子は、頷いた。公子の家に向かった。


~公子の家~
ピンポーン
とインターホンのチャイムが鳴った。
(はーい)
公子さんの声だった。
「風子です!」
(ふぅーちゃん!鍵開いてるわよ)
「あの‥芳野さんいますか?」
(祐介?ちょっと待ってね)

1分後

(はい!芳野だ!)
「風子です!」
(どうした?鍵開いてるぞ)
「聞いてほしいことがあります」
(なんだ?)
すると、風子は、1歩後ろに下がり岡崎を前に立たせた。岡崎は、インターホンを眺めて、強く拳を握った。
(どうした?切るぞ!)
早く話さないと切られてしまう!しかし、岡崎は、もう1歩前に出ることを躊躇っていた。しびれを切らした芳野のインターホンは切れた。
「どうして言わないですか?」
「悪い‥やっぱり無理だ」
下を向き、唇をぎゅっと噛んだ。
ピンポーン
風子は、インターホンを押した。
「何!押してるんだよ」
「岡崎さん。逃げちゃダメです。風子、汐ちゃんがいなくて寂しいですけど…逃げてないです。岡崎さんは、すべて自分の責任にしてますけど…風子は……風子は…岡崎さんは汐ちゃんの良き父だと思っています」
(はい?)
芳野の声がしたのだが、岡崎は、その声は聞こえていなかった。『良き父』汐を殺したのに…『良き父』‥岡崎は風子の目を睨んだ。
「良き父だと?俺は、汐を殺したんだぞ。何も知らないお前なんかに分かるか?よく、そんな言葉言えたよな…お前に慰められるほど‥俺は…」
岡崎は、怒鳴りつけてしまった。必死に分かろうとしてくれた風子の気持ちを考えず、怒鳴りつけてしまったのだ。怒鳴りつけられた風子は、下を向いて涙をぽろぽろ流していた。
ガチャリ
と公子の自宅のドアが開いた。そこに居たのは、芳野さんだった。
インターホンで聞いていたのだ。あまりの怒鳴りつけ方に駆け付けてきたのだ。
 芳野は、ゆっくりと近づいてきた。岡崎は、1歩1歩後ろに下がっていく。
「久しぶりに現れたと思ったら‥どういうつもりだ?」
風子の肩をそっと抱き、家に置いて、また来た。
「少し話そうか?」


~公園~
芳野に連れて行かれた岡崎は、うつむいたままベンチに座った。
「汐ちゃんが亡くなったのは、自分の責任だと感じているのか?」
「あぁ‥そうだ!俺が汐を殺したんだ」
「それは、どうして?殺したと感じるんだ?」
「俺は、汐の願いを少し叶えようと冬の寒い外に連れ出して‥‥殺してしまった。
俺が悪いんだ!」
「そうやって逃げるのか?」冷たく言い放つ芳野に岡崎は芳野を睨んだ。
「あんたに分かるのかよ!自分の願いを叶えて、いろんなことをして、今では、奥さんもいれば、電気工で働いて充実して!いいよな?『逃げ』とか言えば、それで済むと思っているんだからな」
散々と芳野の思いや感情を踏みにじって言った。しかし、芳野平然としている。逆に岡崎の額に汗がついていた。
「気が済んだか?それで、お前は、どうしたい?汐ちゃんが死んだのは、お前の責任じゃない‥これは、安易な考えかもしれない。だが、実際にお前は殺してない。これは、明確だ!少人数が言うかもしれない。それを真に受けるな。少なくとも俺は、お前の味方だ」
「芳野さん‥すみません」
「気にするな!俺も安易だった」
芳野さんは、ほっと息を付き、立ち上がった。
「岡崎よ!奥さんを失い…娘を失ったかもしれない‥だが、お前は生きている。お前ができることはなんだ?それは、2人の分まで生きることだ!違うか?」
「そうです‥でも、俺は………う‥しお‥を」
「岡崎!俺が全部聞いてやる言ってみろ」
男2人で殺風景の公園にいた。岡崎は、汐の死後の思いを語った。日は暮れて、最後まで付き合っていた芳野は、岡崎の相談にのった。


~岡崎の思い~
岡崎は、汐の死後の思いを語った。
「俺は、汐を殺したんです。汐は、俺に『旅行したい』って言ってきました。俺は、最初は断ったんですけど…日に日に弱くなっていく汐の願いを叶えようと外に出しました。俺は、雪の降り積もる中、汐の手を引いて歩きました。でも、汐は、力尽きて‥‥死にました。俺が、連れ出さなかったら、渚のように学校に通えたのかもしれない。いや、そうしてやりたかった。なのに…俺は、渚が残した最後の願いまでもを壊してしまった。そのあと、葬式で周りの人に『人殺し』や『考えろ』とかいろいろ言われました。渚のおっさんも早苗さんも俺を慰めてくれました。しかし、心の中では俺を殴りたいはずなんです。俺は、渚の死後も仕事と自分のことで手一杯でした。おっさんに5年間任せて、俺が育てたのは、ほんのわずか‥本当に俺は親なんですかね?情けなくなりますよ。これなら、最初から渚に会わなければ、渚も汐さえも死ぬことなかったのに…」
今までの過去を話し、渚のこと汐のことの思いを口にした。岡崎は、体を丸めて泣いた。勝手に流れてくる涙は止まらない。


‥芳野はそっと背中を撫でた。
「つらかったんだな!でも、ほんのわずかが汐ちゃんにとって、とても大きなことだったんだ。嬉しくて仕方がなかった。だから、岡崎に『旅行したい』って言ったんだ。きっと叶えてくれると信じて‥。岡崎!お前は、良い父親だよ。風子もそう言ったんだろ?誰が見たってお前を責めることはできない。岡崎‥生きるんだ」


芳野の思いは、おっさんや早苗さん。風子や杏の願いと同じだった。風子に怒鳴ってしまったことを後悔する岡崎はさらに涙を流した。
「俺‥生きます!絶対‥渚や汐のために生きます。芳野さん‥風子に謝らせてください」
「おう!」


~公子の自宅前~
ガチャリ
扉が開き、風子が出てきた。
「岡崎さん‥すみません」
「俺こそ‥すまない。お前、俺のこと思ってくれたんだよな!ありがとうな!」
と言い、頭を撫でた。
「岡崎さん!風子のデリケールな頭を撫でないでください」
「デリケートだろ?お前の頭は、NOTデリケートだ」
「岡崎さん!それは、凄い繊細って意味ですか?」
「そうだそうだ」
「風子!先ほどのことは、トイレの水に流します」
全然意味が違うが‥知るまでほっとくことにした。


~岡崎の自宅~
汐の匂いと渚の匂いがした。


懐かしく近くにいるように感じた岡崎は、渚と汐が大好きだった団子を抱きしめて
就寝した。


〈作者の感想〉
ありがとうございます。
2話も無事にやり終えました。
皆様ありがとう


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