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No.30054の一覧
[0] IS ―インフィニット・ストラトス クラスメートの視線―[ゴロヤレンドド](2013/04/13 11:41)
[1] 受験……のはずが[ゴロヤレンドド](2014/07/19 14:27)
[2] どんどん巻き込まれていく[ゴロヤレンドド](2013/04/13 11:42)
[3] ある意味、自業自得なんだけど[ゴロヤレンドド](2013/04/13 11:42)
[4] 何だかんだで頑張って[ゴロヤレンドド](2013/04/13 11:44)
[5] やるしかないわよね[ゴロヤレンドド](2016/05/12 12:14)
[6] いざ、決戦の時[ゴロヤレンドド](2012/04/16 08:11)
[7] 戦った末に、得て[ゴロヤレンドド](2014/06/16 08:01)
[8] そして全ては動き出す[ゴロヤレンドド](2014/07/30 07:55)
[9] 再会と出会いと[ゴロヤレンドド](2013/04/13 11:45)
[10] そして理解を[ゴロヤレンドド](2015/01/19 07:58)
[11] 思いがけぬ出会いに[ゴロヤレンドド](2013/04/13 11:47)
[12] 思い描け未来を[ゴロヤレンドド](2013/04/13 11:48)
[13] 騒動の種、また一つ[ゴロヤレンドド](2013/04/13 11:49)
[14] そして芽生えてまた生えて[ゴロヤレンドド](2013/04/13 11:50)
[15] 自分では解らない物だけど[ゴロヤレンドド](2013/04/13 11:52)
[16] 渦中にいるという事[ゴロヤレンドド](2013/04/13 11:52)
[17] 歩き出した末は [ゴロヤレンドド](2015/01/19 07:59)
[18] 思いもよらぬ事だらけ[ゴロヤレンドド](2013/04/13 11:54)
[19] 出会うなんて思いもしなかったけど[ゴロヤレンドド](2013/04/13 11:55)
[20] それでも止まらず動き出す[ゴロヤレンドド](2014/07/19 14:28)
[21] 動いている中でも色々と[ゴロヤレンドド](2013/04/13 12:00)
[22] 流れはそれぞれ違う物[ゴロヤレンドド](2013/04/13 12:01)
[23] ようやく準備は整って[ゴロヤレンドド](2013/04/13 12:01)
[24] それぞれの思い、突きあわせて[ゴロヤレンドド](2013/04/13 12:02)
[25] ぶつかり、重なり合う[ゴロヤレンドド](2014/07/30 07:56)
[26] その果てには、更なる混迷[ゴロヤレンドド](2013/04/13 12:04)
[27] 後始末の中で[ゴロヤレンドド](2012/11/15 08:09)
[28] たまには、こんな一時[ゴロヤレンドド](2012/11/15 08:10)
[29] 兆し、ありて[ゴロヤレンドド](2012/12/10 08:16)
[30] それでも関係なく、私の一日は過ぎていく[ゴロヤレンドド](2013/04/13 12:06)
[31] 新たなる、大騒動は[ゴロヤレンドド](2013/01/07 14:43)
[32] ほんの先触れ[ゴロヤレンドド](2013/01/24 15:47)
[33] 来たりし者は[ゴロヤレンドド](2013/02/25 08:21)
[34] 嵐を呼ぶか春を呼ぶか[ゴロヤレンドド](2015/08/11 08:06)
[35] その声は[ゴロヤレンドド](2013/03/26 08:05)
[36] 何処へと届くのか[ゴロヤレンドド](2013/04/03 08:02)
[37] 私を取り巻く人々は[ゴロヤレンドド](2013/04/27 09:30)
[38] 少しずつ変わりつつあって[ゴロヤレンドド](2013/05/09 11:05)
[39] その日は、ただの一日だったけれど[ゴロヤレンドド](2013/05/21 08:10)
[40] 色々な動きあり[ゴロヤレンドド](2013/06/05 08:00)
[41] 小さな波は[ゴロヤレンドド](2013/07/06 11:24)
[42] そのままでは終わらない[ゴロヤレンドド](2013/07/29 08:06)
[43] どんな夜でも[ゴロヤレンドド](2013/08/26 08:16)
[44] 明けない夜はない[ゴロヤレンドド](2013/09/18 08:33)
[45] 崩れた壁から[ゴロヤレンドド](2013/10/09 08:06)
[46] 差し込む光は道標[ゴロヤレンドド](2013/11/18 08:13)
[47] 綻ぶ中で、新しいモノも[ゴロヤレンドド](2013/11/18 08:14)
[48] それぞれの運命を変えていく[ゴロヤレンドド](2013/12/02 15:34)
[49] 戦いは、すでに始まっていて[ゴロヤレンドド](2013/12/11 12:56)
[50] そんな中で現われたものは[ゴロヤレンドド](2014/08/18 07:59)
[51] ぶつかったり、触れ合ったり[ゴロヤレンドド](2014/07/19 14:29)
[52] くっ付いたり、繋がれたり[ゴロヤレンドド](2014/08/18 07:59)
[53] 天の諜交、地の悪戦苦闘[ゴロヤレンドド](2014/02/28 08:27)
[54] 人の百過想迷[ゴロヤレンドド](2014/03/11 08:12)
[55] 戦いの前に、しておく事は[ゴロヤレンドド](2014/03/11 08:40)
[56] 色々あるけど、どれも大事です[ゴロヤレンドド](2014/04/14 08:34)
[57] 無理に、無理と無理とを重ねて[ゴロヤレンドド](2014/04/30 08:27)
[58] 色々と、歪も出てる[ゴロヤレンドド](2014/07/19 14:24)
[59] まさかまさかの[ゴロヤレンドド](2014/07/30 07:57)
[60] 大・逆・転![ゴロヤレンドド](2015/01/19 07:59)
[61] かなわぬ敵に、抗え[ゴロヤレンドド](2014/07/19 14:25)
[62] その軌跡が起こす、奇跡の影がある[ゴロヤレンドド](2014/07/19 14:24)
[63] 思いを知れば[ゴロヤレンドド](2014/07/30 08:06)
[64] 芽生える筈のものは芽生える[ゴロヤレンドド](2014/08/18 08:00)
[65] 決意の時は、今だ遠し[ゴロヤレンドド](2014/09/03 08:13)
[66] 故に、抗うしかない[ゴロヤレンドド](2014/10/06 08:13)
[67] 捻じ曲げられた夢は[ゴロヤレンドド](2014/10/06 08:14)
[68] 捻じ曲げ戻すしかない[ゴロヤレンドド](2014/10/23 08:17)
[69] 戦う意味は、何処にあるのか[ゴロヤレンドド](2016/05/12 12:12)
[70] それを決めるのは、誰か[ゴロヤレンドド](2014/12/09 08:22)
[71] 手繰り寄せた奇跡[ゴロヤレンドド](2014/12/26 14:07)
[72] 手繰り寄せられた混迷[ゴロヤレンドド](2014/12/26 14:08)
[73] 震える人形[ゴロヤレンドド](2015/01/19 08:01)
[74] 対するは、揺るがぬ思いと揺れ動く策謀[ゴロヤレンドド](2015/02/17 08:06)
[75] 曇った未来[ゴロヤレンドド](2015/03/14 10:31)
[76] 動き出す未来[ゴロヤレンドド](2015/03/31 08:02)
[77] その始まりは[ゴロヤレンドド](2015/04/15 07:59)
[78] 輝夏の先触れ[ゴロヤレンドド](2015/05/01 12:16)
[79] 海についても大騒動[ゴロヤレンドド](2015/05/19 08:00)
[80] そして、安らぎと芽生え[ゴロヤレンドド](2015/06/12 08:02)
[81] 繋いだ絆、それが結ぶものは[ゴロヤレンドド](2015/06/30 12:20)
[82] 天の川の橋と、それを望まぬ者[ゴロヤレンドド](2015/07/23 08:03)
[83] 夏の銀光、輝くとき[ゴロヤレンドド](2015/08/11 08:08)
[84] その裂け目、膨大なり[ゴロヤレンドド](2015/09/04 12:17)
[85] その中より、出でし光は[ゴロヤレンドド](2015/10/01 12:15)
[86] 白銀の天光色[ゴロヤレンドド](2015/12/01 12:17)
[87] 紅と黒の裂け目の狭間で[ゴロヤレンドド](2015/12/01 12:18)
[88] 動き出したのは修正者[ゴロヤレンドド](2016/02/04 08:01)
[89] 白銀と白[ゴロヤレンドド](2016/02/04 08:02)
[90] その、結末[ゴロヤレンドド](2016/03/02 12:22)
[91] 出会い、そして[ゴロヤレンドド](2016/03/30 12:24)
[92] 新たなる始まり[ゴロヤレンドド](2016/05/12 12:16)
[93] 新しいもの、それに向き合う時[ゴロヤレンドド](2016/06/24 08:40)
[94] それは苦しく、そして辛い[ゴロヤレンドド](2016/08/02 10:08)
[95] 再開のもたらす波、それに乗り動く人[ゴロヤレンドド](2016/09/09 09:34)
[96] そのまま流される人[ゴロヤレンドド](2016/10/27 10:08)
[97] 戻りゆく流れの先に[ゴロヤレンドド](2017/02/18 12:02)
[98] 新たなる流れ[ゴロヤレンドド](2017/03/25 11:46)
[99] 転生者たちはどんな色の夢を見るのか[ゴロヤレンドド](2017/05/27 14:38)
[100] そして、その生をあたえたものは[ゴロヤレンドド](2017/05/27 14:36)
[101] 戦いの前に[ゴロヤレンドド](2017/09/12 15:39)
[102] 決めた事[ゴロヤレンドド](2018/01/30 15:54)
[103] オリキャラ辞典[ゴロヤレンドド](2017/09/12 15:38)
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[30054] 私を取り巻く人々は
Name: ゴロヤレンドド◆abe26de1 ID:68b83d77 前を表示する / 次を表示する
Date: 2013/04/27 09:30
 話数・誤字修正ともに大がかりな修正を行いました。
手間取る遅筆な作者ですが、これからもよろしくお願いします。


