※ネタバレ要素も含んでおります。本編(~FINAL STAGEまで)を完全に読了後、目を通してください。
・22nd STAGE 「レプリロイドはぜんまいねずみの夢を見るか?」
個人的に作りたいと思っていた物語が、一番形になったお話。
完全オリジナル回のため、ロクゼロファンの皆様は呆然とされたでしょう、すいませんでした。
離別編、そして[Z-E-R-O]というSS自体の根幹を支えるエピソードだと思っています。
・23rd STAGE 「殺戮舞台」
本部強襲編。ボスがハヌマシーンではないことに驚かれた方もいるとは思います。
正直、ヘケロットの出番をどこに置くかに迷いまして、ここに配置したまでです。
ハヌマシーンは、物語の構想段階で、ゼロと一対一の死闘を繰り広げる絵が浮かんでいたので、外しました。
アスラ・バスラ三機編成は、単純に「三体出てきたらカッコイイなあ」とかいう思いつきです。
そもそも、この頃のゼロを窮地に立たすためには、ミュートスレプリロイド四体くらいのアドバンテージが必要にも思えましたし(笑
ヘケロットの最期は、やってみたら個人的にも気に入ったパターン。
「能力が仇になった」……といえば、岩本エックスのオクトパルド戦が思い出されますね(そうか?
なんだか非常に可哀想に見えてしまったのは、ある意味失敗だったなあと思ってます……
多くの仲間がこの回で命を落としたわけですが、正直、殺すことには非常に迷いがありました。
マークもトムスも、この回のために生き永らえていたようなものだったのですが、情も移ってきた頃だったので……。
前の物語との繋がりを考えたところが突破口となりまして、なんとか描き上げられた次第。
……そういえば、この回からArcadiaさん新規投稿となりましたね。
最新話を待っていてくださった皆様、本当にありがとうございました。大変お世話になりました。
・24th STAGE「罪と罰」
ここで苦労したのは、マグマニオンの能力についての理由付けですね。
一応、似非SF風作品としては、なんでもいいのでそれっぽい理由を付けなければと苦心しました。
……結局、「ナノマシン」と言えばなんでも通るような感じになってしまいましたが。
マグマニオンの所属軍団については、どこかでも述べましたが、[Z-E-R-O]全体の設定に沿ったものとしました。
能力的には斬影軍団っぽく、チーム的には塵炎軍団らしい彼ですが、やはり軍隊は運用目的第一優先ということで。
この話も、マグマニオンの能力の関係上、構想段階から想定していたような感じになりました。
アジールでもVAVAでもヴァジュリーラでもカーネルでもなく、やはりゼロのトラウマは彼女だろうと(苦笑
・25th STAGE「Rging River」
イメージソング:Raging River/B'z
タイトル通り、敬愛するB'z様の「Raging River」が似合うお話を作りたいと思って構想していました。
賢将ハルピュイア戦も全て、なんとか構想通りの形となったところ。
とは言え、ゼロの勝ち方についてはいろいろな案がありました。
最初は、あの「空飛ぶ旧友」の心の語りで復活なんてのも考えていたんですが、岩本エックスを知らない読者には正直面白くないだろうと思い、却下しました。
次に、サイバーエルフの案。
ゲームでの設定通り、レルピィのみならず(というより、構想段階では彼女はいませんでした)多くのサイバーエルフたちがゼロを復活させるために命を懸けるというもの。
余談ではありますが、私は、ロクゼロのプレイ時、一度もサイバーエルフを使いませんでした。
一重に「俺のゼロは仲間の命を犠牲にしてまで戦ったりはせん!」という拘りゆえです。(おかげで初プレイ時の難度はなかなかのものでしたが
とは言え、やはりゲームの設定を全く使わないというのもアレなので、この一戦で表現しようかなあと思い至った次第。
そして、レルピィの登場を決定した際に、「彼女を使おう」と決めました。
とは言え、これも迷いどころでした。なんだかんだ気に入って使っていたキャラだったので……。
どうか彼女のこと、忘れないであげてください。
力を失ってゼロが白くなる描写を思いついた時「あれ、クウガじゃね?(まさにグローイングフォーム)」と自主ツッコミを入れましたが、そのまま採用。
