12月と言えば、多くの人は何を思い浮かべるだろうか。
恐らく縁がなかろうがあろうが、ほとんどの人は例のイベントを思い浮かべるだろう。
もちろんそのイベントはこんな色物アイドルの事務所といえども、決して無縁ではないのだ。
むしろ望まなくとも積極的に関わっていかなければならない。
セレモニーやイベントがこの日に集中して行われるために、その華となるアイドル達も大変に忙しいのだ。
なんせこの事務所に勤める百人近いアイドル達が、今日一日フルバーストで予定がぎっしり詰まっている。
あのちひろや社長でさえ、今日ばかりは日が昇る前に仕事を始めていた。
そして我らがプロデューサーはその前準備でもう三日寝ていなかった。
遠回しに気遣った言い方をしたとしても、『犠牲にされていた』という事実はもはや明かである。
おかげで彼の机の周りには、数十本ものスタミナドリンクのビンが散乱していた。
ちひろ曰く、『冬のボーナスがたくさんあった』らしいが、もちろん彼の事務所はそんなものは出ない真っ黒企業である。
しかし、それでも釈然とした思いを抱きながらもまじめに仕事をするあたり、彼もまた一人のプロデューサーなのだろう。
「やべぇ、目の前が霞んできやがった。さてはちひろさん、一服盛りやがったな」
そんな事実はない。
一応あの人も最近は社会からの規制が激しいためか、あまり派手に動けないのである。
ちなみにあの人が派手に動いたとしたならば、三日後には日本各地の消費者金融に多くの駆け込みが発生するだろう。
まぁ一方で満身創痍な大人がいる中で、この事務所に勤める子供達は気楽なものであった。
彼の事務所には十歳にも満たない少女達も存在している。
もちろん彼が町中でスカウトしてきた少女達だ。
スカウト途中で数回は善意の通報により補導された。
そして何回も補導されるうちにやけになって警察官の一人をスカウトしたら成功した。
という実にわけの解らない噂がアイドル業界でまことしやかに囁かれている。ちなみに事実だ。
そんな少女達はクリスマスのおのおの過ごし方について楽しそうに話し合っていた。
彼女らは子供であるために、他のアイドル達とは違って早く家に帰れるようだ。
そしてそんなアイドルの一人が楽しそうにプロデューサーの下へと駆け寄ってきた。
「先生!質問があります!」
「おお、薫。いつのまに影分身を覚えたんだ? 七人もいたらどの薫をみたらいいのか解らないよ」
「先生……その、薫は」
「あ、ごめんよ。八人だったな」
「一人だよ!?」
どうやら限界が近いらしい。
あのプロデューサーでさえもこの激務に疲弊しているのか、天使がみたら召したくなるような笑みをこぼしている。
話しかけてきた少女も人間の限界を間近に見せられて戸惑っていたようだが、気を取り直したようにわくわくとした様子で彼を見上げた。
「ねぇ先生!」
「うん、どうしたんだ薫」
「サンタクロースっているの?」
「いません 」
彼は微笑ましいという優しさは持っていたようだが、そのベクトルはひん曲がっていたようだった。
一切の躊躇いもなく、彼は十にも満たない少女に笑顔で現実を突きつけた。
あの黒い噂が絶えなく過ぎて『実はいい人じゃね?』という噂が出始めたちひろでさえ、そんなプロデューサーの即答に頬を引きつらせていた。
「え、でも朝起きたらプレゼントが……」
「お父さんじゃないかな? 」
「私はその日お父さんいなかったよ~?」
「そりゃお母さんだな 」
「そんな事よりもダーリン、クリスマスは私のファミリーと一緒に過ごしましょう!」
「ごめんね、今のファミリー(仕事)が俺を放してくれないんだ。最近離婚を考えているよ 」
うちの事務所は今日も平和です。
第七話「サンタだけどアイドルなんですぅ~」
子供達がおのおのしょんぼりとした様子で事務所の扉から出て行く光景を、イヴ・サンタクロースは頬を引き攣らせながら見送っていた。
イヴ・サンタクロース。19歳。
出身地はグリーンアイランド。趣味は煙突探しである。
遠回しに見ても痛いプロフィールである。