  放課後。私は凰さんに『今日はデュノア君と一緒に図書館で勉強するらしい。お静かに』とメールを打っておいた。
最後の一言を付けたのは、言うまでも無く篠ノ之さんやオルコットさんと出会った時の為だけど。
……まあ、その辺りはデュノア君が上手くフォローしてくれるだろう。本当、彼は私にとって救世主のような存在だ。
「……」
 その一方、ボーデヴィッヒさんは今日もまた一人で帰っていく。ルームメイトもいないらしいし、誰とも話そうとしていない。
食堂で見る事もないし、大浴場でも見る事が無い。訓練施設では見かけた人もいるらしいけど、一体寮では何をしているんだろう。
「軍人気質、っていう言葉じゃ解決しないレベルよね、あれ」
「軍人……」
 フランチェスカの言葉にあった『軍人』という単語。私は、今まで軍人といわれる人に出会った事が無い。
自衛隊も、テレビで見るだけの存在だった。卒業後、もしも運良くIS関係の職場に就職できたら。
自衛隊とかにも災害救助用・テロ対策等の名目でISが配備されているらしいし。そういう職業の人達とも付き合う機会があるだろう。
「本当の軍人って、ああいう人もいるのかな? だとしたら、不安ね……」
「そう? まあ、あの娘みたいなのは特殊だと思うけど。軍人にはオタクも多いって聞いた事があるし」
 オタク、ねえ? そっちはそっちで、よく解らないけど……。
「……どうなのかなあ、あそこは」
 倉持技研から来た加納那緒美さんの一件を思い出す。今から就職先が決まるっていうのは、とても幸せな事なんだろうけど。
もしも軍人とかが駄目なら、倉持技研への話も断るべきなのかな?
「香奈枝、大丈夫?」
「え? あ、うん、大丈夫よ」
 フランチェスカが、心配そうに覗きこんだ。この娘にも、倉持技研の一件は言っていない。
まだ、自分自身で整理が出来ていない話だし……。まあ、織斑君絡みの問題がデュノア君のお陰で減ってきたし。
「ゆっくりと、考えよう……」
「……? あ。そういえば香奈枝、さっき約束があるって言ってなかった? 二年の黛先輩と何かあるって言ってたような……」
「!!」
 フランチェスカの言葉に、私は忘れていた約束を思い出した。い、いけない!! 急がないと!!
「そうだった! ありがと、フランチェスカ! じゃあ、夕食に間に合いそうになかったらメールするから!!」
「はいはい、いってらっしゃい」
 慌てて立ち上がり、鞄を持って走る。……そんな私を、フランチェスカは温かく見送ってくれていた。