最強段階が「黒」というところも似ていますね(棒
SYSTEM:ABSOLUTEの起動表現は、完全にSDガンダムGジェネレーションにおけるブルーディスティニーの「EXAM SYSTEM STAND BY」のパクリです。あの色モノ兵器が大好きだったんです。
分かる方は、どうぞあの機械音声での発動をイメージして頂ければと思います。
・26th STAGE 「ABSOLUTE-JUSTICE」
本当は一話で収めるはずの物語を二分割しました。
レルピィの最期を強調するならば、この方が良いと判断したためでもあります。
一話の内で何を大事にするのか、そのバランスを考えさせられました。
確かこの頃だったでしょうか、GLAYの新曲で「JUSTICE [from] GUILTY」がリリースされたのは。
私自身が思うロックマンエックスのイメージにピッタリなタイトルだなあと思ったので、その影響が出たのは否定できません。
ロックマンエックスの正義について言及した、大事な回だったと思います。
……そう言えば、「賢将」という回がないですね(シレッ
・27th STAGE 「隠将」
「隠将」……と見せかけてのハヌマシーン戦。汚いな さすが隠将 きたない(ボソ
前述のとおり、ハヌマシーンとの命懸けの決闘は構想通りでした。
戦闘シーンを、描写的に短く済ませたのは、この戦いには正直なんの捻りもなかったからにほかなりません。
騙したような形で現れた以外、ハヌマシーンはゼロに対して正々堂々と戦い抜いたことの証明ですね。
また、戦闘風景については構想段階の頃に、既にノートにですがイラストで書いており、そのイメージは文章では書き表せないだろうなという判断もありました。
完全版をpixivに上げる際には、他の挿絵と一緒に公開しようとおもいます。……もっと上手くなってからでしょうけど。
・28th STAGE「再会」
・29th STAGE「暗躍の調」
ここも元は一話の予定を、分割せざるを得ない長さになったため、二話に分割。
シエルとエックス、そしてゼロとレヴィアタンとの再会の回です。
元は、レヴィアタンの色仕掛け(重要)が発動し、ゼロを捕縛する……みたいな展開でしたが、自分が仕上げたレヴィアタンの描写的に違うなあと思ったので、やめました。
また、ハルピュイアとエックスとの再会でもありましたね。
シエルとエックスのくだりをここで入れるつもりでしたが、その後の展開的に引っ張ったほうがいいなあと思い、現在の形に。
どちらが正解だったのかは分かりませんが、間違ってなかったとは思っています。……多分。
その後のメナートやアルエットをあまりうまく使えなかったことが心残りでしょうか。
そう言えば、この頃はちょうど伊藤計劃氏の「虐殺器官」を読んでいた頃でした。
正直、自分としてはその影響が出てしまって、話の中で微妙に描写方法のすれ違いみたいなものが起きている感じがしています。
読者様が気にならなければそれで良いとは思うのですが、どうだったでしょうか。
……違和感がないならそれはそれで寂しかったりもするのですが(笑
ヴィルヘルムの過去を如何に掘り下げるか、かなり考えました。
この頃、矛盾が発生しないようにファントム、そしてヴィルヘルムの計画とその進行表をノートに書きなぐって何度もチェックしていた記憶があります。
八十年前の大反乱という伏線をここで利用できるじゃん…と思いついた自分を褒めてあげたいです(遠い目
・30th STAGE「死者の国」
・31st STAGE「乱戦四重奏」
ここも一話で行くところを二話に分割しました。
いや……正直言うならば、次の回も合わせて収めようと思ったのですが、展開的に無理があると思い、分けました。
ただでさえ、急展開につぐ急展開ですからね……。
ヘルヘイムでの描写はもっと濃くあっても良いのではないかなと大反省。
タイトルに対して「死者の国」感を出せなかったのは失敗ですね。
マゴテスが皆様の声に応えて(?)大復活。ワンパンでKOされたのは可哀想でしたね。
裏でうごめく連中がいろいろ影を見せた回でしたね。
ヴォルクの正体について、既に思い当たっている人もいるでしょうが、個人としては黙秘を貫きます。