しかし流れるような淡い水色がかった長髪と、透き通るような白い肌。
海外生まれである彼女のその容姿と雰囲気を一目見れば、彼女が痛い部類の人間だとは思えなくなってくるだろう。
彼女はプレゼントと服を強奪され、雪が降る中をゴミ捨て場にあった段ボールにくるまりながら、トナカイのブリッツェンと共に震えていた。
当初それを見たプロデューサーは、あれされたんだと勘違いしたために警察を呼び、いろいろあった結果。
イヴはこの事務所に勤めることになった。
いろいろ言いたいことはあるであろうが、ほぼ公式だ。突っ込んだら負けである。
「そ、その。プロデューサーさん?」
「どうしたんだイヴ。そんな自分の存在が全否定 されたような顔をして」
「ぷ、プロデューサーは何であんなこと言ったんですか」
彼女自身の存在生命にかかる問題である。
さすがの彼女も自分の恩人によって、知らず知らずのうちに全否定されようとは思っていなかったようだ。
「いや、だって早いうちにそこらへん分かっていた方がいいかなって」
どちらかと言えば言い方の問題である。
恐らく帰って行った子供アイドルの家では、両親と彼女達のサンタ論存在論で修羅場まっしぐらである。
少なくとも「よ~し今年もお父さんがんばっちゃうぞ~」なんて娘に喜んでもらうべく準備してきたお父さんに彼が恨まれたことは言うまでもないだろう。
「も、もしかしてプロデューサーさんもサンタさんを信じていなかったり……」
「いや、この年でサンタ信じていたらやばくない?」
「わ、私は信じていてもいいかなって思うんです!」
むしろこの人、実は解っているのではないかとすらイヴは考えて始めていた。
しかしこの男はベクトルがややこしい馬鹿である。
早い話が面倒くさい馬鹿である。
もっと早い話が馬鹿である。
ようするに、馬鹿である。
「イヴ、その、もしかしてサンタクロースを信じていたのか?だとしたら申し訳なかったというか……」
「いや、信じるとか信じないとかじゃなくて……。プロデューサーさんは私のファミリーネームを知っていますか?」
「サンタクロースだろ?まるでサンタみたいな名前だよな」
「(というよりもそのままなんですけど……)」
「そういえばイヴって日本語ぺらぺらだよな?」
「世界各地を回らなければならないので……」
「マジか、もう世界を見据えているのか。これは俺も本腰をいれなくちゃいけないかぁ」
「は、はぁ」
世界を見据えているというか、世界を既に駆け回っています とは言いたくても言えなかったようだ。
「そ、そうだ!プロデューサーさんは何か欲しいプレゼントはありますか!?」
再びプレゼントを配るための資金集め。そのためにアイドルを行っていたイヴ。
人気アイドルになったおかげで、懐はそれなりに温かい。
信じられないのであれば、信じられるような事をしちゃえばいいのだ。そう前向きになってプロデューサーに笑いかけた。
するとプロデューサーは事務所の天井を見上げた後、儚げな微笑みと共に口を開いた。
「休みが欲しいかな」
「そ、それは私がどれぐらい働けば手に入る値段なんですか?」
「イヴが頑張れば頑張るほどに、俺の手から離れていくものかな 」
それが手に入る頃には、果たして俺は生きているのだろうか。
もう手に入らないんじゃないかな、と笑うプロデューサーにイヴは涙目で狼狽えている。
そんなイヴにプロデューサーは思い付いたように指を一つ立てた。
「そういえばサンタって煙突が無い今、どうやって不法侵入しているんだ?」
「ふ、不法侵入って」
「冷静に考えてみろ。ひげを生やした巨漢が枕元にプレゼント置いてくんだぞ?しかも靴下に。あれか、サンタは靴下フェチなのか。マニアック過ぎるだろ。
自分の父親が靴下フェチに認定される、という社会の理不尽さに初めて触れたイヴ。
ぶっちゃけこの場から泣いて走り去りたくなった彼女を尻目に、プロデューサーは「あ~」とうなり声を上げながら思考フェイズに突入する。
「あれか?ピッキングツールか?」