「……ま、間に合ったぁ」
「どうしたの、香奈枝ちゃん。今日はギリギリだったわね?」
 第一アリーナ内の整備室では、黛先輩達が待っていた。うう、最近は遅刻が多いわ……。
「ちょっとぼーっとしてたら遅れてしまいました。ごめんなさい」
「そう、大丈夫? ひょっとして、また根を詰めすぎたんじゃないの?」
「いいえ、それは大丈夫です」
 そこだけは、はっきりとさせておく。……まあ、前にもやっちゃったからあまり強くは言えないけど。
「そう。じゃあ今日は、カスタム化について教えてあげようと思うんだけど」
「カスタム化?」
「武器の選択だけじゃなく、基本装備やスラスターバランス、その他機能の改造よ」
「学年別トーナメントも近いしな」
「整備課志望の生徒には、良い経験なんだけど~~」
 ああ、そうでしたね。私は参加するつもりはなかったから、忘れてましたけど。
「香奈枝ちゃんは、誰かの専門整備に付くの?」
「専門整備?」
「ああ。ごめんなさい、説明不足だったわね。――こういうトーナメントとかでは、個人個人にあった整備も必要でしょう?。
で、整備をやってくれる人を頼むわけね。一年生の頃はそうでもないけど、二年生以後は必須とも言えるのよ。
勿論自分でも出来る人はいるけど、やっぱり他人の意見って言うのも重要だし……」
 そうなんですか。専門って事は、誰かにつきっきりになるって事かしら。
「まあ、貴女は打鉄弐式で経験済みかもしれないけどね。でも、あくまであの時は更識さんだけだったでしょう?」
「ええ、まあ」
「複数の機体を、それぞれの希望にあった形にどれだけ短時間で仕上げられるか。――ちょっときついけど、やってみる?」
「……お願いします!」
「貴女なら、そういうと思ったわ。……じゃあ、始めるわよ」