アルエットとヴォルクについては、実はもう一話、エピソードを激闘編に挟むことで伏線を張っておこうと考えていたのですが、あまりに悲惨な話になりそうだったのでやめました。
もしも二、三部を書く時がくれば、全てを明かそうと思います。
ラウンドナイツ――――十二機のパンテオンエースについては、これもアスラ・バスラ同様、「十二機飛んでたらカッコイイ」というイメージからです。
なんかパンテオンエースによる特殊部隊に追われるゼロ達の図が思い浮かんだんですよ……。
私の描写力がもう少しあれば、乱戦感をもっと出せたなあと思って止まない回でもありました。
エックスとの遭遇戦は当初の予定にありませんでしたが、正体を明かされたときのゼロの反応を考えた際、必要だと思ったため、ここに捩じ込みました。
[Z-E-R-O]世界でのアルティメットアーマーもイラストは仕上げているので、これも完全版とともにpixivで公開しようとおもいます。
正直、この前後までは書き手としてのモチベーションが大きく下がっていた……というより、なかなかスランプ的な時期でして。
あまり思うようにキーボードが進まなかったのを覚えています。文章の完成度も、そのようになっているかと思いますし……。
いずれ加筆修正を加えて、完全版公開をしようと思います。申し訳ない。
・32nd STAGE 「Red, White and Bullet Blues」
前述のとおり、前の話の片割れだったので、ではどのように話を埋めていこうかな……と考えた末できあがりました。
アンカトゥス兄弟については当初ここまでの掘り下げ予定はありませんでしたが、「ここまで引っ張ったのだから」と言う気持ちと、穴埋め的な魂胆も相まって、これだけ詰め込む形に。
タイトルには(ゼロとヘラクリウスの)紅と(エックスとクワガストの)蒼を入れようと考え苦心しました。
結果、今更ですがハマってしまったTMGの曲名をそのままぶっこむ形に(笑
……いや、蒼(Blue)は蒼でも「Blues」なんですが、そこは大目に見てください。
とは言え、別にイメージソングでもなんでもありません。……いや、戦闘BGMと思って聞くなら悪く無いかも。
タイトルを最後に提示する形は、なんだかそういう映画のラストみたいでカッコイイかなという実験的な思いつきからです。
シエルの真相の告白も、セリフをどこで挟むかは結構迷いました。
結果、先に出すよりも最後にドンと出された方がいいだろうということでこの形に。
・33rd STAGE 「偽りの太陽」
・34th STAGE「月と影、そして太陽」
心がけたのは唯一つ、「フラクロス線を超える戦闘描写」でした。
結果、ファントムとの死闘は、おそらくどの戦闘よりも話数と文字数が多い……はず(笑
[Z-E-R-O]の中でも一番熾烈を極める戦闘に見えるよう、魂を削って書いたつもりですが、どうだったでしょうか。
ハヌマシーンの描写と被ってしまうのを避けたいなあと考えた結果、ハヌマシーンとファントムとの心情的な違いに至りました。
ファントムは、ゼロを殺すためにいかなる手段も問わないという形で、それを表現した次第です。
最強状態となったゼロを殺すために策を凝らし、卑怯とも取れる手段を幾重にも駆使していく彼の姿、どう見えたでしょうか。
ロクゼロでも人気があり且つ私個人として好きなキャラだったというだけでなく、この作品を通じて知り得た友人が待ち望んでいた登場だったと思うので、それに相応しいものを見せられるようにと思っていました。
とは言え、月と影の遣り取りは、もう少し掘り下げが必要だったかなあと反省は残っています。
加えて、エックスに対するファントムの想いについてももう少し説明は必要だったかなとも。
完全版か、或いは外伝で補完したいと思っています。
・35th STAGE「残光の行方」
・36th STAGE 「救世主」
イメージソング:僕が死のうと思ったのは/中島美嘉
戦闘については、のっけから全力全開であることを表すため、ロックマンXシリーズ(据え置き機用)の至る作品から特殊武器を持ってきて用いることにしました。
私が間違ってなければ、全作品(1~8)の技が扱われているはずです。技名を省いたものもいくつかあるので、「ああ、あの武器かも」と考えて読んでいただいても面白いかもしれません。