「い、いえ。マイナスドライバーで 」
「マジか、意外とアグレッシブだな 」
夜に家々をマイナスドライバー片手に徘徊する白ひげ男。
キリストの誕生日にそれは許されるのだろうか疑問である。
「というか親父ばかりでサンタは色気がないよなぁ。女性のサンタはいないのかね」
「い、います!私のお母さんだってサンタ服着てますから!」
「マジか、どこのお店に行けばいいんだ」
「フィンランドです!」
国外か、と呟いて一考。
「一時間いくらだ?」
「プライスレスですよ! 」
「俺の骨を埋める場所が決まったな 」
もはや迷いは無用。
結婚とか将来とかアイドルの事とか考えていたらいけないんだ。
誰が苦しんでいるのか。自分だ、自分が苦しんでいるのだ。
他人のことを考えなくていいだよ、まず自分が救われなければいけないんだから。
ほら、どっかの正義の味方も「自分が救われないで他の人が救えるか」っていってるし。
「イヴ、俺をお母さんのところに紹介してくれないか?」
「え……あの、それってもしかして」
「いや、流石に本番まではしようとは思わない。俺は寝取りものは好きじゃないからな。ただ君のお母さんと楽しくお酒を飲みたいんだ」
本人は自重しているつもりである。
ただ現実はまったく自重していなかった。
普通であれば殴られて終わりであろう。
また病気が始まったのかとイヴは考えたが、同時に同僚が言っていた言葉を思い出す。
お酒の杯を交わすこと、自分の親に挨拶すること。
それはつまり……。
「(ええ!それってつまり、その、あれだよね)」
またお得意の冗談(ジョーク)なのだろうか、と思って真意を確かめるために彼の瞳を見つめる。
「……イヴ、頼む」
本気(マジ)であった。
瞳の奥に静かに燃える炎を幻視したイヴは、思わず頬が赤く染まる。
「そのためならば今の仕事を辞めたって構わない。他の子が何という言おうと、それがどんな修羅の道であろうと」
修羅どころか外道で地獄真っ逆さまである。
仏様が蜘蛛の糸を垂らさずにつばを飛ばすレベルである。
後ろ指を指されるどころか、物理的に刺される話である。
「俺を、フィンランドで君のお母さんに紹介してもらいたいんだ」
内容はコンクリ詰めされて東京湾にポチャンが妥当であったが、イヴは外国人であって日本の独特な言葉回しが理解できなかった。
しかし彼が本気で言っていることは十分理解できてしまったのだ。事実彼の言葉に偽りはなく、心に迷いも曇りもなかった。
ただあわよくば太ももに触れたり、πタッチができればとは考えていた。
男はエロ系統に関して、女がひくぐらいの異常な熱意を見せることができる。
人に夢を与える仕事をしていたために、人の思いをある程度察する事ができるイヴ。
その素晴らしい感性が災いして盛大に誤解したのであった。
「……わ、わかりました!」
「分かってくれるのか!?」
「す、末永くよろしくお願いします」
困って何もできなかった自分を助けてくれた恩人。
夢を、希望を与えてくれた大切な人。
もちろんこの人がたくさんの人に求められていることは知っていた。
ただ、私だってこの人の事が……。
イヴは決心した。
お父さんもそろそろ腰が痛いといっていたし、うん。
そろそろ跡継ぎが欲しいかもしれないし、うん。
嬉しさを噛み締めるように
「そ、それじゃお父さんにも会わないといけませんね 」
「え? 」
おい、ちょっと待て。
俺はイヴのお母さんのπタッチをしたいのであって、イヴのお父さんのπには一切の興味がないんだが。
いや、πに貴賤は一切存在しない。
ただ男のπは女のπとは別次元で存在するものなのだ。
それを触った時点で俺のマイサンは休火山を開拓するグレンラガンに変わってしまう。
そんな天元突破は認めない。俺のドリルは凹に凸するためにあるものなのだ。
凸に凸したらそれは『グレンラガァァァァァァァァァン!』ではなく、『創世のアクエリオォォォォォォォォォン!』が始まってしまうのだ。
何故だ、何故自分がイヴの父親と『アクエリオンCMテロ』しなくてはいけないのだ!?