「まずは、このデータを見て」
「えっと……? 田春梅(ティアン・チュンメイ)? 九重夢羽美(ここのえ むうみ)?」
 そこに表示されたのは、二人分のパーソナルデータだった。どうやら、三年生のデータらしい。
「私が頼まれた三年の先輩のデータよ。まずは、この二人の先輩を『教材』にして指導するわね。
ああ、データを見せることについては本人達の許可も得てるから、気にしなくていいわよ」
 そうなんですか。……さて、まず見るべきは希望するセッティングよね。この二人は……両方接近戦仕様、かあ。
「でも、微妙に違う……。田先輩は一刀流の剣戟・防御特化、九重先輩は二刀流の速度特化かあ……」
 田先輩は織斑君と近いかもしれない。ただ、防御の方にも重点を置いてあるあたりが違う。
一方の九重先輩は、防御を捨てて速度重視。当たらなければ大丈夫……って自分で言った、って書いてあるし。
「じゃあ香奈枝ちゃん。ここで使うべきパーツやシステムは?」
「田先輩は近接戦闘用ブレード、それに追加装甲系ですね。九重先輩は二刀流プログラムをインストールして。
その後は装甲外しと追加スラスターの取り付け。このデータを見る限り、駆動系も弄くる必要があるんじゃないでしょうか。
当人に来てもらってバランスを見ないといけないけど、パーツは以上です」
「うん、いくつか足りないけどまあ合格。……じゃあ次は、それをどれだけ速く出来るか、よ」
 そういうと、カートに乗せられたノーマル状態の打鉄とリヴァイヴが一機づつ運ばれてきた。
とはいっても、コアは無い状態。実際に動かす事は出来ないけど、整備の訓練ならこれで十分だからだ。
「プログラムのインストールや武器の量子変換はコアが無いから出来ないけど。……じゃあ、やって見せて」
「は、はい!」
 いつも思うのだけど。ISってつくづく『習うより慣れろ』が多いわよね……。


「えっと、打鉄の装甲版の取り付けは済んだから次は……」
 リヴァイヴは逆に外さないといけないから、そっちが先ね。あと、配線は……。
「……」
 黛先輩達は、ストップウォッチを片手にじっと見ていた。……うう、緊張する。


「……うーん。このタイムだと、ちょっと厳しいわねぇ……」
「やっぱりですか……」
 一応、きちんと改造は出来たけれど。それには、かなりの時間がかかってしまった。
「香奈枝ちゃん、料理はできる?」
「え? え、ええっと。……御飯とお味噌汁、簡単なおかずくらいなら」
 何の関係があるのか、よく解らないけど……私の料理経験は、ほぼ調理実習だけだから大きな口は叩けない。
織斑君に酢豚をご馳走したという話の凰さん、同じく弁当を作ってきてあげた篠ノ之さんには遠く及ばないだろう。
「じゃあそれ、同時に出来る?」
「御飯は、といで水につけて炊飯器に入れるだけですから……その間に味噌汁は作れると思います」
「じゃあ、それと同時におかずを三品作ってって言われたら出来る?」
「そ、それはちょっと……」
 一品だけならともかく、三品同時となると……って、何の話ですかコレ?
「なるほど、ねえ。香奈枝ちゃんに必要なのは、同時進行の技術ね」
「同時進行……」
「さっき見てたけど、あれだとインストールや量子変換と一緒に出来ると思う?」
「う……出来ません。経験が無いわけじゃないけど、私の今の力量だと一つを終えて次、がやっとです」
 打鉄弐式の時は更識さん・本音さん・そして先輩達と分業だから何とかなったけど……。
「そうね。――じゃあ、その辺りも鍛えてあげるから。頑張りましょうね」
「は、はい!」
 そして私の、新たなる修行が始まった。


「あ、頭がこんがらがりそう……」
 黛先輩達の特別授業を終えて、私は頭を押さえながら寮へ戻る道を歩いていた。
最後は訓練終了の実機を使った訓練だったけど。最も効率のいい順番を即座に導き出し、そしてその通りに整備を行う。
たったそれだけなのだけど、まず順番を導き出すのに苦労し。その順番どおりにテンポ良く行うのにも苦労した。
「……これがなかったら、将棋で言う『詰み』だったわね」
 更識さんに貸してもらっている眼鏡型デバイス。それが、順番を導き出すのに一役買ってくれていた。
ただしこれで正解を導き出せるのは『正しく情報を入力した場合』だけ。
見落としがあれば、当然ながら正解は導き出せない。結局は、私自身がしっかりとしないと……。
「……あ」
「……」
 偶然にも、ボーデヴィッヒさんが寮の方から歩いてきた。ど、どうしたんだろう。
「ぼ、ボーデヴィッヒさん。何処へ行くの?」
「……」
 しかし返事は無い。そうする内に、彼女と私の距離がどんどん無くなって来て……。
「……臆病者が」
「え……あ!?」
 気が付くと、私は道の隅っこに逃げていた。そんな私を彼女は一瞥すると去っていく。
……そして私は、たまたま出会った神楽さんに話しかけられるまで、硬直したままだった。