正直、技名を叫ぶ表現や、技名の表記については悩んだところですが、文章としておかしくない程度に盛り込んでいく方向で固めました。
とは言え、結果、戦闘のスピード感がいまいち無くなってしまったなあという反省材料はあるのですが、ある意味仕方ないでしょうかね。
ちなみに、この作品は全てメモ帳(テキストファイル)で書いているのですが、「救世主」の回のみ100KBに到達しました。
物語としては一話分として片付けるべきだと判断したため前後編に分けた次第です。
キャラ語りというのは、あまりしたくないと思っていました。というのも、「このキャラはこういうキャラクターのつもりで書いた」みたいなことはわざわざ説明するものではなく、作品の中で感じ取ってもらうべきものだという信念があったからです。
とは言え、彼についてだけは少し語らせていただきたいなあと思い、綴ります。
この作品が終盤に差し掛かった頃、如何にして彼の周りを描写していくか、非常に迷いました。
というのも、実は私はコピーエックスに対してだけでなく、ロックマンエックスというキャラクター自体についても、特別な感情移入がなかったからです。
もしかしたら、あまりにも子供の頃好きになった主人公だから、理想になりすぎてしまったのかもしれません。
そのため、どうしても彼のキャラ描写が上手く浮かばなかったのです。
そこで出会ったのが、中島美嘉さんの楽曲「僕が死のうと思ったのは」でした。
その詞は(おそらく)日々の些細な出来事の重なりから、日々の生活の中で少しずつ息苦しさを感じて「死にたい」と思う僕が、些細だけれど生きる希望を見つけて「生きていこう」と決意するというものでした。
私にはそれが、自分で想像した彼の生き方に重なって見えました。
ただ違うのは、彼はゼロやシエルという世界の希望を見つけて、それを信じて「あえて自らの死を選ぶ」という哀しい決意をしたことでしょうか。正直、その気になれば歌詞もそのように取ることもできます。
そのイメージが出来た時、私の中で彼が非常に大切で愛おしいキャラクターになり、なんとか描き上げることができました。
コピーエックスという、ぞんざいな名称を使いたくないとさえ思いました。(結局、ヴィルヘルムの心情表現として利用したわけですが)
この回は、「泣き回にしなければ」と強く思い、苦心して書いた回でもあります。
しかし難しいのは、自分の涙腺と他人の涙腺はどこまでピントが合っているのか。
そしてまた、自分の涙腺に関わる想いを、そのまま文章に表現できるかというところでした。
実際に泣けたという感想を頂けたのは、非常にありがたいことです。
どうか楽曲を耳にして、もう一度彼の最期を振り返ってもらえればと思います。
・FINAL STAGE 「Message from ...」
ようやく辿り着いたという想いが非常に強いです。
構想当初からこのラストシーンを常に思い描いていました。
私の脳内にある風景が皆様の心にも浮かんでいれば良いなあと願うばかりです。
書く際のBGMとして重宝させていただいたのはKoadalineの「High Hopes」です。
イメージを固めるために再生リストなどを作る私ですが、話のイメージに合う曲、特に、物語の最後に相応しい楽曲を探していたところ、この曲にめぐり逢いました。
エンディングテーマと言っても過言ではないと思っております。
ただ、当初イメージしていたシーンよりも、より前向きなものに出来上がった感があり、これよりもNever Goodbye(TMG)みたいな曲のほうが良いかもしれないなあとも。(ULTRAMANで用いられた曲なので、EDと豪語しにくいところ(笑))
湿っぽく感じられた方は前者の曲を、そうでなかった方は後者の曲をぜひ合わせてお聴きくださればと思います。
離別編全体として、章タイトル通りの悲哀に満ちたストーリー展開を心がけつつも、それに引きずられすぎないようにと苦心しました。
正直、難産なお話ばかりで、自分の表現力が向上次第、加筆修正をしていきたいなあと思っている部分は多々あります。
ただ、なによりこれだけのお話を終わらせられたことが自分にとって一番満足のいった点です。
残りは全て、「おわりに」で語りたいと思います。失敬。