お茶の間が凍り付くレベルではないぞ!?
「えっと、そのだな。俺はノーマルなんだが、その、お父さんってどんな人なんだい?」
「はい!太っていて髭が生えていますけど、とても優しいお父さんなんですよ!」
「てでぃべあ!」
頭の中で怖いもの見たさで見ちゃった例のあれが蘇る。
だ、大丈夫なはずだ。問題はないはずだ。たぶんそんなことは無いはずだ。
「あ、そういえばお父さんの職場の人もだいたいは太っていて髭が生えています」
「そ、そうなんだ」
「何でも太ることが推奨されているらしくて」
「OH……」
海外は悪い意味で進んでいるようだ。
HENTAIとして名を馳せたジャパンであるが、どうやら海外も日本を追い越せとばかりに飛躍しているようだ。
そんな飛躍いらなかった。何故人は努力の方向性を間違えるのだろうか。
そういえば、フィンランドでは同性婚も認めているはずである。
アダムとイヴではなく、アダムとアダムの創世を認めた恐るべき大地だ。
そしてイヴはその大地の申し子である。
「(っな!?まさイヴは!?)」
そうだ。彼女はきっと遠路はるばると、こんな辺境の地へ教えを説きに来たのに違いない。
彼女は現代でいうザビエルなのだ。ただ彼女が信仰する神はイエスの父ではなく、その反対に位置する禍々しい股間を晒した聖なるアニキなのだが。
「い、イヴ。お前、ゲイについてどう思う?」
「プロデューサーさん突然どうしたんですか!?」
「頼む、これはあれだ、踏み絵みたいなものなんだ!」
天草四郎も唾を吐き捨ててタバコを押しつけるレベルの踏み絵である。
突然プロデューサーが告白してきた内容はイヴに大きな衝撃を与えた。
踏み絵という言葉の意味は日本の歴史に乏しい彼女では解らなかった。
しかし自分の愛する人が、必死の覚悟で尋ねてきたということは良く理解できた。
実際、プロデューサーも必死であった。
というか必死過ぎて気持ち悪いぐらいに必死だった。
なんせ長年守り通してきた聖なる穴(ホワイトホール)が黒ずんだ穴(ブラックホール)になってしまうかもしれないのだ。
そしてそんな彼と対面するイヴは悩んだ。
恐らく、いや、きっとそうなのだろう。信じたくはない。信じたくはなかった。しかし……。
自分のプロデューサーはきっとゲイなのだ。
イヴの国では同性婚も許容されているので、比較的同性婚には優しい国ではある。
しかし、いざ目の前でそのような告白をされても、頭が真っ白になって何も思い浮かばない。
だがイヴはその時、母の言葉を思い出した。
『貴方が愛する人は、きっと王子様みたいに完璧で格好よくないかもしれない。でもね、イヴ。貴方は私がどこへ出してもおかしくないぐらい立派に育てたと神に誓えるわ。だからこのお仕事を任せたのよ?子供達に夢を届ける仕事をね』
『そんな神に誓えるぐらい立派なイヴが選んだ人よ?私達はそれを受け入れるわ。でもね、一番は他ならぬ貴方が受け入れなければならないのよ』
「(そうだ……私が、私がプロデューサーさんを信じてあげなくてどうするの!?何も出来ず、服もプレゼントも盗られて、雪が降る寒空で震えていた私。そんな私を何も言わず、変な事もせず、救ってくれた人はプロデューサーさんだけ。そう、私にはもうプロデューサーさんしか)」
頭がのぼせていた事もあってか、イヴの恋心は鎮火することはなかった。むしろますます乙女爆進恋心ロードど真ん中である。
乙女の恋心は困難に対してますます燃え上がるものなのだ。
流石のイヴの母もこんな事態は想定しなかったであろう。
まさか娘がゲイ相手に恋心を燃え上がらせるとは。
イヴはやや神妙に,追い詰めたように顔を上げてプロデューサーに向き直った。
「……私は、私はゲイであっても構いません!」
「ふぁっ!?」
そう、イヴの心の炎は知らず知らずのうちに、プロデューサーをサタンが祝福する炎へと突き落とそうとしていくのであった。