「……ふう」
「溜息を吐くと、幸せが逃げるわよ?」
「!?」
 夕食後。フランチェスカが三組のアウトーリさんの部屋に行っているために一人の私の元に、会長が現れた。……って。
「ど、どうして貴女がここに!? こ、ここは一年生寮……いやそもそも、何で鍵をかけてたのに入って来てるんですか!?」
「マスターキー、貸してもらっちゃったから♪」
 ……え? マスターキーって、織斑先生の許可が下りてるって事ですか? でも、何のために……。
「溜息の原因は、ドイツからの転入生の事かしら? ……ひょっとして、彼女と何かあった?」
「!?」
 な、何でそれを!? その話は、当事者四人しか知らないはずなのに!! さっきの事だと、私と彼女しか知らない筈なのに!!
「あ。そうなんだー。もう、もう少し隠さないと駄目よ?」
 ひ、引っ掛けられた……。まあ、相手は私よりもはるかに上手だから仕方がないけど。
「おねーさん、今日は機嫌がいいから良い事を教えてあげようか?」
「いいこと、ですか?」
「そうそう。――じゃあ、生徒会室に一名様、ご案内~~」
「え……」


 私は気がつくと生徒会室に連れてこられた。人たらしの会長に誑かされた、ともいうけど。
虚先輩は所用で席を外しているようで、室内には私達二人しかいない。紅茶は美味しかったけど……。
「へえ。織斑先生と彼女の話を、聞いちゃったのね。それで香奈枝ちゃんは、何に悩んでるのかな?」
「それ自体は偶然なんですけど。このままだとクラスメートに怯えたままだし。どうしたらいいかなあ、と思いまして……」
「ふうん。織斑先生の方に何か言った方が良い気がするんだけど?」
「そうなんですけど……。織斑先生は、ある意味で当事者ですから……」
「まあそうねえ。じゃあ、彼女の事をもっと詳しく知ったらどうかしら? そうしたら、恐怖も薄れるかもしれないわよ?」
「そ、そうなんですか?」
「だって一番怖い物は『自分には理解できない物』だものね。――じゃあ、教えてあげようか」
 気が付けば、あの時フランチェスカと一緒に聞いてしまった先生とボーデヴィッヒさんの話を会長に教えていた。
何か話題がすりかえられているような気がするけど……そう言って、会長は一枚の書類を取り出す。
チラッと銀髪と眼帯が見えた事からして、彼女絡みの書類なんだろうけど……。
「あれ、何で視線を逸らすの?」
「何となく、許可なく見ない方がいいかなと思いまして」
「ふーん。まあ、見たいのなら言って頂戴ね?」
 そういうと会長は、私に見えない角度で書類を広げた。


「この情報、あまり知りすぎちゃうと香奈枝ちゃんの立場がとっても危険な事になりそうなんだけど。――何処まで聞きたい?」
「一般生徒である私が、聞いても構わない程度で」
 その時、会長は笑っているけど目は笑っていなかった。……この人って、本当に何者なんだろう?
「ふうん。じゃあ、名前は今更いいから省略するとして。身長は148㎝、スリーサイズは」
「ストップ」
「あれ、何で? スリーサイズは別に」
「知りたくないです。というか何故スリーサイズまで言う必要があるんですか」
 ……あ、それよりも先に一つ確認しておこう。会長のペースに飲まれっぱなしだし。
「一つ確認しておきますけど。ボーデヴィッヒさんは、織斑先生に以前ISの操縦を習っていたんですね?」
「そうね。まあ、詳しい事は言わないけど『物凄く』お世話になったみたいね。
そしてまあ、色々あって織斑先生を狂信的に近いレベルで尊敬している。そして彼女を完璧だと思っている……」
 物凄く、という単語を強調して説明してくれたけど……完璧?
「凛々しく、強く。カリスマ的存在……という言葉でさえ足りないほどの憧憬を先生に対して持っている、って感じかな?」
「完璧……更識会長みたいなものですか?」
「いやん、私、そんなに完璧じゃないわよ? ……だって、簪ちゃんとの仲は、自力で修正できてないもの。
貴方にも、虚ちゃんにも本音ちゃんにも迷惑をかけてるしね」
 その美貌とスタイルと能力を持ち合わせておきながら、どの口がそんな事を言いますか、と言いかけたけど止めた。
会長の顔が、珍しくも悲しさを露わにしていたから、絶対に言えなかった。
「まあ、それはさて置き。織斑君の事を、先生の弟として認めないとか言ってたのよね?」
「ああ、そういえばそんな事を言ってました……」
 多分本音さん経由の情報なのだろうけど。デュノア君と一緒に転入して来た日、そんな事を口にしていたわね。
「ふむ。話を聞いただけだけど、彼女は矛盾してるわねえ?」
「矛盾?」
 矛盾って、何の事だろう?
「気付いてないかな。――じゃあ宿題、それを考えてきてみて」
「宿題?」
「そう。貴女なら、きっと気付けると思うから」
「はあ……」
 まあ、ただ人から教えられる事を丸呑みにするだけじゃ駄目なのは解るけど……。
「あの、すいませんけどそろそろ良いですか? 寮の消灯時間が……」
「そうね。じゃあここまで付き合ってくれたお礼に、彼女に睨まれても大丈夫なようにしてあげましょうか」
「え?」
「ボーデヴィッヒちゃんの事を知ったから、次の段階よ。彼女に臆さないように、鍛えてあげる」
「い、いや私、消灯時間が……」
「大丈夫よ。織斑先生には話をつけてあるから」
「は、はあ……」
 予習とかは終わっているから、後は寝るだけなんですけど。……まあ、いいか。
これ以上クラスメートに対して怯えるなんて、良くないだろうし。


「か、香奈枝ちゃん、大丈夫?」
 気が付くと、珍しく慌てる会長の顔が目の前にあった。……えっと、今何が起こったんだっけ?
「……覚えてない、って表情ね」
「……はい」
 情けない話だけど、今の状況が良く解らなかった。まるで、時間が飛んだような感覚。
「香奈枝ちゃんがボーデヴィッヒさんに臆さないように、ちょっと私が試しに殺気を向けてみたんだけど……」
「え? ……あ」
 そうだった。私は更識会長から向けられた『殺気』に気絶しちゃったんだ。……うわあ、我ながら情けなさ過ぎる。
「それにしても、織斑先生の『あの時』の怒りよりも怖かったですね」
 更識さんと喧嘩した時の、あるいは加納さんが私をスカウトしに来た時の怒り。あれよりも怖かった。
「いやいや、織斑先生の本気の怒りはこんな物じゃないわよ? 私だって後悔したもの」
「……」
 私は、思わず二つの思考が浮かぶ。まず『こんな物じゃない、というなら織斑先生の本気の怒りはどれだけ……?』という疑問と。
そして『後悔、って、貴女はどういう機会にそれを知ったんですか』というツッコミが。