「お父さんも(サンタの)仕事のし過ぎで腰をよく痛めていました 」
「お父さんも(夜の仕事の)仕事のし過ぎで腰を痛めていた!? 」
「お父さんも聖夜のお仕事を継いでくれたら嬉しいと思います! 」
「俺がイヴのお父さんの性夜のお仕事を継ぐ!?」
決意を新たにしたイヴとは反対に、プロデューサーは混乱していた。
あ……ありのまま今起こった事を話すぜ。
『アイドルのお父さんがゲイだと思っていたら、その仕事を継げと言われた』
頭がどうにかなりそうだった……。
ちひろさんのモバコインとか、『わかるわ』とか『ドナキチ』とかそんなチャチなもんじゃない。
もうなんていうか俺の股間がシルバーチャリオットとか言ってられない状況に、取り合えず何か言わなくちゃと彼は口を開く。
「ど、どんなお仕事なんだい?」
「いろんな人に夢を与える仕事です! 」
「いろんな(性癖を持つ)人に夢を与える仕事かぁ 」
プロデューサーは儚い笑みで笑った。
その微笑みは慈悲に溢れていた。
イヴは真っ白な雪のように白い頬を、朱く染めた。
その顔は幸せ一杯といったような顔であった。
ぷろでゅーさーはにげだした。
もう躊躇いも無いBダッシュであった。
振り返る事もなく事務所の入り口へと走った。
しかしこれをイヴが片手を掴むことで何とか防ぎ止める。
恋する乙女のパワーは、この場を走り去ろうとする精神的にSAN値ゼロのプロデューサーをつなぎ止めた。
「ちょ、プロデューサーさん!?なんで逃げるんですかぁ!?」
「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!俺はいつまでも清い体でいたいんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
そうか、そうなんだ。
プロデューサーさんはやっぱりゲイなんだ!
それでも、それでも私はプロデューサーさんが……!?
「わ、私はゲイでも、むしろゲイで構いませんからぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 」
「そんな告白はいらねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! 」
一分、一秒も早くイヴから離れたいと願うプロデューサー。
そしてそれを何とか防ぎ止めようとするイヴ・サンタクロース。
そんな様子を事務所の外で最初から聞いていたちひろは、静かに回れ右をして階段から下りていく。
階段を下りて外へ出ると、静かに雪がしとしとと降り続ける空が目に入った。
「うん、今日もうちの事務所は平和ね。さぁって、帰ってクリスマス企画考えないとね!」
と歩き出した。
後日、事務所にはやたらイヴを避けるびくびくしたプロデューサーと、BL雑誌を強ばるような目で見つめるイヴの姿があったとか。
何はともあれ、今日もこの事務所は平和である。
■ ■ ■ ■
友「イヴの国ってゲイOKな国なんだって」
ひ「マジか」
ということでクリスマスだからイヴを書いていたら、クリスマスから一ヶ月以上過ぎていた。というポルポル状態です。
イヴは可愛いですね。可愛いですけど自分のせいでゲイでも構わないアイドルになりました。
多分彼女はアイドルではなく愛盗(あいどる)になったんだと思います。
というかそろそろフロント終わりです。次々あたりで終わりです。どうすっぺか。
その他版に移るとしても、その場合文字の大きさと濃さはどうしたらいいでしょうね。
昔のように大きくて薄い?
それとも大きくてとても濃厚な濃さ?
あら、小さくて濃いのが好き?
この三つを、三船さんとか和久井さんとか高橋さんとか早苗さんに言ってもらいたいと思った人。先生に言いなさい、代わりにちひろさん置いてくから。
薫ちゃんとか舞ちゃんとか桃華ちゃんに言ってもらいたいと思った人。とりあえず警察行こっか。