「あら……宇月さん、ですの?」
「オルコットさん」
 わたくしは、部屋に戻る途中に宇月さんと出会った。こんな時間に、どうしたのだろう……?
「消灯時間過ぎてるけど、大丈夫なの?」
「わたくしは、本国との通信の為に時間を割きましたの。宇月さんの方は、どうなさいましたの?」
「私はちょっと生徒会室に呼ばれて……」
「生徒会室……? 確か、整備を習ったという三年生の方が生徒会の会計だとお聞きしていますが。その方にですの?」
「いいえ、会長の方よ」
「そう、ですの」
 会長……すなわち、ロシアの国家代表。あの方の実力は、わたくしもクラス対抗戦の乱入者と戦った時に知っている。
デュノアさん達を紹介するイベントを開いたのも、彼女が主導だという噂だった。だけど、何故今宇月さんを……?
「何かありましたの?」
「うーーーん。ちょっと、ね」
 ちょっと、と言っても。こんな時間に、国家代表であり生徒会長である彼女が一般生徒を呼び出す理由なんて……。
「すまないが、道をあけてもらえるか?」
 通路の真ん中にいたわたくし達に、声がかけられた。それは――。
「……ええっと、確か三組のスペイン代表候補生の」
「ニナ・サバラ・ニーニョさん……でしたわね」
 あの転入生紹介イベントでも紹介された、燃えるような赤毛の転入生。
ただ、その言葉は髪から受ける印象とは逆に冷たささえ感じられる女性だった。
「英国代表候補生セシリア・オルコットと『織斑ガールズのストッパー』宇月香奈枝か……」
「……」
「う、宇月さん、大丈夫ですの? いきなり顔面から転倒なさいましたけど」
「だ、大丈夫だけど……な、何なのよその織斑ガールズのストッパーって」
「クラスメートが言っていたが、違うのか?」
「……大丈夫よ、あと75日も経てば消える、うん」
 何やら独り言を言っていたけど、どういう意味だろうか?
ストッパー(stopper、機械の停止装置や瓶の栓)という扱いが嫌、というのとは少し違うような……。ああ、それよりも。
「初めまして。ご存知のようですが、英国代表候補生セシリア・オルコットですわ」
「宇月香奈枝です。……一応言っておくけど、ストッパーじゃありませんから」
「そうか。スペイン代表候補生のニナ・サバラ・ニーニョだ。よろしく」
 やや無愛想……とはいえ、その顔には笑顔が浮かんでいた。……それにしても。彼女の転入は、何の意味があるのでしょう?
「……何か聞きたそうな表情だな」
「――ニーニョさん。不躾ながら一つ、お聞きしたいのですけど。
……貴女は、スペインの代表候補生だったカリナ・ニーニョさんと関係のある方ですの?」
 本命の質問とは少しは慣れた質問だったが。その途端、私に向けられる彼女の視線が変わった。
「……カリナ・ニーニョは私の姉だ。よく知っていたな、英国人の貴女が」
「ほかの国の代表候補生にも目を向けるのは、当然でしてよ」
 まあ、鈴さんのような例外もいらっしゃるようだけど。それにしても、やはり――。
「御悔み申し上げますわ。……わたくしも、はからずも同じ年に似たような事がありましたから」
「……そうか。ああ、そうだったな。あの事故は、スペインでも報道されたよ」
 どうやら、こちらの事情も知っている様子。――出来ればもう少し、深いところまでさぐってみたいけれど。
今宵は、これまでにしておいた方が良いだろう。……わたくし自身にも、少し痛い話題を振ってしまったのだから。
「同じ欧州の代表候補生同士、仲良くしていきたいものですわね」
「ああ、こちらこそ。――そちらも、よろしく」
「え? あ、ええ。こちらこそ、よろしく」
 彼女はそういうとわたくしと宇月さんに手を差し出し、そしてやや足早に立ち去った。
……それを見て、わたくしはある物を思い出していた。それは――かつてのわたくし。
少し経ってからチェルシーに記録映像で見せられた、両親を亡くした直後のわたくしの姿だった。あの方は、まだ……。


「オルコットさん。カリナ・ニーニョって……?」
「スペインの代表候補生として、極めて高い狙撃能力を持っていた事で知られている方ですの。
ヨーロッパの方では、有名な方でしたわ。代表候補生であったため、日本などにはまだ知られていない方だったのでしょうけれど。
いずれは国家代表入り、そして第三回モンド・グロッソ出場も確実視されていた方でしたの」
 宇月さんの質問に、そう答える。その名前を知ったのは、確か一年ほど前……。代表候補生の訓練施設でだった。
「へえ。あの人も凄いお姉さんを持っている人なのね」
「……正確には、持って『いた』ですわ」
「……!? ひょっと、して?」
「ええ。二年前に、交通事故で亡くなられたと聞いていますわ」
 わたくしがブルー・ティアーズを預かるようになり、その中の訓練で『目標の一つ』として挙げられたのが彼女だった。
他国であるスペインの、しかも代表候補生の名前が挙げられたことで特に印象に残っていたのだけれど……。
「でも、どうしてそれを?」
「……あの方の事が、少々引っかかりまして。転入のタイミング、おかしいと思いませんでした?」
「……そういえば、変よね。最近、転入生が立て続けにあって感覚が麻痺していた部分があるけど……」
 そう。一夏さんのように男子であるわけでもなく。わたくしや鈴さん達のように第三世代型と共に、でもなく。
代表候補生をこのタイミングで身一つで送ってきた意味が解らなかった。
もしかしたら、デュノアさんか三組のドール持ちの男性か、あるいは四組に転入し更識さんに勝負を仕掛けたあの男性。
ドイツとフランス、欧州連合が送ってきた方々が目的なのかもしれないけれど。スペインのコアの状況は、確か……。
「まあ、ニーニョさんのお姉さんの事はともかく。別に気にしなくても大丈夫じゃないの?」
「それはそうなのですけど……」
 意外と、宇月さんもそのあたりの事情には関心が無いようだ。……まあ、一般の生徒でもある彼女には当然かもしれないけれど。
「ところで、最近織斑君とはどうなの? 問題、起きていない?」
「いいえ、別に。むしろデュノアさんが転入してきてから、一夏さんはあの方に構われる事が多くて……」
「そう、ねえ。同室で同性なんだもの、無理も無いかもしれないわ……」
 男性一人、という状況は確かに緊張が多いのでしょうが。だからといって、わたくし達との時間を減らして欲しくはないのに……。
「宇月さんは、一夏さんとは……」
「最近は、ほとんど干渉が無いわね。クラス代表補佐も、辞めちゃったし……」
 なるほど。そういう……え?
「お待ちなさい。どういう事ですの、それは?」
「え……あ、言ってなかったっけ。じ、実はね……」


「まあ。織斑先生が? でも、どうしてですの?」
「フランチェスカ達が、私の事を案じてくれたって聞いたけど」
 ……確かに宇月さんは、頑張りすぎるあまりに倒れてしまった事がある。
だからクラス代表補佐を辞めさせた方がいい、という判断も間違いでは無いと思うのだけれど……。
「……日本語では水くさい、でしたかしら」
 You're treating me like a stranger.(貴女は余所余所しい)とでも言うべきか。一言、言っておいて欲しかったと思う。
「あ……ごめんなさい。いう機会が、中々無くて……。でも、今の貴女達なら――」
「おや、これはこれは。英国の華に出会えるとは、今夜はツキがあるようだ」
 宇月さんの言葉を遮り、目の前に現れたのは――四組の男性、オベド・岸空理・カム・ドイッチ。
恭しく一礼し、わたくし達に近づいてきた。
「初めまして。ご存知と思いますが『私』はオベド・岸空理・カム・ドイッチ。以後、お見知りおきを」
「……英国代表候補生、セシリア・オルコットですわ」
 一人称を変えるその態度が何処か、見慣れた男達を連想させた。……両親の死後、オルコットの財産を狙ってきた男達。
そんな男達に共通する何かを、感じ取ってしまう。先ほどと同じ言葉に、少しだけ棘が混じってしまった。
「こんな夜遅くに、どうしましたの?」
「欧州連合との用事で、少々。部屋に戻る途中にあなたを見かけたので、挨拶をしておこうと思っただけですよ」
 なるほど。……いい機会ですから、確かめてみましょうか。
「そうでしたの。……一つ、聞いてもよろしいかしら?」
「何なりと」
「貴方は……岸空理駒羽太(きしくうり くうた)という日本人と、何か関係がありますの?」
「ああ、それは私の母方の祖父ですよ」
 まるで、何事もなかったようにあっさりと言い切る。――その名前がオルコット家と持つ因縁を、知らないのだろうか。
「そういえば、私の祖父が貴方のお母上に迷惑をかけた事があったそうですね」
「……迷惑、というほどの事でもありませんけれど」
 むしろそれは、別の言葉で言い表す方が適当であるだろうけれど。
「ただ、私としては貴女と仲良くやっていきたいと思っています。貴女からすれば、許せない話かもしれませんが……」
「……当人ならばともかく、孫にまで事情を引き摺るつもりはありませんわ」
「そうですか。――では、今宵はもう遅いのでこれで失礼するとしましょう」
 そう言うと、彼はあくまで礼を崩さずに去っていった。そこには、あくまでわたくしをレディとして扱う態度だけがある。
それだけを見れば、確かに彼は礼儀正しいのだろうけれど。
「……何か私、さっきよりも更に蚊帳の外だったわね」
「気にする必要はありませんわ」
 宇月さんへは、一礼どころか存在さえ無視したような扱いだった。
ここがパーティー会場か何かで、彼女が私のメイドか何かならばともかく、先ほどのニーニョさんのような対応をする方が良い。
少なくとも、一夏さんであれば宇月さんにも初対面であれ気を配るだろう。……やはり、心を許せない方になるのだろうか?
「……オルコットさん、大丈夫? 何か、しかめっ面してるけど」
「大丈夫でしてよ」
 淑女たる者、笑顔を忘れてはならないのに。……まあ、この学園に来てから時折守られなくなった事ではあるけれど。
「……戻りましょうか。もう、遅い時間ですし」
「そうね」
 



 一方。香奈枝が去った生徒会室では、彼女に関する意外な事が話されていた。
「宇月さんを、ですか?」
「うん。前に言ったこと、あったわよね? 織斑君に近づくのに、彼女を使うって」
「それはそうでしたが……」
「仕込みは終わったわ。いきなり部屋に乗り込んでも、変に思われない程度にはね。
本当はマスターキーなんて使っていないのに、その言葉一つで警戒を解いちゃうんだもの」
「……そう、ですか」
「不満、かしら?」
「いいえ、会長の決められた事でしたらそれに従うだけです。それに、宇月さんを蔑ろにはしないだろうとも思っていますので」
「……まあ、彼女は優秀な人材だしね」
 わざとそう言いながら、楯無は香奈枝の調査ファイルを閉じた。そして――。
「そういえば、決まったのかしら?」
「ええ」
「……見に、いくべきだと思う?」
「……。お嬢様が、なさりたいようになさるべきかと」
「そう。――じゃあ、時間を作ろうかな」
「承知しました」
 何の話題かは口に出さなくても解っていた。――その時、楯無は微かではあるが踏み出したのだ。
――それを嘲笑うかのように、運命が変わっていく事も知らないで。



 ……あれー。主役である一夏が台詞上にしか出てこない。……うん、これだから香奈枝が主人公だと思われるんだよなあ。


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